ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 査定不服 4項1号請求項の削除 特許、登録しない。 G03B 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 G03B 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G03B 審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 特許、登録しない。 G03B 審判 査定不服 4項3号特許請求の範囲における誤記の訂正 特許、登録しない。 G03B |
---|---|
管理番号 | 1136054 |
審判番号 | 不服2004-9240 |
総通号数 | 78 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1999-08-31 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2004-05-06 |
確定日 | 2006-05-08 |
事件の表示 | 平成10年特許願第335925号「カメラの測光装置」拒絶査定不服審判事件〔平成11年 8月31日出願公開、特開平11-237657〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、特許法第41条に基づく優先権主張を伴う平成10年11月26日(優先日、平成9年11月26日)の出願であって、平成16年3月31日付けで拒絶査定がなされ、これに対して平成16年5月6日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、平成16年6月3日付けで手続補正がなされたものである。 2.平成16年6月3日付けの手続補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成16年6月3日付けの手続補正を却下する。 [理由] 平成16年6月3日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)により、特許請求の範囲の請求項1は、平成15年6月30日付け手続補正の特許請求の範囲の請求項1の 「開放絞り状態においてピント板を透過した被写体光束を受光して被写体輝度を測定する測光手段と、該測光手段の測光値に基づいて所定の演算式により露出値を演算する演算手段とを備えたカメラの測光装置であって、 前記ピント板保持手段が保持したピント板の種別を識別する識別手段と、 補正の種類に応じた演算式および前記ピント板の種別に応じた定数を記憶した記憶手段とを備え、 前記記憶手段に記憶した演算式および定数の中から、前記識別手段が識別したピント板に応じた定数を選択する選択手段とを備え、 前記演算手段は、前記演算式および前記選択手段が選択した定数により各補正値を演算し、さらに演算した各補正値および所定の演算式により補正値を演算することを特徴とするカメラの測光装置。」から 「開放絞り状態においてピント板を透過した被写体光束を受光して被写体輝度を測定する、広視野の中央測光領域を含む分割測光センサおよび狭視野の中央測光領域を含む分割測光センサと、該分割測光センサの測光値に基づいて所定の演算式により測光演算する演算手段とを備えたカメラの測光装置であって、 ピント板保持手段が保持したピント板の種別を識別する識別手段と、 スポット測光モードおよび他の測光モードの中からいずれか一つを選択する測光モード選択手段とを備え、 前記演算手段は、該測光モード選択手段がスポット測光モードを選択している状態で、前記識別手段がピント板の種別を全面マットと識別したときは、狭視野の中央測光領域を選択してその測光値に基づいて測光演算し、全面マットではないと識別したときは広視野の中央測光領域を選択してその測光値により測光演算すること、を特徴とするカメラの測光装置。」と補正された。 本件補正は、補正前の請求項1の構成要件である「ピント板の種別に応じた定数」を削除する補正を含むものであるところ、この補正は、請求項の削除、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明のいずれにも該当しない。 したがって、本件補正は、特許法第17条の2第4項の規定に適合しないので、特許法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 3.本願発明について (1)本願発明 平成16年6月3日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明は、 「開放絞り状態においてピント板を透過した被写体光束を受光して被写体輝度を測定する測光手段と、該測光手段の測光値に基づいて所定の演算式により露出値を演算する演算手段とを備えたカメラの測光装置であって、 ピント板保持手段が保持したピント板の種別を識別する識別手段と、 補正の種類に応じた演算式および前記ピント板の種別に応じた定数を記憶した記憶手段とを備え、 前記記憶手段に記憶した演算式および定数の中から、前記識別手段が識別したピント板に応じた定数を選択する選択手段とを備え、 前記演算手段は、前記演算式および前記選択手段が選択した定数により各補正値を演算し、さらに演算した各補正値および所定の演算式により補正値を演算することを特徴とするカメラの測光装置。」 