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審決分類 |
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 A23D |
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管理番号 | 1031142 |
審判番号 | 審判1998-5831 |
総通号数 | 17 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1989-05-12 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1998-04-16 |
確定日 | 2001-02-05 |
事件の表示 | 昭和62年特許願第277948号「ハードバター組成物」拒絶査定に対する審判事件〔平成 1年 5月12日出願公開、特開平 1-120250、平成 7年 4月 5日出願公告、特公平 7- 28661、特許請求の範囲に記載された発明の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、昭和62年11月2日の出願であって、その発明の要旨は、出願公告後補正された明細書の記載からみて、その特許請求の範囲に記載された次のとおりのものと認める。 「トリグリセリド成分中の1-ステアロ-2,3-ジオレイン(StOO)及び1-パルミト-2,3-ジオレイン(POO)成分の合計量が6〜12%(重量基準、以下同じ)、2-オレオ-1-パルミト-3-ステアリン(POSt)成分が25%以下であって、沃素価が40以下、ジエンセン法に基づいて測定した冷却曲線の最下点温度(T-min)が23℃以上、最高点温度(T-max)が27.5℃以上である、サル脂又はサル脂分別油を含まないハードバター組成物。」 一方、原査定の拒絶理由に相当する原審における特許異議申立人 小棚木美香のなした特許異議申立てに対する特許異議申立の決定の理由の概要は、本願発明は、甲第1号証(特公昭62-9289号公報)に記載された発明であるから、特許法29条1項3号の規定に該当し特許を受けることができない、というにある。 よって審究するに、甲第1号証には、「サル脂を分画して得られるフラクションであって、2-不飽和-1・3-ジ飽和トリグリセリドの合計量が80〜90%であり、且つ該合計量のうちの10%以上がアラキジン酸を含む2-不飽和-1・3ジ飽和トリグリセリドである、サル脂フラクションから成るハードバター。」(特許請求の範囲の項)との記載がある。 すなわち、甲第1号証は、「サル脂フラクションから成るハードバター」に係るものであるところ、本願発明は、上記手続補正により「サル脂又はサル脂分別油を含まないハードバター組成物」となったから、最早、甲第1号証に記載された発明であるとはいえない。 そうすると、本願発明は、甲第1号証に記載された発明であるとする原査定の判断は妥当でない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2000-12-28 |
出願番号 | 特願昭62-277948 |
審決分類 |
P
1
8・
113-
WY
(A23D)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 加藤 孔一、谷口 博 |
特許庁審判長 |
徳廣 正道 |
特許庁審判官 |
田中 久直 大高 とし子 |
発明の名称 | ハードバター組成物 |