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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G03G |
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管理番号 | 1183641 |
審判番号 | 不服2005-21265 |
総通号数 | 106 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2008-10-31 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2005-11-04 |
確定日 | 2008-08-28 |
事件の表示 | 平成 6年特許願第321250号「画像形成方法及び画像形成装置」拒絶査定不服審判事件〔平成 7年10月20日出願公開、特開平 7-271198〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯、本願発明 本願は、平成6年11月30日[優先権主張 平成5年11月30日(特願平5-325895号)、平成5年11月30日(特願平5-325896号)及び平成6年2月10日(特願平6-37594号)]に出願されたものであって、その請求項1ないし6に係る発明は、平成19年12月11日付け手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし6に記載されたとおりのものであり、そのうち請求項1に係る発明は次のとおりのものと認める。 「【請求項1】 画像支持体上に形成された静電潜像を、帯電した顕像化粒子であるトナーによって現像し、前記画像支持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する画像形成装置であって、 現像剤支持体上に塗布された絶縁性液体中にトナーが高濃度に分散された100?10000mPa・sの高粘度の液体現像剤を前記画像支持体の潜像面に供給することにより前記画像支持体上にトナー像を形成する現像手段と、 前記画像支持体上に形成されたトナー像を中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、 前記中間転写体上に一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段と、 を備え、 前記画像支持体及び前記中間転写体のうち少なくとも一方は、可撓性を有するベルト状部材で形成されたもので、かつ、前記中間転写体は、表面に粘着層が形成されたものであり、 前記一次転写手段は、前記画像支持体上に形成されたトナー像を前記中間転写体の粘着力によって前記中間転写体上に一次転写し、かつ、 前記二次転写手段は、前記中間転写体に二次転写体を前記記録媒体を介して押圧すると共に、前記中間転写体上のトナー像を加熱することにより、前記中間転写体上に一次転写されたトナー像を前記記録媒体上に二次転写すると同時に定着する ことを特徴とする画像形成装置。」 2.刊行物に記載された事項 (1)当審の拒絶の理由で引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である特開昭62-289876号公報(以下、「刊行物1」という。)には次の事項が記載されている。 (1a)「(1)液体キャリヤ内に少なくともトナー粒子が分散している複数の液体像を部材からコピーシートへ転写する装置であって、 前記部材に隣接して配置された中間部材、 液体像の1つを前記部材から前記中間部材へ引き付ける手段、 前記中間部材上の液体キャリヤの大部分を除去し、前記中間部材上にトナー粒子のみを像の形状で保全する液体キャリヤ除去手段、および トナー粒子を前記中間部材からコピーシートへ像の形状で転写する手段を備えていることを特徴とする転写装置。」(特許請求の範囲第1項) (1b)「一般に、液体現像剤を使用すると、トナー粒子と液体キャリヤによりコピーシートが湿潤する。このため、コピーシートから液体キャリヤを除去することが必要になる。液体キャリヤの除去は、トナー粒子を定着する前に、すなわちトナー粒子をコピーシートへ永久的に融着する定着処理の前に、コピーシートを乾燥させ、そこに付着している液体キャリヤを蒸発させることによって行われる」(3頁右下欄5?12行) (1c)「第1図から説明すると、電子写真式印字装置は、装置フレームに回転可能に収り付けられたドラム10を備えていることがわかる。ドラム10の外周面には、その周囲を取り巻くように光導電性表面12が付いている。」(5頁右上欄1?5行) (1d)「最初に、ドラム10は、光導電性表面12を回転させ、帯電ステーションAを通過させる。帯電ステーションAでは、コロナ発生装置16が光導電性表面12の上にイオンを散布して比較的高いほぼ一様な電位に帯電させる。 光導電性表面12がほぼ一様な電位に帯電されたあと、ドラム10は、光導電性表面の帯電した部分を露光ステーションBへ回転させる。