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審決分類 審判 査定不服 4項1号請求項の削除 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 4項3号特許請求の範囲における誤記の訂正 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 A63B
審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 特許、登録しない。 A63B
管理番号 1204858
審判番号 不服2007-27661  
総通号数 119 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-11-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-10-09 
確定日 2009-10-05 
事件の表示 特願2003-400040「ウッド型ゴルフクラブヘッド」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 7月 8日出願公開、特開2004-188190〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成15年(2003年)11月28日(国内優先権主張 平成14年11月28日)に出願した特願2003-400040号であって、平成19年8月31日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年10月9日に拒絶査定不服審判の請求がなされ、同年10月17日付けで手続補正がなされたものである。

第2 平成19年10月17日付けの手続補正についての補正の却下の決定について

[補正の却下の決定の結論]
平成19年10月17日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[補正の却下の決定の理由]
1 本件補正について
(1)本件補正により、特許請求の範囲の請求項1に係る発明については、願書に最初に添付された特許請求の範囲の請求項1に記載の、
「シャフトの軸中心線を垂直面内に配しかつ規定のライ角で傾けるとともにフェース角を0゜として水平面に載置した測定状態において、
前記シャフトの軸中心線とヘッド重心Gとの間の最短距離である重心距離dを45?50(mm)とし、
かつフェース面の面積重心FCと、前記ヘッド重心Gからフェース面におろした垂線が該フェース面と交わるスイートスポット点SSとにおいて、
前記面積重心FCを通りフェース面と接する水平な接線と、前記スイートスポット点SSからの前記接線に対する垂線とが交わる点Tを、前記面積重心FCを基準として、前記接線上における長さがトウ側に2(mm)以内かつヒール側に4(mm)以内のフェース面中央領域に位置させたことを特徴とするウッド型ゴルフクラブヘッド。」が、

「シャフトの軸中心線を垂直面内に配しかつ規定のライ角で傾けるとともにフェース角を0゜として水平面に載置した測定状態において、
前記シャフトの軸中心線とヘッド重心Gとの間の最短距離である重心距離dを45?50(mm)とし、
かつフェース面の面積重心FCと、前記ヘッド重心Gからフェース面におろした垂線が該フェース面と交わるスイートスポット点SSとにおいて、
前記面積重心FCを通りフェース面と接する水平な接線と、前記スイートスポット点SSからの前記接線に対する垂線とが交わる点Tを、前記面積重心FCを基準として、前記接線上における長さがトウ側に2(mm)以内かつヒール側に4(mm)以内のフェース面中央領域に位置させるとともに、
前記測定状態においてヘッド重心Gを通り水平面HPに垂直な軸線回りの慣性モーメントIa、へッドの重心を通り水平面HP及び垂直面VP1と平行な軸線回りの慣性モーメントIbは、クラブヘッドのヘッド体積が300cm^(3) 以上かつ350cm^(3) 未満のときには前記慣性モーメントIaは2800g・cm^(2) 以上、かつ前記慣性モーメントIbは1700g・cm^(2) 以上、ヘッド体積が350cm^(3) 以上かつ400cm^(3) 未満のときには前記慣性モーメントIaは3400g・cm^(2) 以上、かつ前記慣性モーメントIbは2000g・cm^(2)以上、さらにヘッド体積が400cm^(3) 以上のときには前記慣性モーメントIaは3800g・cm^(2) 以上、かつ慣性モーメントIbは2700g・cm^(2) 以上に設定したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。」と補正された。

(2)本件補正による特許請求の範囲の請求項1の補正は、
「前記測定状態においてヘッド重心Gを通り水平面HPに垂直な軸線回りの慣性モーメントIa、へッドの重心を通り水平面HP及び垂直面VP1と平行な軸線回りの慣性モーメントIbは、クラブヘッドのヘッド体積が300cm^(3) 以上かつ350cm^(3) 未満のときには前記慣性モーメントIaは2800g・cm^(2) 以上、かつ前記慣性モーメントIbは1700g・cm^(2) 以上、ヘッド体積が350cm^(3) 以上かつ400cm^(3) 未満のときには前記慣性モーメントIaは3400g・cm^(2) 以上、かつ前記慣性モーメントIbは2000g・cm^(2)以上、さらにヘッド体積が400cm^(3) 以上のときには前記慣性モーメントIaは3800g・cm^(2) 以上、かつ慣性モーメントIbは2700g・cm^(2) 以上に設定した」ことを追加して特定する補正事項からなる。
そして、上記補正事項により、発明の解決しようとする課題には、ヘッド体積と慣性モーメントIa,Ibの関係の特定に関連する課題が加わることになり、それは、本件補正前には全く記載のない、本件補正前の請求項1の記載からは想定し得なかった技術課題であり、よって、本件補正の前後によって発明が解決しようとする課題は変更されたといえる。したがって、本件補正における請求項1の補正は、いわゆる限定的減縮を目的とするものということはできないから、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法(以下「平成18年改正前特許法」という。)第17条の2第4項第2号に掲げる事項を目的とする補正ということはできない。また、本件補正における請求項1の補正が、同法第17条の2第4項第1,3,4号に掲げる事項を目的とする補正でないことは明らかである。
すなわち、本件補正は、同法第17条の2第4項の規定に違反するものであるから、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定によって却下されるべきものである。


