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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  A63F
管理番号 1064213
異議申立番号 異議1999-74249  
総通号数 34 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1999-01-06 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-11-17 
確定日 2002-06-17 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2895442号「弾球遊技機」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2895442号の請求項1に係る特許を維持する。 
理由 1・手続の経緯
特許第2895442号の請求項1に係る発明についての出願は、平成1年4月24日に出願された特許出願(特願平1-104255号)の一部が特許法第44条第1項の規定により平成8年4月24日に新たな特許出願(特願平8-129030号)とされ、この新たな特許出願の一部が同規定により平成8年5月23日に新たな特許出願とされたものであって、平成11年3月5日にその特許権の設定登録がなされ、その後、荒井俊之(以下、「申立人」という)より特許異議の申立てがなされ、取消しの理由が通知され、その指定期間内である平成12年8月21日に訂正請求(後日取下げ)がなされ、その後、再度の取消しの理由が通知され、その指定期間内である平成13年1月9日に訂正請求が(後日取下げ)なされ、その後、再々度の取消しの理由が通知され、その指定期間内である平成13年8月13日に訂正請求(後日取下げ)がなされ、その後、訂正拒絶理由が通知された後、再々々度の取消しの理由が通知され、その指定期間内である平成14年3月20日に訂正請求がなされたものである。
2・訂正の適否についての判断
(1)訂正の内容
ア・訂正事項a
特許請求の範囲中の「電気的駆動源の作動によって払出される景品玉数を異ならせることが可能な景品玉払出装置と」及び「前記景品玉払出装置を駆動制御する」を、それぞれ「供給通路で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部に載置される景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と」及び「景品玉の未払出数を前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように前記景品玉払出装置を駆動制御する」と訂正する。
イ・訂正事項b
明細書の段落【0001】中の「電気的駆動源の作動によって払出される景品玉数を異ならせることが可能な景品玉払出装置と」を、「供給通路で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部に載置される景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と」と訂正する。
ウ・訂正事項c
明細書の段落【0005】中の「図1、図2、図3、図11」、「電気的駆動源としての景品玉払出モータ103の作動によって払出される景品玉数を異ならせることが可能な景品玉払出装置90と」及び「前記景品玉払出装置90を駆動制御する」を、それぞれ「図1、図2、図3、図6、図11」、「供給通路92で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部99に載置される景品玉を電気的駆動源としての景品玉払出モータ103によって回転する回転体としてのスプロケット105の爪部106で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置90と」及び「景品玉の未払出数を前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように前記景品玉払出装置90を駆動制御する」と訂正する。
エ・訂正事項d
明細書の段落【0058】中の「景品玉払出装置の動作を制御する払出装置制御部が包含されるので」を、「景品玉の未払出数を所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部が包含されるので」と訂正する。
(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
上記訂正事項aは、特許請求の範囲の減縮を目的とした明細書の訂正に該当し、上記訂正事項b乃至dは、上記訂正事項aと整合を図るものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とした明細書の訂正に該当し、いずれも、新規事項の追加に該当せず、実質的に特許請求の範囲を拡張し、変更するものではない。
(3)独立特許要件の判断
ア・訂正明細書の請求項1に係る発明
上記訂正に係る訂正明細書の請求項1に係る発明は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりの、
「遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤と、主として該遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、供給通路で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部に載置される景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機において、
前記遊技装置制御回路には、景品玉の未払出数を前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を包含していることを特徴とする弾球遊技機」
である。
イ・取消しの理由で引用された、刊行物に記載された発明及び先願明細書に記載された発明、並びに、訂正拒絶理由で例示された、刊行物に記載された発明
当審が通知した取消しの理由で引用した、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭64-80385号公報(西暦1989年3月27日公開、以下、「引用例1」という)には、
「遊技盤5上に設けられた上部入賞装置16や下部入賞装置17と、払出される賞品球数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な賞品球払出手段と、前記上部入賞装置16や下部入賞装置17を駆動制御する入賞装置の制御部94と、を備えたパチンコ機において、
前記入賞装置の制御部94には、前記賞品球払出手段を駆動制御する始動口検出スイッチSW6、左昇降板作動検出スイッチSW10からの入力信号を受け入れる入力ポートや賞品球払出モータM1、右昇降板駆動ソレノイドSOL2を制御するための信号を出力する出力ポートを包含しているパチンコ機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭59-105476号公報(以下、「引用例2」という)には、
「遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤3を備えたパチンコ機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭56-57465号公報(以下、「引用例3」という)には、
「シュート45で待機している賞球をソレノイド64又はステッピングモータ111によって回転するスプロケット56又は110の爪部で排出し且つ排出される賞球数を異ならせて所定個数ずつ排出することが可能な賞球排出装置44を備えたパチンコ機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭57-45879号公報(以下、「引用例4」という)には、
「導出樋26で待機している賞球を電磁ソレノイド28によって排出し且つ排出される賞球数を異ならせて所定個数ずつ排出することが可能な賞球排出装置19を備えたパチンコ機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭59-25773号公報(以下、「引用例5」という)には、
「遊技盤6上に設けられた入賞球表示器10と、タンクレール32で待機している景品球をソレノイド35によって所定個数ずつ排出することが可能な景品球排出装置33と、前記入賞球表示器10を駆動制御する電子制御部24と、を備えたパチンコ式組合せゲーム機において、
前記電子制御部24には、前記景品球排出装置33を駆動制御する景品球排出制御回路部43を包含しているパチンコ式組合せゲーム機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭57-49479号公報(以下、「引用例6」という)には、
「シュート13で待機している賞球をソレノイドによって排出し且つ排出される賞球数を異ならせて所定個数ずつ排出することが可能な賞球排出装置84を備えたパチンコ機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭62-139682号公報(以下、「引用例7」という)には、
「遊技盤4上に設けられたデジタル表示体A、B、Cや入賞球表示装置6や可変入賞装置10と、賞球放出樋で待機している賞球を放出することが可能な賞球放出装置と、前記デジタル表示体A、B、Cや入賞球表示装置6や可変入賞装置10を駆動制御するマイクロコンピュータと、を備えたパチンコ型ゲーム機において、
前記マイクロコンピュータは、前記賞球放出装置も駆動制御するパチンコ型ゲーム機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭63-38480号公報(以下、「引用例8」という)には、
特に、「めいん基盤68を図柄可変表示装置33及び大入賞装置35に係る制御装置と一体化・・・することも勿論可能であり」(第4頁右上欄第3〜6行)の記載からみて、
「着脱自在に取付けられた遊技盤14と、該遊技盤14上に設けられた電気的図柄可変表示装置33や大入賞装置35と、賞球を給出し且つ給出される賞球数を異ならせて所定個数ずつ給出することが可能な賞球給出部Fと、前記電気的図柄可変表示装置33や大入賞装置35を駆動制御する制御装置と、を備えたパチンコ機において、
前記制御装置には、前記賞球給出部Fを駆動制御するメイン基盤68を包含しているパチンコ機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭59-209372号公報(以下、「引用例9」という)には、
特に、「爪部32bに当接した賞品球Bは流出しないように係止され、凹部32aに係合した賞品球B’は阻止プレート33に当接して後続の賞品球B”との間に狭持され」(第3頁左下欄第20行〜右上欄第4行)、第6図(第7頁)及び第8図(第8頁)の記載からみて、
