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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G01R
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G01R
管理番号 1102118
審判番号 不服2001-12592  
総通号数 58 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1995-10-03 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-07-19 
確定日 2004-08-19 
事件の表示 平成 6年特許願第 45438号「自動給電コンタクト装置」拒絶査定不服審判事件〔平成 7年10月 3日出願公開、特開平 7-253452〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は、平成6年3月16日の特許出願であって、平成13年6月8日付で拒絶査定(同月19日発送)がなされ、これに対し、同年7月19日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年8月7日付で手続補正がなされたものである。

第2.補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成13年8月7日付の手続補正を却下する。

[理由]
1.補正後の発明
平成13年8月7日付の手続補正(以下、「本件補正」という。)は、特許請求の範囲の請求項1を「給電用接続端子を備えた複数の連結支持体と、一つで前記給電用接続端子を複数受けもち給電用接続端子に信号電流を出力する駆動回路部と、一つで前記駆動回路部を複数受けもち、駆動回路部へ信号電流を出力する電源ユニット部と、搬送装置によって搬送され前記給電用接続端子と接続可能な受動用接続端子を有する搬送体と、前記連結支持体か搬送体のいずれか一方を前進させて給電用接続端子と受動用接続端子とを結合させると共に、連結支持体か搬送体のいずれか一方を後退させて給電用接続端子と受動用接続端子とを離脱させる結合・離脱装置とを有し、前記搬送体に、受動用接続端子と接続し、搬送体にセットされた製品側のコネクタと着脱自在に接続し合う中継用コネクタを設けたことを特徴とする自動給電コンタクト装置。」と補正する補正事項を含むものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とする。
そこで、本件補正後の前記請求項1に係る発明(以下、「補正後の発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるかについて以下に検討する。

2.刊行物の記載
原査定の拒絶の理由に引用された実願昭60-153630号(実開昭62-62443号)のマイクロフィルム(以下、「刊行物1」という。)には、図面とともに以下の記載がある。
(1)「この考案は、電子部品例えば半導体集積回路(以下、ICと称す)等のエージングを自動的且つ連続的に行なう電子部品の自動エージング装置に関するものである。」(第3頁第4ないし7行)
(2)「第1図はこの考案の一実施例に従う電子部品の自動エージング装置を上側からみた断面を示し、第2図(A)はICをプリント基板に自動的に実装するIC実装用基板の側面部分を示し、第2図(B)は第2図(A)に示したものを上から見た状態を示し、・・・第4図はICを実装したIC実装用基板をプリント基板収納バスケットに収納したり取出したりする機構の側面を示し、第5図はプリント基板収納バスケットを所定の位置に搬送したり取出したりする機構の側面・・・を示す。」(第10頁第12行ないし第11頁第3行)
(3)「1はプリント基板実装バスケット64内に収納され多数個のIC50を実装しているIC実装用基板である。このIC実装用基板1は第2図(A)および同図(B)に詳細に示されている。第2図において、2はプリント基板であり、1つのエッジ部の両脇に搬送用の一対の孔2Aを有し、そのエッジ部とは反対側のエッジ部にカードエッジコネクタ2Bを有している。3は絶縁性部材からなり併設された凹型の細長の多数の溝3Aを有するIC実装本体であり、・・・4は溝3Aの一側でIC実装本体3を置きプリント基板2に固設された多数の固定コンタクトピンであり、そのピッチはブロック毎にIC50のリード50Aのピッチに等しい。5は固定コンタクトピン4に対応してプリント基板2に固設された可動コンタクトピンであり、弾性を有し、固定コンタクトピン4側に押されることによって固定コンタクトピン4と共にリード50Aに接触する。・・・固定コンタクトピン4および可動コンタクトピン5はプリントパターンによりプリント基板2のカードエッジコネクタ部2Bに接続されている。」(第11頁第5行ないし第12頁第20行)
(4)「64Aはプリント基板実装バスケット64内の1壁面に併設されて設けられた多数個のプリント基板接栓であり、IC実装用基板1を保持すると共にカードエッジコネクタ部2Bに接続される。64Bはプリント基板実装バスケット64外にプリント基板接栓64Aの電気的接続部を導出するためのバスケットピンである。64Cは筐体61内に固設され不図示のエージング用電源に接続されているバスケット接栓であり、バスケットピン64Bに嵌合することによりプリント基板実装バスケット64を固定化すると共にIC実装用基板1のIC50にエージング用電源を供給可能にする。」(第13頁第1ないし13行)
(5)「19はIC50を実装したIC実装用基板1をベルト11の移動方向とは直角な方向に移動させるプリント基板着脱装置、19Aはプリント基板着脱装置19の鉤型の伸縮可能なアームであり、筐体61の孔を通して筐体61内に突出している。20はプリント基板実装バスケット64を載置して、その高さを変化させるプリント基板位置制御装置である。プリント基板着脱装置19とプリント基板位置制御装置20との関係は第4図に詳細に示されている。」(第16頁第17行ないし第17頁第5行)
(6)「第5図において、64Dはバスケット接栓64Cを有する板に水平に2段に設けられプリント基板実装バスケット64を載置するバスケット台であり、プリント基板実装バスケット64がバスケット台64Dに載置された状態は第1図にも示されている。」(第17頁第18行ないし第18頁第3行)
(7)「多数個のIC50がIC実装用基板1の溝3A内に収容されると、・・・ベルト11が図示矢印A方向に移動してIC実装用基板1をプリント基板着脱装置19に対応する位置迄移動して停止する。・・・プリント基板着脱装置19のアーム19Aが伸張し、アーム19Aの先端がIC実装用基板1の孔2Aに掛合し、IC50を実装したIC実装用基板1をプリント基板実装バスケット64内に収納する。この収納時には、カードエッジコネクタ2Bはプリント基板接栓64Aに嵌合され水平に保持される。上述した動作は次々と繰返えされ、プリント基板実装バスケット64がIC実装用基板1で満杯にされる迄行なわれる。・・・満杯後、プリント基板実装バスケット64は・・・バスケット台64Dに載置されると共にバスケットピン64Bはバスケット接栓64Cに嵌合される。上述のようにして、全てのバスケット台64DにはIC50を装着したIC実装用基板1を多数個収容したプリント基板実装バスケット64が載置される。・・・恒温通電エージングの場合には、不図示の電源がオンされて電源がバスケット接栓64C、バスケットピン64Bおよびプリント基板接栓64Aを介してIC実装用基板1に装着されたIC50に供給される。この状態で、温度および/または湿度が一定状態のまゝでIC50に通電が行なわれ、所定時間通電エージングが実行される。」(第21頁第10行ないし第24行第5行)
(8)「所定時間エージングが行なわれた後は、エージング済みIC50が自動エージング装置から外部に排出される。この動作についてはIC50の排出の動作を除いて、逆の動作が行なわれる。即ち、・・・プリント基板着脱装置19はアーム19Aを伸縮してIC実装用基板1を1枚取出してベルト11上の枠構造体24上に装着する。」(第24頁第6ないし17行)

