• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04N
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04N
管理番号 1183850
審判番号 不服2006-27387  
総通号数 106 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-10-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-12-04 
確定日 2008-09-03 
事件の表示 特願2001-401352「画像処理装置及び制御方法」拒絶査定不服審判事件〔平成15年 7月11日出願公開、特開2003-198779〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成13年12月28日の出願であって、平成18年10月16日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年12月4日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同年12月28日付けで手続補正がなされたものである。

2.平成18年12月28日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成18年12月28日付けの手続補正を却下する。
[理由]
(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、
「ホスト機能を有するインタフェースを備えた外部処理装置に接続された画像処理装置において、
複数の論理チャネルを有し、前記外部処理装置と接続するためのファンクション機能を有する第1インタフェース手段と、
接続されたデバイスとの通信においてホスト機能を有し、前記第1インタフェース手段と異なる論理チャネルで構成された、前記第1インタフェース手段と同じ規格の第2インタフェース手段と、
前記第1インタフェース手段で受信しメモリへ保存したデータを、前記第1インタフェースで受信した時のデータ形式と同一データ形式で前記第2インタフェース手段へ転送するように制御するための制御手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。」と補正された。
上記補正は、請求項2に記載した発明を特定するために必要な事項について限定を付加するものであって、平成18年改正前特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)刊行物
ア 原審拒絶理由で引用された、本願の出願日前である平成12年8月22日に頒布された「特開2000-231458号公報」(以下、「刊行物1」という)は、「複合デバイス装置」に関するものであって、その公報には次の事項が記載されている。
(ア) 「近年、コンピュータとプリンタ、スキャナ、FAXまたはデジタルカメラなどの各種周辺機器との接続を全て同じコネクタとケーブルのインターフェースで統一しようとする動きがある。このインターフェースを実現したものにUSB(UniversalSerialBus)などがある。」(3頁段落【0002】)
(イ) 「図1は、本発明の一実施形態にかかる複合デバイス装置のクレーム対応図を示している。同図において、インターフェース手段C1は物理的に一形状のコネクタ接続部C11を備えるとともに、同コネクタ接続部C11を介して入力されるコマンドを区別する少なくとも二つの論理チャネルC12,C13を有している。また、論理チャネルC12,C13には相互にデバイスC21,C22が接続され、このデバイスC21,C22は論理チャネルC12,C13を特定して入力されるコマンドに従って動作している。ここで、インターフェース手段C1は複数のコマンドを入力することが可能になっており、場合によっては、同一のデバイスを動作させるコマンドを入力することがある。むろん、各デバイスC21,C22は一のコマンドに対応する動作のみ実行するため、このコマンドに対して何らかの調停が必要になる。そこで、制御デバイスC3は、インターフェース手段C1が入力したコマンドを取得し、同一のデバイスに対するコマンドを制御することによってそれぞれのデバイスを動作させる。
図2は、本発明の一実施形態にかかる複合デバイス装置を適用した複写装置とコンピュータとを接続し複合デバイスシステムを形成した外観図を示している。本複写装置10は、スキャナ20と、コントローラ30と、プリンタ40とから構成されており、コントローラ30による制御に基づいてスキャナ20にてカラー画像を読み込むと、読み込まれた画像データを同コントローラ30が画像処理して印刷データを生成し、この印刷データに基づいてプリンタ40がカラー印刷する。または、本複写装置10はコンピュータ1からプリントコマンドを入力すると、入力したプリントコマンドに付随する印刷データに基づいてプリンタ40がカラー印刷する。本実施形態においては、コンピュータ1と複写装置10の接続をUSBインターフェースによって実現する構成を採用している。かかる場合、コンピュータ1側のUSBポート1aにUSBケーブル50の一方のコネクタ50aを接続し、他方のコネクタ50bを複写装置10のUSBポート10aに接続している。そして、複写装置10のスキャナ20およびプリンタ40は所定のチャネルIDが予め決められており、コンピュータ1はコマンドを出力するときに、同チャネルIDを付加することによって、スキャナ20とプリンタ40をそれぞれ個別に動作させることが可能になっている。また、複写装置10には、操作パネル35が配設され、コピー開始やスキャナ20の起動を行う所定の操作ボタン35aや同複写装置10の状態を示す液晶表示器35bなどが配置されており、複写装置10単体からもコピーコマンドやスキャナコマンドを出力可能になっている。」(7頁段落【0032】ないし【0033】、図1,2)
(ウ) してみると、刊行物1には、以下の発明(以下、「刊行物1発明」という)が記載されている。
「スキャナ20と、コントローラ30と、プリンタ40とから構成されており、コンピュータ1からプリントコマンドを入力すると、入力したプリントコマンドに付随する印刷データに基づいてプリンタ40がカラー印刷するものであり、コンピュータ1との接続をUSBインターフェースによって実現しており、スキャナ20およびプリンタ40は所定のチャネルIDが予め決められており、コンピュータ1はコマンドを出力するときに、同チャネルIDを付加することによって、スキャナ20とプリンタ40をそれぞれ個別に動作させることが可能になっており、
インターフェース手段C1が物理的に一形状のコネクタ接続部C11を備えるとともに、同コネクタ接続部C11を介して入力されるコマンドを区別する少なくとも二つの論理チャネルC12,C13を有しており、論理チャネルC12,C13には相互にデバイスC21,C22が接続され、このデバイスC21,C22は論理チャネルC12,C13を特定して入力されるコマンドに従って動作している
複写装置」

