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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B25J
管理番号 1243464
審判番号 不服2011-4843  
総通号数 143 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-11-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2011-03-02 
確定日 2011-10-11 
事件の表示 特願2005-192930「ロボット制御システム」拒絶査定不服審判事件〔平成19年 1月18日出願公開、特開2007- 7786、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成17年 6月30日の出願であって、平成22年11月30日付けで拒絶の査定がされ、平成23年3月2日に審判請求とともに手続補正がされ、同年4月28日付けで審尋がなされ、同年7月4日に回答書が提出されたものである。

2.第36条についての判断
拒絶査定の理由の一つである第36条第6項第2号について検討する。
請求項1に特定される「変位ベクトル」は「初期姿勢の姿勢ベクトルと変化後の姿勢の姿勢ベクトルとの差」から求められるものであって、請求人が回答書で主張するように(式4)と(式5)の結果は異なる。
よって、技術的意義が不明確とは言えない。

3.第29条についての判断
拒絶査定の理由の一つである第29条第2項について検討する。
本願の請求項1に係る発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。
原査定の拒絶理由で引用された刊行物である特許第2776477号公報は、操作グリップ4(本願請求項1発明の操作ヘッド)の位置および姿勢を認識してエンドエフェクタ12(本願請求項1発明のロボットヘッド)の位置および姿勢を、操作グリップ4の位置および姿勢の変化に追従させるものであって、本願請求項1発明の基本的技術を示すものである。
しかし、上記刊行物記載の発明の操作グリップ4は、その形状からみて、操作者が様々な姿勢で操作グリップ4を保持することを想定していない。
本願請求項1発明が採用する、ベクトルを利用した姿勢変換それ自体は、周知であったとしても、刊行物1記載の発明は、操作者が操作ヘッドを様々な姿勢で保持するという、本願請求項1発明の課題を欠くから、請求項1発明を容易に発明できたとすることはできない。

4.まとめ
本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2011-09-26 
出願番号 特願2005-192930(P2005-192930)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (B25J)
最終処分 成立  
前審関与審査官 松浦 陽  
特許庁審判長 千葉 成就
特許庁審判官 長屋 陽二郎
刈間 宏信
発明の名称 ロボット制御システム  
代理人 神崎 真一郎  

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