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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G01R
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G01R
管理番号 1181551
審判番号 不服2006-2718  
総通号数 105 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-09-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-02-15 
確定日 2008-07-17 
事件の表示 平成10年特許願第 57号「電圧検出回路及び電源装置」拒絶査定不服審判事件〔平成11年 7月21日出願公開、特開平11-194143〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は、平成10年1月5日の出願であって、平成17年11月16日付けで明細書又は図面についての手続補正がなされ、同年12月28日付けで拒絶査定(平成18年1月17日発送)がなされ、これに対し、平成18年2月15日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同年3月15日付けで明細書又は図面についての手続補正(以下「本件補正」という。)がなされたものである。


第2.本件補正についての補正却下の決定
〔補正却下の決定の結論〕
本件補正を却下する。


〔理 由〕
1.補正の内容及び本件補正後の発明
本件補正は、特許請求の範囲の請求項1を、補正前の請求項1である

「【請求項1】 直列接続された複数の電源の各電圧を検出するための電圧検出回路であって、前記電源の電圧が入力される演算増幅器とトランジスタとで構成されたボルテージホロワ回路と抵抗とによって電源の電圧を電流に変換し、この変換により得られた電流に応じた電流を一端がグランド電位点に接続された抵抗に流すことによって、前記直列接続された複数の電源の各電圧をグランド電位を基準として取り出すことを特徴とする電圧検出回路。」

から、

「【請求項1】 直列接続された複数の電源の各電圧を検出するための電圧検出回路であって、前記電源の電圧が入力される演算増幅器とトランジスタとで構成された複数のボルテージホロワ回路と抵抗とによって電源の電圧を電流に変換し、この変換により得られた電流に応じた電流を一端がグランド電位点に接続された抵抗に流すことによって、前記直列接続された複数の電源の各電圧をグランド電位を基準として取り出すことを特徴とする電圧検出回路。」

と補正する補正事項を含むものである(当審註:下線は補正箇所を明示するために当審において付した。)。

この補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「ボルテージホロワ回路と抵抗」について「複数の」と限定するものであるから、平成18年改正前特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本件補正後の請求項1に記載されている事項により特定される発明(以下「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるかについて以下に検討する。


2.引用例の記載事項及び引用発明の認定
原査定の拒絶の理由において引用された、本願の出願前の平成9年12月12日に頒布された刊行物である特開平9-318679号公報(以下「引用例」という。)には、以下の事項(ア)乃至(キ)が図面とともに記載されている。

(ア)「図1はこの発明に係る電気自動車の電源電圧検出装置のブロック構成図である。図1において、電気自動車の電源電圧検出装置1はDT_(1)?DT_(N)の電源電圧検出装置からなり、DT_(1)?DT_(N)のそれぞれは電圧検出手段2および電流変換手段3を備える。」(段落【0017】)

(イ)「電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)は、電気自動車の駆動用電源4を形成する電気二重層コンデンサC1?CNのそれぞれに蓄えられた電気量に対応したコンデンサ端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を一定比率(係数k<1)の検出電圧kV_(C1)?kV_(CN)で検出し、この検出電圧kV_(C1)?kV_(CN)を対応する電流I_(1)?I_(N)に変換するよう構成する。」(段落【0018】)

(ウ)「駆動用電源4は電気二重層コンデンサC1?CNを図示しない充電器で充電した後、直列に接続して電気自動車を駆動するのに必要な電圧V_(B)(通常150V?300V)を確保する。」(段落【0019】)

(エ)「電子制御ユニットECUはマイクロプロセッサを基本に構成し、電気自動車の動作制御を実行するが、ここでは電気二重層コンデンサC1?CNのコンデンサ端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を検出する部分に限定して示す。N個の抵抗Rは、それぞれ電流変換手段3の出力に直列に接続し、電流変換手段3から供給される電流I_(1)?I_(N)を電圧V_(1)?V_(N)に変換する。処理手段5は、A/D変換器、各種演算手段、表示手段等を備え、電圧V_(1)?VNをディジタル変換し、基準値と比較して電気二重層コンデンサC1?CNの異常を検出したり、加算処理して充電が必要であることを表示する。」(段落【0023】)

