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審決分類 審判 訂正 判示事項別分類コード:812 訂正する A63F
管理番号 1069549
審判番号 訂正2002-39092  
総通号数 38 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1998-07-07 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2002-04-12 
確定日 2002-10-08 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3260305号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第3260305号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 1.本件審判請求の要旨は、特許第3260305号の明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり、すなわち下記(1)、(2)のとおり訂正することを求めるというものである。
(1)訂正事項a
特許請求の範囲の請求項1について、
「上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品交換用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって、前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出ロに至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、前記連結路の前記露出部分は、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、ことを特徴とするパチンコ遊技装置。」を、
「上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって、前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、前記連結路の前記露出部分は、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、ことを特徴とするパチンコ遊技装置。」と訂正をする。
(2)訂正事項b
特許明細書の段落番号【0015】の記載(特許公報2頁4欄38行〜3頁5欄6行の記載)
「【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品交換用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって,前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、前記連結路の前記露出部分は、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、ことを特徴とするパチンコ遊技装置である。」を、
「【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって、前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、前記連結路の前記露出部分は,その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、ことを特徴とするパチンコ遊技装置である。」と訂正をする。
2.前記訂正事項について検討すると、
訂正事項aは、請求項1の記載中の玉貸機が金員の投入に応じて玉貸用パチンコ玉を直接排出する受け皿として、「景品交換用パチンコ玉の受け皿」から「景品用パチンコ玉の受け皿」に訂正するものである。
請求項1の記載において、「前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段」とあるように、玉貸機が金員の投入に応じて玉貸用パチンコ玉を直接排出する受け皿は、「景品交換用パチンコ玉の受け皿」でなく「景品用パチンコ玉の受け皿」であると認められる。
また、段落番号【0010】の「したがって、本発明の主たる第1の目的は、合間の玉貸機をパチンコ機と1対1で対応させる下で、玉貸用パチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿に直接、受けることができるようにすることにある。」との記載、
段落番号【0011】の「また、第2の目的は、遊技者が所望する任意の数の玉貸用パチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿に排出させることができるようにするとともに、・・・」との記載、
段落番号【0012】の「第3の目的は、借入した玉貸用パチンコ玉が景品用パチンコ玉の受け皿に対して排出されているのを、景品用パチンコ玉の受け皿上の玉貸用パチンコ玉を視認により確認するだけでは、・・・玉貸用パチンコ玉の借入を続行できるようにすることにある。」との記載、
