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審決分類 審判 査定不服 (159条1項、163条1項、174条1項で準用) 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1117334
審判番号 不服2002-12511  
総通号数 67 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2001-03-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-07-04 
確定日 2005-05-25 
事件の表示 平成11年特許願第256402号「インターネットによる情報提供システム」拒絶査定不服審判事件〔平成13年 3月30日出願公開、特開2001- 84298〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続きの経緯
本願は平成11年9月9日の出願であって、平成14年5月27日付で拒絶査定がなされ、これに対し、同年7月4日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年8月5日付で手続補正がなされたものである。

2.平成14年8月5日付の手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成14年8月5日付の手続補正を却下する。
[理由]
(1)本件手続き補正
平成14年8月5日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)は、特許法第17条の2第1項第4号に規定する期間内になされたものであって、平成14年1月7日付け手続補正により補正された特許請求の範囲(以下、「補正前の特許請求の範囲」という。)を、次のとおり(以下、「補正後の特許請求の範囲」という。)補正する補正事項を含むものである。

(補正前の特許請求の範囲)
【請求項5】
第1の情報依頼者からの情報提供依頼の内容をインターネットを介して受け付ける第1の依頼受付手段と、
第2の情報依頼者からの情報提供依頼の内容をインターネットを介して受け付ける第2の依頼受付手段と、
前記第1の依頼受付手段が受け付けた情報提供依頼の内容を、該依頼の内容に対応する所定の検索タームと共にデータベース化する第1のデータベース構築手段と、
前記第2の依頼受付手段が受け付けた情報提供依頼の内容を、該依頼の内容に対応する所定の検索タームと共にデータベース化する第2のデータベース構築手段と、
前記第1のデータベース構築手段によって構築された第1のデータベース及び前記第2のデータベース構築手段によって構築された第2のデータベースに対して、前記所定の検索タームに基づいて、該各データベースに蓄積されているデータ同士の結び付けを行うデータ結び付け手段と、
該データ結び付け手段によって結び付けられたデータに基づいて、前記第1の情報依頼者に対して、該第1の情報依頼者の情報提供依頼の内容に対応するものとして前記第2のデータベース中で結び付けられたデータを閲覧させる第1の閲覧手段と、
前記データ結び付け手段によって結び付けられたデータに基づいて、前記第2の情報依頼者に対して、該第2の情報依頼者の情報提供依頼の内容に対応するものとして前記第1のデータベース中で結び付けられたデータを閲覧させる第2の閲覧手段と
を備えているインターネットによる情報提供システムにおいて、
前記第1の情報依頼者からの情報提供依頼があった場合に、該第1の情報依頼者のID及びパスワードに加えて、該第1の情報依頼者の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号を併せて登録し、
前記第2の情報依頼者からの情報提供依頼があった場合に、該第2の情報依頼者のID及びパスワードに加えて、該第2の情報依頼者の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号を併せて登録し、
前記第1の閲覧手段がインターネットを介して前記第1の情報依頼者に対して前記第2のデータベース中で結び付けられたデータを閲覧させるに先立って、前記登録しておいた前記第1の情報依頼者の所有する通信端末に対して該第1の情報依頼者からの情報提供依頼に対応する返答が閲覧可能になった旨の伝言を通知する第1の伝言通知手段と、
前記第2の閲覧手段がインターネットを介して前記第2の情報依頼者に対して前記第1のデータベース中で結び付けられたデータを閲覧させるに先立って、前記登録しておいた前記第2の情報依頼者の所有する通信端末に対して該第2の情報依頼者からの情報提供依頼に対応する返答が閲覧可能になった旨の伝言を通知する第2の伝言通知手段と
を備えると共に、
前記第1の情報依頼者と前記第2の情報依頼者との間の問い合わせに関する履歴を作成することにより、その後、問い合わせ者又は返答者からの問い合わせと返答とが繰り返し実行される場合に、問い合わせ者から特定の返答者への問い合わせと、逆に当該特定の返答者から問い合わせ者への問い合わせとを、問い合わせ者及び返答者に対して伝達する際のアクセス先に関する情報を形成する様に構成されていること
を特徴とするインターネットによる情報提供システム。

