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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) H02J
管理番号 1236919
審判番号 不服2008-29205  
総通号数 139 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-07-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-11-17 
確定日 2011-05-13 
事件の表示 特願2004-119368「過負荷回避用電力コントロールシステム」拒絶査定不服審判事件〔平成17年10月27日出願公開、特開2005-304234〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成16年4月14日の出願であって、平成20年10月17日付で拒絶査定がなされ(発送日:平成20年10月28日)、これに対し、平成20年11月17日に拒絶査定不服審判の請求がなされ、当審により平成22年5月20日付で拒絶の理由が通知され(発送日:平成22年5月25日)、平成22年7月13日付で意見書及び手続補正書が提出されたものである。


2.本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という)は、平成22年7月13日付手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「定格電流を上回る電流が流れると電力供給を遮断するブレーカを有し、このブレーカを介して複数機器に電力供給される箇所に適用され、前記ブレーカによる前記遮断を回避する電力コントロールシステムであって、
前記ブレーカを介して前記複数機器へ供給される合計電流を常時監視する電流センサと、
メータリレーから構成され、前記電流センサの出力が第一設定時間継続して所定電流値を超えると、前記複数機器の内の所定機器の動作を停止させる停止制御部と、
この停止制御部による前記所定機器の停止から第二設定時間経過後に、この所定機器を動作状態に復帰させる復帰制御部とを備え、
前記所定電流値は、前記ブレーカを時延引きはずしする電流値に設定され、
前記第一設定時間は、前記所定電流値における前記時延引きはずしの最小時間よりも短い時間で15秒以上に設定され、
前記第二設定時間は、15?30秒に設定される
ことを特徴とする電力コントロールシステム。」


3.引用例
これに対して、当審の拒絶の理由に引用された特開昭54-110442号公報(以下、「引用例1」という。)には、図面と共に、以下の事項が記載されている。

1-a「複数の負荷に対する給電電流を検出する変流器と、この変流器の検出電流が所定時間継続して設定値を越えたことを検出する検出回路と、この検出回路の検出動作に応動して動作し、かつ上記負荷を重要負荷および所定順位の一般負荷に区分して高順位の一般負荷から低順位の一般負荷へ順次に給電を断つとともに高順位の一般負荷に対しては所定時間後に自動的に再投入し、低順位の一般負荷に対しては手動でのみ再投入を許容する制御回路とを具備する負荷制御装置。」(特許請求の範囲)

1-b「第1図は集合住宅等における電力系統の一例を示す図で図中端子T,N,Rには、たとえば単相200Vの商用電源を給電し、積算電力計WHM、ブレーカMCBを介して母線t,n,rに給電する。」(第1頁左下欄第20行?右下欄第3行)

1-c「また上記母線t,r間から断路器D_(4) ,D_(5) および端子L_(4) ,L_(5) を介して空調器、調理用レンジ、乾燥器等に給電し、200V系を構成する。
しかしながらこのようなものでは上記ブレーカMCBの設定電流が30Aとなつている場合、実際には40A程度で動作することが多い。・・・さらに上記ブレーカMCBの動作時には全ての給電が断たれるために、たとえば照明系統等の重要な負荷系統も停電してしまう問題があつた。」(第1頁右下欄第9?20行)

1-d「本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので複数の負荷を有する配電系統において合理的な給電を行なうことができる負荷制御装置を提供することを目的とするものである。以下本発明の一実施例を・・・第2図に示すブロツク図、および第3,第4各図に示す各部の回路図を参照して詳細に説明する。図中CT_(1)、CT_(2)はそれぞれ母線t、rの電流を検出する変流器、DTは変流器CT_(1)、CT_(2)の検出信号が所定電流、たとえば30Aに達したことを検出し所定の手順に従って負荷へ給電を制御する。制御(注:「検出」は誤記)回路CSは上記検出回路DTの検出信号に応じて給電を選択的に断つ制御回路である。この制御回路CSは端子L_(1)、L_(2)・・・L_(5)に接続される負荷を照明等の重要負荷と空調機器、乾燥機等の一般負荷とに区分する。そして上記一般負荷を過負荷時に最初に給電を断つ第1の一般負荷」(第2頁左上欄第1?19行)

