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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性  E02D
管理番号 1152393
審判番号 無効2004-80234  
総通号数 88 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2007-04-27 
種別 無効の審決 
審判請求日 2004-11-18 
確定日 2006-06-14 
訂正明細書 有 
事件の表示 上記当事者間の特許第1875289号発明「連続壁体の造成工法」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 訂正を認める。 特許第1875289号の請求項1に係る発明についての特許を無効とする。 審判費用は、被請求人の負担とする。 
理由 【1】手続の経緯・両当事者の主張
(1)本件特許は、平成1年3月30日に特許出願され、平成6年9月26日に特許の設定登録がなされた。
(2)請求人は、平成16年11月18日に本件無効審判の請求をし、本件特許発明は、甲第1号証、あるいは、甲第1,2号証記載の発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされものであり、同法123条1項2号の規定に該当し、無効とされるべきものである旨の主張をし、証拠方法として、以下の甲第1?6号証を提出した。
甲第1号証:「柱列式地下連続壁工法」176?224頁、[6.3 TSP工法、6.4 SMW工法]、昭和58年1月31日、鹿島出版会発行
甲第2号証:「基礎工4月号」1981.4(Vol.9,NO.4)、36?43頁[高知市神田ポンプ場築造工事に伴う大深度ソイルセメント連続壁工法]、総合土木研究所発行
甲第3号証:特開昭55-142826号公報
甲第4号証:特開昭60-119820号公報
甲第5号証:特開昭61-38017号公報
甲第6号証:本件特許公報
(3)被請求人は、平成17年2月4日付けで訂正請求書を提出し訂正を求めるとともに、同日付けの答弁書において、訂正後の請求項に係る発明は上記甲第1,2号証記載の発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない旨の主張をした。
(4)請求人は、平成17年4月11日付けで弁駁書を提出し、上記訂正請求は認められるものではなく、仮に、認められるものであったとしても、訂正後の本件特許発明は、甲第1,2号証記載の発明及び甲第3?5号証記載の周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである旨の主張をし、補充の証拠として、甲第7?11号証及び参考資料1,2を提出した。

【2】訂正の適否についての判断
上記訂正請求は、特許請求の範囲の減縮および誤記の訂正を目的として、訂正前の請求項1に、発明の詳細な説明に記載された事項を付加等して新たな請求項1に訂正しようとし、合わせて、明りょうでない記載の釈明を目的として、発明の詳細な説明の記載を新たな請求項1に対応するものに訂正しようとするものであり、その新たな請求項1に係る発明は、以下のとおりのものである。
「先端付近より硬化液を吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように複数基並列し、かつ、その並列を回動可能にかつオーガ支持部によってその基部から伸縮可能に支持した削孔機を用い、削孔機による硬化液の吐出と回転とで連通した複数本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に削孔土砂と硬化液とを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機による硬化液の吐出と回転とを維持して壁体造成材料を撹拌混合しながら削孔機を立坑から引き上げ、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複しかつ削孔機のオーガの並列の回動及びオーガ支持部の伸縮と回動により0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させることを特徴とする連続壁体の造成工法。」
上記特許請求の範囲の訂正は、訂正前の請求項に記載された削孔機におけるオーガの支持態様について「オーガ支持部によってその基部から伸縮可能に支持した」ことを付加限定するなど、構成要件を明細書に記載されていた実施例に即して下位概念に限定したとともに、「立杭」という誤記を「立坑」に訂正するものであり、特許請求の範囲の減縮および誤記の訂正を目的とするものに該当し、新規事項の追加に該当せず、実質的に特許請求の範囲を拡張又は変更するものでもない。
また、発明の詳細な説明の訂正は、上記特許請求の範囲の訂正に伴って、その特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載とを整合させるための明りょうでない記載の釈明及び誤記の訂正を目的とするものと認められる。
