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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 B41J |
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管理番号 | 1006178 |
異議申立番号 | 異議1998-76121 |
総通号数 | 6 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1994-07-19 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 1998-12-22 |
確定日 | 1999-09-23 |
異議申立件数 | 2 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第2768192号「テープ印字装置」の特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第2768192号の特許を維持する。 |
理由 |
I.手続きの経緯 本件特許第2768192号発明は、平成5年1月7日に特許出願され、平成10年4月10日にその特許の設定登録がなされ、その後、林清美、石塚輝より特許異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成11年7月19日に訂正請求がなされたものである。 II.訂正の適否についての判断 1.訂正の要旨 ▲1▼訂正事項a 特許請求の範囲の請求項1中の「前記テープの幅を検出するテープ幅検出手段と、」を「前記テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいて前記テープの幅を検出するテープ幅検出手段と、前記テープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含み、」と訂正するものである。 ▲2▼訂正事項b 特許明細書の段落【0009】中の「テープの幅を検出するテープ幅検出手段と、」を「前記テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいてテープの幅を検出するテープ幅検出手段と、前記テープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含み、」と訂正するものである。 ▲3▼訂正事項c 特許明細書の段落【0010】中の「テープ幅検出手段の検出したテープ幅に対応する」を「テ一プを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいてテ-プ幅検出手段の検出したテ-プ幅に対応するそのテープ幅における印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含む」と訂正するものである。 ▲4▼訂正事項d 特許明細書の段落【0059】中の「拘らずテストパターン」を「拘らず、テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいてテープ幅検出手段の検出したテープ幅に対応したそのテープ幅における印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含むテストパターンデータを記憶手段から読みだして、テストパターン」と訂正するものである。 2.訂正の目的、新規事項禁止、拡張変更禁止の各要件の判断 ▲1▼訂正事項aは、テープ幅検出手段とテストパターン用データについて、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項(特に、明細書段落【0015】【0043】【0045】等参照。)の範囲内で限定するものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、上記各要件を満たすものである。 ▲2▼訂正事項b,c,dは、上記訂正事項aとの整合を図るものであり、上記各要件を満たすものである。 3.独立特許要件の判断と訂正の適否のまとめ 以下に述べるように、訂正後の発明は特許出願の際独立して特許を受けることができない発明とすることはできないことから、上記訂正は、特許法120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2乃至4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。 III.異議申立についての判断 1.本件請求項1に係る発明 本件請求項1に係る発明は、訂正明細書及び図面の記載からみて、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである。 「【請求項1】所定のキー操作により予め定められたテストパターンを印字手段によりテープ上に印字するテスト印字機能を備えたテープ印字装置において、前記テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいて前記テープの幅を検出するテープ幅検出手段と、前記テープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含み、テープ幅に応じて印字内容の異なる複数種類のテストパターンを印刷するためのテストパターン用データを記憶する記憶手段と、所定のキーが操作されると前記テープ幅検出手段が検出したテープ幅に対応するテストパターンデータを前記記憶手段から読み出して、印字手段により該データに基づいてテストパターンをテープ上に印字する印字制御手段とを備えたことを特徴とするテープ印字装置。」 