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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B60K |
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管理番号 | 1174073 |
審判番号 | 不服2005-1363 |
総通号数 | 100 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2008-04-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2005-01-21 |
確定日 | 2008-03-26 |
事件の表示 | 平成10年特許願第 61631号「自動車のフューエルフィラーネックブラケット固定装置」拒絶査定不服審判事件〔平成11年 9月21日出願公開、特開平11-254979号、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
1.手続の経緯と本願の発明 本願は、平成10年3月12日の出願であって、その請求項1に係る発明は、平成20年2月12日付けの手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりの次のものにあると認める。 「【請求項1】 車体のアウタパネルに設けられた給油開口部と、 前記給油開口部における開口縁の上下から前記アウタパネルと一体にして車体内に突出して延びるフランジと、 内周面に沿って形成された段付き部分を介して本体部分と区画された一端開口部が車体内から前記給油開口部に合致した状態で配置され、内部にフューエルフィラーネックを突出させて保持するフューエルフィラーネックブラケットと、 前記フューエルフィラーネックブラケットの上下の内周壁の前記段付き部分に互いに略平行に形成され、対応する前記フランジに重ね合わされてスポット溶接により接合される平坦面部とを具備し、 下側の前記平坦面部は、前記フューエルフィラーネックブラケットの開口幅全域に亘って延び、前記フューエルフィラーネックブラケットの下面に連なり形成されて該フューエルフィラーネックブラケット内から前記一端開口部に向けて延びる排液のための横断溝を有することを特徴とする自動車のフューエルフィラーネックブラケット固定装置。」 2.引用刊行物及び判断 当審では、平成19年12月6日付けの拒絶理由通知書において、 引用刊行物1:特開昭63-82823号公報 引用刊行物2:特開昭61-64535号公報 引用刊行物3:実開平1-122578号(実開平3-61422号)のマイクロフィルム 引用刊行物4:実開昭63-81594号(実開平2-2234号)のマイクロフィルム(周知技術例) を挙げて、本願の各請求項に係る発明は、その出願前日本国内において頒布された上記の各引用刊行物に記載された発明及び周知技術に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない旨の拒絶の理由を通知した。 しかし、本願の請求項1に係る発明における、 「前記フューエルフィラーネックブラケットの上下の内周壁の前記段付き部分に互いに略平行に形成され、対応する前記フランジに重ね合わされてスポット溶接により接合される平坦面部とを具備し、」 といった発明特定事項に関し、特に、「略平行」な「平坦面部」を「スポット溶接」することについて上記の引用刊行物には開示あるいは示唆するものがなく、本願の請求項1に係る発明は上記発明特定事項を備えることにより明細書記載の作用効果が期待できるものと認められる。 3.むすび したがって、本願は、当審で通知し上記拒絶の理由によって拒絶されるべきものではなく、また、原査定の拒絶の理由によって拒絶されるべきものでもない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2008-03-11 |
出願番号 | 特願平10-61631 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(B60K)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 田中 成彦 |
特許庁審判長 |
高木 進 |
特許庁審判官 |
山内 康明 佐藤 正浩 |
発明の名称 | 自動車のフューエルフィラーネックブラケット固定装置 |
代理人 | 長門 侃二 |
代理人 | 長門 侃二 |