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審決分類 審判 訂正 2項進歩性 訂正しない C03B
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正しない C03B
管理番号 1108744
審判番号 訂正2004-39102  
総通号数 62 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1998-11-04 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2004-05-20 
確定日 2004-12-08 
事件の表示 特許第3335291号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 I.手続の経緯
特許第3335291号に係る発明は、平成9年4月16日に出願され(特願平9-114347号)、平成14年8月2日に特許権の設定登録がなされたところ、平成15年4月15日に請求項1〜6に係る特許について異議の申立てがなされ、特許庁において異議2003-70976として審理され、平成16年1月23日付けで、「訂正を認める。特許3335291号の訂正後の請求項1ないし5に係る特許を取り消す。」旨の決定がなされ、この取消決定を不服とする訴えが平成16年3月11日に東京高等裁判所に出訴され(平成16年行ケ第93号)、該訴訟の提起から90日以内の平成16年5月20日に本件訂正審判が請求されたものである。
II.請求の要旨
本件審判の要旨は、特許第3335291号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり、すなわち、下記訂正事項のとおりに訂正することを求めるものである。
(1)訂正事項a
特許請求の範囲の請求項1において、
a-l.「ガラス板の製造方法」(前段部と末尾の2箇所)を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法」と訂正する。
a-2.「成形体の下方に」を、「成形体の下方にあって、成形体を離れた直後に」と訂正する。
a-3.「ガラス板の両端」を、「板状ガラスの両端」と訂正する。
a-4.「この冷却ローラの周速度を、引っ張りローラーの周速度よりも小さくし、」を、「この冷却ローラを、その周速度を、引っ張りローラの周速度よりも小さくなるように制御しつつ駆動して、冷却ローラとの接触時間を長くすることによって、前記板状ガラスの端部の冷却を高めるとともに、」と訂正する。
a-5.「前記板状に成形されたガラスに、横方向と縦方向とに張力を加えた(働いた)状態でガラス板を固化させる」を、「前記板状ガラスを、横方向と縦方向とに張力を加えた状態で固化させて、横方向及び長さ方向共に反りが低減したガラス板を得る」と訂正する。
(2)訂正事項b
特許請求の範囲の請求項2において、
b-1.「ガラス板の製造方法」(2箇所)を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法」と訂正する。
b-2.「引っ張りローラー」を、「引っ張りローラ」と訂正する。
(3)訂正事項c
特許請求の範囲の請求項3において、
c-1.「ガラス板の製造方法」(2箇所)を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法」と訂正する。
c-2.「引っ張りローラー」を、「引っ張りローラ」と訂正する。
(4)訂正事項d
特許請求の範囲から請求項4を削除する。
(5)訂正事項e
特許請求の範囲から請求項5を削除する。
(6)訂正事項f
特許請求の範囲の請求項6を請求項4に繰り上げて、
f-1.「ガラス板の製造装置」(2箇所)を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造装置」と訂正する。
f-2.「成形体の下方に」を、「成形体の下方にあって、成形体を離れた直後に」と訂正する。
f-3.「ガラス板の両端」を、「板状ガラスの両端」と訂正する。
f-4.「冷却ローラを設けるとともに、この冷却ローラの周速度を、引っ張りローラーの周速度よりも小さくする手段を設けた」を、「冷却ローラと、この冷却ローラを駆動する駆動手段と、この冷却ローラの周速度を、引っ張りロ一ラの周速度よりも小さくなるように制御する手段を設けた」と訂正する。
(7)訂正事項g
発明の名称を「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法及び製造装置」と訂正する。
(8)訂正事項h
発明の詳細な説明において、
h-1.段落【0001】中の「ガラス板」を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板」と訂正する。
