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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する G06F |
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管理番号 | 1030063 |
審判番号 | 訂正2000-39075 |
総通号数 | 17 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1993-12-07 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2000-07-11 |
確定日 | 2000-10-04 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第2134277号発明「マルチウインドウ表示制御装置」に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第2134277号に係る明細書及び図面を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び図面のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
【1】審判請求の要旨 本件審判の請求の要旨は、特許第2134277号発明(昭和61年2月15日出願に係る特願昭61-31693号の分割出願(平成4年12月16日、特願平4-334818号)であって、平成8年2月7日出願公告(特公平8-12588号)、平成10年1月9日設定登録)の明細書及び図面を審判請求書に添付した訂正明細書及び図面のとおり、すなわち誤記の訂正を目的として、以下の訂正事項(a)乃至(l)のとおり訂正することを求めるものである。 <訂正事項> ・訂正事項(a) 明細書の段落番号【0008】中に「キーボード制御部14を介して」とあるのを「キーボード制御装置14を介して」と訂正する。 ・訂正事項(b) 明細書の段落番号【0014】中に「文字間のピッチ、ウィンドウが複数表示される場合の」とあるのを「行間のピッチ、ウィンドウが複数表示される場合の」と訂正する。 ・訂正事項(c) 明細書の段落番号【0014】中に「ウィンドウAのa点の画面上のX座標はpbxで示され、」とあるのを「ウィンドウAのa点の画面上のX座標はbpxで示され、」と訂正する。 ・訂正事項(d) 明細書の段落番号【0015】中に「次のピッチのポインタ〜最後のサブウィンドウまでを」とあるのを「次のウィンドウへのポインタ〜最後のサブウィンドウまでを」と訂正する。 ・訂正事項(e) 明細書の段落番号【0017】中に「領域(swsp)には、CRTディスプレイ23上に表示される再前面の」とあるのを「領域(swsp)には、CRTディスプレイ23上に表示される最前面の」と訂正する。 ・訂正事項(f) 明細書の段落番号【0022】中に「左方向をxの正方向、下方向をyの正方向とする。」とあるのを「右方向をxの正方向、下方向をyの正方向とする。」と訂正する。 ・訂正事項(g) 明細書の段落番号【0024】中に「Y=(size+pitch)である。」とあるのを「Y=(csize+pitch)である。」と訂正する。 ・訂正事項(h) 明細書の段落番号【0025】中に「Y座標(bpy)はC size+pitchである。」とあるのを「Y座標(bpy)はcsize+pitchである。」と訂正する。 ・訂正事項(i) 明細書の段落番号【0026】中に「X座標にC sizeを加え、Y座標にC size+pitch幅を」とあるのを「X座標にcsizeを加え、Y座標にcsize+pitch幅を」と訂正する。 ・訂正事項(j) 明細書の段落番号【0027】中に「(W<bpy+bph)ウィンドウGの幅の補正を行なう(ステップST6)」とあるのを「(W<bpx+bpw)ウィンドウGの幅の補正を行なう(ステップST6)」と訂正する。 ・訂正事項(k) 図面の図3中に「画面のx座標」とあるのを「画面のX座標」と訂正し、「画面のy座標」とあるのを「画面のY座標」と訂正する。 ・訂正事項(l) 図面の図10のステップST1中に「P」とあるのを「p」と訂正し、ステップST2中に「Pitch」とあるのを「pitch」と訂正し、「h=」とあるのを「H=」と訂正し、ステップST3中に2箇所「P」とあるのを2箇所とも「p」と訂正し、「=x」とあるのを「=X」と訂正し、「=y」とあるのを「=Y」と訂正し、ステップST4中に「Pitch」とあるのを「pitch」と訂正し、ステップST5中に2箇所「P」とあるのを2箇所とも「p」と訂正し、「bpx」とあるのを「bpx+」と訂正し、ステップST6、ST7及びST8中にそれぞれ2箇所ずつ「P」とあるのをそれぞれ「p」と訂正し、ステップST9中に「P」とあるのを「p」と訂正し、「bp1」とあるのを「bp」と訂正し、ステップST10中に2箇所「P」とあるのを2箇所とも「p」と訂し、ステップST9の右側に「YES」とあるのを「NO」と訂正し、ステップST9下方に「NO」とあるのを「YES」と訂正する。 【2】当審の判断 上記各訂正事項について、その訂正の適否を検討する。 (1) 訂正の目的について 上記訂正事項(a)乃至(l)に係る訂正内容は、上記【1】記載のように「制御部」を「制御装置」に、また「pbx」を「bpx」に、等と訂正するものであって誤記の訂正を目的とするものであることは次項からも明らかであり、特許法第126条第1項ただし書第2号に該当する。 (2) 新規事項、特許請求の範囲の拡張・変更について ・訂正事項(a)の訂正後の「制御装置」は、図1に記載されており、この訂正とするのが当該段落に記載の文意に適うこととなるものである。 ・訂正事項(b)(c)(d)の訂正後の「行間」「bpx」「ウィンドウ」は、何れも図3に記載されており、この訂正とするのが当該段落に記載の文意に適うこととなるものである。 ・訂正事項(e)の「再前面」は、段落【0017】の記載に基づけば該段落に記載された「最後面」と相対される語句として記載されたものと認められ、誤記として訂正後の「最前面」とするのが当該段落に記載の文意に適うこととなるものである。 ・訂正事項(f)の「右方向」は、段落【0022】に記載された「左側上端を座標系の基点」及び特許請求の範囲に記載された「左上位置から右下方向」との文言からみて、訂正後の「左方向」とするのが論理的に正当であり、当該段落に記載の文意に適うこととなるものである。 ・訂正事項(g)(h)(i)の訂正後の「csize」は、図3又は図10に記載されており、また明細書全般の記載からみて明白な誤記の訂正であり、これにより当該段落に記載の文意に適うこととなるものである。 ・訂正事項(j)の「W<bpy+bph」は、段落【0027】の記載及び図4の記載に基づけば、幅Wに係わるものであるから、訂正後の「W<bpx+bpw」とするのが論理的に正当であり、当該段落に記載の文意に適うこととなるものである。 ・訂正事項(k)の「x座標」「y座標」は、段落【0014】の記載及び図3の記載に基づけば、明白な誤記の訂正であって、訂正後の「W<bpx+bpw」とするのが論理的に正当であり、当該段落に記載の文意に適うこととなるものである。 ・訂正事項(l)の「NO」は、段落【0016】及び【0028】の記載に基づけば、訂正後の「YES」とするのが論理的に正当であり、またその他の訂正される語句は、明白な誤記を訂正するものであり、これらの訂正によって当該図面がその趣旨に適うこととなるものである。 そして、これらの訂正事項(a)乃至(l)に基づく訂正により、本件明細書の特許請求の範囲に記載された語句乃至文言の技術的意義に実質上変更を及ぼすものとも認められず、また本件発明の目的・課題及び作用効果が変更されるものとも認められない。 (3)まとめ したがって、本件明細書及び図面は、上記検討したところから明らかなように、本来、訂正後の語句のとおりに記載すべきものであるところ、誤って訂正前のような語句として記載したことが明らかであるから、この訂正は、誤記の訂正を目的とするものであって願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであり、また訂正前の本件発明の目的を逸脱するものでもなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。 