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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06Q
審判 査定不服 特29条特許要件(新規) 特許、登録しない。 G06Q
管理番号 1150687
審判番号 不服2002-23596  
総通号数 87 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2002-02-20 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2002-12-06 
確定日 2007-01-18 
事件の表示 特願2000-241758「肌の改善の為のアドバイスの選択方法及びその表示方法」拒絶査定不服審判事件〔平成14年 2月20日出願公開、特開2002- 56281〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成12年8月9日の出願であって、平成14年3月25日付けで拒絶理由通知がなされ、これに対して、平成14年6月3日付けで手続補正がなされたが、同年10月30日付けで拒絶査定がなされた。これに対し、同年12月6日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年12月6日付けで手続補正がなされたものである。

2.平成14年12月6日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成14年12月6日付けの手続補正を却下する。

[理由]
(1)補正後の本願発明
平成14年12月6日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)により、特許請求の範囲は、
「【請求項1】 肌トラブルの発生抑制のためのアドバイスの選択であって、肌性と肌の悩みとを指標とする肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを選択することを特徴とする、肌の改善の為のアドバイスの選択方法。
【請求項2】 肌の悩みが、「肌荒れ」、「乾燥」、「ニキビ」、「脂っぽい」、「くすみ」、「シワ」、「シミ」、「敏感」から選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項1記載の肌の改善の為のアドバイスの選択方法。
【請求項3】 肌性が、「普通肌」,「乾燥肌」,「脂性肌」及び「脂性乾燥肌」の4分類に分類されているものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の肌の改善の為のアドバイスの選択方法。
【請求項4】 肌の最も大きな悩みを選択肢より選択させるステップと、肌性と肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを表示するステップとを構成要素とすることを特徴とする、請求項1又は2に記載の肌の改善の為のアドバイスの選択方法。
【請求項5】 次に示すステップを構成要素とすることを特徴とする、請求項2又は3に記載の肌の改善の為のアドバイスの選択方法。
(1)肌の最も大きな悩みを選択肢より選択させるステップ。
(2)肌の乾燥状態と脂質分泌状態を選択するステップ。
(3)肌性と肌の手入れのアドバイスと生活アドバイスとを表示するステップ。
【請求項6】 前記(1)、(2)、(3)の順に構成ステップを構成することを特徴とする、請求項5に記載の肌の改善の為のアドバイスの選択方法。
【請求項7】 肌トラブルの発生抑制のためのアドバイスの選択であって、肌性と肌の悩みとを指標とする肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを選択する肌の改善の為のアドバイスの選択方法であって、肌の悩みが、「肌荒れ」、「乾燥」、「ニキビ」、「脂っぽい」、「くすみ」、「シワ」、「シミ」、「敏感」から選ばれる1種乃至は2種以上であり、(1)肌の最も大きな悩みを選択肢より選択させるステップと、(2)肌の乾燥状態と脂質分泌状態を選択するステップと、(3)肌性と肌の手入れのアドバイスと生活アドバイスとを表示するステップとを構成要素とする肌の改善の為のアドバイスの選択方法で選択され
る肌性と肌の手入れのアドバイスと生活アドバイスとを表示する方法であって、
コンピュータが、ディスプレイ装置に対し、直交軸で分割された4つの領域を持ちこの4つの領域が「普通肌」,「乾燥肌」,「脂性肌」及び「脂性乾燥肌」をそれぞれ示す平面を用いて前記(2)のステップで選択された肌の乾燥状態と脂質分泌状態に応じた肌性を表示し、且つ前記(1)のステップで選択された肌の最も大きな悩みと前記(2)のステップで選択された肌の乾燥状態と脂質分泌状態に応じた肌性とに応じた肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを記したコラムを表示することを特徴とする、肌の改善の為のアドバイスの表示方法。
【請求項8】 コンピュータが、ディスプレイ装置に対し、前記平面の近傍に配置された肌性の特性を記したコラムを表示することを特徴とする、請求項7記載の肌の改善の為のアドバイスの表示方法。
【請求項9】 コンピュータが、ディスプレイ装置に対し、肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとが項分け記載されているコラムを表示することを特徴とする、請求項7又は8記載の肌の改善の為のアドバイスの表示方法。
【請求項10】 コンピュータが、ディスプレイ装置に対し、アドバイスに関する記載部分において、最上部に肌性を単語又は文で記し、該単語又は文の直下に左右に分けて前記肌性の特性を記したコラムと前記平面とを配し、その下に肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを記したコラムを配している画面を表示することを特徴とする、請求項8に記載の肌の改善の為のアドバイスの表示方法。」と補正された。

