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審決分類 審判 全部申し立て 特120条の4、2項訂正請求(平成8年1月1日以降)  B60S
審判 全部申し立て 2項進歩性  B60S
管理番号 1048335
異議申立番号 異議2000-70257  
総通号数 24 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1994-09-13 
種別 異議の決定 
異議申立日 2000-01-26 
確定日 2001-07-12 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2923824号「洗車機」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2923824号の請求項1ないし2に係る特許を維持する。 
理由 【1】手続の経緯
本件特許第2923824号は、平成5年3月9日に出願され、平成11年5月7日に設定登録されたものであって、その後、請求項1及び2に係る発明についてエムケー精工株式会社より特許異議の申立てがなされ、平成12年5月11日付けで取消理由の通知がなされ、その指定期間内の平成12年7月24日付けで特許異議意見書及び訂正請求書が提出されたものである。
【2】訂正の要旨
上記訂正請求は、願書に添付した明細書を訂正請求書に添付した訂正明細書のとおり訂正することを求めるものであるが、その要旨は、次の訂正事項a〜dのとおりのものと認める。
1.訂正事項a
明細書の特許請求の範囲の
「【請求項1】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備えた洗車機において、
洗車機本体(6)が実行する洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段(31〜35B)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記洗車条件入力手段(31〜35B)による洗車条件の入力を記憶する記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記記憶手段(N1)に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段(N2)とを備えたことを特徴とする洗車機。
【請求項2】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備えた洗車機において、
洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段(30)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記申込入力手段(30)による洗車申し込みの入力を記憶する記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記記憶手段(N1)に記憶されている洗車申し込みの入力に基づく洗車の実行を可能にする制御手段(N2)とを備えたことを特徴とする洗車機。」を、
「【請求項1】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備え、この洗車機本体(6)を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、
洗車機本体(6)が実行する洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段(31〜35B)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記洗車条件入力手段(31〜35B)による洗車条件の入力を記憶する第1の記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記第1の記憶手段(N1)に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段(N2)とを備え、 前記作動検出手段(D5)は、洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより、洗車機本体(6)が待機中であるかを検出することを特徴とする洗車機。
【請求項2】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備え、この洗車機本体(6)を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、
洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段(30)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記申込入力手段(30)による洗車申し込みの入力を記憶する第1の記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記第1の記憶手段(N1)に記憶されている洗車申し込みの入力に基づく洗車の実行を可能にする制御手段(N2)とを備え、
前記作動検出手段(D5)は、洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車申し込み入力の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより、洗車機本体(6)が待機中であるかを検出することを特徴とする洗車機。」
と訂正する。
2.訂正事項b
明細書の段落【0005】(本件特許公報の第3欄第27行〜第35行)の「備えた洗車機…………………とを備えた」を、
「備え、この洗車機本体を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、洗車機本体が実行する洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段と、洗車機本体が待機中であるかを検出する作動検出手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出していないときに行われる前記洗車条件入力手段による洗車条件の入力を記憶する第1の記憶手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出した信号で、前記第1の記憶手段に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段とを備え、前記作動検出手段は、洗車機制御手段の作動信号と、車両が車両洗浄位置に停止すると作動する踏込みスイッチの検出信号と、洗車機本体が待機位置に達したことを検出する待機位置検出手段の検出信号と、洗車機制御手段が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段の検出信号とにより、洗車機本体が待機中であるかを検出する」
と訂正する。
3.訂正事項c
明細書の段落【0006】(本件特許公報の第3欄第38行〜第47行)の「備えた洗車機…………………とを備えた」を、
「備え、この洗車機本体を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段と、洗車機本体が待機中であるかを検出する作動検出手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出していないときに行われる前記申込入力手段による洗車申し込みの入力を記憶する第1の記憶手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出した信号で、前記第1の記憶手段に記憶されている洗車申し込みの入力に基づく洗車の実行を可能にする制御手段とを備え、 前記作動検出手段は、洗車機制御手段の作動信号と、車両が車両洗浄位置に停止すると作動する踏込みスイッチの検出信号と、洗車機本体が待機位置に達したことを検出する待機位置検出手段の検出信号と、洗車機制御手段が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段に洗車申し込み入力の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段の検出信号とにより、洗車機本体が待機中であるかを検出する」と訂正する。
4.訂正事項d
明細書の【符号の説明】の記載(本件特許公報第8欄第34行〜第44行)を、
「【符号の説明】
1 トップブラシ(洗浄手段)
2 サイドブラシ(洗浄手段)
4 トップノズル(洗浄手段)
5 サイドノズル(洗浄手段)
6 洗車機本体
20 踏み込みスイッチ
30 カードリーダ(申込入力手段)
31〜35B キー(洗車条件入力手段)
D1 洗車機制御手段
D2 記憶手段(第2の記憶手段)
D3 記憶有無検出手段
D4 待機位置検出手段
D5 作動検出手段
N1 記憶手段(第1の記憶手段)
N2 記憶有無検出手段(制御手段)」と訂正する。
【3】訂正の適否
1.訂正の目的、新規事項及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否について
(1)訂正事項aについて
訂正事項aは、
i.願書に添付した明細書の請求項1及び2に記載された「洗車機」を、「洗車機本体(6)を走行させて洗車を行うようにした洗車機」と限定する.
ii.願書に添付した明細書の請求項1及び2にそれぞれ記載された「洗車条件の入力を記憶する記憶手段(N1)」、「洗車申し込みの入力を記憶する記憶手段(N1)」を、それぞれ、「洗車条件の入力を記憶する第1の記憶手段(N1)」、「洗車申し込みの入力を記憶する第1の記憶手段(N1)」と限定する.
iii.願書に添付した明細書の請求項1及び2にそれぞれ記載された「作動検出手段(D5)」について、それぞれ、「前記作動検出手段(D5)は、洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより、洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する」、「前記作動検出手段(D5)は、洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車申し込み入力の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより、洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する」と限定する.
ものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
「洗車機本体(6)を走行させて洗車を行う」との訂正は、願書に添付した明細書に「洗車機制御手段D1は…………再往行乾燥を行う。」(段落【0020】)、「門型の洗車機本体6は、駆動輪7,7と遊輪8,8とにより走行レール9,9上を往復走行する。」(段落【0009】)と記載された事項の範囲内と認められる。
「記憶手段(N1)」を「第1の記憶手段(N1)」とする訂正は、「第2の記憶手段(D2)」に対して「第1の」記憶手段とするものと認められる。
上記「作動検出手段(D5)」についての限定は、願書に添付した明細書の「洗車機制御手段D1の作動信号と、踏込みスイッチ20の検出信号と、待機位置検出手段D4の検出信号と、記憶有無検出手段D3の検出信号とにより、洗車機が待機位置6Aにおいて待機中であることを作動検出手段D5が検出すると」(段落【0024】)、「車両が……………、洗浄を行うための車両洗浄位置V2に停止すると、前記ストッパ19の内側に設けられた踏込みスイッチ20が作動する。」(段落【0012】)、「待機位置検出手段D4は………………洗車機本体6が図1に示す待機位置6Aに達したことを検出する。」(段落【0019】)、「制御装置14では前記洗車条件を記憶手段D2に記憶し、これを記憶有無検出手段D3が検出すると………」(段落【0026】)、「洗車機制御手段D1は記憶手段D2に記憶されている洗車条件の洗車を開始する」(段落【0028】)等の記載の範囲内のものと認められる。
したがって、訂正事項aは、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内のものと認める。
また、訂正事項aは、「連続して複数台の車両の洗浄を行う場合のトータルの洗車時間を短縮し、単位時間当りの処理台数を増加させ」るという願書に添付した明細書の請求項1及び2に係る発明の目的の範囲内のものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
(2)訂正事項b〜dについて
訂正事項b〜dは、訂正事項aによる特許請求の範囲の訂正に伴って、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載を整合させるものであり、明りょうでない記載の釈明を目的とするものと認める。そして、訂正事項b〜dは、訂正事項aと同様の理由により、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内のものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
2.訂正についてのまとめ
以上のとおりであるから、上記訂正請求による明細書についての訂正は、特許法第120条の4第2項及び、同法同条第3項の規定により準用する、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、同法律による改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正は認容されるべきものと認める。
【4】本件特許発明
本件特許発明は、上記「【3】訂正の適否」に説示のとおり明細書についての訂正が認容されるから、訂正請求書に添付した訂正明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1及び2に記載されたとおりのものと認める。
【5】特許異議申立ての理由及び取消理由の概要
特許異議申立人が主張する特許異議申立ての理由及び上記取消理由の概要は、
本件特許の請求項1及び2に係る発明は、本件特許の出願前に頒布された刊行物である実願昭62-24890号(実開昭63-131857号)のマイクロフィルム(以下、「刊行物1」という。)、特開昭48-5267号公報(以下、「刊行物2」という。)、米国特許第3627093号明細書(1971年)(以下、「刊行物3」という。)に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、本件特許の請求項1及び2に係る発明についての特許は、特許法第29条第2項の規定により拒絶されるべき出願に対してなされたものであるから、取り消されるべきものである、
というものである。
【6】当審の判断
1.引用刊行物に記載された事項
特許異議申立の理由及び取消理由に引用した上記刊行物1〜3には、それぞれ以下の事項が記載されているものと認める。
(1)刊行物1
イ)「操作パネル7には、カードリーダ16・キー入力部17およびデータ表示部18が備えられている。カードリーダ16は、会員個々に配布された会員カード19の挿入を受け、該カード19により会員コード等のデータを読み取るもので、会員による洗車の受付を行なう。キー入力部17は、複数の洗車コースA〜Eより希望のコースを選択するコース選択キー20と、洗車に際し注意すべき特殊な形状もしくは装備を有する自動車を指定入力する車種指定キー21と、洗車の開始入力を行なうスタートキー22と、既に登録されている会員データの変更等を行なう変更登録キー23と、を備えている。データ表示部18は液晶ディスプレイから成り、RAM14に登録された会員データ等を表示する外に、操作パネル7における操作手順等のガイド表示を行なう。24は該データ表示部18の駆動回路である。」(明細書第4頁第9行〜第5頁第4行)、
ロ)「第3図は、前記制御部10の具体的機能を説明するブロック図である。25は会員受付部で、カードリーダ16において読み取った会員コード等のデータに基づき、前記RAM14における会員データメモリ26より、相当する会員のデータMDを読み出す。尚、この会員データMDには会員の契約内容をはじめ、その会員が通常行なう洗車コースおよび会員自動車の車種指定等の洗車内容が含まれている。27は前記キー入力部17における入力内容を受け取りストアするバッファ機能を有したキー入力受付部で、入力データKDを与える。28は会員受付部25及びキー入力受付部27より与えられる各データMD・KDに基づき実行すべき洗車の内容を設定する洗車内容設定部で、前記スタートキー22より開始入力が有った時点のキー入力データKDで与える洗車コース及び車種指定から成る洗車内容を優先して設定し、万一洗車内容がキー入力されずデータKDに特に洗車内容が指定されていなければ、会員データMDで与える洗車内容を実行データADとして与える。29は洗車内容設定部28で与える実行データADに基づき洗車を実行する洗車制御部で、実行データADを基に洗車プログラムを実行して会員の希望する内容の洗車を行なう。」(明細書第5頁第5行〜第6頁第8行)、