段落番号【0019】の「また、各玉貸機には、金員の投入に応じて、玉貸機から対応するパチンコ機の景品用パチンコ玉の受け皿(上受け皿)に、直接玉貸用パチンコ玉を排出可能とした連結路を有し、その連結路の出口が景品用パチンコ玉の受け皿に臨んで配置された連結装置が設けられている。」との記載、
段落番号【0021】の「本発明に従って、特に景品用パチンコ玉の受4け皿に直接排出するようにする場合」との記載、
段落番号【0050】の「第2の実施の形態の玉貸機300は、パチンコ機3の上方に形成されたコイン投入口(図示せず)にコインが投入された時、所定数の玉貸用パチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿32へ直接排出する連結装置310」との記載、からも、玉貸機が金員の投入に応じて玉貸用パチンコ玉を直接排出する受け皿は、「景品交換用パチンコ玉の受け皿」でなく「景品換用パチンコ玉の受け皿」であることが認められる。
他方、玉貸機が金員の投入に応じて玉貸用パチンコ玉を直接排出する受け皿は、「景品交換用パチンコ玉の受け皿」であるとの記載はなく、また、図3の図示の形態からも、玉貸機が金員の投入に応じて玉貸用パチンコ玉を直接排出する受け皿は、上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機における「景品用パチンコ玉の受け皿32」である。
したがって、訂正前における、玉貸機が金員の投入に応じて玉貸用パチンコ玉を直接排出する受け皿は「景品交換用パチンコ玉の受け皿」であるとの記載は、「景品用パチンコ玉の受け皿」の誤記であると認められる。
訂正事項bは、特許請求の範囲と同じ個所を訂正したものであるから、上記訂正事項bと同様に誤記の訂正に相当するものである。
なお、請求人は上記訂正事項a、bは明りょうでない記載の釈明に相当するとしているが、上記のように誤記の訂正とするのが適切である。
そして、訂正事項a、bは、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内であり、実質的に特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。
3.したがって、本件審判請求は、平成6年法改正前の特許法(平成5年改正法)第126条第1項ただし書き第2、3号を目的として、同条第1項ただし書き及び第2項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
パチンコ遊技装置
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって、
前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、
前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、
前記連結路の前記露出部分は、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、
ことを特徴とするパチンコ遊技装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技装置に関し、特に台間の玉貸機をパチンコ機と1対1で対応させて、その玉貸機からの玉貸用パチンコ玉を、直接対応するパチンコ機の景品用パチンコ玉の受け皿に供給するようにしたパチンコ遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遊技中の遊技者がパチンコ機を離れることなく玉貸用パチンコ玉を借入できるように、薄型パチンコ玉貸機をパチンコ機の間に配設した、通常は隣接する2台のパチンコ機に対して1台を共用するべく設けるいわゆる台間玉貸機を備えたパチンコ遊技装置が知られている。
【0003】
かかるパチンコ遊技装置の場合、景品交換所またはその周辺等に設置された店内用玉貸機まで行かなくとも玉貸用パチンコ玉を借入することができるので、遊技者にとって非常に便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の従来のパチンコ遊技装置においては、玉貸用パチンコ玉を借入した遊技者は、金員に投入により薄型パチンコ玉貸機(以下、玉貸機という)から借入した玉貸用パチンコ玉を一旦手で受けてからパチンコ機に移動する必要があったが、借入した玉貸用パチンコ玉を手で受ける際、玉貸用パチンコ玉を落とす心配があるという問題があった。
【0005】
この問題に対して、実公昭57-1979号公報には、硬貨の投入に応じて、玉貸用パチンコ玉パチンコ機の下部の景品交換用パチンコ玉の受け皿に導く排出路を設けた玉貸機が開示されている。この玉貸機によると、玉貸用パチンコ玉を手で受ける必要がなく、パチンコ機の景品交換用パチンコ玉の受け皿に直接玉貸用パチンコ玉を排出できるので、きわめて便利である。
【0006】
しかし、玉貸機から貸出を受けたパチンコ玉は下の景品交換用パチンコ玉に排出されるために、遊技の続行のためには、一旦景品交換用パチンコ玉の受け皿に排出されたパチンコ玉を上の景品用パチンコ玉の受け皿に移し返すことが必要となり、連続的な遊技を阻害させる。
【0007】
