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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06T
管理番号 1115868
審判番号 不服2004-10469  
総通号数 66 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-06-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-05-19 
確定日 2005-05-23 
事件の表示 平成10年特許願第355256号「画像処理方法及び装置及び画像処理システム、及び記録媒体」拒絶査定不服審判事件〔平成12年 6月30日出願公開、特開2000-182045、請求項の数(7)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.本願は、平成10年12月14日の出願であって、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明1」という。)は、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。

2.原査定の拒絶の理由に引用された特開平5-94523号公報(刊行物1)には、「対象画像の品質をファジー推論により評価し、その対象画像の品質に対応した度合いにより強調処理を行うことを特徴とする画像処理方法」が記載されている。
そして、本願発明1と刊行物1記載の発明とを対比すると、本願発明が「加工工程では、前記第1の画像がブロック符号化された画像でない場合に、該第1の画像に対してブロック符号化を施して復号した後に、前記第2の画像に加工すること」を発明特定事項とするのに対し、刊行物1記載の発明はこの発明特定事項がない点、で相違する。
また、上記相違点について、原査定の拒絶の理由に引用された特開平8-181865号公報(刊行物2)、特開平10-134178号公報(刊行物3)、ランディング訳,「New Photoshop f/x」,初版第1刷,株式会社エクシード・プレス,1998年9月1日,p.491-492,551-557(刊行物4)及び特開平7-121702号公報(刊行物5)のいずれにも記載も示唆もされていない。
確かに、ブロック符号化によりブロック歪みが付与されることは広く知られているが、そのブロック歪みを積極的に利用すべきことは周知ではないし、いずれの文献にも記載も示唆もされていない。さらにブロック歪みは好ましくないものとして避けるのが一般的な技術常識であるから、刊行物1ないし5に記載された発明と組み合わせることには動機付けがないというべきである。
そして、上記発明特手事項により、本願発明には「粒状化の発生によって、イラスト加工後の画像が単調な印象を与えない、独特の風合いを持った画像となる」という効果がある。
よって、本願発明1は、刊行物1ないし5に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとすることはできない。

3.本願の請求項2ないし7に係る発明も、本願発明1の上記発明特定事項を含むものであるから、上記2.で示したところと同様である。

4.以上のとおりであるから、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2005-05-09 
出願番号 特願平10-355256
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06T)
最終処分 成立  
前審関与審査官 ▲広▼島 明芳  
特許庁審判長 田口 英雄
特許庁審判官 深沢 正志
佐藤 敬介
発明の名称 画像処理方法及び装置及び画像処理システム、及び記録媒体  
代理人 木村 秀二  
代理人 大塚 康弘  
代理人 大塚 康徳  
代理人 高柳 司郎  

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