したがって、当該訂正は、平成6年改正前特許法第134条第2項ただし書きに適合し、特許法第134条の2第5項において準用する平成6年改正前特許法第126条第2項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

【3】本件発明に対する判断
(1)本件発明
本件特許の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、訂正後の特許明細書の特許請求の範囲に記載された、上記【2】中に摘記したとおりのものと認める。

(2)甲号各証記載の発明
(2-1)甲第2号証(以下、「刊行物1」という。)には、以下の記載がある。
(ア)「ソイルアスファルト連続壁の場合……アースオーガ削孔方式であるが、特殊多軸混練オーガ削孔方式(3軸)のため、オーガの剛性が高く、連続施工の採用により接点箇所がなく、玉石、砂礫等を押しのけるか、あるいは混合ミルク中に浮遊させて一体の土留壁が形成できる。」(38頁右欄7?12行)
(イ)「(2) SMW工法について
SMW工法とは、特殊多軸混練オーガ機にて現場土砂S(Soil)を削孔するに際し、その先端よりセメントミルク、特殊アスファルト乳液、ベントナイト液等の混合液を吐出させて、原位置において混合攪拌M(Mixing)を行ない、1エレメントの土留壁体W(Wall)を完成させる工法である。壁体の連続性は、各エレメント壁の完全連続施工により達成される。
特殊多軸混練オーガ機は、日車三点式杭打機(D-308、D-408、D-508)をベースマシンとし、SKC-120Aの駆動部を介して多軸装置、攪拌スクリュー、ヘッドよりなる。攪拌スクリューはΦ240mm、厚み20mmの鋼管3本で干渉装置により連結し、対象地盤に応じて各形式の混練翼、揚上翼を配している。3本連結の攪拌スクリューにより全体の剛性は高まり、礫径の大きい砂礫地盤でも大礫を押しのけるか、あるいは攪拌混合ミルク中に浮遊させることにより削孔可能となる。一方、混練翼・揚土翼の特殊配置により攪拌混合効果が向上し、比較的均一な土留壁体を築造できる。
特殊多軸混練オーガ機の正面図、側面図を図-5、6に示す。」(39頁左欄5行?右欄7行)
(ウ)「3.混練削孔工事
削孔混練は壁芯定規を多軸錘軸の中央軸に合わせ、機械に装備された垂直計にて垂直を保った。削孔混練は削孔攪拌、底部攪拌、引抜攪拌の3方式からなり、全時ミルク注入により土留壁の均一性向上をはかった。土留壁各エレメントの連続施工手順は下図のとおりである。
……(図面省略)……
削孔速度、注入量は技術員の指導に従い、壁孔上部にあふれてくる混合ミルクの状態観察、試料採取による強度試験管理により決定した。」(40頁右欄26行?41頁左欄3行)
(エ)「以上、施工工程、施工管理を図-7、表-3に示す。SMW連続壁施工サイクル、1日の出来高を図-8、9に示す。」(41頁右欄2?4行)
(オ)図-5?図-9、及び、表-3の記載
上記(ア)?(オ)の記載からみて、刊行物1には、以下の発明が記載されていると認められる。
「先端付近より硬化剤を吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように3本連結した削孔機を用い、削孔機による硬化剤の吐出と回転とで連通した3本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に削孔土砂と硬化剤とを攪拌混練してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機による硬化剤の吐出と回転とで壁体造成材料を攪拌混練しながら削孔機を立坑から引抜き、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複しかつ削孔機の回転により0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させる連続壁体の造成工法」(以下、「刊行物1発明」という。)

(2-2)甲第1号証(以下、「刊行物2」という。)には、以下の記載がある。(なお、本審決では、○で囲んだ数字や英字を表記できないため、これらは、下線付きの数字や英字に置き換えて表記する。)
(カ)「6.3 TSP工法
6.3.1 まえがき
……鋼管内の土を排土せずにセメントとベントナイトを成分とするセメントミルクと攪拌混合したソイルセメントを造成、あるいは鋼管(ケーシング)を用いずオーガーロッドのみで孔内の土とセメントミルクを攪拌混合してソイルセメントを造成し、これを連続させ柱列とする山止め壁、止水壁を構築するTSP工法を開発した。」(176頁21行?177頁4行)
(キ)「6.3.3 4軸ソイルセメント柱列工法
4軸ソイルセメント柱列工法は、4本のオーガーロッドで4本のソイルセメントパイルを同時に造成できる画期的な工法である。」(183頁8?11行)
(ク)「(1) 施工法
4軸ソイルセメント柱列工法の施工順序を図6.52に示す。削孔順序は、図6.53に示すように、飛び石施工法と連続施工法とがある。