3 独立特許要件(特許法第29条第2項)違反についての検討
念のため、仮に、上記の本件補正が、平成18年改正前特許法第17条の2第4項第2号に掲げる事項を目的とする補正であって、同法第17条の2第4項の規定に違反する補正ではないとした場合に、本件補正によって補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する特許法第126条第5項の規定に違反しないか)について検討する。

(1)本願補正発明について
本願補正発明は、平成19年10月17日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものである。(「1 本件補正について」の(1)の項の記載参照。)

(2)引用例
ア 引用例1
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の優先日前に頒布された刊行物である特開2000-325512号公報(以下、「引用例1」という。)には、以下の事項が記載されている。(下記の「イ 引用例1に記載された発明の認定」における引用に直接関連した箇所に下線を付した。また、丸囲みの数字は、数字のみを記載した。)

「【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、長尺クラブによって飛距離を高めることができるのは、インパクト時にフェースの向きをうまくコントロールできる、一部の上級者のゴルファーのみである。多くのアベレージゴルファーは前述のようにフェースの向きがオープン又はクローズとなって打球の曲がりに苦しんでいるが、これらアベレージゴルファーが長尺クラブを使用すると、シャフトが長いためにフェース向きのズレの絶対量が大きくなってしまい、打球の曲がりが助長されてしまう。これらのゴルファーにとっては、打球の初期速度を高めて飛距離を伸ばすために長尺クラブを選択したにもかかわらず、曲がりによってかえって飛距離が低下してしまうということになりかねないという問題がある。
【0009】本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、長尺であっても打球が曲がりにくく、従ってアベレージゴルファーであっても長尺クラブが持つ本来の飛距離性能を得ることができるゴルフクラブを提供することをその目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討の結果、撓ると同時に捻れが生ずるパイプ状構造物を長尺クラブのシャフトに採用するとフェイスの向きの矯正効果が助長され、意外にも、同等のパイプ状構造物が採用された通常の長さのゴルフクラブに比べて打球が曲がりにくいことを突き止め、本発明を完成させるに至った。すなわち、上記目的を達成するためになされた本発明は、 ヘッドと、このヘッドに装着されるシャフトとを備えており、全長が47インチ以上であってヘッド体積が270cc以上であるゴルフクラブであって、このシャフトは、撓ることにより同時に捻れが生じるように、その繊維角度が周方向において部分的に異なる繊維強化樹脂層の積層体から構成されていることを特徴とするゴルフクラブ、である。
【0011】このゴルフクラブのシャフトは、その繊維角度が周方向において部分的に異なる繊維強化樹脂層の積層体から構成されているので、撓ることにより同時に捻れが生じる。このシャフトが、ヘッドがクローズする方向に捻れるようにヘッドに装着されれば、スライスボールが出やすいゴルファーの打球の曲がりが矯正される。逆に、このシャフトが、ヘッドがオープンする方向に捻れるようにヘッドに装着されれば、フックボールが出やすいゴルファーの打球の曲がりが矯正される。
【0012】このゴルフクラブは、その全長が47インチ以上と、長尺である。このため、インパクト直前の撓り量が大きくなり、これに伴って撓りによって生じる捻れの量(以下「撓り捻れ量」とも称される)も大きくなる。従って、長尺でない通常のゴルフクラブに比べて打球の曲がりを矯正する効果が大きくなる。この観点からは、ゴルフクラブの全長は48インチ以上が好ましく、50インチ以上が特に好ましい。全長が長いほど曲がりを矯正する効果が大きくなるが、通常のゴルフのプレーで使用可能なゴルフクラブは、全長が53インチ以下のものである。なお、ゴルフクラブの全長とは、ソールセンターの接線とシャフトの幾何学的主軸との交点から後端(グリップ側の端部)までの距離のことである。
【0013】このゴルフクラブのヘッドの体積は、270cc以上と、大きめである。長尺クラブでは打点がばらつきやすいので、大きなヘッドによってスイートエリアを広くすることが必須となる。この観点から、ヘッドの体積は300cc以上が好ましく、330cc以上が特に好ましい。ヘッドの体積が大きいほどスイートエリアは広がるが、ヘッド体積があまりに大きすぎるとゴルフクラブの重量が大きくなりすぎるので、ヘッド体積は500cc以下とされるのが好ましい。なお、ヘッド体積とは、ホーゼルを含むヘッド全体の体積のことである。
【0014】このシャフトは、撓る方向によって撓り捻れ量が異なる性質を有する。撓る方向によっては、撓り捻れ量がゼロとなる場合もある。本発明のゴルフクラブにおいて打球の曲がりが矯正されるためには、シャフトの撓り捻れ量がゼロとなる撓り方向が、スイングにおけるインパクト直前のシャフトの撓り方向と一致しないように、シャフトがヘッドに装着される必要がある。
【0015】本発明において、ヘッドの重心距離は比較的大きめが好ましい。ヘッドの重心距離が大きいほど、スイング中のトウダウン(シャフトがヒール寄りに撓ること)が大きくなり、これによって撓り捻れ量が大きくなる。従って、よりよく打球の曲がりの矯正効果が得られる。このような、重心距離の増大による打球曲がりの矯正効果の助長という効果は、重心距離が大きく設定されうる大型ヘッドを備えた長尺クラブならではの効果である。具体的には、重心距離は、38mm以上、特には40mm以上が好ましい。重心距離が大きいほど撓り捻れ量が大きくなるが、大きすぎると強度を維持したヘッドの作製が困難となる。従って、重心距離は70mm以下、特には53mm以下が好ましい。なお、ヘッドの重心距離とは、ヘッドの重心からシャフトの幾何学的主軸に対しておろした垂線の距離のことである。
【0016】ヘッドの重心距離が大きくなると、スイートスポットがトウ寄りとなる。一般のアベレージゴルファーは比較的トウ寄りに打点の分布中心があることが多いので、これらのアベレージゴルファーにとって本発明のゴルフクラブは、打点をスイートスポットに近づけやすいものである。
【0017】本発明において、シャフトの重量は40g以上65g以下が好ましく、特に40g以上58g以下が好ましい。シャフトの重量が上記未満であると、通常の使用に耐えうる強度を備えたゴルフクラブが得られにくくなってしまうことがある。逆に、シャフトの重量が上記範囲を超えると、ゴルフクラブの重量が大きくなり、長尺であることと相まって、ゴルファーがゴルフクラブをスイングしにくくなってしまうことがある。」

イ 引用例1に記載された発明の認定
引用例1には、ゴルフクラブヘッドに関し、
「ヘッドの重心からシャフトの幾何学的主軸に対しておろした垂線の距離であるヘッドの重心距離は、38mm以上70mm以下(特には40mm以上53mm以下)であり、
ヘッドの体積は300cc以上(特には330cc以上)であるゴルフクラブヘッド。」の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。

ウ 引用例2
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の優先日前に頒布された刊行物である特開2002-35178号公報(以下、「引用例2」という。)には、以下の事項が記載されている。