2.取消理由の引用刊行物 これに対して、当審が通知した取消理由で引用した刊行物は次のとおりである。 刊行物1:「TEPRA PRO SR606取扱説明書」KING JIM a.デモ印刷について、シフトと削除取消を押し、ABC入力にし、demoと入力し、シフトと変換スペースを押し、デモ印刷されて出てきたテープをカットし、デモ印刷が正常に行われたかを確認すること(150頁)、 b.印刷見本について、テープ幅が、24,18,12ミリが同じ内容であり、9,6ミリが同じ内容であり、24,18,12ミリの3行部分が9,6ミリでは2行であり、24ミリと18ミリとの文字サイズが同じであり、これから12,9,6ミリへと順に文字サイズが小さくなること(151頁)、 c.仕様について、「テープ幅検出 Pテープ規格検出孔対応、3素子8種検出」の記載があること(172頁)、 等が記載されている。 刊行物2: 「NAME LAND 漢字ラベルライターKL-1000 取扱説明書」CASIO 1991年11月現在用 a.9ミリテープは2行まで、18ミリテープは4行まで印刷できること(6頁)、 b.電源をONにして表示される画面にテープ幅を示す矢印が表示され、「テープ幅:本体にセットしたインクリボンカセットのテープの幅を示します。」の説明記載があること(28頁)、 c.デモ印刷について、「電源を入れたあと文字を何も打たないで、印刷を押すと「デモ印刷」をすることができます。」の記載があること(65頁)、 d.デモ印刷例について、9ミリテープは1,2行印字の例、18ミリテープは2,3,4行印字の例であり、「美しい」の印字は18ミリテープの方が大きく、「文字」の印字は双方同じ大きさであること(66頁)、 等が記載されている。 刊行物3:特開昭63-293077号公報 a.印字テストパターンの出力指示手段と、印字テストパターンの文字情報とその単位サイズとの記憶手段と、記録待機中の被記録媒体のサイズ検知手段と、検知手段と記憶手段から読み出した単位サイズとから印字テストパターンの出力量又は出力範囲を決定して記録手段に出力する制御手段、等からなる文字出力装置であること(特許請求の範囲等)、 b.上記被記録媒体は用紙であり、そのサイズはB4,B5,A4等であること(第3図とその説明)、 c.上記決定は、具体的には、現給紙台上の用紙に出力展開可能なテストパターンの文字数を算出することであること(3頁右下欄)、 d.意味のある文字・記号のフォントパターンを用紙上に印字して印字品質の検査を行うものであり、チェック模様やハッチング模様や散点模様等のイメージデータも用いられ得ること(4頁右上欄〜同左下欄)、 等が記載されている。 刊行物4:実願平1-135146号(実開平3-72461号)のマイクロフイルム a.テープ幅の異なる2種類のテープカセットは、保持部5に装着したときに、作動突起13を押すか否かで検出器15で識別されること(5頁、1, 3図等)、 b.ROM29には大小の文字の文字データが記憶され、装着されたテープカセットのテープ幅の検出に応じて、広幅テープに印刷するときは大文字の文字データから、狭幅テープに印刷するときは小文字の文字データから、それぞれ読み出してテープに印刷することにより、テープから文字がはみ出したりテープ幅に対して文字が小さすぎるのを防止すること(2, 6頁、3図等)、等が記載されている。 3.対比・判断 本件請求項1に係る発明と刊行物2記載の発明とを対比するに、刊行物2の上記記載事項cからみて、刊行物2記載の発明も、所定のキー操作により予め定められたテストパターンを印字手段によりテープ上に印字するテスト印字機能を備えたテープ印字装置である。 また、刊行物2の上記記載事項bからみて、セットされたテープカセットのテープ幅が表示されることは示されているが、自動的に検出しているのか否か、テープカセットに判別部材が設けられているのか否か、検出に基づいて読み出すテストパターンデータを自動的に決定しているのか否か、等については定かではない。 さらに、刊行物2の上記記載事項a,dからみて、テープ幅に応じて印字内容の異なる複数種類のテストパターンを印刷することは示されているが、18ミリテープの印刷例には1行印字がないことから印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含んでいるとは言えず、印字可能な文字サイズや修飾を確認するという課題が明確に示されているとも言えない。 これらのことから、本件請求項1に係る発明と刊行物2記載の発明とは、所定のキー操作により予め定められたテストパターンを印字手段によりテープ上に印字するテスト印字機能を備えたテープ印字装置において、テープ幅に応じて印字内容の異なる複数種類のテストパターンを印刷するためのテストパターン用データを記憶する記憶手段と、所定のキーが操作されるとテープ幅に対応するテストパタ-ンデ-タを前記記憶手段から読み出して、印字手段により該データに基づいてテストパターンをテープ上に印字する印字制御手段とを備えたテープ印字装置、である点で一致し、次の点で相違する。 相違点1:前者が、テープカセットに設けられた判別部材に基づいてテープの幅を検出するテープ幅検出手段を有するのに対して、後者は、このようなテープ幅検出手段を有するのか否か定かでない点。 相違点2:前者が、テープ幅検出手段による検出に対応してテストパターンデータを読み出すのに対して、後者は、これが定かでない点。 相違点3:前者が、テストパターンデータにテープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含むのに対して、後者は、これを含んでいない点。 