しかも、前記先行技術は、玉貸機に本発明に係るストッパー手段を有しない。本発明に従って、特に景品用パチンコ玉の受け皿に直接排出するようにする場合、景品用パチンコ玉の受け皿は、景品交換用パチンコ玉の受け皿より容積が小さいので、これとの関係で、仮に、借入金額が大きい場合、金員分の全量の玉貸用パチンコ玉が景品用パチンコ玉の受け皿に排出されるので、これを受ける景品用パチンコ玉の受け皿から溢れ出てホール床上に落下させてしまう危険性がある。
【0008】
また、遊技の連続的な続行のために、景品用パチンコ玉の受け皿上のパチンコ玉の残数が少なくなった時点で、パチンコ玉を購入して準備を行うことが一般的であるが、購入金員分の全量が排出されるのであれば、残数が加算されて上記の景品用パチンコ玉受け皿から溢れ出てホール床上に落下させてしまう危険性が一層高まるとともに、少ない残数で入賞を得たいとの遊技者の心理から大きく掛け離れたものとなり、遊技者の興味を著しく損なう。
【0009】
他方、遊技者とって、借入した玉貸用パチンコ玉が景品用パチンコ玉の受け皿に対して排出されているのを、景品用パチンコ玉の受け皿上の玉貸用パチンコ玉を視認して確認するだけでは、金員の投入と玉貸用パチンコ玉の排出状態との対応関係が十分でなく、若干の不安心で遊技を行わなければならない。
【0010】
したがって、本発明の主たる第1の目的は、台間の玉貸機をパチンコ機と1対1で対応させる下で、玉貸用パチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿に直接、受けることができるようにすることにある。
【0011】
また、第2の目的は、遊技者が所望する任意の数の玉貸用パチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿に排出させることができるようにするとともに、その受け皿よりパチンコ玉が溢れるのを防止でき、また、玉貸用パチンコ玉を必要数だけ徐々に排出することができるようにすることにある。さらに、不測の取扱によっても、パチンコ玉をホール内に落下させることを回避することにある。
【0012】
第3の目的は、借入した玉貸用パチンコ玉が景品用パチンコ玉の受け皿に対して排出されているのを、景品用パチンコ玉の受け皿上の玉貸用パチンコ玉を視認により確認するだけでは、金員の投入と玉貸用パチンコ玉の排出状態との対応関係が十分でなく、若干の不安心で遊技を行わなければならないことに対して、玉貸用パチンコ玉の排出過程においても視認できるようにし、もって、遊技者が安心して、金員の投入に伴う玉貸用パチンコ玉の借入を続行できるようにすることにある。
【0013】
さらに、第4の目的は、遊技者がストッパー手段を操作したとき、玉貸用パチンコ玉が連結路内に貯留されていることを確認でき、もって玉貸機が正常に作動していることを確認できるようにすることにより、遊技者が安心して気分良く遊技を続行できるようにすることにある。
【0014】
第5の目的は、遊技者のみならず、ホール側においても、玉貸機から景品用パチンコ玉の受け皿への連結路におけるトラブル個所を知ることができるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって、
前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、
前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、
前記連結路の前記露出部分は、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、
ことを特徴とするパチンコ遊技装置である。
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】
本発明では、1台のパチンコ機に対して1台の玉貸機からなるパチンコ遊技機器を複数列設してパチンコ遊技装置を形成しているので、遊技者は1台の玉貸機を自分専用として安心して使用することができる。
【0019】
また、各玉貸機には、金員の投入に応じて、玉貸機から対応するパチンコ機の景品用パチンコ玉の受け皿(上受け皿)に、直接玉貸用パチンコ玉を排出可能とした連結路を有し、その連結路の出口が景品用パチンコ玉の受け皿に臨んで配置された連結装置が設けられている。
【0020】
したがって、前記の実公昭57-1979号公報に示された技術では、玉貸機から貸出を受けたパチンコ玉は下受け皿に排出されるために、遊技の続行のためには、一旦景品交換用パチンコ玉の受け皿に排出されたパチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿に移し返すことが必要となり、また、その移し返え過程でパチンコ玉を誤って流出させ、落としてしまう危険性があるなど連続的な遊技を阻害させるのに対して、本発明では、直接、景品用パチンコ玉の受け皿に排出されるために、連続的な遊技が可能であり、興味を逸らすことを防止できる。
【0021】
本発明に従って、特に景品用パチンコ玉の受け皿に直接排出するようにする場合、仮に、借入金額が大きい場合、その金員分に相当する全量の玉貸用パチンコ玉が排出されるので、このままでは、これを受ける景品用パチンコ玉の受け皿から溢れ出てホール床上に落下させてしまう危険性がある。
【0022】