飛び石施工法は、シングルソイルセメント柱列工法で採用されている方法で、施工中のオーガースクリューの回転に対して、地盤反力ができるだけ対称になるようにしてスクリュー軸の変形を防ぎ、ソイルセメントパイルの垂直性をよくしようとするものである。これに対して連続施工法は、削孔軸が4軸で、従来の1軸に比較して剛性が高まったため可能になった工法である。連続施工法では、先に施工されたユニットとの結合がソイルセメントの強度発現が小さいうちにラップ施工されるため、ソイルセメントパイル柱列は一体となり、ユニット間の止水性は飛び石施工法に比べて優れている。」(184頁8?17行)
(ケ)「1 近接障害物との接近距離について
4軸ソイルオーガーマシンは、図6.54に示すようにオーガーマシンの前面と削孔軸芯間寸法は240mmと小さく、450mm厚さの柱列施工時以外は、オーガーマシンの前面は柱列の外側面よりも施工敷地内に入っている。このように敷地境界ぎりぎりに山止め壁の施工が可能なことは、市街地における地下階の敷地面積を有効に利用でき、市街地での工事には大きな威力を発揮する。
2 コーナー部の施工について
コーナー部の施工は図6.55に示すように、ベースマシンの旋回と回転式リーダーの回転を組み合せることによって敷地内での施工が可能である。」(同186頁3?11行)
(コ)図6.36の(d)、及び、図6.52?図6.55の記載。
(サ)「6.4 SMW工法
6.4.1 まえがき
……単軸オーガー機の利用による山止め壁工法の欠点を解決するために、多軸オーガー機を利用した新工法が解決されるに至った。本工法は、混練翼の回転範囲を互いにラップさせた多軸オーガーを直列に一体となるように連結させることにより剛性を高め、単一エレメントが壁状のソイルセメント壁を造成し、かつ、各エレメントが連続して山止め壁を形成するものである。」(192頁7行?194頁2行)
(シ)「6.4.2 SMW工法の特色
SMW工法に用いる施工機を、図6.66に示す。現在、一般的に使用されているものは3軸オーガー機である。施工機本体の機構について、概略説明すると次のとおりである。
1 各軸は、モーターより多軸装置を経て、隣接軸が互いに逆回転するように工夫されている。
2 各軸の攪拌翼は、その回転圏が互いにラップするよう取り付けられている。
3 攪拌翼の形状は、その現場の地質状況から、一般用、玉石層用、粘性土用が開発されていて、地層に応じて使用できる。
4 従来のオーガースクリューは、掘削排土用のためのものであるが、本機のスクリュー翼は、土砂とセメント溶液とを土中において混合攪拌するためのものであり、したがって混合攪拌の効果を良好ならしめるよう、各形状の翼からなっている。
5 各ロッドは干渉装置によって連結され、一体となっている。
6 オーガーヘッドは、両端ヘッドが中央ヘッドより若干先行、または後行するように取り」付けられている。
上記のような本体機構によってソイルセメント連続壁を造成するものである。この工法の特色を述べると次のとおりである。
(1) 止水性が高い
SMW機の3軸は、互いに逆回転をしながらロッド先端より土中にセメント溶液を注入する。土砂とセメント溶液は、攪拌翼によって十分に混合されるため、従来のこの種工法に比べ、遙かに止水性の高い壁体を造成することができる。また図6.67に示すように、連続壁を造成する場合、既設エレメントの端部の一部分をラップさせ、連続して施工するものであるから、エレメント間のジョイントがなく、したがって漏水の心配は全くない。」(195頁2行?196頁3行)
(ス)「6.4.7 施工
……施工のフローチャートを図6.85に、施工順序の概略模式図を図6.86に示す。
(1) 掘削造壁工の手順
……
2 掘削開始と同時に、グラウティングプラントで混合されたセメント溶液を三軸錐先端より吐出させ、掘削工と併行して連続注入を行う。この場合、土質より計画された必要混合液が深度に応じて土砂内に十分混合されるよう、掘削速度を調整する(通常1m/min)。
3 計画深度まで三軸錐先端が到達した後、約3m程度をゆっくりと三軸を上下させ、土砂とセメント溶液の混合を強化させた後、更にセメント溶液の吐出を継続しながら、決められた引揚速度をもって三軸錐を引上げる(通常1.5m/min)。」(211頁5行?212頁4行)
(セ)6 施工特記
a 配合と注入量
……
b 施工サイクル、および注入量
砂質土の混合攪拌は比較的容易であるため、削孔速度は1m/min程度、吐出量は約340L/min程度で壁底部まで削孔および混合攪拌を行い、引抜き時における攪拌吐出量は、約90L/minに調整して計画の全量を注入した。1エレメントの削孔サイクルおよび注入量の関係を図6.89に示す。」(214頁1?14行)
(ソ)図6.66、図6.67、図6.85、図6.86、図6.89、及び、図6.94の記載
上記(カ)?(コ)の記載からみて、刊行物2には、以下の発明が記載されていると認められる。
