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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G05D
管理番号 1239636
審判番号 不服2009-122  
総通号数 140 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-08-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2009-01-05 
確定日 2011-07-06 
事件の表示 特願2003-548045「高純度のコリオリ質量流量コントローラ」拒絶査定不服審判事件〔平成15年 6月 5日国際公開、WO03/46675、平成17年 4月21日国内公表、特表2005-510788〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本件出願は2002年11月25日の国際出願(パリ条約による優先権主張2001年11月26日、アメリカ合衆国)であって、平成20年10月1日付で拒絶査定されたものである。該拒絶査定の取消を求める本件審判は平成21年1月5日に請求され、当審の同22年7月8日付拒絶理由通知に対して同23年1月7日に意見書と手続補正書が提出されている。

2.当審の拒絶理由通知の概要
平成22年7月8日付の当審の拒絶理由通知の概要は、
特許請求の範囲の請求項1ないし19に係る発明は、本件出願前に頒布された刊行物である、
・特開平4-256812号公報(以下、「刊行物1」という。)に記載された発明、
・特表平11-510608号公報(以下、「刊行物2」という。)に記載された事項、
・特開昭61-286672号公報(以下、「刊行物3」という。)に記載された事項、
並びに従来周知の技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができるものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、
というものである。

3.本件出願の発明
本件出願の請求項1ないし19に係る発明は、明細書及び図面の記載を参照すると、平成23年1月7日付手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし19に記載された事項により特定されるとおりのものと認められるところ、請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は次のとおりである。
「質量流量測定および制御装置であって、
エンクロージャと、
前記エンクロージャの中に置かれたコリオリ質量流量計とを含み、該コリオリ質量流量計が、高純度プラスティック材料で作製されたフローチューブと、前記フローチューブを振動させるために前記フローチューブに結合された駆動装置と、振動する前記フローチューブのコリオリ撓みを感知するために前記フローチューブに結合されたピックオフとを含み、前記質量流量測定および制御装置がさらに、
ピンチバルブを含み、該ピンチバルブが、高純度プラスティック材料で作製され、前記フローチューブと流体連通するエラストマーチューブと、該エラストマーチューブに隣接して置かれ、操作可能に接続されたラムを有するアクチュエータと、前記エラストマーチューブが前記ラムと基準表面との間で押し付けられるように、前記ラムに対向して配置された前記基準表面とを含む、質量流量測定および制御装置。」

なお、請求項1の記載中、「該ピンチバルブが、高純度プラスティック材料で作製され、前記フローチューブと流体連通するエラストマーチューブと、該エラストマーチューブに隣接して置かれ、操作可能に接続されたラムを有するアクチュエータと、前記エラストマーチューブが前記ラムと基準表面との間で押し付けられるように、前記ラムに対向して配置された前記基準表面とを含む」からは、高純度プラスティック材料で作製されているのがピンチバルブ全体なのか、エラストマーチューブなのか、明瞭でないが、次の理由により、エラストマーチューブのみが高純度プラスティック材料で作製されているものと解釈する。
1. 本件出願の願書に当初添付した明細書にも図面にも、ピンチバルブ全体を高純度プラスティック材料で作製することについて明記されていないこと。
2. コリオリ質量流量計と同様、流体に接触するのはエラストマーチューブの内壁面だけであるため、流体の汚染防止の目的上、ピンチバルブのエラストマーチューブ以外の部分まで高純度プラスティック材料で作製することに技術的に意味がないこと。
3. ピンチバルブ全体が高純度プラスティック材料で作製されるとした場合、ピンチバルブを開閉するアクチュエータまですべて高純度プラスティック材料で作製することには困難が予想されるため、技術的に不自然であること。
したがって、上記記載は、具体的には、本件出願の明細書の段落【0027】に記載されているように、エラストマーチューブがPFA(ポリフルオロアルコキシ共重合体)、PFA材料を含む混合物、及びシリコーンに代表される材料で作製されていることを指すものと解される。