「誘導路25で待機している賞品球の玉圧を受ける阻止プレート33に当接して後続の賞品球との間に狭持される賞品球をパルスモータ31によって回転する分離用スプロケット32の爪部32bで押し出すように払出し且つ払出される賞品球数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な賞品球払出装置30を備えたパチンコ遊技機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願の日前の特許出願であって本件特許出願後に出願公開された特願昭63-254583号(特開平2-203883号)の願書に最初に添付した明細書又は図面(以下、「先願明細書」という)には、
「遊技盤保持枠113に着脱自在に取付けられた遊技盤100と、該遊技盤100上に設けられた変動入賞装置50と、案内樋202で待機している賞品球をソレノイド221によって排出し且つ排出される賞品球数を異ならせて所定個数ずつ排出することが可能な賞品球排出装置220と、前記変動入賞装置50を駆動制御する遊技内容(役物)制御装置600と、を備えたパチンコ遊技機において、
前記遊技内容(役物)制御装置600と前記賞品球排出装置220を駆動制御する裏メカ制御装置300とが別個であるパチンコ遊技機」を構成とする発明が、
当審が通知した訂正拒絶理由で例示した、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特公昭63-65351号公報(以下、「例示例1」という)には、
特に、「遊技中の一定時間内における入賞信号数に対する賞球排出数を電気的制御装置が演算して総排出数表示装置に表示するとともに、賞球排出装置を作動してこの総排出数表示装置に表示した数の賞球を一括して排出する」(第1頁第1欄第16〜20行)の記載からみて、
「導出樋22で待機している賞球を電磁ソレノイド28によって排出し且つ排出される賞球数を異ならせて所定個数ずつ排出することが可能な賞球排出装置20を備えたパチンコ機において、
遊技中の一定時間内における入賞信号数に対する賞球排出数を一括して排出するように前記賞球排出装置20を駆動制御する電気的制御装置19を備えているパチンコ機」を構成とする発明が、
同じく、本件特許出願前に国内において頒布された刊行物である、特開昭64-27578号公報(西暦1989年1月30日公開、以下、「例示例2」という)には、
「中枠7に着脱自在に取付けられた遊技盤6と、該遊技盤6上に設けられた可変表示装置13や可変入賞球装置14と、景品玉誘導樋59で待機している景品玉を駆動モータ84によって払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置80と、前記可変表示装置13や可変入賞球装置14を駆動制御するマイクロコンピュータ120と、を備えた弾球遊技機」を構成とする発明が、
それぞれ記載されていると認めることができる。
ウ・対比及び判断
訂正明細書の請求項1に係る発明(前者)と、各引用例に記載された発明、先願明細書に記載された発明及び各例示例に記載された発明とを対比すると、
引用例1に記載された発明の
「上部入賞装置16や下部入賞装置17」、「賞品球」、「賞品球払出手段」、「入賞装置の制御部94」、「パチンコ機」及び「始動口検出スイッチSW6,左昇降板作動検出スイッチSW10からの入力信号を受け入れる入力ポートや賞品球払出モータM1、右昇降板駆動ソレノイドSOL2を制御するための信号を出力する出力ポート」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「電気的遊技装置」、「景品玉」、「景品玉払出装置」、「遊技装置制御回路」、「弾球遊技機」及び「払出装置制御部」
に相当するものと認められるから、
引用例1に記載された発明には、
「遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機において、
前記遊技装置制御回路には、前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を包含している弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
引用例2に記載された発明の
「パチンコ機」
がその機能に照らし、
前者の
「弾球遊技機」
に相当するものと認められるから、
引用例2に記載された発明には、
「遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤を備えた弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
引用例3に記載された発明の
「シュート45」、「賞球」、「ソレノイド64又はステッピングモータ111」、「スプロケット56又は110」、「排出」、「排出する」、「賞球排出装置44」及び「パチンコ機」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「供給通路」、「景品玉」、「電気的駆動源」、「回転体」、「払出」、「払出す」、「景品玉払出装置」及び「弾球遊技機」
に相当するものと認められるから、
引用例3に記載された発明には、
「供給通路で待機している景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置を備えた弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
引用例4に記載された発明の
「導出樋26」、「賞球」、「電磁ソレノイド28」、「排出」、「排出する」、「賞球排出装置19」及び「パチンコ機」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「供給通路」、「景品玉」、「電気的駆動源」、「払出」、「払出す」、「景品玉払出装置」及び「弾球遊技機」
に相当するものと認められるから、
引用例4に記載された発明には、
「供給通路で待機している景品玉を電気的駆動源によって払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置を備えた弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
引用例5に記載された発明の
「入賞球表示器10」、「タンクレール32」、「景品球」、「ソレノイド35」、「排出する」、「景品球排出装置33」、「電子制御部24」、「パチンコ式組合せゲーム機」及び「景品球排出制御回路部43」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「電気的遊技装置」、「供給通路」、「景品玉」、「電気的駆動源」、「払出す」、「景品玉払出装置」、「遊技装置制御回路」、「弾球遊技機」及び「払出装置制御部」
に相当するものと認められるから、
引用例5に記載された発明には、
「遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、供給通路で待機している景品玉を電気的駆動源によって所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機において、
前記遊技装置制御回路には、前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を包含している弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
引用例6に記載された発明の
「シュート13」、「賞球」、「ソレノイド」、「排出」、「排出する」、「賞球排出装置84」及び「パチンコ機」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「供給通路」、「景品玉」、「電気的駆動源」、「払出」、「払出す」、「景品玉払出装置」及び「弾球遊技機」
に相当するものと認められるから、
引用例6に記載された発明には、
「供給通路で待機している景品玉を電気的駆動源によって払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置を備えた弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
引用例7に記載された発明の
「デジタル表示体A、B、Cや入賞球表示装置6や可変入賞装置10」、「賞球放出樋」、「賞球」、「放出する」、「賞球放出装置」、「マイクロコンピュータ」、「パチンコ型ゲーム機」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「電気的遊技装置」、「供給通路」、「景品玉」、「払出す」、「景品玉払出装置」、「遊技装置制御回路」と「払出装置制御部」、「弾球遊技機」
に相当するものと認められるから、
引用例7に記載された発明には、
「遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、供給通路で待機している景品玉を払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機において、
前記遊技装置制御回路には、前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を包含している弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
引用例8に記載された発明の
「電気的図柄可変表示装置33や大入賞装置35」、「賞球」、「給出」、「給出する」、「賞球給出部F」、「制御装置」、「パチンコ機」及び「メイン基盤68」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「電気的遊技装置」、「景品玉」、「払出」、「払出す」、「景品玉払出装置」、「遊技装置制御回路」、「弾球遊技機」及び「払出装置制御部」
に相当するものと認められるから、
引用例8に記載された発明には、
「着脱自在に取付けられた遊技盤と、該遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、景品玉を払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機において、
前記遊技装置制御回路には、前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を包含している弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
引用例9に記載された発明の
「誘導路25」、「賞品球」、「パルスモータ31」、「分離用スプロケット32」、「賞品球払出装置30」及び「パチンコ遊技機」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「供給通路」、「景品玉」、「電気的駆動源」、「回転体」、「景品玉払出装置」及び「弾球遊技機」
に相当するものと認められるから、
引用例9に記載された発明には、
