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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04N
管理番号 1048248
審判番号 不服2000-9817  
総通号数 24 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1993-05-18 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-06-29 
確定日 2001-11-08 
事件の表示 平成 3年特許願第281434号「電子カメラ装置」拒絶査定に対する審判事件[平成 5年 5月18日出願公開、特開平 5-122529]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続きの経緯・本願発明
本願は、平成3年10月28日の出願であって、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成12年7月21日付けの手続補正書により補正された明細書及び図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。
「被写体の光学像を結像する撮影レンズと、
この撮影レンズの後方に置かれ当該光学像を画像信号に光電変換する撮像素子と、
前記撮像素子により得られた画像信号をA/D変換するA/D変換器と、
前記A/D変換器によりA/D変換された画像信号を一時保持するバッファメモリと、
前記バッファメモリに一時保持された画像信号をY成分、Cr(R-Y)成分、及びCb(B-Y)成分の各色成分の信号に分離する分離手段と、
前記分離されたY成分、Cr(R-Y)成分及び、Cb(B-Y)成分に対し、DCT(離散コサイン変換)による2次元の直交変換を行う直交変換手段と、
前記直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を設定する量子化マトリックス生成手段と、
前記直交変換手段から取り出した変換係数を、前記量子化マトリックス生成手段で計算された量子化マトリックスを用いて、線形量子化する線形量子化手段と、 前記量子化手段の出力を可変長符号化する可変長符号化手段と、
前記可変長符号化された1画像分の符号化画像データ及び計算された量子化マトリックス情報を共に記録媒体に書き込む記録手段と、
を具備することを特徴とする電子カメラ装置。」
(なお、平成12年1月7日付けの手続補正書による補正は、平成12年2月8日付けで補正の却下の決定がなされ、確定している。)


2.引用例
これに対し、原査定の拒絶の理由に引用された特開昭63-253785号公報(昭和63年10月20日出願公開。以下「引用例」という。)には、画像圧縮装置に関し、図面と共に以下の事項が記載されている。
(1)「(産業上の利用分野)
本発明は画像圧縮装置(中略)に関するものである。
(従来の技術)
デジタル画像を通信回線を通して送受信する場合あるいは記憶装置に格納する場合、または通信路あるいは記憶装置の負荷を軽減する場合には、(中略)所謂画像圧縮を必要とする (中略)
量子化部14はビットアロケーションテーブル15と、このテーブル情報に基づいて前記直交変換部13の変換出力を量子化する量子化器16とを有して成り、この量子化器16の出力が、圧縮画像データとして外部装置例えば記憶装置等に送出される。」(1頁下左欄17行〜2頁上左欄15行)
(2)「量子化は量子化リミットバンドの範囲で行われる。従来、この量子化リミットバンドは、第2図(a)に示すように、量子化しようとするものの標準偏差の予め決められた倍数に常に固定されている。このため、量子化ビット数の変化に対応できなくなり、例えば量子化ビット数が少ない場合には量子化ステップが大きすぎて量子化誤差が増大し、また、ビット数が多い場合には量子化リミットバンドによってカットされてしまうために誤差成分が減少しない。
そこで、第1のテーブルによって与えられた量子化ビット数に対して画像データにおける同一周波数成分の平均二乗誤差が最小となる量子化リミットバンド情報を記憶する第2のテーブルを設け、このテーブル情報を用いて量子化するようにしている。これによれば、第2図(b)に示すように、割り当てビット数の変化に対応させることができる。尚、同図においてFは周波数を意味し、σは標準偏差を意味する。」(2頁下左欄1〜19行)
(3)「ブロック構成部1は、外部より取り込まれた原画像を所定のブロックに分割するもので、原画像を記憶するメモリと、このメモリのアドレス制御を行うアドレス制御部とを有して成る。
直交変換部2は、ブロック構成部1よりブロック毎に出力された画像データを直交変換(例えば2次元高速コサイン変換)するものであり、その直交変換出力は、後段に配置された量子化器5に送出されるようになっている。
ビットアロケーションテーブル4は、前記直交変換部2より出力された画像データの周波数成分に応じた割り当てビット数情報を記憶するもので、このビットアロケーションテーブル4が本発明における第1のテーブルの一例である。
演算部7は、直交変換された画像データにおける同一周波数成分の振幅確率密度関数を算出し、その算出結果より、前記ビットアロケーションテーブル4によって与えられたビット数に対して平均二乗量子化誤差が最小となる量子化リミットバンドを算出するものである。そして算出された量子化リミットバンドは、後段に配置されたバンドリミットテーブル8に記憶されるようになっている。このバンドリミットテーブル8が本発明における第2のテーブルの一例である。
量子化器5は、ビットアロケーションテーブル4及びバンドリミットテーブル8のテーブル情報に基づいて、直交変換画像の量子化を行うもので、この量子化出力が圧縮画像として外部装置に送出されるようになっている。」(2頁下右欄7行〜3頁上左欄15行)
(4)「この量子化によれば、ビットアロケーションテーブル8による割り当てビット数の変化に対応して量子化リミットバンドが変化することになるので、量子化誤差が低減される。このため、復元画像の画質向上を図ることができる。」(3頁上右欄12〜17行)