ここで、各摘記事項の記載及び各図からみて、
(ア)摘記事項(4)の記載からみて、プリント基板接栓64Aがカードエッジコネクタ部2Bに接続される給電用接続端子を有すること、
(イ)摘記事項(4)ないし(6)の記載、並びに、第4図及び第5図からみて、バスケットピン64Bが一つでプリント基板接栓64Aの給電用接続端子を複数受けもち、また、不図示のエージング用電源が一つでバスケット接栓64Cを介して水平に2段に設けられたプリント基板実装バスケット64のバスケットピン64Bを複数受けもつ電気的接続関係にあること、
(ウ)摘記事項(5)の記載からみて、ベルト11、プリント基板着脱装置19、及び、プリント基板位置制御装置20が、IC実装用基板1を搬送する「搬送手段」であること、
(エ)摘記事項(7)及び(8)の記載からみて、プリント基板着脱装置は「IC実装用基板を前進させて接続端子とカードエッジコネクタ部2Bを結合させると共に、IC実装用基板1を後退させて接続端子とカードエッジコネクタ部2Bとを離脱させる」装置であること、

が明らかであるから、刊行物1には、以下の発明が記載されている。

「給電用接続端子を備えた複数のプリント基板接栓64Aと、一つで前記給電用接続端子を複数受けもち給電用接続端子にエージング用電源を供給するバスケットピン64Bと、一つで前記バスケットピン64Bを複数受けもち、バスケットピン64Bへエージング用電源を供給するエージング用電源と、搬送手段によって搬送され前記給電用接続端子と接続可能なカードエッジコネクタ部2Bを有するIC実装用基板1と、前記IC実装用基板1を前進させて給電用接続端子とカードエッジコネクタ部2Bとを結合させると共に、IC実装用基板1を後退させて給電用接続端子とカードエッジコネクタ部2Bとを離脱させるプリント基板着脱装置19とを有し、前記IC実装用基板1に、カードエッジコネクタ部2Bと接続し、IC実装用基板1にセットされたICのリード50Aと接触する固定コンタクトピン4及び可動コンタクトピン5を設けた自動エージング装置。」