「【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記のようにフェースアングルをフックフェースにした場合には、フェースがターゲット方向に対して極度に左方向に向いて見えることが往々にして起こり易く、アドレス時に違和感を強く感じてスイングし辛いと言う問題が発生する。プレーヤーによっては、この違和感に馴染めず折角購入したクラブをお蔵入りさせてしまい、フックフェースでないクラブに戻して打球が右に逸れるのを我慢しているケースすらある状況である。このような状況に鑑みて、本発明の目的とするところは、非力なゴルファーに対してスライスが発生し難くしかもアドレスの際に違和感が発生しない長尺大型ヘッドのウッドクラブを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明に係るウッドクラブでは、請求項1に記載のように、ヘッド体積270ml以上でロフト角度20度以下の中空殻体構造の金属製ヘッドを有しクラブ長さを44インチ(1117.6mm)以上とされたウッドクラブであって、ライ角度が58度以上とされ、フェースセンターからヘッド重心までの距離(DXG)が3mm以上とされている。
【0005】ヘッド体積270ml以上でロフト角度20度以下の中空殻体構造の金属製ヘッドを有しクラブ長さを44インチ(1117.6mm)以上とされたウッドクラブを非力なアベレージゴルファーが使用した場合には、ヘッド体積の増大従ってその重量の増加とクラブ長さの伸長によってスイング時に身体の回転運動に比べてヘッドの動きが遅れ勝ちとなり、フェースがターゲット方向に対して開き打球が右に大きく逸れるスライスが極めて発生し易いことが良く知られている。尚、プレーヤーは、右打ちとする(以下同様)。
【0006】このようなスライスを矯正するために、発明者等はライ角度によってフェースの開きが異なることに着目して、先ず、ウッドクラブのライ角度を種々変更した場合の打球のサイドスピン量と打球の左右方向への振れ量をロボット打撃試験機にて調査した。結果は、図3に示されるように、ライ角度度が従来品の常用値である57度付近から増加されるにつれて、打球にフック系のサイドスピン量が増加して、打球が左方向に曲げられる効果が増大し、図4に示すように、ライ角度が57度付近では右方向に約14mの振れ(スライス)となるが、ライ角度を増加して58度以上とすると打球の右方向への振れが10m以下に抑制され、約64度に設定すると打球はフックして左方向に約12m振れることが確認された。一方で、ゴルフコースのスケールからして打球の左右方向の振れは約10m程度が限度と考えられるので、本発明においては、ライ角度を58度以上としている。
【0007】更に、前記打撃スイング時のヘッドの動きを早めて打球時にフェースがターゲット方向に対して直角となるようにするために、本発明では、シャフト軸からヘッド重心までの距離とされる重心距離を短く設定してシャフト周りの慣性モーメントを小さくし、スイング時にヘッドがシャフト周りに回転し易くしてフェースが早く閉じるようにしている。
【0008】このため、重心距離の最適な範囲を探求する必要があるが、発明者等は、先ず、前記重心距離の代用特性値としてフェースセンターからフェース上の重心まで水平距離(DXG)を採用した。このように代用特性値を選んだ理由は、フェース上の重心位置を設定する場合には、通常フェースセンターの周辺に集中して分布する傾向があるプレーヤーの実際の打点分布を参考にする必要があることから、フェースセンターからの重心のずれと見なせる前記の代用特性値を選定するのがヘッド設計上便利であるからである。かくして、前記DXGを種々変更した場合の打球のサイドスピン量と打球の左右方向への振れ量がロボット打撃試験機によって定量的に調査された。