イ また、原審拒絶理由で引用された、本願の出願日前である平成12年8月4日に頒布された「特開2000-215144号公報」(以下、「刊行物2」という)は、「多機能周辺装置をネットワークに接続するサーバー」に関するものであって、その公報には、次の事項が記載されている。
(ア) 「この発明によると、MFP14の別個の印刷および走査機能を、ネットワーク13を通り、ネットワーク・インタフェースユニット(NIU)を介して、別個の印刷および走査操作を要求する1または複数のクライアントに供する同時方式で使用することができる。図2に論理的に表されるように、別個の通信リンク16は、この発明のサーバーとMFP14を接続する。このように、サーバー10は、例えばネットワーク13に接続された1つのクライアント12により起動されるべき走査と、ネットワークに接続された他のクライアントにより起動されるべき印刷とを同時にイネーブルすることができる。同様に、サーバー10は、ネットワーク上の1つのクライアントからの別個の印刷および走査を同時にイネーブルすることができる。さらに、図2で示されるケースでは、2つのMFP14のコネクションは、同時に起こる周辺装置の操作を最高4つまで許す。すなわち、MFPの「A」および「B」に分かれるよう印刷および走査が扱われると仮定すると、2つの印刷および2つの走査が可能となる。(中略)
通信リンク16は、(中略)RS-232、USBまたはIEEE 1394のようなPCIバスまたはシリアルケーブルでもよい。(中略)。また、サーバー10は、ネットワーク13へのコネクションのため、従来のネットワーク・インターフェースユニット(NIU)を備える。IPXまたはTCP/IPプロトコルのような、サーバー10が接続されるネットワーク13の特定のプロトコルに従って、NIUはデータ転送を取り扱う。また、NIUは、ネットワーク通信に別個のプロトコルを使用するクライアントからの複数のプロトコルをサポートするネットワークの通信を処理するのが好ましい。
この発明の、通信リンク16を介した、MFP14およびサーバー10の間の通信は、1つの通信リンクにつき複数の論理チャネルの維持を可能にするプロトコルによるものである。(中略)
複数の論理チャネルに対するアクセスを持つので、同時の印刷および走査操作は、サーバー10により1つのMFPについて実行され、対応する追加のMFPも、全く同じやり方で取り扱われる。図1および図2を参照すると、関連するMFP14について、印刷および走査ジョブを受け入れてスケジューリングするときのサーバー10の動作が示される。走査要求および印刷ジョブは、ネットワーク13上のクライアント12からNIUにより受け入れられる。それぞれのMFPについて、サーバー10は複数の印刷ジョブのコネクションを受け入れるが、許されるサーバ10へのデータ転送は、1度に1つの印刷ジョブについてである。(中略)
メモリでは、サーバー10は、サーバーに接続されるそれぞれのMFPについて、別個の印刷待ち行列18と走査待ち行列20を維持する。印刷および走査待ち行列のそれぞれは、別個のインバウンドおよびアウトバウンド部分を維持し、周辺装置への通信が、周辺装置から受信する通信と分離されるようにする。印刷待ち行列18は、多機能周辺装置14に転送するためのコマンドおよびデータをバッファに格納する。印刷ジョブにおける大部分のデータ転送がMFPに向けたものなので、印刷待ち行列18は、主に印刷ジョブの始めの部分で満たされる。走査ジョブについてはこの反対となり、ジョブが完了しようとするとき、走査待ち行列20が満たされる。それぞれのMFP14についてのコントローラ22、すなわちサーバー10における1つのコントローラ(CPU)は、交互に通信リンク16の別個の論理チャネルを使用し、MFPに送信されるそれぞれの印刷データパケットに対して、対応する走査データパケットがMFPからサーバー10に送信されるようにするのが好ましい。」(4頁段落【0018】ないし【0022】、図2)