「先端付近よりセメントミルクを吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように4軸並列し、かつその並列を回動可能にした削孔機を用い、削孔機によるセメントミルクの吐出と回転とで連通した4本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に削孔土砂とセメントミルクとを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機によるセメントミルクの吐出と回転とで壁体造成材料を撹拌混合しながら削孔機を立坑から引き上げ、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複しかつ削孔機の回転により0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させる連続壁体の造成工法。」(以下、「刊行物2発明A」という。)
そして、上記(サ)?(ソ)の記載からみて、刊行物2には、以下の発明も記載されていると認められる。
「先端付近よりセメント溶液を吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように3軸並列した削孔機を用い、削孔機によるセメント溶液の吐出と回転とで連通した3本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に削孔土砂とセメント溶液とを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機によるセメント溶液の吐出と回転とを維持して壁体造成材料を撹拌混合しながら削孔機を立坑から引き上げ、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複しかつ削孔機の回転によりさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させる連続壁体の造成工法。」(以下、「刊行物2発明B」という。)

(3)本件発明と刊行物1発明との対比
本件発明と刊行物1発明とを対比すると、刊行物1発明の「硬化剤」、「3本連結」、「3本」、「混練」、及び「引抜き」は、本件発明の「硬化液」、「複数基並列」、「複数本」、「混合」、及び「引き上げ」にそれぞれ相当するから、両者は、
「先端付近より硬化液を吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように複数基並列した削孔機を用い、削孔機による硬化液の吐出と回転とで連通した複数本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に削孔土砂と硬化液とを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機による硬化液の吐出と回転とで壁体造成材料を混合しながら削孔機を立坑から引き上げ、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複し、かつ、0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させる連続壁体の造成工法。」
の点で一致し、以下の2点で相違している。
相違点1:本件発明では、オーガを「その並列を回動可能にかつオーガ支持部によってその基部から伸縮可能に支持し」、そして、一部重複し、「かつ削孔機のオーガの並列の回動及びオーガ支持部の伸縮と回動により」0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔するよう構成しているのに対して、刊行物1発明においては、オーガが「その並列を回動可能かつオーガ支持部によってその基部から伸縮可能」とするような構成を有しているかどうかの明示がなく、次の立坑を、一部重複して、0度を含む所定の角度を介在させてさらに削孔する点が開示されているものの、オーガの並列の回動及び伸縮により削孔するかどうか明確でない点。
相違点2:壁体造成材料の打設後に、削孔機を立坑から引き上げるのに際し、本件発明では、「削孔機による硬化液の吐出と回転とを維持して壁体造成材料を撹拌混合しながら」引き上げるのに対して、刊行物1発明においては、「削孔機による硬化剤(硬化液)の吐出と回転とで壁体構成材料を攪拌混練(混合)しながら」引抜く(引き上げる)ものの、硬化剤(硬化液)の吐出と回転とを「維持して」行うかどうか明確でない点。

(4)上記各相違点についての検討
<相違点1について>
刊行物2発明Aによると、「先端付近よりセメントミルクを吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように4軸並列し、かつその並列を回動可能にした削孔機を用い、削孔機によるセメントミルクの吐出と回転とで連通した4本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に、削孔土砂とセメントミルクとを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機によるセメントミルクの吐出と回転とで壁体造成材料を撹拌混合しながら削孔機を立坑から引き上げ、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複しかつ削孔機の回転により0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させる連続壁体の造成工法。」が、公知の技術手段として開示されている。