「供給通路で待機している景品玉の玉圧を受ける阻止プレート33に当接して後続の賞品球との間に狭持される景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置を備えた弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
先願明細書に記載された発明の
「変動入賞装置50」、「案内樋202」、「賞品球」、「ソレノイド221」、「排出」、「排出する」、「賞品球排出装置220」、「遊技内容(役物)制御装置600」、「パチンコ遊技機」及び「裏メカ制御装置300」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「電気的遊技装置」、「供給通路」、「景品玉」、「電気的駆動源」、「払出」、「払出す」、「景品玉払出装置」、「遊技装置制御回路」、「弾球遊技機」及び「払出装置制御部」
に相当するものと認められるから、
先願明細書に記載された発明には、
「遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤と、該遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、供給通路で待機している景品玉を電気的駆動源によって払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機において、
前記遊技装置制御回路と前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部とが別個である弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
例示例1に記載された発明の
「導出樋22」、「賞球」、「電磁ソレノイド28」、「排出」、「排出する」、「賞球排出装置20」、「パチンコ機」、「遊技中の一定時間内における入賞信号数に対する賞球排出数」、「一括して」及び「電気的制御装置19」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「供給通路」、「景品玉」、「電気的駆動源」、「払出」、「払出す」、「景品玉払出装置」、「弾球遊技機」、「景品玉の未払出数」、「前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に」及び「払出装置制御部」
に相当するものと認められるから、
例示例1に記載された発明には、
「供給通路で待機している景品玉を電気的駆動源によって払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置を備えた弾球遊技機において、
景品玉の未払出数を前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を備えている弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められ、
又、
例示例2に記載された発明の
「中枠7」、「可変表示装置13や可変入賞球装置14」、「景品玉誘導樋59」、「駆動モータ84」及び「マイクロコンピュータ120」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「遊技盤保持枠」、「電気的遊技装置」、「供給通路」、「電気的駆動源」及び「遊技装置制御回路」
に相当するものと認められるから、
例示例2に記載された発明には、
「遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤と、該遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、供給通路で待機している景品玉を電気的駆動源によって払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機」
という構成が備わっているものと認められる。
ところで、先願明細書に記載された発明には、
前者の構成要件である、「供給通路で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部」も、
同じく、「景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出」す点も、
同じく、「遊技装置制御回路には、景品玉の未払出数を所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を包含」する点も、備わっていないから、
前者が先願明細書に記載された発明と同一であるとは到底いえない。
そこで、各引用例に記載された発明及び各例示例に記載された発明についてみるに、
前者の構成要件である、「遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤」の点は、
引用例2及び8に記載された発明並びに例示例2に記載された発明に、それぞれ備わっているものと認められ、
同じく、「遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、供給通路で待機している景品玉を電気的駆動源によって払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備え」る点は、
引用例1及び8に記載された発明並びに例示例2に記載された発明に、それぞれ備わっているものと認められ、
同じく、景品玉払出装置が景品玉を「回転する回転体の爪部で押し出すように払出」す点は、
引用例9に記載された発明に備わっているものと認められ、
同じく、「遊技装置制御回路には、景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を包含」する点は、
引用例1、5、7及び8に記載された発明に、それぞれ備わっているものと認められ、
同じく、「景品玉の未払出数を所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように景品玉払出装置を駆動制御する」点は、
例示例1に記載された発明に備わっているものと認められるものの、
前者の構成要件である、供給通路で待機している景品玉が「景品玉の玉圧を受け止める玉載置部に載置される」点は、
各引用例に記載された発明及び各例示例に記載された発明の何れにも、備わっていないものと認められる。
この点について更に検討するに、引用例8に記載された発明には、「供給通路で待機している景品玉の玉圧を受ける阻止プレート33」があるものの、引用例8に記載された発明においては、供給通路で待機している景品玉は、阻止プレート33に当接して後続の賞品球との間に「狭持」されるのであり、阻止プレート33に「載置」されるのではない。
そして、「載す」の意味が、「広辞苑(新村出編、昭和55年9月20日第2版補訂版第5刷、岩波書店発行、第1744頁)」によれば、「物の上に別の物をちょうど釣り合うように位置を取らせる意」であり、又、「狭持」の意味が、同じく「広辞苑(同第569頁)」によれば、「そばから力を添えて助けささえること」であることを考慮すると、「載置」と「狭持」とでは、意味が実質的に異なるものと認められる。
それゆえ、前者は、各引用例に記載された発明及び各例示例に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。
したがって、前者は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。
(4)むすび
以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、平成11年改正前の特許法第120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
3・特許異議の申立てについての判断
(1)申立ての理由の概要
申立人は、
甲第1号証(上記引用例1)及び甲第2号証(上記引用例2)を引用し、
本件特許発明は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから特許法第29条第2項の規定に違反して特許されたものであり、したがって、本件発明の特許は、取り消されるべきものである旨主張している。
(2)本件発明
上記2・で示したように上記訂正が認められたので、本件特許第2895442号の請求項1に係る発明は、上記訂正に係る訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される上記のとおりのものである。
(3)判断
本件発明は、上記2・(3)で示したように、取消しの理由で引用した各引用例に記載された発明、すなわち、甲号各証に記載された発明、に基づいて容易に発明をすることができたものではない。
(4)むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、本件請求項1に係る発明の特許を取り消すことはできない。
又、他に本件請求項1に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
弾球遊技機
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤と、主として該遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、供給通路で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部に載置される景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機において、
前記遊技装置制御回路には、景品玉の未払出数を前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部を包含していることを特徴とする弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤と、主として該遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、供給通路で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部に載置される景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と、前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技盤に設けられた入賞装置(入賞口を含む)に入賞した入賞玉によって発せられる信号に基づいて作動する電気的駆動源の駆動によって1個単位、あるいは相対的に少ない所定個数単位で景品玉を払出す景品玉払出装置を備えた弾球遊技機が市場に提供されていた。このような景品玉払出装置を有する弾球遊技機においては、遊技盤の交換により遊技内容が変化して1個の入賞玉に対応して払出される景品玉数が異なる場合に備えて、景品玉数の設定がある程度自由にでき易いように電気的駆動源によって作動される景品玉払出装置の構造となっている。このため、景品玉払出装置を駆動するために払出装置制御回路が設けられるが、この払出装置制御回路は、主として遊技盤に設けられる電気的遊技装置、例えば、可変表示装置、可変入賞球装置、入賞球装置内の可動装置、及びランプ、スピーカー等の動作を制御する遊技装置制御回路に対して全く独立した状態で制御するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、前回の遊技内容と払出される景品玉数が異なる遊技内容を有する遊技盤を交換する際には、遊技装置制御回路基板だけを交換して払出装置制御回路基板を交換しないというミスも生じ、この場合には、交換された遊技内容において予定していない景品玉数が払出されるという問題があった。