にあるものと認める。 なお、平成15年6月30日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1には、「前記ピント板保持手段」と記載されているが、「ピント板保持手段」の誤記と認められるので、本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)を上記のとおり認定した。 (2)刊行物 拒絶の理由に引用された特開平6-51367号公報(以下、「刊行物1」という。)には、以下の事項が記載されている。 a1.「【請求項1】複数のピント板を選択装着可能な一眼レフカメラにおいて、 装着されたピント板の光の拡散特性を検出する拡散特性検出手段と;ピント板に結像した被写体の輝度を、この拡散特性検出手段によって検出されたピント板の光の拡散特性に応じて補正する測光値補正手段と;を備えたことを特徴とする一眼レフカメラの露出制御装置。 【請求項2】 請求項1において、拡散特性検出手段は、装着されたピント板に向けて測定光を発する光源と、ピント板を透過する光を受光する受光素子とを備えている一眼レフカメラの露出制御装置。 【請求項3】 請求項1において、拡散特性検出手段は、複数のピント板自体に、該ピント板の光の拡散特性に応じて形成した拡散特性認識手段と、この拡散特性認識手段を検出するカメラボディ側の検出手段とを備えている一眼レフカメラの露出制御装置。」 a2.「【0002】 【従来技術およびその問題点】一眼レフカメラには、撮影条件や使用レンズ、または撮影者の好みに合わせて、ピント板(フォーカシングスクリーン)を交換可能なものがある。ピント板は、その種類によって、光の拡散特性(以下「拡散特性」と称す)が異なったものが存在する。そのため、ピント板の透過光を測光素子等の測光手段により測光し、この測光結果を基に露出制御を行なって露出因子(シャッター速度、絞り値等)を決定するカメラでは、ピント板に入射する光量が一定であっても、ピント板の種類によっては測光手段による測光結果(受光量)が異なるため、該カメラの測光方式と、装着するピント板の種類に応じて、測光補正を必要とする場合がある。そこで従来では、その補正方法として、撮影者が手動で補正値を設定する方法がとられていた。しかしながら、手動で補正値を設定するこの従来の方法によると、撮影者は、異なるピント板毎に補正値を知る手段を必要とし、誤設定をした場合に正確な測光補正ができず、その結果、正確な露出が得られないことがあった。」 a3.「【0005】 【実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明を適用した一眼レフカメラの実施例を示している。一眼レフカメラ10は、撮影レンズ鏡筒11が有する撮影レンズ群Lを透過した被写体光束を、ミラー12を介してフィルム面13と等価な面に置いたピント板14に結像させ、この像をペンタプリズム15および接眼光学系16を介して観察する。ペンタプリズム15の後部上方に配置された測光レンズ17は、ピント板14上の被写体像を二次光源として、その像を測光素子18(受光素子)に縮小投映する。測光素子18および測光レンズ17は、公知の露光用受光手段である。」 a4.「【0010】すると、測光値補正手段31は、測光素子18が出力した測光結果を基に、どの程度該測光結果を補正すべきかを演算により求め、この演算により求められた測光補正値を、同様に露出制御手段30の設けられた露出因子設定手段32に出力する。露出因子設定手段32は、測光値補正手段31が出力した測光補正値を、その内部に設けられている記憶手段(図示せず)にメモリーする。その後は、通常の撮影可能状態となり、以後、測光素子18の測光結果は、測光値補正手段31を介さないで露出因子設定手段32に直接出力され、露出因子設定手段32は、その内部に記憶されている測光補正値に基づき、測光素子18からの測光結果を補正したうえで撮影のための露出因子を算出する。なお、露出因子設定手段32内部にメモリーされた測光補正値は、主電源をオフするか、または新たにスイッチ22を操作することで測光補正値を更新しない限り記憶手段内部に保持される。」 a5.「【0013】図5ないし図8は、本発明の第2の実施例を示している。この第2の実施例では、ピント板の拡散特性に基づいて該ピント板に所定の形状を呈する切欠部(図5では41)を形成し、この切欠部の長さ(図5ではd)に基づいて露出制御を行なう構成を有している。以下にその詳細を説明する。 【0014】図5は、ピント板40をカメラ10に装着した状態を示している。ミラーボックス25上方に位置するピント板40近傍の固定部60には、抵抗値読み取り装置50が設けられている。