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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A47B |
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管理番号 | 1065031 |
審判番号 | 不服2000-13501 |
総通号数 | 35 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1998-10-06 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2000-08-25 |
確定日 | 2002-10-02 |
事件の表示 | 平成9年特許願第92890号「電動式移動棚の通路ロック自動解除装置」拒絶査定に対する審判事件〔平成10年10月6日出願公開、特開平10-262749、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、平成9年3月28日の出願であって、その請求項1,2に係る発明(以下、「本願各発明」という。)は、平成12年9月25日付手続補正書により補正された明細書、及び、図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1,2に記載された事項により特定されるの次のとおりのものと認める。 「【請求項1】固定棚あるいは側壁で区分される区画内に、夫々に走行用の可逆モータを備えた可動棚を作業用通路に相当する余裕空間を残して複数個配列し、出納作業時には通路選択手段の通路選択信号により前記可動棚を移動させ、物品を出納すべき前記棚間に前記通路を形成すると共に、該通路が閉じないように自動的に通路ロックがなされ、前記出納作業の終了時には前記通路ロックを解除するようにした電動式移動棚において、 前記各通路ごとに設けられ、前記各通路の出入口部に、出納作業者が該通路内に進入したか、あるいは該通路内から退出したかを検出するための適当な間隔を有して平行、且つ水平、あるいは多少の段差をもって並ぶ複数の光電センサを備え、該各通路内への進入・退出を判別して検出すると共に、進入を検出したとき、移動棚制御回路に通路選択信号を入力する進入・退出検出手段と、前記各通路ごとに該進入・退出の検出数をカウントするカウント記憶手段を備え、該進入・退出のカウント数が一致したとき、前記移動棚制御回路にリセット信号を入力するリセット信号出力手段と、前記カウント記憶手段の進入カウント数の上限を設定し、前記進入の検出数が前記設定されたカウント数を越えたとき、前記通路ロックが自動解除されないように構成した進入カウント数設定手段とを有し、 前記出納作業をすべく前記通路選択手段の通路選択信号により該通路を選択し、前記棚を移動させて該通路を形成し、あるいは前記進入を検出したとき、移動棚制御回路に通路選択信号を入力して通路形成を行い、前記出納作業者が該通路内に進入し、後に、該通路内より退出し、且つ前記進入の検出数が前記設定されたカウント数の上限を越えないとき、前記通路ロックを前記リセット信号で自動的に解除するように構成したことを特徴とする電動式移動棚の通路ロック自動解除装置。 【請求項2】進入・退出検出手段を成す光電センサを、棚の正面側と背面側の各通路出入口部にそれぞれ備えた請求項1記載の電動式移動棚の通路ロック自動解除装置。」 一方、原審における拒絶理由通知で提示された各刊行物には、少なくとも本願各発明の構成である「出納作業をすべく通路選択手段の通路選択信号により該通路を選択し、棚を移動させて該通路を形成し、あるいは進入を検出したとき、移動棚制御回路に通路選択信号を入力して通路形成を行」う点について何等記載されていないし、示唆もない。 そして、本願各発明は、上記構成と他の構成とが相俟って、明細書記載の作用効果を奏するものである。 したがって、本願各発明は、上記各刊行物記載の発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2002-09-10 |
出願番号 | 特願平9-92890 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(A47B)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 伊波 猛、向後 晋一、江塚 政弘 |
特許庁審判長 |
山田 忠夫 |
特許庁審判官 |
鈴木 憲子 山口 由木 |
発明の名称 | 電動式移動棚の通路ロック自動解除装置 |
代理人 | 後田 春紀 |