【0004】
この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、遊技盤の交換の際に、遊技内容と払出景品玉数とが確実に一致する弾球遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この発明が採用した具体的な解決手段について図面を参照して説明する。図1、図2、図3、図6図11に示すように、遊技盤保持枠42に着脱自在に取付けられた遊技盤12と、主として該遊技盤12上に設けられた可変表示装置15や可変入賞球装置20等の電気的遊技装置と、供給通路92で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部99に載置される景品玉を電気的駆動源としての景品玉払出モータ103によって回転する回転体としてのスプロケット105の爪部106で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置90と、景品玉払出装置90と、前記電気的遊技装置15,20を駆動制御する遊技装置制御回路160と、を備えた弾球遊技機1において、前記遊技装置制御回路160には、景品玉の未払出数を前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように前記景品玉払出装置90を駆動制御するための入賞玉検出器59,60からの入力信号を受け入れる入力回路164や景品玉払出モータ103を制御するための信号を出力する出力回路165等からなる払出装置制御部を包含していることを特徴とするものである。
【0006】
このように構成することにより、遊技盤保持枠42から古い遊技盤12を取り外して新たな遊技盤12を取付けた際に、遊技盤12の交換によって当然交換される遊技装置制御回路160に包含される払出装置制御部164,165も交換されるので、遊技装置制御回路160を交換すれば、自動的に払出装置制御部164,165も交換されることとなり、遊技内容と払出される景品玉数とが確実に一致する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。まず、図1ないし図3を参照して、この実施形態が適用される弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明する。図1は、パチンコ遊技機の正面図であり、図2は、パチンコ遊技機の背面概略図であり、図3は、機構板を開放して遊技盤を取り外した状態を示す背面斜視図である。
【0008】
図において、パチンコ遊技機1の外枠2には、額縁状の前面枠3が開閉自在に軸支され、該前面枠3には、扉保持枠4が周設され、該扉保持枠4には、ガラス板5a,5b(図10参照)を有するガラス扉枠5及び前面扉板6が一側を軸支されて開閉自在に取り付けられている。ガラス扉枠5の後方であって、前記前面枠3の裏面の遊技盤保持枠42(図3参照)には、遊技盤12が取付部材43a〜43c及び固定部材44によって着脱自在に設けられている。また、前面扉板6の表面には、排出された景品玉を貯留し、かつ打玉を発射位置に一個宛供給する打球供給皿7が固定されている。打球供給皿7の上流側には、後述する景品玉払出装置90から払出された景品玉が流出する景品玉出口8が形成されるとともに、その下方の内部空間には、遊技に関連する効果音を発生するスピーカー9が内蔵されている。また、前面扉板6の裏面であって前記打球供給皿7の下流側には、発射位置に打玉を1個づつ供給する打球供給装置7a(図10参照)が取付けられている。
【0009】
前記前面枠3の下方部には、打球発射機構の一部を構成する操作ハンドル11や、前記打球供給皿7に貯留しきれなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿10が設けられている。このうち、前記操作ハンドル11に対応するように前記前面枠3の裏面には、図2に示すように打球発射装置85が取り付けられている。打球発射装置85は、取付基板86に集約して設けられ、駆動源としての打球モータ87と、該打球モータ87の回転により往復回動して打玉を弾発する打球杆88と、該打球杆88の往復回動に連動して上下動し、打球供給装置7aの玉送り部材を動作させる玉送り摺動杆89とから構成されている。
【0010】
前記遊技盤12の表面には、発射された打玉を誘導するための打玉誘導レール13aと、該打玉誘導レール13aによって誘導された打玉が落下するための遊技領域14を区画する遊技領域形成レール13bがほぼ円状に植立されている。遊技領域14のほぼ中央には、複数のドラム状の可変表示部16a〜16cを有する可変表示装置15が設けられている。可変表示装置15には、後述する開閉板22の開成回数を表示する開成回数表示器18が設けられるとともに、該開成回数表示器18の左右に前記可変表示部16a〜16cが可変表示中あるいは開閉板22が開成中に後述する始動入賞口26a〜26cに打玉が入賞して記憶したことを表示(最高4個まで)する始動入賞記憶表示器17が設けられている。更に、可変表示装置15の最上部には、通常の入賞口19も設けられている。なお、前記可変表示部16a〜16cは、それぞれに対応するドラム駆動モータ192a〜192c(図示せず;図11の回路図に表示)によって可変表示され、その停止時の表示態様は、ドラム位置検出器191a〜191c(図示せず;図11の回路図に表示)によって検出される。
【0011】
前記可変表示装置15の下方に入賞空間21を有する可変入賞球装置20が設けられている。入賞空間21は、遊技盤12の表面に対して下端を軸にして開放自在な開閉板22によって覆われており、その内部が中央の特定入賞口23と左右の通常入賞口24a,24bとの3つに区画されている。そして、可変入賞球装置20の開閉板22は、前記可変表示装置15の可変表示部16a〜16cの識別情報の組み合せが所定の特定表示状態となったときに、特定遊技状態となり、所定期間(例えば、20秒経過するまで、あるいは10個の入賞玉が発生するまで)開放するように設定され、その開放している間中遊技領域14を落下する打玉を受止めるようになっている。そして、入賞空間21内に設けられた特定入賞口23に入賞すると、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入賞口23に入賞玉が発生することを条件として最高10回繰り返すことができるようになっている。また、入賞空間21の下方には、開閉板22の1回の開放中に入賞した入賞玉数を表示する入賞個数表示器25が設けられている。また、前記開閉板22は、図2に示すようにソレノイド37によって駆動され、前記特定入賞口23には、特定入賞玉検出器38が設けられて打玉を検出するようになっている。更に、可変入賞球装置20の入賞空間21に入賞した全ての打玉を検出するために入賞個数検出器39も設けられている。
【0012】
また、可変入賞球装置20の下方には、前記可変表示部16a〜16cの可変表示を許容する始動入賞口26a〜26cが設けられている。この始動入賞口26a〜26cのうち真ん中に設けられる始動入賞口26aに打玉が入賞すると、それによって払出される景品玉数は、他の入賞領域に打玉が入賞した際に払出される景品玉数よりも少なくなるように設定されている。また、始動入賞口26a〜26cには、図2に示すように始動入賞玉検出器40a〜40cが一体的に設けられ、始動入賞口26a〜26cに入賞した打玉を検出している。しかして、一般的に上記した始動入賞口26a〜26cのうち中央の始動入賞口26aに打玉が一番入賞し易く、次いで、左側の始動入賞口26bに打玉が入賞し易く、右側の始動入賞口26cが一番入賞し難い位置となっている。これは、遊技盤12のセンターラインに大型の入賞球装置が配置されるのが一般的であるため、そのセンターの入賞球装置に打玉が誘導されるように障害釘等が植立されるためである。したがって、一番入賞し易い中央の始動入賞口26aに入賞した打玉によって払出される景品玉数だけを他の入賞口に入賞した打玉によって払出される景品玉数よりも少なくなるように設定している。
【0013】
更に、遊技領域14には、前記可変表示装置15の左右側方及び下部側方に通常入賞口27a,27b、28a,28bが設けられている。
【0014】
なお、この実施形態では、始動入賞口26aに打玉が入賞した場合には、7個の景品玉が払出され、他の入賞領域に打玉が入賞した場合には、13個の景品玉が払出されるようになっている。もちろん、始動入賞口26aに入賞する確率に応じてこれらの払出される景品玉数の設定を変えることは差し支えない。
【0015】
また、遊技領域14には、落下する打玉の流下速度や方向を変化せしめる風車や多数の障害釘が設けられるとともに、前記した特定遊技状態になったときに点灯又は点滅して遊技者にその旨を報知する遊技効果ランプ30a,30bが設けられている。この遊技効果ランプ30a,30bと同じ効果を奏するものとして前記前面枠3の上部に設けられる枠ランプ31a,31bがある。なお、これらにランプ類は、特定遊技状態となったときだけでなく、前記可変表示装置15が動作しているときにも異なる態様で点灯、あるいは点滅して遊技の雰囲気を盛り上げるようになっている。更に、遊技領域14の最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤12の後方に導かれるアウト口29が設けられている。
【0016】
また、遊技領域14の外側であって、遊技盤12の一側(図示左側)上部には、後述する玉整列樋62上に景品玉が不足してきたことを報知する玉切れ表示ランプ33と1個の入賞玉に対応する景品玉が払出されたことを報知する払出表示ランプ32とが設けられ、他側上部(図示右側)には、未払いの景品玉数を表示する払出未処理玉数表示器34が設けられている。
【0017】
次に、図2を参照してパチンコ遊技機1の背面の構造について説明する。前記遊技盤12の裏面には、前記各入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けながら下方に誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カバー体35a,35bが固定されている。この入賞玉集合カバー体35a,35bは、上下2つに分割されて固定されるが、上部の入賞玉集合カバー体35aのほぼ中央には、前記可変表示装置15の駆動機構を収納する駆動部収納ボックスが後方に突出するように開口が開設され、更に、その下方には、可変入賞球装置20の開閉板22を開閉駆動するためのソレノイド37が固定されている。なお、可変入賞球装置20の裏側には、前記特定入賞口23に打玉が入賞したことを検出する特定入賞玉検出器38や、前記入賞空間21に入賞した入賞玉を計数するための入賞個数検出器39も設けられている。また、前記入賞玉集合カバー体35aの裏面上部には、遊技盤12に設けられる前記したスイッチやランプ及び駆動源等から延びる配線を中継する中継端子基板36が取り付けられている。