1-e「なお第1、第2の一般負荷はリレー・・・の限時復帰接点・・・により3分後に再投入され」(第3頁左上欄第8?11行)

1-f「このような構成であれば複数の負荷を効率よく駆動することができ、負荷容量を明確にし得、重要負荷の停電を最少にでき安定かつ安全な給電を行なうことができる。」(第3頁左上欄第13?16行)

第3図、第4図を参照すると、リレーを有する検出回路及び制御回路が示されている。

上記記載事項からみて、引用例1には、
「30Aの設定電流に対し40A程度で動作するブレーカを有し、このブレーカを介して複数の負荷に電力供給される配電系統に適用され、前記ブレーカの前記動作による重要負荷の停電を最少にする負荷制御装置であって、
前記ブレーカを介して前記複数の負荷に対する給電電流を検出する変流器と、
リレーを有し、前記変流器の検出電流が所定時間継続して設定値を越えたことを検出する検出回路の検出動作に応動して、前記複数の負荷の内の重要負荷と区分される高順位の一般負荷の給電を断つ制御回路と、
この制御回路による前記高順位の一般負荷への給電を断ってから3分後に、この高順位の一般負荷を自動的に再投入させる制御回路とを備え、
前記設定値は、設定電流値に設定される負荷制御装置。」
との発明(以下、「引用例1発明」という。)が記載されている。

同じく、当審の拒絶の理由に引用された特開2000-83323号公報(以下、「引用例2」という。)には、図面と共に、以下の事項が記載されている。

2-a「本発明は、共通の受電設備から複数の電力機器に配電されている配電システムの電力を監視し、最適な運用を行う電力管理システムに関するものである。」(【0001】)

2-b「3相3線式配電系統等による配電システムにおいては、共通の受電設備から複数のモーター等の電力機器に配電使用されている。例えば、2KWの電力機器が10台と、5KW の電力機器が5台設置してある事業所においては、設置電力の合計は45KWとなる。従って、設置電力を基準にして受電の契約をすると、基本料金も高額になる。しかし、5KWの電力機器のほうは、普通は5台中何れかの1台しか稼働しない場合、45KWでは多過ぎるので25KW程度で十分といえる。そこで、25KW相当容量のブレーカを設置して、25KWの契約することで基本料金を節約することが可能となる。
しかし、ぎりぎりの25KWで契約すると、一時的な作業のピークのために5KWの電力機器を2台以上稼働させると、ブレーカが作動してしまったり、契約電力を超過して超過料金が課せられるという問題が生じる。そこで、契約電力は設置電力よりできるだけ少ない電力で契約し、契約電力を越えそうになった場合に警報等を発して注意を促し、ブレーカの作動や超過料金の発生を防ぐように構成された管理システムが提案されている。また、家庭用で、使用中のパソコンの不意の停電を防ぐために、ブレーカの作動する前に、電灯回路を強制的に遮断して、パソコンのデータの消滅を防ぐように構成されたシステムも提案されている。」(【0002】-【0003】)

2-c「そこで、本発明は、3相3線式にも適用可能なシステムであって、且つ、電源を遮断する対象の機器を個別に設定可能であって、負荷が低下すると、設定された順番に自動的に電源を復帰させることのできる管理システムの提供を目的としてなされたものである。」(【0005】)