(補正後の特許請求の範囲)
【請求項5】
第1の情報依頼者としての情報登録者A(23)からの情報提供依頼の内容をインターネットを介して受け付ける第1の依頼受付手段と、
第2の情報依頼者としての情報登録者B(27)からの情報提供依頼の内容をインターネットを介して受け付ける第2の依頼受付手段と、
前記第1の依頼受付手段が受け付けた情報提供依頼の内容を、該依頼の内容に対応する所定の検索タームと共にデータベースA(25)としてデータベース化する第1のデータベース構築手段と、
前記第2の依頼受付手段が受け付けた情報提供依頼の内容を、該依頼の内容に対応する所定の検索タームと共にデータベースB(29)としてデータベース化する第2のデータベース構築手段と、
前記第1のデータベース構築手段によって構築されたデータベースA(25)及び前記第2のデータベース構築手段によって構築されたデータベースB(29)に対して、前記所定の検索タームに基づいて、該各データベース(25,29)に蓄積されているデータ同士の結び付けを行うデータ結び付け手段と、
該データ結び付け手段によって結び付けられたデータに基づいて、前記第1の情報依頼者としての情報登録者A(23)に対して、該第1の情報依頼者の情報提供依頼の内容に対応するものとして前記データベースB(29)中で結び付けられたデータを閲覧させる第1の閲覧手段と、
前記データ結び付け手段によって結び付けられたデータに基づいて、前記第2の情報依頼者としての情報登録者B(27)に対して、該第2の情報依頼者の情報提供依頼の内容に対応するものとして前記データベースA(25)中で結び付けられたデータを閲覧させる第2の閲覧手段と
を備えているインターネットによる情報提供システム(21)において、
前記第1の情報依頼者としての情報登録者A(23)からの情報提供依頼があった場合に、該第1の情報依頼者としての情報登録者A(23)のID及びパスワードに加えて、該第1の情報依頼者としての情報登録者A(23)の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号を併せてユーザ情報データベース(33)に登録し、
前記第2の情報依頼者としての情報登録者B(27)からの情報提供依頼があった場合に、該第2の情報依頼者としての情報登録者B(27)のID及びパスワードに加えて、該第2の情報依頼者としての情報登録者B(27)の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号を併せて企業情報データベース(31)に登録し、
前記第1の閲覧手段がインターネットを介して前記第1の情報依頼者としての情報登録者A(23)に対して前記データベースB(29)中で結び付けられたデータを閲覧させるに先立って、前記ユーザ情報データベース(33)に登録しておいた前記第1の情報依頼者としての情報登録者A(23)の所有する通信端末に対して該第1の情報依頼者としての情報登録者A(23)からの情報提供依頼に対応する返答が閲覧可能になった旨の伝言を通知する第1の伝言通知手段と、
前記第2の閲覧手段がインターネットを介して前記第2の情報依頼者としての情報登録者B(27)に対して前記データベースA(25)中で結び付けられたデータを閲覧させるに先立って、前記企業情報データベース(31)に登録しておいた前記第2の情報依頼者としての情報登録者B(27)の所有する通信端末に対して該第2の情報依頼者としての情報登録者B(27)からの情報提供依頼に対応する返答が閲覧可能になった旨の伝言を通知する第2の伝言通知手段と
を備えると共に、
情報登録者A(23)によって、この情報提供システム(21)に関する自己のID及びパスワードを入力して、情報提供サイトと接続し、この情報提供サイトのホームページ上で、質問内容及び検索条件が入力されると、こうして入力された質問内容及び検索条件を、この情報提供システム(21)内において、データベースA(25)に登録し、
こうしてデータベースA(25)に登録された内容条件に基づいて、データベースB(29)に対する検索を実行し、
情報登録者A(23)からの質問内容及び検索条件に基づいて、この情報登録者A(23)に対する情報登録者B(27)としての企業を抽出すると共に、企業情報データベース(31)及びユーザ情報データベース(33)の登録内容に基づいて、アクセス先一覧表(37)として、どの情報登録者A(23)からどの情報登録者B(27)に対してどの様な問い合わせがあったかの履歴を作成することにより、その後、情報登録者A(23)又は情報登録者B(27)からの問い合わせと返答とが繰り返し実行される場合に、情報登録者A(23)から特定の情報登録者B(27)への問い合わせと、逆に当該特定の情報登録者B(27)から情報登録者A(23)への問い合わせとを、情報登録者A(23)及び情報登録者B(27)に対して伝達する際のアクセス先に関する情報を形成し、
情報登録者A(23)からの質問内容を、抽出された情報登録者B(27)に対する問い合わせの形で登録すると共に、情報登録者B(27)に対して、問い合わせがあった旨の伝言を通知し、
情報登録者B(27)が、自分宛として本システム内に閲覧可能な状態で登録されている電子情報を読んで、今回の質問内容に対する返答を作成してこの情報提供システム(21)に送信することによって第1段階として情報登録者B(27)から情報登録者A(23)への返答が行われると、この返答を、この情報提供システム(21)の有する返答情報データベース(35)に蓄積し、
今度は、情報登録者A(23)に対して問い合わせに対する返答情報の閲覧が可能になった旨の伝言を通知し、
返答情報一覧表(39)を情報登録者A(23)宛の閲覧可能な電子情報として本システム内に登録して情報登録者A(23)による返答の取得を可能ならしめ、
返答情報一覧表(39)を取得した情報登録者A(23)が、複数の返答情報の中から、自分が興味ある情報を選択し、さらに詳細な返答が必要である場合に、再び、より詳細な返答を求めるための質問内容を入力したら、
今度は、アクセス先一覧表(37)として残しておいた履歴情報に基づき、より詳細な返答を要求された情報登録者B(27)に対して、より詳細な返答をするために必要な情報を、当該情報登録者B(27)が本システムにアクセスすることにより閲覧可能な電子情報としてシステム内に登録すると共に、情報登録者B(27)に対して、より詳細な返答の要求があった旨を通知し、
情報登録者B(27)が、より詳細な返答をするのに十分な情報が電子情報として取得できた場合に、再び返答を作成し、情報登録者A(23)が閲覧可能な電子情報として本システムに対してこれを登録する一方、
情報登録者B(27)がより詳細な返答を行うに当たって、必要な情報が欠けていると判断して、情報登録者B(27)から情報登録者A(23)への問い合わせを実行したときは、この問い合わせについても、アクセス先一覧表(37)の履歴情報を参照し、
情報登録者B(27)からの問い合わせを、情報登録者A(23)が本システム内で閲覧可能な電子情報としてシステム内に登録すると共に、情報登録者A(23)に情報登録者B(27)からの問い合わせがあった旨の伝言を通知し、
この情報登録者B(27)から情報登録者A(23)への逆方向の問い合わせを情報登録者A(23)が取得して、この逆方向の問い合わせに対する返答を作成したら、この情報提供システム(21)に対して、情報登録者B(27)が本システムにアクセスすることにより閲覧可能な電子情報として返答情報データベース(35)に蓄積し、
アクセス先一覧表(37)の履歴情報に基づいて、情報登録者A(23)に対して問い合わせを行った情報登録者B(27)に対する返答情報一覧表(41)を本システム内で閲覧可能な電子情報として登録すると共に、情報登録者B(27)に対して返答があった旨の伝言を通知するという処理を、
繰り返し実行することができる様にしたこと
を特徴とするインターネットによる情報提供システム。

(2)当審の判断
本件補正が、特許法第17条の2第4項第1号乃至第4号に規定された事項を目的とするものであるか検討する。
本件補正は、「(情報登録者B(27)が、自分宛として本システム内に閲覧可能な状態で登録されている電子情報を読んで、今回の質問内容に対する返答を作成してこの情報提供システム(21)に送信することによって第1段階として情報登録者B(27)から情報登録者A(23)への返答が行われると、)この返答を、この情報提供システム(21)の有する返答情報データベース(35)に蓄積すること」および「(この情報登録者B(27)から情報登録者A(23)への逆方向の問い合わせを情報登録者A(23)が取得して、)この逆方向の問い合わせに対する返答を作成したら、この情報提供システム(21)に対して、情報登録者B(27)が本システムにアクセスすることにより閲覧可能な電子情報として返答情報データベース(35)に蓄積すること」を追加する補正事項を含むものであり、その結果、補正後の特許請求の範囲の請求項5の発明を特定するための事項として「返答情報データベース(35)」が追加された。
そして、前記追加された補正事項は、補正前の特許請求の範囲に記載された発明を特定するために必要な事項を限定するものではなく、また、請求項の削除及び誤記の訂正を目的とするものでもない。
また、請求人は審判請求書において、本件補正は「明確化(すなわち、明瞭でない記載の釈明)」を目的とするものである旨説明しているが、本件補正は拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてするものではないし、補正前の特許請求の範囲の請求項5の記載は明瞭であり、補正前の特許請求の範囲の請求項5に記載された発明は技術的に明瞭に特定されている。それ故、当該補正は明瞭でない記載の釈明に該当するものではない。

したがって、本件補正は、特許法17条の2第4項第1号乃至第4号に規定されたいずれの事項をも目的とするものではない。

(3)むすび
以上のとおりであるから、本件手続補正は、特許法第17条の2第4項の規定に適合しないので、同法第159条第1項で準用する同法53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。