これに対して、本発明においては、連結装置に、これへの遊技者の操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段を設けた。したがって、このストッパー手段を操作することにより、遊技者が所望する任意の数の玉貸用パチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿に排出させることができる。その結果、景品用パチンコ玉の受け皿よりパチンコ玉が溢れ出るのを防止できるとともに、玉貸用パチンコ玉を必要数だけ徐々に受け皿に排出することもできるので、非常に便利なものとなる。
【0023】
一方、借入した玉貸用パチンコ玉が景品用パチンコ玉の受け皿に対して排出されているのを、景品用パチンコ玉の受け皿上の玉貸用パチンコ玉の視認により確認するだけでは、金員の投入と玉貸用パチンコ玉の排出状態との対応関係が十分でなく、若干の不安心で遊技を行わなければならない。
【0024】
これに対して、本発明に従って、前記連結路の露出部分を、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能である構成とすると、玉貸用パチンコ玉の排出過程においても視認により玉貸用パチンコ玉の通過状態を確認でき、もって、遊技者が安心して、金員の投入に伴う玉貸用パチンコ玉の借入を続行できる。
【0025】
さらに、かかる連結装置の構成によれば、遊技者がストッパー手段を操作したとき、玉貸用パチンコ玉が連結装置内に貯留されていることを視認により確認でき、もって玉貸機が正常に作動していることを確認できるようにすることにより、遊技者が安心して気分良く遊技を続行できる。この場合、遊技者のみならず、ホール側においても、玉貸機から景品用パチンコ玉の受け皿への連結路におけるトラブル個所を知ることができ、迅速な対応が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のパチンコ遊技装置について図面に基づきさらに詳述する。
(第1の実施の形態)
第1図は、本発明のパチンコ遊技装置の概要斜視図、第2図は、そのパチンコ玉の流れ系統を中心として示すパチンコ遊技装置内部の概略図、第3図は、そのパチンコ機の概略斜視図である。第4図はストッパー手段を設けた場合の斜視図である。
【0027】
1はパチンコ遊技装置を示し、遊技場内の床上に複数立設された柱11の間に固定されたパチンコ機台2、このパチンコ機台2の上に設けられた複数のパチンコ機3、このパチンコ機3の景品用パチンコ玉の受け皿32に対して景品用パチンコ玉を排出するパチンコ玉供給装置4、景品用パチンコ玉を補給するパチンコ玉補給装置5、各パチンコ機3の一方がわに隣接して設けられた複数の玉貸機6を備える。受け皿32の下方に設けられた受け皿は、景品交換用パチンコ玉の受け皿(符号なし)である。
【0028】
パチンコ機台2は、上面に帯板状の下材21を固定し、下材21の上方で下材21に平行に帯板状の上材22を固定している。
【0029】
パチンコ機3は、下材21と上材22との間の長手方向に並設され、前面には開閉式のガラス扉31が取付られ、その内部には、案内釘、セーフ口、およびアウト口などが取付られたセル板が設けられている。このガラス板31の下方には、景品用パチンコ玉の受け皿32が取付けられ、セーフ口に遊技用パチンコ玉が入ったときに、景品として所定数の景品用パチンコ玉が排出される。
【0030】
パチンコ玉供給装置4は、景品用パチンコ玉を貯留する金属製または樹脂製のタンク41と、このタンク41の底部に接続された金属製または樹脂製の樋42と、この樋42と景品用パチンコ玉の受け皿32とを接続する樋(図示せず)とを備える。タンク41内には、電磁弁(図示せず)および発信装置(図示せず)が設けられている。タンク41内に設けられた電磁弁は、通電時に樋42へのタンク41の出口を開口して景品用パチンコ玉を排出し、非通電時に樋42へのタンク41の出口を閉鎖して景品用パチンコ玉の排出を阻止する。発信装置は、所定数の景品用パチンコ玉が樋42へのタンク41の出口を通過したとき電磁弁を非通電する信号を発信する。
【0031】
パチンコ玉補給装置5は、パチンコ機3のアウト口より排出したパチンコ玉を一箇所に集める樋(図示せず)と、この樋よりパチンコ玉を上方へ揚送するとともに、に玉磨きを行う揚送機(図示せず)と、この揚送機の上端部より各パチンコ玉供給装置4、及び連結装置77へ景品用パチンコ玉または玉貸用パチンコ玉を補給する樋51と、この樋51とパチンコ玉供給装置4、連結装置7のタンク41、71とを接続する複数のシュート52、53とを備える。
【0032】
玉貸機6は、パチンコ機台2の上に設けられ、内部が視認可能な窓62を有する樹脂製または金属製のケーシング61と、パチンコ機3の景品用パチンコ玉の受け皿32へ、玉貸用パチンコ玉を直接排出する連結装置7と、玉貸用のコインを回収するコイン回収装置8とを備える。
【0033】
連結装置7は、玉貸用パチンコ玉を貯留する金属製または樹脂製のタンク71と、このタンク71の底部に接続された遊技者がケーシング61の窓62を介して視認可能な透明のシュート72と、このシュート72と、景品用パチンコ玉の受け皿32とを接続する蛇腹状の連結管73とを備える。この連結管73は、玉貸機6の前面から、出口が景品用パチンコ玉の受け皿32に臨む露出部分を構成している。タンク71内には、電磁弁(図示せず)および発信装置(図示せず)が備えられている。また、連結管73の先端部には、図4にその拡大図を示すように、ストッパー74が設けられている。