相違点1について検討するに、刊行物4の上記記載事項aからみて、そのテープカセットには作動突起13に対応する判別部材が設けられているものと認められ、これを刊行物2記載の発明のテープカセットに適用することは容易なことと認められるため、相違点1に格別のものは認められない。 相違点2について検討するに、この点については刊行物3,4にも明確な記載はない。 すなわち、刊行物3記載の発明は、用紙への印字品質を検査するためのものであってテープに印字可能なものを確認するものではなく、サイズ検知手段は記録待機中のB4やB5やA4の用紙のサイズを検出するものであってテープ幅を検出するものではなく、テストパターンの文字は単位サイズのものであってテープの幅毎に異なる種類のものではなく、サイズ検知によって用紙に出力展開可能なテストパターンの文字数を算出するものであってテープ幅毎に定められたテストパターンデータを読み出すものではない。 また、刊行物4記載の発明は、その上記記載事項bからみて、入力した文字を印刷するときにテープ幅検出に対応して大小いずれの印刷文字を用いるかを決めているものであって、文字を入力しなくてもテープ幅検出に対応して既に定められた文字を印字するというものではなく、その示唆もない。 相違点3について検討するに、この点については刊行物3,4にも全く記載はない。 そして、本件請求項1に係る発明は、特に相違点2,3により、テープ幅毎に印字できる文字や修飾を容易に確認できるという格別の作用効果を奏するものと認められるから、刊行物2乃至4に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとは認められない。 なお、刊行物1については、本件出願前に公知であったことを明確に証するものが見当たらないため、公知文献として採用しない。 4.特許異議申立人の主張 申立人林清美は、甲第1,3号証として上記刊行物1,3を、甲第2号証として1992年11月12日付け日経産業新聞を提出し、甲第1号証の取扱説明書が本件出願前公知であると、或いはそれに係る商品が本件出願前に販売されたものであると主張している。 しかし、甲第1号証には、最終頁に「1992Printed in Japan」と記載されているのみであり、この記載のみからでは甲第1号証が確かに1992年内に印刷されたものであるのか否か、本件出願前に頒布されたものであるのか否か確認できない。 また、甲第2号証には、「十二月一日に売り出す。」との予告記事があるだけで、これのみからでは甲第1号証に係る商品が本件出願前に実際に販売されたか否か確認できない。 そして、甲第1号証と甲第2号証のそれぞれの上記記載を勘案しても、甲第1号証の取扱説明書が本件出願前公知であるともそれに係る商品が本件出願前に販売されたものであるとも確証が得られないため、この主張は採用できない。 なお、甲第1号証記載の発明は、刊行物1の上記記載事項cからみて、テープ幅検出手段を有するとは認められるものの、テープカセットに設けられた判別部材に基づくものか否か定かではなく、また、同記載事項aを勘案しても検出に基づいて読み出すテストパターンデータを自動的に決定しているのか否か定かではなく、さらに、同記載事項a,bからみて、テープ幅毎に種類の異なるデモ印刷が正常に行われているか否かを確認するものであることは記載されているが、テープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含んでテープ幅毎に印字できる文字や修飾を確認できるものであるか否かは定かでない。 すなわち、甲第1号証記載の発明にも、本件請求項1に係る発明と対比すると、上記相違点1乃至3が認められるものである。 申立人石塚輝は、上記刊行物2,4をそれぞれ甲第1号証、参考資料として提出し、本件請求項1に係る発明は甲第1号証記載の発明に基づいて容易に発明をすることができた旨主張しているが上述した理由によりこの主張は採用できない。 また、同申立人は、甲第1号証における「電源を入れたあと文字を何も打たないで〜」の記載は、あらかじめテストパターンを記憶する記憶手段を備えていることだけではなく、幅の指定は必要ないということであるから自動的にテープ幅が検出されることも示す旨主張しているが、文字を打たなくてもデモ用の文字を印刷できることから該記憶手段を備えていることは認められるものの、テープ幅検出手段を備えていることについては定かとは言えないため、この主張は採用できない。 IV.むすび したがって、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、本件請求項1に係る特許を取り消すことはできない。 また、他に本件請求項1に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 テープ印字装置 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定のキー操作により予め定められたテストパターンを印字手段によりテープ上に印字するテスト印字機能を備えたテープ印字装置において、 前記テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいて前記テープの幅を検出するテープ幅検出手段と、 前記テープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含み、テープ幅に応じて印字内容の異なる複数種類のテストパターンを印刷するためのテストパターン用データを記憶する記憶手段と、 所定のキーが操作されると前記テープ幅検出手段が検出したテープ幅に対応するテストパターンデータを前記記憶手段から読み出して、印字手段により該データに基づいてテストパターンをテープ上に印字する印字制御手段とを備えたことを特徴とするテープ印字装置。