(2)補正の目的
特許請求の範囲についてする本件補正が、特許法第17条の2第4項各号に掲げる事項を目的とするものであるか否かについて検討する。
まず、本件補正は、請求項について、
(a)補正前の特許請求の範囲の請求項7の「請求項5に記載の肌の改善の為のアドバイスの選択方法で選択された肌の改善の為のアドバイスの表示において、コンピュータが、ディスプレイ装置に対し、直交軸で分割された4つの領域を持つ平面を用いて肌性を表示し、且つ肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを記したコラムを表示することを特徴とする、肌の改善の為のアドバイスの表示方法。」を、補正後の特許請求の範囲の請求項7の「肌トラブルの発生抑制のためのアドバイスの選択であって、肌性と肌の悩みとを指標とする肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを選択する肌の改善の為のアドバイスの選択方法であって、肌の悩みが、「肌荒れ」、「乾燥」、「ニキビ」、「脂っぽい」、「くすみ」、「シワ」、「シミ」、「敏感」から選ばれる1種乃至は2種以上であり、(1)肌の最も大きな悩みを選択肢より選択させるステップと、(2)肌の乾燥状態と脂質分泌状態を選択するステップと、(3)肌性と肌の手入れのアドバイスと生活アドバイスとを表示するステップとを構成要素とする肌の改善の為のアドバイスの選択方法で選択される肌性と肌の手入れのアドバイスと生活アドバイスとを表示する方法であって、
コンピュータが、ディスプレイ装置に対し、直交軸で分割された4つの領域を持ちこの4つの領域が「普通肌」,「乾燥肌」,「脂性肌」及び「脂性乾燥肌」をそれぞれ示す平面を用いて前記(2)のステップで選択された肌の乾燥状態と脂質分泌状態に応じた肌性を表示し、且つ前記(1)のステップで選択された肌の最も大きな悩みと前記(2)のステップで選択された肌の乾燥状態と脂質分泌状態に応じた肌性とに応じた肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを記したコラムを表示することを特徴とする、肌の改善の為のアドバイスの表示方法。」とする補正を含むものである。(補正箇所を示す下線は、手続補正書記載のものを援用した。)
これを検討すると、上記(a)は、引用形式から独立形式へ変更する補正、及び「平面」、「肌性」、「肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイス」のそれぞれの態様について限定する補正と解することができる。
したがって、本件補正は、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本件補正後の請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成15年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(3)原査定の理由
原査定の拒絶の理由は、次のとおりである。
「この出願の下記の請求項に係る発明は、下記の点で特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないので、特許を受けることができない。

補正後の請求項1?6に係る発明は、指標とする肌性等が科学的なもので有ったとしても、「アドバイス」は人間の意志によるものであり、「アドバイス」を行うことも受け入れることも人間の意志によるものであり、「選択」することも人間の意志による人間の行為であり、人間の精神活動により実行されるものであるので、全体として、自然法則を利用したものとは認められないから、「自然法則を利用した技術的思想の創作」に該当せず、特許法上の「発明」に該当しないものと認められる。」

