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審決分類 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する A01K
審判 訂正 特120条の4、2項訂正請求(平成8年1月1日以降) 訂正する A01K
審判 訂正 2項進歩性 訂正する A01K
管理番号 1061990
審判番号 訂正2002-39044  
総通号数 33 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1996-01-16 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2002-02-13 
確定日 2002-05-20 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3193569号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第3193569号に係る明細書及び図面を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び図面のとおり訂正することを認める。 
理由 1.請求の要旨
本件審判の請求の要旨は、特許第3193569号発明(平成6年6月27日出願、平成13年5月25日設定登録)の明細書を審判請求書に添付した訂正明細書のとおり、すなわち、下記のとおり訂正することを求めるものである。
訂正事項a:特許請求の範囲の請求項1の「着脱自在とした」を、
「複数のスライドバックルにより着脱自在とし、前記複数のスライドバックルの全てをアンロック位置に操作すると前記天井体を取り外すことができ、前記複数のスライドバックルの一部のみをアンロック位置に操作すると前記天井体の一部が回動自在な扉として機能し、前記天井体は向きを左右に逆転させて前記複数のスライドバックルにより前記周壁体に対して取り付けることができる」と訂正する。
訂正事項b:発明の詳細な説明【0005】の「着脱自在とした」を、
「複数のスライドバックルにより着脱自在とし、前記複数のスライドバックルの全てをアンロック位置に操作すると前記天井体を取り外すことができ、前記複数のスライドバックルの一部のみをアンロック位置に操作すると前記天井体の一部が回動自在な扉として機能し、前記天井体は向きを左右に逆転させて前記複数のスライドバックルにより前記周壁体に対して取り付けることができる」と訂正する。
訂正事項c:発明の詳細な説明【0018】の「また、本実施例においては、天井体5に複数のスライドバックル12を設け、それらが有する爪16を枠体4の係止孔44に嵌挿させることによって、天井体5を着脱自在な構成としたが、これに限らず、天井体5を枠体4に固定させるロック状態と、その取り外し3を可能とするアンロック状態とに操作可能な他のロック機構を、スライドバックル12に代えて天井体5に設けることもてきる。」を削除する。
2.当審の判断
上記訂正事項aについては、特許請求の範囲における天井体の周壁体に対する着脱を複数のスライドバックルにより行うように限定し、また、スライドバックルの全てをアンロック位置に操作すると天井体を取り外すことができ、一部のみをアンロック位置に操作すると天井体の一部が回動自在な扉として機能するように限定し、さらに、天井体は向きを左右に逆転させて複数のスライドバックルにより周壁体に対して取り付けることができるように限定するものである。
天井体の周壁体に対する着脱を複数のスライドバックルにより行うことは、特許明細書の発明の詳細な説明の【0013】、【0014】、【0015】、【0018】、【0019】、および【図1】〜【図4】に記載されていたものである。
スライドバックルの全てをアンロック位置に操作すると天井体を取り外すことができ、一部のみをアンロック位置に操作すると天井体の一部が回動自在な扉として機能することは、特許明細書の発明の詳細な説明の【0015】、【0019】、および【図2】〜【図4】に記載されていたものである。
天井体は向きを左右に逆転させて複数のスライドバックルにより周壁体に対して取り付けることができることは、特許明細書の発明の詳細な説明の【0019】、および【図1】、【図2】に記載されていたものである。
したがって、訂正事項aは、特許請求の範囲の減縮に相当する。
上記訂正事項bについては、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合をとるためのものであり、明りょうでない記載の釈明に相当する。
上記訂正事項cについては、特許請求の範囲を上記訂正事項aのように限定したことに伴い、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合をとるため、特許明細書の発明の詳細な説明中の不要な記載を削除したものてあるから、明りょうでない記載の釈明に相当する。