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、所定のキー操作により予め定められたテストパターンを印字手段によりテープ上に印字するテスト印字機能を備えたテープ印字装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来、ワードプロセッサ等においては、テスト印字機能またはデモ印字機能(が備えられている。このテスト印字機能またはデモ印字機能は、所定にキー操作により予め定められたテストパターンを印刷機能であり、印刷されたテストパターンにより印刷可能な書体や修飾等がわかるようになっている。 【0003】 また、特願平3-217860号の願書に添付された明細書及び図面に記載されているような、キーボードにより入力された文字や記号をサーマルヘッドにてテープ上に印刷するテープ印字装置が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 このテープ印字装置では、6mm、9mm、12mm、18mm、24mmの5種類の幅の異なるテープが装着可能となっており、種々の幅のテープに文字や記号を印刷することができる。また、このテープ印字装置では、様々なサイズの文字を印字することができると共に様々な修飾を行なうことができる。しかしながら、テープの幅によって印字できないサイズの文字や行えない修飾がある。 【0005】 上記テープ印字装置においても、前記ワードプロセッサと同様に、印字可能な文字サイズや修飾を確認するためにテスト印字機能やデモ印字機能が必要となる。このテスト印字機構またはデモ印字機能の実行時に印字されるテストパターンは、テープ印字装置の印字可能な全てのサイズの文字と全ての修飾が行なわれた文字とを含んでいる。 【0006】 しかしながら、前記テストパターンを印字するためのデータは1種類しか記憶されておらず、テープ印字装置に幅の広いテープが装着されている場合には前記印字パターンを印字することが可能であるが、幅の狭いテープが装着されている場合、前記テストパターンを印字すると、大きなサイズの文字はテープから食み出ることになり、テストパターンをテープに印字することができないという問題が生じる。 【0007】 幅の狭いテープに無理に前記テストパターンを印字しようとすると、テープ印字装置はサーマルヘッドとゴム製のプラテンローラとでテープを挟んだ状態でサーマルヘッドを加熱して印字行なうので、テープ幅よりも大きい文字を印字する際、サーマルヘッドの発熱部分が直接プラテンと接触しているので、プラテンが損傷するという問題がある。 【0008】 本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、装着されているテープの幅の種類に拘らずテストパターンを印字することができ、そのテープ幅で印字できる文字や修飾を容易に確認できるテープ印字装置を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】 この目的を達成するために本発明のテープ印字装置は、所定のキー操作により予め定められたテストパターンを印字手段によりテープ上に印字するテスト印字機能を備えたテープ印字装置であって、前記テ-プを収納したテ-プカセットに設けられた判別部材に基づいてテープの幅を検出するテープ幅検出手段と、前記テープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含み、テープ幅に応じて印字内容の異なる複数種類のテストパターンを印刷するためのテストパターン用データを記憶する記憶手段と、所定のキーが操作されるとテープ幅検出手段が検出したテープ幅に対応するテストパターンデータを記憶手段から読み出して、印字手段により該データに基づいてテストパターンをテープ上に印字する印字制御手段とを備えている。 【0010】 【作用】 上記の構成を有する本発明のテープ印字装置は、所定のキーが操作されると、印字制御手段が、テープを 収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいてテープ幅検出手段の検出したテープ幅に対応するそのテープ幅における印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含むテストパターンデータを記憶手段から読み出して、印字手段にそのテストパターンをテープ上に印字させる。 【0011】 【実施例】 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。 【0012】 図1はテープカセット収納部の収納カバーを開けて示すテープ印字装置の平面図である。図1において、テープ印字装置1には、文字等のキャラクタを複数行に渡って入力し文書データ(テキスト)からなる複数のテキストファイル(以下、ファイルと称する)を作成するための文字入カキー2、各ファイルの印字を指令する印字キー3、テスト印字を実行するためのテスト印字キー4、改行指令や各種処理の実行を指令するリターンキー5等が設けられたキーボード6、キーボード6から入力された文字等を表示する液晶ディスプレイ7及び後述するテープカセット13を収納するカセット収納部8が配設されている。尚、テスト印字キー4により本発明の所定のキーが構成される。 