抵抗値読み取り装置50は、図5の上下方向(カメラ10の前後方向)に延びる複数本の抵抗体接点部51を有している。抵抗値読み取り装置50はまた、この抵抗体接点部51に沿って、図示せぬ支持機構により移動自在に支持される移動部材52を有している。この移動部材52は、抵抗体接点部51のそれぞれに摺動接触可能に設けられたブラシ接点部52aを備えており、これらブラシ接点部52aのそれぞれは互いに導通されている。この構成により、抵抗値読み取り装置50は、抵抗体接点部51に摺動接触するブラシ接点部52aの位置により、この位置に対応する抵抗値を検出できる。 【0015】抵抗値読み取り装置50はまた、一対の引張ばね53を有している。この一対の引張ばね53は、その一端が移動部材52に固定され、他端が固定部60の支持突起部60aに固定されている。これにより、移動部材52は、図5の下方に向かって常時付勢されている。ピント板40は、カメラ10内に備え付けられる際に、図に示す矢印A方向に挿入される。ピント板40には、該ピント板40固有の拡散特性に基づいてその長さdが決定された切欠部41が形成されている。ピント板40が挿入される際、切欠部41が移動部材52に形成された爪部52bに係合しながら挿入されるので、ピント板40が確実に装着されたとき、切欠部41の長さdにしたがって移動部材52の抵抗体接点部51に対する位置が決定する。すなわち、抵抗値読み取り装置50で得られる抵抗値から、装着されるピント板の拡散特性を求める構成としている。図7には、図5に示すピント板40とは異なる拡散特性を有するピント板40’(切欠部41’の長さd’)を装着した状態を示している。 【0016】図8は、この第2の実施例の制御ブロックを示している。この制御ブロックにしたがって、本実施例の露出制御装置による一連の制御を以下に説明する。カメラ10の主電源がオンされた状態で、抵抗値読み取り装置50が、現に装着されているピント板に対応する抵抗値を露出制御手段70が有する測光値補正手段71に出力する。 【0017】次に、測光値補正手段71は、抵抗値読み取り装置50が出力した抵抗値を基に、どの程度測光素子18による測光結果を補正すべきかを演算により求め、測光素子18から出力される測光結果に対して常時補正を行なう。測光値補正手段71は、この補正された測光結果を露出因子設定手段72に出力する。露出制御手段70が有する露出因子設定手段72は、測光値補正手段71が出力した補正後の測光結果を基に、撮影のための露出因子を算出する。なお、この第2実施例では、測光値補正手段71が、抵抗値読み取り装置50が出力する抵抗値に応じて、常時測光素子18から出力される測光結果の補正を行ない、補正された測光結果を露出因子設定手段72に出力しているので、本実施例での露出因子設定手段72は、第1の実施例での露出因子設定手段32が有する記憶回路等を必要としていない。」 これらの記載事項と図1乃至8の記載とにより、刊行物1には、「ピント板を透過した被写体光束を受光して被写体輝度を測定する測光手段と、該測光手段の測光値を基に露出因子を演算する露出因子設定手段とを備えた一眼レフカメラの露出制御装置であって、 ピント板が装着されたとき、装着されるピント板の拡散特性を求める拡散特性検出手段と、 前記ピント板の拡散特性に応じて測定値を補正する測光値補正手段とを備え、 前記露出因子設定手段は、補正後の測定値を演算することを特徴とする一眼レフカメラの露出制御装置。」の発明(以下、「刊行物1発明」という。)が記載されている。 また、拒絶の理由に引用された特開平1-109330号公報(以下、「刊行物2」という。)には、以下の事項が記載されている。 (b1)「(1)焦点板が交換可能な1眼レフカメラにおいて、被写体からの光を撮影レンズと焦点板を通して測光する測光手段と、焦点板の種類を判別する焦点板判別手段と、判別された焦点板の種類に応じて測光手段における測光誤差を補正する補正手段とを有して成ることを特徴とする1眼レフカメラの測光装置。」(第1頁左下欄第5行〜第11行) (b2)第13図には、カメラシステムの動作のフローチャートが記載されている。 (b3)第15図には、露出値Ev算出ルーチンにおいて、焦点板14のコードに応じてサブルーチンがコールされることが記載されている。 (b4)第16図には、焦点板14のコードがFPi=FP1のときにコールされるサブルーチンSUBAが記載されていて、サブルーチンSUBAには露出値Evを補正する演算式が記載されている。 (b5)第17図には、画像中央部に対応する開放測光値の補正値Wv1を求めるためのサブルーチンSUB1が記載されている。 (b6)第18図には、画面周辺部に対応する開放測光値の補正値Wviを求めるためのサブルーチンSUBi(i=2,・・・,5)が記載されている。 (b7)第19図には、焦点板14のコードがFPi=FP4の場合にコールされるサブルーチンSUBDが記載されていて、サブルーチンSUBDには露出値Evを補正する演算式であって、サブルーチンSUBAにおいて露出値Evを補正する演算式とは異なるものが記載されている。 