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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B60R
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 B60R
管理番号 1171597
審判番号 不服2005-6115  
総通号数 99 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-03-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2005-04-07 
確定日 2008-02-05 
事件の表示 特願2000-123173号「車両のシール構造」拒絶査定不服審判事件〔平成13年10月31日出願公開、特開2001-301541号、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.手続の経緯と本願の発明
本願は、平成12年4月24日の出願であって、その請求項1に係る発明は、平成19年11月27日付けの手続補正書によって補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりの次のものにあると認める。

「【請求項1】 車体に形成された蓋体の略開閉方向に延設される延設部材と、第1シール部と第2シール部とを有するシール部材と、を備え、
前記第1シール部は、前記シール部材を前記延設部材より前記蓋体の中央側で車体に固着する固着部から延設され、先端部に前記車体で前記蓋体より外側への移動を阻止される固定部を有し、前記延設部材の閉じ方向の押圧に伴う前記固着部と前記固定部との2点間の変形により反力を発生させる前記延設部材側へ膨らんだアーチ形状のリップ片であり、
前記第2シール部は、前記蓋体の開状態で前記延設部材より前記蓋体の中央側にて前記第1シール部から分岐して車両上方へ前記蓋体の外側へ膨らんだアーチ形状に延設され、前記第1シール部の変形に伴い前記延設部材の一般部を前記蓋体の開閉方向と略垂直な方向にシールするリップ片であることを特徴とする車両のシール構造。」

2.判断
当審では、平成19年9月25日付けの拒絶理由通知書において、本願の請求項2?4に係る発明は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていないとした。
しかし、平成19年11月27日付けの手続補正書による手続補正により、請求項2?4が削除され、請求項1のみとなった。
また、請求項1に係る発明における
「前記第1シール部は、前記シール部材を前記延設部材より前記蓋体の中央側で車体に固着する固着部から延設され、先端部に前記車体で前記蓋体より外側への移動を阻止される固定部を有し、前記延設部材の閉じ方向の押圧に伴う前記固着部と前記固定部との2点間の変形により反力を発生させる前記延設部材側へ膨らんだアーチ形状のリップ片であり、
前記第2シール部は、前記蓋体の開状態で前記延設部材より前記蓋体の中央側にて前記第1シール部から分岐して車両上方へ前記蓋体の外側へ膨らんだアーチ形状に延設され、前記第1シール部の変形に伴い前記延設部材の一般部を前記蓋体の開閉方向と略垂直な方向にシールするリップ片であること」
といった発明特定事項に関し、原審の拒絶の理由で引用された文献や参考文献には、これを開示あるいは示唆するものがなく、本願の請求項1に係る発明は上記発明特定事項を備えることにより明細書記載の作用効果が期待できるものと認められる。

3.むすび
したがって、本願は、原査定の拒絶の理由によって拒絶されるべきものではない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2008-01-23 
出願番号 特願2000-123173(P2000-123173)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (B60R)
P 1 8・ 537- WY (B60R)
最終処分 成立  
前審関与審査官 野村 亨島田 信一  
特許庁審判長 高木 進
特許庁審判官 山内 康明
岸 智章
発明の名称 車両のシール構造  
代理人 福田 浩志  
代理人 中島 淳  
代理人 加藤 和詳  
代理人 西元 勝一  

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