【0013】 また、カセット収納部8には、図示しないパルスモータにより回転駆動され、テープカセット13のリボン巻取スプール21を回動してサーマルインクリボン17を巻取るリボン巻取軸9が立設されており、又、その斜め前方(キーボード6側)には、後述するテープ送りモータ40から適宜の伝達機構を介して回転駆動され、後述するテープ送りローラ27を回動するためのテープ送りローラ軸10が立設されている。更に、カセット収納部8の前方には、サーマルインクリボン17を介して後述するフィルムテープ15上に印字を行うサーマルヘッド11が固設されている。尚、サーマルヘッド11により本発明の印字手段が構成される。 【0014】 また、カセット収納部8部後方には、テープカセット13内に収蔵されているフィルムテープ15等の各種テープ(各テープのテープ幅は1つのテープカセットについては同一のテープ幅を有している)のテープ幅を検出するためのテープ幅検出器Kが配設されている。 【0015】 このテープ幅検出器Kは3つのフォトカップラP1、P2、P3からなり、かかるフォトカップラP1、P2、P3には、テープカセット13のカセット収納部8への装着時にテープカセット13の裏面から突出する判別部材Hが挿嵌され判別部材がフォトカップラP1、P2、P3を選択的に遮断することによりテープカセット13内に収蔵されているフィルムテープ15等の各種テープのテープ幅を検出するものである。 【0016】 尚、このテープ幅検出器Kにより本発明のテープ幅検出手段が構成される。かかるテープ幅検出器Kの構成については特願平3-217860号願書及び特願平3-217860号願書の添付した明細書及び図面に記載されたものと同一の構成を有するので、ここではその詳細な説明は省略する。 【0017】 また、かかるカセット収納部8は、テープ印字装置1の後方に回動可能に枢支された収納カバー12により開閉され、開状態でテープカセット13の交換等が行われる。 【0018】 次に、テープカセット13の構成について図2を参照して説明する。図2はカセット収納部8にテープカセット13を収納した状態を示す平面図(テープカセット13は上ケースを除いて示す)である。 【0019】 図2において、下ケース14内には透明なフィルムテープ15が巻回されたテープスプール16、サーマルインクリボン17が巻回されたリボンスプール18、剥離紙付き両面粘着テープ19が剥離紙側を外側にして巻回された粘着テープスプール20が配設されており、これら各スプール16、18、20は図示しない上ケースの下面に設けられた支持部との協働により回転可能に支持されている。 【0020】 また、各スプール16、18、20の間にリボン巻取りスプール21が同様に回転可能に支持されており、かかるリボン巻取リスプール21は前記したリボン巻取り軸9に嵌合されリボン巻取り軸9の駆動により印字で使用されたサーマルインクリボン17を巻取る。 【0021】 更に、前記したサーマルへッド11は下ケース14に設けられた凹部22に配設され、このサーマルヘッド11にはローラホルダ23に回転可能に支持されたプラテンローラ24が圧接可能な位置に対向配置されている。かかるサーマルヘッド11は多数の発熱素子(本実施例に係るテープ印字装置1のサーマルヘッド11では128個の発熱素子が設けられている)を有しており、サーマルインクリボン17を介してフィルムテープ15に文字等の印字を行なうものである。 【0022】 また、下ケース14のテープ排出部25(図1、図2中左下側)の近傍にテープ圧接ローラ26が回転可能に支持され、このテープ圧接ローラ26にはローラホルダ23に回転可能に支持されたテープ送りローラ27が圧接可能な位置に対向配置されている。 【0023】 カセット収納部8において、テープカセット13の前方(図1、図2中下側)には、ローラホルダ23が支持軸28により回動可能に枢支され、このローラホルダ23は図示しない手動の切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能とされている(図1、図2は共に印字位置に切り換えられた状態を示す)。 【0024】 かかるローラホルダ23には、前記したプラテンローラ24及びテープ送りローラ27がそれぞれ回転可能に、且つ、ローラホルダ23が印字位置に切り換えられたときにサーマルヘッド11及び圧接ローラ26は図示しないギヤ機構でテープ送りローラ27と連動して回転駆動される。 【0025】 また、圧接ローラ26及びテープ送りローラ27は、これらが協働してサーマルヘッド11によりサーマルインクリボン17を介して文字等が印字されたフィルムテープ15に対し両面粘着テープ19の粘着剤面を圧接し、最終的にテープTを作成すると共に矢印J方向にテープTを送り出すものである。尚、作成されたテープTはテープカセット13の左方向側に配設されたカッタ(図示せず)により切断される。かかるカッタの構成については公知のものであるので、ここでは説明を省略する。 【0026】 次に、このように構成されるテープ印字装置1の制御系について図3を参照して説明する。図3はテープ印字装置1の制御ブロック図を示し、制御装置30を核として構成されている。制御装置30はCPU31、ROM32、CGROM33、及び、RAM34からなり、これらはバス35を介して相互に接続されているとともに、入出力インターフェイス36にも接続されている。 【0027】 ここに、ROM32は各種のプログラムを記憶させておくものであり、後述するテキスト編集制御プログラム、テキスト印字制御プログラム、テスト印字制御プログラム、その他テープ印字装置1の制御上必要な各種プログラムが記憶されている。そして、CPU31はかかるROM32に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行うものである。 