【0034】
本実施例では、パチンコ玉補給装置5の樋51およびシュート53が、タンク71から景品用パチンコ玉の受け皿32に景品用パチンコ玉を直接排出する手段としての連結装置7に接続する接続手段を構成し、シュート72および連結管73が、連結装置7のタンク71から景品用パチンコ玉の受け皿32に玉貸用パチンコ玉を直接排出する連結路を構成する。
【0035】
タンク71に備えられた電磁弁は、通電時にシュート72へのタンク71の出口を開口して玉貸用パチンコ玉を排出し、非通電時にシュート72へのタンク71の出口を閉鎖して玉貸用パチンコ玉の排出を阻止する。また、発信装置は、所定数の玉貸用パチンコ玉がシュート72へのタンク71の出口を通過したとき電磁弁を非通電とする信号を発信する。
【0036】
コイン回収装置8は、ケーシング61の前面パネル81に形成されたコイン投入口82と、このコイン投入口82より投入されたコインが落下するコイン通路83と、このコイン通路83を通過したコインが正規のコインか不良コインかを識別する選択装置84と、正規コインを回収用コイン樋85に送るコイン通路86とを備え、このコイン通路86には、コインが通過すると連結装置7のタンク71内の電磁弁を通電する信号を発信する発信装置87が取付られている。
【0037】
さて、遊技者がコインをパチンコ機3の上面に設けられた玉貸機6のコイン投入口82より投入すると、投入されたコインはコイン通路83を落下しながら選択装置84へ到達する。投入されたコインが不良コインの場合には、コイン排出口より排出されるが、正規のコインの場合には、コインが選択装置84よりコイン通路86を介して回収用コイン樋85に送られる。
【0038】
このコイン通路86をコインが通過すると発信装置87により、連結装置7のタンク71内の電磁弁が通電される。このとき、電磁弁がタンク71のシュート72への出口を開口し、所定数の玉貸用パチンコ玉がシュート72を経て、連結管73の先端部に至る。このとき、遊技者が内部視認可能なケーシング61の窓62を介して透明のシュート72を通過するパチンコ玉を視認でき、パチンコ玉の借入が行われていることを確認でき、気分良く、また楽しく遊技を続行することができる。
【0039】
所定数の玉貸用パチンコ玉がシュート72を通過すると、タンク71内の発信装置により電磁弁が非通電とされ、シュート72へのタンク71の出口を閉鎖することにより、所定数を超えた玉貸用パチンコ玉の排出が阻止される。
【0040】
ここで、図4に示すように、連結管73の先端部は、手動式のストッパー74を設けることができる。このストッパー74は、支点75、略L字状板76、スプリング77によって構成されている。略L字状板76は、支点75を中心として回動可能とされ、パチンコ玉を連結管73内に貯留させる方向にスプリング77によって付勢されている。
【0041】
ストッパー74は、遊技者が略L字状板76の図示左端部を下方に押すことによって、遊技者が操作して選択する任意の数分の玉貸用パチンコ玉が景品用パチンコ玉の受け皿32に排出される。さらに、このストッパー74によって、パチンコ玉を一時連結管73に貯留でき、景品用パチンコ玉の受け皿32よりパチンコ玉が溢れるのを防止でき、また、玉貸用パチンコ玉を必要数だけ徐々に排出することもできるので、非常に便利である。
【0042】
(第2の実施の形態)
第5図は、本発明に係るパチンコ遊技装置の第2の実施の形態を示す概略図である。なお、全体例と同一機能物は同番号を付す。
【0043】
本第2の実施の形態のパチンコ遊技装置100におけるパチンコ玉補給装置200は、揚送機(図示せず)の上端部より景品用パチンコ玉を供給するパチンコ玉供給装置4または玉貸機300へ、景品用パチンコ玉または玉貸用パチンコ玉を補給する供給樋210と、この供給樋210の両側に一体的に形成された分配樋220、230と、供給樋220、230を覆うカバー240とを備える。
【0044】
供給樋210は幅広のU字溝状を呈し、その両側に、各分配樋220、230へ景品用パチンコ玉または玉貸用パチンコ玉を補給する分配部211、212を交互に形成している。
【0045】
分配樋220、230には、供給されたパチンコ玉を導出口221、231へ導く際に、一列に整えるために、通路絞り部222、232がそれぞれ形成されている。
【0046】
通路絞り部222、232は、導出口221、231へ近付くにつれて絞り用側壁223、233によって通路幅が狭められている。絞り用側壁223、233の下方は、底壁224、234と一体的に形成された湾曲面225、235とされ、パチンコ玉が湾曲面225、235に存する際には、常に底壁224、234へ転がるように作用する。
【0047】
また、導出口221、231の下方には、パチンコ玉供給装置4、玉貸機300ヘパチンコ玉を導くシュート226、236が取り付けられている。
【0048】
カバー240は、供給樋210を通過するパチンコ玉が、供給圧力によって重なるのを防止する目的で設置されたもので、固定部材241によって供給樋210および分配樋220、230に取付けられている。
【0049】
第2の実施の形態では、このカバー240により、供給樋210および分配樋220、230の深さが、パチンコ玉が二重に重ならないように制限されている。さらにパチンコ玉の供給圧力が加わった時に、分配樋220、230内のパチンコ玉を底壁224、234と一体的に形成された絞り用側壁223、233に沿って上方へ僅かに移動させることができるように、カバー240がパチンコ玉の直径より高い位置に取付けられている。