この刊行物2発明Aは、いわゆる「TSP工法」、特にその中の「4軸ソイルセメント柱列工法」として知られているものであり、本件発明におけるような、いわゆる「SMW工法」とは、その名称を異にするものである。しかし、TSP工法の4軸ソイルセメント柱列工法も、SMW工法も、柱列式地下連続壁工法の一つとして知られているものであり、名称の違いはあるものの、技術的には両者とも、土留め・止水工事等において地盤中に壁体を連続して造成する工法である点において、実質的に同様の作業を行う工法である。
さらに、本件発明のような連続壁体の造成工法において、オーガを、その支持部によって機器の基部から回動及び伸縮可能に支持した機器を使用して行なうことは、甲第3?5号証などに見られるとおり、本件出願前広く知られた周知技術にすぎない。
してみると、刊行物2発明Aに示された「先端付近よりセメントミルクを吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように4軸並列し、かつその並列を回動可能にした削孔機を用い」て、「立坑に一部重複しかつ削孔機の回転により0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設」するとの技術手段、および上記周知技術を、刊行物1発明における、「立坑に一部重複しかつ削孔機の回転及び伸縮により0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設」するとの作業を達成するために適用して、本件発明におけるように構成することは、刊行物1発明と刊行物2発明A及び周知技術とが連続壁体の造成という同様の作業を行うものであって技術的に関連性が強い点、さらに、その適用を阻害する特段の要因もない点を考慮すると、格別顕著な困難性も見出すことはできず、当業者が必要に応じて容易になし得た程度のことである。
被請求人は、答弁書(10?19頁「(5-1) 相違点1について」の項)において、上記周知技術として挙げられた甲第3?5号証に開示されたものはいずれもくい打ち機であり、本件発明とは分野が異なる旨、反論している。しかし、これらの周知技術は、造成される連続壁体の構成に違いは認められるものの、いずれも連続壁体の造成に用いられ、かつ、アースオーガにより削孔を行うものである点で共通の分野に属するものであることが明らかであり、本件発明がそのような周知技術の適用を阻害する特段の要因は何等認められないから、被請求人のこの主張には理由がなく、採用できない。

<相違点2について>
刊行物2発明Bによると、「先端付近よりセメント溶液を吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように3軸並列した削孔機を用い、削孔機によるセメント溶液の吐出と回転とで連通した3本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に削孔土砂とセメント溶液とを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機によるセメント溶液の吐出と回転とを維持して壁体造成材料を撹拌混合しながら削孔機を立坑から引き上げ、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複しかつ削孔機の回転によりさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させる連続壁体の造成工法。」が、公知の技術手段として開示されている。
この刊行物2発明Bは、本件発明と同様の、いわゆる「SMW工法」に関するものであり、刊行物2発明Bに示された、「壁体造成材料の打設後に削孔機によるセメント溶液(硬化液)の吐出と回転とを維持して壁体造成材料を撹拌混合しながら削孔機を立坑から引き上げ」るとの技術手段を、刊行物1発明における、「壁体造成材料の打設後に削孔機による硬化剤(硬化液)の吐出と回転とで壁体造成材料を攪拌混練(混合)しながら削孔機を立坑から引抜き(引き上げ)」との作業を達成するために適用して、本件発明におけるように構成することは、その適用を阻害する特段の要因もない点を考慮すると、格別顕著な困難性も見出すことはできず、当業者が必要に応じて容易になし得た程度のことである。
被請求人は、答弁書(19?20頁「(5-2) 相違点2について」の項)において、刊行物1発明や刊行物2発明Bの「撹拌」が「回転」により行われるものではない旨、反論している。しかし、本件特許に対する別の無効審判請求事件である平成11年審判第35028号事件において、平成15年8月1日付けで提出した意見書(5頁7?11行)において、少なくとも刊行物2について、
