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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 B60R
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B60R
管理番号 1172104
審判番号 不服2005-16222  
総通号数 99 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-03-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2005-08-25 
確定日 2008-02-20 
事件の表示 特願2002-370259号「乗員拘束装置」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 7月15日出願公開、特開2004-196248号、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.手続の経緯と本願の発明
本願は、平成14年12月20日の出願であって、その請求項1及び2に係る発明は、平成20年1月18日付けの手続補正書によって補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定されるとおりの次のものにあると認める。

「【請求項1】 基布(31)の上縁に沿って延びるガス分配通路(21a,21b)から下方に分岐する複数のセル(21c,21d,21e)を備えたエアバッグ(21)をルーフ(22)の側部に折り畳み状態で配置し、インフレータ(35)をエアバッグ(21)のガス分配通路(21a,21b)の前後方向中間部に接続し、車両の衝突時にインフレータ(35)が発生するガスでエアバッグ(21)のセル(21c,21d,21e)を膨張させて車室の側部内面に沿ってカーテン状に展開させる乗員拘束装置において、
エアバッグ(21)の基布(31)をガス分配通路(21a,21b)の部分で単一の切断面(L)を以て切断して、その切断面(L)より前側のガス分配通路(21a)の切り口を前部ガス供給口(21j)とすると共に、同切断面(L)より後側のガス分配通路(21b)の切り口を、該前部ガス供給口(21j)に対し近接、対向した後部ガス供給口(21k)とし、
一端をインフレータ(35)に接続したガス供給パイプ(36)の他端を二股に分岐させて、その分岐部を、基端部分と該基端部分から前方に延びる前方部分と該基端部分から後方に延びる後方部分とでT字状に形成すると共に、該前方部分を前部ガス供給口(21j)に、また該後方部分を後部ガス供給口(21k)にそれぞれ挿入し、
前側のガス分配通路(21a)をガス供給パイプ(36)分岐部の前記前方部分に、該前方部分の基端部分側で固定すると共に、後側のガス分配通路(21b)を同分岐部の前記後方部分に、該後方部分の基端部分側で固定したことを特徴とする、乗員拘束装置。
【請求項2】 ガス供給パイプ(36)を車体に固定したことを特徴とする、請求項1に記載の乗員拘束装置。」

2.判断
当審では、平成20年1月15日付けの拒絶理由通知書において、本願の請求項1に係る発明は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていないとした。
しかし、平成20年1月18日付けの手続補正書による手続補正により、上記拒絶理由は解消した。
また、請求項1に係る発明における
「エアバッグ(21)の基布(31)をガス分配通路(21a,21b)の部分で単一の切断面(L)を以て切断して、その切断面(L)より前側のガス分配通路(21a)の切り口を前部ガス供給口(21j)とすると共に、同切断面(L)より後側のガス分配通路(21b)の切り口を、該前部ガス供給口(21j)に対し近接、対向した後部ガス供給口(21k)とし」、
「前側のガス分配通路(21a)をガス供給パイプ(36)分岐部の前記前方部分に、該前方部分の基端部分側で固定すると共に、後側のガス分配通路(21b)を同分岐部の前記後方部分に、該後方部分の基端部分側で固定した」
といった発明特定事項に関し、原審の拒絶の理由で引用された文献や参考文献には、これを開示あるいは示唆するものがなく、本願の請求項1に係る発明は上記発明特定事項を備えることにより明細書記載の作用効果が期待できるものと認められる。

3.むすび
したがって、本願は、原査定の拒絶の理由によって拒絶されるべきものではない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2008-02-04 
出願番号 特願2002-370259(P2002-370259)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (B60R)
P 1 8・ 537- WY (B60R)
最終処分 成立  
前審関与審査官 三澤 哲也  
特許庁審判長 高木 進
特許庁審判官 山内 康明
岸 智章
発明の名称 乗員拘束装置  
代理人 仁木 一明  
代理人 落合 健  

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