【3】むすび 以上のとおりであるから、本件審判請求は特許法第126条(平成5年法律第26号)第1項ただし書き第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第1項ただし書及び同条第2項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 マルチウィンドウ表示制御装置 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 表示優先順位が決められた複数のウインドウをその表示優先順位に従って重ね合わせて表示すべく制御するウインドウ表示制御手段と、 メニュー表示の指示があった際に、上記各ウインドウの表示状態を保ったまま複数のメニューを表示すべく制御するメニュー表示制御手段と、 上記複数のメニューの中でウインドウ整理表示のメニューを選択するメニュー選択手段と、 上記ウインドウ整理表示のメニュー選択により、上記各ウインドウをその表示優先順位が下位のウインドウから順に上方向に重ね合わさり、且つその個々のウインドウを、表示領域上の左上位置から右下方向にそって順次一定間隔でずらして配置することで上記個々のウインドウのタイトル表示領域が識別できるように表示制御する整理表示制御手段と、 を具備したことを特徴とするマルチウインドウ表示制御装置。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、ディスプレイ上に表示される複数のウィンドウの表示制御を行なうマルチウィンドウ表示制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 マルチウィンドウはディスプレイ画面上に複数の画像を同時に表示する機能であり、通常ディスプレイ画面上のカーソルをマウス等の操作装置によって制御し、必要な画像を表示している。例えば図11(a)に示すように、図示しないマウスに設けられたスイッチを押すことによりCRTディスプレイ1上に各種処理メニュー2を表示する。そして、図11(b)に示すようにメニュー2内の必要とするメニュー位置(この場合は「生成」)にカーソル3を移動し、上述のスイッチを離すことにより、図11(c)に示すように1つのウィンドウ4を表示する。 【0003】 さらに、他のウィンドウを同じCRTディスプレイ1上に表示させる場合にも、図12(a),(b)に示すようにメニュー2を表示し、カーソル3をメニュー2内の必要とするメニュー位置へ移動し、スイッチを離すことにより図12(c)に示すように新しいウィンドウ5が上述のウィンドウ4の前に表示される。 【0004】 このように、従来のマルチウィンドウ制御装置においては、ウィンドウが重なり合う場合、新しく生成されたウィンドウが最前面になるオーバーラップ処理(重ね合せ処理)が行なわれている。このオーバーラップ処理は、上述のウィンドウ生成処理だけでなく、各ウィンドウの拡大、縮小、移動等の処理の際にも行なわれている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 上述のような従来のマルチウィンドウ制御装置において、例えば図13(a)に示すようにCRTディスプレイ1上にウィンドウ6,7,8が表示されていた場合、図13(b)に示すウィンドウ8を最前面に表示する処理を行なうと、図13(c)に示すようにウィンドウ6が全く見えなくなってしまう。このような問題は、ウィンドウの生成、その他の処理の場合にも容易に起こり、ディスプレイ1上にどのようなウィンドウが存在しているかCRTディスプレイ1を一見しただけではわからなくなってしまう。この発明の課題は、ディスプレイ上にどのようなウィンドウが表示されているかを容易に知ることができるようにすることである。 【0006】 【課題を解決するための手段】 この発明の手段は次の通りである。表示優先順位が決められた複数のウインドウをその表示優先順位に従って重ね合わせて表示すべく制御するウインドウ表示制御手段と、メニュー表示の指示があった際に、上記各ウインドウの表示状態を保ったまま複数のメニューを表示すべく制御するメニュー表示制御手段と、上記複数のメニューの中でウインドウ整理表示のメニューを選択するメニュー選択手段と、上記ウインドウ整理表示のメニュー選択により、上記各ウインドウをその表示優先順位が下位のウインドウから順に上方向に重ね合わさり、且つその個々のウインドウを、表示領域上の左上位置から右下方向にそって順次一定間隔でずらして配置することで上記個々のウインドウのタイトル表示領域が識別できるように表示制御する整理表示制御手段と、を有する。 【0007】 【作用】 この発明の手段の作用は次の通りである。