h-2.段落【0009】中の「ガラス板の製造方法」を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法」と訂正する。
h-3.段落【0011】中の全文を下記とおり訂正する。
「請求項1に記載の液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法は、溶融ガラスを流下させ成形体で板状に成形し、成形された板状ガラスを引っ張りローラで狭持しつつ下方に引き抜く液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法であって、成形体の下方にあって、成形体を離れた直後に板状ガラスの両端を狭持する冷却ローラを設けるとともに、この冷却ローラを、その周速度を、引っ張りローラの周速度よりも小さくなるように制御しつつ駆動して、冷却ローラとの接触時間を長くすることによって、前記板状ガラスの端部の冷却を高めるとともに、前記板状ガラスを、横方向と縦方向とに張力を加えた状態で固化させて、幅方向及び長さ方向に反りが低減したガラス板を得ることを特徴とする。」
h-4.段落【0012】の全文を下記のとおり訂正する。
「請求項2の液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法は、請求項1記載の液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法において、冷却ローラの周速度を、引っ張りローラの周速度の30〜90%としたことを特徴とする。」
h-5.段落【0013】の全文を下記のとおり訂正する。
「請求項3の液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法は、請求項1記載の液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法において、冷却ローラの周速度を、引っ張りローラの周速度の40〜80%としたことを特徴とする。」
h-6.段落【0014】の全文を削除する。
h-7.段落【0015】の全文を削除する。
h-8.段落【0016】の全文を削除する。
h-9.段落【0017】の全文を下記のとおり訂正する。
「請求項4に記載の液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造装置は、溶融ガラスを板状に成形する成形体と、この成形体の下方向に配置され、成形された板状ガラスを狭持しつつ下方に引き抜く引っ張りローラと、を備えた液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造装置であって、成形体の下方にあって、成形体を離れた直後に板状ガラスの両端を狭持する冷却ローラと、この冷却ローラを駆動する駆動手段と、この冷却ローラの周速度を、引っ張りローラの周速度よりも小さくなるように制御する手段を設けたことを特徴とする。」
h-10.段落【0018】中の「引っ張りローラー」を、「引っ張りローラ」と訂正し、同段落中の「ガラス板の端部」を、「板状ガラスの端部」と訂正する。
h-11.段落【0019】中の「ガラス板」(合計5個所)を、「板状ガラス」と訂正する。
h-12.段落【0021】中の「ガラス板」を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板」と訂正する。
h-13.段落【0028】中の「引っ張りローラー」(合計2個所)を、「引っ張りローラ」と訂正し、同段落中の「ガラス板」(合計8個所)を、「板状ガラス」と訂正する。
h-14.段落【0029】中の「ガラス板」(合計3個所)を、「板状ガラス」と訂正する。
h-15.段落【0031】中の「ガラス板」を、「板状ガラス」と訂正する。
h-16.段落【0032】中の「ガラス板」を、「板状ガラス」と訂正する。
h-17.段落【0033】中の「引っ張りローラー」を、「引っ張りローラ」と訂正し、同段落中の「ガラス板」を、「板状ガラス」と訂正する。
h-18.段落【0034】中の「引っ張りローラー」を、「引っ張りローラ」と訂正する。
h-l9.段落【0038】の全文を削除する。
h-20.段落【0039】中の「ガラス板」を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板」と訂正する。
h-21.段落【0040】中の「ガラス板の製造装置」を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造装置」と訂正し、同段落中の「ガラス板の両端」を、「板状ガラスの両端」と訂正し、同段落中の「引っ張りローラー」を、「引っ張りローラ」と訂正する。
h-22.段落【0043】中の「各種ディスプレイ」を、「液晶ディスプレイ」と訂正する。
h-23.段落【0046】中の「ガラス板3’」(合計2個所)を、「板状ガラス3’」と訂正する。
h-24.段落【0050】中の「ガラス板の幅方向の収縮」を、「板状ガラスの幅方向の収縮」と訂正する。