露光ステーションBでは、原稿書類の光像が光導電性表面12の帯電した部分の上に投影される。」(5頁右上欄16行?左下欄5行) (1e)「露光後、ドラム10は、光導電性表面12に記録された単色静電潜像を現像ステーションCへ回転させる。 現像ステーションCには、3個の別個の現像ユニット28,30,32が設置されている。各現像ユニットは、液体現像剤を運んで光導電性表面12に記録された静電潜像に接触させるように構成された現像ローラーを備えている。実例として、液体現像剤は、エクソン社からIsoparの商品名で製造されている…絶縁性液体キャリヤと、液体キャリヤ内に分散しているトナー粒子とから成る。」(5頁左下欄20行?右下欄10行) (1f)「現像された静電潜像は、ドラム10で転写ステーションDへ運ばれる。 転写ステーションDでは、現像された液体像が静電気の作用で中間部材すなわちベルト34へ転写される。…複数の現像された像を互いに重なり合った状態でベルト34へ引き付けるために、コロナ発生装置40は、ベルト34の裏面にイオンを散布する。代わりに、電気的にバイアスされたロールをベルト34の背後に隣接して配置して、現像された像をベルト34へ引き付けることもできる。ベルト34は、矢印42の方向に回転して、ロール38のまわりを通過する。ロール38は、多孔質であり、真空装置に結合されている。液体像がロール38の上を通過すると、像領域から液体キャリヤを吸い出されるので、像の固体/液体比が変化する。同時に、トナー粒子がベルト34の表面に吸引されて、一部が表面に埋没するので、最初の像を乱すことなく、次の連続する像を最初の像に重ね合わされ整合した状態で転写することができる。」(6頁左上欄11行?右上欄16行) (1g)「すべての液体像がベルト34へ転写され、液体キャリヤがベルト34から除去され、トナー粒子がベルト34上に置かれたあと、流体源に結合されたロール36がベルト34へ液体キャリヤを供給する。さらに、転写プロセスでベルト34へ転移した液体キャリヤを除去するを助けるため、ロール36に真空が加えられる。重なり合ったトナー粒子をコピーシート44へ転写するとき、ロール36は、液体キャリヤをベルト34へ供給する。転写ステーションEでベルト34の裏面に供給された液体キャリヤは、像とベルトの境界面の近くに低粘性領域を形成する。この低粘性頭域により、コロナ発生装置46がコピーシート44の裏面にイオンを散布したとき、重なり合ったトナー粒子がコピーシート44へ転移することができる。」(6頁左下欄7行?右下欄1行) (1h)「転写ステーションDで重なり合ったトナー粒子がコピーシート44へ転写されたあと、コピーシート44は、コンベヤ52に乗って定着ステーションGを通過する。定着ステーションGに設置されている放射加熱器56は、十分なエネルギーを放射して、トナー粒子を像の形状でコピーシート44へ永久的に融着する。」(7頁左上欄1?7行) これらの記載事項及び図面の記載並びに技術常識によれば、刊行物1には、次の発明が記載されていると認められる。 「ドラム10上に形成された静電潜像を、帯電した顕像化粒子であるトナー粒子によって現像し、ドラム10上に形成されたトナー像をコピーシートに転写する液体像転写装置であって、 ドラム10上に塗布された絶縁性液体キャリヤ中にトナー粒子が分散された液体現像剤を前記ドラム10の光導電性表面に供給することにより前記ドラム上にトナー像を形成する現像ユニット28,30,32と、 前記ドラム10上に形成されたトナー像を中間部材上に転写する転写手段と、 前記中間部材体上に転写されたトナー像をコピーシート44に転写する転写手段と、 放射加熱器56を有する定着手段とを備え、 前記中間部材は、可撓性を有するベルト34であって、中間部材上への転写手段は、ドラム10上に形成されたトナー像を静電気の作用で中間部材に転写するものであり、かつ、 コピーシート44上へ転写手段は、コロナ発生装置46がコピーシート44の裏面にイオンを散布し、中間部材上のトナー粒子をコピーシート44上へ転写するものであり、コピーシート44上へ転写されたトナー像は放射加熱器56で加熱されることにより定着する液体像転写装置。」 (2)同じく特開昭53-57039号公報(以下、「刊行物2」という。)には、次の事項が記載されている。 (2a)「粘度が5ないし1,000cp、トナー濃度が10^(-1)ないし50%、トナー粒径が0.5ないし5μであることを特徴とする静電潜像用現像剤。」(1頁、特許請求の範囲第1項)、 (2b)本発明では、現像剤の粘度を高めることにより濡れと地汚れを減少させ、又トナー濃度を高めることにより、画像濃度をアップし、さらにトナー粒径を大きくすることによって、トナーの濃度が高くても地汚れが増加しないようにしたものである。」(1頁右下欄8行?13行)、 (2c)実施例2には、粘度350cp、トナー濃度15%、トナー粒径3.5μmの現像剤を得たこと、これを用いて直径30mmのローラーを用い、現像試験を行ったところ、画像濃度は高く、地汚れ及びぬれの程度が少ない複写画像が得られたこと(2頁右下欄12行?3頁左上欄4行、右上欄の表)。 (3)同じく特開平5-100579号公報(以下、「刊行物3」という。)