2-d「図1は、3相3線式の配電方式に用いた本発明の電力管理システムの基本配線図である。図1において、1は電力取引メーター、2はメインブレーカ、31は遮断優先順位が1番の電力機器,32は遮断優先順位が2番の電力機器,33,34は遮断対象となっていない電力機器である。4は電力監視手段としてのCT(変流器)であり、3相3線のR相の配線に設置されている。
5はピークカットコントローラであり、以下の構成を備えている。
即ち、ピークカットコントローラ5は、・・・第2設定値を越えたときから回復するまで第2段階信号を出力する第2出力手段53と、・・・前記第2段階信号に基づいてハンチング防止固定タイマー(5秒)と第5設定値間後に第1遮断信号を出力・・・する第1制御回路58と、・・・を備えている。」(【0009】-【0011】)

2-e「3桁の緑色の表示器Bは、前記設定手段51において設定された第1設定値(定格電流値)を表示するものであり、」(【0013】)

2-f「なお、第1設定値は20A、第2設定値は120%(24A)、第3設定値は10秒、第4設定値は10秒、第5設定値は10秒、第6設定値は15秒、第7設定値は10秒、第8設定値は15秒に設定された場合を例として説明する。
時刻T0において、前記CT4にて検出される負荷電流が1Aを越えると、負荷表示制御回路61によって緑色表示灯D1が始めの10秒間(第3設定値)は点滅してその後には連続点灯される。その後、負荷電流が増加して5Aを越え、時刻T1において、第1設定値20Aを越えると第1出力手段52から第1段階信号が出力されるので、これに基づいて第1段階表示制御回路55によって橙色表示灯D2は始めの10秒間(第4設定値)は点滅され、その後は連続点灯される。同時に、定格表示制御回路65によって緑色の表示器Bは点滅制御される。そして、時刻T2において、第2設定値(120%)を越えると、第2段階信号が出力されはじめ、第1遮断表示制御回路56によって第1赤色表示灯D3がハンチング防止タイマーにて設定された5秒間と10秒間(第5設定値)点滅した後連続点灯開始される。同時に、ピークカット点滅回路62によってピークカット表示器Cが点滅制御開始される。
そして、時刻T2からハンチング防止タイマーにて設定された5秒間と10秒(第5設定値)経過した後の時刻T3に、第1制御回路58から第1遮断信号が出力される。この第1遮断信号によって電力機器31のマグネットMG1が制御されて電力機器31への電力が遮断される。同時に、優先順位が1番の機器の電力が遮断されていることを示すために、第1赤色表示灯D3は連続点灯される。」(【0016】-【0018】)


4.対比
そこで、本願発明と引用例1発明とを比較すると、その機能・作用からみて、引用例1発明の「設定電流」、「負荷」、「配電系統」、「負荷制御装置」、「給電電流」、「検出する」、「変流器」、「検出電流」、「所定時間」、「設定値」、「高順位の一般負荷」、「自動的に再投入させる」は、本願発明の「定格電流」、「機器」、「箇所」、「電力コントロールシステム」、「合計電流」、「常時監視する」、「電流センサ」、「出力」、「第一設定時間」、「所定電流値」、「所定機器」、「動作状態に復帰させる」に、それぞれ相当している。
その機能・作用を考慮すると、引用例1発明の「30Aの設定電流に対し40A程度で動作するブレーカ」は、本願発明の「定格電流を上回る電流が流れると電力供給を遮断するブレーカ」に相当し、引用例1発明の「前記ブレーカの前記動作による重要負荷の停電を最少にする」は、本願発明の「前記ブレーカによる前記遮断を回避する」に相当し、引用例1発明の「複数の負荷に対する給電電流」は、本願発明の「複数機器へ供給される合計電流」に相当し、引用例1発明の「この制御回路による前記高順位の一般負荷への給電を断ってから3分後に、この高順位の一般負荷を自動的に再投入させる制御回路」は、本願発明の「この停止制御部による前記所定機器の停止から第二設定時間経過後に、この所定機器を動作状態に復帰させる復帰制御部」に相当する。