h-25.段落【0054】中の「ガラス板」を、「板状ガラス」と訂正する。
h-26.段落【0056】中の「ガラス板の幅方向」を、「板状ガラスの幅方向」と訂正し、同段落中の「ガラス板の製造方法」を、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法」と訂正する。
h-27.段落【0058】中の「各種ディスプレイ」を、「液晶ディスプレイ」と訂正する。
III.当審の判断
1.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
(1)上記訂正事項aについて
上記訂正事項a-1.は、ガラス板の用途を液晶デイスプレイガラス基板用と限定したものであるから特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、またこの用途は本件特許明細書に記載(本件特許掲載公報第4頁第8欄第35行)されているから願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項a-2.は、冷却ローラの設けられる位置を「成形体の下方に」から「成形体の下方にあって、成形体を離れた直後に」に限定するものであるから特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、またこの位置は本件特許明細書に記載(本件特許掲載公報第3頁第6欄第19〜20行)されているから願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項a-3.は、本件発明において引っ張りローラで引き抜くまえのガラスの状態を「板状ガラス」としているから(本件特許掲載公報第1頁第1欄第3行)、誤記の訂正を目的とする訂正に該当し、このことは上述のように本件特許明細書に記載されているから願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項a-4.は、冷却ローラの周速度を引っ張りローラの周速度よりも小さくすることを、「この冷却ローラを、その周速度を、引っ張りローラの周速度よりも小さくなるように制御しつつ駆動して、冷却ローラとの接触時間を長くすることによって、前記板状ガラスの端部の冷却を,高めるとともに、」と限定したものであるから特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、またこのことは、本件特許明細書に記載(本件特許掲載公報段落【0041】、段落【0018】)されているから願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項a-5.は、横方向と縦方向とに張力を加えた(働いた)状態でガラス板を固化させることを、「前記板状ガラスを、横方向と縦方向とに張力を加えた状態で固化させて、横方向及び長さ方向共に反りが低減したガラス板を得る」と限定したものであるから特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、またこのことは、本件特許明細書に記載(本件特許掲載公報段落【0019】)されているから願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(2)上記訂正事項bについて
上記訂正事項b-1.は、上記訂正事項a-1.と同じことが云えるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項b-2.は、「ローラー」を「ローラ」に訂正するものであるから、誤記の訂正を目的とする訂正に該当し、このことは上述のように本件特許明細書に記載されているから願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(3)上記訂正事項cについて
上記訂正事項c-1.は、上記訂正事項a-1.と同じことが云えるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項c-2.は、上記訂正事項b-1.と同じことが云えるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(4)上記訂正事項d、eについて
上記訂正事項d、eは、請求項を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(5)上記訂正事項fについて
上記訂正事項f-1.は、請求項6が繰り上げられた請求項4において、ガラス板の用途を限定するものであり上記訂正事項a-1.と同じことが云えるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項f-2.は、請求項6が繰り上げられた請求項4において、冷却ローラの設けられる位置を限定するものであり、上記訂正事項a-2.と同じことが云えるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項f-3.は、請求項6が繰り上げられた請求項4において、「板状ガラス」とするものであり上記訂正事項a-3.と同じことを云えるから、誤記の訂正を目的とする訂正に該当し、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