4.刊行物記載の発明または事項
4.1 刊行物1
a.(発明の詳細な説明、段落2)
「【0002】このような装置は、化学及び製薬工業、或いはプラスチック工業、飲料業、食品業、飼料業、製紙工業等の生産検査設備として用いられる。(以下省略)」
b.(発明の詳細な説明、段落25?30)
「【0025】本実施例に係る調合装置が図1に示されており、この調合装置は、トランスデューサ1と、制御弁2と、調合装置入口3と、及び調合装置出口4と、を備えている。
【0026】入口3と出口4は、いずれの場合も端部にフランジを有する管からなり、入口3は内側フランジ5を介してトランスデューサ入口6に接続され、一方、出口4はフランジ7を介して制御弁2の出口8に接続されている。
【0027】同様にして、トランスデューサ1は出口9を、制御弁2は入口10を有し、トランスデューサと制御弁の入口と出口とは管で構成されている。そして、トランスデューサ1の出口9を制御弁2の入口10に連結するために、更にフランジ接合部11が用いられている。
【0028】前記の部材は、調合装置入口3と調合装置出口4のフランジ接合部12と13を除き、共通の全周が閉鎖されたケイシング14内に配設され、そしてケイシングの内壁にねじで固定され、そのねじはカプセルに入れられたトランスデューサ1及び制御弁2の取付けフランジを貫通する。このケイシング14の外部には、ケイシング15が設置され、このケイシング15内には測定及び制御回路が収容されている。そして、ケイシング15の一方の壁にはブッシュ16が設けられ、内部回路に接続されて図示されない接続線によってケイシング14上の図示しないブッシュまで接続され、それらはトランスデューサ1と制御弁2の図示されていない端子に接続されている。
【0029】本実施例に係る調合装置は、入口3と出口4を介して図示されていない工程管に接続される。結果として、測定材料は入口3から入ってトランスデューサ1を介して制御弁2へ通過し、そこから出口4に至る。トランスデューサ1は制御回路の補助によって質量流の実際量を確認し、前記制御回路は制御弁2を制御してあらかじめ定めた所望値の質量流が流れるようにする。
【0030】制御回路のブロック図が図4に示されている。制御回路17は調整器18を有し、この調整器18は、質量流の所望地Aと質量流の実際値Bとを入力して制御値を決定し、それを指示器19に供給する。そして、この指示器19によって制御弁2は制御され、この制御弁2が制御されることによって実質量流が調節される。そして、実質量流は、トランスデューサ1を形成し、信号計算部と評価ユニットを有する測定装置20内にCから供給される。」
c.(同、段落32)
「【0032】図2からわかるように、トランスデューサ1の本質部は、直線状の入口28と出口29と、湾曲した制御部(湾曲管部)30と、を含む一本の測定管27で構成されている。(以下省略)」
d.(同、段落36?39)
「【0036】ここで、非共振体39の湾曲部にはセンサ40と41が取り付けられ、測定管27の振動位置を検出する。適当なセンサは、例えば電気作動センサ、圧電センサ、光又は磁気作動センサ等である。
【0037】測定管27は、振動発生器42によって加振される。この振動発生器42は公知の構造で、支持フレーム35に取り付けられた二個の励起素子43と44、及び測定管27に取り付けられた励起素子45から成る。
【0038】測定管27は、振動発生器42によって、軸X-X´を中心とする回転振動をさせられる。
【0039】測定管27内の測定材料流の流速が加わると、コリオリ加速度が湾曲部30において発生し、公知の方法で、測定材料の瞬時質量により、管の湾曲部30にコリオリの力を生じ、測定管27の形成点で動作し、それがセンサ40と41で検出されて電気出力信号を回路17に供給する。振動発生器42は回路17の発振器26(図4)に接続されて公知の方法で運転される。」

