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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A47J |
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管理番号 | 1161653 |
審判番号 | 不服2006-425 |
総通号数 | 93 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2007-09-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2006-01-05 |
確定日 | 2007-07-25 |
事件の表示 | 特願2002-165366「電磁調理器用焼物器」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 1月15日出願公開、特開2004- 8441〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
理 由 1.手続の経緯・本願発明 本願は、平成14年6月6日の特許出願であって、原審において、平成17年5月27日付けで拒絶理由通知がなされ、平成17年8月1日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが、平成17年11月30日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成18年1月5日付けで審判請求がなされたものである。 そして、その請求項1ないし3に係る発明は、上記平成17年8月1日付け手続補正により補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定される次のとおりのものである。 「 【請求項1】 非磁性体製の焼物器本体と磁性体製の調理用プレートとにより構成された焼物器において、 焼物器本体は電磁調理器に載置される底壁部分に、筒状の立上り部によって大きな開口が形成され、 調理用プレートは中央部が幾分上側に突出するよう湾曲されるとともに、焼物器本体の立上り部の上端に載置される周辺部に、下向きの折り曲げ係合部が形成されたことを特徴とする電磁調理器用焼物器。 【請求項2】 調理用プレートは鉄板の両面に薄いステンレス板が圧着されたクラッド材によって形成されている請求項1に記載の電磁調理器用焼物器。 【請求項3】 焼物器本体内の筒状の立上り部寄りに、調理用プレートより上側に突出し下端縁に切り欠きを備えた遮へい用仕切り壁が設けられている請求項1または請求項2に記載の電磁調理器用焼物器。」 2.引用刊行物 原査定の拒絶の理由に引用された 刊行物1:特開平9-154745号公報 刊行物2:実願昭63-115250号(実開平2-37029号)の マイクロフィルム 3.引用刊行物に記載された発明 (1)刊行物1に記載された発明 《記載事項》 上記刊行物1には、図面と共に次のa.?d.の記載がある。 a.「【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電磁誘導加熱を用いて焼き肉料理等を行う電磁焼き肉装置に関するものである。」(下線は当審が付した。以下、同じ。) b.「【0006】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1?図3を用いて説明する。 【0007】図1は本発明の一実施例を施した電磁焼き肉装置の要部断面図であり、図2はその焼き肉プレートの平面図であり、図3は同じく正面断面図である。 【0008】図において、1は加熱コイル2に高周波電流を流し誘導加熱で加熱調理を行うインバーターであり、加熱コイル2はインバーター1の上部にアルミの遮熱板を介して取り付けてあり、インバーター1及び加熱コイル2を器体3に収納している。インバーター1には電子部品冷却用のファン(図示せず)を有し、器体3の前下方より吸気し器体3後方より排気する。吸気口にはフィルター(図示せず)を設け、油成分等が電子部品に付着しないようにして有る。 【0009】4は器体3の上に設けたトッププレートであり、加熱容器の重量に耐えしかも加熱容器を加熱する電磁波を損失無く通すガラスセラミックスよりなっている。トッププレート4の裏面には加熱コイル2及びインバーター1の電子部品を保護するための温度過昇防止用温度センサー5が取り付けられており、また、トッププレート4の上に水を張った肉汁受け皿6を、さらにこの肉汁受け皿6の上に焼き肉プレート7を組み合わせて載置して用いる。 【0010】肉汁受け皿6はガラスセラミックスよりなり、外周に焼き肉プレート7の外径より大きく広く薄い形状の外ケース61を形成し、この外ケース61にて十分な水張り容積を確保し、しかも焼き肉時の油の飛散をも防止する。外ケース61の中央部には焼き肉プレート7を支持する内ケース62が設けてあり、この内ケース62の内部の焼き肉プレート7底面にはその底面温度を検知する温度センサー8を設けてある。 