そして、上記訂正事項a〜cは、願書に添付した明細書または図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許請求の範囲を拡張しまたは変更するものでもない。
(独立特許要件の判断)
(1)訂正明細書の請求項1に係る発明
訂正明細書の請求項1に係る発明は、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次の事項によって特定されるとおりのものと認められる。
「底板と周壁体と天井体とによって愛玩動物を収容する収容空間を形成するとともに、前記天井体を前記周壁体に対して複数のスライドバックルにより着脱自在とし、前記複数のスライドバックルの全てをアンロツク位置に操作すると前記天井体を取り外すことができ、前記複数のスライドバックルの一部のみをアンロック位置に操作すると前記天井体の一部が回動自在な扉として機能し、前記天井体は向きを左右に逆転させて前記複数のスライドバックルにより前記周壁体に対して取り付けることができることを特徴とする愛玩動物用畜舎。」(以下、「訂正発明」という。)
(2)刊行物記載の発明
平成13年2月7日付けの拒絶理由通知で引用された刊行物1(実願平4-78862号(実開平6-34448号)のCD-ROM)には、
「【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図にしたがって説明する。即ち、図1〜5は本考案を適用したペットケージを示すもので、図1は本実施例の周壁接続構造を示す分解斜視図、図2はペットケージの正面図、図3は右側面図、図4は図3におけるA-A線断面矢視図、図5は図2におけるB-B線断面矢視の部分拡大図である。」
「【0012】
図2〜4に示すように、このペットケージ1は、ポリプロピレンを成形した各部材により直方体形状に組み立て形成され、床面に載置される底板2と、この底板2上に組み立てられる。扉3を備えた前面周壁4、左右側周壁5,6及び背面周壁7と、それら各周壁4,5,6上に載設される天板8とから構成されている。天板8は、その中央部にてピン結合(図示省略)により回動自在に連結された2枚の分割天板8a,8bからなり、左右どちらの分割天板8a,8bも上方に開くことができるように構成されている。」
が図1〜5と共に記載されている。
以上の記載によれば、上記刊行物1には、「底板2と各周壁4,5,6,7と天板8とによってペットを収容するとともに、天板8の中央部にてピン結合により回動自在に連結された2枚の分割天板8a,8bからなり、左右どちらの分割天板8a,8bも上方に開くことができるように構成されているペットケージ」(以下、「刊行物1記載の発明」という。)が記載されている。
(3)対比・判断
訂正発明と上記刊行物1記載の発明とを対比すると、
刊行物1記載の発明の「底板2」、「各周壁4,5,6,7」、「天板8」及び「ペットケージ」は、訂正発明の「底板」、「周壁体」、「天井体」及び「愛玩動物用畜舎」に相当するものと認められる。また、刊行物1記載の発明の「天板8の中央部にてピン結合により回動自在に連結された2枚の分割天板8a,8bからなり、左右どちらの分割天板8a,8bも上方に開くことができるように構成されている」点は、訂正発明における「天井体の一部が回動自在な扉として機能」を備えているということがいえるから、
訂正発明と刊行物1記載の発明は、「底板と周壁体と天井体とによって愛玩動物を収容する収容空間を形成するとともに、前記天井体の一部が回動自在な扉として機能する愛玩動物用畜舎。」である点で一致し、
訂正発明が「天井体を前記周壁体に対して複数のスライドバックルにより着脱自在とし、前記複数のスライドバックルの全てをアンロツク位置に操作すると前記天井体を取り外すことができ、前記複数のスライドバックルの一部のみをアンロック位置に操作すると前記天井体の一部が回動自在な扉として機能し、前記天井体は向きを左右に逆転させて前記複数のスライドバックルにより前記周壁体に対して取り付けることができる」のに対し、刊行物1記載の発明はこのような構成を備えていない点で相違するものと認められる。
上記相違点について検討すると、訂正発明は、天井体の周壁に対する取付、着脱に関する構成を上記のように具体的に規定しており、しかも「【0015】・・・各スライドバックル12・・・をアンロック位置に操作すれば、天井体5を枠体4から取り外すことができ、これによりペットケージ1を上面開口状とすることができる。したがって、ペットケージ1が大きな場合、すなわち収容空間が広い場合であったとしても、楽に掃除を行うことができる。また、犬や猫等がペットケージ1内のどこに居ても楽に取り出すことができる。つまり、その大きさに関係なく掃除等の作業を楽に行うことができる。」及び「【0019】他方、前述したペットケージ1では、天井体5を取り付けた状態において、回動側天井部材8側のスライドバックル12,12だけをアンロック位置に操作し、回動側天井部材8を取り外し可能な状態とすれば、回動側天井部材8が、固定側天井部材7に回動自在に支持された扉として機能する。このため、ペットケージ1内に1又は複数匹の犬や猫等が居る場合にあっては、回動側天井部材8を回動させて天井の一部を開放することにより、つまり中の犬や猫等が外に出にくい状態としながら、他の犬や猫、或はペット用トイレ等を出し入れすることができる。よって、利便性が高い。しかも、・・・天井体5の向きを左右に逆転させて取り付けることも可能である。したがって、室内等に設置した状態にあるペットケージ1の向きを変えることなく、必要に応じて天井体5を右開き用と左開き用とに変更でき、これによっても利便性が高い。」という明細書記載の効果を奏するものである。