【0018】
また、前記中央の始動入賞口26aに対応する位置に下部の入賞玉集合カバー体35bを前後方向に貫通する誘導部材41が設けられている。誘導部材41は、始動入賞口26aに入賞した打玉を入賞玉集合カバー体35bの後方へ誘導するとともに、後述する第2の入賞玉集合樋58に落下させるようになっている。
【0019】
ところで、遊技盤12は、前記したように遊技盤保持枠42によって着脱自在に保持されるが、ここで図3を参照して遊技盤保持枠42の構造について説明すると、遊技盤保持枠42は、下方の支持板部45aと該支持板部45の両端部から立上がる枠部45bとが合成樹脂によって一体的に形成され、枠部45bに形成された収容段部47に前記遊技盤12を収納するようになっている。また、枠部45bの左右には、遊技盤12の後面を押圧して遊技盤12を収容段部47に固定する取付部材43a〜43cが回動自在に設けられている。なお、図示の実施形態においては、遊技盤12の下方を押圧固定するために支持板部45aの中央にも固定部材44が設けられている。また、前記収容段部47には、位置決め突起48a,48bが上下に突設され、その位置決め突起48a,48bに遊技盤12に穿設した位置決め孔51a,51bを嵌合させることにより遊技盤12の正確な取付位置を規制している。
【0020】
なお、前記支持板部45aの一側上部には、前記景品玉出口8に対応する連通口46が突設して設けられ、この連通口46に対応するように遊技盤12の一側下方が切り欠けられているので、この点からも遊技盤12の正確な取付位置が規制される。また、枠部45b及び支持板部45aの一側上下には、後述する機構板53を着脱開閉自在に軸支するための機構板軸支部材49a,49bが固定されている。更に、枠部45b及び支持板部45aの適宜位置には、機構板53に設けられる固定部材54a〜54cと係合して機構板53を固定する固定具50a〜50cが取付けられている。
【0021】
一方、遊技盤保持枠42に固定される遊技盤12には、前記したように位置決め孔51a,51bが穿設されるとともに、前記取付部材43a〜43cに対応する位置に金属製の保護板52a〜52cが取着されている。この保護板52a〜52cは、取付部材43a〜43cの締付け機能を長期的に保持するために設けられるものである。なお、上記実施形態における遊技盤保持枠42は、遊技盤12を収納するような構造にしたが、その構造は、遊技盤12が着脱自在に固定されるものであればどのようなものでもよく、又、機構板53も着脱自在でれば、必ずしも開閉自在でなくてもよい。
【0022】
また、パチンコ遊技機1の背面には、機構板53が開閉自在に取付けられている。この機構板53は、前記遊技盤12に設けられた入賞口からの入賞玉を処理して、その入賞玉に対応する所定個数の景品玉を排出するための各種の機構が設けられるものである。しかして、機構板53には、前記したように機構板53を閉じた状態で係止する固定部材54a〜54cによって前記遊技盤保持枠42に固定支持されるようになっている。
【0023】
更に、機構板53のほぼ中央には、窓開口55が開設され、この窓開口55の下方位置の仕切壁56の前後に第1の入賞玉集合樋57と第2の入賞玉集合樋58が形成されている。第1の入賞玉集合樋57は、前記した各種の入賞口のうち始動入賞口26aを除く入賞口に入賞した入賞玉が誘導されるもので、機構板53の前面側に形成される。また、第2の入賞玉集合樋58は、始動入賞口26aだけに対応するもので、始動入賞口26aに入賞した入賞玉を誘導するものである。なお、第2の入賞玉集合樋58は、窓開口55の下縁である前記仕切壁56に沿って機構板53の後面側に形成されるものである。第1の入賞玉集合樋57及び第2の入賞玉集合樋58に誘導された入賞玉は、その流下末端に設けられる第1の入賞玉検出器59及び第2の入賞玉検出器60によってそれぞれ検出される。第1の入賞玉検出器59によって検出された検出信号は、記憶され、その検出信号数に「13」を掛けた数の景品玉が払出される。また、第2の入賞玉検出器60によって検出された検出信号も記憶され、その検出信号数に「7」を掛けた数の景品玉が払出される。
【0024】
機構板53の後面側には、パチンコ遊技機設置台の図示しない補給機構から補給される景品玉を遊技者に払い出すための各種の機構が設けられている。これらの機構について、以下説明すると、機構板53の上部には、景品玉タンク61が固定されている。この景品玉タンク61には、上記した補給機構から多量の景品玉が補給されるようになっている。
【0025】
景品玉タンク61の下方には、景品玉を整列させるための玉整列樋62が設けられている。この玉整列樋62は、景品玉が2列に整列して自然流下するように傾斜して取り付けられる。また、玉整列樋62の上流側底面には、景品玉量感知板63が揺動自在に設けられ、景品玉が載置していないときに揺動してその下方に設けられる検出器64a,64bをONさせる。検出器64aは、前記玉切れ表示ランプ33に接続されており、これが作動することにより景品玉タンク61及び玉整列樋62に景品玉が不足してきたことを遊技者に報知するようになっている。また、検出器64bは、図示しない管理コンピュータと接続され、これが作動することにより前記した図示しない補給機構から景品玉タンク61に景品玉の補給指令を行うものである。更に、景品玉量感知板63には、リンク機構65a,65bを介して打球発射位置へ打球を供給する打球供給装置7aに連動しており、これがため、景品玉量感知板63が揺動することにより打球の供給が停止され、遊技を中断するようになっている。この遊技を中断させる制御は、必ずしも必要なものではないが、この制御を行う場合、遊技の中断は、景品玉が景品玉タンク61に補給されることにより解除される。なお、パチンコ遊技機1が打ち止め状態となったときには、前記検出器64bの信号があっても景品玉の補給は、行われないようにされている。
【0026】
玉整列樋62の下流側は、2列になって流下してきた景品玉を1列に整流させるようになっているとともに、その末端に屈曲樋66が接続されるように取り付けられている。この屈曲樋66は、玉整列樋62を流下してきた景品玉の流下方向を180度転換させるとともに、連続して流下している景品玉の玉圧を弱めるためにある。また、屈曲樋66の下流側は、垂直樋67となっているが、その垂直樋67の直前の水平部分には、「く」字状に形成された玉欠乏感知レバー68が揺動自在に設けられている。この玉欠乏感知レバー68は、景品玉が載置しているときには、その後端が跳ね上げられて、その後端と当接する玉切れ検出器69のアクチュエータを押圧しているが、景品玉が欠乏すると、その後端が垂下して玉切れ検出器69のアクチュエータの押圧を解除する。そして、玉切れ検出器69のアクチュエータが押圧されない状態になると、後述する景品玉払出装置90の景品玉払出モータ103(ステッピングモータで構成される)の駆動が停止され、景品玉の払出動作が停止されるようになっている。なお、パチンコ遊技機1が打ち止め状態となった後に前記玉切れ検出器69がOFFとなったときに入賞玉の記憶がある場合、すなわち未だ払出されていない景品玉があるときには、その景品玉の払出が終了するまで景品玉タンク61に景品玉を補給するようにしてもよい。
【0027】
更に、屈曲樋66の屈曲部には、営業終了時等に景品玉タンク61及び玉整列樋62に残留している景品玉を抜出す玉抜装置70が設けられ、該玉抜装置70が作動されたときに前記屈曲部に連接するように形成された玉抜通路71を介して、景品玉がパチンコ遊技機1外に排出されるようになっている。
【0028】
屈曲樋66の下流側には、景品玉払出装置90が接続されている。景品玉払出装置90は、屈曲樋66から誘導される景品玉を1個単位で払出すもので前記第1の入賞玉検出器59及び第2の入賞玉検出器60の検出信号に基づいて、算出される景品玉を連続的に払出すようになっている。なお、景品玉払出装置90の構造については、後に詳述する。
【0029】
景品玉払出装置90から払出された景品玉は、景品玉放出通路72に排出される。景品玉放出通路72には、その下端に誘導開口73が開設され、この誘導開口73が前記打球供給皿7に連通している。また、誘導開口73の一側には、余剰玉通路75と連絡するための連絡樋74が設けられ、余剰の景品玉を余剰玉通路75に誘導するようになっている。この余剰玉通路75は、その下端が前面枠3の裏面に取付られる接続樋80に接続され、余剰の景品玉を前記余剰玉受皿10に誘導するようになっている。
【0030】
また、余剰玉通路75の一側側壁には、第1満タン感知板76が下端を中心にして揺動自在に設けられている。しかして、第1満タン感知板76は、景品玉によって余剰玉通路75内が満杯になったときに該景品玉に押圧されて揺動し、スライド線杆77を介して前記した打球供給装置7aの玉送り部材の動作を固定して打玉を打球発射位置に供給しないようしている。また、前記連絡樋74の上流側にも第2満タン感知板78が上端を中心に揺動自在に設けられ、この第2満タン感知板78の対向する位置に満タン検出器79が設けられている。そして、第2満タン感知板78が揺動されたときに満タン検出器79がONとなり、前記景品玉払出装置90の景品玉払出モータ103の駆動を停止させるようになっている。したがって、払出された景品玉が余剰玉通路75に充満すると、まず第1満タン感知板76が動作して打球の弾発ができなくなり、その後記憶された入賞玉に基づいて払出された景品玉が連絡樋74にも充満すると、第2満タン感知板78が動作して景品玉の払出も行われなくなる。なお、前記第1満タン感知板76がないものであってもよい。
【0031】
更に、機構板53には、前記アウト口29から排出されるアウト玉を誘導するアウト玉誘導樋81が取り付けられ、このアウト玉誘導樋81に誘導されたアウト玉がその流下端であるアウト玉放出口82から前記玉抜通路71と合流してパチンコ遊技機1外に排出されるようになっている。また、機構板53には、前記景品玉払出装置90からの配線及び前記満タン検出器79等の配線を中継する中継端子基板83や、前記可変表示装置15及び可変入賞球装置20を制御する遊技装置制御回路や後述する景品玉払出装置90を制御する払出装置制御回路を含む回路基板を収納する回路基板収納ケース110や、パチンコ遊技機1の電源を供給するためのターミナルボックス84が取り付けられている。
【0032】