そこで、以上を、技術常識を考慮しつつ、本件出願の記載に沿って整理すると、刊行物1には次の発明が記載されていると認められる。
「質量流測定および調合装置であって、
ケイシングと、
前記ケイシングの中に置かれたトランスデューサとを含み、該トランスデューサが、測定管と、前記測定管を振動させるために前記測定管に結合された振動発生器と、振動する前記測定管のコリオリ撓みを感知するために前記測定管に結合されたセンサとを含み、前記質量流測定および調合装置がさらに、前記測定管と流体連通する制御弁を含む、質量流測定および調合装置。」(以下「刊行物1記載の発明」という。)

4.2 刊行物2
a.(特許請求の範囲、請求項1)
「1.コリオリ原理で作動する流動媒体のための質量流量計であって、少なくとも実質的に直線的なコリオリ計測管と、該コリオリ計測管に作用する少なくとも1つの発振器と、コリオリの力および/またはコリオリの力に基づくコリオリ振動を検出する少なくとも1つの検出器とを有している形式のものにおいて、前記コリオリ計測管(1)が肉厚体、特に肉厚管(4)の流路として形成されており、前記肉厚管(4)が外から接近できて前記計測管(1)の比較的近傍に達している開口部(5)を有しており、前記発振器(2)が前記開口部(5)の範囲に残っている前記肉厚管(4)の残余材料(6)に作用し、前記肉厚管(4)の前記残余材料(6)の範囲で発生するコリオリの力またはコリオリ振動が前記1つまたは複数の検出器(3)によって検出されることを特徴とする質量流量計。」
b.(特許請求の範囲、請求項4)
「4.前記肉厚管(4)がプラスチック、特にポリテトラフロオロエチレン(PTFE)、四フッ化アルコキシ重合体(PFA)またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から成る、請求項1または2記載の質量流量計。」

以上を、技術常識を考慮しつつ整理すると、刊行物2には次の事項が記載されていると認められる。
「ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)、四フッ化アルコキシ重合体(PFA)またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含むプラスチック材料で作製されたコリオリ計測管と、前記コリオリ計測管を振動させるために前記コリオリ計測管に結合された発振器と、振動する前記コリオリ計測管のコリオリ力またはコリオリ振動を感知するために前記コリオリ計測管に結合された検出器とを含む、質量流量計。」(以下「刊行物2記載の事項」という。)

4.3 刊行物3
a.(第1ページ左下欄第17行?右下欄第5行)
「本発明は、半導体、医薬品及び食品プラント用の超清浄バルブ、また、バイオテクノロジーの分野における超衛生バルブとして使用されるもので、流体の滞留による化学変化、或は、バクテリヤ等の発生を防止するために、流体の通過部を直通形とした可撓性のチューブボディで、かつ、耐食性の秀れた樹脂系の材料であっても、繰返し圧縮に耐え、耐久性と耐圧性を備えた、ピンチバルブに関するものである。」
b.(第1ページ右下欄第10?14行)
「従来技術で製造した、工業用ピンチバルブのチューブボディは、エラストマ製が殆どであり、耐薬品性の秀れた四ふっ化エチレン樹脂(商品名、テフロン)等の樹脂系材料によるものは、極めて少ないのが実情である。」
c.(第3ページ左上欄第9行?右上欄第2?8行)
「チューブボディ1は、上下に押圧金具9,10,左右に保持金具12にて固設され、(中略)ステムの右ねじ部15aには、下押圧金具10が、左ねじ部15bには、上押圧金具9が螺合され、ハンドル16を右周りに回動したときは、上下押圧金具9,10は弁閉方向に、また、左回りに回動したときは、弁開方向に連作動し、配管内の流体を制御するものである。」