ハ)「会員カード受付の後、キー入力部17における入力待ちとなり、スタートキー22により開始入力される(11)までの間に、ステップ(6)においてコース選択キー20および車種指定キー21による洗車内容の指定入力があれば、洗車実行データとしてその指定入力されたデータがセットされ(7)、指定入力が無ければ前記ステップ(2)で読み出された会員データで与える通常の洗車内容が実行データとしてセットされる(8)。このうち、ステップ(6)で洗車内容の指定入力があった場合は、ステップ(7)に引き続き、前記変更登録キー23による変更命令の入力があるか(9)、もしくはステップ(1)で受け付けた会員カードによる洗車が初めてであるか(10)を確認し、いずれかに該当する場合は、フラグFに1をセットする(11)。尚、ステップ(10)の確認は、会員データにおける洗車内容の登録の有無、もしくは過去の洗車回数を参照してなされる。 こうして洗車データがセットされ、ステップ(11)において開始入力があると洗車ルーチン(13)に入り、ステップ(7)または(8)でセットされた洗車データに基づいて、所要の洗車動作が実行される。洗車ルーチン(13)を終了すると、前記フラグFをチェックし(14)、F=1であれば洗車ルーチン(13)で実行した洗車内容を、会員データとして前記会員データメモリ26へ更新登録する(15)。この後、会員データの洗車実行回数の集計や会員契約の変更(会員として契約した洗車の回数もしくは点数の減算)を必要に応じて行ない(16)、最後にカードリーダ16に挿入されていた会員カード19を吐き出して返却を行ない(17)、リタンする。」(明細書第7頁第9行〜第8頁第18行)
(2)刊行物2
イ)「誘導路へ進入させた被洗浄車輛を、各種洗浄機具を備えた自走型洗浄機をその誘導路に沿って走行させながら洗浄するようにした車輛用洗浄装置において、前記誘導路の入口に設けた料金収納装置と、同入口に設けられその料金収納装置の発する収納信号により開かれる遮断機と、前記誘導路へ進入した車輛が洗浄位置に達したことを検出して前記洗浄機への作動信号を発する車輛定位置停止検出装置と、前記洗浄機の作動終了後に車輛が前記誘導路を脱出したことを検出して前記遮断機を閉じる信号を発する車輛脱出検出装置とからなる車輛用自動洗浄装置。」(特許請求の範囲)
ロ)「被洗浄車輛の操縦者は搭乗のままで、誘導路入口10′で先づ料金を料金収納装置12に投入する。すると、料金計量装置L1はそれを計量して発信し、前述のようにスイッチ装置S1〜S3が閉成され、このためコンプレッサー34が作動すると共に電磁弁26が第6図で右動し、圧力空気が空気圧作動装置25に導入され、これにより遮断杆20は上方に回動して誘導路10を解放する。またこれと同時に電磁弁14も右動するので、空気圧作動装置31のシリンダ右室に圧力空気が導入され、これによりタイヤストッパー板30は起立する。而して、操縦者は車輛を誘導路10、10に沿って前進させると既に起立状態のタイヤストッパー板30が一方の前輪のタイヤTを受止めるに至り、これを操縦者は感知して車輛を完全に停止させる。このとき、タイヤTにより車輛定位置停止検出装置L2が作動し、その信号によりスイッチ装置S4が閉成するので洗浄機1は所定の作動を開始する。即ち走行フレーム3は内部の各種洗浄機具を適時作動させながら前進および後退動して車輛の洗浄および乾燥を行うものであり、走行フレーム3が洗浄作業を終えて原位置に戻ると洗浄完了検出装置L3はそれを検出して発信し、スイッチ装置S3、S4を開放して電磁弁14を左動させるので、圧力空気は空気圧作動装置31のシリンダー左室に切換導入されてタイヤストッパー板30は第4図鎖線示のように倒伏する。次で車輛が前進または後退して誘導路10、10を脱出する際、そのタイヤによって車輛脱出検出装置L4、L4のいずれかが踏圧されると脱出信号が発せられ、前記洗浄完了検出装置の信号と共にスイッチ装置S1、S2を開放動作させるのでコンプレッサー34は停止し、また同時に、電磁弁26は左動して空気圧作動装置25への圧力空気を排出させるので、遮断杆20はスプリング24により降下する。かくて各装置はすべて原位置に復帰した。」(第2頁右下欄第12行〜第3頁右上欄第15行)
(3)刊行物3
イ)「このように、自動洗車機では、一般に、使用者は頭上の洗車装置の下に自動車を位置させ、洗車を始めるための相当な料金をコインボックスに入れる。このシステムは、たいていの場合適当なものであるとはいえ、非常に時間を消費するものであり、洗車機を使うために列をつくって待つ人々をいらだたしくさせる。それゆえに、この発明の目的は、関連する装置の働きの完了する前にお金の預け入れを許可する、お金で操作される装置の働きを制御するのに適する、改良された制御装置を提供することである。」(第3頁左欄第14行〜第3頁左欄第24行)
ロ)「以下の点を強調したい。次の順番の運転者は、ウオッシャーヘッド150の下にある自動車Cについては洗浄サイクルの終了を待つことなしに、自分の希望する洗浄剤による洗浄、あるいは洗浄剤による洗浄とワックスを装置に前もって知らせるために、制御装置10に相当するお金を投入してもよい。より明確には、コインランプは、電機子28A、スイッチ20の端子22Bを含む前述の回路を通して点灯され、次の運転者に装置にお金を投入してもよいことを知らせる。それによって、次の運転者が相当するお金を装置に入れたときに、電機子18Aと22Aは、再びそれぞれの電極18Cと22Cにつながる。けれども、この時点では何も起こらない。中間部148にある自動車の存在を検出するためのスイッチ86が、接点84Aが開いている効果により無効とされるからだ。さらに、スイッチ76とコイル26を含む帰還装置は、現在開放されている接点62Bのために、同様に働かない。結果として、あるドライバーが彼の洗浄サイクルを装置に準備する前に、先行するサイクルの完了を待つ必要がないので、複数の自動車の処理を含む時間が節約される。洗浄サイクルは、終了するまでタイマー112による制御の下で続く。洗浄サイクルが終了したとき、タイマー112はスイッチ99を開き遮断する。スイッチ99が開いたとき、リレー巻線62は遮断され、リレー巻線62への保持回路の遮断によって接触62Aは開き、接触62Bは閉じ、スイッチ76とステッピングコイル26を含む帰還装置を準備する。この時点で、たとえ電機子22Aが接点22Cとつながるようにコインステッピングスイッチ20が準備されても、スイッチ99が開かれリード114が遮断されるので、帰還装置はこの時点で働かないことに留意されたい。その上に、リレー巻線126は遮断されるのでノーマルクローズ接点126Aを再び閉じる。その上に、リレー巻線98は、たとえ自動車Cがスイッチ86を作動させ、電機子86Aが端子86Cとつながったとしても、遮断されたままである。これは、リレー84の接点84Aが開放されていることによって、このスイッチが非作動状態であることからわかる。自動車Cの運転者が車を洗車機の中間地点148から離すとき、車輛がスイッチ86を離れ、電機子86Aは再び接点86Bとつながる。しかしながら、回路は接点84Aで切断されているので、ランプ88はこの時点では点灯せず、「PROCEED」サイン94は消灯のままである。しかしながら、自動車Cが洗車機の部分154を横切るとき、スイッチ108が閉じられる。この動作は再びラッチリレー巻線84にパルスを送る。パルスは、リード12、リード106、現在閉じているスイッチ108,現在端子84Dにつながっている電機子84B、リレー巻線84、リード14とつながったリ一ド104からなる回路を通して送られる。この動作は、電機子84Bを再び端子84Cにつなげ、接点84Aも閉じる。このようにして、スイッチ86は、今や動作可能状態となり、もしコインステッピングスイッチが、先行する運転者により動かされるか動作準備されるならば、PROCEEDランプが前述の回路を通して点灯し、運転者に中間部分148に自動車を進めてよいことを知らせる。次の順番の運転者が中間部分148に自動車を進めるとき、スイッチ86を作動させ、電機子86Aが端子86Cとつながる。このようにして、洗車サイクルは、再び繰り返される。」(第6頁左欄第15行〜第6頁右欄第2行)