(イ)してみると、刊行物2には、以下の発明(以下、「刊行物2発明」という)が記載されている。
「MFP14の別個の印刷および走査機能を、ネットワーク13を通り、ネットワーク・インタフェースユニットを介して、別個の印刷および走査操作を要求する1または複数のクライアントに供する同時方式で使用することができるものであって、
別個の通信リンク16は、サーバーとMFP14を接続し、サーバー10は、ネットワーク13に接続された1つのクライアント12により起動されるべき走査と、ネットワークに接続された他のクライアントにより起動されるべき印刷とを同時にイネーブルすることができ、サーバー10は、ネットワーク上の1つのクライアントからの別個の印刷および走査を同時にイネーブルすることができ、
通信リンク16は、USBでもよく、
通信リンク16を介した、MFP14およびサーバー10の間の通信は、1つの通信リンクにつき複数の論理チャネルの維持を可能にするプロトコルによるものであり、複数の論理チャネルに対するアクセスを持つので、同時の印刷および走査操作は、サーバー10により1つのMFPについて実行される
装置。」

(3)対比・判断
ア 本願補正発明と刊行物1発明との対比
本願補正発明と刊行物1発明を対比すると、
(ア)刊行物1発明は、複写装置10が、スキャナ20と、コントローラ30と、プリンタ40とから構成されているから、本願発明の「画像処理装置」に相当し、コンピュータ1(本願発明の「外部処理装置」に相当)からプリントコマンドを入力すると、入力したプリントコマンドに付随する印刷データに基づいてプリンタ40がカラー印刷するものであり、コンピュータ1と複写装置10の接続をUSBインターフェースによって実現しており、複写装置10のスキャナ20およびプリンタ40は所定のチャネルIDが予め決められており、コンピュータ1はコマンドを出力するときに、同チャネルIDを付加することによって、複写装置10内のスキャナ20とプリンタ40をそれぞれ個別に動作させることが可能になっているものであるから、本願補正発明と刊行物1発明とは、「インタフェースを備えた外部処理装置に接続された画像処理装置」である点で一致している。
刊行物1発明は、インターフェース手段C1が物理的に一形状のコネクタ接続部C11を備えるとともに、同コネクタ接続部C11を介して入力されるコマンドを区別する少なくとも二つの論理チャネルC12,C13を有しており、論理チャネルC12,C13には相互にデバイスC21,C22が接続され、このデバイスC21,C22は論理チャネルC12,C13を特定して入力されるコマンドに従って動作しているものであるから、本願補正発明と刊行物1発明とは、「複数の論理チャネルを有し、前記外部処理装置と接続するための機能を有する第1インタフェース手段」を有する点で一致している。

(イ)したがって、両者は
「インタフェースを備えた外部処理装置に接続された画像処理装置において、
複数の論理チャネルを有し、前記外部処理装置と接続するための機能を有する第1インタフェース手段、
を有することを特徴とする画像処理装置。」
である点で一致し、次の点で相違しているものと認められる。
a 本願補正発明は、外部処理装置が「ホスト機能を有する」インターフェースを備え、画像処理装置が前記外部処理装置と接続するための「ファンクション」機能を有するインターフェース手段を有するものであるのに対し、刊行物1発明は、その点明確でない点
b 本願補正発明は、「接続されたデバイスとの通信においてホスト機能を有し、前記第1インタフェース手段と異なる論理チャネルで構成された、前記第1インタフェース手段と同じ規格の第2インタフェース手段と、前記第1インタフェース手段で受信しメモリへ保存したデータを、前記第1インタフェースで受信した時のデータ形式と同一データ形式で前記第2インタフェース手段へ転送するように制御するための制御手段と」を有するものであるのに対し、刊行物1発明は、そのようなものでない点