以上を、技術常識を考慮しつつ本件発明の記載に沿って整理すると、刊行物3には次の事項が記載されていると認められる。
「四フッ化エチレン樹脂で作製されたチューブボディと、該チューブに隣接して置かれ、操作可能に接続された上押圧金具と、前記チューブボディが前記上押圧金具と下押圧金具との間で押し付けられるように、前記上押圧金具に対向して配置された前記下押圧金具とを含む、半導体、医薬品及び食品プラント用の超清浄ピンチバルブ。」(以下「刊行物3記載の事項」という。)

5.対比
本件発明と刊行物1記載の発明とを対比すると、後者の「測定管」、「振動発生器」及び「センサ」が、前者の「フローチューブ」、「駆動装置」及び「ピックオフ」にそれぞれ相当することは明らかであるから、後者の「トランスデューサ」及び「ケイシング」は前者の「コリオリ質量流量計」及び「エンクロージャ」にそれぞれ相当する。後者の「制御弁」は、流体の流量を制御する弁である限りにおいて、前者の「ピンチバルブ」と共通するから、後者の「質量流測定および調合装置」は「質量流量測定および制御装置」と呼ぶことができる。
したがって、両者は次の諸点で一致及び相違すると認められる。
<一致点>
「質量流量測定および制御装置であって、
エンクロージャと、
前記エンクロージャの中に置かれたコリオリ質量流量計とを含み、該コリオリ質量流量計が、フローチューブと、前記フローチューブを振動させるために前記フローチューブに結合された駆動装置と、振動する前記フローチューブのコリオリ撓みを感知するために前記フローチューブに結合されたピックオフとを含み、前記質量流量測定および制御装置がさらに、流体の流量を制御する弁を含む。」点。
<相違点1>
フローチューブが、前者では高純度プラスチック材料で作製されるのに対し、後者ではこのような特定がない点。
<相違点2>
流体の流量を制御する弁が、前者ではピンチバルブであり、該ピンチバルブが、高純度プラスティック材料で作製され、前記フローチューブと流体連通するエラストマーチューブと、該エラストマーチューブに隣接して置かれ、操作可能に接続されたラムを有するアクチュエータと、前記エラストマーチューブが前記ラムと基準表面との間で押し付けられるように、前記ラムに対向して配置された前記基準表面とを含むのに対し、後者ではこのような特定がない点。

6.当審の判断
続いて、上記の各相違点について検討する。

6.1 <相違点1>について
刊行物2記載の事項の「質量流量計」が、「コリオリ質量流量計」であることは明白であり、「コリオリ計測管」は「フローチューブ」に相当するから、刊行物2にはコリオリ質量流量計のフローチューブをプラスチック、すなわちプラスティック材料で作製することが記載されている。そして、同様にコリオリ質量流量計をもつ刊行物1記載の発明に刊行物2記載の事項を適用して、フローチューブをプラスティック材料で作製することは、当業者が容易に想到し得る。プラスティック材料を「高純度」とすることは、刊行物1記載の発明が「化学及び製薬工業」、「飲料業、食品業」等、処理される流体の汚染を嫌う分野に使用されることを考慮すると、当業者が容易になし得る設計上の選択にすぎない。

なお、請求人は平成23年1月7日付意見書において、「この刊行物2は、肉厚管が本質的に、知られている材料のいずれからも作られ得ること、を述べているにすぎない。プラスティックの使用が記載されているのは、公報の第8頁第12行目から第15行目及び請求項4だけである。要するに、刊行物2は、特定の材料を使用することの利点あるいは欠点に関連したものでは全くない。」と主張しているが、処理流体の汚染を嫌う分野でプラスティック材料で作製された管を使用することは、刊行物3のほか、当審の拒絶理由通知において周知例として挙げた、特表昭62-501305号公報、特開昭63-120966号公報、特開平6-117552号公報にも記載されていることから理解されるように、従来より周知かつ慣用の技術であるため、上記主張を採用することはできない。