2.対比・判断
(1)請求項1に係る発明について
本件請求項1に係る発明と刊行物1に記載された発明とを対比すると、
イ)刊行物1に記載された発明の操作パネル7、洗車条件設定部28が、それぞれ、本件請求項1に係る発明の洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段、洗車条件入力手段による洗車条件の入力を記憶する手段に相当する。
ロ)刊行物1には待機中であるかを検出する手段は明記されていないが、制御部10が洗車内容の設定や洗車動作を制御しており、待機中であるか否かの判断は当然認識しているものと認められる。
ハ)刊行物1に記載された発明の洗車機では、会員カードの受付や洗車の設定入力が、洗車機の待機中に行われているか、待機中でないときに行われているかは明示されていないが、スタートキー入力の後洗車が実行されるということ以外に記述がみられず、仮に洗車中に会員カードの受付や洗車の設定入力を行い、スタートキーを入力すると、洗車中に次の洗車が始まってしまうことになるから、待機中に洗車の受付が行われているものと認められる。
ニ)刊行物3には、次の自動車の運転者が前の自動車の洗車の終了を待たずに洗車の受付を行える洗車機が示されており、洗車機が待機中であることを作動検出手段が検出していないときに行われる洗車条件入力手段による洗車条件の入力を記憶する手段と、洗車機本体が待機中であることを作動検出手段が検出した信号で、記憶手段に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段を備えることは、刊行物3に記載されているものと認められる。
ホ)しかしながら、刊行物3には、作動検出手段による待機中であるかの検出が「洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより」行われることに相当する構成の開示或いは示唆はない。
ヘ)そして、洗車機が待機中であるかの検出を「洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより」行うことは、刊行物2にも記載されておらず、本件特許の出願前に周知の事項と認めることはできず、また、本件請求項1に係る発明は、このような多様な信号により待機中であるかを検出することにより、的確な判断が可能なものと認められる。
ト)したがって、本件請求項1に係る発明は、刊行物1〜3に記載されたものに基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。
(2)請求項2に係る発明について
本件請求項2に係る発明と刊行物2に記載された発明との対比すると、
イ)刊行物2に記載された発明の料金収納装置12が、本件請求項2に係る発明の洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段に相当する。
ロ)刊行物2に記載された発明は、洗車の申し込み入力が洗車の待機中に行われているか、待機中でないときに行われているかは明示されていないが、ゲートが閉じているときに料金が投入されるとゲートが開いて自動車が進入でき、洗車終了後自動車が退出したのを検出してゲートを閉じるということ以外に記述がみられないことから、洗車機が動作しておらずゲートも閉じている状態、すなわち待機中に洗車の受付が行われているものと判断される。
ハ)刊行物3には、次の自動車の運転者が前の自動車の洗車の終了を待たずに洗車の受付を行える洗車機が示されており、洗車機が待機中であることを作動検出手段が検出していないときに行われる申込入力手段による洗車申し込みの入力を記憶する手段と、洗車機本体が待機中であることを作動検出手段が検出した信号で、記憶手段に記憶されている洗車申し込みに係る洗車を実行可能にする制御手段を備えることは、刊行物3に記載されているものと認められる。
ホ)しかしながら、刊行物3には、作動検出手段による待機中であるかの検出が「洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車申し込み入力の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより」行われることに相当する構成の開示或いは示唆はない。
ヘ)そして、洗車機が待機中であるかの検出を「洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車申し込み入力の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより」行うことは、刊行物1にも記載されておらず、本件特許の出願前に周知の事項と認めることはできず、また、本件請求項2に係る発明は、このような多様な信号により待機中であるかを検出することにより、的確な判断が可能なものと認められる。
ト)したがって、本件請求項2に係る発明は、刊行物1〜3に記載されたものに基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。
【7】むすび
以上のとおりであるから、本件請求項1及び2に係る発明についての特許は、特許異議申立人が主張する理由及び提出した証拠によっては取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1及び2に係る発明についての特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
洗車機
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備え、この洗車機本体(6)を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、