イ 相違点についての検討
相違点aについて
USBにおいて、ホスト機能及びファンクション機能を有するのは普通のことであり常套技術といえ、また、外部処理装置と画像処理処理のいずれにホスト機能を有するインタフェースを備え、いずれにファンクション機能を有するインターフェースを備えるかは適宜選択し得る設計的事項と言うべきものであるから、この相違点は格別のものといえない。
相違点bについて
刊行物1には、前掲2ア(ア)にあるように、コンピュータとプリンタ、スキャナ、FAXなどの各種周辺機器との接続を全て同じコネクタとケーブルのインタフェースで統一しようという動きがあり、このインターフェースを実現したものとしてUSBがある点が開示されており、コンピュータ及び各種周辺機器間を同じUSBインタフェースで接続する点につき動機の示唆があるといえる。そして、刊行物2発明は、コンピュータから見て周辺機器である、マルチサーバー及びMFP間を複数の論理チャネルを有するUSBインターフェースにより接続するものであり、MFB(A)とMFP(B)は別個のインタフェースを介してマルチサーバーと接続するものであるところ、例えば、MFP(A)で走査されたデータをMFP(B)で印刷するように、コンピュータ、マルチサーバーを介してデータを転送するように動作させることも、特段の工夫を要せず可能なものといえる。また、上記動機にもとづいて、コンピュータと周辺機器間がすべてUSBインターフェースとなれば、MFP(A)、MFP(B)と同じ規格のインタフェースで接続されることとなるから、両者間を転送しても格別のデータ加工を要しないことも当業者に明らかといえる。そして、上記相違点aにおける検討事項を考慮すれば、ホスト機能、ファンクション機能の具備は適宜なし得ることいえ、さらに、内部インターフェースとしてUSBを採用した処理装置は、例えば特開2001-16382号公報にあるように周知技術ともいえる。してみると、「接続されたデバイスとの通信においてホスト機能を有し、前記第1インタフェース手段と異なる論理チャネルで構成された、前記第1インタフェース手段と同じ規格の第2インタフェース手段と、前記第1インタフェース手段で受信しメモリへ保存したデータを、前記第1インタフェースで受信した時のデータ形式と同一データ形式で前記第2インタフェース手段へ転送するように制御するための制御手段とを有する」ようにすることは、当業者にとって容易に推考できたものであり、また、上記相違点に基づく本願補正発明の効果に格別顕著なものがあるともいえない。

そして、これら相違点を総合的に考慮しても当業者が推考し難い格別のものであるとすることはできず、また本願補正発明の効果についてみても、上記構成の採用に伴って当然に予測される程度のものにすぎず、格別顕著なものがあるともいえない。
したがって、本願補正発明は、刊行物1、2に記載された発明及び周知技術、常套技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(4)むすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項において読み替えて準用する特許法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

3.本願発明について
平成18年12月28日付けの手続補正は上記のとおり却下され、また、平成18年1月10日付けの手続補正は却下されているので、本願の請求項1ないし14に係る発明は、平成17年5月24日付け手続補正書において補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし14に記載された事項により特定されるものと認められるところ、その請求項2に係る発明は以下のとおりのものである(請求項2は請求項1の従属項であるため、請求項1も付記する)。
「【請求項1】
ホスト機能を有するインタフェースを備えた外部処理装置に接続された画像処理装置において、
複数の論理チャネルを有し、前記外部処理装置と接続するための第1インタフェース手段と、
接続されたデバイスとの通信においてホスト機能を有し、前記第1インタフェース手段と異なる論理チャネルで構成された、前記第1インタフェース手段と同じ規格の第2インタフェース手段と、
前記第1のインタフェース手段と前記第2インタフェース手段との間で同一形式のデータの転送を制御するための制御手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、データの形式を変換せずに、前記第1インタフェース手段を介して前記外部処理装置から受信したデータの前記第2インタフェース手段への転送を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。」

(1)刊行物
原審拒絶理由に引用された刊行物、および、その記載事項は、前記「2.(2)」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、前記2.で検討した本願補正発明の限定事項である構成を省いたものである。
そうすると、本願発明の特定事項を全て含み、さらに他の特定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記「2.(3)」に記載したとおり、刊行物1、2に記載された発明及び周知技術、常套技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、刊行物1、2に記載された発明及び周知技術、常套技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
したがって、本願発明は、刊行物1、2に記載された発明及び周知技術、常套技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるので、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-06-03 
結審通知日 2008-06-06 
審決日 2008-07-22 
出願番号 特願2001-401352(P2001-401352)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04N)
P 1 8・ 575- Z (H04N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 渡辺 努  
特許庁審判長 原 光明
特許庁審判官 西山 昇
伊藤 隆夫
発明の名称 画像処理装置及び制御方法  
代理人 大塚 康弘  
代理人 高柳 司郎  
代理人 大塚 康徳  
代理人 木村 秀二  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