(4)請求人の主張
原査定に対する請求人の主張は、次のとおりである。
「請求項1-6に係る発明に対し、指標とする肌性等が科学的なものであったとしても、「アドバイス」は人間の意志によるものであり、「アドバイス」を行うことも受け入れることも人間の意志によるものであり、「選択」することも人間の意志による人間の行為であり、人間の精神活動により実行されるものであるので、全体として自然法則を利用したものと認められず、「自然法則を利用した技術的思想の創作」に該当せず、特許法上の「発明」に該当しないとの見解が示されている。
確かに、科学的な根拠を持つ指標もなく、選択肢も用意されていないいわゆるフリーハンドの「アドバイス」を作り出す作業は、人間の精神活動に相当するかもしれない。また、選択肢のないものからの選択、即ち概念の「選択」も、人間の精神活動に相当するかもしれない。
しかしながら、本願の請求項1-6に係る発明は、肌トラブルの発生抑制のために、科学的な根拠を持つ肌性及び肌の悩みとを指標とし、これらとの関係において必然的に選択される肌の手入れのアドバイスを選択するものである。
即ち、本願に係る「アドバイス」は科学的な根拠に基づいて導かれる「結果」であり、人為的な取り決めではなく、且つ新たに選択肢を作り出すような精神活動は行われていない。一方、本願に係る「選択」は、科学的な根拠(肌性及び肌の悩み)に基づいて導かれる結果(肌の手入れのアドバイス)を候補の中から選択するのであって、新たに選択肢を作り出すような精神活動は行われていない。また、選択結果の候補が科学的な根拠に基づいて挙げられる以上、選択者が選択に際して恣意を挟む(精神活動を行う)余地はない。このように、本願に係る「アドバイス」及び「選択」は、審査官殿の指摘するところの精神活動に該当しない。
また、人間の意志による人間の行為が全て人間の精神活動に該当するとするならば、例えば製法や工法における工程の選択及び実施も人間の意志による人間の行為であり、そのような選択を含むが故にその製法や工法は全体として自然法則を利用したものと認められないことになるものと思料する。なぜなら、製法や工法における工程の選択は、それらの目的に沿った科学的な指標に従って選択される「結果」の一つであり、この点において、製法及び工法と本願発明とは何ら変わりがないからである。さらに、選択結果を用いることも人間の意志による人間の行為であり、この点においても両者に差はない。
さらに、本願発明に係るアドバイスの選択は、上述したように、科学的な根拠に基づく指標に従って用意される選択候補から適切な選択肢を選択する技術に係るものであり、審査官が指摘するような精神活動に基づく人間の行為ではない。その証拠に、人間が介在しないコンピュータシステム上でも、本願発明が成立することは、本願の明細書中に詳述している通りである。言い換えれば、本願発明にかかるアドバイスの選択は、科学的な根拠に基づく指標に従って導かれるアドバイスをアルゴリズム(一定の手順)に従って選択するものであり、全体として自然法則を利用しているものに他ならない。従って、本願の請求項1-6に係る発明は、「自然法則を利用した技術的思想の創作」に該当し、特許を受けることができるものと思料する。」

(5)当審の判断
(5-1)特許請求の範囲の検討
特許法第2条第1項には、「この法律で「発明」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。」と規定され、同法29条1項柱書きには、「産業上利用することができる発明をしたものは、次に掲げる発明を除き、その発明について特許を受けることができる。」と規定されている。したがって、特許出願に係る発明が「自然法則を利用した技術的思想の創作」でないときは、その発明は特許法第29条1項柱書に規定する要件を満たしておらず、特許を受けることができない。
そして、人間の精神活動を示したにすぎないものは、「自然法則を利用した技術的思想の創作」に該当するものでないことが明らかである。

そこで、本願補正発明が、特許法第2条第1項に規定する発明、すなわち、「自然法則を利用した技術的思想の創作」に該当するか否かを検討する。
前述のごとく、本願補正発明は、「肌トラブルの発生抑制のためのアドバイスの選択であって、肌性と肌の悩みとを指標とする肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを選択することを特徴とする、肌の改善の為のアドバイスの選択方法。」である。
これを便宜上分説すると、
(a)肌トラブルの発生抑制のためのアドバイスの選択であって、
(b)肌性と肌の悩みとを指標とする肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを選択することを特徴とする、
(c)肌の改善の為のアドバイスの選択方法。
となる。
これによれば、前記(a)は、選択の対象となるアドバイスの目的が、肌トラブルの発生抑制のためであることを特定するにとどまり、前記(c)は、選択の対象となるアドバイスの目的が、肌の改善の為であることを特定するとともに、本願補正発明が、アドバイスの選択方法であることを特定するにとどまるから、結局、本願補正発明のアドバイスの選択方法の内容は、前記(b)記載の「肌性と肌の悩みとを指標とする肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを選択すること」であるということになる。
そこで、前記(b)について検討すると、前記(b)の記載における「肌性」、「肌の悩み」、「指標」、「肌の手入れのアドバイス」、「生活態度のアドバイス」の各用語については、請求項の記載から、社会一般で用いられている意味以上の解釈をすべき根拠は見当たらず、また、明細書の発明の詳細な説明にこれらの用語の定義がなされているわけでもなく、しかも前記(b)の「選択すること」を人間以外のコンピュータシステム等が主体となって自動的に行うことを示す記載も一切見当たらない。してみれば、前記(b)の記載は、社会一般常識に照らし、人間であるアドバイザー役の者が、入手したアドバイスの対象者の「肌性」、「肌の悩み」を指標として、当該対象者に適した内容の「肌の手入れのアドバイス」と「生活態度のアドバイス」とをそれぞれ選択すること、と解釈することが相当である。
そうすると、本願補正発明は、人間であるアドバイザー役の者が、アドバイスの対象者の肌トラブルの発生抑制を目的とするアドバイスを選択することであって、入手した当該対象者の「肌性」、「肌の悩み」を指標として、当該対象者に適した「肌の手入れのアドバイス」と「生活態度のアドバイス」とをそれぞれ選択することを内容とする、肌の改善の為のアドバイスの選択方法ということになり、本願補正発明は、全体としてみれば、人間が、一定の目的のために、対象者の現状を表す観点に基づいて、対象者に適したアドバイス内容を選択するという、アドバイザー役の人間の精神活動そのものである。
したがって、本願補正発明は、何ら自然法則が介在する余地はないので「自然法則を利用した技術的思想の創作」に該当するものでないことは明らかであり、特許法上の「発明」にはあたらない。