上記訂正事項f-4.は、請求項6が繰り上げられた請求項4において、「冷却ローラを設けるとともに、この冷却ローラの周速度を、引っ張りローラーの周遠度よりも小さくする手段を設けた」を、「冷却ローラと、この冷却ローラを駆動する駆動手段と、この冷却ローラの周速度を、引っ張りロ一ラの周速度よりも小さくなるように制御する手段を設けた」と限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とする訂正に該当し、またこのことは、本件特許明細書に記載(本件特許掲載公報段落【0041】)されているから願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(6)上記訂正事項g、hについて
上記訂正事項g、hは、上記訂正事項a〜fにより訂正された特許請求の範囲の記載と、発明の名称、発明の詳細な説明とを整合させるために訂正するものであるから、この訂正事項g、hは、明りょうでない記載の釈明を目的とする訂正に該当するものであり、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、また実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

2.独立特許要件
2-1.本件訂正発明
訂正後の本件請求項1〜4に係る発明は、本件審判請求書に添付された訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1〜4に記載された事項により特定される下記のとおりのものである(以下、「本件訂正発明1〜4」という)。
「【請求項1】溶融ガラスを流下させ成形体で板状に成形し、成形された板状ガラスを引っ張りローラで挟持しつつ下方に引き抜く液晶ディスプレイガラス基板用ガラス板の製造方法において、成形体の下方にあって、成形体を離れた直後に板状ガラスの両端を挟持する冷却ローラを設けるとともに、この冷却ローラを、その周速度を、引っ張りローラとの周速度よりも小さくなるように制御しつつ駆動して、冷却ローラとの接触時間を長くすることによって、前記板状ガラスの端部の冷却を高めるとともに、前記板状ガラスを、横方向と縦方向とに張力を加えた状態で固化させて、幅方向及び長さ方向共に反りが低減したガラス板を得ることを特徴とする液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法。
【請求項2】請求項1記載の液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法において、冷却ローラの周速度を、引っ張りローラの周速度の30〜90%としたことを特徴とする液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法。
【請求項3】請求項1記載の液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法において、冷却ローラの周速度を、引っ張りローラの周速度の40〜80%としたことを特徴とする液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造方法。
【請求項4】溶融ガラスを板状に成形する成形体と、この成形体の下方向に配置され、成形された板状ガラスを挟持しつつ下方に引き抜く引っ張りローラと、を備えた液晶デイスプレイガラス基板用のガラス板の製造装置において、成形体の下方にあって、成形体を離れた直後に板状ガラスの両端を挟持する冷却ローラと、この冷却ローラを駆動する駆動手段と、この冷却ローラの周速度を、引っ張りローラの周速度よりも小さくなるように制御する手段を設けたことを特徴とする液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造装置。」
2-2.訂正拒絶の理由の概要
一方、平成16年6月15日付け訂正拒絶理由通知の概要は、「訂正後の本件請求項1〜4に係る発明は、刊行物1〜9に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであり、したがって本件審判の請求は、特許法第126条第5項の規定に適合しない」というものである。
2-3.刊行物の記載内容
刊行物の記載内容は以下のとおりである。
(1)刊行物1:「ガラス製造技術講演会-最近の新しいガラスの製造方法と開発動向-1991」(1991年2月13日のガラス製造技術講演会(主催 社団法人 日本セラミックス協会ガラス部会)で配布された資料) 第7〜19頁