【0009】試験結果を図5及び図6に示す。図5は、DXGとサイドスピン量との関係を示すもので、横軸にとったDXGの値がマイナスからプラス側に増加するにつれて、スライスをもたらすサイドスピン量が単調に減少する(但し、横軸は、ゼロをフェースセンター位置として、マイナス側をトウ側とし、プラス側をヒール側とする。)。従ってまた、DXGが上記のように増加するにつれて、打球の右方向への振れ量が、図6に示すように、単調に減少する。
【0010】次に、打球の左右方向の振れを改善する手段としての前記ライ角度とDXGの影響度が上記の様に判明したことを踏まえて、この両手段を同時に適用した場合の打球の左右方向の振れに対する矯正効果がロボット打撃試験機で確認された。この実験結果を、種々の値のDXGをパラメータとして、横軸にライ角度をとり、縦軸に打球の左右方向の振れ量をとったグラフとして、図7に示した。従って、この結果に基づいて本発明においては、スライスを実際のプレーにおいて許容出来る下限として考えられるほぼ10m以下に抑えるべく、ライ角度が58度以上、DXGが3mm以上に選定されている。
【0011】但し、ライ角度が63度以上となると、スライスが矯正され過ぎて逆にフックと呼称されるターゲット方向から大きく左方向へ逸脱した打球が発生することから好ましくない。また、DXGについては、3乃至5mmの範囲の値とするのが好ましい。DXGが3mm未満では、ライ角度を相当大きくしないとスライス矯正の効果がなく、5mmを超えると上記の実験データには示されていないが打球の飛距離が著しく減少する可能性があり好ましくない。
【0012】更に、本発明においては、請求項2に記載のように、ヘッドのフェースの厚さが、ヒール側からトウ側にいくにつれて薄く設定されている。前記のようにDXGを3mm以上に設定した場合には、ヘッド重心がフェースセンターからヒール側寄りに配置されることとなって、打撃がトウ側でなされた場合には、打点がヘッド重心の位置から遠くに離れて打撃エネルギーの伝達のロスが大となりボールの飛距離が著しく低下する懸念が生じる。本発明では、この点を補償するために、トウ側のヘッドのフェースの厚さを薄くして打撃時のこの部分のフェース撓みが大きくなるようにして、大きな反発力を生み出して飛距離を増加し前記の懸念が軽減されるようにしている。
【0013】尚、本発明で、クラブの長さは、(財団法人)日本ゴルフ協会の規則に準じて、グリップ上端からクラブのソールまでをシャフトの軸線又はその延長線に沿って測り、インチ表示したものとしている。但し、1インチを25.4mmとする。
【0014】また、ライ角度とは、ソール面を接地したクラブを側面視した際にシャフト軸が地面に垂直になるようにし、しかもヘッドを正面視して地面からトウ端までの高さと地面からヒール端までの高さとがほぼ等しくなる様にし、更にその状態のヘッドを平面視してフェースアングルが零となる位置にヘッドを位置決めした際の地面とシャフト軸との間の角度としている。而して、前記トウ端又はヒール端とは、ヘッドを底面視してソール面のトウ端又はヒール端としている。尚、ヘッドの構造や形状によって上記のライ角度の定義が実用上採用出来ない場合には、クラブメーカーが提供する正式なカタログ等に記載されるライ角度の設定方法に準じるものとする。
【0015】また、フェースセンターとは、正規のアドレス姿勢をとったヘッドを正面視した際に、フェースのトウ端からヒール端までの水平距離を二分する中線と、フェース最下端のリーディングエッジからフェース最上端のトップエッジ迄の垂直距離を二分する中線との交点としている。尚、フェースのヒール端を明確に判定し難い場合には、フェース最下端のリーディングエッジからフェース最上端のトップエッジ迄の垂直距離を二分する中線がフェースのヒール側輪郭を横切る点としている。
【0016】更に、本発明にてヘッド重心は、フェース上の重心を意味して、ヘッドの真の重心からフェースへ垂線を降ろした際に、該垂線がフェースと交わる点とされている。」

