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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  B01J
管理番号 1024522
異議申立番号 異議1999-72676  
総通号数 15 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1995-01-06 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-07-13 
確定日 2000-09-25 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2847009号「連続供給排出処理装置」の請求項1ないし5に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2847009号の請求項1に係る特許を維持する。 
理由 1手続の経緯
本件特許第2847009号の請求項1〜5に係るに発明についての出願は、平成5年3月1日に特許出願され、平成10年10月30日にその発明について特許の設定登録がなされたものである。
これに対して、山田徹より特許異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内に平成11年12月14日付けで訂正請求書が提出され、その後再度取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成12年5月24日に、上記平成11年12月14日付け訂正請求書が取り下げられるとともに、新たに訂正請求書が提出されたものである。
2訂正の適否
2-1訂正の内容
本件訂正請求書における訂正の内容は、本件特許明細書を訂正請求書に添付した訂正明細書のとおりに訂正しようとするものである。すなわち、
(1)訂正事項ア
特許請求の範囲の「【請求項1】外系に対し所定差圧状態の密封処理容器に被処理物の供給装置が接続されると共に排出装置が接続されている連続供給排出処理装置において、該密封処理容器に定圧維持ポンプが接続され、上記供給装置と排出装置が容積式ポンプにされていることを特徴とする連続供給排出処理装置。【請求項2】上記定圧維持ポンプがバキュームポンプにされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の連続供給排出処理装置。【請求項3】上記容積ポンプがスネークポンプにされていることを特徴とする特許請求の範囲第1頃記載の連続供給排出処理装置。【請求項4】上記密封処理容器が脱泡,発泡抑制用とされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の連続供給排出処理装置。【請求項5】上記密封処理容器が撹拌容器にされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の連続供給排出処理装置。」を「【請求項1】外系圧に対し制御装置に接続する圧力センサーを介して所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する後段の相互に分離された軽液分と重液分との個別の排出装置が接続されている連続供給排出処理装置において、該密封処理容器の軽液分の上部にバキュームポンプの定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプにされ、上記密封処理容器が撹拌機を有する容器にされていることを特徴とする連続供給排出処理装置。」と訂正する。
(2)訂正事項イ
明細書(段落【0001】)中の「外系に対し所定の差圧状態」(本件特許公報(以下、公報という)第1頁第2欄7,8行)を「外圧に対し所定の差圧状態の内圧に維持し、」と訂正し、「被処理物」(公報第1頁第2欄8,9行)の前に「魚肉」を挿入し、「定容量」(公報第1頁第2欄9行)の前に「安定した状態での」を挿入し、「技術分野」(公報第1頁第2欄9行)を「技術の分野」に訂正する。
(3)訂正事項ウ
明細書中の段落【0002】を「【従来の技術】周知の如く、各種の食品産業においては前処理工程から次段工程への間で粉体や液体等の被処理物を安定して状態で定量的に搬送することが極めて重要である態様が多く、他に、例えば、図6に示す様に、密閉容器1に対し前段処理工程からの(イ),(ロ)の魚肉の被処理物を供給装置としてのポンプ2,2′を介して送給し、撹拌装置3により該密封容器1内にて該被処理物(イ),(ロ)を可及的に均一分散撹拌して排出装置としてのポンプ5を介し次段処理工程6に搬送するに際し、経時的に、特に、短時間内でその搬送量が変化することは品質管理のうえからも、又、処理作業能率の点からも好ましくないために、供給装置やポンプ2,2′や排出装置5にスネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプを用いる技術が採用され、他に例えば、ドライモルタル等をトンネル工事におけるナトム工法に用いたりする技術が特開平3-121815号公報発明等に開示されてはいる。」と訂正する。
(4)訂正事項エ
明細書(段落【0003】)中の「確かに」(公報第2頁第3欄12行)の後に「所定の」を挿入し、「定量供給」(公報第2頁第3欄12行)の後に「,定量排出」を挿入し、「ドライモルタルやセメント等の粉体」(公報第2頁第3欄13行)を削除し、代わりに「魚肉」を挿入し、「系」(公報第2頁第3欄14行)の前に「圧力が変化し、」を挿入し、「場合」(公報第2頁第3欄16行)の後に「がある」を挿入し、「等」(公報第2頁第3欄16行)の後に「、」を挿入し、「点」(公報第2頁第3欄17行)を「欠点」に訂正する。
(5)訂正事項オ
明細書(段落【0004】)中の「粉粒体」(公報第2頁第3欄20行)を「魚肉」に訂正し、「前段処理工程」(公報第2頁第3欄20行)を「各処理工程間」に訂正し、「生ずる」(公報第2頁第3欄21行)の後に「、」を挿入し、「ものである。」(公報第2頁第3欄22行)を「ものがある。」と訂正する。
(6)訂正事項カ
明細書(段落【0005】)中の「差圧状態を」(公報第2頁第3欄24行)を「差圧状態に」に訂正し、「被処理物」(公報第2頁第3欄24行)の前に「魚肉等の」を挿入し、「次段工程」(公報第2頁第3欄25行)を「次段処理工程」に訂正し、「工程へと」(公報第2頁第3欄25行)の後に「安定して」を挿入し、「生産業」(公報第2頁第3欄26行)を「食品産業」に訂正し、「多用的」(公報第2頁第3欄26行)を「多様的」に訂正し、「使用態様」(公報第2頁第3欄27行)の「態様」に訂正し、「化学機械技術」(公報第2頁第3欄30行)を「化学機械装置技術」に訂正し、「化成反応」(公報2第頁第3欄30行)を「化学反応」と訂正し、「予測される」(公報第2頁第3欄33行)を「予測されるものである」に訂正。
(7)訂正事項キ
明細書(段落【0006】)中の「ついて」(公報第2頁第3欄35行)を「ついては」に訂正し、「剛性で」(公報第2頁第3欄36行)を「剛性の基によって」に訂正し、「被処理物中」(公報第2頁第3欄37〜38行)を「魚肉の被処理物の中」に訂正し、「次段工程」(公報第2頁第3欄39〜40行)を「次段処理工程」に訂正し、「化学的条件変動」(公報第2頁第3欄40行)を「化学的条件の変動」に訂正し、「上述した」(公報第2頁第3欄41行)を「上記」に訂正し、「定圧力状態の」(公報第2頁第3欄41,42行)を「定圧状態」に訂正し、「維持」(公報第2頁第3欄42行)を「差圧維持」に訂正し、「定量搬送」(公報第2頁第3欄43行)の前に「安定した」を挿入する。
(8)訂正事項ク
明細書(段落【0007】)中の「スネークポンプ」(公報第2頁第3欄44行)の後に「(商標名)」を挿入し、「前段工程」(公報第2頁第3欄45行)を「前段処理工程」に訂正し、「次段工程」(公報第2頁第3欄45行)を「次段処理工程」に訂正する。
(9)訂正事項ケ
明細書(段落【0008】)中の「排出工程へ大気へ」(公報第2頁第3欄47行)を「排出工程で大気中を」に訂正し、「装置」(公報第2頁第3欄49行)の前に「その際、」を挿入し、「不具合」(公報第2頁第4欄3行目)を「不利点」に訂正し、「中途で」(公報第2頁第4欄3行)の後に「大気に」を挿入し、「、却って」(公報第2頁第4欄4行)の「、」を削除し、「大気の」(公報第2頁第4欄4行)の前に「該」を挿入する。
(10)訂正事項コ
明細書(段落【0009】)中の「食品産業」(公報第2頁第4欄7行)を「食品産業等」に訂正し、「取ること」(公報第2頁第4欄10行)を「とる態様」に訂正し、「混入して」(公報第2頁第4欄14行)の前に「、」を挿入し、「いたが」(公報第2頁第4欄17行)を「いたが、」に訂正し、「この出現」(公報第2頁第4欄18行)を「かかる技術の現出」に訂正し、「望まれていた」(公報第2頁第4欄18行)を「望まれていたものである」に訂正する。
(11)訂正事項サ
明細書(段落【0010】)中の「被処理物の」(公報第2頁第4欄21行)の後に「魚肉等の」を挿入し、「定量搬送が」(公報第2頁第4欄22行)の後に「魚肉の」を挿入し、「処理物」(公報第2頁第4欄22行)を「被処理物」に訂正し、「被処理物」(公報第2頁第4欄25行)の後に「の魚肉」を挿入し、「限定した」(公報第2頁第4欄26行)を削除し、「連続的定量供給」(公報第2頁第4欄26行)の後に、「形態」を挿入し、同段落「品質変化」(公報第2頁第4欄27行)の前に、「魚肉等の」を挿入し、「各種生」(公報第2頁第4欄28,29行)を「食品」に訂正する。
(12)訂正事項シ
明細書中の段落【0011】を「【0011】【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述課題を解決するために、外系圧に対し制御装置に接続する圧力センサーを介して所定差圧状態の内圧の密封処理容器に被処理物の魚肉の前段の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する後段の分離された軽液分と同じく分離された重液分との排出装置が接続されている連続供給排出処理装置にであって、該密封処理容器の軽液分の上部にバキュームポンプの定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプにされ、上記密封処理容器が撹拌機を有する容器にされている連続供給排出処理装置とした技術的手段を講じたものである。」に訂正する。
(13)訂正事項ス