(オ)「また、請求項1に係る電気自動車の電源電圧検出装置1は、電流検出手段3を備えたので、電圧検出手段2が検出した検出電圧kV_(C1)?kVC_(N)に対応した電流I_(1)?I_(N)に変換することができ、コンデンサ端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を電流I_(1)?I_(N)で検出することができる。」(段落【0025】)

(カ)「電流変換手段3から供給された定電流I_(1)は図1に示す電子制御ユニット(ECU)の抵抗Rで電圧V_(1)に変換されるため、電気二重層コンデンサC1のコンデンサ端子間電圧V_(C1)を電圧V_(1)で検出することができる。」(段落【0041】)

(キ)図面の図1には、『電気自動車の電源電圧検出装置1の回路について、電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)に、電気二重層コンデンサC1?CNの各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)が入力される』事項、及び『一端がグランド電位点GNDに接続されたN個の抵抗Rの電圧V_(1)?V_(N)を、グランド電位を基準として取り出す』事項が記載されている。


(1)上記(ウ)の「駆動用電源4は電気二重層コンデンサC1?CNを・・・、直列に接続して」という記載事項から、『電気二重層コンデンサC1?CNが直列接続された複数の電源』である点が読みとれ、また、上記(オ)の「コンデンサ端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を・・・検出することができる。」という記載事項から、『電気二重層コンデンサC1?CNの各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を検出する』点が読みとれ、また、上記(ア)の「図1はこの発明に係る電気自動車の電源電圧検出装置のブロック構成図である。」という記載事項と、上記(キ)の記載事項とから、『電源電圧検出回路』である点が読みとれる。
よって、上記(ア)、(ウ)、(オ)及び(キ)の記載事項から、引用例は『直列接続された複数の電気二重層コンデンサC1?CNの各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を検出するための電源電圧検出回路』に関するものであると認められる。

(2)上記(イ)の「電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)は、・・・電気二重層コンデンサC1?CNの・・・コンデンサ端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を・・・検出し、この検出電圧・・・を対応する電流I_(1)?I_(N)に変換するよう構成する。」という記載事項から、『複数の電源電圧検出装置DT_(1)?DTNによって、電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?VCNを電流I_(1)?I_(N)に変換している』点が読みとれ、また、上記(キ)の「電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)に、電気二重層コンデンサC1?CNの各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)が入力される」という記載から、『電気二重層コンデンサC1?CNの各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)が複数の電源電圧検出装置DT1?DT_(N)に入力される』点が読みとれる。
よって、上記(イ)及び(キ)の記載事項から、引用例のものは『電気二重層コンデンサC1?CNの各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)が入力される複数の電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)によって、電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を電流I_(1)?I_(N)に変換している』ものと認められる。

(3)上記(エ)の「N個の抵抗Rは、・・・供給される電流I_(1)?I_(N)を電圧V_(1)?V_(N)に変換する。」という記載事項から、『電流I_(1)?I_(N)を、N個の抵抗Rに供給することによって、電圧V_(1)?V_(N)に変換する』点が読みとれ、また、上記(2)に示したとおり、「電流I_(1)?I_(N)」は、電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を変換して得られたものであり、また、上記(キ)の「一端がグランド電位点GNDに接続されたN個の抵抗Rの電圧V_(1)?V_(N)を、グランド電位を基準として取り出す」という記載事項から、『N個の抵抗Rは、その一端がグランド電位点GNDに接続されている』点と、『N個の抵抗Rの電圧V_(1)?V_(N)を、グランド電位を基準として取り出す』点が読みとれる。
よって、上記(イ)、(エ)及び(キ)の記載事項から、引用例のものは『変換により得られた電流I_(1)?I_(N)を、一端がグランド電位点GNDに接続されているN個の抵抗Rに供給することによって、N個の抵抗Rの電圧V_(1)?V_(N)をグランド電位を基準として取り出す』ものと認められる。