【0028】 また、ROM32には、図4に示すように、3種類のテスト印字用のテストパターンデータTDl、TD2、TD3を記憶するテストパターンデータ記憶領域32Aを備えている。尚、第1テストパターンデータTDlは6mmまたは9mmの幅を有するテープにテストパターンを印字するためのデータであり、第2テストパターンデータTD2は12mmまたは18mmの幅を有するテープにテストパターンを印字するためのデータであり、第3テストパターンデータTD3は24mmの幅を有するテープにテストパターンを印字するためのデータである。尚、ROM32のテストパターンデータ記憶領域32Aにより本発明の記憶手段が構成される。 【0029】 また、CGROM33には、キーボード6から入力される各キャラクタコードに対応して、表示のためのドットパターンデータと、印字のためにキャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインフォントデータ)がが記憶されており、各キャラクタのキャラクタコードに対応してドットパターンデータがCGROM33から読み出されて液晶ディスプレイ7に表示されるとともに、印字の際にはアウトラインフォントデータが読み出されて後述する展開バッファ34B上にてドットパターンデータに展開されるものである。 【0030】 RAM34はCPU31により演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、かかるRAM34には図3に示すように各種のメモリが設けられている。 【0031】 図3において、テキストメモリ34Aはキーボード6から入力されたキャラクタに対応するコードデータを文書データとして順次記憶していくものであり、また、展開バッファ34Bは、テキストメモリ34Aに記憶されているキャラクタコードデータに対応してCGROM33から読み出されたアウトラインフォントデータが各キャラクタのパターン領域内でドットパターンデータに展開されて記憶されるものであり、更に、印字バッファ34Cは印字時に展開バッファ34Bに記憶されたドットパターンデータが転送され記憶されるものであり、サーマルヘッド11はかかる印字バッファ34Cに記憶されているドットパターンデータに従って印字を行うものである。更に、テープ幅メモリ34Dはテープ幅検出器Kによって検出されたテープ幅を示すテープ幅データを記憶するものである。 【0032】 ここで、図3に戻って制御ブロック図の説明を続けると、キーボード6が入出力インターフェイス36を介して、また、液晶ディスプレイ7、ディスプレイコントローラ37が入出力インターフェイス36を介してそれぞれ制御装置30に接続されており、キーボード6からキャラクタが入力された場合には前記したキャラクタデータがテキストメモリ34Aに順次記憶されていくとともに、ドットパターン発生制御プログラム及び表示制御プログラムに基づいてキーボード6を介して入力されたキャラクタに対応するドットパターンが液晶ディスプレイ7上に表示される。 【0033】 また、サーマルへッド11は駆動回路38を介して駆動され、前記展開バッファ34Bから印字バッファ34Cに転送されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期してテープ送りモータ40は駆動回路39を介してテープTを送り制御するものである。 【0034】 次に、前記のように構成されたテープ印字装置1の動作について図5乃至図7を参照して説明する。 【0035】 図5はテキスト編集制御プログラムのフローチャートを示し、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1においてRAM34における各メモリのクリア等のイニシャライズ処理(初期化)が行われる。 【0036】 次に、キーボード6のいずれかのキーからキー入力があるが否がが判断され(S2)、キー入力が無い場合(S2:No)には、キー入力があるまで待機する(S2)一方、キー入力があった場合(S2:Yes)には、そのキー入力が文字入カキー2からのものであるか否かが判断される(S3)。文字入カキー2からのキー入力である場合(S3:Yes)には、文字入カキー2からのキー入力に応じたキャラクタコードをテキストメモリ34Aに格納するテキスト編集処理が実行され(S4)、その後、S2に戻る。 【0037】 一方、キー入力が文字入カキー2からのものでない場合(S3:No)には、そのキー入力がテスト印字キー4からのものであるか否かが判断される(S5)。テスト印字キー4以外のキーからのキー入力である場合(S5:No)には、入力されたキーに応じた処理が実行される(S6)。テスト印字キーからのものである場合(S5:Yes)には、図6に示すテスト印字処置が実行される(S7)。 【0038】 このテスト印字処理が実行されると、先ず、テープ幅検出器Kから入力したフォトカップラPl、P2、P3から発せられる「H」信号と「L」信号との組合せに基づいて、テープカセット13がテープ印字装置1のカセット収納部8に装着されているか否かが判断される(S11)。テープカセット13が装着されていなければ(S11:No)、ブザー(図示せず)を鳴動するとともにテスト印字が実行できない旨のメッセージを液晶ディスプレイ7に表示するエラー処理が実行され(S12)、このテスト印字処理を終了して、図5に示すS2の処理に戻る。 【0039】 一方、テープカセット13が装着されていれば(S11:Yes)、テープ幅検出器Kからの信号に基づいて、カセット収納部8に装着されているテープカセット13内に収蔵されているテープのテープ幅を判断し、そのテープ幅に関するテープ幅データをテープ幅メモリ34Dに記憶する(S13)。 