明細書中の段落【0012】を「【作用】【0012】系外からの空気等の気体の混入が潜在的に避けられないような被処理物の魚肉を軽液分と重液分とに相互に分離撹拌し前段処理工程から次段の処理工程等へ密封容器を介して連続的に該軽液分と重液分とを供給排出するに際し、当該被処理物の魚肉を密封容器に連続的に供給し、密封容器とその外側の大気との差圧を常に一定に保つべく、軽液分の上部に設けた圧力センサーを介して制御装置により密封容器の上部にバキュームポンプ等の定圧維持ポンプを付設して該密封容器の内圧が一定圧に保持され、系外の圧力との差圧を一定に保持した圧力状態のまま、即ち、被処理物の魚肉からの発泡や大気の溶存量の増加等を避けるようにしてスネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプを介し、次段処理工程へ相互に分離された軽液分と重液分とを確実に給排することが出来(供給装置も排出装置も容積式ポンプとされて密封容器内に於ける被処理物の魚肉の処理が定量で安定して行われ、前段からの、又、次段への供給排出が常に安定した定量状態で行われるようにする。)、被処理物の定量状態での連続供給排出を図ると共に、該被処理物の魚肉の安定した品質保全が図れるようにし、プラントの運転状態が変動せず、動力費等が嵩まないようにしたものである。」に訂正する。
(14)訂正事項セ
段落【0012】の次ぎに段落【0013】を挿入する。
(15)訂正事項ソ
上記段落【0013】を「【0013】【発明が実施しようとする形態】次に、この出願の発明の実施しようとする形態を実施例及び応用例の態様として図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。」とする。
(16)訂正事項タ
明細書中の段落【0013】を段落【0014】に訂正する。
(17)訂正事項チ
明細書中の段落【0014】を段落【0015】に訂正し、同段落「(イ)」(公報第3頁第5欄11行)の後に、「,(ロ)」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第3頁第5欄11,12行)の後に「(商標名)」を挿入。
(18)訂正事項ツ
明細書中の段落【0015】(公報第3頁第8欄18〜20行)を抹消する。
(19)訂正事項テ
明細書(段落【0016】)中の「連続供給装置2、及び、」(公報第3頁第5欄21行)を削除し、「スネークポンプ」(公報第3頁第5欄22行)の後に「(商標名)」を挿入し、同段落「チャープポンプ」(公報第3頁第5欄22行)を「チューブポンプ」に訂正する。
(20)訂正事項ト
明細書(段落【0017】)中の「されている」(公報第3頁第5欄33行)の前に「するように」を挿入する。
(21)訂正事項ハ
明細書(段落【0018】)中の「上部空間」(公報第3頁第5欄39行)の前に「分離した軽液分の」を挿入し、「負圧」(公報第3頁第5欄40行)を「圧力」に訂正し、「差圧」(公報第3頁第5欄41行)を「所定の差圧状態」に訂正し、「保持され」(公報第3頁第5欄41行)を「保持されるようにされ」に訂正し、「容積式ポンプ」(公報第3頁第5欄42行)の次に「としてのスネークポンプ(商標名)」を挿入し、「常に」(公報第3頁第5欄44行)の後に「安定した」を挿入し、「品質変動」(公報第3頁第5欄45行)を「品質の変動」に訂正し、「運転」(公報第3頁第5欄47行)の前に「設計通りに」を挿入する。
(22)訂正事項ヒ
明細書(段落【0019】)中の「容積式ポンプ5」(公報第3頁第5欄49行)の次に「容積式ポンプ(商標名)5の重液分の」を挿入し、同段落「定量搬送」(公報第3頁第5欄50行)の前に「所定の」を挿入する。
(23)訂正事項フ
明細書(段落【0020】)中の「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄2行)の次に「(商標名)」を挿入し、「容積式ポンプ」(公報第3頁第6欄2行)の後に「5」を挿入し、「タイプ等」(公報第3頁第6欄6行)の後に「の態様のもの」を挿入する。
(24)訂正事項ヘ
明細書(段落【0021】)中の「バキュームポンプ」(公報第3頁第6欄8行の次に「7」を挿入する。
(25)訂正事項ホ
明細書(段落【0022】)中の「具体的な実施例」(公報第3頁第6欄11行)を「応用例の態様」と訂正し、「その内部に」(公報第2頁第6欄13行)の後に「設けた回転軸の中途部には」を挿入し、「その回転軸」(公報第2頁第6欄13行)を「該回転軸」に訂正し、「連続供給装置としての」(公報第3頁第6欄14行)を削除し、「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄14行)の後に、「(商標名)」を挿入し、「の容積」(公報第3頁第6欄14行)の前の「等」を削除し、「連続排出装置」(公報第3頁第6欄15行)の前に「下部には」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄15,16行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、「被処理物」(公報第3頁第6欄19,20行)の次ぎに「の魚肉等」を挿入し、「11部分の」(公報第3頁第6欄20行)を「11部分に対する」に訂正する。
(26)訂正事項マ
明細書(段落【0024】)中の「実施例」(公報第3頁第6欄27行)を「応用例」に訂正し、「被処理物」(公報第3頁第6欄28行)の次ぎに「の魚肉等」を挿入し、「容積式ポンプ」(公報第3頁第6欄29行)の前に「スネークポンプ(商標名)の」を挿入し、「2”」(公報第3頁第5欄29行)の前の「のスネークポンプ」を削除し、「保持され」(公報第3頁第6欄34行)の次ぎに「るようにされ」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄35行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、「(イ′)」(公報第3頁第6欄37行)を「(イ)」に訂正し、併せて「の魚肉等」を挿入し、「保証され」(公報第3頁第6欄39行)の次ぎに「、」を挿入し、「被処理物の」(公報第3頁第6欄40,41行)の次ぎに「食品等」を挿入する。
(27)訂正事項ミ
明細書(段落【0025】)中の「を脂肪分」(公報第3頁第6欄44行)の前に「(イ)」を挿入し、「分離処理する」(公報第3頁第6欄46行)の前に「相互に」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄47,48行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、、「いる」(公報第4頁第7欄3行)の前に「バキュームポンプ7′に接続されて」を挿入する。
(28)訂正事項ム
明細書(段落【0026】)中の「に混入されている」(公報第4頁第7欄8行)を削除し、併せて「(イ)の」を挿入し、「分離され」(公報第4頁第7欄10,11行)の前に「相互に」を挿入し、「軽液分」(公報第4頁第7欄11行)の後に「(イ”)」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第4頁第7欄11,12行)の次ぎに「(商標名)」を挿入する。
(29)訂正事項メ
明細書(段落【0027】)中の「魚肉」(公報第4頁第7欄16行)の次ぎに「の被処理物(イ)」を挿入し、「軽液,重液分」(公報第4頁第7欄16行)を「軽液分(イ”)と、重液分(イ′)」に訂正し、「ことと」(公報第4頁第7欄17行)の後に「バキュームポンプ7を介しての」を挿入し、「供給装置」(公報第4頁第7欄18行)の次ぎに「の容積ポンプに」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第4頁第7欄19行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、「容積式ポンプ5”」(公報第4頁第7欄19行)を「容積式ポンプ5」に訂正し、「差圧」(公報第4頁第7欄19行)の前に「当該」を挿入し、「保証」(公報第4頁第7欄20行)の前に「相互に分離され、」を挿入する。
(30)訂正事項モ
明細書(段落【0028】)中の「(イ′)」(公報第4頁第7欄23行)を「(イ)」に訂正し、「脂肪分」(公報第4頁7欄23行)の後に「の軽液分」に挿入し、「確実に」(公報第4頁第7欄23行)の前に「重液分(イ′)と相互に」を挿入し、「各々」(公報第4頁第7欄23行)の次ぎに「所定に」を挿入する。
(31)訂正事項ヤ
明細書(段落【0029】)中のの「処理の態様」(公報第4頁第7欄25,26行目)を「処理態様」に訂正し、「あるが、」(公報第4頁第7欄26行)の次ぎに「密封容器1内に於て」を挿入し、「脂肪分の軽液」(公報第4頁第7欄27行)を「脂肪分を含む軽液分」と訂正し、「魚肉分」(公報第4頁第7欄27行)の後に、「を含む」を挿入し、「の重液分」(公報第4頁第7欄27行目)の「の」を削除し、「確実に」(公報第4頁第7欄28行)の前に、「相互に」を挿入し、「分離排出し」(公報第4頁第7欄29行)を「排出し」に訂正し、「圧力変動なく、」(公報第4頁第7欄31,32行)の次ぎに「安定裡に」を挿入する。
(32)訂正事項ユ
明細書(段落【0030】)中の「実施例」(公報第4頁第7欄35行)を「応用例」に訂正し、「混練態様」(公報第4頁第7欄37行」を「混練供給態様」に訂正し、「密封容器1」(公報第4頁第7欄37,38行)を「密封容器1′」に訂正し、「同軸的」(公報第4頁第7欄40行)を「同軸的且つ、連結的」に訂正し、更に、「コンベヤを」(公報第4頁第7欄41,42行)の次ぎに「コンベヤの端部に」に訂正し、「又、」(公報第4頁第7欄42行)の次ぎに「該ドライモルタルの」を挿入し、「の機能を具備し」(公報第4頁第7欄46行)を削除し併せて、「を介し」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第4頁第7欄46行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、「容積式ポンプ5,5′」(公報第4頁第7欄46,47行)を「容積式ポンプ5,5〜」に訂正し、「ケーシングの」(公報第4頁第7欄47行)を削除し、「容積式ポンプ5と5′」(公報第4頁第7欄47,48行)を「容積式ポンプ5,5“」に訂正し、「接続されて」(公報第4頁第7欄49行)の次ぎに「上部の軽液分と下部の重液分とを相互に分離状態にするようにされて」を挿入する。
(33)訂正事項ヨ
明細書(段落【0031】)中の「5,5′」(公報第4頁第7欄50行)を「5,5〜」に訂正し、「保持したまま」(公報第4頁第8欄6行)の次ぎに「スネークポンプ(商標名)の」を挿入し、「5’」(公報第4頁第8欄6行目)を「5,5”」に訂正する。
(34)訂正事項ラ
明細書段落【0032】中の「実施例」(公報第4頁第8欄8行)を「態様」に訂正する。
(35)訂正事項リ
明細書(段落【0033】)中の「各実施例」(公報第4頁第8欄12,13行)を「実施例」に訂正し、「被処理物」(公報第4頁第8欄16行)の次ぎに「の魚肉」を挿入する。
(36)訂正事項リ
明細書(段落【0034】)中の「液体粉体」(公報第4頁第8欄19行)を「魚肉」に訂正し、「ことは」(公報第4頁第8欄20行)を「ことも」に訂正する。
(37)訂正事項ル
明細書(段落【0035】)中の「については」(公報第4頁第8欄21行目の「は」を削除し、「が採用し得ることも」(公報第4頁第8欄23行)を「が採用し得ることは」と訂正する。
(38)訂正事項ル