次に、図4ないし図6を参照して前記景品玉払出装置90の構造について説明する。景品玉払出装置90は、図4に示すように、前記機構板53に取り付ける取付板91と、電気的駆動源としての景品玉払出モータ103を取り付けるモータ取付板97によって構成される。取付板91には、前記垂直樋67に連続する供給通路92が形成され、該供給通路92の下流側に景品玉の方向を後述する玉載置部99に向けて変化させる流路変更部93(図6参照)が形成されている。流路変更部93のさらに下方には、供給通路92の最先端のパチンコ玉の下部1点を支持する玉支持部101bが形成され、該玉支持部101bの下方に、スプロケット105が収納されるスプロケット収納部94が形成されている。また、スプロケット収納部94の一側には、景品玉の排出通路95も形成されている。排出通路95の上流部には、スプロケット105によって押出されて払出される景品玉を検出する払出景品玉検出器96(例えば、近接スイッチ)が設けられている。
【0033】
一方、モータ取付板97の上部には、前記供給通路92を流下してきたパチンコ玉を下方に向けてガイドするガイド部98が突設され、このガイド部98の下方にパチンコ玉1個が載置される玉載置部99が構成されている。玉載置部99は、前記ガイド部98の下部側面に形成された玉受壁100と、該玉受壁100の下方であって、前記玉支持部101bと対応するように位置してパチンコ玉の他方の下部1点を支持する玉支持部101aと、パチンコ玉の一方の下部1点を支持する前記玉支持部101bとから構成されている。つまり、玉載置部99は、供給通路92で待機している景品玉の玉圧を受け止める機能と、最先端のパチンコ玉の下部を2点で支持する機能を有するものである。なお、モータ取付板97及び取付板91には、それぞれの玉支持部101a,101bから排出通路95に向けて円弧状のガイドリブ102a,102b(102aは図示せず)が突設され、玉載置部99に載置されていたパチンコ玉が排出通路95に排出されるまでの間、その流下をガイドするようになっている。
【0034】
また、モータ取付板97の後面には、パルス信号がある毎に所定角度回転するステッピングモータからなる景品玉払出モータ103が取り付けられ、そのモータ軸104は、モータ取付板97の前面に貫通して位置し、その先端には、外周に複数の爪部106を有するスプロケット105が固着されている。スプロケット105の爪部106は、パチンコ玉の外周面と係合するように凹状に形成されており、その爪部106が前記玉支持部101a,101bの間に挿入された位置配置となっている。このとき、図6に示されるように、爪部106の凹状の低部が玉支持部101a,101bより低い位置となっているので、玉載置部99に載置されているパチンコ玉は、玉支持部101a,101bで支持された状態となり、スプロケット105には、玉圧が掛からないようになっている。なお、景品玉払出モータ103は、ステッピングモータでなく通常のモータであってもよい。
【0035】
上記した景品玉払出装置90の近傍には、中継端子基板107が設けられ、この中継端子基板107に前記払出景品玉検出器96及び景品玉払出モータ103が接続されている。また、中継端子基板107には、中継端子(雄型コネクタ)108a,108bが設けられ、この中継端子108a,108bと前記回路基板収納ケース110内に収納される回路基板141に構成される払出装置制御回路用の雄型コネクタ143とが接続部材である配線156によって接続される。また、中継端子基板107には、前記回路基板141に設けられる記憶手段(この場合、後述するRAM163)に記憶されている入賞玉に関連する情報の記憶値をリセットするリセットスイッチ150が設けられている。これは、打ち止め状態となって遊技機の機能が停止した後、再度遊技機の打ち止め状態を解除しようとしたときに、数値情報が記憶手段に残留していると、その情報に基づいて景品玉が払出されてしまうため、これを防止するために設けられるものである。したがって、遊技機の打ち止めを解除しようとする場合には、遊技場の店員が前面枠3を開放してリセットボタン150を押圧する必要がある。
【0036】
なお、景品玉払出装置としては、電気的駆動源によって作動され、且つ払出数が変更可能であればよく、例えば、ソレノイドでスプロケットのロックを外して自然落下で景品玉の払出制御する形式のものや、ソレノイドの作動で相対的に少ない(例えば、2〜3個)景品玉を収納する収納部を駆動させて払出す形式のものや、払出数を変更するストッパーをソレノイドで駆動して払出す形式のものでもよい。
【0037】
ところで、上記した中継端子基板107及び前記入賞玉集合カバー体35aに設けられる中継端子基板36と接続部材(配線156)で接続される回路基板141が収納される回路基板収納ケース110は、前記したように機構板53の裏面に取付けられるが、この構造について図7ないし図10を参照して説明する。
【0038】
まず、図7において、回路基板収納ケース110は、機構板53の裏面にビスで固定された上部取付部材112と下部取付部材115によって簡単に着脱自在に取付けられるようになっている。上部取付部材112は、機構板53に突設された上部取付部111に固定されるが、その前面に弾性止め具113が固定されている。この弾性止め具113は、後述する係止曲折片135aと弾性的に係合するようになっている。また、上部取付部材112の一側下辺に係合部114が形成され、この係合部114に後述するビス128aが嵌入されて回路基板収納ケース110の上部位置を規制する。一方、前記下部取付部材115には、係止溝116が形成され、この係止溝116に後述する係止曲折片135bが嵌込まれて回路基板収納ケース110を支持する。また、係止溝116の一側には、規制片117が形成され、前記係止曲折片135bの端部と当接して回路基板収納ケース110の下部位置を規制する。
【0039】
上部取付部材112及び下部取付部材115は、上記のような構造となっているので、まず、回路基板収納ケース110を取り外す場合には、上部取付部材112の弾性止め具113を持ち上げながら回路基板収納ケース110を手前側に引き、係止曲折片135aと弾性止め具113との係合を解除した後、回路基板収納ケース110を持ち上げることにより他方の係止曲折片135bを係止溝116から抜出すことにより簡単に取り外すことができる。逆に回路基板収納ケース110を取付ける場合には、まず、他方の係止曲折片135bを係止溝116に差し込み、それと同時に係止曲折片135bの端部を規制片117と当接するまで移動させ(図7で右方向に移動させる)、その後、回路基板収納ケース110の上部を押圧して弾性止め具113と係止曲折部135aとを係合させる。このとき、ビス128aが係合部114に案内係合されるようになっている。この動作によって回路基板収納ケース110が簡単に取付けられる。なお、回路基板収納ケース110の取付方法は、上記実施形態に限定されず、少なくとも着脱可能に構成されていれば、どのような方法であってもよい。また、その設置場所も機構板53の裏面側に限らず、例えば入賞玉集合カバー体35a,35bの裏面側に設けられたものでもよい。
【0040】
次に、回路基板収納ケース110の構成について主として図8を参照して説明すると、回路基板収納ケース110は、下方及び一側前方が開放した箱枠状の第1分割体118と、ほぼ平板状の第2分割体132とから構成され、第2分割体に遊技装置制御回路及び払出装置制御回路が形成された回路基板141が固定され、その上方から第1分割体118で被覆する形で回路基板141が収納されるようになっている。
【0041】
前記第1分割体118は、上面板119と該上面板119から下方に曲折された側面板120a〜120cとから構成され、それぞれに回路基板141が作動することによって発生する熱を外部に放出する放熱穴121が形成されている。また、前方の開口部にも上面板119から下方に曲折する短い曲折部122が形成されている。更に、前記側面板120a〜120cのうち左右の側面板120a,120bは、前方に延設された形で突設され、その先端に内側に向う曲折部123a,123bが形成されている。そして、この曲折部123a,123bに係合穴124a,124bが穿設されている。係合穴124a,124bは、第2分割体132の後述する係合片138a,138bが差し込まれて第1分割体118と第2分割体132の前方部分を結合させるものである。
【0042】
一方、前記側面板120a,120bの後方には、取付穴127a,127b(ただし、127aは、図示せず)が形成され、この取付穴127a,127bを第2分割体132の後述する取付穴136a,136bに対応させてビス128a,128b(ただし、128aは、図示せず)で螺着することにより第1分割体118と第2分割体132の後方部分を結合させるものである。なお、ビス128a,128bを螺着した後には、いずれか一方、又は両方のビス128a,128bの上から封印紙129を貼付することにより、不正に制御回路を改造できないようにしてもよい。この場合、封印紙29の材質としては、開封した場合に、その一部が残留するようなものが好適であり、また、その図柄も真似のできないものが好ましい。
【0043】
前記曲折部122と側面板120a,120bの延設部とで配線引出開口125が形成され、この配線引出開口125の上部及び一側側面を囲むようにカバー部材126が被覆される。そして、他側の開口から接続部材としての配線156が外部に引出されるようになっている。なお、カバー部材126は、配線156の先端である雌型コネクタ155を回路基板141の後述する雄型コネクタ143に差し込んだ後に、取付穴130を介してビス131で第1分割体118に固定されるようになっている。
【0044】
前記第2分割体132は、上面板133と、該上面板133の両サイドから下方に僅かに曲折される側面板134a,134bと、該側面板134a,134bから外側に曲折される係止曲折片135a,135bとから構成される。係止曲折片135a,135bは、前記したように上部取付部材112及び下部取付部材115と係合して回路基板収納ケース110を機構板53に係止するためのものである。また、側面板135a,135bの後部には、前記取付穴127a,127bに対応する取付穴136a,136b(ただし、136aは、図示せず)が形成される。また、上面板133の前方には、上方向に曲折される立上がり側面板137が形成され、この立上がり側面板137の両端には、前記係合穴124a,124bと係合する係合片138a,138bが突設されている。
【0045】
また、上面板133の前方には、取付片139a,139bが突設され、後方には、係止片140a,140bが突設されている。この取付片139a,139b及び係止片140a,140bは、上面板133のやや内側に位置するように突設されるとともに、回路基板141を載置するような構造となっている。すなわち、回路基板141の四隅に穿設された取付穴144a〜144dのうち、後方に穿設された取付穴144c,144dを係止片140a,140bに載置して係止させた後、前方に穿設された取付穴144a,144bを取付片139a,139bに載置してビス145で螺着することにより回路基板141を第2分割体132に固定することができる。なお、回路基板141は、LSI、コンデンサー、抵抗等の電気部品142が実装されたプリント配線基板で構成されるが、少なくとも前記配線引出開口125に対応する位置に外部に接続される配線156の雌型コネクタ155と連結される雄型コネクタ143が位置するように構成されなければならない。なお、回路基板141の詳細な構成は、後に詳述する。
【0046】