したがって、訂正発明は、刊行物1記載の発明に基づいて当業者が容易に発明できたものであるとすることはできず、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。
3.むすび
以上のとおりであるから、本件審判の請求は、平成6年改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
愛玩動物用畜舎
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】底板と周壁体と天井体とによって愛玩動物を収容する収容空間を形成するとともに、前記天井体を前記周壁体に対して複数のスライドバックルにより着脱自在とし、前記複数のスライドバックルの全てをアンロック位置に操作すると前記天井体を取り外すことができ、前記複数のスライドバックルの一部のみをアンロック位置に操作すると前記天井体の一部が回動自在な扉として機能し、前記天井体は向きを左右に逆転させて前記複数のスライドバックルにより前記周壁体に対して取り付けることができることを特徴とする愛玩動物用畜舎。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば室内に設置され犬や猫等の愛玩動物を収容する愛玩動物用畜舎に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の愛玩動物用畜舎にあっては、底板の上部に格子状の周壁体を設けるとともに、その上部を格子状の天井体で閉鎖することによって愛玩動物の収容空間を形成する一方、周壁体の側面に設けた出入口を、回動自在な扉によって開閉するものが知られている(実開平1-167860号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の愛玩動物用畜舎においては、例えば内部を掃除したり、奥に入った愛玩動物を取り出したりする場合には、それを周壁体の側面に位置する出入口から行わなくてはならず、作業性が悪かった。また、こうした不具合は、愛玩動物用畜舎が大なものほどその傾向が強くなるというものであった。
【0004】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、その大きさに関係なく掃除等の作業を楽に行うことができる愛玩動物用畜舎を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1の発明にあっては、底板と周壁体と天井体とによって愛玩動物を収容する収容空間を形成するとともに、前記天井体を前記周壁体に対して複数のスライドバックルにより着脱自在とし、前記複数のスライドバックルの全てをアンロック位置に操作すると前記天井体を取り外すことができ、前記複数のスライドバックルの一部のみをアンロック位置に操作すると前記天井体の一部が回動自在な扉として機能し、前記天井体は向きを左右に逆転させて前記複数のスライドバックルにより前記周壁体に対して取り付けることができることを特徴としている。
【0006】
【0007】
【作用】
請求項1の構成においては、天井体を取り外すことにより前記畜舎を上面開口状とすることができる。
【0008】
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図にしたがって説明する。図1及び図2は本発明にかかる組立式のペットケージ1を示す図であって、このペットケージにおいてはは、主として底板2と、周壁体3、枠体4、天井体5によって愛玩動物を収容する収容空間が形成されている。
【0010】
前記底板2は角に円みを帯びた長方形であって、下面側の周縁の四隅および長辺側の中央に計6個のキャスター21・・・が設けられている。また、底板2の上面側の周縁には嵌合溝22が形成されており、この嵌合溝22に、格子状の長辺側周壁部材31,31および短辺側周壁部材32,32の各々の下端部が挿入されることによって、前記周壁体3が形成されている。2枚の長辺側周壁部材31,31の一方側には出入口33が開口しており、これを開閉する格子状の扉34がヒンジ35,35を介して回動自在に取り付けられている。なお扉34には取っ手部材36,36が止着されている。