3.対比
(1)引用例に記載された発明の第1のテーブルであるビットアロケーションテーブル4は、直交変換部2より出力された画像データの周波数成分に応じた割り当てビット数情報を記憶するものであり(上記2.(3)参照)、「例えば量子化ビット数が少ない場合には量子化ステップが大きすぎて量子化誤差が増大し」(上記2.(2)参照)の記載から、第1のテーブルによって与えられる量子化ビット数は量子化ステップ(すなわち、量子化幅)を規定するものと認められる。すなわち、直交変換された画像データの周波数成分に応じて割り当てビット数情報を記憶することは、直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を設定することと技術的に同義であると認められる。
そして、引用例に記載された発明の量子化器5は、ビットアロケーションテーブル4及びバンドリミットテーブル8のテーブル情報に基づいて直交変換画像の量子化を行い、この量子化出力が圧縮画像として外部装置に送出されるようになっているものであるから(上記2.(1)、(3)参照)、少なくとも第1のテーブル(ビットアロケーションテーブル)の「直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を規定するための情報」を用いて、量子化しているといえる。
したがって、引用例に記載された発明の量子化器5は、以下の相違点は別として、「直交変換手段から取り出した変換係数を、直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を規定するための情報を用いて、量子化する量子化手段」である点で、本願発明の「線形量子化手段」と差異がない。
(2)引用例に記載された発明は、量子化器の出力が、圧縮画像データとして例えば記憶装置などの外部装置に送出されるものであるから(上記2.(1)、(3)参照)、下記の相違点は別として、「圧縮された画像データを記録媒体に書き込む記録手段」を具備しているということができる点で本願発明と差異がない。

以上のことから、本願発明と引用例に記載された発明とは、
「直交変換手段から取り出した変換係数を、直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を規定するための情報を用いて、量子化する量子化手段と、
圧縮された画像データを記録媒体に書き込む記録手段と、
を具備することを特徴とする装置。」
の点で一致し、以下の点で相違している。
(相違点1)
本願発明は、電子カメラ装置に係る発明であり、
「被写体の光学像を結像する撮影レンズと、この撮影レンズの後方に置かれ当該光学像を画像信号に光電変換する撮像素子と、前記撮像素子により得られた画像信号をA/D変換するA/D変換器と、前記A/D変換器によりA/D変換された画像信号を一時保持するバッファメモリと、前記バッファメモリに一時保持された画像信号をY成分、Cr(R-Y)成分、及びCb(B-Y)成分の各色成分の信号に分離する分離手段」を有し、直交変換手段は、「前記分離されたY成分、Cr(R-Y)成分及び、Cb(B-Y)成分に対し、DCT(離散コサイン変換)による2次元の直交変換を行う」のに対し、
引用例に記載された発明は、画像圧縮装置に係る発明であり、
電子カメラに係る上記構成は記載されていなく、直交変換手段が「分離されたY成分、Cr(R-Y)成分及び、Cb(B-Y)成分に対し、DCT(離散コサイン変換)による2次元の直交変換を行う」ことも記載されていない点。
(相違点2)
本願発明は、「前記直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を設定する量子化マトリックス生成手段」を具備し、当該量子化マトリックス生成手段により生成された量子化マトリックスにより上記「直交変換手段から取り出した変換係数を、直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を規定するための情報」を得るのに対し、引用例に記された発明は、量子化マトリックス生成手段を持たず、当該情報をビットアロケーションテーブル4から得る点。
(相違点3)
本願発明は、量子化手段が、「前記直交変換手段から取り出した変換係数を、前記量子化マトリックス生成手段で計算された量子化マトリックスを用いて、線形量子化する」のに対し、引用例に記載された発明は、ビットアロケーションテーブル4の他、バンドリミットテーブル8からのテーブル情報に基づいて量子化を行うものであり、線形量子化であることを明示しない点。
(相違点4)
本願発明は、量子化手段の出力を可変長符号化する可変長符号化手段を具備しているのに対し、引用例に記載された発明は、当該可変長符号化手段を具備していない点。
(相違点5)
記憶手段が、本願発明は、「可変長符号化された1画像分の符号化画像データ及び計算された量子化マトリックス情報を共に記録媒体に書き込む」のに対し、引用例に記載された発明は、この点が記載されていない点。


