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審決分類 |
審判 査定不服 4項(5項) 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 A61K 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61K |
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管理番号 | 1064964 |
審判番号 | 審判1999-19801 |
総通号数 | 35 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1997-09-22 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1999-12-10 |
確定日 | 2002-09-30 |
事件の表示 | 平成7年特許願第526356号「部分的成長ホルモン不感受性症候群の治療」拒絶査定に対する審判事件〔平成7年10月19日国際公開、WO95/27495、平成9年9月22日国内公表、特表平9-509430、請求項の数(17)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、平成7年3月24日(パリ条約による優先権主張1994年4月7日、(US)アメリカ合衆国)を国際出願日とする出願であって、その請求項に係る発明は、平成14年9月11日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項に記載されたとおりのものであり、請求項1に係る発明は以下のとおりのものである。 「請求項1.身長が年齢および性別のわりに標準より-2標準偏差未満低く、高親和性成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくとも2標準偏差低く、IGF-1の血清レベルが標準平均レベルより低く、そして成長ホルモンの平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準であることを特徴とする部分的成長ホルモン不感受性症候群を有するが、ラロン症候群(Laronsyndrome)ではないヒト患者の成長速度を高めるための、有効量の成長ホルモンまたは有効量の成長ホルモンおよびIGF-1ならびに製剤学的に許容される担体を含んでなる医薬組成物。」 2.原査定の理由 一方、原査定の拒絶の理由の概要は次のとおりである。 (1)本願発明は、その出願前に頒布された刊行物である引用例1〜3に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 3.当審の判断 (1)拒絶理由(1)について 引用例1〜3のいずれにも、成長ホルモンの血清レベルが標準であって、高親和性成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準よりも少なくとも2標準偏差低く、IGF-1の血清レベルが標準平均レベルより低く、ラロン症候群でない低身長の患者に、成長ホルモン、又は成長ホルモンとIGF-1を投与することにより、成長速度を高め得ることは記載されておらず、またかかる患者の治療に成長ホルモン、又は成長ホルモンとIGF-1の投与が有効であることを示唆する記載があるとも認めることができない。 したがって、本願請求項1に係る発明が刊行物1〜3に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。 また、請求項1を引用してさらに限定事項を加えるものである請求項2以下の各請求項に係る発明等も、拒絶理由(1)によって拒絶することはできない。 (2)拒絶理由(2)について したがって本願発明の構成に欠くことのできない事項が不明確であるということはできない。 3.むすび 以上のとおりであるから、本願については、原査定の拒絶理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2002-09-12 |
出願番号 | 特願平7-526356 |
審決分類 |
P
1
8・
532-
WY
(A61K)
P 1 8・ 121- WY (A61K) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 瀬下 浩一、荒木 英則 |
特許庁審判長 |
田中 倫子 |
特許庁審判官 |
横尾 俊一 松浦 新司 |
発明の名称 | 部分的成長ホルモン不感受性症候群の治療 |
代理人 | 石井 貞次 |
代理人 | 大屋 憲一 |
代理人 | 平木 祐輔 |
代理人 | 早川 康 |