【0011】
また、前記長辺側周壁部材31,31および短辺側周壁部材32,32の上縁側は前記枠体4によって連結され、かつ固定されている。枠体4は図2にも示すように前記底板とほぼ同一の外形形状を有しており、矩形状の開口部41を形成する内周面42の下縁には、その全周に亙って棚部43が突設されている。さらに前記内周面42には、枠体4の双方の短辺4a,4aの両端側および双方の長辺4b,4bの中央部分に、それぞれ2カ所づつ計8カ所に矩形状の係止孔44が設けられており、それらの位置が長辺4b,4bを左右に2分する中央線Lに関し互いに対称となるように設定されている。そして、前記天井体5が、前記棚部43によって支持された状態で、枠体4の開口部41に着脱自在に内嵌されている。
【0012】
前記天井体5は、図2〜図4に示すように、ヒンジ6,6を介して回動自在に連結された格子状の2枚の天井部材、すなわち一方の短辺5a側に位置する固定側天井部材7と、他方の短辺5b側に位置する回動側天井部材8とによって、中折れ可能に形成されている。固定側天井部材7には、回動側天井部材8と連結された一側辺と共に長穴9を形成するとともに、天井体5の長手方向への屈曲が容易な長尺状の易屈曲部10が形成されている。一方、天井体5の一方の短辺5aを形成する固定側天井部材7の他側辺の両端側には、前述した枠体4の係止孔44,44に嵌挿された係止爪11,11が形成されている。
【0013】
また、固定側天井部材7には、天井体5の双方の長辺5c,5cを形成する両辺側に、係止爪11,11と共に固定側天井部材7を前記枠体4に着脱自在に固定するスライドバックル12,12が、前記一側辺に近接して設けられている。スライドバックル12は、固定側天井部材7の周縁部に形成された矩形状の取付部13と、この取付部13に、天井体5の短辺5a(5b)に沿ってスライド自在に取り付けられたスライダ14とによって構成されている。
【0014】
スライダ14には、固定側天井部材7の上面にわずかに突出する操作用の突起15と、固定側天井部材7の周面から出入可能な爪16とが一体形成されている(図4参照)。そして、スライダ14は、図3に示したアンロック位置から図2に示したロック位置にスライド操作されることによって、前記爪16を前記枠体4の長辺4b側の係止孔44に嵌挿されている。さらに、前記回動側天井部材8には、天井体5の他方の短辺5bを形成する辺の両端側に、前述したものと同一構造のスライドバックル12,12がそれぞれ設けられている。これにより、回動側天井部材8は、固定側天井部材7とは個別に枠体4に対して着脱自在となっている。
【0015】
以上の構成からなる本実施例においては、前述した各スライドバックル12・・・をアンロック位置に操作すれば、天井体5を枠体4から取り外すことができ、これによりペットケージ1を上面開口状とすることができる。したがって、ペットケージ1が大きな場合、すなわち収容空間が広い場合であったとしても、楽に掃除を行うことができる。また、犬や猫等がペットケージ1内のどこに居ても楽に取り出すことができる。つまり、その大きさに関係なく掃除等の作業を楽に行うことができる。
【0016】
一方、天井体5を枠体4に取り付ける際には、固定側天井部材7の係止爪11,11を枠体4の係止孔44,44に嵌挿させたのち、天井体5を枠体4に内嵌させる。このとき、固定側天井部材7には、天井体5の長手方向への屈曲が容易な、つまり天井体5の外形寸法を縮小する方向へ変形容易な易屈曲部10が形成されているため、易屈曲部10を変形させることにより、天井体5の取付作業を容易に行うことができる。また、易屈曲部の変形により取付後における天井体5のガタツキを防止することができる。なお、かかる効果は、本実施例のように天井体5を2枚の天井部材(7,8)にて形成させる場合には、前述した易屈曲部10と同様のものを2枚の天井部材(7,8)のうちの、少なくともいずれか一方側に設けることにより得ることができる。
【0017】
また、本実施例においては、周壁体3上部の開口縁に枠体4が設けられ、これに天井体5が着脱自在に取り付けられたものを示したが、これに限らず、天井体5を周壁体3に直接的に取り付けるようにしても構わない。なお、本実施例のペットケージ1では、枠体4に天井体5を着脱自在に取り付ける構造としたため、周壁体3が長辺側周壁部材31,31および短辺側周壁部材32,32といった組立部材によって形成されていても、天井体5を取り外した状態における周壁体3の強度を充分に維持することができる。
【0018】
【0019】