明細書(段落【0036】)中の「建設用資材の製造,」(公報第4頁第8欄26行)を削除し、「精製」(公報第4頁第8欄26行)の前に、「魚肉に」を挿入し、「精製,」(公報第4頁右第8欄26行)の「,」を「、」に訂正し、「化学薬品等の抽出,農産物の選別,分離等各種生」(公報第4頁第8欄26,27行)を「食品」に訂正し、「負圧状態」(公報第4頁第8欄28行)の前に「設定」を挿入し、「差圧条件」(公報第4頁第8欄29行)の前に「所定の」を挿入し、「該差圧状態」(公報第4頁第8欄29行)の前に「内外の」を挿入し、「次段処理」(公報第4頁第8欄30行)の後に、「工程」を挿入し、「被処理物を」(公報第4頁第8欄31行)を「魚肉を供給、排出、」に訂正し、「この出願の発明によれば」(公報第4頁右第8欄31,32行)を削除し、「密封容器」(公報第4頁第8欄32行)を「密封容器内」に訂正し、「保持して」(公報第4頁第8欄32行)の後に「該」を挿入し、「被処理物の連続供給」(公報第4頁第8欄33行)を「魚肉の連続供給」に訂正し、「スネークポンプ等の」(公報第4頁第8欄34行)を削除し、「容積式ポンプを」(公報第4頁第8欄34行)の次ぎに「前段からの」を挿入し、「供給装置,」(公報第4頁第8欄34行)の次ぎに「次段への」を挿入し、同明細書同段落の「基での」(公報第4頁右第8欄37行目)の次ぎに「軽液分と重液分の」を挿入する。
(39)訂正事項レ
明細書(段落【0037】)中の「密封容器に対し」(公報第4頁第8欄40行)の次ぎに「圧力センサを介して制御装置により発停する」を挿入し、「差圧」(公報第4頁第8欄42行)の前に「系外と密封容器内との」を挿入し、「保持され、」(公報第4頁第8欄42行)の次ぎに「軽液分と重液分の相互分離も好適に行われ、」を挿入する。
(40)訂正事項ロ
明細書(段落【0038】)中の「又、」(公報第4頁第8欄45行)の次ぎに「該」を挿入し、「被処理物を」(公報第4頁第8欄46行)を「軽液分と重液分を相互に」と訂正し、「分離処理」(公報第4頁第8欄48行)の前に「相互に」を挿入し、「被処理物を該」(公報第4頁第8欄49行)を「前段彼処理工程からの魚肉を定容積式」に訂正し、「確実に」(公報第4頁第8欄49行)の前に「容積式ポンプを介して」を挿入する。
(41)訂正事項ワ
明細書(段落【0040】)中の「そして、」(公報第5頁第9欄7行)の次ぎに「該」を挿入し、「供給装置や」(公報第5頁第9欄7行)を「供給装置に用いられ、又、」に訂正し、「排出装置して」(公報第5頁第9欄7,8行)を「排出装置にスネークポンプ(商標名)が」に訂正し、「該密封容器内での」(公報第5頁第9欄9行)を「該密封容器内で軽液分と重液分の相互」に訂正し、「定量」(公報第5頁第9欄9行)を「定圧下」に訂正する。
(42)訂正事項ン
明細書中の図面の簡単な説明の【図2】の「実施例」(公報第5頁第10欄3行)を「応用例」に訂正し、【図3】の「同、別の」(公報第5頁第10欄4行)を「この出願の発明の」に訂正し、【図4】の「他の」(公報第5頁第10欄5行)の前に「同、」を挿入、【図5】の「実施例」(公報第5頁第10欄6行)を「応用例」に訂正し、【図6】の下段に「【図7】」を挿入する。
(43)訂正事項アア
明細書中の符号の説明の「1密封処理容器」(公報第5頁第10欄9行)の下段に「6’次段の処理工程」を挿入する。「5排出装置」(公報第5頁第10欄12行)を「5,5′,5”排出装置(容積式ポンプ)」と訂正し、その下段に「9,9′圧力センサ」を挿入し、「7,7′低圧維持ポンプ」(公報第5頁第10欄13行)の次に「(バキュームポンプ)」を挿入し、その下段に「10制御装置」を挿入する。
2-2訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張変更の存否
上記訂正事項アは、請求項2〜5を削除し、請求項1において、定圧維持ポンプがバキュームポンプであることに限定し、密封処理容器が攪拌機を有する容器であることに限定し、さらに被処理物として魚肉に限定し、密封処理容器に軽液分と重液分の個別の排出装置が接続されていることに限定したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当する。そして、これらの事項は実施例として願書に添付された明細書に記載され、また同図3、4に図示されているから、該訂正は、願書に添付された明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
また、上記訂正事項(イ)〜(アア)は特許請求の範囲の減縮を目的とする上記訂正事項(ア)の訂正に伴うものであり、減縮された請求項1の記載と明細書の記載を整合させるためにするものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とする訂正に該当する。
2-3独立特許要件
(ア)訂正後の請求項1に係る発明
本件訂正明細書の請求項1に係る発明は、訂正明細書又は図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。
「【請求項1】外系圧に対し制御装置に接続する圧力センサーを介して所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する後段の相互に分離された軽液分と重液分の個別の排出装置が接続されている連続供給排出処理装置において、該密封処理容器の軽液分の上部にバキュームポンプの定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプにされ、上記密封処理容器が攪拌機を有する容器にされていることを特徴とする連続供給排出処理装置。」
(イ)引用刊行物の記載内容
当審が先に通知した取消理由通知に引用された刊行物1(「NLGI SPOKESMAN」Vol.51、No.6、p250〜251(1987年9月))には、「潤滑グリース用のTimac脱泡ユニット」(翻訳文、以下同じ。)に関し、次の事項が記載されている。
(a)「Timac脱泡ユニットは、グリース製造の3つの段階、すなわち均質化、脱泡および濾過の段階を1つの連続工程に組み合わせて設計、建設された。これらの機能は単一のコンパクトなユニットにより実施され、自動運転が可能であり、高処理能力を備え、滑らかな空気を含まない高品質なグリースを製造できるものである。」(第250頁左欄第2〜8行)
(b)「Timac脱泡ユニットの模式的フローダイアグラムを図1に示す。ミル処理されていないグリースはストレーナー(3)を通って第1のモノボンプ(4)によりユニット内に吸い込まれる。」(第250頁左欄第26〜29行)
(c)「また、モノポンプ(4)の吸い込み側には、この第1のモノポンプからグリースを循環させるための循環ラインが設けられ、この循環ラインは2つのバタフライ弁により制御される。このポンプの加圧側には三方弁が設けられ、ポンプのバイパスとして用いられる。」(第250頁左欄第39〜44行)
(d)「第1のモノポンプ(4)は10馬力であり、466rpmから78rpmまで低減させるサーボ駆動バリエーターを備えている。このバリエーターのサーボモーターは、真空タンク(8)内のレベルゲージ(9)により制御される。バリエーターの利点は、このユニットの運転を均一にしかつ制御された状態にする速度でグリースを流すようにすることである。すなわち、ポンプを全速力で作動させバイパスを用いて流量を制御するとグリースを加熱して剪断しグリースの品質低下をもたらすが、かようなポンプの全速力作動でのバイパスによる流量制御をすることなく、ポンプ速度を制御することができる。グリースはコロイドミルを通って真空タンク(8)へ圧送される。その途中でグリースは圧力制御器(6)を通過する。この圧力制御器は、空気調整弁(7)を制御して真空タンクにおける一定圧力を得るようにしている。」(第250頁左欄最下行〜右欄第13行)
(e)「真空タンク(8)内のレベルゲージ(9)は、3つの目的を有している。すなわち(1)平均充填割合を50%に調整すること、(2)真空タンク内のグリースの最高と最低レベルを制御すること、および(3)モノポンプの供給量をバリエーターにより制御すること、である。」(第250頁右欄第23〜27行)
(f)「真空タンク内で必要な真空は、バキュームポンプ(11)により得られる。」(第250頁右欄第43〜44行)
(g)「サーボ駆動バリエーターを備えた第2のモノポンブ(13)により真空タンクからグリースを抜き出し、200ミクロンの自己清浄式フィルター(14)および8.2馬力、23rpmで運転されるスクレーパーへこのグリースを圧送する。」(第251頁左欄第2〜5行)
(h)第251頁図1には脱泡ユニットの模式的フローダイアグラムが図示されている。
同じく刊行物2(「島津評論」(株)島津製作所 Vol.47、No.3、p271〜276(1980年8月))には、「溶融プラスチック用重合ポンプ」に関し、次の事項が記載されている。
(i)「溶融プラスチック製造設備の最終重合工程に使用され、真空重合槽から、超高粘度ポリマーを抜出し、最高250kgf/cm2Gまで昇圧するギヤポンプを開発した。」(第271頁、要旨”の項第1〜2行)
(j)「図1に一般的な重合工程を示す。図1において(1)(原文、丸に数字。以下、同じ)〜(3)は重合槽で、各重合槽間の液移送および最終重合槽(3)からチップカッターへの液移送に、ギヤポンプが用いられる。」(第272頁左欄第2〜5行)
(k)「重合槽(2)には、わずかな未反応モノマーが残るため、これらを真空脱気により取り除く目的で、真空重合槽(3)が設けられる。」(第272頁左欄第11〜13行)
同じく刊行物3(「NLGI SPOKESMAN」Vol.32、No.10、p368〜373(1969年1月))には、テキサコ連続グリース製造プロセス(翻訳文、以下同じ。)に関し、次の事項が記載されている。
(l)「このプロセスの簡略化されたフローダイアグラムを図2に示す。このユニットは本質的に3つの区分された部分から構成されている。すなわち反応器部分(reactor section)、脱水部分(dehydration section)および仕上げ部分(finishing section)である。脂肪、アルカリおよび希釈油は計量されて反応器部分に導入され、ここで脂肪の鹸化がなされる。希釈油は主として鹸化された材料の圧送を助ける。反応器からの流れは脱水部分へ入り、ここで真空下で処理される。この脱水部分では、水が蒸発されて脱水された石鹸ベースが残留する。仕上げ部分へ入る前に、この石鹸ベースに追加油および必要な添加物が添加される。仕上げ部分では均一なグリースが生成されるように石鹸を混合、分散させる。」(第368頁右欄第19〜最下行)
(m)「図3は反応器部分の模式図である。各成分は容積移送式ポンプにより計量されて反応器へ送られる。脂肪とアルカリのポンプは、正確な流量調節を行うために可変ストローク長を備えたピストンタイプのものである。」(第369頁左欄第6〜10行)
(n)「反応器は開ループとされているから、反応器から排出される流量(従ってフラッシュ室へ供給される流量)は反応器へ供給される流量と等しくする必要がある。」(第369頁左欄第19〜21行)