【0050】
第2の実施の形態の玉貸機300は、パチンコ機3の上方に形成されたコイン投入口(図示せず)にコインが投入された時、所定数の玉貸用パチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿32へ直接排出する連結装置310として、上述したシュート236に接続されるハウジング311と、ケーシング312内に配設されたシュート313と、このシュート313と景品用パチンコ玉の受け皿32とを接続する連結管320とを備える。
【0051】
ハウジング311内には、玉貸用パチンコ玉を計数する計数機(図示せず)、電磁弁(図示せず)および発信装置(図示せず)が設けられている。
【0052】
ケーシング312の中央前部には、上面に凹部314を形成した、連結管320を取り付けるためのブラケット315を取付けてある。また、ケーシング312の上部には、ヒンジ316付蓋317が取付けられ、下部には、溝状の底壁318が締結されている。
【0053】
前述の連結管73に代えて、第5図に明示されているように、連結管320には、入口に約90°回動可能な略L字状の接続管321、および出口にストッパー322を設けている。
【0054】
接続管321は、ケーシング312に取付けられたブラケット315の上面に形成された凹部314に、接続管321の下方に形成された凸部323が嵌め込まれ、凸部323を中心に水平に平面的に視て約90°回動する。このため、接続管321を連結管320と共に約90°回動させることにより、パチンコ機3の前面より移動させることができ、パチンコ機3を開いてパチンコ機3の裏面を点検する際に、連結管320の存在が邪魔にならないという効果を有する。
【0055】
ストッパー322は、手動式で、支点324を中心に回動する略L字状板325、この略L字状板325をパチンコ玉を連結管320内に貯留させる方向へ付勢するスプリング326からなる。
【0056】
第2の実施の形態では、供給樋210、分配樋230およびシュート236が、景品用パチンコ玉の受け皿32に玉貸用パチンコ玉を直接排出する手段の接続手段を構成し、ハウジング311、シュート313、および連結管320が、景品用パチンコ玉の受け皿32に玉貸用パチンコ玉を直接排出する連結装置を構成している。
【0057】
(別の実施の形態)
以上、上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態では、玉貸機のコイン投入口にコインを入れると直ちにパチンコ機の景品用パチンコ玉の受け皿32に玉貸用パチンコ玉を排出するように設定されているが、玉貸機のコイン投入口にコインを入れてから所定時間経過後、パチンコ機の景品用パチンコ玉の受け皿32に玉貸用パチンコ玉を排出するように設定してもよい。
【0058】
また、玉貸機のコイン投入口にコインを入れて、その後玉貸機に設けられたレバー、スイッチなどを操作して、直ちにまたは所定時間経過後にパチンコ機の景品用パチンコ玉の受け皿32に玉貸用パチンコ玉を排出するように設定してもよい。
【0059】
上記第1の実施の形態および第2の実施の形態では、連結管73または連結管320に玉貸用パチンコ玉を貯留させる手段として、略L字状板とスプリングとからなる手動式ストッパー74または手動式ストッパー310を用いた。
【0060】
また、ストッパー手段は、連結管73または連結管320の出口だけでなく、連結管73または連結管320の途中や入口に設けることができる。
【0061】
第1の実施の形態では、シュート72の全部を透明なものとしたが、窓62に対応したシュート72の一部分を透明なものとしてもよく、また玉貸機6の前面からの露出部分を構成する連結管73の全部あるいは一部を透明としてもよい。第2の実施の形態においても、連結管320を透明なものとしてもよい。
【0062】
玉貸機にコインの返却用レバーを設け、返却用レバーを手動操作することによって、コイン排出口よりコインが排出できるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、前記の作用の欄でも述べたように、次記の効果をもたらす。
【0064】
(1)1台のパチンコ機と1台の玉貸機とが対応しているので、遊技者は1台の玉貸機を自分専用として安心して使用することができる。
【0065】
(2)遊技中において借入した金員分は連続的に興味を逸らすことなく遊技を続行できる。
【0066】
(3)一旦景品交換用パチンコ玉の受け皿に排出されたパチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿に移し返すこと必要はない。
【0067】
(4)ストッパー手段により、遊技者が所望する任意の数の玉貸用パチンコ玉を景品用パチンコ玉の受け皿に排出させることができる。その結果、受け皿よりパチンコ玉が溢れ出るのを防止できるとともに、玉貸用パチンコ玉を必要数だけ徐々に受け皿に排出することもできるので、非常に便利なものとなる。
【0068】
(5)玉貸用パチンコ玉の排出過程においても視認により玉貸用パチンコ玉の通過状態を確認でき、もって、遊技者が安心して、金員の投入に伴う玉貸用パチンコ玉の借入を続行できる。