上記のように構成される回路基板収納ケース110を組み立てるには、まず回路基板141の取付穴144c,144dを係止片140a,140bに載置して係止し、その後、取付穴144a,144bを取付片139a,139bに載置してビス145で螺着することにより回路基板141を第2分割体132に固定する。そして、その後、第1分割体118の係合穴124a,124bを第2分割体132の係合片138a,138bに差し込み、取付穴127a,127bを取付穴136a,136bに対応させてビス128a,128bで螺着することにより第1分割体118と第2分割体132とを固定する。このような状態で、配線156の雌型コネクタ155を回路基板141の雄型コネクタ143に差し込み、その後、カバー部材126をビス131で固定することにより回路基板収納ケース110を完成することができる。なお、封印紙129は、完成した後に貼付すればよい。
【0047】
上記したように、この実施形態においては、回路基板141を第2分割体132に固定する際、及び第1分割体118と第2分割体132を連結する際にも、前方又は後方のいずれか一方を係止又は係合させ、その後、いずれか他方をビスで螺着することにより確実に固定することができ、前方及び後方にすべてを固定する方法に比較して極めて簡単に相互の部材を固定することができる。
【0048】
ところで、前記回路基板141は、図9にその詳細が示されているが、回路基板141の表面及び裏面の周囲には、グランドライン146が形成されている。このグラインドライン146は、前記一方の取付穴144c,144dにおいて係止片140a,140bと導通しないように切欠部148が設けられ、前記他方の取付穴144a,144bにおいては、ビス145を螺着したときに第2分割体132と導通するように延在部147が形成されている。これによりグランドライン146と回路基板収納ケース110全体とが導通するようになっている。また、表面及び裏面に形成されたグラインドライン146は、多数の導通部149を介して相互に導通しており、これにより例えば、機構板53と第2分割体との間で放電が生じ、その放電電圧が取付穴144a,144bに取付けられるビス145を介して回路基板141に流れ込んでも、その電流は、何度も導通部149を潜り抜けてグラインドライン146の表面と裏面とを巡回し、後述するMPU161、RAM163、ROM162に到達するまで長い距離を通るので、その間に電圧降下が生じて放電によるノイズからMPU161、RAM163、ROM162の誤動作を防止するものである。なお、前記グラインドライン146とMPU161、RAM163、ROM162、電気部品142等の電源入力部との間には、バイパスコンデンサ(電界コンデンサ、例えばタンタルコンデンサとノンポーラコンデンサとで構成される周知のもの)151が設けられて、ノイズ防止が図られ、また、MPU161、RAM163、ROM162は、グラインドライン146と回路基板収納ケース110との接点である前記取付穴144a,144bから最も遠い位置に配置されるようになっている。また、前記景品玉払出装置90近傍の中継端子基板107に設けたリセットスイッチ150も回路基板141上に設けてもよい。
【0049】
上記のような構造を有する回路基板収納ケース110を機構板53の裏面に取付けると、図10に示すように、機構板53と第2分割体132の上面板133との間に第1空間152が形成され、第2分割体132の上面板133と回路基板141との間に第2空間153が形成され、回路基板141と第1分割体118の上面板119との間に第3空間154がそれぞれ形成される。しかして、第1空間152があるため、機構板53で発生する静電気等が回路基板収納ケース110に伝達されにくく、また、第2空間153と第3空間154とでは、空間の容量が異なるため、空間内の空気の暖まる速度が異なり、その温度差で第2空間153と第3空間154とを連通するように対流が生じ、この対流によって発生した熱を効果的に放熱穴121から放熱することができる。また、上記した回路基板141は、1組のMUP161、ROM162、RAM163で遊技装置制御回路と払出装置制御回路を構成するものを示したが、それぞれの制御回路に対応してMPU、ROM、RAM等を形成し、必要に応じて内部的に接続して1つの回路基板収納ケース110に納めてもよく、また、それぞれの制御回路毎に回路基板を構成し、その2つの回路基板を1つの回路基板収納ケース110に納めてもよい。要は、回路基板の構成がどのようなものであっても、1つの回路基板収納ケース110に納めてあればよい。
【0050】
以上、説明した回路基板141に形成される制御回路を示すと図11のように表わされる。図11は、ブロック構成によって示される回路図であって、制御中枢としてのマイクロコンピュータ160を含む。マイクロコンピュータ160は以下に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の動作を制御する機能を有する。このために、マイクロコンピュータ160は、たとえば、数チップのLSIで構成されており、その中には制御動作を所定の手順で実行することのできるMPU161と、MPU161の動作プログラムデータを格納するROM162と、必要なデータの書込みおよび読出しができるRAM163とを含む。更に、マイクロコンピュータ160は、入力信号を受けてMPU161に入力データを与える入力回路164と、MPU161からの出力データを受けて外部に出力する出力回路165と、MPU161から音データを受けるサウンドジェネレータ166と、電源投入時にMPU161にリセットパルスを与えるパワーオンリセット回路167と、MPU161にクロック信号を与えるクロック発生回路168と、クロック発生回路168からのクロック信号を分周してリセットパルスを定期的にMPU161に与えるパルス分周回路(定期リセット回路)169と、MPU161からのアドレスデータをデコードするアドレスデコード回路170を含む。MPU161はパルス分周回路169から定期的に与えられる割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実行することが可能となる。またアドレスデコード回路170はMPU161からのアドレスデータをデコードし、ROM162、RAM163、入力回路164、出力回路165、サウンドジェネレータ166にそれぞれチップセレクト信号を与える。なお、この実施形態では、ROM162は、その内容の書き換え、すなわち必要が生じた場合には、その中に格納されたMPU161のためのプログラムデータを変更することができるようにプログラマブルROMが用いられる。そしてMPU161はROM162内に格納されたプログラムデータに従って、かつ以下に述べる各制御信号の入力に応答して、可変表示装置15、可変入賞球装置20、景品玉払出装置90等に対して制御信号を与える。
【0051】
マイクロコンピュータ160には、入力信号として、次のような信号が与えられる。まず、始動入賞口26a〜26cのそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出器40a〜40cの検出信号は検出回路171に与えられ、マイクロコンピュータ160に始動入賞玉検出信号が与えられる。特定入賞玉検出器38で検出された検出信号は検出回路172に与えられ、繰返し判定信号としてマイクロコンピュータ160に与えられる。入賞個数検出器39で検出された検出信号は検出回路173に与えられ、入賞玉数計数信号としてマイクロコンピュータ160に与えられる。可変表示装置15内に設けられるドラム位置検出器191a〜191cの検出信号は検出回路174に与えられ、マイクロコンピュータ160に各ドラムの絶対位置を判定するためのステップカウンタをリセットするための信号として与えられる。入賞玉検出器59(以下、入賞玉検出器Aという)及び入賞玉検出器60(以下、入賞玉検出器Bという)の検出信号は、検出回路175に与えられ、得点信号としてマイクロコンピュータ160に与えられる。払出景品玉検出器96の信号は、検出回路176に与えられ、遊技者に払出された景品玉数信号としてマイクロコンピュータ160に与えられる。玉切れ検出器69の信号は、検出回路177に与えられ、景品玉払出モータ103の停止信号としてマイクロコンピュータ160に与えられる。満タン検出器79の信号は、検出回路178に与えられ、景品玉払出モータ103の停止信号としてマイクロコンピュータ160に与えられる。また、リセットスイッチ150の検出信号は、検出回路187に与えられ、RAM163内に記憶された入賞玉数に関連する数値情報をリセットするリセット信号としてマイクロコンピュータ160に与えられる。
【0052】
また、マイクロコンピュータ160は以下の回路又は装置に制御信号を与える。まず、モータ駆動回路179を介して景品玉払出モータ103に駆動信号を与える。セグメントLED駆動回路180を介して払出未処理玉数表示器34に表示駆動信号を与える。ランプ駆動回路181を介して払出表示ランプ32又は玉切れ表示ランプ33に点灯信号を与える。モータ駆動回路182を介して可変表示装置15の可変表示部16a〜16cを回転させるドラム駆動モータ192a〜192c(ステッピングモータ)に駆動信号を与える。ランプ駆動回路183を介して遊技効果ランプ30a,30b及び枠ランプ31a,31bに点灯、あるいは点滅信号を与える。LED駆動回路184を介して始動入賞記憶表示器17又は入賞個数表示器25に点灯信号を与える。セグメントLED駆動回路185を介して開成回数表示器18に表示駆動信号を与える。ソレノイド駆動回路186を介して可変入賞球装置20の開閉板22のソレノイド37に駆動信号を与える。更に、アンプ188を介してスピーカー9から効果音を報知させる。なお、上記構成の各回路には、電源回路189から所定の直流電圧が供給されるが、この電源回路189には、図9に示すようにノイズを減少させるためにチョークコイル190が設けられている。
【0053】
次に、図12ないし図14を参照して、上記制御回路の具体的な動作について説明する。まず、図12には、実施形態の動作の全体を示すメインルーチンが表わされている。まず、電源が投入されると、マイクロコンピュータ160は、RAM163内にエラーが生じているか否かを判別し(ステップS1)、RAMエラーがあると判別した場合には、初期データをセットする(ステップS2)。なお、ステップS1の処理は、常に行われているので、マイクロコンピュータのプログラム暴走時にもエラー判定がなされ、ステップS2の初期データがセットされる。更に、ステップS1においてエラー判定されなかった場合や、ステップS2で初期データがセットされた場合には、複数ある入賞玉検出器に不正や故障等が生じたときにセットされるアラームフラグがセットされているか否かが判別され(ステップS3)、アラームフラグがセットされていないと判別された場合には、遊技を制御するためのゲーム制御処理が行われる(ステップS4)。次いで、ステップS3でアラームフラグがセットされていると判別された場合や、ステップS4でゲーム制御処理が行われた後には、この実施形態の要部であるゲーム制御処理によって発生した得点に基づく景品玉払出制御処理が行われる(ステップS5)。上記ゲーム制御処理及び景品玉払出制御処理で処理されたデータを出力した(ステップS6)後、パルス分周回路169からの定期リセット信号待ちをし、リセット信号があった場合には、再度、上記したステップS1からの処理を繰り返す。したがって、メインルーチンは、パルス分周回路169から発生するリセット信号がある毎に1回行われる。そして、一般的にパルス分周回路169からは、4msec毎に1回のリセット信号が発生されるので、メインルーチンは、4msecに1回行われることになる。