3.本願発明について
平成14年8月5日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、補正前の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「予め情報提供者を登録しておく情報提供者登録手段と、
情報依頼者からの情報提供依頼の内容をインターネットを介して受け付ける依頼受付手段と、
該依頼受付手段によって受け付けられた情報提供依頼の内容に基づいて、前記情報提供者登録手段に登録されている情報提供者の内の対応する情報提供者に対して、前記情報依頼者からの情報提供依頼の内容をインターネットを介して伝達する依頼内容伝達手段と、
該依頼内容伝達手段によって情報提供依頼の内容を伝達された情報提供者から返信されてきた返信内容をインターネットを介して蓄積する返信内容蓄積手段と、
該返信内容蓄積手段に蓄積された返信内容を、前記情報依頼者に対してインターネットを介して閲覧させる返信内容閲覧手段と
を備えているインターネットによる情報提供システムにおいて、
前記情報提供者を登録する際に、該情報提供者のID及びパスワードに加えて、該情報提供者の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号を併せて登録し、
前記情報依頼者に関しても、本システムにアクセスするための該情報依頼者のID及びパスワードに加えて、該情報依頼者の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号を併せて登録し、
前記依頼内容伝達手段がインターネットを介して前記情報提供者に対して前記情報依頼者からの情報提供依頼の内容を伝達するに先立って、前記登録しておいた情報提供者の所有する通信端末に対して情報提供依頼がなされた旨の伝言を通知する第1の伝言通知手段と、
前記返信内容閲覧手段がインターネットを介して前記情報依頼者に対して前記情報提供者からの返信内容を閲覧させるに先立って、前記登録しておいた情報依頼者の所有する通信端末に対して返信内容の閲覧が可能になった旨の伝言を通知する第2の伝言通知手段と
を備えると共に、
前記情報依頼者と前記情報提供者との間の問い合わせに関する履歴を作成することにより、その後、問い合わせ者又は返答者からの問い合わせと返答とが繰り返し実行される場合に、問い合わせ者から特定の返答者への問い合わせと、逆に当該特定の返答者から問い合わせ者への問い合わせとを、問い合わせ者及び返答者に対して伝達する際のアクセス先に関する情報を形成する様に構成されていること
を特徴とするインターネットによる情報提供システム。」

4.引用例
(1)原審の拒絶の理由に引用された 国際公開第98/04061号パンフレット(以下、引用例という。)には、「An expert matching apparatus」に関して、次の事項が図面と共に記載されている。
なお、原文の後の括弧書きの日本文は当該部分の仮訳である。

A.「The method and apparatus of the present invention will now be discussed with reference to figures 1, 2, 3, 4, and 5. In a preferred embodiment, the present invention includes end user interface 500, central controller 200, associated databases, and expert interface400. The present invention identifies the appropriate expert, supervises the distribution of requests to the appropriate experts, and supplies timely answers to the end user. Thus, a person looking for expert knowledge can receive it in a simple, cost and time effective manner.
System Architecture
The system architecture of a first embodiment of the apparatus and method of the present invention is illustrated with reference to Figures 1 through 5. As shown in Figure 1, the apparatus of the present invention comprises expert interface 400, central controller 200, and end user interface 500 (collectively the "nodes"). Each node is connected via an Internet connection using a public switched phone network 110, such as those provided by a local or regional telephone operating company. Connection may also be provided by dedicated data lines, cellular, Personal Communication Systems ("PCS"), microwave, or satellite networks. Expert interface 400 and user interface 500 are the input and output gateways for communications with central controller 200. (略) As shown in Figure 2, central controller 200 includes central processor (CPU) 205, cryptographic processor 210, RAM 215, ROM 220, payment processor 230, billing processor 225, clock 235, operating system 240, network interface 245, and data storage device 250. A conventional personal computer or computer workstation with sufficient memory and processing capability may be used as central controller 200. In one embodiment it operates as a web server, both receiving and transmitting data inquiries generated by end users.
(次に、図1,図2,図3,図4および図5を参照し、本発明の方法および装置について説明する。好ましい実施例では、本発明は、エンドユーザー・インターフェース500と、中央コントローラ200と、関連するデータベースと、エキスパート・インターフェース100とを含む。本発明は、適当なエキスパートを識別し、適当なエキスパートへのリクエストの配布を管理し、エンドユーザーへの回答をタイムリーに供給するようになっている。従って、エキスパートの知識を求める人は、簡単で、かつ、コストおよび時間的に効果的に回答を受け取ることができる。
システムアーキテクチャ
図1〜図5を参照し、本発明の装置および方法の第1の実施例のシステム・アーキテクチャを示す。図1に示されるように、本発明の装置は、エキスパート・インターフェース400と、中央コントローラ200と、エンドユーザー・インターフェース500(これらを「ノード」と総称する。)とを含む。地方または地域の電話運用会社によって提供されるような公衆交換電話ネットワーク110を使ってインターネット接続を介し、各ノードが接続されている。この接続は、専用データ回線,セルラー電話,パーソナル通信システム(PCS),マイクロウェーブまたは衛星ネットワークによっても提供できる。エキスパート・インターフェース400およびユーザー・インターフェース500は、中央コントローラ200と通信するための入出力ゲートウェイとなっている。(略) 図2に示されるように、中央コントローラ200は、中央プロセッサ(CPU)205と、暗号プロセッサ210と、RAM215と、ROM220と、支払いプロセッサ230と、課金プロセッサ225と、クロック235と、オペレーティング・システム240と、ネットワーク・インターフェース245と、データ記憶デバイス250とを含む。 中央コントローラ200として十分なメモリ容量および処理能力を有する従来のパソコンまたはコンピュータ・ワークステーションを使用することができる。一実施例では、このコントローラは、エンドユーザーによって発生されたデータの問い合わせを受信しかつ送信するウェブサーバーとして働く。)」(第9頁第2行目〜第10頁第8行目)