(a)「最近になって、薄膜トランジスタ(TFT)や薄膜ダイオード(TFD)を使用したアクティブ・マトリックス液晶ディスプレイ(AM-LCD)がディスプレイ用パネルとして最も有望な技術であると認識されるようになり、以来、コーニング社のフュージョンダウンドロー方式による薄板ガラス成形技術は、溶融からの連続工程で精密な板ガラスを製造することができる唯一の板ガラス成形工程として、エレクトロニクス業界の中で注目を集めている。本レポートでは、スロットダウンドロー工程の簡単な説明の後、コーニング社におけるフュージョン法の開発の歴史と技術的局面について述べる。」(第7頁第5〜14行 訳文 以下同じ)
(b)「IIIフュージョンダウンドロー工程・・・スロットダウンドロー工程においては、ガラスの表面がスロットにて成形されるため、光学的な表面品位を得るのが非常に難しい。この欠点を解消するためにフュージョン法による成形工程が開発された。溶融ガラスはスロットから流し出されるかわりに、フュージョン管のトラフへと供給されるのだ。図2に示されるように、管の両側面からオーバーフローしたガラスは管の根元で融合し、何ものにも触れられていない表面をもつ板ガラスへと成形される。」(第8頁第6〜17行)
(c)「(3)フュージョンドローイング機 管の根元で新たに成形された板ガラスの端は、引っ張り中の板幅の収縮を最小限にするために、エッジロールで支えられ、冷却される。まだやわらかい板ガラスは次に移行ゾーンを通り抜け、そこで急速に冷却される。このゾーンは板ガラス成形工程中で重要な部分の一つである。というのも、このゾーンで板の形状が固定されるからである。次に板ガラスは、第一ローラーにより下方へ引っ張られ、アニーラーへと進む。」(第10頁第10〜17行)
(d)「フュージョン成形技術は、高度かつ複雑なシステムである。現在コンピューター制御システムでは1,500以上ものプロセス変数が監視、保存されている。そのうちおよそ200については、シングルループで自動制御されている。進んだフュージョン法の開発プロジェクトにおいて我々は、プロセスを理解し、キーとなるプロセス変数を認識することにより、これらの変数を減らす試みを行っている。こうしたプロセスの簡素化は、フュージョン法の安定化に役立つであろう。」(第11頁第12〜19行)
(e)「フュージョン法の最大の長所は、平面精度が高くしかもまっさらな表面を作り出すことができるということである。・・・そういうわけで、フュージョンガラスは、TFT/TFD基板の用途に最も適しているのである。」(第11頁第21行〜 第12頁第14行)
(f)第14頁表1において、AM-TFT基板の用途に使用されるフュージョンガラスに対する現在の代表的な製品要求事項として、板厚の要求値が1.1±0.1mm、ひずみの要求値が、<450μm/300mmであることが記載されている。
(g)第15頁の第1図「スロットダウンドロー工程の概略図」の注に「ガラスは、縁が均一な冷たさをもつスロットに近づく。」、「端が冷たいために、ガラスは板幅が収縮することなしに、薄く引かれる。」と記載されている。
(h)第16頁の第2図「コーニング社のフュージョンダウンドロー工程」が記載されている。
(2)刊行物2:小川晋永他編「ガラス製造の現場技術 第3巻 ガラス製品と成形技術」社団法人日本硝子製品工業会 第309〜311頁(1993年6月3日)
(a)「そこで,耳を冷却し,かつナールロールまたはエッジロールで保持する事が大切になる。板巾の保持は,巾方向の張力を与える事で,平坦度の確保にも有効である。この考え方は,他のDRAW法にも適用される。」(第309頁第27〜29行)
(b)「即ちロールによる牽引力を加える事が出来,板を全面的に張力の支配下におくことになり,プロセスのコントロールは可能になる。」(第310頁第7〜8行)
(c)「下引き法の技術的ポイントは、巾の維持とも言える。耳部の冷却を主体に様々な工夫が行われている。」(第311頁第11〜12行)
(3)刊行物3:ニューガラスハンドブック編集委員会「ニューガラスハンドブック」丸善株式会社 第203〜204頁 (平成3年6月25日)
(a)「また,樋と引き下げロールの間には,引張りによる板幅の縮小を防ぐエッジロールが配されている。」(第203頁第13〜15行)
(4)刊行物4:特公平2-60618号公報
(a)「溶融ガラスを、ガラス溶融槽の底部に設けられたスリットを通過させてスリット下方に設置された流体制御体に供給し、流体制御体両側面にそって流下させ、流体制御体下端部において合流させて下方に向ってガラス板を成形する方法は、以前より知られている。」(第1頁第2欄第8〜13行)
(b)「こうして合流したガラス素地20は、ナールロール21により巾がせまくなる事を防止されながらひきぬきロール22の引張り力により薄板化され、クーラー23によって冷却固化される。」(第1頁第2欄第27行〜第2頁第3欄第3行)