【0011】焼き肉プレート7はアルミ鋳物よりなっており、その底面にフェライト系ステンレスにアルミ板のクラッド材を発熱部73として接合して形成している。そしてその表面は肉汁が良く流れ落ちるように中央部より左右に傾斜をつけた溝71を設け、さらに溝71の両端の焼き肉プレート7端部にのみ開口部72を設けてあり、焼き肉プレート7は底面は加熱コイル2と平行になるよう平坦にして所期の高出力と高温度が得られるようにしてある。焼き肉プレート7の外径は加熱コイル2の外径より若干大きくして、磁力線を効率良く集め、均一な温度分布を得、しかも焼き肉に必要な面積を十分に保つようにしてある。 【0012】9はインバーター1をスイッチ等により操作する操作部で、器体3前方に設けられている。」 c.「【0013】次に本実施例の作用について説明する。 【0014】焼き肉時は、焼き肉プレート7に肉等を載置し操作部9にて焼き肉操作を行うと、インバーター1は加熱コイル2に高周波電流を流しアルミ鋳物よりなり底面が平坦でその底面に発熱部73を接合した焼き肉プレート7を効率良く誘導加熱で加熱し、この時焼き肉プレート7の温度は温度センサー8の検知に基づき300℃以下に保つよう温度コントロールされ、常に焼き肉が最適条件で行われるようにしてあり、焼き肉は高出力で短時間にジューシーで美味に焼き上がる。また、焼き肉プレート7上の肉汁は溝71の傾斜に沿い良く流れ落ち、さらに開口部72から十分水張りした肉汁受け皿6に流れ落ち、しかも肉汁受け皿6の外ケース61にて焼き肉時の油の飛散を防止するので、発煙の無い快適な雰囲気で焼き肉料理ができる。 【0015】万一、フィルターのゴミ詰まり等により、インバーター1の電子部品冷却用のファンでは冷却できず電子部品が過昇防止温度を越えたことを温度過昇防止用温度センサー5が検知した場合はインバーター1による誘導加熱を停止する。」 d.「【0016】 【発明の効果】以上本発明によれば、インバーターの上に加熱コイルを設置し、この加熱コイルの上方にガラスセラミックスよりなるトッププレートを設け、このトッププレートの上に水を張る肉汁受け皿と加熱コイルの外形より若干大きい焼き肉プレートを組み合わせて載置し、この焼き肉プレートは軽量なアルミ鋳物よりなり、その底面は平坦にし、かつフェライト系ステンレスにアルミ板のクラッド材を発熱部として接合して形成し、その表面は中央より左右に傾斜を付けた溝を設けこの溝の両端面に肉汁が落ちる開口部を設けたから、平坦な発熱部にて発熱する焼き肉プレートの温度は常に焼き肉が最適条件で行われるようにしてあり、焼き肉は高出力で短時間にジューシーで美味に焼き上がり、また、焼き肉プレートの肉汁は溝の傾斜に沿い良く流れ落ち、さらに開口部から使用時間を長くできるよう容量が大で十分水張りした肉汁受け皿に流れ落ち、しかも肉汁受け皿の外ケースにて焼き肉時の油の飛散を防止するので、軽量で取り扱いやすく発煙や焦げ付きの無い快適な雰囲気で焼き肉料理ができる電磁焼き肉装置を提供するものである。」 《発明の認定》 したがって、刊行物1には、 「電磁焼き肉装置における肉汁受け皿6と焼き肉プレート7を組み合わせた加熱容器であり、肉汁受け皿6はガラスセラミックスよりなり、焼き肉プレート7はアルミ鋳物よりなり、その底面にフェライト系ステンレスにアルミ板のクラッド材を発熱部73として接合して形成し、肉汁受け皿6の上に焼き肉プレート7を載置して組み合わせた加熱容器において、 電磁焼き肉装置のインバーター1及び加熱コイル2を収納する器体3の上にトッププレート4を設け、このトッププレート4は加熱容器の重量に耐え、トッププレート4の上に肉汁受け皿6を載置し、 焼き肉プレート7はその表面を肉汁が良く流れ落ちるように中央部より左右に傾斜をつけた溝71を設け、さらに溝71の両端の焼き肉プレート7端部にのみ開口部72を設けてあり、肉汁受け皿6の中央部には焼き肉プレート7を支持する内ケース62が設けてあり、焼き肉プレート7上の肉汁は溝71の傾斜に沿い良く流れ落ち、さらに開口部72から肉汁受け皿6に流れ落ち、発煙の無い快適な雰囲気で焼き肉料理ができ、軽量で取り扱いやすい電磁焼き肉装置における加熱容器。」 なる発明が記載されている。 (2)刊行物2に記載された発明 《記載事項》 上記刊行物2には、図面と共に次のa.?e.の記載がある。 a.「〈産業上の利用分野〉 本考案は焼き肉器、特に被調理物が焦げつかず、かつ煙が発生しない焼き肉器に関する。 〈従来の技術〉 第5図及び第6図を参照しつつ従来の焼き肉器について説明する。 従来の焼き肉器は、ヒータ30を有する本体20と、この本体20に載置される焼き板10と、本体20の内部の雰囲気温度に応じてヒータ30をオン・オフ制御する温度センサ(図示省略)とを有している。 ・・・・・ 〈考案が解決しようとする課題〉 上述したような従来の焼き肉器には以下のような問題点がある。 すなわち、温度センサは焼き板の温度を直接検出しているわけではなく、本体内部の雰囲気温度を検出することによってヒータを制御しているので、焼き板の温度が急上昇しているにもかかわらず、これを検出できないことがある。