引用例1発明の「リレーを有し、前記変流器の検出電流が所定時間継続して設定値を越えたことを検出する検出回路の検出動作に応動して、前記複数の負荷の内の重要負荷と区分される高順位の一般負荷の給電を断つ制御回路」と、本願発明の「メータリレーから構成され、前記電流センサの出力が第一設定時間継続して所定電流値を超えると、前記複数機器の内の所定機器の動作を停止させる停止制御部」は、「リレーから構成され、前記電流センサの出力が第一設定時間継続して所定電流値を超えると、前記複数機器の内の所定機器の動作を停止させる停止制御部」との概念で共通する。
したがって、両者は、
「定格電流を上回る電流が流れると電力供給を遮断するブレーカを有し、このブレーカを介して複数機器に電力供給される箇所に適用され、前記ブレーカによる前記遮断を回避する電力コントロールシステムであって、
前記ブレーカを介して前記複数機器へ供給される合計電流を常時監視する電流センサと、
リレーから構成され、前記電流センサの出力が第一設定時間継続して所定電流値を超えると、前記複数機器の内の所定機器の動作を停止させる停止制御部と、
この停止制御部による前記所定機器の停止から第二設定時間経過後に、この所定機器を動作状態に復帰させる復帰制御部とを備える電力コントロールシステム。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

〔相違点1〕
停止制御部のリレーの構成に関し、本願発明は、メータリレーであるのに対し、引用例1発明は、かかる特定がなされていない点。
〔相違点2〕
停止制御部の動作に関し、本願発明は、所定電流値は、ブレーカを時延引きはずしする電流値に設定され、第一設定時間は、所定電流値における時延引きはずしの最小時間よりも短い時間で15秒以上に設定されるのに対し、引用例1発明は、所定電流値は、定格電流値に設定され、第一設定時間は、明示されていない点。
〔相違点3〕
復帰制御部の第二設定時間に関し、本願発明は、15?30秒に設定されるのに対し、引用例1発明は、3分である点。


5.判断
相違点1について
リレーの一種であるメータリレー自体は、市販され、かつ、一般的に使用されているものであり、電力コントロールシステムの停止制御部を構成するリレーとして、特にメータリレーを使用したことによる格別顕著な効果、及び、特にメータリレーを採用した際の特別な技術的困難性は何等認めることができない。
そうであれば、引用例1発明において、停止制御部を構成するリレーを、メータリレーとすることで、相違点1に係る本願発明のようにすることは、当業者が必要に応じて適宜なし得る設計的事項であると認められる。

相違点2について
引用例2には、常時稼働されない負荷が接続されたブレーカの契約電力を、設置電力より小さくして、基本料金を節約すること、及び、そのための手段として、ブレーカ(「メインブレーカ」が相当)を介して複数機器(「複数の電力機器」が相当)へ供給される合計電流を常時監視する電流センサ(「電力監視手段としてのCT(変流器)」が相当)を設け、電流センサの出力が第一設定時間(「ハンチング防止タイマーにて設定された5秒間と10秒(第5設定値)」が相当)継続して所定電流値(「第2設定値(120%)」、「24A」が相当)を超えると、前記複数機器の内の所定機器(「遮断優先順位が1番の電力機器」が相当)の動作を停止させ、その際、所定電流値は、ブレーカを時延引きはずしする電流値(定格電流値の120%である24A)に設定され、第一設定時間は、所定電流値における時延引きはずしの最小時間よりも短い時間で15秒以上(「ハンチング防止タイマーにて設定された5秒間と10秒(第5設定値)」=15秒)に設定することが示されている。
一方、引用例1発明は、複数の負荷に対する供給電流が、所定時間継続して設定値を越えた場合に、所定機器(重要負荷と区分される高順位の一般負荷)への給電を断って重要負荷の停電を最小にするとの課題を有しており、このような課題は上記引用例2記載のものの課題と共通するものである。
そうであれば、引用例1発明において、上記の課題を解決する範囲内のものとして、引用例2記載のものを適用し、所定機器の動作を停止させるための「所定電流値(設定値)」及び「第一設定時間(所定時間)」を、所定電流値は、ブレーカを時延引きはずしする電流値に設定され、第一設定時間は、前記所定電流値における前記時延引きはずしの最小時間よりも短い時間で15秒以上に設定されるように定めることは、当業者が容易に考えられることと認められる。