『【甲第8号証】(当審注:本件の甲第1号証(刊行物2))
(a)について
第211頁の図6.85のフローチャートには「引抜きかく拌」なる工程が示され、「壁体造成材料の打設後に削孔機による硬化液の吐出と回転とを行って削孔機を立坑から引き上げる」についての内容が記載されている。』と述べ、削孔機の引抜き時における上記「撹拌」が削孔機の「回転」によりなされるものと認識していた以上、被請求人の上記反論には理由がなく、採用できない。また、仮に、この認識が錯誤に基づくものであり、「撹拌」が「回転」を意味していると断言することはできないものであったとしても、「撹拌」を削孔機の「回転」より行うことは当業者が当然に想到し得る事項にすぎない。

(5)まとめ
全体として、本件発明における効果の点においても、刊行物1,2に記載された事項及び周知技術から当業者であれば予測することができる程度のことであって、格別顕著なこととはいえない。
したがって、本件発明は、甲第1,2号証に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

【4】むすび
以上のとおりであるから、本件特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり、同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきものである。
審判に関する費用については、特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、被請求人が負担すべきものとする。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
連続壁体の造成工法
(57)【特許請求の範囲】
先端付近より硬化液を吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように複数基並列し、かつ、その並列を回動可能にかつオーガ支持部によってその基部から伸縮可能に支持した削孔機を用い、削孔機による硬化液の吐出と回転とで連通した複数本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に削孔土砂と硬化液とを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機による硬化液の吐出と回転とを維持して壁体造成材料を撹拌混合しながら削孔機を立坑から引き上げ、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複しかつ削孔機のオーガの並列の回動及びオーガ支持部の伸縮と回動により0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させることを特徴とする連続壁体の造成工法。
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、連続壁体の造成工法に関する。
さらに詳しくは、土留、止水工事等において、削孔と壁体造成材料の打設とを同時に行うことにより、設定された施工ラインに沿って地盤中に壁体を連続して造成する工法の改良に関する。
[従来の技術]
従来、連続壁体の造成工法としては、例えば、先端よりセメントミルク等の硬化液を吐出しながら回転する単基のオーガを備えた削孔機を用い、削孔機による硬化液の吐出と回転とで1本からなる立抗を地盤に削抗すると同時に削孔機と硬化液とを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料が硬化した後または硬化する間際にこの立坑に隣接して次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設していくものが知られている。
[発明が解決しようとする課題]
前述の従来の連続壁体の造成工法では、立坑を1本づつ隣接して削孔して壁体造成材料を打設していくことから、施工ライン上の進行が遅くまた削孔機の頻繁な上下操作等が要求されるため造成の施工時間が懸かると共に、立坑の隣接施工により各立坑間の一体性が乏しくなるため造成された連続壁体のシール性が低いという問題点を有している。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、造成の施工時間が短く造成去れる連続壁体のシール性が良好な連続壁体の造成工法を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
