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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1115584
審判番号 不服2000-6568  
総通号数 66 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-04-04 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-05-02 
確定日 2005-04-21 
事件の表示 平成10年特許願第288712号「パチンコ遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成12年 4月 4日出願公開、特開2000- 93600〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1・手続の経緯
本願は、平成10年9月24日の出願であって、平成12年4月3日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年5月2日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同日付けで手続補正がなされたものである。
2・平成12年5月2日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)についての補正却下の決定
〔結論〕平成12年5月2日付けの手続補正を却下する。
〔理由〕本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、
「遊技盤に設けられた始動入賞口に打球が入球することにより図柄変動表示器の複数の表示列に夫々数字、記号等の種々の図柄が動画状に流れる如くに変動表示され、該表示列の図柄の流れが減速した後、該各表示列が同一図柄にて停止した場合に大当たりとなって可変入賞装置が継続的に開成状態となるパチンコ遊技機において、各表示列の図柄が変動表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示されるようにするとともに、非必然性をもって各表示列の図柄が変動中に上記背景を含めた表示画像全体が過去の表示時点まで巻戻状に表示され、その巻戻状表示の後に新たに選択された表示態様にて各表示列の図柄および背景が再び動画状に変動表示されて停止し、該各表示列の再変動表示後の停止図柄の如何によって大当たりの可否が決せられるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。」
と補正された。
上記補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「表示画像全体」を、図柄が変動「表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示されるようにするとともに」「各表示列の図柄が変動中に上記背景を含めた」表示画像全体と限定し、また、「図柄が新たな表示態様にて再び流れる如くに」を「新たに選択された表示態様にて」「図柄および背景が再び動画状に」と限定するものであって、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に適合するか)について以下に検討する。
(1)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された、本願出願前に日本国内において頒布された刊行物である特開平10-165585号公報(平成10年6月23日公開、以下、「引用例1」という)には、
特に、
「リーチ状態では右図柄表示LEDは順方向スクロール表示から逆方向スクロール表示に切換わる表示を行なう。たとえば、図17の・・・(H)では「7」から「8」へ・・・(J)では「9」から「♪」への順方向スクロール途中が表示される。また(K)では逆転開始図柄「♪」が表示される・・・(N)では「8」から「7」への逆方向スクロール途中が示されている」(第13頁第23欄第6〜19行)及び【図17】(第16頁)、「なお、本実施の形態では、逆転する図柄数が変化するようにしたが、逆転する図柄数を固定させてもよい。また、リーチ状態における右図柄についてのみ逆転させるようにしたが、リーチ状態でない場合においても逆転させてもよい。また1回の可変表示において順方向スクロールと逆方向スクロールとの切換を複数回行なわせてもよい。また、右図柄だけでなく左図柄や中図柄についても逆転させるようにしてもよい。さらには所定の条件(たとえば始動記憶数)によってその回の可変表示におけるスクロール方向を変化させてもよい。」(第11頁第20欄第32〜41行)及び「予定停止図柄が左=中=右になっているか否かの判断がなされ、なっていない場合には・・・外れインターバルタイマがセットされ・・・なっている場合には・・・大当りフラグをセットし」(第10頁第18欄第27〜31行)の記載から、
各右、中央、左の図柄が可変中に過去の表示(「7」)時点まで逆方向スクロール状に表示され、逆方向スクロール状表示の後に各右、中央、左の図柄が再び順方向スクロール状に可変表示されて停止し、該各右、中央、左の再可変表示後の停止図柄の如何によって大当たりの可否が決せられるという構成が開示されているものと認められること、
からみて、