【0040】 そして、テキストメモリ34A内にテキストデータが記憶されているか否かを判断し(S14)、テキストメモリ34A内にテキストデータが記憶されていれば、前記エラー処理が実行され(S12)、このテスト印字処理を終了して、図5に示すS2の処理に戻る。 【0041】 一方、テキストメモリ34A内にテキストデータが全く記憶されていなければ(S14:No)、テープ幅メモリ34Dに記憶されているテープ幅データからテープカセット13に収蔵されているテープの幅が24mmか否かが判断される(S15)。テープ幅データが24mmを示しているならば(S15:Yes)、ROM32のテストパターンデータ記憶領域32Aから第3テストパターンデータTD3が読み出されてテキストバッファ34Aに記憶される(S16)。そして、このテキストバッファ34Aに記憶された第3テストパターンデータTD3に基づいて、印字処理が実行される(S20)。 【0042】 この印字処理は、テキストバッファ34Aから順次キャラクタコードが読み出されるとともに、読み出されたキャラクタコードに対応するアウトラインフォントデータがCGROM33から読み出され、そのアウトラインフォントデータが展開バッファ34B上でドットパターンデータに展開され、さらに、展開されたドットパターンデータが印字バッファ34Cに記憶される。そして、印字バッファ34Cに記憶されたドットパターンデータに基づいて、サーマルヘッド11の発熱素子が駆動されるとともに、テープ送りモータ40が駆動されフイルムテープ15にキャラクタがドットにて印字される。 【0043】 上記印字処理による印字結果を図7(c)に示す。図7(c)に示すテストパターンからテープ印字装置1では24mmの幅を有するテープを使用すると、最大7行の印字が行えることや、24mmのテープに印字可能な最大サイズの文字の大きさ等を確認することができる。また、印字可能な英文書体や実行可能な修飾も確認することができる。 【0044】 テープ幅メモリ34Dに記憶されているテープ幅データが12mmまたは18mmを示す場合(S15:No、S17:Yes)には、前記テストパターンデータ記憶領域32Aから第2テストパターンデータTD2が読み出されてテキストバッファ34Aに記憶され(S18)、この第2テストパターンデータTD2に基づいて、前記印字処理が実行される(S20)。 【0045】 図7(b)に上記印字処理において、12mmの幅を有するテープに第2テストパターンデータTD2に基づいて行ったテストパターンの印字結果を示す。図7(b)に示すテストパターンからテープ印字装置1では12mmの幅を有するテープを使用すると、最大2行までの印字が行えることや、12mmのテープに印字可能な最大サイズの文字の大きさ等を確認することができる。また、24mmのテープの場合と同様に、印字可能な英文書体や実行可能な修飾も確認することができる。更に、このテープ印字装置1ではバーコードを印字することができるが、24mmのテープを使用してバーコードを印字した場合、バーコードの下にそのバーコードにかかる数値データを印字できることが確認できる。 【0046】 尚、図示しないが18mmの幅を有するテープには前記12mmのテープと同一のテストパターンが印字される。 【0047】 テ―プ幅メモリ34Dに記憶されているテープ幅データが6mmまたは12mmを示す場合(S15・S17:No)には、前記テストパターンデータ記憶領域32Aから第1テストパターンデータTDlが読み出されてテキストバッファ34Aに記憶され(S19)、この第1テストパターンデータTDlに基づいて、前記印字処理が実行される(S20)。更に、12mmまたは18mmのテープを使用してバーコードを印字した場合、24mmのテープの場合と同様に、バーコードの下にそのバーコードにかかる数値データを印字できることが確認できる。 【0048】 図7(a)に上記印字処理において、6mmの幅を有するテープに第1テストパターンデータTDlに基づいて行ったテストパターンの印字結果を示す。図7(a)に示すテストパターンからテープ印字装置1では6mmの幅を有するテープを使用すると、1行しか印字できないことや、6mmのテープに印字可能な最大サイズの文字の大きさ等を確認することができる。また、24mmのテープの場合と同様に、印字可能な英文書体や実行可能な修飾も確認することができる。更に、6mmのテープを使用してバーコードを印字した場合、バーコードの下にそのバーコードにかかる数値データを印字できないことが確認できる。 【0049】 尚、図示しないが18mmの幅を有するテープには前記12mmのテープと同一のテストパターンが印字される。 【0050】 S20において、テキストメモリ34Aに記憶されている全てのデータに対して印字処理が実行されると、テスト印字処置が終了して、図5に示すS2の処理に戻る。 【0051】 尚、制御装置30が前記S15〜S20の処理を実行することにより本発明の印字制御手段が構成される。 【0052】 以上詳述したように、本実施例のテープ印字装置1では、テスト印字キー4を入力すると、テープカセット13がカセット収納部8に装着され、且つ、テキストメモリ34Aにデータが記憶されていないと、ROM32のテストパターンデータ記憶領域32Aに記憶されている複数のテストパターンデータから、テープカセット13に収蔵されているテープの幅に応じたテストパターンデータが読み出されて、そのテストパターンデータに基づいてテストパターンがテープ上に印字される。 【0053】 従って、使用者はテープ印字装置に装着されているテープカセット13内のテープの幅またはテープの種類を意識しなくてもテスト印字を実行することができる。 