(o)「図4は脱水部分の模式図である。反応器部分からの石鹸ベースは圧力制御弁を通って脱水部分へ入る。圧力制御弁を通過後は、フラッシュ室内で維持されている真空のために、圧力がかなり低減する。制御弁両側の差圧は、存在する水の大部分を蒸発させ、実質的な温度低下をもたらす。フラッシュ室に入る前に、石鹸ベースは熱交換器を通過し、蒸発工程で生じた熱損失を取り戻す。フラッシュ室内では、蒸気は頂部から真空ラインを通じて除去され、脱水された石鹸ベースは容器内で液面を形成する。フラッシュ室内の石鹸ベースをシアリング弁を通して循環させるために循環ポンプが使用される。形成される石鹸ファイバの複数パス分散がこの循環ポンプによりもたらされる。循環ホンプは、石鹸ベースポンプへの積極的な供給も維持する。石鹸ベースホンフの速度を制御して、仕上げ部分への均一な流量をもたらすとともに、フラッシュ室内の運転レベルを保持する。フラッシュ室容器は16インチ径のバイプから構成されており、長さは約7フィートである。このフラッシュ室容器は、チャンネリングを防止しかつ熱伝達を助けるために、簡単な攪拌機が取り付けられている。脱水部分のための真空はアフターコンデンサーを備えた小型で単一段のスチームエジェクターによりもたらされる。」(第369頁右欄第7行目〜第370頁左欄第10行)
同じく刊行物4(化学装置百科辞典編纂委員会編「化学装置百科辞典」化学工業社 第4、7〜8、11頁(昭和46年7月1日))には次の事項が記載されている。
(p)「回転ポンプ(rotary pump)歯車ポンプの項参照。」(第4頁右欄第39、40行)
(q)「回転体がスクリューで、これを回転することによって軸方向に液体を押出す型式の定容量型の回転ポンプの総称で、ねじポンプともよぶ。1種の歯車ポンプである。」(第7頁右欄第1〜4行)
(r)「図1-30に示すようなスクリューが1本のモノ型ポンプ(mono type pump)ではスラリーを取扱うことができる。この型のポンプの構造は、外側の固定ねじ部は合成、または天然の軟質ゴムでできており、ローターは青銅やニッケルに銅などの耐食性の材料でつくられている。」(第8頁右欄第14〜24行)
(s)「通常の平歯車をかみ合わせて一方を駆動し、他方をそれにしたがって反対方向に回転させるものである。・・・その他ギヤポンブの変形と考えてよいものに多葉回転ポンプ(lofe pump)、カムポンプがあり、また真空ポンプとして使用される水封じ式ポンプ(nash pump)、2本または1本のら旋状ねじ(ウォーム)が回転するねじポンプ(screw pump)がある。」(第11頁右欄第15〜最下行)
同じく刊行物5(「三菱スネークポンプ」パンフレット、1978年11月)には、第1頁に「構造と原理」およびスネークポンプ断面図(図-2)が、第2頁に標準形の構造・寸法ならびに要目(図一3)と「ポンプ構成材質」などが記載されている。
同じく刊行物5の2にはスネークの商標公報、およびこの商標登録原簿の謄本が示されている。
同じく刊行物6(「化学プラント建設便覧」丸善株式会社 第640〜645頁(昭和48年3月20日))の第642頁、図16・20プロセス機器類の図示例の最上段左から2番目には、回転ポンプの記号が示されている。
(ウ)対比・判断
訂正後の請求項1に係る発明(以下、訂正発明という。)は、
「外系圧に対し制御装置に接続する圧力センサーを介して所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する後段の相互に分離された軽液分と重液分の個別の排出装置が接続されている連続供給排出処理装置」において、
「密封処理容器の軽液分の上部にバキュームポンプの定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプにされ、上記密封処理容器が攪拌機を有する容器にされている」構成を有することにより、
明細書記載の「密封容器に対する魚肉の連続供給,排出を行うに際し、供給,排出工程で発泡や溶存状態の変動をなくして定量搬送が行えるために、軽液分と重液分の各種の処理を安定した状態で行うことを保証することができる、すなわち軽液分と重液分の相互分離も好適に行われ、軽液分と重液分が次段処理工程へ確実に搬送できる」(本件訂正明細書第10頁段落【0036】〜【0038】参照。)という効果を奏するものである。
これに対して、刊行物1には、グリースの脱泡ユニットが、空気調整弁により一定圧力に調整された真空タンク、真空タンクに接続されたバキュームポンプ、コロイドミルを通って真空タンクにグリースを供給するモノポンプ、真空タンクからグリースを排出するモノポンプからなることが記載されているから、刊行物1には「外系圧に対し所定差圧状態の内圧の密封処理容器に前段の被処理物の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する排出装置が接続されている連続供給排出処理装置」において、「密封処理容器の上部にバキュームポンプである定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプである」構成は記載されていると云える。
しかしながら、刊行物1の被処理物はグリースであり、魚肉のように軽液分と重液分に分離するものではないから、刊行物1には、「外系圧に対し所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続され、密封処理容器に相互に分離された軽液分と重液分の個別の排出装置を接続する」構成、「密封処理容器が攪拌機を有する」構成については何も記載されていないし、示唆もされていない。
また、刊行物2には、プラスチックの重合工程が図示されており、真空重合槽の供給側、排出側にそれぞれギヤポンプが接続され、真空重合槽が真空脱気されることが記載されている。しかしながら、取り扱っているのはプラスチックの重合であり、被処理物が軽液分と重液分に分離することは記載も示唆もされていないから、刊行物2には、「外系圧に対し所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続され、密封処理容器に相互に分離された軽液分と重液分の個別の排出装置を接続する」構成、「密封処理容器が攪拌機を有する」構成については何も記載されていないし、示唆もされていない。
また、刊行物3には、グリース製造プロセスの脱水部分において石鹸ベースを、攪拌機が取り付けられた真空のフラッシュ室容器に供給することが記載されているので、真空下の密封処理容器が攪拌機を有することは記載されていると云える。しかしながら、刊行物3で取り扱っているのは石鹸ベースであり被処理物が軽液分と重液分に分離することは記載も示唆もされていないから、刊行物3には、「外系圧に対し所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続され、密封処理容器に相互に分離された軽液分と重液分の個別の排出装置を接続する」構成については何も記載されていないし、示唆もされていない。
また、刊行物4はスクリューポンプについての記載されているだけであり、刊行物5はスネークポンプについて記載されているだけであり、刊行物6は回転ポンプについて記載だけであるにすぎない。
なお、当審の審尋に対して特許異議申立人は回答書とともに参考資料1〜5を提出したが、参考資料1においてCBMドラム内で取り扱われているのは、フルフラール相と水分相であり、これらがどのように分離されているかについては記載されていない。したがって、参考資料1には、「外系圧に対し所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続され、密封処理容器に相互に分離された軽液分と重液分の個別の排出装置を接続する」構成、「密封処理容器が攪拌機を有する」構成については何も記載されていないし、示唆もされていない。また、参考資料2〜5についても同じことが云える。
以上のことから、刊行物3に記載された発明を参酌して刊行物1に記載された発明に「密封処理容器が攪拌機を有する」構成を付加することは当業者が容易に想到し得る程度のこととしても、刊行物2〜6、参考資料1〜5に「外系圧に対し所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続され、密封処理容器に相互に分離された軽液分と重液分の個別の排出装置を接続する」構成が示唆されていない以上、刊行物1に記載された発明に「外系圧に対し所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続され、密封処理容器に相互に分離された軽液分と重液分の個別の排出装置を接続する」構成を具備した訂正発明は当業者が容易に想到し得るものであるとすることはできない。、
2-4、まとめ
以上のとおり、訂正後の請求項1に係る発明は特許出願の際、独立して特許を受けることができるものである。
したがって、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する特許法第126条第2項から第4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
3特許異議申立てについて
3-1申立ての理由の概要
特許異議申立人は、証拠方法として甲第1〜6号証を提出し、請求項1〜5に係る発明は、甲第1〜3号証に記載された発明に基いて容易に発明をすることができたものであるから、請求項1〜5に係る発明の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり取り消されるべきものである旨主張している。
3-2甲号各証の記載内容
甲第1〜6号証は、上記刊行物1〜6と同じ。
3-3本件発明
本件発明は訂正請求の結果、請求項1に係る発明だけになり、該請求項1に係る発明は、上記2-3(ア)において摘記したとおりのものである。
3-4対比・判断
上記2-3(ウ)で述べたと同じ理由で、本件請求項1に係る発明は甲第1〜6号証に記載された発明に基いて当業者が容易に想到し得るものであるとすることはできない。
4むすび
以上のとおり、特許異議申立ての理由及び証拠方法によっては、本件請求項1に係る発明の特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
連続供給排出処理装置
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】外系圧に対し制御装置に接続する圧力センサーを介して所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する後段の相互に分離された軽液分と重液分との個別の排出装置が接続されている連続供給排出処理装置において、該密封処理容器の軽液分の上部にバキュームポンプの定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプにされ、上記密封処理容器が攪拌機を有する容器にされていることを特徴とする連続供給排出処理装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
開示技術は、密封容器を外圧に対し所定の差圧状態の内圧に維持し、前段処理から次段処理に魚肉の被処理物を安定した状態での定容量供給を行う技術の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