このような場合には、焼き板の温度が上昇しすぎて被調理物が焦げついたり、被調理物から出た油分、水分等から煙が発生したりすることがある。 ・・・・・ さらに、凹溝が焼き板に一体に成形されているので、凹溝に溜まった油分等が加熱されて煙が発生する。 本考案は上記事情に鑑みて創案されたもので、常に焼き板を適温に維持して被調理物の焦げつきや煙の発生を防ぎ、しかも焼き板が素早く適温に上昇する焼き肉器を提供することを目的としている。」(明細書第1頁16行?第3頁15行) b.「 〈課題を解決するための手段〉 本考案に係る焼き肉器は、調理面の下面にヒータが装着された略薄皿状の焼き板と、この焼き板の周囲に焼き板とは別体に設けられた液体受部と、前記焼き板の裏面側に設けられ、前記焼き板の温度に応じて前記ヒータのオン・オフを行う温度検出センサとを備えており、前記温度検出センサはヒータをオン・オフすることにより、焼き板の温度を被調理物の調理に最低限必要な温度と、被調理物から煙が発生する温度との間に保つようになっている。」(明細書第3頁16行?第4頁6行) c.「〈実施例〉 以下、図面を参照して本考案に係る一実施例を説明する。 第1図は本考案に係る焼き肉器の断面図、第2図は第1図のa部の拡大図、・・・・・ 本考案に係る焼き肉器は、調理面14の下面にヒータ30が装着された略薄皿状の焼き板10と、この焼き板10の周囲に焼き板10とは別体に設けられた液体受部40と、前記焼き板10の裏面側に設けられ、前記焼き板10の温度に応じて前記ヒータ30のオン・オフを行う温度検出センサ50とを備えている。 焼き板10は、鋳物で薄皿状に形成されており、表面が調理面14として使用される。この焼き板10の裏面側には、ヒータ30を内蔵するための空洞部11が円状に形成されている。また、この焼き板10の縁部12には、第2図に示すように段が形成されている。・・・ 液体受部40は本体20の周囲に載置されるものであって、平面視略リング状に形成されている。この液体受部40は耐熱性を有する樹脂、或いは金属で形成されており、その内周部41は、前記焼き板10の縁部12と対応するように若干上向きに折曲されている。そして、この液体受部40の外周部42は上方に向かって折曲されて、把手を兼ねた壁になっている。 本体20は、前記液体受部40を介して焼き板10を載置するものである。すなわち、第1図に示すように、液体受部40は本体20の縁部21に載置され、当該液体受部40の内周部41に焼き板10を載置するのである。 温度検出センサ50には、検出した温度に応じてオン・オフされるセンサ、例えばサーモスタット等が用いられる。この温度検出センサ50は、焼き板10の天頂部13の裏面側に接触して配置されており、・・・」(明細書第4頁12行?第6頁11行) d.「被調理物から出た油分、水分等は焼き板10の調理面14を流れ落ちて、液体受部40に溜まる。この液体受部40は、焼き板10とは別体に形成されているので、その温度はあまり高くならない。従って、この液体受部40に溜まった油分、水分等から煙が発生することはない。 〈考案の効果〉 本考案に係る焼き肉器は、・・・以下のような効果を奏する。 ・・・・・ 焼き板と液体受部とが別体に構成されているので、液体受部の温度は低く保たれる。従って、これに溜まった油分、水分等から煙が発生することがない。また、調理後において、焼き板及び液体受部を簡単に掃除することができる。」(明細書第7頁12行?第9頁4行) e.第1図には、薄皿状に形成されている焼き板10が「縁部12から天頂部13にかけて上方に凸の湾曲した調理面14が形成される形状である」ことが図示されている。 《発明の認定》 したがって、刊行物2には、 「液体受部40が本体20の縁部21に載置され、当該液体受部40の内周部41に焼き板10が載置される焼き肉器であって、 焼き板10は上方が凸となるように湾曲した薄皿状に形成されており、その縁部12には段が形成され、 液体受部40は平面視略リング状に形成され、その内周部41は前記焼き板10の縁部12と対応するように若干上向きに折曲される、 焼き肉器。」 という発明が記載されている。 4.対比・判断 (1)対比 本件の請求項1に係る発明(以下「本件発明1」という。)を、刊行物1に記載された発明と対比すると、刊行物1に記載された発明における、 ・焼き肉プレート7、 ・肉汁受け皿6、 ・加熱容器、 ・インバーター1及び加熱コイル2を収納する器体3、 は、本件発明1における、 ・調理用プレート、 ・焼物器本体、 ・焼物器、 ・電磁調理器、 にそれぞれ相当すると認められる。 (2)一致点 したがって、両発明は、 「非磁性体製の焼物器本体と磁性体製の調理用プレートとにより構成された焼物器において、 焼物器本体は電磁調理器に載置され、 調理用プレートは中央部が幾分上側に突出することを特徴とする電磁調理器用焼物器。」 で一致する。 (3)相違点 そして、両発明は、次の点で相違する。 《相違点》 本件発明1の電磁調理器用焼物器では、焼物器本体が「底壁部分に、筒状の立上り部によって大きな開口が形成され」ており、調理用プレート中央部が幾分上側に突出するように「湾曲されるとともに、焼物器本体の立上り部の上端に載置される周辺部に、下向きの折り曲げ係合部が形成され」ている。 