洗車機本体(6)が実行する洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段(31〜35B)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記洗車条件入力手段(31〜35B)による洗車条件の入力を記憶する第1の記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記第1の記憶手段(N1)に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段(N2)とを備え、
前記作動検出手段(D5)は、洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより、洗車機本体(6)が待機中であるかを検出することを特徴とする洗車機。
【請求項2】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備え、この洗車機本体(6)を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、
洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段(30)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記申込入力手段(30)による洗車申し込みの入力を記憶する第1の記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記第1の記憶手段(N1)に記憶されている洗車申し込みの入力に基づく洗車の実行を可能にする制御手段(N2)とを備え、
前記作動検出手段(D5)は、洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,63)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車申し込み入力の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより、洗車機本体(6)が待機中であるかを検出することを特徴とする洗車機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両を洗浄する洗浄手段を設けた洗車機本体を備えた洗車機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両を洗浄する洗浄手段を設けた洗車機本体を備えた洗車機は、コインの受付け、カードの受付け、洗車コースの指定を行うための操作入力、スポイラー、キャリアー、ドアミラー等の障害物を自動的に回避させるための操作入力を、洗車機本体が待機中のときに行なうようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って従来は、複数台の車両の洗浄を連続して行う場合に、先行車両の洗浄が完全に終了して洗車機本体が待機中になった後に後続車両のための前記操作入力を行う必要があり、これが単位時間当りの処理台数の増加を困難にしていた。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、連続して複数台の車両の洗浄を行う場合のトータルの洗車時間を短縮し、単位時間当りの処理台数を増加させ得る洗車機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、車両を洗浄する洗浄手段を設けた洗車機本体を備え、この洗車機本体を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、洗車機本体が実行する洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段と、洗車機本体が待機中であるかを検出する作動検出手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出していないときに行われる前記洗車条件入力手段による洗車条件の入力を記憶する第1の記憶手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出した信号で、前記第1の記憶手段に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段とを備え、前記作動検出手段は、洗車機制御手段の作動信号と、車両が車両洗浄位置に停止すると作動する踏込みスイッチの検出信号と、洗車機本体が待機位置に達したことを検出する待機位置検出手段の検出信号と、洗車機制御手段が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段の検出信号とにより、洗車機本体が待機中であるかを検出することを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載された発明は、車両を洗浄する洗浄手段を設けた洗車機本体を備え、この洗車機本体を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段と、洗車機本体が待機中であるかを検出する作動検出手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出していないときに行われる前記申込入力手段による洗車申し込みの入力を記憶する第1の記憶手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出した信号で、前記第1の記憶手段に記憶されている洗車申し込みの入力に基づく洗車の実行を可能にする制御手段とを備え、前記作動検出手段は、洗車機制御手段の作動信号と、車両が車両洗浄位置に停止すると作動する踏込みスイッチの検出信号と、洗車機本体が待機位置に達したことを検出する待機位置検出手段の検出信号と、洗車機制御手段が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段に洗車申し込み入力の記憶か有るか無いかを検出する記憶有無検出手段の検出信号とにより、洗車機本体が待機中であるかを検出することを特徴とするたことを特徴とする。
【0007】
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
【0008】
図1〜図6は請求項1に記載された発明に対応する実施例を示すもので、図1は洗車機の全体平面図、図2は洗車機の全体側面図、図3は図1の3-3線矢視図、図4は操作パネルの正面図、図5は作用を説明するフローチャート、図6は制御系のブロック図である。
【0009】
図1〜図3に示すように、車両の上面を洗浄するトップブラシ1と、車両の側面を洗浄する左右一対のサイドブラシ2,2と、車両の上面を乾燥するトップノズル4と、車両の側面を乾燥する左右一対のサイドノズル5,5と、図示されていない洗浄水噴射装置及びワックス水噴射装置とよりなる洗浄手段が設けられた門型の洗車機本体6は、駆動輪7,7と遊輪8,8とにより走行レール9,9上を往復走行する。