表示優先順位が決められた複数のウインドウが、その表示優先順位に従って重ね合わせて表示され、メニュー表示の指示があった際は、上記各ウインドウの表示状態を保ったまま複数のメニューが表示される。この複数のメニューの中でウインドウ整理表示のメニューを選択すると、上記各ウインドウがその表示優先順位が下位のウインドウから順に上方向に重ね合わさり、且つその個々のウインドウが、表示領域上の左上位置から右下方向にそって順次一定間隔でずらして配置されることで上記個々のウインドウのタイトル表示領域が識別できるように表示制御される。従って、複数のウインドウが混在した状態で表示されていたとしても、現在開かれているウインドウがどれだけあるのか、またその各ウインドウのタイトルは何であるのか、更にその各ウインドウの表示優先順位がどのようになっているのか、を表示上で直ちに確認することができ、複数のウインドウを整理した状態で表示させることができる。 【0008】 【実施例】 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳述する。図1は、本実施例のマルチウィンドウ表示制御装置の回路ブロック図である。同図において、マウス10は移動可能に構成されており、マウス10にはスイッチ10aが設けられている。マウス10の移動データやスイッチ10aの操作信号はマウス制御装置11を介してCPU12へ出力される。また、キーボード部13の図示しない文字キーやファンクションキーを操作した際の操作信号はキーボード制御装置14を介してCPU12へ出力される。 【0009】 CPU12には、マウス10,キーボード13からの操作信号の他に図示しない入出力(I/O)インターフェイスを介してグラフィックのウィンドウ表示データやウィンドウの制御データが入力される。CPU12は内蔵するプログラムに従って動作し、キーボード13やI/Oインターフェイスから入力したウィンドウ表示データはウィンドウメモリ15へ出力され、ウィンドウ制御データはウィンドウ管理テーブル16へ出力される。ウィンドウメモリ15は入力したウィンドウ表示データを全て記憶する。また、ウィンドウ管理テーブル16は入力するウィンドウ制御データの内容に従って、後述する領域に各々データを記憶する。 【0010】 また、オーバーラップ制御装置17はCPU12からの制御信号に従って駆動し、上述のウィンドウ管理テーブル16から各ウィンドウの表示位置のデータ等を取出し、後述するCRTディスプレイ23に表示する為の制御データを作成する。 【0011】 例えば、CRTディスプレイ23上に表示されるウィンドウが1つの場合には、図2(a)に示すように画面をS1〜S6の6個の長方形領域に分割し、各長方形領域S1〜S6毎に領域の座標、論理上の(実際の画面上でない)領域の座標、各ウィンドウに設けられるタイトル表示領域のデータ等を作成する。また、ウィンドウが重なる場合は、図2(b)に示すように画面をS1〜S12の12個の長方形領域に分割し、各長方形領域S1〜S12毎に上述と同様の領域の座標、論理上の領域の座標、各ウィンドウに設けられるタイトル表示領域のデータ等を作成する。 【0012】 このようにして作成された画面の制御データはオーバーラップ制御装置17から表示制御メモリ18へ出力される。表示制御メモリ18には、順次上述の制御データが書込まれ、1画面分の制御データが書込まれたら、1画面分の制御データはウィンドウ表示装置19へ出力される。 【0013】 ウィンドウ表示装置19は上述のように分割された長方形の領域毎の制御データを各領域毎にビットムーバ20へ出力する。ビットムーバ20では各長方形領域毎に前述のウィンドウメモリ15からウィンドウ表示データを取出し、表示メモリ21へ出力する。ビットムーバ20が分割した長方形領域総ての表示データ(1画面分の表示データ)を表示メモリ21へ出力すると表示制御装置22は表示メモリ21に書込まれた1画面分の表示データをCRTディスプレイ23へ送出する。CRTディスプレイ23では入力する表示データに従って1又は複数のウィンドウを表示する。 【0014】 一方、上述のウィンドウ管理テーブル16は図3に示す様な管理テーブル領域で構成されている。また、この構成の管理テーブル領域は前述のウィンドウメモリ15に記憶されているウィンドウ毎に設けられている。