周知の如く、各種の食品産業においては前処理工程から次段工程への間で粉体や液体等の被処理物を安定した状態で定量的に搬送することが極めて重要である態様が多く、他に、例えば、図6に示す様に、密閉容器1に対し前段処理工程からの(イ),(ロ)の魚肉の被処理物を供給装置としてのポンプ2,2´を介して送給し、攪拌装置3により該密封容器1内にて該被処理物(イ),(ロ)を可及的に均一分散攪拌して排出装置としてのポンプ5を介し次段処理工程6に搬送するに際し、経時的に、特に、短時間内でその搬送量が変化することは品質管理のうえからも、又、処理作業能率の点からも好ましくないために、供給装置やポンプ2,2´や排出装置5にスネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプを用いる技術が採用され、他に例えば、ドライモルタル等をトンネル工事におけるナトム工法に用いたりする技術が特開平3-121815号公報発明等に開示されてはいる。
【0003】
而して、かかる容積式ポンプを用いる技術では、確かに所定の定量供給,定量排出が成されはするものの、被処理物が魚肉の場合には、空気等を巻き込み、圧力が変化し、系の内外の差圧状態を維持することが出来ないのみならず、連続供給排出工程において発泡現象を起す場合がある等、いずれにしても、輸送圧力に変動をきたし、結果的に定量搬送が出来ないという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる問題は被処理物が魚肉に限らず、液体の場合にも各処理工程間における空気の巻き込みや溶存現象から同様な不具合が生ずる、ものがある。
【0005】
ところで、密封された容器を該密封容器外の大気との間に所定の差圧状態に保持し、魚肉等の被処理物を所定に処理して連続的に次段処理工程へと安定して排出する処理態様は食品産業にあっては極めて多様的であり、例えば、オートクレーブ等の反応装置は代表的な態様であって、圧力的に、又、熱的に常に経時的に安定したバランス状態で稼動されることが望まれ、特に、各種産業の中心的技術である化学機械装置技術にあっては、化成反応,抽出反応等で当該所定の差圧状態の基で反応を生じたり、抽出を行ったり、分離したりする技術は今後共に相当需要が大であると予測されるものである。
【0006】
而して、オートクレーブ等の密封容器内に於ける処理は内外の圧力のバランスについては容器の壁面の強度や剛性の基によって行われ、又、熱バランスはヒーターやクーラー等で設計的に対応することが可能であるが、魚肉の被処理物の中に溶存している気体の発泡現象や混入現象は容器を密封式にしているだけでは充分に対処出来ず、次段処理工程への搬送プロセスにおける物理的,化学的条件の変動によってバランスが破れ、上記発泡現象等が生じ、定圧状態の差圧維持が崩れるという欠点があり、したがって、安定した定量搬送が出来難くなるという難点がある。
【0007】
かかる現象はスネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプを前段処理工程から次段処理工程への搬送プロセスに介設するだけでは対処出来ないというデメリットがあった。
【0008】
又、前段処理工程から排出工程で大気中を通過状態にして一旦圧力を大気に解放して定量的に連続供給が出来るようにすることも可能ではあるが、その際、装置を分割すると、それだけ、ユニットプラントが大がかりになり、構造が複雑となってイニシャルコストが高くなるのみならず、保守,点検,整備等のメンテナンスコストも高くなるという不利点があり、又、中途で大気に解放することにより却って該大気の溶存量を大きくし、排出工程での圧力変動を招来する不都合さがあるものであった。
【0009】
而して、近時市民生活の向上に極めて関わり合いの深い食品産業等にあって、例えば、魚肉から脂肪を分離除去し、当該脂肪分について有効利用するのみならず、脂肪と分離した蛋白質部分を蒲鉾として使用する等のプロセスを採る態様が実用化されてきているが、かかる魚肉から脂肪分等を分離除去する等に際し、密封容器の内側を真空状態とし、該脂肪分の分離除去を行う技術が強く要望されているものであり、又、粉体や混合液や混練物の被処理物を次段工程への搬送に際し、混入している液体分の除去、更には溶存気体の増加を防ぐべく圧力差を一定した状態で搬送する技術の現出が強く望まれていたが、これにトータル的に対処する技術の開発がなされておらず、かかる技術の現出が強く望まれていたものである。
【0010】
【発明の目的】
この出願の発明の目的は上述従来技術に基づく各種被処理物の魚肉等の前段処理工程から次段処理工程への連続給排に際し、定量搬送が魚肉の処理物中の溶存気体による発泡や混入量の変動を介して輸送圧力変化が生ずること等による大量搬送が不可能となる問題点を解決すべき技術的課題とし、一旦、密封容器に供給された被処理物の魚肉が次段処理工程に連続的定量供給形態として行われ、被処理物の魚肉等の品質変化も避け、処理効率も良く、最終製品精度も設計通りに充分に期待し得るようにして食品生産業における処理技術利用分野に益する優れた連続供給排出処理装置を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述課題を解決するために、外系圧に対し制御装置に接続する圧力センサーを介して所定差圧状態の内圧の密封処理容器に被処理物の魚肉の前段の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する後段の分離された軽液分と同じく分離された重液分との排出装置が接続されている連続供給排出処理装置にであって、該密封処理容器の軽液分の上部にバキュームポンプの定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプにされ、上記密封処理容器が攪拌機を有する容器にされている連続供給排出処理装置とした技術的手段を講じたものである。
【作用】
【0012】
系外からの空気等の気体の混入が潜在的に避けられないような被処理物の魚肉を軽液分と重液分とに相互に分離攪拌し前段処理工程から次段の処理工程等へ密封容器を介して連続的に該軽液分と重液分とを供給排出するに際し、当該被処理物の魚肉を密封容器に連続的に供給し、密封容器とその外側の大気との差圧を常に一定に保つべく、軽液分の上部に設けた圧力センサーを介して制御装置により密封容器の上部にバキュームポンプ等の定圧維持ポンプを付設して該密封容器の内圧が一定圧に保持され、系外の圧力との差圧を一定に保持した圧力状態のまま、即ち、被処理物の魚肉からの発泡や大気の溶存量の増加等を避けるようにしてスネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプを介し、次段処理工程へ相互に分離された軽液分と重液分とを確実に給排することが出来(供給装置も排出装置も容積式ポンプとされて密封容器内に於ける被処理物の魚肉の処理が定量で安定して行われ、前段からの、又、次段への供給排出が常に安定した定量状態で行われるようにする。)、被処理物の定量状態での連続供給排出を図ると共に、該被処理物の魚肉の安定した品質保全が図れるようにし、プラントの運転状態が変動せず、動力費等が嵩まないようにしたものである。
【0013】
【発明が実施しようとする形態】
次に、この出願の発明の実施しようとする形態を実施例及び応用例の態様として図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0014】
尚、図6と同一態様部分は同一符号を用いて説明するものとする。
【0015】
図1に示す実施例は、この出願の発明の原理的態様を示すものであって、密封容器1´は圧力的に、又、熱的にクローズドにされており、前段から(イ),(ロ)の被処理物が連続供給装置としてのスネークポンプ(商標名)やチューブポンプ,ギヤードポンプ等の周公知の容積式ポンプ2を介し送給され、攪拌装置3により可及的に均一状態に攪拌処理された被処理物4´とされて一時的に貯留され、同じく連続排出装置としての容積式ポンプ5により次段処理工程6´へと排出されるようにされている。
【0016】
そして、連続排出装置5がスネークポンプ(商標名),チューブポンプ,ギャードポンプ等の容積式ポンプであることから、密封容器1´に対する被処理物(イ),(ロ)の供給排出は密封容器1´の内外の圧力の差圧を保持しながら供給排出が可能であるものである。
【0017】
而して、密封容器1´に対しては周公知の圧力センサ9(内圧に対し)、9´(外圧に対して)が臨まされて適宜の制御装置10を介し該密封容器1´を所定の差圧状態に維持するべく、バキュームポンプ7を発停制御し、該密封容器1´の内部の上部空間8を所定の真空状態にして設定差圧を保持することが出来るように自動制御するようにされている。
【0018】
上述構成において、前段からの被処理物(イ),(ロ)は連続供給装置としての容積式ポンプ2,2´から密封容器1´内に供給され、攪拌装置3により可及的に均一分散状態に攪拌処理され、容積式ポンプの連続排出装置5により次段工程6´へと排出されるが、密封容器1´内の分離した軽液分の上部空間はバキュームポンプ7により圧力センサ9,9´を介し常に一定の圧力状態で外気との間に所定の差圧状態が保持されるようにされ、したがって、連続排出装置としての容積式ポンプとしてのスネークポンプ(商標名)5が該処理物4´を次段処理工程6´へと排出する工程において、発泡現象等が生ぜず、そのため、圧力変動等も避けられ、常に安定した定量供給が成され、そのため、被処理物4´自体も品質の変動がなく、次段処理工程6´に於ける所定の処理も安定して行われ、全体のプラント稼動も安定して効率変動等が生ぜず設計通りに運転される。
【0019】
したがって、容積式ポンプのスネークポンプ(商標名)5の重液分の排出プロセスにて圧力が逃げず、圧力変動が避けられ、所定の定量搬送が可能となる。
【0020】
尚、スネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプ5は周公知のものであって、例えば、ケーシング内に固定した二条螺旋型弾性ステータ内に偏心して回転する一条螺旋型ロータを有するものであり、駆動源に対してはユニバーサルジョイントを介装するタイプ等の態様のものである。
【0021】
又、密封容器1´内の差圧を一定にするには、バキュームポンプ7のみならず、加圧ポンプを用いて溶存気体の変動を避けるようにする態様も採用出来るものである。
【0022】
次に、図2に示す応用的な態様においては、密封容器1´´はオートクレーブタイプのものであり、その内部に設けた回転軸の中途部には攪拌装置3´が設けられ、該回転軸の上部にはスネークポンプ(商標名)の容積式ポンプ2´´、及び、下部には連続排出装置としての同じくスネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプ5´が連係されており、その駆動は供給装置の容積式ポンプ2´´に対するユニバーサルジョイント11によるモータ12に対し減速装置13を介して連結されており、前段処理工程からの被処理物の魚肉等(イ)は該ユニバーサルジョイント11部分に対するジョイントタイプの分岐パイプ14を介し連続供給装置としての容積式ポンプ2´´に臨まされて連続供給されるようにされている。