4.当審の判断
まず、相違点1について検討する。
相違点1は上記補正書による補正によって新たに付加された構成に係るものであるが、引用例に記載された発明は、デジタル画像を記憶装置に格納するに際して画像圧縮するための画像圧縮装置に係る発明であり、電子カメラ装置においてはデジタル画像をY、Cr(R-Y)、Cb(B-Y)の各色成分の信号に分離し圧縮して記憶装置に格納することは普通に行われていることであるから(必要とあれば、例えば下記の参考文献1、2参照。)、引用例に記載された発明を電子カメラに適用することは当業者が適宜なし得ることに過ぎない。
そして、電子カメラにおいては、相違点1に係る構成は普通に採用されていることに過ぎず(必要とあれば、例えば下記の参考文献1〜3参照。)、何等格別なものではない。

次に、相違点2について検討する。
量子化マトリマスの各閾値により除算することで量子化を行うことは普通に採用されていることであるから(必要とあれば、例えば下記の参考文献4参照)、引用例に記載された発明のビットアロケーションテーブルに代え、「直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を設定する量子化マトリックス」を用いて量子化するようにすることは、当業者が容易になし得ることである。
また、引用例に記載された発明においても、ビットアロケーションテーブルが存在するためには当該テーブルを生成する手段が必要であるということができるから、「直交変換手段から取り出した変換係数を、直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を規定するための情報を生成するための手段」を具備しているということができ、本願発明が、量子化マトリックス生成手段を具備することは、特別なことではない。
したがって、相違点2に格別なものは認められない。

次に、相違点3について検討する。
引用例の「量子化は量子化リミットバンドの範囲で行われる。従来、この量子化リミットバンドは、第2図(a)に示すように、量子化しようとするものの標準偏差の予め決められた倍数に常に固定されている。このため、(中略)ビット数が多い場合には量子化リミットバンドによってカットされてしまうために誤差成分が減少しない。」(上記2.(2)参照)の記載から、量子化リミットバンドは、量子化する対象を制限するものと認められる。すなわち、引用例に記載された発明は、量子化を量子化リミットバンドの範囲で行うことにより、不必要な部分まで量子化することによる計算量の増大を防ぐようにしているといえる。したがって、量子化の際に、「直交変換手段から取り出した変換係数を、直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を規定するための情報」に加えてバンドリミットテーブル8からのテーブル情報に基づいて量子化するか、「直交変換手段から取り出した変換係数を、直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を規定するための情報」のみに基づいて量子化するかは、当業者が適宜選択し得ることであり、その相違による作用効果の相違も当業者が容易に予測し得る範囲内のことに過ぎない。
また、引用例に記載された発明は特に明記していないが、特に断りがない限り、線形量子化がなされていると解するのが自然である(必要とあれば、例えば下記の文献3、4参照。これらの文献には、「量子化ステップ値、すなわち正規化係数により除算し、正規化係数による量子化を行う」こと、「量子化マトリクスの各閾値により除算することで量子化を行う」ことが記載されている。)。
よって、相違点3に係る構成は特別なものではない。

次に、相違点4について検討する。
量子化手段の出力を可変長符号化して記憶することは普通に行われていることであるから(必要とあれば、例えば下記の文献1、3、4参照。)、引用例に記載された発明においても、量子化手段の出力を可変長符号化して記憶するようにすることは、当業者が必要に応じて適宜採用し得ることに過ぎない。

次に、相違点5について検討する。
引用例には明記されていないが、再生時に圧縮時の圧縮に係る情報が必要であることは当業者に良く知られていることであり、記録媒体に符号化画像データとともに圧縮に係る情報をともに記憶することは周知である(必要とあれば、例えば下記の参考文献4参照。)。したがって、相違点5の構成は特別なものではない。、