(4)上記(カ)の「電気二重層コンデンサC1のコンデンサ端子間電圧V_(C1)を電圧V_(1)で検出することができる。」という記載から、『電気二重層コンデンサC1のコンデンサ端子間電圧V_(C1)をN個の抵抗Rの電圧V_(1)として取り出す』点が読みとれ、また、『電圧V_(2)?V_(N)』と『電気二重層コンデンサC2?CNの端子間電圧V_(C2)?V_(CN)』の関係についても、『電圧V1』と『電気二重層コンデンサC1の端子間電圧V_(C1)』の関係に準ずるものであることは明らかである。
よって、上記(カ)の記載事項から、引用例のものは『電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)をN個の抵抗Rの電圧V_(1)?V_(N)として取り出す』ものと認められる。


以上(1)乃至(4)を勘案すれば、引用例には次の発明(以下「引用発明」という。)が開示されているものと認められる。

『直列接続された複数の電気二重層コンデンサC1?CNの各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を検出するための電源電圧検出回路であって、電気二重層コンデンサC1?CNの各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)が入力される複数の電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)によって、電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を電流I_(1)?I_(N)に変換し、この変換により得られた電流I1?I_(N)を、一端がグランド電位点GNDに接続されているN個の抵抗Rに供給することによって、直列接続された複数の電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)をN個の抵抗Rの電圧V_(1)?VNとしてグランド電位を基準として取り出す、電源電圧検出回路。』

3.対比
まず、引用発明の「電気二重層コンデンサC1?CN」、「各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)」、「電源電圧検出回路」、「グランド電位点GND」、「N個の抵抗R」、「供給する」は、それぞれ本願補正発明の「電源」、「各電圧」、「電圧検出回路」、「グランド電位点」、「抵抗」、「流す」に相当する。

また、引用発明の「電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)」は、これらが複数であり、また、その機能は、入力された電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を電流I_(1)?I_(N)に変換するものであるところ、本願補正発明の「演算増幅器とトランジスタとで構成された複数のボルテージホロワ回路と抵抗」は、これらが複数であり、また、その機能は、入力された電源の電圧を電流に変換するものであることから、両構成は、これらが複数である点と、その機能は、入力された電源の電圧を電流に変換するものである点で共通している。

また、引用発明の「この変換により得られた電流I_(1)?I_(N)」は、これらが電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)を変換することにより得られたものであり、電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)の値を意味しているものであるところ、本願補正発明の「この変換により得られた電流に応じた電流」は、これらが電源の電圧を変換することにより得られたものであり、電源の電圧の値を意味しているものであることから、両構成は、電源の電圧を変換することにより得られた電源の電圧の値を意味している電流である点で共通している。

また、引用発明の「直列接続された複数の電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)をN個の抵抗Rの電圧V_(1)?V_(N)としてグランド電位を基準として取り出す」構成について、『N個の抵抗Rの電圧V_(1)?V_(N)』と『電気二重層コンデンサC1?CNの端子間電圧V_(C1)?V_(CN)』の関係は、直接の被検出電圧値と被検出目的電圧値の関係に他ならず、両者は実質的に等しいと言える。
また、上述したとおり、引用発明の「電気二重層コンデンサC1?CN」、「各端子間電圧V_(C1)?V_(CN)」は、それぞれ本願補正発明の「電源」、「各電圧」に相当するのであるから、これらを踏まえれば、引用発明の上記構成は、本願発明の「直列接続された複数の電源の各電圧をグランド電位を基準として取り出す」構成に実質的に相当するものと言える。


したがって、両者は、
《一致点》
「直列接続された複数の電源の各電圧を検出するための電圧検出回路であって、前記電源の電圧が入力される複数の‘入力された電源の電圧を電流に変換する機能を有する手段’とによって電源の電圧を電流に変換し、‘電源の電圧を変換することにより得られた電源の電圧を意味している電流’を一端がグランド電位点に接続された抵抗に流すことによって、前記直列接続された複数の電源の各電圧をグランド電位を基準として取り出す、電圧検出回路。」である点で一致し、以下の点で相違している。