【0023】
そして、密封容器1´´の上部には排気口15が設けられてバキュームポンプ7’に接続されている。
【0024】
当該応用例においては、密封容器1´´内へ送給される前段処理工程からの被処理物の魚肉等(イ)は供給装置としてのスネークポンプ(商標名)の容積式ポンプ2´´により連続供給されることから定量供給が保証され、又、該密封容器1´内に於ては攪拌装置3´により可及的に均一分散状態に混合攪拌処理が成され、バキュームポンプ7´により上部空間が所定に排気されて所定圧力の負圧状態にされ、内外の差圧が常に一定に保持されるようにされていることから、又、連続排出装置の容積式ポンプのスネークポンプ(商標名)5´により当該差圧が保持された状態で連続的に排出されて被処理物の魚肉(イ)等が次段工程へと排出されるために発泡等による圧力変動はなく、安定した連続供給排出が保証され、密封容器1´内に於ける処理は常に定量状態に安定して行われることになり、上述原理態様同様に被処理物の食品等の品質、及び、処理も安定し、連続連続稼動が変動なく行われることになる。
【0025】
又、図3に示す実施例は、魚肉(例えば、蒲鉾原料の鰯の魚肉等)(イ)を脂肪分のない状態にするべく、脂肪分を含む軽液分(イ´´)と脂肪分のない魚肉(重液分(イ´))分に相互に分離処理する処理態様であり、箱型にされた密封容器1に対する供給口にスネークポンプ(商標名)の容積式ポンプ2´´が前側から設けられてユニバーサルジョイント11を介し減速機付のモータ12´に連係されており、又、該容積式ポンプ2´´の直前には魚肉(イ)の投入口14´が設けられ、図示しない適宜のコンベヤが臨まされ、又、密封容器1のケーシング上部には排気口15が設けられてバキュームポンプ7´に接続されている。
【0026】
そして、該密封容器1に供給口14´から供給された魚肉の被処理物(イ)は該密封容器1内にて攪拌装置3´´により均一分散状態に攪拌されるが、その上部空間に於てバキュームポンプ7´により負圧吸引されることから、該魚肉(イ)の脂肪分は負圧吸引により分離され易く、且つ、酸化しないで上方に軽液分(イ´´)とされて下側の魚肉分の重液分(イ´)と相互に分離され、当該脂肪分の軽液分(イ´´)は所定の排出装置(スネークポンプ(商標名))5により排出され、又、下側の重液分の魚肉(イ´)はスネークポンプの容積式ポンプ5´´により、排出口16から次段の処理工程へと排出されてゆく。
【0027】
当該プロセスにおいて、密封容器1に於て、魚肉の被処理物(イ)に混入している液体分は供給量と軽液分(イ´´)と,重液分(イ´)の排出量がバランスされていることとバキュームポンプ7を介しての負圧吸引に助勢され差圧が保たれるために、供給装置の容積ポンプに2´´、及び、排出装置のスネークポンプ(商標名)の容積式ポンプ5,5´´が当該差圧を確実に保持した状態で定量供給排出を相互に分離され、保証されることになる。
【0028】
したがって、当該実施例においては魚肉分(イ)、及び、脂肪分の軽液分(イ´´)が重液分(イ´)と相互に確実に分離され各々所定に有効利用されることとなる。
【0029】
又、図4に示す実施例は同じく魚肉の処理態様であるが、密封容器1内に於て攪拌装置3に対し分離板3´´´を併設し、脂肪分を含む軽液分(イ´´)と魚肉分を含む重液分(イ´)を密封容器1内に於て相互に確実に分離し、連続排出装置としての容積式ポンプ5,5´´によりこれらを排出し連続供給装置としての容積式ポンプ2と共に定量の連続供給,排出を保証し、連続供給排出プロセスにおいて圧力変動なく、安定裡に確実に連続処理が出来るようにしたものであり、その奏する作用効果は上述実施例と変りはないものである。
【0030】
而して、図5に示す応用例は鉄道や自動車道路のトンネル工事に用いるナトム工法等に供するドライモルタルの混練供給態様であり、ドラムタイプの密封容器1´内には駆動モータ12´に減速装置13を介して連結されたスクリュウタイプのドライモルタル供給装置31、及び、パドルタイプの攪拌装置31´が同軸的且つ、連結的に内装され、ドライモルタルの供給口14´が図示しないコンベヤの端部に臨まされ、又、該ドライモルタルの供給口14´に併設して水供給口14´´が臨まされ、該ドライモルタルと水とを所定混合比にて混合攪拌混練するようにされ、供給・攪拌装置31,31´にはユニバーサルジョイント11´,11´´,11´´´を介しスネークポンプ(商標名)の容積式ポンプ5,5´´が連結され、その容積ポンプ5と5´´の間には密封容器1が設けられてバキュームポンプ7´に接続されて上部の軽液分と下部の重液分とを相互に分離状態にするようにされている。
【0031】
該容積式ポンプ5,5´´に於てはステータ51は二条螺旋型の弾性ステータであり、又、ユニバーサルジョイント11´´´に連係されたロータは一条螺旋型のものであって、混練されたモルタルの定量輸送中に、及び、ドライモルタルの混練中に、巻き込んだ空気を密封容器1に設けたバキュームポンプ7´により排出し、差圧を保持したままスネークポンプ(商標名)の容積式ポンプ5,5´´により定量排出し、次段の装置へと搬送されてゆく。
【0032】
したがって、当該態様においては前述特開平3-121815号公報発明の如く、混入された空気の存在による圧力変動等を避けて確実に混練モルタルのナトム工法のロックボルトの固着注入等の次段処理工程への搬送がされることが出来る。
【0033】
尚、この出願の発明の実施態様は上述実施例に限るものでないことは勿論であり、例えば、密封容器に接続する定圧維持ポンプについてはバキュームポンプばかりでなく、加圧ポンプとして被処理物の魚肉に対する液体の混入溶存量の変動を避け、差圧を一定に保持するようにする等種々の態様が採用可能である。
【0034】
又、対象とする被処理物は魚肉のみならず、粘稠物等も適用出来ることも勿論のことである。
【0035】
そして、密封容器について横型,垂立型,傾斜型、或いは、ドラム型,キューピック型等種々のものが採用し得ることは設計変更の範囲内である。
【0036】
【発明の効果】
以上、この出願の発明によれば、基本的に食品材料の魚肉に精製、食品産業において、混合,分離,粉砕等を周辺大気より設定負圧状態、或いは、加圧状態の所定の差圧条件下の基で各種の処理を行うに際し、内外の該差圧状態を確実に保持して前端処理工程から次段処理工程に定量的に魚肉を供給、排出、送給する必要がある場合に、密封容器内を確実に差圧状態に保持して該密封容器に対する魚肉の連続供給,排出を行うに際し、容積式ポンプを前段からの供給装置,次段への排出装置として付設することにより供給,排出工程で発泡や溶存状態の変動をなくして定量搬送が行えるために、当該差圧条件下の基での軽液分と重液分の各種の処理を安定した状態で行うことを保証することが出来るという優れた効果が奏される。
【0037】
而して、密封容器に対し圧力センサを介して制御装置により発停するバキュームポンプや加圧ポンプの定圧維持ポンプが接続されていることにより、系外と密封容器内との差圧が確実に安定して確実に保持され、軽液分と重液分の相互分離も好適に行われ、容積式ポンプの稼動が設計通りに行われるという効果が奏される。
【0038】
又、該密封容器が定圧維持ポンプにより差圧状態を確実に保持することが出来るために、軽液分と重液分を相互に分離処理等する際に負圧、或いは、加圧状態の差圧条件下の基での分離処理が出来ることになり、該相互分離処理された前段被処理工程からの魚肉を定容積式ポンプにより次段処理工程へ容積式ポンプを介して確実に搬送出来、プラント全体として所定の目的に沿うべく設計された機能を確実に発揮させることが出来るという優れた効果が奏される。
【0039】
したがって、密封容器に接続される容積式ポンプと差圧維持ポンプとが相互に協働して作用するために、該被処理物に対する所定の処理が確実に行われるという効果も奏される。
【0040】
そして、該容積式ポンプが供給装置に用いられ、又、排出装置にスネークポンプ(商標名)が用いられることにより、密封容器に於ける被処理物の該密封容器内で軽液分と重液分の相互分離や攪拌が常に定圧下で行われることから、又、発泡や溶存気体による変質が避けられ、最終製品の品質に対する信頼性も得られるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この出願の発明の原理態様の実施例の概略模式部分断面側面図である。
【図2】
1応用例の部分縦断面図である。
【図3】
この出願の発明の実施例の部分縦断面図である。
【図4】
同、他の実施例の部分縦断面図である。
【図5】
同、更に別の応用例の部分縦断面図である。
【図6】
在来一般態様の部分縦断模式図である。
【図7】
【符号の説明】
1 密封処理容器
6´ 次段の処理工程
4 被処理物
2,2´ 供給装置
5,5´,5´´ 排出装置(容積式ポンプ)
9,9´ 圧力センサ
7,7´ 定圧維持ポンプ(バキュームポンプ)
10 制御装置
 
訂正の要旨 訂正の要旨
特許第2847009号発明の明細書を、本件訂正請求書に添付された訂正明細書のとおりに、すなわち、特許請求の範囲の減縮を目的として、
(1)訂正事項ア
特許請求の範囲の「【請求項1】外系に対し所定差圧状態の密封処理容器に被処理物の供給装置が接続されると共に排出装置が接続されている連続供給排出処理装置において、該密封処理容器に定圧維持ポンプが接続され、上記供給装置と排出装置が容積式ポンプにされていることを特徴とする連続供給排出処理装置。【請求項2】上記定圧維持ポンプがバキュームポンプにされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の連続供給排出処理装置。【請求項3】上記容積ポンプがスネークポンプにされていることを特徴とする特許請求の範囲第1頃記載の連続供給排出処理装置。【請求項4】上記密封処理容器が脱泡,発泡抑制用とされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の連続供給排出処理装置。【請求項5】上記密封処理容器が撹拌容器にされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の連続供給排出処理装置。」を「【請求項1】外系圧に対し制御装置に接続する圧力センサーを介して所定差圧状態の内圧の密封処理容器に魚肉の被処理物の前段の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する後段の相互に分離された軽液分と重液分との個別の排出装置が接続されている連続供給排出処理装置において、該密封処理容器の軽液分の上部にバキュームポンプの定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプにされ、上記密封処理容器が撹拌機を有する容器にされていることを特徴とする連続供給排出処理装置。」と訂正する。
さらに、明りょうでない記載の釈明を目的として
(2)訂正事項イ