(c)「こうして形成されたガラス板11は下方よりの引っ張り力により薄板に伸ばされながら冷却部12に導かれる。同時にガラス板の両端は、表面に凹凸のある1対の回転ロール14(ナールロール)にはさまれてガラス板の巾が狭くなっていく事が防止されている。ガラス板11は十分に冷却され変形をおこさなくなった部分で引張りロール15により下方へ引っ張られている。」(第2頁第4欄第20〜29行)
(d)第3頁第2図には、ナールロール14は流体制御体の4の直下に設けられている。
(5)刊行物5:成瀬省著「ガラス工学」共立出版株式会社 第162〜163頁(昭和52年12月25日)
(a)「Colburn法・・・素地面から引き上げられた直後に、板ガラスの両端は、第10・14図のようなナールロール(Knurl roll)と称する1対の冷却ローラーによってはさまれる。ナールロールは絶えず適当な速度で回転していて、板の両端部のガラスを常に一様に冷却するので、この部分のガラスだけが硬くなり、表面張力による板幅の縮小は全く防止される。ナールロールはガラスの冷却のみでなく、それ自体の冷却も行うために、中空軸を通じて先端まで冷却水を流通させている。なおローラーの面には多数の細かい溝が刻まれて、その作動が確実に続けられるように工夫されている。」(第162頁第16行〜第163頁第3行)
(6)刊行物6:特公昭46-18037号公報
(a)「本発明は、ガラスシート又は窓ガラスの製造方法に関するものであり、連続したガラスシートが溶融ガラスのバスの表面から垂直方向に引抜かれるようになっている。さらに詳しく云うと、本発明は、シートが成形されるときにシートの端縁部の温度を調節又は制御することによってその製造中に連続したガラスシートの幅を自動的に制御することに関するものである。」(第1頁第2欄第9〜16行)
(b)「端縁部の温度の増加は、その端縁からシートの中央部分に向うガラスの増加した流れを発生させ、端縁の側面の位置をシートの中心に向うように変位させる。端縁の温度が減少すると、シートの中心に向うガラスの流れは減少し、端縁の側面の位置はシートの中心から離れるように変位する。・・・シートの幅と厚みとはシートが成形される時にシートの端縁の温度いかんによって左右されるので、シートの端縁の温度を制御するための一層正確な方法が必要であることが明らかにされてきた。」(第2頁第3欄第13行〜第4欄第8行)
(c)「ガラスシート10が凹凸レンズ16から引抜かれるとき、ガラスシートの端縁はエッジボール34,34aに設けたみぞ穴をとおり、次にモータ42と42aによって駆動される水冷の溝付きロール41,41aによって係合される。」(第4頁第7欄第28〜32行)
(d)「前述の実施例に対するさらに改変した例としては、端縁の温度が望ましい温度から変化するときに、端縁の温度を調節するための手段として水冷の溝付きロールを用いることである。引抜き室においては水冷の溝付きロールはシートの端縁と係合してこれを冷却する。溝付きロールの回転速度を変化することによって冷却の有効速度を増加又は減少させることができる。溝付きロールの速度を増加させると、冷却速度を減少させ、シートの端縁はその熱エネルギを保有している。溝付きロールの速度の減少は冷却の有効速度を増加させる。したがって、端縁部の温度を調節するため前述したような加熱および冷却手段に対する改変例として、放射高温計を冷却系に接続させてその端縁に係合する溝付きロールの速度を自動的に変化させることによって端縁部の温度を調節させることができる。」(第7頁第13欄第19〜35行)
(e)「シートが成形されるときシートの幅がシートの端縁の温度に左右されるようになっており、且つガラスの溶融バスの表面から予め決定された幅のガラスシートを引抜き、溶融ガラスの表面の近くに置かれた部材に設けたみぞ孔内をシートの端縁が通過するようにし、このみぞ付き部材はガラスと接触し且つシートの端縁の側方の動きを制限するようにしたガラスシートの製造方法において、・・・」(第8頁第16欄第16〜23行)
(7)刊行物7:特公昭47-50205号公報
(a)「二対の引張ロールは成形ロールを出た板状ガラスに張力を与え、ガラスの厚みを減少させると同時に長手方向の平面度を改善する。その為に引張ロールには成形ロールの周速よりも大なる周速を与える。本実施例ではこれら引張ロールの成形ロールに対する周速における比は約1.2〜1.4である。」(第2頁第4欄第2〜8行)
(8)刊行物8:特開平8-231233号公報
(a)「従来より磁気ディスク(ハードディスク)、光ディスク、液晶ディスプレイなどの基板として薄板ガラス基板が用いられているが、・・・通常、これらの薄板ガラス基板は、ダウンドロー法、フロート法などの製法で得られた板ガラス素材を所定の寸法に加工後、表面研磨して製造される。」(第2頁第1欄第31〜39行)
(9)刊行物9:特開平5-124827号公報
(a)「下端部において近接した幅広の表裏面を有する成形体の頂部に溶融ガラスを供給し、供給された溶融ガラスを前記成形体の表裏面に分流させ、前記成形体の下端部で合流させてガラス板とし、このガラス板を引張りローラで引下げ、前記成形体と前記引張りローラの間の前記ガラス板の両側縁部近傍の位置に、前記ガラス板と空間を介して設けられた冷却器によって、前記ガラス板の両側縁部を冷却することを特徴とする、ガラス板の製造方法。」(請求項3)