「遊技盤5に設けられた始動入賞口12a〜12cに打玉が入賞することにより可変表示装置9の右、中央、左に夫々識別情報等の種々の図柄が順方向スクロール状に流れる如くに可変表示され、該右、中央、左の図柄の流れが減速した後、該各右、中央、左が同一図柄にて停止した場合に大当たりとなって可変入賞球装置10が継続的に開成状態となるパチンコ遊技機において、各右、中央、左の図柄が可変中に過去の表示(「7」)時点まで逆方向スクロール状に表示され、その逆方向スクロール状表示の後に各右、中央、左の図柄が再び順方向スクロール状に可変表示されて停止し、該各右、中央、左の再可変表示後の停止図柄の如何によって大当たりの可否が決せられるパチンコ遊技機」を構成とする発明が、
同じく、本願出願前に日本国内において頒布された刊行物である特開平9-122313号公報(以下、「引用例2」という)には、
特に、
「通常は各可変表示部における図柄は上から下に向かってスクロール表示され・・・るが、下から上に向かって逆にスクロール表示されたり・・・する」(第3頁第4欄第45〜49行)、「この変動方向は、たとえば、各可変表示部に停止表示されている図柄が再変動図柄であるか否かにより異なる。再変動図柄が停止表示されている可変表示部では、逆方向で再変動がなされ、一方、再変動図柄以外の図柄が停止表示されている場合には順方向で再変動が行なわれる」(第9頁第16欄第28〜33行)、「中可変表示部において図柄の再可変表示制御がなされる。このとき、再可変表示は・・・逆転表示がおこなわれる。この表示状態が図8(e)に示されている。すなわち、リーチの成立状態から再び中可変表示部における図柄の再変動が開始される」(第8頁第14欄第42〜47行)、【図8】(第17頁)、「本実施の形態においては、再変動図柄が停止表示されたことに基づいて図柄が再変動されるように構成した。しかしながら、これに限定されることなく、たとえば、C RND R2の値により再変動制御が行なわれるように構成してもよい。このように構成することにより、常に再変動のチャンスが与えられることになり、期待感が一層向上する」(第12頁第22欄第49行〜第13頁第23欄第5行)、「図4は、可変表示装置3の可変表示制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明するための説明図である」(第5頁第8欄第21〜23行)及び【図4】(第15頁)の記載から、
ランダムに、すなわち、非必然性をもって各可変表示部の図柄が可変中に逆スクロール状に表示される構成が開示されているものと認められること、
からみて、
「遊技盤1に設けられた始動口10にパチンコ玉が入賞することにより可変表示装置3の複数の可変表示部に夫々識別情報等の種々の図柄がスクロール状に流れる如くに可変表示され、該可変表示部の図柄の流れが減速した後、該各可変表示部が同一図柄にて停止した場合に遊技者に有利な第1状態となって可変入賞球装置12が継続的に開成状態となるパチンコ遊技機において、非必然性をもって各可変表示部の図柄が可変中に逆スクロール状に表示されるパチンコ遊技機」を構成とする発明が、
それぞれ記載されているものと認められる。
(2)対比
本願の請求項1に係る発明(前者)と引用例1に記載された発明(後者)とを対比すると、
後者の
「打玉」、「入賞」、「可変表示装置9」、「右、中央、左」、「識別情報」、「可変」、「右、中央、左」、「可変入賞球装置10」及び「逆方向スクロール」
が、それぞれ前者の
「打球」、「入球」、「図柄変動表示器」、「複数の表示列」、「数字、記号」、「変動」、「表示列」、「可変入賞装置」及び「巻戻」
に相当するものと認められるから、
両者は、
「遊技盤に設けられた始動入賞口に打球が入球することにより図柄変動表示器の複数の表示列に夫々数字、記号等の種々の図柄が流れる如くに変動表示され、該表示列の図柄の流れが減速した後、該各表示列が同一図柄にて停止した場合に大当たりとなって可変入賞装置が継続的に開成状態となるパチンコ遊技機において、各表示列の図柄が変動中に過去の表示時点まで巻戻状に表示され、その巻戻状表示の後に各表示列の図柄が再び変動表示されて停止し、該各表示列の再変動表示後の停止図柄の如何によって大当たりの可否が決せられるパチンコ遊技機」である、
点において一致し、
ア・図柄の流れが、
前者は、動画状である、
のに対し、
後者は、スクロール状である、
イ・前者においては、各表示列の図柄が変動表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示される、
のに対し、
後者においては、かかる構成が備わっていない、
ウ・前者においては、(a)巻戻が非必然性をもって行われ、(b)巻戻状表示が背景を含めた表示画像全体であり、(c)巻戻状表示後の再変動表示が新たに選択された表示態様にて図柄および背景が動画状に変動表示されるというものである、
のに対し、
後者においては、(a)巻戻が非必然性をもって行われるのか否か明らかではなく、(b)巻戻状表示が背景を含んでおらず、(c)巻戻状表示後の再変動表示が図柄の順方向スクロール状のものである、
点において相違するものと認められる。
(3)判断
そこで、相違点ア・についてみるに、
本願の明細書の段落【0009】中の「左列と中列と右列に1〜8の数字およびキャラクタとからなる図柄が夫々下方に流れる如くに動画状に変動表示され」、同段落【0010】中の「巻き戻しを実行することに決せられた場合は図4(d)(e)に示したように・・・巻戻状表示となる。即ち、この巻戻状表示では、中列の図柄が逆行、即ち上方に流れる」及び本願の図面の【図4】の記載からみて、前者における「図柄の動画状の流れ」とは、図柄が下方あるいは上方に変動表示されることを意味しているものと認められるところ、これは、「順方向あるいは逆方向のスクロール状の流れ」に他ならないものと認められるから、相違点ア・は、表現上の相違にすぎず、相違点ア・の両者間に実質上の相違はないというべきである。