【0054】
ところで、前記ステップS4のゲーム制御処理の内容は、図13に示される通りである。すなわち、遊技に関連した音・ランプコントロール処理が行われる(ステップS7)。次いで、始動入賞記憶・入賞個数・開成回数等の表示器のコントロール処理が行われ(ステップS8)、その後、特定入賞玉検出器38及び入賞個数検出器39の故障等により、V・10アラームフラグがセットされているか否かが判別され(ステップS9)、セットされていれば、遊技を中断すべく以下のステップS10〜ステップS14の処理をすることなく、ステップS15に進む。一方、V・10アラームフラグがセットされていないと判別された場合には、可変表示装置15のドラム駆動モータ192a〜192cのコントロール処理が行われ(ステップS10)、可変入賞球装置20の開閉板22のソレノイド37のコントロール処理が行われ(ステップS11)、各検出器、すなわち、特定入賞玉検出器38、始動入賞玉検出器40a〜40c、及びドラム位置検出器191a〜191cの動作をチェックするチェック処理が行われる(ステップS12〜ステップS14)。そして、その後、入賞個数検出器39の動作をチェックするチェック処理が行われて(ステップS15)、ゲーム制御処理が終了し、サブルーチンに戻る。
【0055】
また、前記ステップS5の景品玉払出制御処理の内容は、図14に示される通りである。すなわち、まず、景品玉払出に関する音・ランプコントロール処理が行われる(ステップS16)。音・ランプコントロール処理の次には、払出未処理玉数表示器34のコントロール処理が行われる(ステップS17)。以下、景品玉払出モータ103のコントロール処理(ステップS18)、払出景品玉検出器96のチェック処理(ステップS19)、入賞玉検出器Aのチェック処理(ステップS20)、入賞玉検出器Bのチェック処理(ステップS21)が順次行われて、景品玉払出制御処理が終了し、サブルーチンに戻る。
【0056】
以上、実施形態に係るパチンコ遊技機1の構成及び動作について説明してきたが、この実施形態によれば、遊技盤12に設けられる可変表示装置15や可変入賞球装置20や遊技効果ランプ30a,30b等の遊技装置の動作を制御する遊技装置制御回路に、景品玉払出装置90の動作を制御する払出装置制御回路を含むように回路基板141が構成されているので、遊技盤保持枠42から古い遊技盤12を取り外して新たな遊技盤12を取付けた際に、遊技盤12の交換に伴って当然遊技装置制御回路も交換されることとなり、このため、遊技装置制御回路を交換すれば、自動的に払出装置制御回路も交換されるので、遊技内容と払出される景品玉数とが確実に一致する。
【0057】
なお、上記実施形態の変形例として以下のようなものが考えられる。
▲1▼ 上記実施形態では、払出景品玉数の異なる2種類の入賞口を備えたものを示したが、払出景品玉数をすべて同一にしてもよいし、あるいは3種類以上であってもよい。また、遊技状態に応じて払出景品玉数を変化させるようにしてもよい。例えば、可変表示装置15が予め定める表示になったこと(大当り状態)に基づいて、大当り制御期間中の払出景品玉数を通常時に比べて多くするようにしてもよい。
▲2▼ 景品玉の払出制御においては、所定個数の払出が終了したら一定時間間隔を置いて次の所定個数の払出を開始するようにしてもよいし、時間間隔を置くことなく、払出未処理玉カウンタが「0」になるまで連続的に払出すようにしてもよい。この場合には、払出景品玉数が複数種類になっているものであっても、払出未処理玉カウンタを共通の1個のカウンタで構成しても良い。
▲3▼ 景品玉払出制御に関し異常が生じた場合に、ゲーム制御を中断し、そのときの遊技状態を記憶するようにしてもよい。
▲4▼ ゲーム制御に用いる入賞玉検出器を景品玉払出制御に兼用するようにしてもよい。例えば、上記実施形態において始動入賞玉検出器40aを景品玉払出制御にも用いるようにすれば、第2の入賞玉検出器60は不要になる。また、入賞個数検出器39を景品玉払出制御にも用いるようにすれば、入賞個数検出器39に関する不正(引き抜き、ずらし等)をより有効に防止することができる。
▲5▼ 入賞玉検出器59、60に異常が生じた場合には、入賞玉集合樋57、58で集合される入賞玉を貯留できるようにしてもよい。また、払出景品玉検出器96に異常が生じた場合には、景品玉排出通路を切り換えて景品玉が遊技者に払出されないようにしてもよい。
▲6▼ 上記実施形態では、払出未処理玉数、すなわち、払出の終了していない景品玉数を記憶表示させるようにしたが、景品玉数の代わりに入賞玉数を累積加算してその値を記憶表示させるようにしてもよい。
▲7▼ 入賞玉検出器59、60の下端に入賞玉検出器59、60がOFFのとき入賞玉を停止させる停止装置を設け、入賞玉検出器59、60がONし、且つ景品玉払出装置から所定個数の景品玉の払出動作が終了する毎に、停止装置で停止されていた入賞玉を1個づつ排出するようにしてもよい。
▲8▼ 遊技盤上に設けられた複数の入賞口への入賞の組合せに基づいて得点が発生する、いわゆるアレンジボール式パチンコ遊技機であってもよい。この場合、組合せの成立に応じて付与される得点を累積加算して記憶し表示させるようにすれば良い。
【0058】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、この発明に係る弾球遊技機は、遊技装置の動作を制御する遊技装置制御回路に、景品玉の未払出数を所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部が包含されるので、遊技盤保持枠から古い遊技盤を取り外して新たな遊技盤に交換する際に、遊技盤の交換に伴って当然交換される遊技装置制御回路を交換すれば、自動的に払出装置制御部も交換されるので、遊技内容と払出される景品玉数とが確実に一致する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】
パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図3】
機構板を開放して遊技盤を取り外した状態を示すパチンコ遊技機の背面斜視図である。
【図4】
景品玉払出装置の正面断面図である。
【図5】
同じく、景品玉払出装置の正面断面図である。
【図6】
景品玉払出装置の側面断面図である。
【図7】
回路基板収納ケースの取付状態を示す斜視図である。
【図8】
回路基板収納ケースの分解斜視図である。
【図9】
回路基板の正面図である。
【図10】
回路基板収納ケースを機構板に取付けた状態での断面図である。
【図11】
回路基板に形成される遊技装置制御回路及び払出装置制御回路のブロック構成の回路図である。
【図12】
遊技装置制御回路及び払出装置制御回路の動作を示すフロー図である。
【図13】
同じく、遊技装置制御回路及び払出装置制御回路の動作を示すフロー図である。
【図14】
同じく、遊技装置制御回路及び払出装置制御回路の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機)
12 遊技盤
42 遊技盤保持枠
53 機構板
90 景品玉払出装置
110 回路基板収納ケース
141 回路基板
160 マイクロコンピュータ
電気的遊技装置として、
9 スピーカー
15 可変表示装置
20 可変入賞球装置
30a,30b 遊技効果ランプ
31a,31b 枠ランプ
接続部材として、
156 配線
143、155、157 コネクタ
36、107 中継端子基板
 
訂正の要旨 (1)訂正の要旨
ア・訂正事項a
特許請求の範囲中の「電気的駆動源の作動によって払出される景品玉数を異ならせることが可能な景品玉払出装置と」及び「前記景品玉払出装置を駆動制御する」を、それぞれ特許請求の範囲の減縮を目的として「供給通路で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部に載置される景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と」及び「景品玉の未払出数を前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように前記景品玉払出装置を駆動制御する」と訂正する。
イ・訂正事項b
明細書の段落【0001】中の「電気的駆動源の作動によって払出される景品玉数を異ならせることが可能な景品玉払出装置と」を、明りょうでない記載の釈明を目的として「供給通路で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部に載置される景品玉を電気的駆動源によって回転する回転体の爪部で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置と」と訂正する。
ウ・訂正事項c
明細書の段落【0005】中の「図1,図2,図3,図11」、「電気的駆動源としての景品玉払出モータ103の作動によって払出される景品玉数を異ならせることが可能な景品玉払出装置90と」及び「前記景品玉払出装置90を駆動制御する」を、それぞれ明りょうでない記載の釈明を目的として「図1,図2,図3,図6,図11」、「供給通路92で待機している景品玉の玉圧を受け止める玉載置部99に載置される景品玉を電気的駆動源としての景品玉払出モータ103によって回転する回転体としてのスプロケット105の爪部106で押し出すように払出し且つ払出される景品玉数を異ならせて所定個数ずつ払出すことが可能な景品玉払出装置90と」及び「景品玉の未払出数を前記所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように前記景品玉払出装置90を駆動制御する」と訂正する。
エ・訂正事項d
明細書の段落【0058】中の「景品玉払出装置の動作を制御する払出装置制御部が包含されるので」を、明りょうでない記載の釈明を目的として「景品玉の未払出数を所定個数ずつの払出の時間間隔を置くことなく連続的に払出すように景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御部が包含されるので」と訂正する。
異議決定日 2002-05-28 
出願番号 特願平8-153340
審決分類 P 1 651・ 121- YA (A63F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 斎藤 利久  
特許庁審判長 村山 隆
特許庁審判官 平瀬 博通
久保 竜一
登録日 1999-03-05 
登録番号 特許第2895442号(P2895442)
権利者 株式会社三共
発明の名称 弾球遊技機  
代理人 今崎 一司  
代理人 今崎 一司  
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