明細書(段落【0001】)中の「外系に対し所定の差圧状態」(本件特許公報(以下、公報という)第1頁第2欄7,8行)を「外圧に対し所定の差圧状態の内圧に維持し、」と訂正し、「被処理物」(公報第1頁第2欄8,9行)の前に「魚肉」を挿入し、「定容量」(公報第1頁第2欄9行)の前に「安定した状態での」を挿入し、「技術分野」(公報第1頁第2欄9行)を「技術の分野」に訂正する。
(3)訂正事項ウ
明細書中の段落【0002】を「【従来の技術】周知の如く、各種の食品産業においては前処理工程から次段工程への間で粉体や液体等の被処理物を安定して状態で定量的に搬送することが極めて重要である態様が多く、他に、例えば、図6に示す様に、密閉容器1に対し前段処理工程からの(イ),(ロ)の魚肉の被処理物を供給装置としてのポンプ2,2′を介して送給し、撹拌装置3により該密封容器1内にて該被処理物(イ),(ロ)を可及的に均一分散撹拌して排出装置としてのポンプ5を介し次段処理工程6に搬送するに際し、経時的に、特に、短時間内でその搬送量が変化することは品質管理のうえからも、又、処理作業能率の点からも好ましくないために、供給装置やポンプ2,2′や排出装置5にスネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプを用いる技術が採用され、他に例えば、ドライモルタル等をトンネル工事におけるナトム工法に用いたりする技術が特開平3-121815号公報発明等に開示されてはいる。」と訂正する。
(4)訂正事項エ
明細書(段落【0003】)中の「確かに」(公報第2頁第3欄12行)の後に「所定の」を挿入し、「定量供給」(公報第2頁第3欄12行)の後に「,定量排出」を挿入し、「ドライモルタルやセメント等の粉体」(公報第2頁第3欄13行)を削除し、代わりに「魚肉」を挿入し、「系」(公報第2頁左第3欄14行)の前に「圧力が変化し、」を挿入し、「場合」(公報第2頁第3欄16行)の後に「がある」を挿入し、「等」(公報第2頁左第3欄16行目)の後に「、」を挿入し、「点」(公報第2頁左第3欄17行目)を次点」に訂正する。
(5)訂正事項オ
明細書(段落【0004】)中の「粉粒体」(公報第2頁第3欄20行)を「魚肉」に訂正し、「前段処理工程」(公報第2頁第3欄20行)を「各処理工程間」に訂正し、「生ずる」(公報第2頁第3欄21行)の後に「、」を挿入し、「ものである。」(公報第2頁第3欄22行)を「ものがある。」と訂正する。
(6)訂正事項カ
明細書(段落【0005】)中の「差圧状態を」(公報第2頁第3欄24行)を「差圧状態に」に訂正し、「被処理物」(公報第2頁第3欄24行)の前に「魚肉等の」を挿入し、「次段工程」(公報第2頁第3欄25行)を「次段処理工程」に訂正し、「工程へと」(公報第2頁第3欄25行)の後に「安定して」を挿入し、「生産業」(公報第2頁第3欄26行)を「食品産業」に訂正し、「多用的」(公報第2頁第3欄26行)を「多様的」に訂正し、「使用態様」(公報第2頁第3欄27行)の「態様」に訂正し、「化学機械技術」(公報第2頁第3欄30行)を「化学機械装置技術」に訂正し、「化成反応」(公報2第頁第3欄30行)を「化学反応」と訂正し、「予測される」(公報第2頁第3欄33行)を「予測されるものである」に訂正。
(7)訂正事項キ
明細書(段落【0006】)中の「ついて」(公報第2頁第3欄35行)を「ついては」に訂正し、「剛性で」(公報第2頁第3欄36行)を「剛性の基によって」に訂正し、「被処理物中」(公報第2頁第3欄37〜38行)を「魚肉の被処理物の中」に訂正し、「次段工程」(公報第2頁第3欄39〜40行)を「次段処理工程」に訂正し、「化学的条件変動」(公報第2頁第3欄40行)の次に「化学的条件の変動」に訂正し、「上述した」(公報第2頁第3欄41行)を「上記」に訂正し、同段落「定圧力状態の」(公報第2頁第3欄41,42行)を「定圧状態」に訂正し、同段落「維持」(公報第2頁左第3欄42行)を「差圧維持」に訂正し、同段落「定量搬送」(公報第2頁左第3欄43行)の前に「安定した」を挿入する。
(8)訂正事項ク
明細書(段落【0007】)中の「スネークポンプ」(公報第2頁第3欄44行)の後に「(商標名)」を挿入し、「前段工程」(公報第2頁第3欄45行)を「前段処理工程」に訂正し、「次段工程」(公報第2頁第3欄45行)を「次段処理工程」に訂正する。
(9)訂正事項ケ
明細書(段落【0008】)中の「排出工程へ大気へ」(公報第2頁第3欄47行)を「排出工程で大気中を」に訂正し、「装置」(公報第2頁第3欄49行)の前に「その際、」を挿入し、「不具合」(公報第2頁第4欄3行目)を「不利点」に訂正し、「中途で」(公報第2頁第4欄3行)の後に「大気に」を挿入し、「、却って」(公報第2頁第4欄4行)の「、」を削除し、「大気の」(公報第2頁第4欄4行)の前に「該」を挿入する。
(10)訂正事項コ
明細書(段落【0009】)中の「食品産業」(公報第2頁第4欄7行)を「食品産業等」に訂正し、「取ること」(公報第2頁第4欄10行)を「とる態様」に訂正し、「混入して」(公報第2頁第4欄14行)の前に「、」を挿入し、「いたが」(公報第2頁第4欄17行目)を「いたが、」に訂正し、「この出現」(公報第2頁第4欄18行)を「かかる技術の現出」に訂正し、「望まれていた」(公報第2頁第4欄18行)を「望まれていたものである」に訂正する。
(11)訂正事項サ
明細書(段落【0010】)中の「被処理物の」(公報第2頁第4欄21行)の後に「魚肉等の」を挿入し、「定量搬送が」(公報第2頁第4欄22行)の後に「魚肉の」を挿入し、「処理物」(公報第2頁第4欄22行)を「被処理物」に訂正し、「被処理物」(公報第2頁第4欄25行)の後に「の魚肉」を挿入し、「限定した」(公報第2頁第4欄26行)を削除し、「連続的定量供給」(公報第2頁第4欄26行)の後に、「形態」を挿入し、同段落「品質変化」(公報第2頁第4欄27行)の前に、「魚肉等の」を挿入し、「各種生」(公報第2頁第4欄28,29行)を「食品」に訂正する。
(12)訂正事項シ
明細書中の段落【0011】を「【0011】【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述課題を解決するために、外系圧に対し制御装置に接続する圧力センサーを介して所定差圧状態の内圧の密封処理容器に被処理物の魚肉の前段の供給装置が接続されると共に次段の処理工程に接続する後段の分離された軽液分と同じく分離された重液分との排出装置が接続されている連続供給排出処理装置にであって、該密封処理容器の軽液分の上部にバキュームポンプの定圧維持ポンプが接続され、上記前段の供給装置と後段の排出装置が容積式ポンプにされ、上記密封処理容器が撹梓機を有する容器にされている連続供給排出処理装置とした技術的手段を講じたものである。」に訂正する。
(13)訂正事項ス
明細書中の段落【0012】を「【作用】【0012】系外からの空気等の気体の混入が潜在的に避けられないような被処理物の魚肉を軽液分と重液分とに相互に分離撹拌し前段処理工程から次段の処理工程等へ密封容器を介して連続的に該軽液分と重液分とを供給排出するに際し、当該被処理物の魚肉を密封容器に連続的に供給し、密封容器とその外側の大気との差圧を常に一定に保つべく、軽液分の上部に設けた圧力センサーを介して制御装置により密封容器の上部にバキュームポンプ等の定圧維持ポンプを付設して該密封容器の内圧が一定圧に保持され、系外の圧力との差圧を一定に保持した圧力状態のまま、即ち、被処理物の魚肉からの発泡や大気の溶存量の増加等を避けるようにしてスネークポンプ(商標名)等の容積式ポンプを介し、次段処理工程へ相互に分離された軽液分と重液分とを確実に給排することが出来(供給装置も排出装置も容積式ポンプとされて密封容器内に於ける被処理物の魚肉の処理が定量で安定して行われ、前段からの、又、次段への供給排出が常に安定した定量状態で行われるようにする。)、被処理物の定量状態での連続供給排出を図ると共に、該被処理物の魚肉の安定した品質保全が図れるようにし、プラントの運転状態が変動せず、動力費等が嵩まないようにしたものである。」に訂正する。
(14)訂正事項セ
段落【0012】の次ぎに段落【0013】を挿入する。
(15)訂正事項ソ
上記段落【0013】を「【0013】【発明が実施しようとする形態】次に、この出願の発明の実施しようとする形態を実施例及び応用例の態様として図1〜図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。」とする。
(16)訂正事項タ
明細書中の段落【0013】を段落【0014】に訂正する。
(17)訂正事項チ
明細書中の段落【0014】を段落【0015】に訂正し、同段落「(イ)」(公報第3頁第5欄11行)の後に、「,(ロ)」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第3頁第5欄11,12行)の後に「(商標名)」を挿入。
(18)訂正事項ツ
明細書中の段落【0015】(公報第3頁第8欄18〜20行)を抹消する。
(19)訂正事項テ
明細書(段落【0016】)中の「連続供給装置2、及び、」(公報第3頁第5欄21行)を削除し、「スネークポンプ」(公報第3頁第5欄22行)の後に「(商標名)」を挿入し、同段落「チャープポンプ」(公報第3頁第5欄22行)を「チューブポンプ」に訂正する。
(20)訂正事項ト
明細書(段落【0017】)中の「されている」(公報第3頁第5欄33行)の前に「するように」を挿入する。
(21)訂正事項ハ
明細書(段落【0018】)中の「上部空間」(公報第3頁第5欄39行)の前に「分離した軽液分の」を挿入し、「負圧」(公報第3頁第5欄40行)を「圧力」に訂正し、「差圧」(公報第3頁第5欄41行)を「所定の差圧状態」に訂正し、「保持され」(公報第3頁第5欄41行)を「保持されるようにされ」に訂正し、「容積式ポンプ」(公報第3頁第5欄42行)の次に「としてのスネークポンプ(商標名)」を挿入し、「常に」(公報第3頁第5欄44行)の後に「安定した」を挿入し、「品質変動」(公報第3頁第5欄45行)を「品質の変動」に訂正し、「運転」(公報第3頁第5欄47行)の前に「設計通りに」を挿入する。
(22)訂正事項ヒ
明細書(段落【0019】)中の「容積式ポンプ5」(公報第3頁第5欄49行)の次に「容積式ポンプ(商標名)5の重液分の」を挿入し、同段落「定量搬送」(公報第3頁第5欄50行)の前に「所定の」を挿入する。
(23)訂正事項フ
明細書(段落【0020】)中の「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄2行)の次に「(商標名)」を挿入し、「容積式ポンプ」(公報第3頁第6欄2行)の後に「5」を挿入し、「タイプ等」(公報第3頁第6欄6行)の後に「の態様のもの」を挿入する。
(24)訂正事項へ
明細書(段落【0021】)中の「バキュームポンプ」(公報第3頁第6欄8行の次に「7」を挿入する。
(25)訂正事項ホ