この管理テーブルには、ウィンドウの幅、ウィンドウの高さ、画面のX座標、画面のY座標、文字サイズ、行間のピッチ、ウィンドウが複数表示される場合の次のウィンドウのポインタと前のウィンドウのポインタ、最初のサブウィンドウ、最後のサブウィンドウ、親ウィンドウのポインタ、タイトルバーのデータ(title)、アクティブタイトルバー(atbp)、非アクティブタイトルバー(dtbp)のデータが書込まれている。例えば、上述の内容の中でウィンドウの幅〜行間ピッチまでを具体的なディスプレイ上の位置と対比させて説明すると、図4に示す様にウィンドウA(winA)の幅はbpwで示され、ウィンドウの高さはbphで示され、ウィンドウAのa点の画面上のX座標はbpxで示され、同じくa点の画面上のY座標はbpyで示され、ウィンドウA内の文字b,b´のサイズはcsizeで示され、文字b,b´間の間隔はpitchで示される。 【0015】 また、次のウィンドウヘのポインタ〜最後のサブウィンドウまでを具体的に各ウィンドウ(親ウィンドウwinA〜winC)間の関係を示す図5を用いて説明すると、次のウィンドウのポインタ領域にはそのウィンドウの後に位置するウィンドウのデータが書込まれる。例えば、図4に示す様にウィンドウA→B→Cがこの順序にならんで表示されるとしたならば、ウィンドウAの次のウィンドウのポインタ領域(fp)にはウィンドウBのアドレスデータ(ポインタ位置)が書込まれ、ウィンドウBの次のウィンドウのポインタ領域(fp)にはウィンドウCのアドレスデータ(ポインタ位置)が書込まれている。また、ウィンドウCの後にはウィンドウがない為、ウィンドウCの次のウィンドウのポインタ領域はニル(NILL)となる。 【0016】 一方、前のウィンドウのポインタ領域(bp)には上述とは逆に、そのウィンドウの前に位置するウィンドウのデータが書込まれる。例えば上述と同様にウィンドウA→B→Cがこの順序にならんで表示されるとしたならば、図5に示す様にウィンドウBの前のウィンドウのポインタ領域(bp)にはウィンドウAのデータが書込まれ、ウィンドウCの前のウィンドウのポインタ領域(bp)にはウィンドウBのデータが書込まれている。また、ウィンドウAの前は、ウィンドウがない為、ウィンドウAの前のウィンドウのポインタ領域はニル(NILL)となる。 【0017】 また、CRTディスプレイ23の画面全体を1つのウィンドウとする親ウィンドウ(CRT)の最初のサブウィンドウの領域(swsp)には、CRTディスプレイ23上に表示される最前面のウィンドウのデータが書込まれている。一方、親ウィンドウ(CRT)の最後のサブウィンドウの領域には、CRTディスプレイ23上に表示される最後面のウィンドウのデータが書込まれている。例えば、上述と同様図4の例に従えば、最初のサブウィンドウの領域(swsp)にはウィンドウAのアドレスデータが書込まれ、最後のサブウィンドウの領域(swep)にはウィンドウCのアドレスデータが書込まれる。 【0018】 さらに、ウィンドウA〜Cの親ウィンドウのポインタ領域(parent)には、親ウィンドウ(CRT)のアドレスデータが書き込まれる。 【0019】 以上の様な構成の本実施例のマルチウインドウ表示制御装置において、以下にその動作説明を述べる。 【0020】 先ず、CRTディスプレイ23には図6に示す様に、ウィンドウD〜G(但し、ウィンドウGはウィンドウD〜Fに隠されている)が表示されているものとする。この様な状態ではウィンドウGのタイトルが何であるのかわからないだけでなく、ウィンドウFのタイトルもほとんど隠されてしまいはっきり確認することができない。 【0021】 この表示状態から先ず、前述のマウス10を移動し、CPU12へ操作信号を送出することにより、CPU12からの制御信号によりマウスカーソル24をCRTディスプレイ23上でウィンドウD〜Gが表示されてない位置へ移動する。次に、スイッチ10aを操作して(押して)同じくCPU12から制御信号を送出し、図7に示す様に処理メニュー25をCRTディスプレイ23上に表示させる。さらに、スイッチ10aを操作しながらマウス10を動作し、図8に示す様にマウスカーソル24を処理メニュー25内の整理表示処理の位置へ移動する。そして、処理メニュー25の中の整理表示処理を選択し、スイッチ10aを離す。 【0022】 この様にして整理表示処理が選択されるとCPU12はCRTディスプレイ23上のウィンドウD〜Gを順次整理して表示する整理表示モードへ移行する。図10は、この整理表示モードでのCPU12の処理を示すフローチャートである。同図において、フローの説明上、CRTディスプレイ23の画面の左側上端を座標系の基点(0,0)とし、右方向をxの正方向、下方向をyの正方向とする。 