相違点イ・についてみるに、
液晶ディスプレイ、CRTで構成される図柄変動表示器を備えるパチンコ遊技機において、「各表示列の図柄が変動表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示される」という構成は、従来周知である(平成9年2月9日、株式会社白夜書房発行「パチンコ必勝ガイド 爆裂年鑑 ’97」例えば、第34頁第2段中央「3頭立てノーマルリーチ」中の「最初に3頭の馬が登場し、画面奥の馬が脱落して残り2頭で最後の直線に向かう」、同書第64頁上段右から第23行〜第2段右から第2行の「招き猫リーチは画面の端から現われた招き猫が対局者にタックルしそのまま対局者になる」並びに下段右及び中央、同書第245頁上段右「リーチと共に現れる3つの前兆パターン」中の「リーチがかかった直後に、画面を泡や魚群が横切ると、これがスーパーリーチへの前兆パターンとなる」参照)。しかも、引用例1の第4頁第6欄第45〜47行の「可変表示装置をドットマトリックスLEDにより構成したが・・・液晶表示器であってもよい」の記載からみて、後者の図柄変動表示器はそもそも液晶ディスプレイであってもよいのであるから、後者において、従来周知の「各表示列の図柄が変動表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示される」という構成を採用することは、当業者が格別創意工夫を要することではないというべきである。
また、相違点イ・の前者の効果が、後者及び従来周知の構成の各効果の総和以上の格別なものとは認められない。
相違点ウ・についてみる。
先ず(a)についてみると、
引用例2に記載された発明の
「始動口10」、「パチンコ玉」、「入賞」、「可変表示装置3」、「可変表示部」、「識別情報」、「可変」、「遊技者に有利な第1状態」、「可変入賞球装置12」及び「逆スクロール」
がそれぞれの機能に照らし、それぞれ
前者の
「始動入賞口」、「打球」、「入球」、「図柄変動表示器」、「表示列」、「数字、記号」、「変動」、「大当たり」、「可変入賞装置」及び「巻戻」
に相当するものと認められるから、
引用例2に記載された発明には、
「遊技盤に設けられた始動入賞口に打球が入球することにより図柄変動表示器の複数の表示列に夫々数字、記号等の種々の図柄がスクロール状に流れる如くに変動表示され、該表示列の図柄の流れが減速した後、該各表示列が同一図柄にて停止した場合に大当たりとなって可変入賞装置が継続的に開成状態となるパチンコ遊技機において、非必然性をもって各表示列の図柄が変動中に巻戻状に表示されるパチンコ遊技機」という構成、
すなわち、
「巻戻が非必然性をもって行われる」という構成、
が備わっているものと認められる。
そうすると、後者も引用例2に記載された発明も、共に、巻戻しが行われるパチンコ遊技機に関するものであるから、後者に引用例2に記載された発明を適用し、後者の巻戻しを非必然性をもって行うことは、当業者が格別創意工夫を要することではないというべきである。
また、(a)の前者の効果が、後者及び引用例2に記載された発明の各効果の総和以上の格別なものとは認められない。
次に、(b)についてみると、
上記相違点イ・についての判断の所に記したように、液晶ディスプレイ、CRTで構成される図柄変動表示器を備えるパチンコ遊技機において、「各表示列の図柄が変動表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示される」という構成は、従来周知であり、しかも、後者の図柄変動表示器はそもそも液晶ディスプレイであってもよいのであり、かつ、背景を含めた表示画像を巻戻すにあたり、背景を含めて表示画像全体を巻戻すか、図柄だけを巻戻すかは単なる設計事項にすぎないから、従来周知の「各表示列の図柄が変動表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示される」という構成を巻戻しにも採用し、後者における巻戻しにおいて、「背景を含めた表示画像全体を巻戻す」という構成を採用することは、当業者が格別創意工夫を要することではないというべきである。
また、(b)の前者の効果が、後者及び従来周知の構成の各効果の総和以上の格別なものとは認められない。
最後に、(c)についてみると、
前者における「新たに選択された表示態様」とは、本願の明細書の段落【0010】中の「そしてステップ(リ)(ヌ)にてリーチ態様が再選択されて実行され、例えば図4(f)に示したように背景色が黒に変わり妖精がバブルに乗って浮かんで登場する表示となり」及び本願の図面の【図4】の記載からみて、「背景が今までのと異なる新たなリーチ態様」を意味しているものと認められるところ、
