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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B60P |
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管理番号 | 1174099 |
審判番号 | 不服2005-16358 |
総通号数 | 100 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2008-04-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2005-08-25 |
確定日 | 2008-03-26 |
事件の表示 | 平成10年特許願第281697号「貨物自動車」拒絶査定不服審判事件〔平成12年 4月18日出願公開、特開2000-108756号、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
1.手続の経緯と本願の発明 本願は、平成10年10月2日の出願であって、その請求項1に係る発明は、平成20年2月12日付けの手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりの次のものにあると認める。 「【請求項1】 後端部が車体フレームに配設されたガイドローラによって前後方向にスライド自在に支持されるとともに、前端部が車体フレームとの間に配設された扛上手段によって前記ガイドローラを中心として昇降自在に支持されたリフトフレームを有し、該リフトフレーム上に貨物搭載用のボデーを引上げ可能である貨物自動車において、該貨物自動車は、貨物が予め搭載されたボデーを降ろす際には、リフトフレームを所定のリフト角まで上方回動させ、さらにボデーの後端が地面に接地するまでボデーをスライド移動させ、その後リフトフレームを最大リフト角まで傾動させる工程を順に行い、貨物を搭載したボデーを積込むときには前記動作とは逆の工程を行うことができ、前記ガイドローラの軸線近傍位置の前記車体フレームに係合部を配設すると共に、前記リフトフレームを昇降及びスライドしながら車体フレーム上に格納したときに前記係合部に後方側から着脱自在に係合される被係合部をリフトフレームに配設することにより、車両走行中の振動等によるリフトフレーム後部の跳上りがロックされることを特徴とする貨物自動車。」 2.引用刊行物及び判断 当審では、平成19年12月6日付けの拒絶理由通知書において、 引用刊行物1:特開平4-159144号公報 引用刊行物2:実公昭62-30522号公報 引用刊行物3:特開平10-129330号公報 引用刊行物4:特開平7-117552号公報 引用刊行物5:特開平4-166436号公報 を挙げて、本願の請求項1に係る発明は、その出願前日本国内において頒布された上記の各引用刊行物に記載された発明に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない旨の拒絶の理由を通知した。 しかし、本願の請求項1に係る発明における、 「貨物が予め搭載されたボデーを降ろす際には、リフトフレームを所定のリフト角まで上方回動させ、さらにボデーの後端が地面に接地するまでボデーをスライド移動させ、その後リフトフレームを最大リフト角まで傾動させる工程を順に行い、貨物を搭載したボデーを積込むときには前記動作とは逆の工程を行うことができ」る貨物自動車において、「ガイドローラの軸線近傍位置の前記車体フレームに係合部を配設」し、「係合部に後方側から着脱自在に係合される被係合部をリフトフレームに配設する」 といった発明特定事項に関し、上記の各引用刊行物には開示あるいは示唆するものがなく、本願の請求項1に係る発明は上記発明特定事項を備えることにより明細書記載の作用効果が期待できるものと認められる。 3.むすび したがって、本願は、当審で通知し上記拒絶の理由によって拒絶されるべきものではなく、また、原査定の拒絶の理由によって拒絶されるべきものでもない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2008-03-11 |
出願番号 | 特願平10-281697 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(B60P)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 加藤 友也 |
特許庁審判長 |
高木 進 |
特許庁審判官 |
柿崎 拓 山内 康明 |
発明の名称 | 貨物自動車 |
代理人 | 藤田 隆 |