【0023】 先ず、CPU12では、親の管理テーブル(CRT)の最後のサブウィンドウ(swep)に書込まれているデータをCPU12内のポインタ(p)に取込む(ステップST1)。管理テーブル(CRT)の領域に書込まれているデータは前述の図5に示す場合と同様にウィンドウGの管理テーブルである。したがって、CPU12では最後面のウィンドウとしてウィンドウ管理テーブル16内のウィンドウGの管理テーブルを選択する。 【0024】 次に、CRTディスプレイ23上にウィンドウを表示する為の始期座標(X,Y)画面の幅W、画面の高さHをそれぞれ初期設定する(ステップST2)。この設定により、ポインタの初期位置はX=0,Y=(csize+pitch)である。 【0025】 次にCPU12は上述の様にして選択したウィンドウGの管理テーブルへ画面のX座標のデータ(bpx)、Y座標のデータ(bpy)を出力し、図9に示す様に最後面のウィンドウGの始点gを設定する(ステップST3)。この時ウィンドウGの管理テーブルへ送られるデータは、上述設定したX,Yのデータである。したがって、画面の上でウィンドウGのX座標(bpx)は0であり、Y座標(bpy)はcsize+pitchである。 【0026】 次に、CPU12はウィンドウGの管理テーブル内の前のウィンドウのポインタ領域(bp)のデータを取出し、ウィンドウFを選択する。そして、ポインタの位置X,Yを次に表示するウィンドウFの始点fに更新する(ステップST4)。この始点fの位置は始点gのX座標にcsizeを加え、Y座標にcsize+pitch幅を加えたものである。 【0027】 次に、ウィンドウGの右端の座標がCRTディスプレイの幅(W)を越えていないか調べ(ステップST5)、もし越えていたなら(W<bpx+bpw)ウィンドウGの幅の補正を行なう(ステップST6)、同様にウィンドウGの下端についても調べ(ステップST7)CRTの高さ(H)を越えていたら(H<bpy+bph)ウィンドウの高さ(H)の補正を行なう(ステップST8)。 【0028】 次に、ウィンドウGの前のウィンドウのポインタ(bp)がNILLか判断し(ステップST9)、本実施例ではウィンドウFが存在するのでポインタを前面のウィンドウ管理テーブルFのアドレスに設定する(ステップST10)。ウィンドウFについても同様にステップST3でX,Yの数値を代入し、以後、同様にステップST4→ST5→・・・・→ST10をCRTディスプレイ23に表示するウィンドウの枚数分繰返す。従って、図9に示す様な順次ウィンドウF,E,Dの始点f,e,dが指示され、整理表示に必要なデータがウィンドウ管理テーブルに書込まれる。この様にしてウィンドウ管理テーブルの必要な領域にデータが書込まれると、ウィンドウ管理テーブル16内のデータは前述のオーバラップ制御装置17へ送出される。オーバラップ制御装置17へ送出されたデータは、前述の様に画面を分割してウィンドウ表示装置19、ビットムーバ20等によりCRTディスプレイ23上に図9に示す様に表示される。 【0029】 尚、タイトルバーにアイコンやメニューなどがある場合には各ウィンドウのタイトルバーが表示されている事により簡単に目的のウィンドウのアイコン及びメニューを操作することが出来る。 【0030】 【発明の効果】 本発明によれば、複数のメニューの中でウインドウの整理表示を選択指示するのみで、表示領域上に表示される複数のウインドウをその各ウインドウのタイトル表示領域が見えるように、且つ各ウインドウの表示優先順位を保った状態で重ね合わせて整理して表示させることができるので、複数のウインドウが混在した状態で表示されていたとしても、現在開かれているウインドウがどれだけあるのか、またその各ウインドウのタイトルは何であるのか、更にその各ウインドウの表示優先順位がどのようになっているのか、を表示上で直ちに確認することができ、複数のウインドウを整理した状態で表示させることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本実施例のマルチウインドウ表示制御装置の回路ブロック図である。 【図2】 本実施例のマルチウインドウ表示制御装置のオーバーラップ制御の分割方法を説明する構成図である。 【図3】 ウィンドウ管理テーブルの構成図である。 【図4】 ウィンドウ管理テーブルを説明するための図である。 【図5】 各ウィンドウの関係を示す図である。 【図6】 本実施例のマルチウィンドウの表示例を示す図である。 【図7】 本実施例のマルチウィンドウの表示例を示す図である。 【図8】 本実施例のマルチウィンドウの表示例を示す図である。 【図9】 本実施例のマルチウィンドウの表示例を示す図である。 【図10】 本実施例のマルチウィンドウ表示制御装置のフローチャートである。 【図11】 従来例の動作を説明する構成図である。 【図12】 従来例の動作を説明する構成図である。 【図13】 従来例の動作を説明する構成図である。 【符号の説明】 12 CPU 15 ウィンドウメモリ 16 ウィンドウ管理テーブル 【図面】 |