【0010】
前記駆動輪7,7はそれぞれ駆動モータ10,10に接続されており、洗車機本体6を往復走行させるべく駆動される。一方の駆動モータ10の出力軸には、その回転数に応じた数のパルスを出力するロータリエンコーダ11が設けられている。
【0011】
一方の走行レール9の一端近傍にはカム12が設けられており、洗車機本体6に設けた位置検出スイッチ13が前記カム12に当接することにより、洗車機本体6が鎖線で示すスタート位置6Bにあることが検出される。また前記走行レール9の他端近傍にはカム29が設けられており、このカム29に前記位置検出スイッチ13が当接することにより、洗車機本体6が鎖線で示す折り返し位置6Cにあることが検出される。
【0012】
走行レール9,9の間には、車両を左右方向に位置決めすべく左右の前輪を案内する案内パイプ18、18と、車両を前後方向に位置決めすべく右前輪の停止位置を規制するストッパ19とが設けられている。車両が前記案内パイプ18,18及びストッパ19によって位置決めされ、洗浄を行うための車両洗浄位置V2に停止すると、前記ストッパ19の内側に設けられた踏込みスイッチ20が作動する。
【0013】
洗車機の入口側には遮断機15と受付装置16とが設けられており、また出口側には案内表示器17が設けられている。
【0014】
受付装置16には、後述する操作パネル21と、記憶手段N1及び記憶有無検出手段N2を備えた操作入力制御装置22(図6参照)と、操作パネル21の操作方法、注意事項及び車両の停止前進を案内するスピーカー23とが設けられている。
【0015】
図4に示すように、操作パネル21は、カードの有効無効を判別するカードリーダ30と、洗車コースを操作入力する普通洗車キー31及びワックス洗車キー32と、スポイラー、キャリアー、ドアミラーの回避動作を行わせるYESキー33A,34A,35A及び前記回避動作を行わせないNOキー33B,34B,35Bと、前記各キー31〜35Bのキーの入力を取り消すときに押すクリアキー36と、前記各キー31〜35Bの入力に間違いがない時に押すスタートキー37とが設けられている。前記各キー31〜37はランプを内装しており、押圧されると点灯するようになっている。
【0016】
前記YESキー33Aを押したときは、洗車中にスポイラーを回避する動作が行なわれ、前記YESキー34Aを押したときは、洗車中にキャリアーを回避する動作が行なわれ、前記YESキー35Aを押したときは、洗車中にドアミラーを回避する動作がそれぞれ自動的に行なわれる。
【0017】
遮断機15は門型のアーチ24と昇降モータ25により上限位置及び下限位置間を移動する竿26とからなり、アーチ24には、車両待機位置V1への来車を検出する来車検出手段27としての投光器27Aと受光器27Bとが設けられている。
【0018】
図6に示すように、洗車機本体6に設けられた制御装置14には、洗車機制御手段D1と、記憶手段D2と、記憶有無検出手段D3と、待機位置検出手段D4と、作動検出手段D5とが設けられている。
【0019】
待機位置検出手段D4は、洗車機本体6がスタート位置6Bから往行を開始してスタート位置検出スイッチ13がカム12から離れたときから、ロータリエンコーダ11が1パルスを出力する毎に、洗車機本体6が往行しているときは+1し、復行しているときは-1して洗車機本体6の走行位置を演算し、その走行位置から洗車機本体6が図1に示す待機位置6Aに達したことを検出する。
【0020】
洗車機制御手段D1は、下記▲1▼及び▲2▼の洗車コースの作動を洗車機本体6に行わせる。
▲1▼ 普通洗車コース
スタート位置6Bから折り返し位置6Cまで、洗浄水を車両に噴射してトップブラシ1とサイドブラシ2,2とで車両をブラッシングする往行洗浄を行い、引き続く折り返し位置6Cからスタート位置6Bまで、トップノズル4とサイドノズル5,5とで車両に空気を噴射する復行乾燥を行い、引き続く再往行時にスタート位置6Bから待機位置6Aまで再往行乾燥を行う。
▲2▼ ワックス洗車コース
スタート位置6Bから折り返し位置6Cまで、洗浄水を車両に噴射してトップブラシ1とサイドブラシ2,2とで車両をブラッシングした後にワックス水を車両に噴射する往行洗浄ワックス塗布を行い、引き続く折り返し位置6Cからスタート位置6Bまで、トップノズル4とサイドノズル5,5とで車両に空気を噴射する復行乾燥を行い、引き続く再往行時にスタート位置6Bから待機位置6Aまで再往行乾燥を行う。
【0021】
尚、符号28は、車両が車両洗浄位置V2に停車したときに注意事項を案内したり、洗車が終ったときに前進退出を案内するスピーカー、符号38は、後部に車両が停車しているとき接触検知して復行を停止させる安全スイッチ、符号39は前記洗車機に隣接して設けられた塀である。
【0022】
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用を、図5のフローチャート及び図6のブロック図を参照して説明する。
【0023】
洗車機本体6が待機位置6Aに停止していて、車両が車両洗浄位置V2に入っていないで、来車検出手段27が車両を検出していないで、記憶手段N1,D2に記憶が無く、遮断機15の竿26が図2に示す下限位置にある状態で始めるとする。
【0024】
洗車機制御手段D1の作動信号と、踏込みスイッチ20の検出信号と、待機位置検出手段D4の検出信号と、記憶有無検出手段D3の検出信号とにより、洗車機が待機位置6Aにおいて待機中であることを作動検出手段D5が検出すると(ステップS1)、制御装置14は操作入力制御装置22へ待機中信号を出力する(ステップS2)。操作入力制御装置22が制御装置14からの待機中信号を検出し(ステップS3)、且つ記憶手段N1に記憶が無いことを検出すると(ステップS4)、操作入力待ちの状態となる(ステップS5)。
【0025】
上記操作入力待ちの状態で、車両が図1の車両待機位置V1に入ったことを来車検出手段27が検出すると、入力制御装置22はカードの受付けを可能にする。運転者が乗車したままカードをカードリーダ30に挿入し、カードが有効であると洗車コースを選択する普通洗車キー31及びワックス洗車キー32のランプが点滅する。普通洗車キー31及びワックス洗車キー32のいずれか一方のキーを押すと、そのランプが,点灯して他のランプが消灯し、次のスポイラーのYESキー33A及びNOキー33Bのランプが点滅する、スポイラーのYESキー33A及びNOキー33Bのいずれか一方のキーを押すと、そのランプが点灯して他のランプが消灯する。以下同様にしてキャリアー及びドアミラーに対応するYESキー34A,35A又はNOキー34B,35Bを順次押して全ての入力が完了すると、クリアキー36及びスタートキー37のランプが点滅する。
【0026】