3.対比
補正後の発明と刊行物1に記載された発明とを対比すると、以下のとおりである。
(1)刊行物1に記載された発明の、「プリント基板接栓64A」、「エージング用電源」、「カードエッジコネクタ部2B」、「搬送手段」、「IC実装用基板1」、「プリント基板着脱装置19」、及び、「自動エージング装置」は、それぞれ、補正後の発明の、「連結支持体」、「電源ユニット部」、「受動用接続端子」、「搬送装置」、「搬送体」、「結合・離脱装置」、及び、「自動給電コンタクト装置」に相当する。
(2)本願明細書の段落【0015】の「給電用接続端子11は、連結支持体1の最下位底部に設けられた駆動回路部17と直流用の電源ユニット部19とそれぞれ直列に接続している。この実施例の駆動回路部17は、一つで3つから4つの給電用接続端子11を受け持ち、多数の給電用接続端子11に対して、例えば4つの駆動回路部17と一つの電源ユニット部19で対応が図られている。給電用接続端子11には、駆動回路部17からの信号電流が与えられるようになっている。」という記載、及び、製品検査及び製品試験に適用した具体的な実施例としてエージング試験が記載されていることを考慮すれば、刊行物1に記載された発明の(接続端子に)「エージング用電源を供給する」は、補正後の発明の(給電用接続端子に)「信号電流を出力する」に相当する。
(3)刊行物1に記載された発明の「バスケットピン64B」と補正後の発明の「駆動回路部」は、共に「給電手段」であり、同様に、「ICのリード50Aと接触する固定コンタクトピン4及び可動コンタクトピン5」と「製品側のコネクタと着脱自在に接続し合う中継用コネクタ」は共に「製品側の端子と接触自在に接続し合う中継手段」である。
(4)刊行物1に記載された発明のプリント基板着脱装置19は、「前記IC実装用基板を前進させて接続端子とカードエッジコネクタ部2Bを結合させると共に、IC実装用基板1を後退させて接続端子とカードエッジコネクタ部2Bとを離脱させる」ものであるから「前記プリント基板接栓64AかIC実装用基板のいずれか一方を前進させて接続端子とカードエッジコネクタ部2Bを結合させると共に、プリント基板接栓64AかIC実装用基板1の何れか一方を後退させて接続端子とカードエッジコネクタ部2Bとを離脱させる」ものに含まれる。

以上(1)ないし(4)の考察から、両者は、「給電用接続端子を備えた複数の連結支持体と、一つで前記給電用接続端子を複数受けもち給電用接続端子に信号電流を出力する給電手段と、一つで前記給電手段を複数受けもち、給電手段へ信号電流を出力する電源ユニット部と、搬送装置によって搬送され前記給電用接続端子と接続可能な受動用接続端子を有する搬送体と、前記連結支持体か搬送体のいずれか一方を前進させて給電用接続端子と受動用接続端子とを結合させると共に、連結支持体か搬送体のいずれか一方を後退させて給電用接続端子と受動用接続端子とを離脱させる結合・離脱装置とを有し、前記搬送体に、受動用接続端子と接続し、搬送体にセットされた製品側の端子と接触自在に接続し合う中継手段を設けた自動給電コンタクト装置。」の点で一致し、他方、両者は以下の相違点1及び2において相違する。

(相違点1)
補正後の発明の給電手段は「駆動回路部」であるのに対して、刊行物1に記載された発明の給電手段は「バスケットピン64B」であって「駆動回路」と呼べるようなものではない点。

(相違点2)
補正後の発明の中継手段は「製品側のコネクタと着脱自在に接続し合う中継用コネクタ」であるのに対して、刊行物1に記載された発明の中継手段は「コンタクトピン」であって「コネクタ」形状のものではない点。

4.当審の判断
4-1.相違点1
「駆動回路」と呼べるような給電手段は、例えば、特開平5-288799号公報(以下、「刊行物2」という。そこには、検査装置に関する発明であって、図1、2に関する実施例には試験槽外の電源が1つに対してドライバ3が2つ接続され、ドライバ3が1つに対して被試験物(LCDパネル)が2つ接続されたものが記載されている。)記載の「ドライバ3」、特開平2-90076号公報(以下、「刊行物3」という。そこには、検査装置に関する発明であって、パターン発生部が1つに対してドライバ12が3つ接続され、ドライバ12が1つに対して複数のバーンインボード(図1には3枚として描かれている)からなるバーンインボード群に接続されたものが記載されている。)記載の「ドライバ12」に見られるごとく、周知技術である。
そして、刊行物1に記載された発明と上記刊行物2、3記載の周知技術はともに試験装置における給電手段であって、1つで給電用接続端子を複数受け持つものであるという点で技術分野を共通にするから、刊行物1に記載された発明の給電手段として上記周知の駆動回路を採用して「駆動回路部」とすることは、当業者が容易にできることである。