エ 引用例3
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の優先日前に頒布された刊行物である特開平11-267251号公報(以下、「引用例3」という。)には、以下の事項が記載されている。

「【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブに用いられているヘッドの重心位置からフェース面に垂線を下して交わる点、いわゆるスイートスポットは、通常、ヘッドのフェース面の中央に位置しており、そのようなスイートスポットの位置が分かるように、フェース面に形成されるスコアラインに特徴をもたせたり、あるいはその位置を認識できるような模様をフェース面に形成することがある。
【0003】ところで、一般的にゴルフプレーヤーは、打球時において、ヘッドのスイートスポットでボールを捉えようとスイングする。すなわち、上記したようなスコアラインの特徴部や、別途形成された模様(以下、模様とする)を意識し、その部分でボールを捉えようとスイングする。また、このような模様が形成されていなくても、プレーヤーは、一般的にヘッドのフェース面の中央部(フェースセンター)がスイートスポットであると認識しており、フェースセンターでボールを捉えようとスイングする。これは、上記したフェースセンターの位置がスイートスポットであり、この点で打球した場合に、最も飛距離が出ると信じられているからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スイング時のシャフト軸芯まわりのヘッド回転によるヘッドの返りを、ボールの飛距離向上に有効に活用し、又、打球を高弾道化して飛距離を伸ばすには、上記したような条件、すなわち、スイートスポットとして認識されている位置でボールを捉えようとして打球(スイング)したのでは不十分であることが分かった。
【0005】本発明は、スイング時のシャフト軸芯まわりのヘッド回転によるヘッドの返りを効果的に活用して飛距離の向上を図り、さらには、方向の安定化が図れるゴルフクラブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明のゴルフクラブは、フェース面のセンター位置よりヒール側のエリアで、かつ、前記センター位置の下側のエリアにスイートスポット中心位置を形成したヘッドを有することを特徴としている。」