(5-2)請求人の主張についての検討
請求人は、上記「4.請求人の主張」の項で摘記したように、『科学的根拠を持つ肌性及び肌の悩みとを指標とし、これらとの関係において必然的に選択される肌の手入れのアドバイスを選択するものである。』こと、『本願に係る「アドバイス」は科学的な根拠に基づいて導かれる「結果」であり、人為的な取り決めではなく、且つ新たに選択肢を作り出すような精神活動は行われていない。』ということ、および、「本願発明に係るアドバイスの選択は、上述したように、科学的な根拠に基づく指標に従って用意される選択候補から適切な選択肢を選択する技術に係るものであり、審査官が指摘するような精神活動に基づく人間の行為ではない。」ことを主張している。
そこで検討するに、本願補正発明は上記のとおりであって、請求項1において、指標である「肌性と肌の悩み」が科学的根拠を持つとは一切記載されておらず、また、「アドバイス」が、指標との関係において、新たに選択肢を作り出すことなく、必然的に選択されるものであることは、一切記載されていない。しかも、明細書の発明の詳細な説明において、「肌性と肌の悩み」、「アドバイス」をそのような意味で用いるという定義づけが規定されているわけでもない。してみれば、上記請求人の主張は、そもそもが請求項の記載に基づかない主張であることは明らかである。
さらに、請求人は、「コンピュータシステム上でも、本願発明が成立することは、本願の明細書中に詳述している通りである。言い換えれば、本願発明にかかるアドバイスの選択は、科学的な根拠に基づく指標に従って導かれるアドバイスをアルゴリズム(一定の手順)に従って選択するものであり、全体として自然法則を利用しているものに他ならない。」とも主張する。
しかしながら、請求項1においては、コンピュータシステムに関する記載は一切なく、この主張もまた、そもそもが請求項の記載に基づかない主張であることは明らかである。
よって、出願人の主張は採用できない。

(5-3)結論
以上(1)および(2)で検討したとおりであるから、本願補正発明は、特許法第2条第1項に規定する発明に該当せず、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないので、特許出願の際独立して特許を受けることができるものではない。

(6)むすび
以上のとおりであるから、他の請求項の発明については検討するまでもなく、本件補正は、平成15年改正前特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第4項の規定に違反するので、特許法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである

3.本願発明について
平成14年12月6日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので,本願の請求項1に係る発明(以下,「本願発明」という。)は,平成14年6月3日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される,以下のとおりのものである。
「肌トラブルの発生抑制のためのアドバイスの選択であって、肌性と肌の悩みとを指標とする肌の手入れのアドバイスと生活態度のアドバイスとを選択することを特徴とする、肌の改善の為のアドバイスの選択方法。」

(1)判断
本願発明は、前記2.で検討した本願補正発明と同一である。
そうすると、本願発明の構成要件をすべて含んだものに相当する本願補正発明が、前記2.に記載したとおり、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないので、特許を受けることができないのであるから、本願発明も同様の理由により、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないので、特許を受けることができない。

(2)むすび
以上のとおり,本願発明は,特許法第2条第1項に規定する発明に該当せず、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないので、他の請求項の発明については検討するまでもなく、この出願の発明は特許を受けることができない。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2006-11-16 
結審通知日 2006-11-21 
審決日 2006-12-08 
出願番号 特願2000-241758(P2000-241758)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (G06Q)
P 1 8・ 1- Z (G06Q)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 青柳 光代  
特許庁審判長 佐藤 伸夫
特許庁審判官 齋藤 哲
岩間 直純
発明の名称 肌の改善の為のアドバイスの選択方法及びその表示方法  
代理人 松倉 秀実  
代理人 川口 嘉之  
代理人 遠山 勉  

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