この点に関し、請求人は審判請求書において「引用文献1(当審注:「刊行物1」に対応。)の電子部品の自動エージング装置は、明細書及び図面にエージング検査についての開示は認められるものの、本願発明の必須の構成要素となる「電源ユニット部」「駆動回路部」についての開示、およびそれらを示唆する点については何等触れられていない。」、「本願発明は、・・・特に、電源ユニット部の数と駆動回路部の数を少なくすることを可能としたものである。」と主張している。
しかしながら、上記「2.刊行物の記載(イ)」で述べたごとく、刊行物1には、バスケットピン64Bが1つでプリント基板接栓64Aの給電用接続端子を複数受け持ち、また、不図示のエージング用電源が1つでバスケット接栓64Cを介して水平に2段に設けられたプリント基板実装バスケット64のバスケットピン64Bを複数受け持つ電気的接続関係が記載されている。そうすると刊行物1には、バスケットピン64Bの数とエージング用電源の数を少なくすることを可能とした構成が示されているというべきである。
したがって、請求人の上記主張は採用できない。

4-2.相違点2
コネクタ及びコンタクトピンはともに電気的な接続手段として慣用されており、接続相手の形状等に応じて適宜選択すべき事項に過ぎない(必要ならば、特開昭60-196683号公報(原査定の拒絶の理由に引用された「引用文献2」、そこには、コネクタが中継手段としたものが記載されている。)参照)。

4-3.当審の判断のむすび
補正後の発明の作用効果は、刊行物1に記載された発明及び周知技術により奏されるものであって、当業者が予測し得ないような格段のものとはいえない。
したがって、補正後の発明は、刊行物1に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

5.補正却下の決定のむすび
したがって、本件補正は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項によりなお従前の例によるものとされた同法第1条の規定による改正前の特許法第17条の2第4項において読み替えて準用する同法第126条第3項の規定に違反するので、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3.本願発明
1.本願発明について
平成13年8月7日付の手続補正は、上記「第2.補正却下の決定」のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成12年4月19日付手続補正書により補正された明細書及び図面から見て、その特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりの下記のものである。



電源ユニット部と、電源ユニット部と接続し信号電流を出力する駆動回路部と、駆動回路部からの信号電流が入力される給電用接続端子とを備えた連結支持体と、搬送装置によって搬送され前記給電用接続端子と接続可能な受動用接続端子を有する搬送体と、前記連結支持体か搬送体のいずれか一方を前進させて給電用接続端子と受動用接続端子とを結合させると共に、連結支持体か搬送体のいずれか一方を後退させて給電用接続端子と受動用接続端子とを離脱させる結合・離脱装置とを有し、前記搬送体に、受動用接続端子と接続し、搬送体にセットされた製品側のコネクタと着脱自在に接続し合う中継用コネクタを設けたことを特徴とする自動給電コンタクト装置。

2.刊行物の記載
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物及びその記載事項は上記「第2.補正の却下の決定」の「2.刊行物の記載」に記載したとおりである。

3.対比及び判断
本願発明は「第2.補正の却下の決定」で検討した補正後の発明において、「連結支持体」の限定事項である「複数の」との事項を省き、「駆動回路部」の限定事項である「一つで給電用接続端子を複数受けもち」との事項を省き、「電源ユニット部」の限定事項である「一つで駆動回路部を複数受けもち、駆動回路部へ信号電流を出力する」との事項を省いたものである。また、補正後の請求項1には、「電源ユニット部と接続し」という駆動回路部についての限定事項、及び、「駆動回路部からの信号電流が入力される」という給電用接続端子についての限定事項が文言上は記載されていないものの、補正後の発明が「駆動回路部へ信号電流を出力する電源ユニット部」という事項、及び、「給電用接続端子に信号電流を出力する駆動回路部」という事項を含むものである点を考慮すれば、補正後の発明は、本願発明の特定事項を全て含むものである。
そうすると、本願発明の特定事項を全て含み、さらに他の事項を付加したものに相当する補正後の発明が、「第2.補正の却下の決定」に記載したとおり刊行物1に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により刊行物1に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.むすび
以上のとおり、本願発明は刊行物1に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができず、本願は拒絶すべきものである。
よって結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2004-06-21 
結審通知日 2004-06-22 
審決日 2004-07-07 
出願番号 特願平6-45438
審決分類 P 1 8・ 575- Z (G01R)
P 1 8・ 121- Z (G01R)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 上野 信濱本 禎広  
特許庁審判長 杉野 裕幸
特許庁審判官 三輪 学
樋口 信宏
発明の名称 自動給電コンタクト装置  
代理人 三好 秀和  
代理人 三好 秀和  
代理人 三好 秀和  

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