なお、出願人は、平成12年10月4日付けで補正された審判請求の理由において、「即ち、本発明は、画像データのうち輝度系の成分データと色系の成分データとを各々別にブロック化して直交変換を行い、この直交変換の結果を利用して、その画像が保有する周波数毎の強度分布を求める。そして、この周波数毎の強度分布と、人間の視覚特性を考慮して与えられる基本形の量子化マトリックスの両方からその画像を圧縮するために適正な量子化幅を設定する。その後、この量子化マトリックスを用いて、画像データを直交変換し、得られた変換係数を量子化し、さらに可変長符号化するものである。」、「また、人間が視覚する色信号の帯域幅は、輝度信号のそれに比較して狭くてもよいので、画像の輝度信号成分と色信号成分を分離して量子化幅を制御し、色信号の情報量を輝度信号に比較して少なくすることにより、再生画像の画質を劣化させることなく情報量を削減することができる。」と主張している。
しかし、特許請求の範囲には、量子化幅の制御について、「前記直交変換された画像信号の周波数成分毎に量子化される量子化幅を設定する量子化マトリックス生成手段」と記載されているだけであり、上記主張の処理動作は記載されていない。したがって、上記主張は本願発明の構成に基づかない主張であり、失当である。
そして、たとえ特許請求の範囲の記載を上記主張の構成に限定したとしても、以下a〜cの理由で進歩性を認めることはできない。
a.量子化マトリックスを人間の視覚特性を考慮したものとすることは普通に行われていることであるから(必要とあれば、例えば出願人が従来例として提示している特開平03-145222号公報参照。)、引用例に記載された発明の第1のテーブルを「人間の視覚特性を考慮して与えられる基本形の量子化マトリックス」とすることは容易になし得ることであり、また第2のテーブルは直交変換された画像データにおける同一周波数成分の振幅確率密度関数の算出結果、すなわち直交変換の結果に基づくものであるから、結局、「圧縮すべき画像の性質に整合し、かつ、符号量を有効に利用した圧縮を可能」としているものである。
b.発明の詳細な説明を見ても、単に周波数解析結果と、基本形の量子化マトリックスとから、実際の量子化幅を求めると記載されているのみであり、第4図の(a)と(b)の間に「×」が記載されているものの、周波数解析結果と基本形の量子化マトリックスとから具体的にどのように実際の量子化幅を求めるのか開示されていなく、本願発明も引用例に記載された発明も共に圧縮すべき画像の性質により量子化処理を調整していることに変わりはないことから、本願発明が引用例に記載された発明に対して格別な作用効果を有することは確認できない。
c.「画像の輝度信号成分と色信号成分を分離して量子化幅を制御し、色信号の情報量を輝度信号に比較して少なくすることにより、再生画像の画質を劣化させることなく情報量を削減すること」は、CCIRの勧告にもあるように、Y、R-Y、B-Yの信号を4:2:2の情報で符号化することが普通に行われていることからしても(必要とあれば、例えば下記の参考文献2、3参照。)、何等特別なものではない。

一般的な技術水準を示す参考文献
1. 佐々木実、「ディジタルスチルカメラにおける符号化技術」、東芝レビュー、株式会社 東芝内 東芝レビュー発行所、1990年8月1日発行、第45巻、第8号、635〜638頁
2.田中繁夫、「電子スチルカメラの現状と展望」、1989年テレビジョン学会全国大会講演予稿集、社団法人テレビジョン学会、1989年7月19日発行、609〜612頁
3.特開平02-222394号公報
(特に、2頁上右欄14〜20行、3頁上左欄12〜17行、3頁上右欄9行〜同頁下右欄10行参照)
4.特開平03-181230号公報
(特に、1頁下左欄17〜18行、1頁下右欄16〜18行、2頁上左欄11〜15行参照)


5.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例に記載された発明及び周知の技術事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるので、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2001-09-04 
結審通知日 2001-09-11 
審決日 2001-09-26 
出願番号 特願平3-281434
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 長谷川 素直夏目 健一郎梅本 達雄  
特許庁審判長 小川 謙
特許庁審判官 菅原 道晴
江頭 信彦
発明の名称 電子カメラ装置  
代理人 村松 貞男  
代理人 水野 浩司  
代理人 風間 鉄也  
代理人 坪井 淳  
代理人 鈴江 武彦  

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