「【0021】上述したように、ゴルフクラブをスイングした際、そのインパクト時にヘッドには、手首の返しによってシャフトを中心とした回転力が作用するが、この回転力は、その使用者によって異なり、いわゆるパワーヒッターのプレーヤ程、大きくなる傾向にある。従って、対象者に応じて、そのスイートスポットを最適な位置となるように設定しておくことが好ましい。具体的には、例えば、プレーヤの力量をハードヒッター、アベレージヒッター、シニア、レディースの4段階に分けた場合を考え、各段階毎に望ましい範囲の距離L(センター位置Cからヒール側のスイートスポット位置Sまでの距離;図3参照)を以下に挙げる。
【0022】ハードヒッター用クラブ(目安としてシャフトのフレックス表示が「S」相当又は「R」と「S」の中間「RS」,「SR」)の場合、Lを3.5?7.5mmとするのが良い。アベレージヒッター用クラブ(目安としてシャフトのフレックス表示が「R」相当)の場合、Lを3.0?7.0mmとするのが良い。シニア用クラブ(目安としてシャフトのフレックス表示が「A」相当又は「A」と「R」の中間「AR」,「RA」)の場合、Lを2.5?6.5mmとするのが良い。そして、レディース用クラブ(目安としてシャフトのフレックス表示が「L」相当又はそれより柔らかいもの)の場合、Lを2.0?6.0mmとするのが良い。」

(3)本願補正発明と引用発明の対比
ア 対比
ここで、本願補正発明と引用発明とを対比する。

引用発明の「ヘッドの重心からシャフトの幾何学的主軸に対しておろした垂線の距離であるヘッドの重心距離」における「ヘッドの重心からシャフトの幾何学的主軸に対しておろした垂線」は、幾何学的に「シャフトの軸中心線とヘッド重心Gとの間の最短距離」であるといえるから、引用発明の「ヘッドの重心からシャフトの幾何学的主軸に対しておろした垂線の距離であるヘッドの重心距離」は、本願補正発明の「シャフトの軸中心線とヘッド重心Gとの間の最短距離である重心距離d」に相当する。
また、重心距離の範囲について、引用発明の「38mm以上70mm以下(特には40mm以上53mm以下)」と、本願補正発明の「45?50(mm)」とは、「45?50(mm)を含む」範囲である点で一致する。


イ 本願補正発明と引用発明の一致点
したがって、本願補正発明と引用発明とは、
「シャフトの軸中心線とヘッド重心Gとの間の最短距離である重心距離dを45?50(mm)を含む範囲としたゴルフクラブヘッド。」の発明である点で一致し、次の各点で相違する。

ウ 本願補正発明と引用発明の相違点
(ア)相違点1
本願補正発明においては、ヘッドの本願補正発明に記載の各種計測値の測定状態について「シャフトの軸中心線を垂直面内に配しかつ規定のライ角で傾けるとともにフェース角を0゜として水平面に載置した測定状態」と特定しているのに対して、引用発明は、そのような限定がなされていない点。

(イ)相違点2
重心距離の範囲について45?50(mm)の範囲で共通するものの、本願補正発明は、重心距離の範囲の上限値及び下限値を、それぞれ、45mm及び50mmとしているのに対して、引用発明は、そのような限定がなされていない点。

(ウ)相違点3
本願補正発明においては「フェース面の面積重心FCと、前記ヘッド重心Gからフェース面におろした垂線が該フェース面と交わるスイートスポット点SSとにおいて、前記面積重心FCを通りフェース面と接する水平な接線と、前記スイートスポット点SSからの前記接線に対する垂線とが交わる点Tを、前記面積重心FCを基準として、前記接線上における長さがトウ側に2(mm)以内かつヒール側に4(mm)以内のフェース面中央領域に位置させる」と特定しているのに対して、引用発明は、そのような限定がなされていない点。

(エ)相違点4
本願補正発明においては「ヘッド重心Gを通り水平面HPに垂直な軸線回りの慣性モーメントIa、へッドの重心を通り水平面HP及び垂直面VP1と平行な軸線回りの慣性モーメントIbは、クラブヘッドのヘッド体積が300cm^(3) 以上かつ350cm^(3) 未満のときには前記慣性モーメントIaは2800g・cm^(2) 以上、かつ前記慣性モーメントIbは1700g・cm^(2) 以上、ヘッド体積が350cm^(3) 以上かつ400cm^(3) 未満のときには前記慣性モーメントIaは3400g・cm^(2) 以上、かつ前記慣性モーメントIbは2000g・cm^(2)以上、さらにヘッド体積が400cm^(3) 以上のときには前記慣性モーメントIaは3800g・cm^(2) 以上、かつ慣性モーメントIbは2700g・cm^(2) 以上に設定した」と特定しているのに対して、引用発明は、そのような限定がなされていない点。