には、次の事項が記載されている。 (3a)「【請求項2】 感光性面から最終受像面に液体トナーのカラー画像を転写するための装置において:感光性面から現像された液体画像を受け取るための感光性面に隣接した第1の中間的転写面と、そこの上で乾燥した後この乾燥現像画像を転写するため第1の中間的転写面から、乾燥画像とトナーのすべてを取り除くための接着性または粘着性の表面層を有する第2の中間的転写面と、最終受像面とに転写し、そしてそれに画像を融着することを特徴とする装置。」 (3b)「【請求項14】 第2の中間的転写面はシリコンゴムまたはフルオロシリコンである、請求項13に記載の装置。」 (3c)「【0007】液体トナー現像剤使用の1つの欠点は、コピーシートがトナー粒子と液体キャリアーの両者により湿ることである。そこでコピーシートから液体キャリアーをとり除くことが必要となる。各種の乾燥システムが融着工程の前または後のいずれかに、液体キャリアーを蒸発させることによりこれを行うように工夫されている。ウエブ、ベルトまたはローラーのような中間的転写面の使用は液体キャリアーの除去を容易とする。」 (3d)「【0033】液体トナー画像を光電導性面から液体を満たしたギャップを通じて第1中間転写面に転写し、ついで接着性または粘着性の表面被覆をもつ第2の中間転写面に接触転写し、そして最終の受像面に第3の接触転写をする本発明の方法と転写装置でこれらのまたその他の目的、特色および利点が得られる。」 (3e)「【0062】電導性の第1中間転写ベルト25に4色またはそれ以上のすべてのカラー画像が転写した後に、キャリアー液体はエアーナイフまたはエアードライヤー43によりトナー粒子から除去される。 【0063】4色またはそれ以上のカラートナー現像済み画像は、電導性の中間転写面またはベルト25上にそれぞれ次のカラー画像が重ね合わされ単一のフルカラー画像を形成する。この単一のフルカラー画像は、ついで偏心カム48を付勢して第2の中間転写面23がとり付けられているフォーク状のカムフォロワー49を回動し、電導性の第1中間転写面25に向けて接触がなされるまで動かすことにより第2中間転写面23に対して転写される。シリコンまたはフルオロシリコンの粘着性もしくは接着性の面は、電導性の第1中間転写面25と第2中間転写面23とが反対方向に回動するにつれ、電導性の第1中間転写面25から乾燥したフルカラー画像を実質上すべてとり除く。 【0064】このトナー画像は、つぎに第2中間転写面23と融着ローラー50とにより形成されたニップ間を通過することにより、熱と圧力とによりプリント用紙12に対して接触転写で転写される。融着ローラー50上の圧力はこの接触転写の期間中適切な圧力をいつも保つため、融着ローラーエアシリンダー(図示せず)の使用により維持されている。融着ローラー50は圧力とともに用紙12に対してフルカラー画像の融着を助けるために加熱されている。」 3.対比、判断 請求項1に係る発明と刊行物1記載の発明とを対比すると、刊行物1記載の発明の「ドラム10」、「トナー粒子」、「コピーシート」、「液体像転写装置」、「現像ユニット28,30,32」、「中間部材」、は、それぞれ、請求項1に係る発明の「画像支持体」、「トナー」、「記録媒体」、「画像形成装置」、「現像手段」、「中間転写体」に相当する。 また、刊行物1記載の発明における、ドラム10上に形成されたトナー像の中間部材上への「転写」及びそのための「転写手段」は、それぞれ「一次転写」及び「一次転写手段」、中間部材体上に転写されたトナー像のコピーシート44への「転写」及びそのための「転写手段」は、それぞれ「二次転写」及び「二次転写手段」といえる。 したがって、両者は、 「画像支持体上に形成された静電潜像を、帯電した顕像化粒子であるトナーによって現像し、前記画像支持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する画像形成装置であって、 現像剤支持体上に塗布された絶縁性液体中にトナーが分散された液体現像剤を前記画像支持体の潜像面に供給することにより前記画像支持体上にトナー像を形成する現像手段と、 前記画像支持体上に形成されたトナー像を中間転写体上に一次転写する一次転写手段と、 前記中間転写体上に一次転写されたトナー像を記録媒体に二次転写する二次転写手段と、を備え、 前記中間転写体は、可撓性を有するベルト部材からなる画像形成装置。」 である点で一致し、次の点で相違する。 相違点1:液体現像剤が、請求項1に係る発明では、100?10000mPa・sの高粘度のものであるのに対し、刊行物1記載の発明のものは粘度が不明な点。 相違点2:請求項1に係る発明は、中間転写体が、表面に粘着層が形成されたものであり、画像支持体上に形成されたトナー像を前記中間転写体の粘着力によって前記中間転写体上に一次転写するのに対し、刊行物1記載の発明の中間転写体はこのようなものではなく、トナー像が静電気の作用で中間転写体上に一次転写される点。 