これらの記載事項により、刊行物2には、焦点板の種類に応じて異なるサブルーチンをコールして、各々のサブルーチンには異なる演算式が記載されているので、補正の種類に応じた演算式を用いることが開示されていると言える。また、刊行物2において、サブルーチンをコールするために、記憶手段、選択手段を備えたものであることは、当業者にとって明らかである。 したがって、刊行物2には、補正の種類に応じた演算式を用いること、記憶手段、選択手段を備えることが開示されている。 (3)対比 そこで、本願発明と刊行物1発明とを対比すると、刊行物1発明の「露出因子」、「露出因子設定手段」、「拡散特性」、「拡散特性を求める」、及び「拡散特性検出手段」は、本願発明の「露出値」、「演算手段」、「種別」、「種別を識別する」、及び「識別手段」にそれぞれ相当する。 ここで、刊行物1発明の測光手段の測光値を基に露出因子を演算する露出因子設定手段は、測光手段の測光値に基づいて所定の演算式により露出値を演算する演算手段であると言える。 また、刊行物1発明の一眼レフカメラの露出制御装置は測光手段を備えたものであるから、刊行物1発明はカメラの測光装置であると言える。 さらに、刊行物1発明のピント板はカメラに装着されるものであるから、引用発明がピント板保持手段を備えたものであることは、当業者にとって明らかである。 したがって、本願発明と刊行物1発明とは、 「ピント板を透過した被写体光束を受光して被写体輝度を測定する測光手段と、該測光手段の測光値に基づいて所定の演算式により露出値を演算する演算手段とを備えたカメラの測光装置であって、 ピント板保持手段が保持したピント板の種別を識別する識別手段を備えることを特徴とするカメラの測光装置。」 である点で一致し、以下の点で相違している。 [相違点1]ピント板を透過した被写体光束に関して、本願発明が、開放絞り状態においてピント板を透過した被写体光束であるのに対して、刊行物1発明にはこのような限定がない点。 [相違点2]本願発明が、補正の種類に応じた演算式およびピント板の種別に応じた定数を記憶した記憶手段とを備え、前記記憶手段に記憶した演算式および定数の中から、識別手段が識別したピント板の種別に応じた定数を選択する選択手段とを備え、演算手段は、演算式および前記選択手段が選択した定数により各補正値を演算し、さらに演算した各補正値および所定の演算式により補正値を演算するのに対して、刊行物1発明は、ピント板の種別に応じて測定値を補正する測光値補正手段とを備え、演算手段は、補正後の測定値を演算するとの記載にとどまる点。 (4)判断 上記相違点について検討する。 [相違点1]について 開放絞り状態において測光することは周知の事項であるので、相違点1に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易に想到し得たものである。 [相違点2]について 補正の種類に応じた演算式を用いること、記憶手段、選択手段を備えることは、刊行物2に開示されているように、カメラの測光装置においては周知の事項である。 そして、刊行物1発明はピント板の種別に応じて測定値を補正する測光値補正手段を備えたものであるから、周知の事項である記憶手段、選択手段を用いて、ピント板の種別に応じた定数を記憶する記憶手段と、識別手段が識別したピント板に応じた定数を選択する選択手段を備える構成とすることに格別の困難性は認められない。 また、刊行物1発明の演算手段は補正後の測定値を演算して露出値を演算するものであるから、周知の事項である補正の種類に応じた演算式を用いることによって、演算式および選択手段が選択した定数により補正値を演算し、さらに演算した補正値を所定の演算式により補正値を演算する構成とすることに格別の困難性は認められない。 してみると、相違点2に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易に想到し得たものである。 そして、本願発明の作用効果も、刊行物1発明及び周知の事項に基づいて当業者が予測できる範囲のものである。 (5)むすび 以上のとおり、本願発明は、刊行物1に記載された発明及び周知の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2006-03-01 |
結審通知日 | 2006-03-07 |
審決日 | 2006-03-20 |
出願番号 | 特願平10-335925 |
審決分類 |
P
1
8・
573-
Z
(G03B)
P 1 8・ 571- Z (G03B) P 1 8・ 121- Z (G03B) P 1 8・ 574- Z (G03B) P 1 8・ 572- Z (G03B) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 渡邉 勇、越河 勉 |
特許庁審判長 |
鹿股 俊雄 |
特許庁審判官 |
井口 猶二 前川 慎喜 |
発明の名称 | カメラの測光装置 |
代理人 | 平山 巌 |
代理人 | 三浦 邦夫 |