(4)当審の判断
ア 次に、上記相違点について検討する。
(ア)相違点1について
相違点1に係る本願補正発明の「測定状態」に関する特定については、本願補正発明が対象とするもの(ゴルフクラブヘッド)の構造の特定ではないから、そもそも、本願補正発明の認定、及び、本願補正発明と引用発明との相違点において考慮する必要のない事項であり、上記相違点1は、物の発明同士の対比における、本願補正発明と引用発明との実質的な相違点ではない。
なお、本願発明のヘッドの重心距離d、フェース面内における面積重心FCやスイートスポット点SSの位置、ヘッド体積、及び、慣性モーメント(Ia,Ib)の値(計測値)は、測定状態によって変わるものではない。

(イ)相違点2について
重心距離の範囲の上限値及び下限値を、それぞれ、45mm及び50mmとすることについて、その臨界値意義が不明である(本願明細書の【0037】及び【0038】段落の【表1】及び【表2】を参酌しても、距離x(フェース面の面積重心FCと、スイートスポット点SSからの面積重心FCを通りフェース面と接する水平な接線に対する垂線とが交わる点Tとの距離)の本願補正発明の全範囲(トウ側に2mmからヒール側に4mm)に渡って、重心距離の上限値45mm及び下限値50mmが臨界値意義を有するということは見いだせない。)ことから、その臨界値意義は認められない。
よって、重心距離の範囲の上限値及び下限値を、それぞれ、45mm及び50mmとしたことは、単なる設計的事項であり、当業者が容易に設定し得たことである。

(ウ)相違点3について
ゴルフクラブヘッドにおいて、フェース面上でのフェースセンターとスィートスポットの位置関係を、上記「(イ)相違点2について」に記載した距離xを所定の範囲内の値にすること、すなわち、「フェース面の面積重心FCと、前記ヘッド重心Gからフェース面におろした垂線が該フェース面と交わるスイートスポット点SSとにおいて、前記面積重心FCを通りフェース面と接する水平な接線と、前記スイートスポット点SSからの前記接線に対する垂線とが交わる点Tを、前記面積重心FCを基準として、前記接線上における長さ」を所定の範囲内の値にすることによって特定することは、引用例2,3にも記載されているように周知の技術であるといえる。
なお、平成21年6月1日付けで審判請求人が提出した回答書において、本願発明の「面積重心FC」と引用例2,3に記載の「フェースセンター」(「フェース面のセンター位置」)に関して、「重心を発明思想とする本願発明の面積重心と両引用文献のフェースのセンターとは、その技術的思想を異とすることが明らかであります。」との主張がなされている。しかし、本願の明細書には「ゴルファは、通常、スイートスポット点SSがフェース面2のどの位置にあるのかを知り得ないので、フェース面2の中央でボールを打球しようと試みる。このため、重心距離dを大きくしただけでは、ボールをスイートスポット点SSよりもヒール側で打球しやすくなり、上述した要因(3)によってスライススピンを発生させるおそれがある。」(【0029】)及び「そこで本発明では、重心距離dを大きく設定しつつも、フェース面2の面積重心FCとスイートスポット点SSとにおいて、・・・。これにより、ゴルファの目標とする打点とスイートスポット点SSとを実質的に一致させることができ、上述の要因(3)を取り除くことでスライススピンの発生を抑制しうる。」(【0030】)と記載されており、面積重心FCは、「フェース面の中央」を示す位置を意味していることは明らかである。すなわち、本願発明の「面積重心FC」と引用例2,3に記載の「フェースセンター」は、ゴルファが打球しようと試みる位置という意味において、同趣旨でその位置を指定したのであるから、技術思想としては、同じ趣旨の位置を示しているといえる。また、ゴルフヘッドの通常のフェース面の形状が、水平方向に左右対称に近い形状が多いことから、本願補正発明において問題となる水平方向の中央という意味においては、幾何学的観点からも、「面積重心FC」と「フェースセンター」の間に、格別な差異はないといえる。

そして、本願補正発明における上記距離xの範囲の「トウ側に2(mm)以内かつヒール側に4(mm)以内」の値は、引用例2,3に記載された範囲と共通した部分を有することから、格別の値ということはできず、また、その臨界的意義についても、本願明細書の【0037】及び【0038】段落の【表1】及び【表2】を参酌しても不明であることから、認められない。

また、引用例3の【0003】段落にも記載されているように、「一般的にゴルフプレーヤーは、打球時において、ヘッドのスイートスポットでボールを捉えようとスイングする」こと、そして、「プレーヤーは、一般的にヘッドのフェース面の中央部(フェースセンター)がスイートスポットであると認識しており、フェースセンターでボールを捉えようとスイングする」ことは、ゴルフヘッドの技術分野の当業者において技術常識であるといえる。