これに対し、刊行物1に記載された発明では、このような開口や折り曲げ係合部が形成されておらず、焼き肉プレート7は湾曲していない。 (4)相違点についての検討 刊行物2に記載された発明において、液体受部40は平面視略リング状に形成され、その内周部41は若干上向きに折曲される(前記引用箇所3.(2)《発明の認定》参照)。そうすると、液体受部40は上向きに折曲された内周部41によって(リング形状内部に)開口が形成されるのは自明である。そして、焼き板10は上方が凸となるように湾曲している(前記引用箇所3.(2)《発明の認定》参照)。 また、「下向きの折り曲げ係合部」は周知の技術にすぎない。 (もし、周知文献が必要であれば、例えば、 ・特開平11-46987号公報 「【0038】・・・調理プレート4は水受け皿2の上端縁により支持するようになっている。」及び図6(b)に図示される調理プレート4の周縁部の形状、 ・実願昭48-7471号(実開昭49-109866号)の マイクロフィルム 「第4図は・・・料理部分21が・・・着脱自在に設けられる。」(明細書第6頁7?10行)、及び第4図に図示される料理部分21の周縁部の形状、 等を参照。) しかも、刊行物1に記載された発明と、刊行物2に記載された発明とは、被調理物から出る油が発煙することを防止するという共通の課題を持つ。 したがって、上記の周知技術を考慮しつつ、刊行物1に記載された発明に、刊行物2に記載された発明を組み合わせ、上記相違点における本件発明1の特定事項に到達することは当業者であれば容易である。 (5)発明の効果についての検討 本件発明1の効果は、刊行物1,2に記載された発明及び上記の周知技術に基づいて当業者が容易に推測できた程度のものである。 なお、審判請求人は、審判請求書(同書を補正対象とする平成18年1月25日付け手続補正書第2頁4?29行、【本願発明が特許されるべき理由】2.)において、本件発明には、「筒状の立上り部の高さは、使用する電磁調理器の性能に合わせて決定されているので、・・・温度制御手段・・・を使用することなく、・・・調理用プレートを焼物調理を行うのに必要な高温に加熱して焼物調理を行うことができる。このため、・・・前記温度制御手段を不要にすることができる」と述べているが、このような発明の効果は本件明細書に記載されていない。 すなわち、本件明細書段落【0009】前半及び段落【0016】には、 「・・・筒状の立上り部1bの高さや開口1cの大きさは、弱電メーカーが出している各機種の電磁調理器のそれぞれの性能によって異なるが、・・」 「また、この構成では、調理用プレート2が高温に加熱されても、その下側の筒状の立上り部1b内に存在している空気層が、電磁調理器の温度上昇を低く抑えるため、設定された温度以上に加熱されたときに、自動的に切られるようになっている温度過昇防止機能を作動しないようにし、連続して調理できる時間を長くすることができる。」 と記載されている。 しかしこのように、温度過昇防止機能を作動しないようにして、連続して調理するのでは、正常な範囲を超えた温度で調理が行われてしまうのは自明であり、上記の審判請求書に記載された「調理用プレートを焼物調理を行うのに必要な高温に加熱して焼物調理を行うことができ」、「温度制御手段を不要にすることができる」は、上記段落【0009】及び【0016】に記載されていない発明の効果である。 そして、このように「調理用プレートを焼物調理を行うのに必要な高温に加熱して焼物調理を行うことができ」、「温度制御手段を不要にすることができる」は、本件発明1の効果であると認めることができず、上記のように、本件発明1の効果は、刊行物1,2に記載された発明及び上記の周知技術に基づいて当業者が容易に推測できた程度のものである。 5.むすび 以上のとおりであるから、本件発明1は、刊行物1,2に記載された発明及び上記の周知技術に基づいて当業者が容易になし得たものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、本件の請求項2及び3に係る発明については検討するまでもなく、本件出願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2007-04-23 |
結審通知日 | 2007-05-08 |
審決日 | 2007-05-30 |
出願番号 | 特願2002-165366(P2002-165366) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(A47J)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 杉浦 貴之 |
特許庁審判長 |
新海 岳 |
特許庁審判官 |
佐野 遵 会田 博行 |
発明の名称 | 電磁調理器用焼物器 |
代理人 | 小山 方宜 |
代理人 | 福島 三雄 |
代理人 | 福島 三雄 |
代理人 | 小山 方宜 |