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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04M 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 取り消して特許、登録 H04M |
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管理番号 | 1179021 |
審判番号 | 不服2005-8509 |
総通号数 | 103 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2008-07-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2005-05-06 |
確定日 | 2008-06-26 |
事件の表示 | 平成 9年特許願第 35408号「端末機器を接続する方法」拒絶査定不服審判事件〔平成 9年11月18日出願公開、特開平 9-298613、請求項の数(9)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は,平成9年2月20日(パリ条約による優先権主張,平成8年2月21日,独国)を出願日とする出願であって,平成16年12月15日付けで手続補正がなされたが,平成17年1月27日付けで拒絶査定がなされ,これに対し,平成17年5月6日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに,平成17年6月2日付けで手続補正がなされたものである。 第2 補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成17年6月2日付けの手続補正を却下する。 [理由] 1.補正後の本願発明 平成17年6月2日付けの手続補正(以下,「本件補正」という。)は, 平成16年12月15日付けで手続補正された特許請求の範囲の請求項1である 「【請求項1】 アナログ信号がディジタル化され,音声チャネル上の伝送のために必要に応じて音声データの圧縮が行われる, ディジタルネットワークのラインを介してアナログのファックスまたはモデムのデータを伝送する方法において, ファックスまたはモデムの識別を行い, ファクス信号の識別に応答して,ファックスに対しできるかぎり大きい伝送容量を割り当て, 該伝送容量の割り当てと共働して音声データを必要に応じて付加的に圧縮し, 該付加的な音声データ圧縮により得られた伝送容量を前記ファックス信号のために付加的な伝送容量として与えることを特徴とする, アナログのファックスまたはモデムのデータをディジタルネットワークのラインを介して伝送する方法。」(以下,「補正前発明」という。)を, 「【請求項1】 ディジタルネットワークの1つのラインへ少なくとも3つの端末機器を接続する方法において, 伝送される音声データを必要に応じて圧縮し,ファックスの識別を行い,高速のファックス伝送のために伝送容量を割り当て,該ファックス伝送を前記ラインにおける2つのチャネルに分配することを特徴とする, ディジタルネットワークのラインへ少なくとも3つの端末機器を接続する方法。」(以下,「補正後発明」という。)と補正することを含むものである。 2.本件補正についての当審の判断 本件補正によって,補正前発明の構成要件である「アナログ信号がディジタル化され,音声チャネル上の」「できるかぎり大きい」「共働して・・・付加的に圧縮」「付加的な伝送容量として与える」等は,補正後発明において,ことごとく削除されており,また,これらの記載自体に誤記はないから,発明を特定するために必要な事項の削除である。また,請求項1の記載によって特定される発明対象も,「アナログのファックスまたはモデムのデータをディジタルネットワークのラインを介して伝送する方法」から「ディジタルネットワークのラインへ少なくとも3つの端末機器を接続する方法」に変更されており,伝送から接続への変更は,発明を実質的に変更するものでもある。また,補正前発明は,それ自体明瞭であって,しかも,拒絶の理由で不明瞭である旨指摘した事項もないから,明りょうでない記載の釈明を目的としたものともいえない。 したがって,特許請求の範囲の減縮,誤記の訂正,明りょうでない記載の釈明のいずれを目的とするものでもないことは明らかであって,特許法第17条の2第4項各号の規定に適合しない。 3.むすび 以上のとおり,本件手続補正は,特許法第17条の2第4項の規定に違反するから,特許法第159条第1項の規定で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明について 以上のとおり,平成17年6月2日付けの手続補正は却下されたから,本願は,平成9年2月20日(パリ条約による優先権主張,平成8年2月21日,独国)を出願日とする出願であって,平成16年12月15日付けで手続補正された特許請求の範囲の請求項1?9に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 そして,本願については,原査定の拒絶の理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって,結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2008-06-16 |
出願番号 | 特願平9-35408 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(H04M)
P 1 8・ 572- WY (H04M) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 梶尾 誠哉 |
特許庁審判長 |
山本 春樹 |
特許庁審判官 |
富澤 哲生 萩原 義則 |
発明の名称 | 端末機器を接続する方法 |
代理人 | ラインハルト・アインゼル |
代理人 | 矢野 敏雄 |
代理人 | 久野 琢也 |
代理人 | 山崎 利臣 |
代理人 | アインゼル・フェリックス=ラインハルト |