《相違点1》
複数の‘入力された電源の電圧を電流に変換する機能を有する手段’が、本願補正発明では、「演算増幅器とトランジスタとで構成されたボルテージホロワ回路と抵抗」であるのに対して、引用発明では、「電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)」である点。

《相違点2》
‘電源の電圧を変換することにより得られた電源の電圧の値を意味している電流’が、本願補正発明は、「電流に応じた電流」であるのに対して、引用発明は、「電流I_(1)?I_(N)」である点。


4.判断
以下、上記相違点1,2について検討する。
まず、相違点1について、『電圧を電流に変換する機能を有する手段として、演算増幅器とトランジスタとで構成されたボルテージホロワ回路と抵抗を用いる』点は、例えば原査定の拒絶理由において引用された特開昭58-208621号公報(第2図の「増幅器24」、「トランジスタ26」、「抵抗30」を参照)の他、特開平9-130156号公報(段落【0002】、図面【図5】を参照)や、特開平8-185233号公報(段落【0016】、図面【図3】を参照)にも記載されているように、電圧を検出する技術分野において周知技術である。
よって、引用発明に上記周知技術を適用して、引用発明の「電源電圧検出装置DT_(1)?DT_(N)」を電圧を電流に変換する機能を有する手段として共通のものである「演算増幅器とトランジスタとで構成されたボルテージホロワ回路と抵抗」に置き換えて、本願補正発明のごとく構成することは、当業者が容易になし得たものである。

次に、相違点2について、『電流を、この電流に応じた電流に変換する』点は、例えば原査定の拒絶理由において引用された引用例である特開平9-318679号公報(段落【0033】、図面【図5】参照。当該公報に記載の「基準電流I_(c)」、「定電流I_(1)」は、それぞれ「電流」、「電流に応じた電流」に対応する。)に記載されているようにいわゆるカレントミラー回路として電気計測の技術分野において周知技術である。
また、引用発明の「電流I_(1)?I_(N)」と本願発明の「電流に応じた電流」とは、技術的意味においては‘電源の電圧を変換することにより得られた電源の電圧の値を意味している電流’である点で共通しており、両者の間に技術的意味においての差異はない。
よって、引用発明に上記周知技術及び引用発明に係る上記技術事項を適用して、引用発明の「電流I_(1)?I_(N)」を「電流に応じた電流」に置き換えて、本願補正発明のごとく構成することは、当業者が容易になし得たものである。

そして、本願補正発明の奏する効果も引用発明及び周知技術から当業者が容易に予測し得る範囲内のものにすぎない。

したがって、本願補正発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができない。


5.むすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。


第3.本願発明について
1.本願発明の認定
本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1,2に係る発明は、平成17年11月16日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1,2に記載されたとおりのものであるところ、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、上記手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載される事項により特定される、以下のとおりのものである。

「【請求項1】 直列接続された複数の電源の各電圧を検出するための電圧検出回路であって、前記電源の電圧が入力される演算増幅器とトランジスタとで構成されたボルテージホロワ回路と抵抗とによって電源の電圧を電流に変換し、この変換により得られた電流に応じた電流を一端がグランド電位点に接続された抵抗に流すことによって、前記直列接続された複数の電源の各電圧をグランド電位を基準として取り出すことを特徴とする電圧検出回路。」


2.引用例の記載事項及び引用発明の認定
上記「第2.」「2.」のとおりである。


3.対比・判断
本願発明は、上記「第2.」で検討した本願補正発明の「複数のボルテージホロワ回路と抵抗」という構成を、「ボルテージホロワ回路と抵抗」と上位概念化したものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含む本願補正発明が、上記「第2.」で検討したとおり、引用発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様の理由により、引用発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。


4.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、他の請求項に係る発明については論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-05-14 
結審通知日 2008-05-20 
審決日 2008-06-02 
出願番号 特願平10-57
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G01R)
P 1 8・ 575- Z (G01R)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 武田 知晋  
特許庁審判長 飯野 茂
特許庁審判官 上原 徹
森口 正治
発明の名称 電圧検出回路及び電源装置  
代理人 佐野 静夫  

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