B.「Data storage device 250 may include hard disk magnetic or optical storage units, as well as CD-ROM drives or flash memory. Data storage device 250 contains databases used in the processing of transactions in the present invention, including expert database 255, end user database 260, end user request database 265, expert answer database 270, payment database 275, billing database 280, expert qualifications database 285, and cryptographic key database 290. In a preferred embodiment database software such as Oracle7, manufactured by Oracle Corporation, is used to create and manage these databases. Expert database 255 maintains data on the experts, including name, address, private key information, email addresses, physical addresses, payment preferences, rates, availability standards, voice mail addresses, expert profile 155, biographies, past expert answers 130, and respective subject areas of expertise. Expert profile 155 includes automatic bid amounts, minimum completion times, acceptable price ranges, and the like. Expert database 255 includes rating information generated by end users, as well as expert address 145, which is used to direct communications to the expert. Expert address 145 comprises a phone number, web page URL, bulletin board address, pager number, telephone number, email address, voice mail address, facsimile number, or any other way to contact the expert. Expert database 225 also stores all big requests 160 and bid offers 165 generated by the expert. Advertising data generated by the expert may also be stored in this database. End user database 260 maintains data on end user, such as name, address, phone number, ID number, email,adddress, payment preferences, past system usage, private key information, etc. It also contains end user profile 150, which stores preferenced for required resonse time, acceptable qualification levels, acceptable price levels, automatic bid amounts, and the like. It also contains copies of each bid request 160 and bid offer 165 generated by the end user. End user request database 265 includes all end user requests 120 received by central controller 200, indexed by subject. A unique tracking number is also stored for each end user request 120. End user request database 265 also stores the grading request 125, which is a set of questions and answers generated in the grading embodiment. All requests 115 are also stored in this database. Expert answer database 270 archives all expert answers 130 received by central controller 200. This database is indexed by expert answer 130 tracking number. (略) Expert qualifications database 285 maintains expert qualifications 140 on the expert's professional, academic, and industry qualifications, such as licenses, degrees, publications, experience, certifications, professional education, skill sets, languages, location, response times, rates, resume, etc. These qualifications may be stored in multimedia form (e.g. text, video, audio) and transmitted to end users looking for further qualification data about an expert. In an alternative embodiment, expert qualifications database 285 and expert database 255 can be combined into a single database.
(データ記憶デバイス250では、ハードディスクの磁気または光学的記憶ユニットのみならず、CDROMドライブまたはフラッシュメモリを含むことができる。データ記憶デバイス250は,エキスパート・データベース255とエンドユーザー・データベース260とエンドユーザー・リクエスト・データベース265とエキスパート回答データベース270と支払いデータベース275と課金データベース280とエキスパートの適格性データベース285と暗号鍵データベース290とを含む、本発明における取引の処理に使用されるデータベースを含む。好ましい実施例では、データベース用ソフトウェア、例えばオラクル社によって製造されたオラクル7を使って、これらデータベースを構築し管理している。 エキスパート・データベース255は、氏名,住所,秘密鍵情報,eメールアドレス,物理的アドレス,支払い優先順序,レート,利用可能性の基準,ボイスメールアドレス,エキスパートのプロフィル155,略歴,過去のエキスパートの回答130およびそれぞれの専門分野を含む、エキスパートに関するデータを維持する。エキスパートのプロフィル155には、自動的な入札額,最短完了時間,受け入れ可能な報酬額範囲等が含まれる。エキスパート・データベース255には、エンドユーザーが作成したレーティング情報のみならず、エキスパートに通信を送るのに使用されたエキスパートのアドレス145が含まれる。エキスパートのアドレス145は、電話番号,ウェブページURL,掲示板アドレス,ページャーの番号,電話番号,eメールアドレス,音声メールアドレス,ファックス番号,その他のエキスパートにコンタクトする任意の方法を含む。エキスパート・データベース255は、エキスパートによって発生されたすべての入札リクエスト160および入札オファー165も記憶しており、このデータベースには、エキスパートによって発生された広告データを記憶させてもよい。エンドユーザーのデータベース260は、エンドユーザーに関するデータ、例えば氏名,住所,電話番号,ID番号,eメールアドレス,支払い優先順序,過去のシステムの利用率,秘密鍵情報等を維持する。このデータベースは更に、必要な応答時間,許容できる適格性レベル,アクセス可能な報酬額レベル,自動入札量等に対する優先順序を記憶するエンドユーザー・プロフィル150も含む。更に、エンドユーザーによって発生された各入札リクエスト160および入札オファー165のコピーも含む。 エンドユーザーのリクエスト・データベース265は、主題によって分類された、中央コントローラ200によって受信されたエンドユーザー・リクエスト120の全てを含む。各エンドユーザー・リクエスト120に対するユニークなトラッキング番号も記憶される。エンドユーザー・リクエスト・データベース265は、採点の実施例で発生された質問および解答の組である採点リクエスト125も記憶する。このデータベースには、すべてのリクエスト115も記憶される。 エキスパート回答データベース270は、中央コントローラ200によって受信されたすべてのエキスパートの回答130を文書管理する。このデータベースは、エキスパート回答130のトラッキング番号によってインデックスされる。(略) エキスパートの適格性データベース285は、エキスパートのプロフェッショナルな適格性,学術的評価および業界の評価,例えば資格,学位,刊行物,経験,証明書,専門的な教育,技術,言語,場所,応答時間,料金,履歴書等に関するエキスパートの適格性140を維持する。これら適格性は、マルチメディアのフォーム(例えば、テキスト,ビデオ,オーディオ)で記憶でき、エキスパートに関する更に別の適格性データを求めるエンドユーザーに求めることができる。別の実施例では、エキスパートの適格性データベース285とエキスパートのデータベース255とを1つのデータベースに組み合わせることも可能である)」(第11頁第15行目〜第13頁第5行目)

C.「Fiqures 4 and 5 describe expert interface 400 and end user interface 500, respectively. In an exemplary embodiment they are both conventional personal computers having an input device, such as a keyboared, mouse, or conventional voice recognition software package: a display device, such as a video monitor; a processeng device such as a CPU; and a network interface such as a modem. Alternatively, expert interface 400 and end user interface 500 may also be voice mail systems, or other electronic or voice communications systerms. As will be described further in the following embodiments, devices such as fax machines or pagers are also suitable interfaces.
(図4および図5は、エキスパート・インターフェース400およびエンドユーザー・インターフェース500をそれぞれ示す。実施例では、これらインターフェースの双方は、入力デバイス、例えばキーボード,マウスまたは従来の音声認識ソフトウェア・パッケージと、ビデオ・モニタのようなディスプレイ・デバイスと、CPUのような処理デバイスと、モデムのようなネットワーク・インターフェースを有する従来のパソコンとなっている。これとは異なり、エキスパート・インターフェース400およびエンドユーザー・インターフェース500は音声メールシステムまたは他の電子的または音声通信システムでもよい。後の実施例で更に説明するように、ファックスまたはページャーのようなデバイスも適当なインターフェースとなる。)」(第14頁第28行目〜第15頁第2行目)