【0054】 また、このテストパターンを見ることにより、現在テープ印字装置に装着されているテープカセット13内のテープに印字可能な最大行数、最大文字サイズ、印字可能な英文書体や実行可能な修飾、バーコードの下にそのバーコードにかかる数値データが印字可能か否か等を極めて容易に確認することができる。 【0055】 尚、本発明は上記一実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。 【0056】 例えば、上記実施例においては、6mmと9mmのテープには第1テストパターンデータTDlに基づいて同一にテストパターンを印字し、また12mmと18mmのテープにも第2テストパターンデータTD2に基づいて同一のテストパターンを印字しているが、9mmまたは18mmのテープには、第1テストパターンデータTDlに基づくテストパターンまたは第2テストパターンデータTD2に基づくテストパターンを、そのテープに印字可能な大きさに拡大して印字させることも可能である。 【0057】 また、上記実施例では、5種類の幅の異なるテープに対して3種類のテストパターンデータを予めROM32に記憶しているが、各テープに1対1に対応させた5種類のテストパターンデータ記憶させておくことも可能である。 【0058】 更に、上記テープ印字装置1では、テスト印字を実行するための専用のテスト印字キー4を設けているが、他のキーを複数組み合わせて操作することによりテスト印字が実行されるように構成してもよい。 【0059】 【発明の効果】 以上説明したことから明かなように、本発明のテープ印字装置によれば、装着されているテープの幅の種類に拘らず、テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいてテープ幅検出手段の検出したテープ幅に対応したそのテープ幅における印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含むテストパターンデータを記億手段から読み出して、テストパターンを印字することができ、そのテープ幅で印字できる文字や修飾を容易に確認できる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 テープカセット収納部の収納カバーを開けて示すテープ印字装置の平面図である。 【図2】 カセット収納部にテープカセットを収納した状態を示す平面図である。 【図3】 テープ印字装置の制御ブロック図である。 【図4】 ROMの内容を模式的に示す説明図である。 【図5】 テキスト編集制御プログラムを示すフローチャートである。 【図6】 テスト印字処理を示すフローチャートである。 【図7】 テスト印字処理による印字結果を示す図である。 【符号の説明】 1 テープ印字装置 2 テスト印字キー 11 サーマルヘッド 30 制御装置 32 ROM 32A テストパターンデータ記憶領域 K テープ幅検出器 T テープ |
訂正の要旨 |
訂正の要旨 ▲1▼訂正事項a 特許請求の範囲の請求項1中の「前記テープの幅を検出するテープ幅検出手段と、」を、特許請求の範囲の減縮を目的として、「前記テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいて前記テープの幅を検出するテープ幅検出手段と、前記テープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含み、」と訂正するものである。 ▲2▼訂正事項b 特許明細書の段落【0009】中の「テープの幅を検出するテープ幅検出手段と、」を、訂正事項aとの整合を図るために、「前記テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいてテープの幅を検出するテープ幅検出手段と、前記テープにおける印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含み、」と訂正するものである。 ▲3▼訂正事項c 特許明細書の段落【0010】中の「テープ幅検出手段の検出したテープ幅に対応する」を、訂正事項aとの整合を図るために、「テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいてテープ幅検出手段の検出したテープ幅に対応するそのテープ幅における印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含む」と訂正するものである。 ▲4▼訂正事項d 特許明細書の段落【0059】中の「拘らずテストパターン」を、訂正事項aどの整合を図るために、「拘らず、テープを収納したテープカセットに設けられた判別部材に基づいてテープ幅検出手段の検出したテープ幅に対応したそのテープ幅における印字可能な最大サイズの大きさの文字を少なくとも含むテストパターンデータを記憶手段から読みだして、テストパターン」と訂正するものである。 |
異議決定日 | 1999-08-26 |
出願番号 | 特願平5-1148 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
YA
(B41J)
|
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 松川 直樹 |
特許庁審判長 |
小澤 和英 |
特許庁審判官 |
信田 昌男 小泉 順彦 |
登録日 | 1998-04-10 |
登録番号 | 特許第2768192号(P2768192) |
権利者 | ブラザー工業株式会社 |
発明の名称 | テープ印字装置 |
代理人 | 山本 尚 |
代理人 | 中嶋 恭久 |
代理人 | 中嶋 恭久 |
代理人 | 山本 尚 |