(b)「成形体の頂部に供給された溶融ガラスは、成形体の表裏面に分流し、成形体の下端部で合流して一枚のガラス板となる。このとき冷却器は、ガラス板の両側縁部を冷却し、その粘度を上げるので、成形体から離れたガラス板の内方への縮みが防止される。」(第2頁第2欄第42〜46行)
(c)「本発明においては、成形体と引張りローラの間の、ガラス板の両側縁部近傍の位置に、ガラス板と空間を介して冷却器を設け、これによりガラス板の両側縁部を効果的に冷却するようにしたため、ガラス板の厚みの均一な部分を大きくし、かつ反り品質を良好にすることができる。」(第4頁第5欄第11〜16行)
2-4.対比・判断
(1)本件訂正発明4について
刊行物1には、フュージョンダウンドロー工程によって板ガラスを製造する際に、「溶融ガラスはスロットから流し出されるかわりに、フュージョン管のトラフへと供給されるのだ。図2に示されるように、管の両側面からオーバーフローしたガラスは管の根元で融合し、何ものにも触れられていない表面をもつ板ガラスへと成形される」(上記(1)(b))と記載されており、また「管の根元で新たに成形された板ガラスの端は、引っ張り中の板幅の収縮を最小限にするために、エッジロールで支えられ、冷却される。まだやわらかい板ガラスは次に移行ゾーンを通り抜け、そこで急速に冷却される。このゾーンは板ガラス成形工程中で重要な部分の一つである。というのも、このゾーンで板の形状が固定されるからである。次に板ガラスは、第一ローラーにより下方へ引っ張られ、アニーラーへと進む」(上記(1)(c))と記載されている。この場合、原文では、「The edges of newly-formed glass sheet at the pipe root are held and cooled by edge rolls」(第10頁第11〜13行)となっているので、エッジロール(複数)が板ガラスの端(複数)を冷却(cooled)していることも明らかである。また、この場合「端」を「引っ張り中の板幅の収縮を最小限にするために、支え」ているのであるから、エッジロールは板ガラスの「片端」ではなく「両端」を挟持していることは明らかである。このことは、引っ張り中に板幅が収縮しないようにするには、刊行物4のようにロールが板ガラスの両端を挟持していると考えるのが普通であることからもそう云える。
そして、上記(1)(a)(e)には、この板ガラスが「平面精度が高くしかもまっさらな表面」であり、「液晶ディスプレイ(AM-LCD)用パネル」として、「TFT/TFD基板」の用途に使用されることが記載されている。
さらに、刊行物1には、1500以上ものプロセス変数を監視し、そのうち200については自動制御すると記載されている(上記(1)(d))。
これら刊行物1の記載を本件訂正発明4の記載ぶりに則って整理すると、刊行物1には「溶融ガラスを板状に成形するフュージョン管と、成形された板ガラスを挟持しつつ下方に引抜く第一ローラーと、を備えた板ガラスの製造装置において、管の根元で新たに成形された板ガラスの両端を挟持し、かつ板ガラスの両端を冷却するエッジロールを設け、また1500以上ものプロセス変数を監視し、そのうち200については自動制御する、平面精度が高くしかもまっさらな表面の板ガラスを得る、液晶ディスプレイパネル用TFT/TFD基板を用途とする板ガラスの製造装置」という発明(以下、「刊行物1発明」という)が記載されていると云える。
そこで、本件訂正発明4と刊行物1発明とを対比すると、刊行物1発明の「フュージョン管」、「管の根元で新たに成形された板ガラス」、「第一ローラー」、「エッジロール」、「液晶ディスプレイパネル用TFT/TFD基板を用途とする板ガラス」は、本件訂正発明4の「成形体」、「成形された板状ガラス」、「引っ張りローラ」、「冷却ローラ」、「液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板」にそれぞれ相当する。また刊行物1発明の「管の根元で新たに成形された板ガラスの両端を挟持」する位置は、刊行物1のエッジロールが移行ゾーンより前に設けられていることや(上記(1)(c))、刊行物4でロールが流体制御体の直下に設けられていることから、フュージョン管を離れた直後であると解される。
してみると、両者は「溶融ガラスを板状に成形する成形体と、この成形体の下方向に配置され、成形された板状ガラスを挟持しつつ下方に引き抜く引っ張りローラと、を備えた液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造装置において、成形体の下方にあって、成形体を離れた直後に板状ガラスの両端を挟持する冷却ローラと、を設けた液晶ディスプレイガラス基板用のガラス板の製造装置」という点で一致し、次の点で相違している。
相違点:本件訂正発明4では、冷却ローラを駆動する駆動手段と、この冷却ローラの周速度を、引っ張りローラの周速度よりも小さくなるように制御する手段を設けているのに対して、刊行物1発明では、それらの手段を設けているか不明である点