明細書(段落【0022】)中の「具体的な実施例」(公報第3頁第6欄11行)を「応用例の態様」と訂正し、「その内部に」(公報第2頁第6欄13行)の後に「設けた回転軸の中途部には」を挿入し、「その回転軸」(公報第2頁第6欄13行)を「該回転軸」に訂正し、「連続供給装置としての」(公報第3頁第6欄14行)を削除し、「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄14行)の後に、「(商標名)」を挿入し、「の容積」(公報第3頁第6欄14行)の前の「等」を削除し、「連続排出装置」(公報第3頁第6欄15行)の前に「下部には」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄15,16行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、「被処理物」(公報第3頁第6欄19,20行)の次ぎに「の魚肉等」を挿入し、「11部分の」(公報第3頁第6欄20行)を「11部分に対する」に訂正する。
(26)訂正事項マ
明細書(段落【0024】)中の「実施例」(公報第3頁第6欄27行)を「応用例」に訂正し、「被処理物」(公報第3頁第6欄28行)の次ぎに「の魚肉等」を挿入し、「容積式ポンプ」(公報第3頁第6欄29行)の前に「スネークポンプ(商標名)の」を挿入し、「2“」(公報第3頁第5欄29行)の前の「のスネークポンプ」を削除し、「保持され」(公報第3頁第6欄34行)の次ぎに「るようにされ」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄35行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、「(イ′)」(公報第3頁第6欄37行)を「(イ)」に訂正し、併せて「の魚肉等」を挿入し、「保証され」(公報第3頁第6欄39行)の次ぎに「、」を挿入し、「被処理物の」(公報第3頁第6欄40,41行)の次ぎに「食品等」を挿入する。
(27)訂正事項ミ
明細書(段落【0025】)中の「を脂肪分」(公報第3頁第6欄44行)の前に「(イ)」を挿入し、「分離処理する」(公報第3頁第6欄46行)の前に「相互に」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第3頁第6欄47,48行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、、「いる」(公報第4頁第7欄3行)の前に「バキュームポンプ7′に接続されて」を挿入する。
(28)訂正事項ム
明細書(段落【0026】)中の「に混入されている」(公報第4頁第7欄8行)を削除し、併せて「(イ)の」を挿入し、「分離され」(公報第4頁第7欄10,11行)の前に「相互に」を挿入し、「軽液分」(公報第4頁第7欄11行)の後に「(イ“)」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第4頁第7欄11,12行)の次ぎに「(商標名)」を挿入する。
(29)訂正事項メ
明細書(段落【0027】)中の漁肉」(公報第4頁第7欄16行)の次ぎに「の被処理物(イ)」を挿入し、「軽液,重液分」(公報第4頁第7欄16行)を「軽液分(イ”)と、重液分(イ′)」に訂正し、「ことと」(公報第4頁第7欄17行)の後に「バキュームポンプ7を介しての」を挿入し、「供給装置」(公報第4頁第7欄18行)の次ぎに「の容積ポンプに」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第4頁第7欄19行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、「容積式ポンプ5”」(公報第4頁第7欄19行)を「容積式ポンプ5」に訂正し、「差圧」(公報第4頁第7欄19行)の前に「当該」を挿入し、「保証」(公報第4頁第7欄20行)の前に「相互に分離され、」を挿入する。
(30)訂正事項モ
明細書(段落【0028】)中の「(イ′)」(公報第4頁第7欄23行)を「(イ)」に訂正し、「脂肪分」(公報第4頁7欄23行)の後に「の軽液分」に挿入し、「確実に」(公報第4頁第7欄23行)の前に「重液分(イ′)と相互に」を挿入し、「各々」(公報第4頁第7欄23行)の次ぎに「所定に」を挿入する。
(31)訂正事項ヤ
明細書(段落【0029】)中のの「処理の態様」(公報第4頁第7欄25,26行目)を「処理態様」に訂正し、「あるが、」(公報第4頁第7欄26行)の次ぎに「密封容器1内に於て」を挿入し、「脂肪分の軽液」(公報第4頁第7欄27行)を「脂肪分を含む軽液分」と訂正し、「魚肉分」(公報第4頁第7欄27行)の後に、「を含む」を挿入し、「の重液分」(公報第4頁第7欄27行目)の「の」を削除し、「確実に」(公報第4頁第7欄28行)の前に、「相互に」を挿入し、「分離排出し」(公報第4頁第7欄29行)を「排出し」に訂正し、「圧力変動なく、」(公報第4頁第7欄31,32行)の次ぎに「安定裡に」を挿入する。
(32)訂正事項ユ
明細書(段落【0030】)中の「実施例」(公報第4頁第7欄35行)を「応用例」に訂正し、「混練態様」(公報第4頁第7欄37行」を「混練供給態様」に訂正し、「密封容器1」(公報第4頁第7欄37,38行)を「密封容器1’」に訂正し、「同軸的」(公報第4頁第7欄40行)を「同軸的且つ、連結的」に訂正し、更に、「コンベヤを」(公報第4頁第7欄41,42行)の次ぎに「コンベヤの端部に」に訂正し、「又、」(公報第4頁第7欄42行)の次ぎに「該ドライモルタルの」を挿入し、「の機能を具備し」(公報第4頁第7欄46行)を削除し併せて、「を介し」を挿入し、「スネークポンプ」(公報第4頁第7欄46行)の次ぎに「(商標名)」を挿入し、「容積式ポンプ5,5′」(公報第4頁第7欄46,47行)を「容積式ポンプ5,5〜」に訂正し、「ケーシングの」(公報第4頁第7欄47行)を削除し、「容積式ポンプ5と5′」(公報第4頁第7欄47,48行)を「容積式ポンプ5,5“」に訂正し、「接続されて」(公報第4頁第7欄49行)の次ぎに「上部の軽液分と下部の重液分とを相互に分離状態にするようにされて」を挿入する。
(33)訂正事項ヨ
明細書(段落【0031】)中の「5,5′」(公報第4頁第7欄50行)を「5,5〜」に訂正し、「保持したまま」(公報第4頁第8欄6行)の次ぎに「スネークポンプ(商標名)の」を挿入し、「5’」(公報第4頁第8欄6行目)を「5,5”」に訂正する。
(34)訂正事項ラ
明細書段落【0032】中の「実施例」(公報第4頁第8欄8行)を「態様」に訂正する。
(35)訂正事項リ
明細書(段落【0033】)中の「各実施例」(公報第4頁第8欄12,13行)を「実施例」に訂正し、「被処理物」(公報第4頁第8欄16行)の次ぎに「の魚肉」を挿入する。
(36)訂正事項リ
明細書(段落【0034】)中の「液体粉体」(公報第4頁第8欄19行)を「魚肉」に訂正し、「ことは」(公報第4頁第8欄20行)を「ことも」に訂正する。
(37)訂正事項ル
明細書(段落【0035】)中の「については」(公報第4頁第8欄21行目の「は」を削除し、「が採用し得ることも」(公報第4頁第8欄23行)を「が採用し得ることは」と訂正する。
(38)訂正事項ル
明細書(段落【0036】)中の「建設用資材の製造,」(公報第4頁第8欄26行)を削除し、「精製」(公報第4頁第8欄26行)の前に、「魚肉に」を挿入し、「精製,」(公報第4頁右第8欄26行)の「,」を「、」に訂正し、「化学薬品等の抽出,農産物の選別,分離等各種生」(公報第4頁第8欄26,27行)を「食品」に訂正し、「負圧状態」(公報第4頁第8欄28行)の前に「設定」を挿入し、「差圧条件」(公報第4頁第8欄29行)の前に「所定の」を挿入し、「該差圧状態」(公報第4頁第8欄29行)の前に「内外の」を挿入し、「次段処理」(公報第4頁第8欄30行)の後に、「工程」を挿入し、「被処理物を」(公報第4頁第8欄31行)を「魚肉を供給、排出、」に訂正し、「この出願の発明によれば」(公報第4頁右第8欄31,32行)を削除し、「密封容器」(公報第4頁第8欄32行)を「密封容器内」に訂正し、「保持して」(公報第4頁第8欄32行)の後に「該」を挿入し、「被処理物の連続供給」(公報第4頁第8欄33行)を「魚肉の連続供給」に訂正し、「スネークポンプ等の」(公報第4頁第8欄34行)を削除し、「容積式ポンプを」(公報第4頁第8欄34行)の次ぎに「前段からの」を挿入し、「供給装置,」(公報第4頁第8欄34行)の次ぎに「次段への」を挿入し、同明細書同段落の「基での」(公報第4頁右第8欄37行目)の次ぎに「軽液分と重液分の」を挿入する。
(39)訂正事項レ
明細書(段落【0037】)中の「密封容器に対し」(公報第4頁第8欄40行)の次ぎに「圧力センサを介して制御装置により発停する」を挿入し、「差圧」(公報第4頁第8欄42行)の前に「系外と密封容器内との」を挿入し、「保持され、」(公報第4頁第8欄42行)の次ぎに「軽液分と重液分の相互分離も好適に行われ、」を挿入する。
(40)訂正事項ロ
明細書(段落【0038】)中の「又、」(公報第4頁第8欄45行)の次ぎに「該」を挿入し、「被処理物を」(公報第4頁第8欄46行)を「軽液分と重液分を相互に」と訂正し、「分離処理」(公報第4頁第8欄48行)の前に「相互に」を挿入し、「被処理物を該」(公報第4頁第8欄49行)を「前段彼処理工程からの魚肉を定容積式」に訂正し、「確実に」(公報第4頁第8欄49行)の前に「容積式ポンプを介して」を挿入する。
(41)訂正事項ワ
明細書(段落【0040】)中の「そして、」(公報第5頁第9欄7行)の次ぎに「該」を挿入し、「供給装置や」(公報第5頁第9欄7行)を「供給装置に用いられ、又、」に訂正し、「排出装置して」(公報第5頁第9欄7,8行)を「排出装置にスネークポンプ(商標名)が」に訂正し、「該密封容器内での」(公報第5頁第9欄9行)を「該密封容器内で軽液分と重液分の相互」に訂正し、「定量」(公報第5頁第9欄9行)を「定圧下」に訂正する。
(42)訂正事項ン
明細書中の図面の簡単な説明の【図2】の「実施例」(公報第5頁第10欄3行)を「応用例」に訂正し、【図3】の「同、別の」(公報第5頁第10欄4行)を「この出願の発明の」に訂正し、【図4】の「他の」(公報第5頁第10欄5行)の前に「同、」を挿入、【図5】の「実施例」(公報第5頁第10欄6行)を「応用例」に訂正し、【図6】の下段に「【図7】」を挿入する。
(43)訂正事項アア
明細書中の符号の説明の「1密封処理容器」(公報第5頁第10欄9行)の下段に「6’次段の処理工程」を挿入する。「5排出装置」(公報第5頁第10欄12行)を「5,5′,5”排出装置(容積式ポンプ)」と訂正し、その下段に「9,9’圧力センサ」を挿入し、「7,7’低圧維持ポンプ」(公報第5頁第10欄13行)の次に「(バキュームポンプ)」を挿入し、その下段に「10制御装置」を挿入する。
異議決定日 2000-09-01 
出願番号 特願平5-62480
審決分類 P 1 651・ 121- YA (B01J)
最終処分 維持  
前審関与審査官 服部 智  
特許庁審判長 江藤 保子
特許庁審判官 西村 和美
野田 直人
登録日 1998-10-30 
登録番号 特許第2847009号(P2847009)
権利者 株式会社島崎製作所
発明の名称 連続供給排出処理装置  
代理人 富田 幸春  
代理人 尾股 行雄  
代理人 富田 幸春  

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