相違点3について
引用例1発明において、動作を停止させた所定機器は、使用する必要性があるから、動作停止後所定時間が経過した後、動作状態に復帰させなければならない。引用例1発明は、第二設定時間を3分としているが、所定機器の停止状態が3分では長いのであれば、これを短くし、3分では短いのであれば、これを長くすることは、所定機器の使用形態等を考慮して、当業者であれが適宜なし得ることと認められ、その際、第二設定時間を15?30秒とすることに技術的な臨界的意義は認められないから、引用例1発明において、第二設定時間を15?30秒とすることは、当業者であれば適宜なし得ることと認められる。
なお、審判請求人は、平成22年7月13日付意見書において、
「(3)引用例2記載の発明は、設定値として定格電流(20A)の120%(24A)を用いるものですが、所定機器を停止させてからの復帰は、“定格電流に戻ってから”15秒経過後です(図3のD3,D4)。定格電流に戻るまで必ず待機するのでは、時延引きはずし領域を活用することになりません。しかも、定格電流に戻るまでの時間は、一定ではありません。
これに対し、本願発明は、所定機器の停止時を起算点として、そこから15?30秒で設定される第二設定時間経過後に、所定機器を動作状態に復帰させます。この場合、必ずしも定格電流に戻るまで待機しないので、時延引きはずし領域を活用することにつながります。また、停止時間を確定することができるので、予測性のあるシステムを実現できます。
ところで、引用例1記載の発明は、前述したとおり、定格電流を超える電流が流れるのを防止する発明であり、そのために、定格電流を設定値として、定格電流を超えると所定機器を停止させ、その3分後に復帰させます。定格電流を超える電流が流れるのを防止するという発明の趣旨に鑑みれば、3分の待機によって所定機器を復帰させても定格電流を超えないことを想定しています。また、そもそも定格電流にて所定機器を停止させていますから、復帰させる直前は、定格電流未満ということは疑いありません。そうしますと、引用例1記載の発明も、引用例2記載の発明も、いずれも定格電流未満の状態で、所定機器を動作状態に復帰させるものといえます。これに対し、本願発明は、所定機器の停止から復帰までの時間として15?30秒を採用し、復帰直前が必ずしも定格電流未満とは限りませんので、時延引きはずし領域を活用することにつながります。このような技術思想は、両引用例に記載の発明をいかに組み合わせても容易になし得る程度のものではありません。」
と主張するが、本願発明は、所定機器がブレーカの定格電流に対して、どのくらいの割合の大きさの負荷であるのか特定されていないから、所定機器が当該定格電流に対して大きな割合を占める負荷であることが排除されておらず、その様な負荷をメータリレーによって停止させた場合は、電流値は定格電流以下になっており、したがって、審判請求人の上記主張は、本願発明に基づくものでは無く、採用できない。

そして、本願発明の作用効果も、引用例1発明、引用例2記載のものから当業者が予測できる範囲のものである。
したがって、本願発明は、引用例1発明、引用例2記載のものに基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。


6.むすび
したがって、本願発明は、引用例1発明、引用例2記載のものに基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-10-04 
結審通知日 2010-10-05 
審決日 2010-10-19 
出願番号 特願2004-119368(P2004-119368)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (H02J)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 赤穂 嘉紀  
特許庁審判長 堀川 一郎
特許庁審判官 仁木 浩
冨江 耕太郎
発明の名称 過負荷回避用電力コントロールシステム  
代理人 向江 正幸  
代理人 小山 方宜  
代理人 福島 三雄  
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