前述の目的を達成するため、本発明に係る連続壁体の造成工法は、先端付近より硬化液を吐出しながら回転するオーガを回転域が一部重複するように複数基並列し、かつ、その並列を回動可能にかつオーガ支持部によってその基部から伸縮可能に支持した削孔機を用い、削孔機による硬化液の吐出と回転とで連通した複数本からなる立坑を地盤に削孔すると同時に削孔土砂と硬化液とを撹拌混合してこれら混合物からなる壁体造成材料を立坑内に打設し、この壁体造成材料の打設後に削孔機による硬化液の吐出と回転とを維持して壁体造成材料を撹拌混合しながら削孔機を立坑から引き上げ、壁体造成材料が硬化する前にこの立坑に一部重複しかつ削孔機のオーガの並列の回動及びオーガ支持部の伸縮と回動により0度を含む所定の角度を介在させてさらに次の立坑を削孔すると同時に壁体造成材料を打設し、壁体造成材料が打設された立坑を連続させてその壁体造成材料を硬化させることを特徴とする手段を採用する。
[作用]
前述の手段によると、連通した立坑が複数本づつ重複して削孔されて壁体造成材料が打設されていくことから、1本づつの削孔に比し施工ライン上の進行が速くまた削孔機の頻繁な上下操作等が要求されなくなると共に、立坑の連通施工により各立坑間の一体性が向上するため、造成の施工時間が短く、造成される連続壁体のシール性が良好な連続壁体の造成工法を提供するという目的が達成される。
[実施例]
以下、本発明に係る連続壁体の造成工法の実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例の施工に際しては、通常、施工前処理等を行う先行工程が施工される。先行工程では、まず、施工地盤Eの土質、障害物探査等のための削孔位置に探索が行なわれる。この探索は、小型オーガ等による探索掘り、超音波反射装置、電磁波反射装置等を単独または組合せて行なわれ、特に街区では各種ケーブル、水道管、ガス管等の確認が精密になされる。次に、施工地盤E上に施工を正確にする施工ラインLを設定する定規引きが行なわれる。この定規引きは、H型鋼等からなる定規受1の上にH型鋼等からなるガイド定規2を固定し、ガイド定規2の上面に削孔位置の中心位置等の目印3を記すことにより行なわれる。
この先行工程の終了後、削孔機4を前記ガイド定規2の目印3に合わせて削孔を開始する。この削孔機4は夫々軸中心として回転する3基のオーガ41、42、43を備えており、この各オーガ41、42、43の先端または先端から若干上方寄等の単数または複数箇所からはセメントミルク、アスファルト乳剤、ベントナイト液等からなる硬化液5が吐出され、この各オーガ41、42、43のブレード41’、42’、43’の各回転域Rは夫々隣合うブレード41’、42’、43’の回転域Rと一部重複するように複数基並列し、このオーガ41、42、43の並列は回動するようになっている。なお、削孔に際しては、通常では各オーガ41、42、43を夫々回転させ硬化液5を吐出させるが、施工地盤Eの土質によっては両側のオーガ41、43のみから硬化液5を吐出したり硬化液5に研削用粒子を混入して吐出に圧力を加えたりすることも可能である。
このような削孔機4を操作して、硬化液5を吐出しならオーガ41、42、43を回転させて施工地盤Eを削孔すると、回転するオーガ41、42、43のブレード41’、42’、43’によって施工地盤Eが研削され立坑が削孔され、同時に回転するオーガ41、42、43のブレード41’、42’、43’によって吐出された硬化液5と研削された削孔土砂とが撹拌混合されて、立坑6内に壁体造成材料7が打設されることになる。この施工地盤Eの研削ではオーガ41、42、43の回転域Rが一部重複していることから、施工地盤Eの土質が粘性土、草木根混入土等でも確実に切断切削して円滑に削孔することができる。また、吐出された硬化液5と研削された削孔土砂との撹拌混合は、3基のオーガ41、42、43のブレード41’、42’、43’によって行なわれるから、撹拌混合が十分に行なわれ良質の壁体造成材料7が得られることになる。さらに、削孔された立坑6では、施工地盤Eを研削するオーガ41、42、43のブレード41’、42’、43’の回転域Rが一部重複していることから、連通した複数本からなる構造となる。
なお、オーガ41、42、43による施工地盤Eの研削において、オーガ41、42、43の先端が削孔最深部6’に到達した際にオーガ41、42、43を一時的に若干引き上げると、立坑6内の各深度でのオーガ41、42、43のブレード41’、42’、43’の回転時間が均等化され、吐出された硬化液5と研削された削孔土砂との撹拌混合が均質となる。このオーガ41、42、43の先端の削孔最深部6’への到達については、オーガ41、42、43に深度マークを記すことよって簡単に知ることができる。
この削孔機4による立坑6の削孔と壁体造成材料7の打設が終了した後には、硬化液5の吐出とオーガ41、42、43の回転とを維持して、吐出された硬化液5と研削された削孔土砂との撹拌混合を継続しながら削孔機4(オーガ41、42、43)を立坑6から徐々に引き上げる。
そして、打設した壁体造成材料7が硬化する前に、片側または両側のオーガ43(41)を、先に削孔した立坑6の片側または両側のオーガ43(41)が研削した部分に重複させるようにして、前述と同様の作業を行い、次の立坑6を削孔して壁体造成材料7を打設する。この立坑6の削孔の重複の手段は、第2図に示すように順次立坑6を延長していく場合のほかに、第3図に示すように間欠的に削孔した立坑6の間を接続するように削孔する場合等が考えられる。この重複削孔は、各立坑6を一体化させて連続して行うことになる。