訂正の要旨 |
<訂正の要旨> 訂正事項 a. 明細書の段落番号【0008】中に「キーボード制御部14を介して」とあるのを「キーボード制御装置14を介して」と訂正する。 b. 明細書の段落番号【0014】中に「文字間のピッチ、ウィンドウが複数表示される場合の」とあるのを「行間のピッチ、ウィンドウが複数表示される場合の」と訂正する。 c. 明細書の段落番号【0014】中に「ウィンドウAのa点の画面上のX座標はpbxで示され、」とあるのを「ウィンドウAのa点の画面上のX座標はbpxで示され、」と訂正する。 d. 明細書の段落番号【0015】中に「次のピッチのポインタ〜最後のサブウィンドウまでを」とあるのを「次のウィンドウヘのポインタ〜最後のサブウィンドウまでを」と訂正する。 e. 明細書の段落番号【0017】中に「領域(swsp)には、CRTディスプレイ23上に表示される再前面の」とあるのを「領域(swsp)には、CRTディスプレイ23上に表示される最前面の」と訂正する f. 明細書の段落番号【0022】中に「左方向をxの正方向、下方向をyの正方向とする。」とあるのを「右方向をxの正方向、下方向をyの正方向とする。」と訂正する。 g. 明細書の段落番号【0024】中に「Y=(size+pitch)である。」とあるのを「Y=(csize+pitch)である。」と訂正する。 h. 明細書の段落番号【0025】中に「Y座標(bpy)はC size+pitchである。」とあるのを「Y座標(bpy)はcsize+pitchである。」と訂正する。 i. 明細書の段落番号【0026】中に「X座標にC sizeを加え、Y座標にC size+pitch幅を」とあるのを「X座標にcsizeを加え、Y座標にcsize+pitch幅を」と訂正する。 J. 明細書の段落番号【0027】中にr(W<bpy+bph)ウィンドウGの幅の補正を行なう(ステップST6)」とあるのを「(W<bpx+bpw)ウィンドウGの幅の補正を行なう(ステップST6)」と訂正する。 k. 図面の図3中に「画面のx座標」とあるのを「画面のX座標」と訂正し、「画面のy座標」とあるのを「画面のY座標」と訂正する。 l. 図面の図10のステップST1中に「P」とあるのを「p」と訂正し、ステップST2中に「Pitch」とあるのを「pitch」と訂正し、「h=」とあるのを「H=」と訂正し、ステップST3中に2箇所「P」とあるのを2箇所とも「p」と訂正し、「=x」とあるのを「=X」と訂正し、「=y」とあるのを「=Y」と訂正し、ステップST4中に「Pitch」とあるのを「pitch」と訂正し、ステップST5中に2箇所「P」とあるのを2箇所とも「P」と訂正し、「bpx」とあるのを「bpx+」と訂正し、ステップST6、ST7及びST8中にそれぞれ2箇所ずつ「P」とあるのをそれぞれ「p」と訂正し、ステップST9中に「P」とあるのを「p」と訂正し、「bp1」とあるのを「bp」と訂正し、ステップST10中に2箇所「P」とあるのを2箇所とも「p」と訂し、ステップST9の右側に「YES」とあるのを「NO」と訂正し、ステップST9下方に「NO」とあるのを「YES」と訂正する。 |
審決日 | 2000-09-04 |
出願番号 | 特願平4-334818 |
審決分類 |
P
1
41・
852-
Y
(G06F)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 祖父江 栄一、瀧 廣往 |
特許庁審判長 |
吉村 宅衛 |
特許庁審判官 |
治田 義孝 新川 圭二 |
登録日 | 1998-01-09 |
登録番号 | 特許第2134277号(P2134277) |
発明の名称 | マルチウィンドウ表示制御装置 |
代理人 | 阪本 紀康 |
代理人 | 阪本 紀康 |