6.2 <相違点2>について
刊行物3記載の事項のピンチバルブにおいて、上押圧金具と下押圧金具が、それぞれラムと基準表面に相当することは容易に理解される。また、刊行物3記載のピンチバルブは、刊行物1記載の発明と同様、「半導体、医薬品及び食品プラント用」といった処理流体の汚染を嫌う分野に使用されるものであることから、刊行物1記載の発明の制御弁に採用することは当業者が容易に想到し得るものであり、採用を妨げる要因は格別見当たらない。
刊行物3記載の事項のチューブボディは四フッ化エチレン樹脂で作製されているが、四フッ化エチレン樹脂はPFA樹脂とともに「テフロン」の商品名で総称されていることからも理解されるように、PFA樹脂と性質が極めて類似した材料であるため、刊行物3には、本件発明のエラストマーチューブと実質的に同材料からなるチューブボディをもつピンチバルブが記載されているということができる。しかも、刊行物2にはコリオリ質量流量計のフローチューブをPFA樹脂で作製することが記載されているところ、コリオリ質量流量計とピンチバルブとで共通のフローチューブを採用することが、質量量測定および制御装置を製造するうえで望ましいことは当業者にとって明らかであるから、ピンチバルブにもPFA樹脂からなるチューブボディを採用することは、当業者が容易に想到し得るものということもできる。
プラスティック材料を「高純度」とすることについては、6.1にて述べたとおりである。
また、ピンチバルブのラムをアクチュエータで動作させることは、拒絶理由通知でも述べたように、特表昭62-501305号公報、特開昭63-120966号公報、実開平3-12675号公報、特開平6-117552号公報に示されるとおり、従来より周知かつ慣用の技術である。

なお、請求人は平成23年1月7日付意見書において、「それどころか、刊行物1は、トランスデューサ1と同様に制御弁2の入口及び出口が管(pipe)から成ることを明らかに条件としている(公報の段落[0027]を参照)。それ故、エラストマーチューブであることを特徴とするピンチバルブを刊行物1において利用することは、非現実的である。」と主張しているが、上記公報の記載が、制御弁内部の構成について述べていないことは明らかであるため、主張を採用することはできない。

6.3 まとめ
本件発明の作用効果には、刊行物1記載の発明及び刊行物2,3記載の事項並びに従来周知の技術事項がそれぞれ単独で奏する作用効果に基づいて、普通に予測される範囲を超えるような格別のものを見出すことはできない。
したがって、本件発明は刊行物1記載の発明及び刊行物2,3記載の事項並びに従来周知の技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

なお、請求人は平成23年1月7日付意見書において、「刊行物1は、刊行物3から大体4年後に出願されたものであり、本願発明の公表よりも前に10年の期間が過ぎているのである。更に、参考文献4は、刊行物1の後に出願された唯一のものであるが、それでも本願よりも7年以上前に公開されている。従って、出願人の開示まで少なくとも7年間、如何なる形であれ言及されておらず、出願人の開示前にはほぼ間違いなく言及されていなかった本願の内容が、進歩性を欠如していると主張することは、説得力のあるものではない。」と主張しているが、特許法第29条2項の規定上、引用刊行物の新旧や年代の開きが判断に関係しないことは明らかであるので、上記主張は採用しない。

7.むすび
以上のとおり、本件出願の請求項1に係る発明は、刊行物1記載の発明及び刊行物2,3記載の事項並びに従来周知の技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本件出願の請求項2ないし19に係る発明について検討するまでもなく、本件出願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
.
 
審理終結日 2011-02-01 
結審通知日 2011-02-08 
審決日 2011-02-21 
出願番号 特願2003-548045(P2003-548045)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (G05D)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 二階堂 恭弘  
特許庁審判長 千葉 成就
特許庁審判官 遠藤 秀明
豊原 邦雄
発明の名称 高純度のコリオリ質量流量コントローラ  
代理人 小野 誠  
代理人 金山 賢教  
代理人 坪倉 道明  
代理人 大崎 勝真  
代理人 川口 義雄  
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