D.「With reference to Fiqure 6, there is described the process by which the end user formulates end user request 120. The end user first creates a request 115 at step 600, such as a question which requires human judgement, evaluation, analysis, etc. A small business owner, for example, might want to learn new strategies for lowering his tax bill. Multiple questions may also be bundled into one request 115. At step 610, the end user converts request 115 into electronic format, if necessary. Once converted, the end user attaches his name or a unique user ID number to request 115 at step 620. This ID number is received from central contrller 200 when the end user reqisters for the service, or is chosen by the end user and then reqistered with central contrller 200 by phone. Central contrller 200 maintains a database of end user ID numbers in end user database 260, and issues (or allows) only unique numbers. If less security is required, the user's telephone number could serve as the ID number since it has the advantages of being both unique and easily remembered. At step 630, the end user attaches criteria 117 to request 115. At step 640, both hte user ID and criteria 117 are combined with request 115, producing a complete end user request 120. As shown at step 635 in Figure 6, criteria 117 include at least one of the following: price, time frame required for answer, qualifications of the expert, subject, geographic location, etc. This information is used by central controller 200 to route end user request 120 to experts meeting criteria 117. Criteria 117 are searchable; thus central controller 200 searches expert database 225 for appropriate experts to answer end user request 120 based on criteria 117. Criteria 117 will typically describe the required subject area of the expert, as well as the level of expertise necessary to answer end user request 120. Sample subject areas include medicine, law, mathematics, car repair, multimedia editing, etc, Within a given subject there may be many levels, such as ten levels of car repair expertise. There may be a specific format for criteria 117, requiring the end user to use a given set of word and symbols such as “PRICE<=200 and SUBJECT=Biology and QUALIFICATIONS=level 4 and RESPONSE TIME<=2.0 hours.” The end user may also designate price, response time, and payment terms as criteria 117 of end user request 120. Criteria 117 are met by expert qualifications 140. As part of the registration process for candidate experts, their expert qualifications 140 are established by central contrller 200. To be a level four patent attorney, for example, the expert might have to submit a copy of his bar results, and prove that he has had at least five years of work experience in patent law.
(図6を参照すると、ここには、エキスパートがエキスパート・リクエスト120を定型化するプロセスが示されている。まず、エンドユーザーは、ステップ600でリクエスト115、例えば人の判断,評価,分析等を必要とする質問を作成する。例えば、小企業のオーナーが税金の請求額を下げるための新しい方針について知りたがっているとする。多数の質問を1つのリクエスト115にまとめることもできる。ステップ610では、エンドユーザーは必要であればリクエスト115を電子的なフォーマットに変換する。一旦変換を行うと、エンドユーザーはステップ620でリクエスト115に自分の氏名またはユニークなユーザーID番号を添付する。エンドユーザーがそのサービスを登録すると、中央コントローラ200からこのID番号が受信されるかこの番号がエンドユーザーによって選択されると、電話によって中央コントローラ200によりこの番号を登録する。中央コントローラ200は、エンドユーザーのデータベース260内にエンドユーザーのID番号のデータベースを維持しており、ユニークな番号しか発行(または許可)しない。低い安全度でよい場合、ユーザーの電話番号をID番号として使用できる。この電話番号は、ユニークであり、かつ、容易に思い出すことができるという点で有利であるからである。ステップ630で、エンドユーザーはリクエスト115に基準117を添付する。ステップ640で、ユーザーIDおよび基準117がリクエスト115と組み合わされ、1つの完全なエンドユーザー・リクエスト120が発生される。図6におけるステップ635に示されるように、基準117は次のうちの少なくとも1つを含む。すなわち価格,回答に必要な時間フレーム,エキスパートの適格性,主題,地理的エリア等のうちの少なくとも1つを含む。この情報は、中央コントローラ200によって使用され、基準117を満たすエキスパートにエンドユーザー・リクエスト120をルーチングする。基準117はサーチ可能であるので、中央コントローラ200は、基準117に基づき、エンドユーザー・リクエスト120に回答するよう、適当なエキスパートのためのエキスパート・データベース255をサーチする。基準117は、一般に、エキスパートの必要な分野のみならず、エンドユーザー・リクエスト120に回答するのに必要な専門レベルを記述する。サンプル分野としては、医学,法律,数学,自動車修理,マルチメディア編集等がある。所定の主題では、多数のレベルが存在し得る。例えば、自動車修理の専門技術には10のレベルがある。単語と記号の所定の組、例えば「PRICE(報酬額)<=200およびSUBJECT(分野)=生物学およびQUALIFICATIONS(適格性)=レベル4およびRESPONSE TIME(応答時間)<=2時間」をエンドユーザーが使用することを求めるような特別なフォーマットの基準117があり得る。エンドユーザーは、エンドユーザー・リクエスト120の基準117として、価格,応答時間および支払い条件を指定してもよい。 基準117はエキスパートの適格性140によって満たされる。候補エキスパートに対する登録プロセスの一部として、中央コントローラ200によりエキスパートの適格性140が設定される。レベル4の弁理士となるには、例えば、エキスパートは自分の法廷の記録のコピーを提出し、自分が特許法で少なくとも5年の仕事上の経験があることを証明しなければならない。)」(第16頁第16行目〜第17頁第29行目)

E.「Referring again to Fiqure 6, end user request 120 is then transmitted to central controller 200 at step 650. This transfer occurs via electronic mail, although the system also supports voice mail, facsimile, or postal mail transmissions of end user requests 120. With voice mail, the end user calls central controller 200 and leaves end user request 120 in audio form. These end userrequests 120 may be transcribed into digital text at central controller 200, or made available to experts in the same audio format. In a postal mail embodiment, central controller 200 acts more like a router, directing end user requests 120 to the proper experts, creating multiple copies of end user rerquest 120 if necessary. End user requests 120 may also be posted to bulletin boards or web pages operated by central controller 200. In a web-based embodiment, end users may fill out an electronic form built into the web page of central controller 200. (略) Referring now to Fiqure 7, end user request 120 is receivd, stored, and processed by central controller 200 before being routed to the appropriate experts. At step 700, end user request 120 is received from the enduser. Central controller 200 supports all transmission methods described at step 650, allowing for a wide variety of formats of incoming end user requests 120. Some formats may be changed, however, before further processing by central controller 200. End user requests 120 transmitted by mail in paper form, for example, may be scanned-in and digitized, using optical character recognition software to create digital text. Once end user request 120 has been received, it is stored in end user request database 265 where it is assigned a unique tracking number. After being stored at step 700, end user request 120 may go through a series of processing steps.
(再度、図6を参照する。ステップ650では、中央コントローラ200にエンドユーザー・リクエスト120が送信される。このような転送は電子メールを介して行われるが、このシステムはエンドユーザー・リクエスト120の音声メール,ファックスまたは郵便による送信もサポートできる。エンドユーザーは、音声メールによりオーディオ・フォームで中央コントローラ200を呼び出し、エンドユーザー・リクエスト120を残すことができる。これらエンドユーザー・リクエスト120は、中央コントローラ200にてデジタル・テキストに記載でき、または同じオーディオ・フォーマットでエキスパートが利用できるようになる。郵便メールの実施例では、中央コントローラ200は、ルータにより類似した状態で作動し、エンドユーザー・リクエスト120を適当なエキスパートへ向け、必要な場合にエンドユーザー・リクエスト120の多数のコピーを作成する。エンドユーザー・リクエスト120は、中央コントローラ200によって運用される掲示板またはウェブページへ掲示することもできる。ウェブを使った実施例では、エンドユーザーは中央コントローラ200のウェブページに内蔵された電子フォームを満たすことができる。(略)次に、図7を参照する。ここでは、エンドユーザー・リクエスト170は、適当なエキスパートにルーティングされる前に、中央コントローラ200により受信され、記憶され、処理される。ステップ700にて、エンドユーザーからエンドユーザー・リクエスト120が受信される。中央コントローラ200は、ステップ650に記載された送信方法のすべてをサポートし、種々のフォーマットの着信エンドユーザー・リクエスト120を可能にする。しかしながら、中央コントローラ200で更に処理する前に一部のフォーマットを変えてもよい。例えば、ペーパー上でメールにより送信されるエンドユーザー・リクエスト120は、デジタル・テキストを作成するための光学的文字認識ソフトウェアを使ってスキャン入力し、デジタル化してもよい。エンドユーザー・リクエスト120が一旦受信されると、このリクエストはエンドユーザー・リクエスト・データベース265に記憶され、ここで、このエンドユーザー・リクエストにユニークなトラッキング番号が割り当てられる。 ステップ700で記憶された後に、エンドユーザー・リクエスト120は一連の処理ステップを通過できる。)」(第19頁第16行目〜第20頁第34行目)