次にスタートキー37を押すと、スタートキー37のランプが点灯してクリアキー36のランプが消灯し、カードが排出される。運転者がカードを抜き取ったのをカードリーダ30が検出すると(ステップS5)、洗車コース、スポイラー、キャリアー、ドアミラーの各操作入力による洗車条件信号が、操作入力制御装置22から制御装置14へ出力される(ステップS6)。制御装置14では前記洗車条件を記憶手段D2に記憶し、これを記憶有無検出手段D3が検出すると、作動検出手段D5はそれまで出力していた待機中信号の出力を停止すると同時に、洗車機本体6を待機位置6Aからスタート位置6Bへ復行させ、遮断機15の竿26を上限へ移動させる(ステップS7)。
【0027】
また、ステップS6で操作入力制御装置22が洗車条件信号を出力し終えると、操作入力制御装置22は各キー31〜37のランプを消灯するとともに、来車検出手段27の検出によりカードリーダ30を受付可能な状態とし、後続車両の操作入力待ちの状態となる。この状態で、前記ステップS5における先行車両の操作入力と同様にして後続車両の操作入力があると(ステップS8)、この後続車両の操作入力による洗車条件を記憶手段N1に記憶する(ステップS9)。
【0028】
さて、洗車機本体6がスタート位置6Bに達して停止し、車両待機位置V1にあった先行車両が前進して車両洗浄位置V2に停車したのを踏込みスイッチ20が検出し、その状態が数秒間(約3秒)継続すると、車両が車両洗浄位置V2に確実に停車したと判断し(ステップS10)、洗車機制御手段D1は記憶手段D2に記憶されている洗車条件の洗車を開始するとともに、竿26を下限にする(ステップS11)。このときステップ3で後続車両の操作入力がなければ(ステップS12)、操作入力待ちをし、操作入力が行なわれると記憶手段N1に洗車条件を記憶する(ステップS13,S14)。
【0029】
洗車機本体6が再往行して待機位置6Aに達すると、その位置で洗車機本体6が停止して洗車を終了する。洗車が終了すると、スピーカー28及び案内表示器17の案内により運転者は車両を前進させて退出する。これを踏込みスイッチ20が検出して数秒間(約3〜5秒)が経過すると、先行車両が退出したと作動検出手段D5が判断し(ステップS1)、記憶手段D2の記憶を消して待機中信号を出力する(ステップS2)。操作入力制御装置22に待機中信号が入力されると、記憶有無検出手段N2が記憶手段N1に後続車両の洗車条件の記憶があるか検出し(ステップS4)、有るときはその洗車条件を制御装置14へ出力するとともに記憶手段N1の記憶を消し、来車検出手段27の検出によりカードリーダ30の受付を可能にする(ステップS15)。以下前記ステップS7→ステップS8→ステップS9→ステップS10→ステップS11によって後続車両の洗車を開始する。
【0030】
上述のように、先行車両が車両洗浄位置V2に入って洗車が開始されると、その洗車が終了するのを待たず、後続車両は直ちに車両待機位置V1に入って洗車条件の入力を行うことが可能となる。従って、先行車両の洗浄と後続車両の洗車条件入力とを同時に並行して行うことが可能になり、複数台の車両を連続して洗浄する場合に大幅な時間短縮が達成される。
【0031】
請求項2に対応する発明の実施例として、操作パネル21にカードリーダ30やコイン装置のみを設け、洗車条件は別個に設けた車種判別手段等によって決定することが可能である。この場合、カードリーダ30やコイン装置が、洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段を構成する。
【0032】
而して、この実施例によっても、先行車両の洗浄と後続車両の申込入力とを同時に並行して行うことにより、複数台の車両を連続して洗浄する場合の時間短縮が可能となる。
【0033】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、種々の設計変更を行うことが可能である。
【0034】
例えば、操作パネル21を制御装置14の前面に取り付けても良く、操作入力制御装置22を制御装置14内に設けても良い。また、待機位置6Aをスタート位置6Bに一致させても良い。更に、複数台の車両の洗車条件を記憶手段N1に記憶できるようにし、操作入力順に1台分ずつ出力して洗車を行なうようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、先行車両の洗車終了を待たず、その洗浄中に後続車両の洗車条件入力や洗車申込入力を行うことができるので、複数台の車両を連続して洗浄する場合に、トータルの洗車時間を短縮して単位時間当りの処理台数を増加させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
洗車機の全体平面図
【図2】
洗車機の全体側面図
【図3】
図1の3-3線矢視図
【図4】
図4は操作パネルの正面図
【図5】
作用を説明するフローチャート
【図6】
制御系のブロック図
【符号の説明】
1 トップブラシ(洗浄手段)
2 サイドブラシ(洗浄手段)
4 トップノズル(洗浄手段)
5 サイドノズル(洗浄手段)
6 洗車機本体
20 踏み込みスイッチ
30 カードリーダ(申込入力手段)
31〜35B キー(洗車条件入力手段)
D1 洗車機制御手段
D2 記憶手段(第2の記憶手段)
D3 記憶有無検出手段
D4 待機位置検出手段
D5 作動検出手段
N1 記憶手段(第1の記憶手段)
N2 記憶有無検出手段(制御手段)
 
訂正の要旨 1.訂正事項a
特許請求の範囲の減縮を目的として、特許請求の範囲
「【請求項1】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備えた洗車機において、
洗車機本体(6)が実行する洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段(31〜35B)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記洗車条件入力手段(31〜35B)による洗車条件の入力を記憶する記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記記憶手段(N1)に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段(N2)とを備えたことを特徴とする洗車機。
【請求項2】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備えた洗車機において、
洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段(30)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記申込入力手段(30)による洗車申し込みの入力を記憶する記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記記憶手段(N1)に記憶されている洗車申し込みの入力に基づく洗車の実行を可能にする制御手段(N2)とを備えたことを特徴とする洗車機。」を、