この重複削孔の際には、オーガ41、42、43の並列が回動可能であることを利用して、先の立坑6に対して次の立坑6を所定角度介在させるようにする。この角度は、第4図に示すように、施行ラインLが直線の場合には0度となり直角の場合には90度となる。なお、施行ラインLに沿った立坑6の施行移動に対しては、削孔機4の基部(本体ベースマシン等)44からのオーガ支持部(クレーン等)45の伸縮で対応することができる。
このような実施例によると、前述の作業を繰り返して施行ラインLに沿って壁体造成材料7が打設された立坑6を削孔し、その壁体造成材料7を硬化させることで、施行ラインLに沿った連続壁を造成することができる。この結果、連通した立坑6が複数本づつ重複して削孔され、同時進行で壁体造成材料7が打設されていくことから、従来のように一本づつの削孔に比し施行ラインL上の進行が速くまた削孔機4の頻繁な上下操作等が要求されなくなると共に、立坑6の連通施行により各立坑6間の一体性が向上するため、造成の施行時間が短く造成される連続壁体のシール性が良好となる。
なお、第5図は壁体造成材料7が打設された立坑6内にH型鋼からなる補強応力材9を挿入する場合を示したもので、ガイド定規2に案内溝81と位置決め82とを備えたプレート定規8を取り付けて施行している。このプレート定規8の位置決め82をガイド定規2の目印3に合わせ、案内溝81に補強応力材9を挿通して施行すると、補強応力材9の位置を正確に施行することができる。
また、第6図は一般的な施工地盤Eの具体的削孔例を示したもので、アンメータ等に注意してオーガ41、42、43に過度の負荷を掛けないように1.0m/min程度の削孔速度で削孔最深部6’が10.5mまで削孔された場合を示している。なお、オーガ41、42、43の一時的な引き上げは、3.0mとなっている。以上、図示した実施例のほかに、オーガ41、42、43の基数については、2基または4基以上とすることも可能である。
【発明の効果】
以上のように本発明に係る連続壁体の造成工法は、連通した削孔が複数本づつ重複して削孔されて壁体造成材料が打設されていくことから、一本づつの削孔に比し施工ライン上の進行が速くまた削孔機の頻繁な上下操作等が要求されなくなると共に、削孔の連通施工により各立坑間の一体性が向上するため造成の施工時間が短く造成され、連続壁体のシール性が良好である。また、この効果により、造成コストが安価になると共に止水関連等へと、造成対象が拡大される効果が生ずる。
さらに、立坑の削孔が複数基のオーガを備えた削孔機で行われるため、地盤が粘性土、草木根混入土等の場合でも削孔が円滑に行われる効果がある。
さらに、立坑内における削孔土砂と硬化液との撹拌混合が複数基のオーガを備えた削孔機で行われるため、撹拌混合が十分に行われ良質の壁体造成材料7が得られる効果がある。
さらに、複数基からなるオーガの並列を回転させることのできる削孔機を用いて、壁体造成材料の造成角度を調整することができるため、直線以外の施工ラインにも容易に対応することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る連続壁体の造成工法の実施例を示す施行断面図、第2図、第3図はそれぞれ異なる施行順序による施行平面図、第4図は、施行ラインへの対応を示す平面図、第5図は、他用途の利用例を示す平面図、第6図は、本発明に係る連続壁体の造成工法の具体的削孔例を示すグラフである。
4・・削孔機
5・・硬化液
6・・立坑
7・・壁体造成材料
41、42、43・・オーガ
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2005-04-26 
結審通知日 2005-04-27 
審決日 2005-05-10 
出願番号 特願平1-79591
審決分類 P 1 113・ 121- ZA (E02D)
最終処分 成立  
前審関与審査官 藤枝 洋  
特許庁審判長 山 田 忠 夫
特許庁審判官 木 原 裕
安 藤 勝 治
登録日 1994-09-26 
登録番号 特許第1875289号(P1875289)
発明の名称 連続壁体の造成工法  
代理人 大塚 文昭  
代理人 渡辺 光  
代理人 奥村 直樹  
代理人 赤澤 日出夫  
代理人 松尾 和子  
代理人 中島 麻里  
代理人 赤澤 日出夫  
代理人 松尾 和子  
代理人 松尾 和子  
代理人 奥村 直樹  
代理人 山口 栄一  
代理人 大橋 岳人  
代理人 奥村 直樹  
代理人 石戸 久子  
代理人 城山 康文  
代理人 大塚 文昭  
代理人 渡辺 光  
代理人 山口 栄一  
代理人 橋場 満枝  
代理人 大橋 岳人  
代理人 石戸 久子  
代理人 奥村 直樹  
代理人 松尾 和子  
代理人 大塚 文昭  
代理人 渡辺 光  
代理人 橋場 満枝  
代理人 中島 麻理  
代理人 渡辺 光  
代理人 大塚 文昭  
代理人 城山 康文  

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