F.「Before searching for the appropriate expert to respond to end user request 120, central controller 200 searches end user request database 265 at step 710 for similar end user requests 120 so that unnecessary duplication of work by experts is not performed. If end user request 120 relates to tax strategies for small businesses and has been asked before, there may be no need for having an expert create a new expert answer 130. It is simpler and cheaper to use the existing.expert answer 130. Conventional search algorithms are used to search end user request database 265 for duplicate or similar end user requests 120. (略)If a similar end user request 120 is found at Step 720, then the end user is given the option of purchasing the associated expert answer 130 at step 730. If the end user wants to buy it, expert answer 130 is transmitted to the end user at step 740. A bill is sent to the end user at step 750, and royalty payments are
added to the account of the expert who generated expert answer 130. These royalty payments may be a percentage of the price of the original end user request 120, a fixed payment per expert answer 130 used, or a combination of both. Royalty payments might decline over time, with a predetermined maximum royalty period.
(エンドユーザー・リクエスト120に応答するために適当なエキスパートをサーチする前に、中央コントローラ200はエキスパートによる仕事の不要な重複を行わないように、同様なエンドユーザー・リクエスト120に対しステップ710でエンドユーザー・リクエスト・データベース265をサーチする。エンドユーザー・リクエスト120が小企業用税金対策に関連しており、以前、問い合わせがあったものであれば、エキスパートに新しいエキスパートの回答130を作成させる必要はない。現在あるエキスパートの回答130を使用するほうが簡単で、より安価である。重複または類似するエンドユーザー・リクエスト120に対し、エンドユーザー・リクエスト・データベース265をサーチするのに、従来のサーチ・アルゴリズムを使用する。(略)ステップ720で類似するエンドユーザー・リクエスト120が発見された場合、エンドユーザーにはステップ730で関連するエキスパート回答130を購入する選択権が与えられる。エンドユーザーがこれを購入したい場合、ステップ740でエンドユーザーにエキスパート回答130が送信される。ステップ750でエンドユーザーに請求書が送られ、エキスパート回答130を発信したエキスパートの口座にロイヤルティの支払額が加えられる。これらロイヤルティの支払額は、元のエンドユーザー・リクエスト120の価格の何パーセント、使用されたエキスパート回答130当たりの固定された支払額またはその双方の組み合わせとすることできる。このロイヤルティの支払額は、所定の最大のロイヤルティ期間からの時間の経過と共に減額してもよい。)」(第22頁第16行目〜第23頁第8行目)

G.「Referring again to Figure 7, if a similar end user request 120 is not found at step 720, or if the end user decides not to buy expert answer 130 at step 730, then central controller 200 begins to search for appropriate candidate experts satisfying criteria 117. At step 760, criteria 117 of end user request 120 are extracted and used as parameters for a search of expert database 255. At step 770, a list of experts is generated whose qualifications meet criteria 117. In a simple example, criteria 117 is ,"SUBJECT=mathematics and LEVEL=4 and PAPERS=number theory." Central controller 200 searches expert qualifications database 285 for all records with expert qualifications 140 field value of level four mathematician. From this subset of experts, the database field for publications is then searched, eliminating all experts who have not published in number theory. The resulting list of experts satisfies criteria 117. Those skilled in the art will appreciate that there are many database search techniques in addition to those protocols described above.
(再度、図7を参照する。ステップ720で類似するエンドユーザー・リクエスト120が見つからない場合、または、エンドユーザーがステップ730でエキスパートの回答130を買わないと判断した場合、中央コントローラ200は基準117を満たす適当な候補エキスパートのサーチを開始する。ステップ760では、エンドユーザー・リクエスト120の基準117を抽出し、エキスパート・データベース255のサーチをするためのパラメータとして使用する。ステップ770にて、基準117を適格性が満たすエキスパートのリストを発生する。簡単な例では、基準117は「SUBJECT=数学かつLEVEL=4かつPAPERS=数論」となる。中央コントローラ200は、レベル4の数学者のエキスパートの適格性140のフィールド値によるすべての記録をエキスパートの適格性データベース285でサーチする。エキスパートのこのサブセットから刊行物のためのデータベース・フィールドをサーチし、数論で発表していない全てのエキスパートを除く。この結果得られるエキスパートのリストは基準117を満たす。当業者であれば上記プロトコルの外に多くのデータベース・サーチ技術があることが理解できよう。)」(第23頁第9行目〜同頁第28行目)

H.「Referring now to Figure 8, there is illustrated a method for transmitting end user request 120 to the appropriate experts. At step 800, central controller 200 generates a price for end user request 120 and attaches it. This price is based on several factors including the expected length of time to produce expert answer 130, complexity of expera answer 130, the qualifications of the expert, and criteria 117. End user request 120 and price are transmitted to the qualifying experts at step 810, using expert address 145 contained in expert database 255. End user request 120 is transmitted by e-mail, postal delivery, phone, pager, beeper, radio or televisionbroadcast, etc. Alternatively, a combination of these methods is used. A message might be sent to the expert's beeper, for example, telling him to check his email for the complete end user retest 120. (略) Figure 9 illustrates the concluding phase of the process in which the expert develops expert answer 130. After receiving end user request 120, the expert develops expert answer 130 at step 900. At step 910, the expert attaches his expert ID and then transmits expert answer 130 and expert ID to central controller 200 at step 920. Central controller 200 adds a tracking number to expert answer 130 and stores it in expert answer database 270. The end user is billed at step 930. As will be described in the billing embodiment of the present invention, end user payment may take the form of a credit card transaction, the direct transfer of funds into his bank account, or other preferred methods. After billing the end user, expert answer 130 is transmitted to the end user at step 940.
(次に、図8を参照する。ここには、適当なエキスパートにエンドユーザー・リクエスト120を送信するための方法が示されている。ステップ800では、中央コントローラ200がエンドユーザー・リクエスト120に対する価格を発生し、これを添付する。この価格は、エキスパート回答130を作成するのにかかる予想時間,エキスパートの回答130の複雑さ,エキスパートの適格性および基準117を含むいくつかの要素に基づく。ステップ810で、エキスパート・データベース255に含まれるエキスパート・アドレス145を使って、エンドユーザー・リクエスト120および報酬額が適格性のあるエキスパートへ送信される。エンドユーザー・リクエスト120は、eメール,郵便,電話,ページャー,ビーパー,ラジオまたはテレビ放送等によって送信される。これとは異なり、これら方法の組み合わせも使用される。例えば、エキスパートのビーパーにメッセージを送り、完全なエンドユーザー・リクエスト120を確認するためにエキスパートのeメールをチェックすることをエキスパートに伝えてもよい。(略) 図9は、エキスパートがエキスパート回答130を発生するプロセスの終了段階を示す。エキスパートはエンドユーザー・リクエスト120を受信した後に、ステップ900でエキスパート回答130を発生する。ステップ910でエキスパートは自分のエキスパートIDを添付し、エキスパート回答130およびエキスパートIDをステップ920で中央コントローラ200へ送信する。中央コントローラ200は、エキスパート回答130にトラッキング番号加え、これをエキスパート回答データベース270に記憶する。ステップ930で、エンドユーザーに課金される。本発明の課金の実施例で後に説明するように、エンドユーザーの支払いは、クレジットカードの取引,自分の銀行口座への直接送金または他の好ましい方法の形態をとることができる。エンドユーザーに料金を請求した後、ステップ940でエンドユーザーにエキスパート回答130が送信される。)」(第24頁第27行目〜第25頁第31行目)