相違点3:二次転写手段が、請求項1に係る発明では、中間転写体に二次転写体を記録媒体を介して押圧すると共に、中間転写体上のトナー像を加熱することにより、前記中間転写体上に一次転写されたトナー像を前記記録媒体上に二次転写すると同時に定着するものであるのに対し、刊行物1記載の発明では、二次転写手段は、コロナ発生装置46であって、記録媒体にイオンを散布して中間部材上のトナー粒子を記録媒体上へ二次転写するものであり、定着は別に設けた放射加熱器56で加熱されることにより行うものである点。 上記相違点について検討する。 相違点1について検討すると、刊行物2には、液体現像剤の粘度を5?1000cpと高くすることにより、濡れと地汚れを減少させ、又トナー濃度を高めることにより、画像濃度をアップできることが記載され、粘度を350cp(350mPa・s)の液体現像剤を使用した例が示されている。 また、液体現像剤の粘度が高すぎると、トナーの均一な分散性が低下し、液体現像剤中でトナーが移動しにくくなること、絶縁性液体が乾燥しにくくなること、粘度が低すぎると液だれが生じる虞があることは容易に予測されることであるから、トナーの分散性、移動性、現像剤の乾燥性を考慮し、液体現像剤の粘度を100mPa・s?10000mPa・sとすることは、容易に想到しうることであり、相違点1に係る構成は、刊行物2に記載された発明に基いて当業者が容易になしうることである。 相違点2、3について検討するために刊行物3をみると、刊行物3には、 刊行物1記載の発明と同様に「画像支持体上(刊行物3における「感光性面」)に形成された静電潜像を、液体現像剤によって現像し、前記画像支持体上に形成された液体画像を記録媒体(同「プリント用紙」)に転写する画像形成装置(同「装置」)であって、転写手段が、 「画像支持体上に形成されたトナー像(同「液体画像」)を受け取るための画像支持体に隣接した第1中間転写面と、そこの上で乾燥した乾燥現像画像とトナーのすべてを第1中間転写面から取り除くための、シリコン又またはフロロシリコンの粘着性もしくは接着性の表面層を有する第2中間転写面と、を備え、 前記第2中間転写面への転写手段は、前記第2中間転写面に形成された乾燥現像画像を前記第2中間的転写面の粘着力によって前記第2中間転写面に転写し、かつ、 記録媒体への転写手段は、前記第2中間転写面に記録媒体を押圧すると共に、前記第2中間転写面上の乾燥現像画像を加熱することにより、転写すると同時に定着する」ものである画像形成装置の発明が記載されており、刊行物1記載の発明において転写手段として、刊行物3記載の発明のものを採用することは当業者が容易になしうることである。 ところで、刊行物1、3に示されているように、液体現像剤を記録媒体に転写する際、記録媒体が湿るという問題があり(記載事項(1b)、(3c))、そのため、刊行物1記載の発明では、中間転写体において液体を吸引し、刊行物3記載の発明では、第1中間転写体面で液体現像剤を乾燥しているものである。 しかしながら、液体現像剤として、刊行物2記載のような高粘度高濃度のものを採用すると、液体現像剤の層厚を薄くすること、絶縁性液体の量を少なくすることが可能となることは明らかである。例えば、当審における拒絶理由で引用した特開昭58-100861号公報には、粘着性の高密度トナーを用い、トナー層厚を15から30ミクロン程度とすることが記載されている。 そうすると、このような高粘度高濃度のものを採用すると、中間転写体において液体を吸引することや、液体現像剤を乾燥する必要性が低いことは容易に予測でき、そのための手段を省略しようとすることも当業者であれば、適宜になしうることである。 そうすると、刊行物1記載の発明において、液体現像剤として、刊行物2記載の発明から容易に想到しうる粘度100mPa・s?10000mPa・sの高粘度のものを採用し、転写手段として刊行物3記載の発明のものを採用するに際し、液体現像剤を乾燥するための第1中間転写面を省略し、中間転写体に、刊行物3記載の第2中間転写面の構成を採用して、中間転写体の表面を粘着性のものとし、粘着力によりトナー像を一次転写するようにすること、及び中間転写体上のトナー像を加熱することにより、記録媒体上に二次転写すると同時に定着することは当業者が容易に想到しうることである。 そして、請求項1に係る発明の効果は、全体として刊行物1ないし3記載の発明から当業者が容易に予測できることできる程度のものである。 したがって、請求項1に係る発明は、刊行物1ないし3記載の発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。 4.むすび 以上のとおりであるから、本願の請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2008-03-24 |
結審通知日 | 2008-04-01 |
審決日 | 2008-04-14 |
出願番号 | 特願平6-321250 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(G03G)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 大仲 雅人 |
特許庁審判長 |
山口 由木 |
特許庁審判官 |
山下 喜代治 小宮山 文男 |
発明の名称 | 画像形成方法及び画像形成装置 |
代理人 | 奥山 雄毅 |