他方、前述したペットケージ1では、天井体5を取り付けた状態において、回動側天井部材8側のスライドバックル12,12だけをアンロック位置に操作し、回動側天井部材8を取り外し可能な状態とすれば、回動側天井部材8が、固定側天井部材7に回動自在に支持された扉として機能する。このため、ペットケージ1内に1又は複数匹の犬や猫等が居る場合にあっては、回動側天井部材8を回動させて天井の一部を開放することにより、つまり中の犬や猫等が外に出にくい状態としながら、他の犬や猫、或はペット用トイレ等を出し入れすることができる。よって、利便性が高い。しかも、枠体4の内周面42に設けられた各係止孔44・・・が、枠体4を2分する中央線Lに関し互いに対称となるように設定されているため、天井体5の向きを左右に逆転させて取り付けることも可能である。したがって、室内等に設置した状態にあるペットケージ1の向きを変えることなく、必要に応じて天井体5を右開き用と左開き用とに変更でき、これによっても利便性が高い。
【0020】
なお、本実施例においは、回動側天井部材8にのみ扉としての機能を持たせたものを示したが、本実施例のように天井体5を2枚の天井部材(7,8)で形成させるものでは、例えば固定側天井部材7の係止爪11をスライドバックル12に代えて、双方の天井部材(7,8)に扉としての機能を持たせるようにしてもよい。またその場合、双方の天井部材の大きさを異なる大きさにしておけば、使用時の都合に応じて双方を使い分けることもでき、より利便性を向上させることができる。
【0021】
さらに、本実施例においては、2枚の天井部材(7,8)を連結して天井体5を形成させたものを示したが、これに限らず、3枚以上の天井部材を連結して天井体5を形成させても、前述した効果を奏することができる。また、天井体5及び天井部材(7,8)の形状は本実施例で示した矩形以外の形状であっても構わない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明においては、天井体を取り外して愛玩動物用畜舎を上面開口状とすることができる構成としたことから、前記畜舎が大きなもの、すなわち収容空間が広いものであっても、天井体を取り外すことにより楽に掃除を行うことができる。また、愛玩動物が収容空間のどこに居ても楽に取り出すことができる。よって、その大きさに関係なく掃除等の作業を楽に行うことができる愛玩動物用畜舎となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の一実施例を示すペットケージの分解斜視図である。
【図2】
ペットケージの平面図である。
【図3】
本発明の一実施例における天井体の平面図である。
【図4】
図3のA-A線に沿う拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ペットケージ
2 底板
3 周壁体
4 枠体
5 天井体
7 固定側天井部材(天井部材)
8 回動側天井部材(天井部材)
12 スライドバックル
 
訂正の要旨 訂正の要旨
訂正事項a:特許請求の範囲の請求項1の「着脱自在とした」を、特許請求の範囲の減縮を目的として、
「複数のスライドバックルにより着脱自在とし、前記複数のスライドバックルの全てをアンロック位置に操作すると前記天井体を取り外すことができ、前記複数のスライドバックルの一部のみをアンロック位置に操作すると前記天井体の一部が回動自在な扉として機能し、前記天井体は向きを左右に逆転させて前記複数のスライドバックルにより前記周壁体に対して取り付けることができる」と訂正する。
訂正事項b:発明の詳細な説明【0005】の「着脱自在とした」を、明りょうでない記載の釈明を目的として、
「複数のスライドバックルにより着脱自在とし、前記複数のスライドバックルの全てをアンロック位置に操作すると前記天井体を取り外すことができ、前記複数のスライドバックルの一部のみをアンロック位置に操作すると前記天井体の一部が回動自在な扉として機能し、前記天井体は向きを左右に逆転させて前記複数のスライドバックルにより前記周壁体に対して取り付けることができる」と訂正する。
訂正事項c:発明の詳細な説明【0018】の「また、本実施例においては、天井体5に複数のスライドバックル12を設け、それらが有する爪16を枠体4の係止孔44に嵌挿させることによって、天井体5を着脱自在な構成としたが、これに限らず、天井体5を枠体4に固定させるロック状態と、その取り外し3を可能とするアンロック状態とに操作可能な他のロック機構を、スライドバックル12に代えて天井体5に設けることもてきる。」を、明りょうでない記載の釈明を目的として削除する。
審決日 2002-05-08 
出願番号 特願平6-167426
審決分類 P 1 41・ 832- Y (A01K)
P 1 41・ 121- Y (A01K)
P 1 41・ 856- Y (A01K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 長井 啓子  
特許庁審判長 村山 隆
特許庁審判官 松川 直樹
久保 竜一
登録日 2001-05-25 
登録番号 特許第3193569号(P3193569)
発明の名称 愛玩動物用畜舎  
代理人 福迫 眞一  
代理人 福迫 眞一  
代理人 畑中 芳実  
代理人 畑中 芳実  

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