次にこの相違点を検討する。
一般に、引き抜き法によるガラス板の製造において、ガラス板の両端部のガラスを冷却することにより、板幅の縮小を防止することは普通に知られていることである(必要ならば、上記(2)(a)、上記(5)(a)参照)。
刊行物1には、引抜き法であるダウンドロー法の一種であるスロットダウンドロー法において、「ガラスは、縁が均一な冷たさをもつスロットに近づく」、「端が冷たいために、ガラスは板幅が収縮することなしに、薄く引かれる」と記載されており(上記(1)(g))、ダウンドロー法において、端を冷たくすることが板幅を収縮させないために必要であることが記載されている。このことは、刊行物1と同じ内容のフュージョン下引き法を解説した刊行物2にも、「下引き法の技術的ポイントは、巾の維持とも言える。耳部の冷却を主体に様々な工夫が行われている」とされていることからも明らかである(上記(2)(c))。
してみると、刊行物1においても、ガラス板両端を冷却することが、板幅を維持するために必要であることが知られていたと云える。
加えて、刊行物1では、「フュージョン法の最大の長所は、平面精度が高く」(上記(1)(e))と記載されているとおり、平面精度の高いものを得ることも目的としている。
ところで、引き抜き法によるガラス板の製造において、ガラス板の両端部のガラスを冷却することにより、平面精度を良好にすることは普通に知られていたことである(必要ならば、上記(2)(a)、(9)(c)参照)。
ここで、一般に、ドロー法(引抜き法)において、エッジロールを使用する場合、ロールを駆動手段で駆動することは普通に行われていることである(上記(6)(c))。そして、ガラス板両端のロールの速度を減少させることにより冷却の有効速度を増加させることも知られている(上記(6)(d)))。
以上のことから、板幅を維持し、平面精度が高いものを得ることをも目的として200ものプロセス変数を制御している刊行物1発明において、板幅や、平面精度を勘案して、上記相違点の「冷却ローラを駆動する駆動手段と、この冷却ローラの周速度を、引っ張りローラの周速度よりも小さくなるように制御する手段を設けている」ようにすることは当業者が容易に想到し得ることである。
また、刊行物1発明において、上方にエッジロールを配置し、下方に第一ローラーを配置し、ダウンドローするというエッジロールや第一ローラーの配置関係において、エッジロールの周速度について考えると、第一ローラーの周速度より大きい、等しい、小さいの三つの場合が考えられる。
先ず第1に、下方に引抜く以上、上方のエッジロールの付近の板状ガラスの厚みの方が下方の第一ローラーの付近の板状ガラスの厚みより厚いと解される。その際、厚い板状ガラスに接するエッジロールの周速度を、薄い板状ガラスに接する第一ローラーの周速度より小さくすることは自明であり(必要ならば、上記(7)(a)参照)、かつエッジロールは挟持するという役目から云ってスリップしないと解されるので、刊行物1発明において、エッジロールの周速度を第一ローラーの周速度よりも小さくするように制御することは当業者が容易に想到し得る設計事項であると云える。
第2に、第一ローラーの役割は、板ガラスが「下方へ引っ張られ」るということ、換言すれば板状ガラスに上下方向の張力を与えることと解される。ところが、エッジロールの周速度が第一ローラーの周速度より大きかったり、等しかったりしたのでは、上下方向の張力が働かないのは明らかである。そうすると、刊行物1発明において、エッジロールの周速度を第一ローラーの周速度よりも小さくするように制御することは当業者が容易に想到し得る設計事項であると云える。
これらの理由から、本件訂正発明4は、刊行物1〜7、9に記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものである。
IV.むすび
以上のことから、訂正後の本件請求項4に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。
したがって、本件審判の請求は、特許法第126条第5項の規定に適合しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2004-10-08 
結審通知日 2004-10-13 
審決日 2004-10-26 
出願番号 特願平9-114347
審決分類 P 1 41・ 856- Z (C03B)
P 1 41・ 121- Z (C03B)
最終処分 不成立  
特許庁審判長 大黒 浩之
特許庁審判官 中村 泰三
野田 直人
西村 和美
多喜 鉄雄
登録日 2002-08-02 
登録番号 特許第3335291号(P3335291)
発明の名称 ガラス板の製造方法及び製造装置  
代理人 中村 静男  
代理人 中村 静男  

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