「【請求項1】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備え、この洗車機本体(6)を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、
洗車機本体(6)が実行する洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段(31〜35B)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記洗車条件入力手段(31〜35B)による洗車条件の入力を記憶する第1の記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記第1の記憶手段(N1)に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段(N2)とを備え、
前記作動検出手段(D5)は、洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより、洗車機本体(6)が待機中であるかを検出することを特徴とする洗車機。
【請求項2】 車両を洗浄する洗浄手段(1,2,4,5)を設けた洗車機本体(6)を備え、この洗車機本体(6)を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、
洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段(30)と、
洗車機本体(6)が待機中であるかを検出する作動検出手段(D5)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出していないときに行われる前記申込入力手段(30)による洗車申し込みの入力を記憶する第1の記憶手段(N1)と、
洗車機本体(6)が待機中であることを前記作動検出手段(D5)が検出した信号で、前記第1の記憶手段(N1)に記憶されている洗車申し込みの入力に基づく洗車の実行を可能にする制御手段(N2)とを備え、
前記作動検出手段(D5)は、洗車機制御手段(D1)の作動信号と、車両(V)が車両洗浄位置(V2)に停止すると作動する踏込みスイッチ(20)の検出信号と、洗車機本体(6)が待機位置(6A,6B)に達したことを検出する待機位置検出手段(D4)の検出信号と、洗車機制御手段(D1)が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段(D2)に洗車申し込み入力の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段(D3)の検出信号とにより、洗車機本体(6)が待機中であるかを検出することを特徴とする洗車機。」
と訂正する。
2.訂正事項b
明りょうでない記載の釈明を目的として、明細書の段落【0005】(本件特許公報の第3欄第27行〜第35行)の「備えた洗車機…………………とを備えた」を、
「備え、この洗車機本体を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、洗車機本体が実行する洗車条件を操作入力する洗車条件入力手段と、洗車機本体が待機中であるかを検出する作動検出手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出していないときに行われる前記洗車条件入力手段による洗車条件の入力を記憶する第1の記憶手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出した信号で、前記第1の記憶手段に記憶されている洗車条件の洗車を実行可能にする制御手段とを備え、
前記作動検出手段は、洗車機制御手段の作動信号と、車両が車両洗浄位置に停止すると作動する踏込みスイッチの検出信号と、洗車機本体が待機位置に達したことを検出する待機位置検出手段の検出信号と、洗車機制御手段が開始する洗車の洗車条件が記憶される第2の記憶手段に洗車条件の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段の検出信号 とにより、洗車機本体が待機中であるかを検出する」
とする。
3.訂正事項c
明りょうでない記載の釈明を目的として、明細書の段落【0006】(本件特許公報の第3欄第38行〜第47行)の「備えた洗車機…………………とを備えた」を、
「備え、この洗車機本体を走行させて洗車を行うようにした洗車機において、洗車の申し込みを操作入力する申込入力手段と、洗車機本体が待機中であるかを検出する作動検出手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出していないときに行われる前記申込入力手段による洗車申し込みの入力を記憶する第1の記憶手段と、洗車機本体が待機中であることを前記作動検出手段が検出した信号で、前記第1の記憶手段に記憶されている洗車申し込みの入力に基づく洗車の実行を可能にする制御手段とを備え、
前記作動検出手段は、洗車機制御手段の作動信号と、車両が車両洗浄位置に停止すると作動する踏み込みスイッチの検出信号と、洗車機本体が待機位置に達したことを検出する待機位置検出手段の検出信号と、洗車機制御手段が開始する洗車の洗車申し込み入力が記憶される第2の記憶手段に洗車申し込み入力の記憶が有るか無いかを検出する記憶有無検出手段の検出信号とにより、洗車機本体が待機中であるかを検出する」と訂正する。
4.訂正事項d
明りょうでない記載の釈明を目的として、明細書の【符号の説明】の記載(本件特許公報第8欄第34行〜第44行)を、
「【符号の説明】
1 トップブラシ(洗浄手段)
2 サイドブラシ(洗浄手段)
4 トップノズル(洗浄手段)
5 サイドノズル(洗浄手段)
6 洗車機本体
20 踏み込みスイッチ
30 カードリーダ(申込入力手段)
31〜35B キー(洗車条件入力手段)
D1 洗車機制御手段
D2 記憶手段(第2の記憶手段)
D3 記憶有無検出手段
D4 待機位置検出手段
D5 作動検出手段
N1 記憶手段(第1の記憶手段)
N2 記憶有無検出手段(制御手段)」と訂正する。
異議決定日 2001-06-22 
出願番号 特願平5-47990
審決分類 P 1 651・ 832- YA (B60S)
P 1 651・ 121- YA (B60S)
最終処分 維持  
前審関与審査官 川向 和実  
特許庁審判長 蓑輪 安夫
特許庁審判官 鈴木 久雄
藤井 昇
登録日 1999-05-07 
登録番号 特許第2923824号(P2923824)
権利者 タケウチテクノ株式会社
発明の名称 洗車機  
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