I.「WHAT IS CLAIMED IS:
1. An expert matching apparatus for managing communications between an expert having particular qualifications and an end user seeking a solution to an end user request, comprising :
a controller unit configured for processing an end user request generated by an end user, the controller unit having a database for storing therein a plurality of qualifications for a plurality of experts, each expert qualification associated with an address corresponding to a particular expert, said controller unit configured to search the database to generate a search result containing at least one expert qualification which corresponds to the end user request, said controller unit further configured to select an expert based on said search result; and
a transceiver disposed in communication with said controller unit, said transceiver configured for transmitting at least a portion of the end user request to the address of the selected expert, for receiving an expert answer corresponding to the transmitted end user request, and for transmitting at least a portion of the expert answer to the end user.
(略)
3. The apparatus of claims 1 or 2 , wherein said transceiver is further configured for receiving quaranteed payment information from a quaranteed payment system for payment of expert services rendered to the end user and for transmitting payment remittance information to a payment remittance sysytem to remit payment to the selected expert.
(略)
5. The apparatus of claim 3, wherein the transceiver is disposed in communication with an electronic network, the electronic network selected from the group consisiting of an electronic bulletin board, a web page, a voice mail system, a voice telephone sysytem, and a facsimile sysytem.
(略)
8. The apparatus of claim 6, wherein the controller unit is configured to authenticate either or both origin and integrity of a transmission received by the controller unit using an identifier selected from the guoup consisting of a password, a name, an identification number, and a digital signature.
(略)
19. The apparatus of claim 3, wherein the contrloller unit is configured to store and retrieve a prior end user request.
(【特許請求の範囲】
1.特定の適格性を有するエキスパートとエンドユーザーのリクエストに対する回答を望むエンドユーザーとの間の通信を管理するためのエキスパート仲介装置であって、
エンドユーザーが作成したエンドユーザー・リクエストを処理するコントローラ・ユニットを備え、該コントローラ・ユニットが複数のエキスパートに対する複数の適格性を内部に記憶するデータベースを有し、各エキスパートの適格性が特定のエキスパートに対応するアドレスに関連しており、前記コントローラ・ユニットがエンドユーザー・リクエストに対応する少なくとも一人のエキスパートの適格性を含むサーチ結果を発生するようにデータベースをサーチし、前記コントローラ・ユニットが更に、前記サーチ結果に基づきエキスパートを選択し、
更に、選択されたエキスパートのアドレスにエンドユーザー・リクエストの少なくとも一部を送信し、送信されたエンドユーザー・リクエストに対応するエキスパート回答を受信し、エンドユーザーに対しエキスパート回答の少なくとも一部を送信する、前記コントローラ・ユニットと通信するトランシーバを備えた、
エキスパート仲介装置。
(略)
3.前記トランシーバが更に、エンドユーザーに対してなされたエキスパート・サービスの支払いを行うための保証された支払いシステムからの保証された支払い情報を受信すると共に、選択されたエキスパートへ支払いを送金するように支払い送金システムに支払い送金情報を送信する、請求項1または請求項2記載のエキスパート仲介装置。
(略)
5.トランシーバが、電子掲示板,ウェブページ,音声メール・システム,音声電話システムおよびファクシミリ・システムからなる群から選択された電子ネットワークと通信する、請求項3記載のエキスパート仲介装置。
(略)
8.コントローラ・ユニットが、パスワード,氏名,識別番号およびデジタル署名からなる群から選択された識別子を使用して、コントローラ・ユニットの受信した送信信号の発信源および保全性の一方または双方を認証する、請求項6記載のエキスパート仲介装置。
(略)
19.コントローラ・ユニットが、従来のエンドユーザー・リクエストを記憶して検索する、請求項3記載のエキスパート仲介装置。
)」(第76頁第1行目〜第80頁第7行目)

ここで、Fの記載から明らかなように、引用例記載の仲介装置においては過去のエンドユーザーリクエストとそれに対応するエキスパート回答を蓄積して、その後、活用しているものである。また、過去の類似のエンドユーザーリクエストに基づいて当該類似のエンドユーザーリクエストに対応するエキスパート回答をサーチすること、および、Bに記載のようにエキスパート回答とエンドユーザーリクエストとエキスパート回答は両者ともトラッキング番号が付されていることからして、エンドユーザーリクエストと対応するエキスパート回答は相互に関連してデータベースに保存されているものと認められる。更に、過去に回答されたエキスパート回答を再度使用する場合には、回答を発信したエキスパートの口座に再度ロイヤリテイが支払われることからして、エンドユーザーリクエストと対応するエキスパート回答を相互に関連して保存する際には、エキスパートの口座情報(即ち、関係する情報)も関連して保存しているものと認められる。
また、Hの記載のように、エキスパートがエキスパート回答を送信する際、IDも添付することから、エキスパートのIDもエキスパートデータベースに蓄積されているものと認められる。

したがって、引用例には次のような発明が記載されていると認められる。
「予めエキスパートを登録しておくエキスパートデータベースと、
エンドユーザーからのエンドユーザーリクエストの内容をインターネットを介して受け付ける中央コントローラと、
該中央コントローラによって受け付けられたエンドユーザーリクエストの内容に基づいて、前記エキスパートデータベースに登録されているエキスパートの内の対応するエキスパートに対して、前記エンドユーザーからのエンドユーザーリクエストの内容をインターネットを介して伝達する中央コントローラと、
該中央コントローラによってエンドユーザーリクエストの内容を伝達されたエキスパートから返信されてきた返信内容をインターネットを介して蓄積するエキスパート回答データベースと、
該エキスパート回答データベースに蓄積された返信内容を、前記情報依頼者に対してインターネットを介して閲覧させる中央コントローラと
を備えているインターネットによるエキスパート仲介装置において、
前記エキスパートを登録する際に、該エキスパートのIDに加えて、 該エキスパートの所有する電話、ぺージャー、ファックス等の通信端末の番号を併せて登録し、
前記エンドユーザーに関しても、本仲介装置にアクセスするための該エンドユーザのIDに加えて、該エンドユーザーの所有する電話番号を併せて登録し、
前記中央コントローラがインターネットを介して前記エキスパートに対して前記エンドユーザーからのエンドユーザーリクエストの内容を伝達するに先立って、前記登録しておいたエクスパートの所有する通信端末に対してエンドユーザーリクエストがなされた旨の伝言を通知するビーパー等の手段と、
を備えると共に、
前記エンドユーザーと前記エキスパートとの間のエンドユーザリクエストと対応するエキスパート回答および関係する情報を関連させて蓄積し、その後、類似のエンドユーザリクエストがあった場合に利用すること、
を特徴とするインターネットによる情報提供システム。」