【0069】
(6)遊技者がストッパー手段を操作したとき、玉貸用パチンコ玉が連結路内に貯留されていることを視認により確認でき、もって玉貸機が正常に作動していることを確認できるようにすることにより、遊技者が安心して気分良く遊技を続行できる。
【0070】
(7)遊技者のみならず、ホール側においても、玉貸機から景品用パチンコ玉の受け皿への連結路におけるトラブル個所を知ることができ、迅速な対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の第1の実施形態におけるパチンコ遊技装置の概要斜視図である。
【図2】
そのパチンコ玉の流れ系統を中心として示すパチンコ遊技装置内部の概略図である。
【図3】
そのパチンコ機の概略斜視図である。
【図4】
ストッパー手段を設けた場合の斜視図である。
【図5】
本発明の第2の実施形態におけるパチンコ遊技装置のパチンコ玉補給装置および玉貸機を示す概略図である。
【符号の説明】
1,100…パチンコ遊技装置、2…パチンコ機台、3…パチンコ機、4…パチンコ玉供給装置、6、300…玉貸機、7…連結装置、8…コイン回収装置、32…景品用パチンコ玉の受け皿、61…ケーシング、62…窓、72…シュート、73…連結管、74…ストッパー、82…コイン投入口、200…パチンコ玉補給装置、300…玉貸機、310…連結装置、313…シュート、320…連結管、322…ストッパー。
 
訂正の要旨 訂正の要旨
(1)訂正事項a
特許請求の範囲の請求項1について、
「上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品交換用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって、前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出ロに至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、前記連結路の前記露出部分は、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、ことを特徴とするパチンコ遊技装置。」を、誤記の訂正を目的として、
「上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって、前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、前記連結路の前記露出部分は、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、ことを特徴とするパチンコ遊技装置。」と訂正をする。
(2)訂正事項b
特許明細書の段落番号【0015】の記載(特許公報2頁4欄38行〜3頁5欄6行の記載)
「【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品交換用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって,前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、前記連結路の前記露出部分は、その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、ことを特徴とするパチンコ遊技装置である。」を、誤記の訂正を目的として、
「【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、上に景品用パチンコ玉の受け皿および下に景品交換用パチンコ玉の受け皿を有するパチンコ機に対して、これに隣接する他のパチンコ機との間に、金員の投入に応じて対応する前記景品用パチンコ玉の受け皿に直接、玉貸用パチンコ玉を排出する玉貸機が1対1で設けられ、これらのパチンコ機と玉貸機との対が島方向に連続したパチンコ遊技装置であって、前記各玉貸機には、その前面から前記玉貸用パチンコ玉が一列をなして前記景品用パチンコ玉の受け皿に臨む出口に至る露出部分を有する連結路を備えた連結装置が設けられており、前記連結装置に、これへの遊技者の手動操作に応じて玉貸用パチンコ玉の前記景品用パチンコ玉の受け皿への排出の一時停止を選択し残量を前記連結装置内に貯留しておくストッパー手段が設けられ、かつこのストッパー手段は、前記露出部分の途中に設けられ、前記連結路の前記露出部分は,その内部の玉貸用パチンコ玉の排出状態を遊技者が視認可能とされている、ことを特徴とするパチンコ遊技装置である。」と訂正をする。
審決日 2002-09-25 
出願番号 特願平9-224990
審決分類 P 1 41・ 812- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 松川 直樹土屋 保光澤田 真治  
特許庁審判長 村山 隆
特許庁審判官 松川 直樹
瀬津 太朗
登録日 2001-12-14 
登録番号 特許第3260305号(P3260305)
発明の名称 パチンコ遊技装置  
代理人 永井 義久  
代理人 永井 義久  

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