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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61K
管理番号 1188365
審判番号 不服2006-17346  
総通号数 109 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-01-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-08-10 
確定日 2008-12-12 
事件の表示 特願2000- 98134「虚血性疾患の処置又は予防に用いる医薬組成物」拒絶査定不服審判事件〔平成13年10月16日出願公開、特開2001-288112、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 本願は、平成12年 3月31日の出願であって、その請求項1?4に係る発明は、平成18年9月8日付けの手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?4に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。
そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討しても、拒絶査定に引用された文献には虚血再灌流により生じる梗塞の領域を縮小させることは記載されておらず、その理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、前置報告書において引用された「HEMPLET.A.et al.,American Journal of Physiology,1997,vol,No.1 Pt 2,p.H224-249」には、「単離された心筋細胞についての本研究の結果から、外因的に投与されたANPまたはウロジラチンを用いてインビボでの再灌流障害を低減できるという期待が生じる。」との記載があるが、同文献には、BDM(2,3-ブタンジオンモノキサイド)やSIN-1C(N-モルホリノイミドアセトニトリル)が単離された心筋細胞や心臓を保護するために用いられたことが記載され、ANPはこれらに続くものであるが、先行するBDMやSIN-1Cについてはその後再灌流障害の軽減に有効であるという報告はなされていないことを勘案すれば、ANPについて単離された心筋細胞に関するインビトロでの知見が記載されている上記文献に基づいて、当業者が本願発明を容易に発明することができたものとすることはできないし、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2008-12-02 
出願番号 特願2000-98134(P2000-98134)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A61K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 安居 拓哉長部 喜幸  
特許庁審判長 塚中 哲雄
特許庁審判官 弘實 謙二
伊藤 幸司
発明の名称 虚血性疾患の処置又は予防に用いる医薬組成物  
代理人 富田 博行  
代理人 富田 博行  
代理人 社本 一夫  
代理人 小林 泰  
代理人 増井 忠弐  
代理人 小林 泰  
代理人 社本 一夫  
代理人 増井 忠弐  
代理人 千葉 昭男  
代理人 千葉 昭男  

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