5. 本願発明と引用例記載の発明の対比
引用例記載の発明の「イ.エキスパート」、「ロ.エンドユーザー」、および、「ハ.エンドユーザリクエスト」は、本願発明の「イ.情報提供者」、「ロ.情報依頼者」、および、「ハ.情報提供依頼」にそれぞれ相当する。
また、引用例記載の発明の「イ.エキスパートデータベース」、「ロ.エキスパート回答データベース」、「ハ.(情報提供依頼がなされた旨の伝言を通知する)ビーパー等の手段」、「ニ.エキスパートの所有する電話、ぺージャー、ファックス等の通信端末」、および、「ホ.エンドユーザーの所有する電話番号」は、本願発明の「イ.情報提供者登録手段」、「ロ.返信内容蓄積手段」、「ハ.(情報提供依頼がなされた旨の伝言を通知する)第1の伝言通知手段」、「ニ.情報提供者の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末」、および、「ホ.情報依頼者の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号」にそれぞれ相当し、更に、引用例記載の発明の「中央コントローラ」は、本願発明の「依頼受付手段」、「依頼内容伝達手段」、および、「返信内容閲覧手段」に相当する機能を果たすものである。
そして、引用例記載の発明の「エキスパート仲介装置」は本願発明の「情報提供システム」に相当する。
更に、本願発明と引用例記載の発明とは、「情報依頼者(エンドユーザー)と情報提供者(エキスパート)との間の問い合わせに関する情報を関連させて蓄積し、その後のシステム(仲介装置)を利用するする際に活用する。」という概念で一致する。

したがって、両者は、「予め情報提供者を登録しておく情報提供者登録手段と、
情報依頼者からの情報提供依頼の内容をインターネットを介して受け付ける依頼受付手段と、
該依頼受付手段によって受け付けられた情報提供依頼の内容に基づいて、前記情報提供者登録手段に登録されている情報提供者の内の対応する情報提供者に対して、前記情報依頼者からの情報提供依頼の内容をインターネットを介して伝達する依頼内容伝達手段と、
該依頼内容伝達手段によって情報提供依頼の内容を伝達された情報提供者から返信されてきた返信内容をインターネットを介して蓄積する返信内容蓄積手段と、
該返信内容蓄積手段に蓄積された返信内容を、前記情報依頼者に対してインターネットを介して閲覧させる返信内容閲覧手段と
を備えているインターネットによる情報提供システムにおいて、
前記情報提供者を登録する際に、該情報提供者のIDに加えて、該情報提供者の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号を併せて登録し、
前記情報依頼者に関しても、本システムにアクセスするための該情報依頼者のIDに加えて、該情報依頼者の所有する携帯電話、PHS、ポケットベル又はファクシミリ等の通信端末の番号を併せて登録し、
前記依頼内容伝達手段がインターネットを介して前記情報提供者に対して前記情報依頼者からの情報提供依頼の内容を伝達するに先立って、前記登録しておいた情報提供者の所有する通信端末に対して情報提供依頼がなされた旨の伝言を通知する第1の伝言通知手段と、
を備えると共に、
前記情報依頼者と情報提供者との間の問い合わせに関する情報を関連させて蓄積し、その後のシステムを利用するする際に活用すること
を特徴とするインターネットによる情報提供システム。」である点で一致し、以下の点で相違する。

(相違点1)
本願発明は「前記返信内容閲覧手段がインターネットを介して前記情報依頼者に対して前記情報提供者からの返信内容を閲覧させるに先立って、前記登録しておいた情報依頼者の所有する通信端末に対して返信内容の閲覧が可能になった旨の伝言を通知する第2の伝言通知手段」を有しているが、引用例記載の発明はこの構成は有していない点。

(相違点2)
本願発明では、情報提供者および情報依頼者を登録する際、システムにアクセスするためのIDおよびパスワードを登録しているが、引用例記載の発明では、IDは登録しているが、パスワードは登録していない点。

(相違点3)
「前記情報依頼者と情報提供者との間の問い合わせに関する情報を関連させて蓄積し、その後のシステムを利用するする際に活用する」構成として、本願発明では、「前記情報依頼者と前記情報提供者との間の問い合わせに関する履歴を作成することにより、その後、問い合わせ者又は返答者からの問い合わせと返答とが繰り返し実行される場合に、問い合わせ者から特定の返答者への問い合わせと、逆に当該特定の返答者から問い合わせ者への問い合わせとを、問い合わせ者及び返答者に対して伝達する際のアクセス先に関する情報を形成する様に構成」としているが、引用例記載の発明ではエンドユーザーとエキスパートのその後のやりとりの際のアクセス先に関する情報を形成するようには構成していない点。

6.当審の判断
上記相違点について検討する。

(相違点1)について
引用例記載の発明においても、エキスパートに対してエンドユーザリクエストを閲覧させるに先立って、登録しておいたエキスパートの所有する通信端末に対してエンドユーザーリクエストの閲覧が可能になった旨の伝言を通知することがされているので、エンドユーザに対しても同様の事前通知を行うこととし、エンドユーザーに対してエキスパート回答を閲覧させるに先立って、エンドユーザの所有する通信端末に対してエキスパート回答が閲覧可能となった旨の伝言を通知するように構成することは、当業者が適宜実施しうることと認められる。

(相違点2) について
インターネットを利用したシステムにおいて、システム登録者のIDおよびパスワードを登録し、当該IDおよびパスワードの入力により登録者のシステムへのアクセスを可能とすることは、例示するまでもなく周知のことである。
したがって、引用例記載の発明においても、IDおよびパスワードの入力により登録者(エンドユーザおよびエキスパート)のシステムへのアクセスを可能とするために、登録者(エンドユーザおよびエキスパート)のIDおよびパスワードを登録する様にすることは、当業者が適宜実施しうることと認められる。

(相違点3)について
一般に、情報依頼者と情報提供者間において情報のやりとりを行う際、再度(更には、それ以降)の問い合わせとそれに対する返答が繰り返されることは、通常行われていることである。
また、引用例記載の発明のエキスパートデータベースとエンドユーザーデータベースには、それぞれの連絡先(eメールアドレス等)も蓄積されている。
したがって、引用例1記載の発明においても、エンドユーザがエキスパート回答を閲覧した後、その後、問い合わせとそれに対する返答が繰り返される場合のために、エンドユーザリクエストと対応するエキスパート回答に加え、関係する情報として当該エンドユーザーとエキスパートの連絡先に関する情報も関連させて蓄積するようにすることは、当業者が容易に考え得ることと認められる。

また、本願請求項1に係る発明の効果についてみても、上記引用例に記載された発明および周知の手段から当然に予測される程度のものにすぎず、格別顕著なものではない。

7.むすび
したがって、本願発明は、引用例に記載された発明および周知の手段に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2005-03-15 
結審通知日 2005-03-22 
審決日 2005-04-04 
出願番号 特願平11-256402
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
P 1 8・ 56- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 丹治 彰伊藤 健太郎関 博文  
特許庁審判長 山下 弘綱
特許庁審判官 加藤 恵一
深沢 正志
発明の名称 インターネットによる情報提供システム  
代理人 森 泰比古  

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