したがって、引用発明においても、上記技術常識から、フェースセンターでボールを捉えようとするプレーヤ向けのゴルフヘッドを提供するために、フェース面上でのフェースセンターとスィートスポットの位置関係を「フェース面の面積重心FCと、前記ヘッド重心Gからフェース面におろした垂線が該フェース面と交わるスイートスポット点SSとにおいて、前記面積重心FCを通りフェース面と接する水平な接線と、前記スイートスポット点SSからの前記接線に対する垂線とが交わる点Tを、前記面積重心FCを基準として、前記接線上における長さがトウ側に2(mm)以内かつヒール側に4(mm)以内のフェース面中央領域に位置させる」と特定したことは当業者が容易に想到し得たことである。

(エ)相違点4について
相違点4に係る本願補正発明の発明特定事項は、単に、ヘッド体積とヘッドの慣性モーメント(Ia,Ib)の関係を特定したもので、そしてその関係は、例えば、国際公開第02/70077号、特開2002-17903号公報(【0029】段落の【表1】参照)及び特開2001-170223号公報(【0023】及び【0025】段落の【表1】参照)にも記載されているように、周知の関係の値を示すものに過ぎず、また、それによって格別の効果を奏するものでもないから、当業者が容易に設定し得たものである。

イ そして、本願補正発明によってもたらされる効果は、引用発明及び上記の周知技術から当業者が予測し得る程度のものである。

ウ まとめ
したがって、本願補正発明は、引用発明及び上記の周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(5)むすび
以上のとおり、本願補正発明は、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願補正発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものではないから、仮に、上記の本件補正が、平成18年改正前特許法第17条の2第4項第2号に掲げる事項を目的とする補正であって、同法第17条の2第4項の規定に違反する補正ではないとした場合においても、同法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するものであり、本件補正は、同法第53条第1項の規定によって却下されるべきものである。

第3 本願発明について
1 本願発明
本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、願書に最初に添付された特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものである(「第2 平成19年10月17日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「1 本件補正について」の記載参照)。

2 引用例
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物の記載事項及び引用発明については、上記「第2 平成19年10月17日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「3 独立特許要件(特許法第29条第2項)違反についての検討」の「(2)引用例」に記載したとおりである。

3 対比・判断
上記「第2 平成19年10月17日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「1 本件補正について」に記載したように、本願発明に対して、「前記測定状態においてヘッド重心Gを通り水平面HPに垂直な軸線回りの慣性モーメントIa、へッドの重心を通り水平面HP及び垂直面VP1と平行な軸線回りの慣性モーメントIbは、クラブヘッドのヘッド体積が300cm^(3) 以上かつ350cm^(3) 未満のときには前記慣性モーメントIaは2800g・cm^(2) 以上、かつ前記慣性モーメントIbは1700g・cm^(2) 以上、ヘッド体積が350cm^(3) 以上かつ400cm^(3) 未満のときには前記慣性モーメントIaは3400g・cm^(2) 以上、かつ前記慣性モーメントIbは2000g・cm^(2)以上、さらにヘッド体積が400cm^(3) 以上のときには前記慣性モーメントIaは3800g・cm^(2) 以上、かつ慣性モーメントIbは2700g・cm^(2) 以上に設定した」と特定する補正事項を付加したものが本願補正発明である。
そうすると、本願発明の発明特定事項をすべて含み、さらに他の発明特定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、上記「第2 平成19年10月17日付けの手続補正についての補正の却下の決定について」の「3 独立特許要件(特許法第29条第2項)違反についての検討」の「(3)本願補正発明と引用発明との対比」及び「(4)当審の判断」において記載したとおり、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様に、引用発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項に係る発明について論及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-07-30 
結審通知日 2009-08-04 
審決日 2009-08-18 
出願番号 特願2003-400040(P2003-400040)
審決分類 P 1 8・ 573- Z (A63B)
P 1 8・ 572- Z (A63B)
P 1 8・ 121- Z (A63B)
P 1 8・ 575- Z (A63B)
P 1 8・ 574- Z (A63B)
P 1 8・ 571- Z (A63B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 鉄 豊郎  
特許庁審判長 北川 清伸
特許庁審判官 今関 雅子
森林 克郎
発明の名称 ウッド型ゴルフクラブヘッド  
代理人 住友 慎太郎  

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