液晶ディスプレイ、CRTで構成される図柄変動表示器を備えるパチンコ遊技機において、「背景が今までのと異なる新たなリーチ態様となる」という構成は、従来周知である(平成9年2月9日、株式会社白夜書房発行「パチンコ必勝ガイド爆裂年鑑 ’97」第28頁第3段右から23,24行の「対局リーチはノーマルから発展するタイプで、向かいに相手が出現する」及び第2段右の「デジタル回転開始から停止まで」、同書第34頁第2段右「万馬券リーチ」→第3段右「万馬券+ターフビジョンリーチ」、第2段中央「3頭立てノーマルリーチ」→第3段中央「ターフビジョンリーチ」及び第2段中央「3頭立てノーマルリーチ」→第3段左「フラッシュリーチ」→下段左「フラッシュ+ターフビジョンリーチ」、同書第137頁下段右から第6〜12行の「テンパイすると土俵中央で、小兵で可愛らしい力士「大開放」とごついライバル力士ががっぷり四つになるノーマルリーチが始まる。ここから、大開放が相手を土俵際まで追い込む押し出しリーチ、あるいはバックに炎が出現し両力士が突っ張り合う炎リーチへと進行する」参照)。しかも、上記相違点イ・についての判断の所に記したように、後者の図柄変動表示器はそもそも液晶ディスプレイであってもよいのであるから、後者において、従来周知の「背景が今までのと異なる新たなリーチ態様となる」という構成、すなわち、「新たに選択された表示態様」という構成、を採用することは、当業者が格別創意工夫を要することではないというべきである。
そして、上記相違点イ・についての判断の所に記したように、液晶ディスプレイ、CRTで構成される図柄変動表示器を備えるパチンコ遊技機において、「各表示列の図柄が変動表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示される」という構成は、従来周知であるから、巻戻状表示後の再変動表示を図柄および背景が動画状に変動表示されるというものにすることは、当業者が格別創意工夫を要することではない。
また、(c)の前者の効果が、後者及び両従来周知の構成の各効果の総和以上の格別なものとは認められない。
そして、後者、引用例2に記載された発明及び両従来周知の構成を組み合わせることにより、前者が格別な効果を奏するようになったと言うこともできない。
したがって、前者は、後者、引用例2に記載された発明及び両従来周知の構成に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。
(4)むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第4項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で準用する特許法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。
3・本願発明について
平成12年5月2日付けの手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、本願明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「遊技盤に設けられた始動入賞口に打球が入球することにより図柄変動表示器の複数の表示列に夫々数字、記号等の種々の図柄が動画状に流れる如くに変動表示され、該表示列の図柄の流れが減速した後、該各表示列が同一図柄にて停止した場合に大当たりとなって可変入賞装置が継続的に開成状態となるパチンコ遊技機において、各表示列の図柄が変動中に非必然性をもって該表示画像全体が過去の表示時点まで巻戻状に表示され、その巻戻状表示の後に各表示列の図柄が新たな表示態様にて再び流れる如くに変動表示されて停止し、該各表示列の再変動表示後の停止図柄の如何によって大当たりの可否が決せられるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。」
(1)引用例
原査定の拒絶の理由に引用された引用例、及び、その記載事項は、上記「2・(1)」に記載したとおりである。
(2)対比・判断
本願発明は、上記2・で検討した本願補正発明から「表示画像全体」の限定事項である図柄が変動「表示されるのに従いその背景も動画状に変動表示されるようにするとともに」「各表示列の図柄が変動中に上記背景を含めた」との構成を省き、「図柄が新たな表示態様にて再び流れる如くに」の限定事項である「新たに選択された表示態様にて」「図柄および背景が再び動画状に」との構成を省いたものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、上記「2・(3)」に記載したとおり、引用例1に記載された発明,引用例2に記載された発明及び両従来周知の構成に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用例1に記載された発明,引用例2に記載された発明及び両従来周知の構成に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。
(3)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用例1に記載された発明,引用例2に記載された発明及び両従来周知の構成に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
よって、本願は、特許請求の範囲の請求項2及び3に係る各発明について言及するまでもなく、拒絶されるべきものであるから、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2005-02-08 
結審通知日 2005-02-15 
審決日 2005-02-28 
出願番号 特願平10-288712
審決分類 P 1 8・ 575- Z (A63F)
P 1 8・ 121- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 神 悦彦  
特許庁審判長 村山 隆
特許庁審判官 渡部 葉子
渡戸 正義
発明の名称 パチンコ遊技機  
代理人 伊藤 浩二  
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