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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F |
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管理番号 | 1245610 |
審判番号 | 不服2010-24555 |
総通号数 | 144 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-12-22 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2010-11-01 |
確定日 | 2011-10-28 |
事件の表示 | 特願2006- 28644「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成19年 8月16日出願公開、特開2007-202969〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、 平成18年2月6日に特許出願されたものであって、 平成22年5月17日付けで拒絶理由が通知され、これに応答して同年7月2日付けで手続補正書が提出されたが、 平成22年8月11日付けで拒絶査定がされたため、 これを不服として平成22年11月1日付けで拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正(以下「本件補正」という。)がされたものである。 2.本件補正及び本願発明 本件補正は、補正前の請求項1における「備えた」という表現を、「設けた」という表現に補正したものである。 これは請求項の削除、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正又は明りようでない記載の釈明(拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてするものに限る。)の何れにも該当しないから、 本件補正は、厳密にいうと補正目的違反である。 しかしながら、本件補正は、実際上の意味内容を変更するものではなく、特許請求の範囲が拡張されたわけでも、不明確になったわけでもないので、 この点は不問に付し、本件補正を却下しないこととする。 したがって、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、本件補正により補正された特許請求の範囲【請求項1】に記載された事項によって特定される次のとおりのものと認める。 「開閉自在な扉を備えた筐体と、 前記扉の開閉を監視し、前記扉が開放されている場合に開放エラーと判定する開放エラー判定手段と、 前記開放エラー判定手段が前記開放エラーと判定している場合にこの旨の報知を行う開放エラー処理手段と、 遊技の進行を監視し、遊技進行上の異常が発生している場合に遊技エラーと判定する遊技エラー判定手段と、 前記遊技エラー判定手段が前記遊技エラーと判定している場合にこの旨の報知を行う遊技エラー処理手段と、 前記遊技エラー判定手段が前記遊技エラーと判定している場合に前記開放エラー判定手段の作動を禁止する作動禁止手段と、を設けたことを特徴とする遊技機。」 3.引用文献に記載された事項 平成22年5月17日付け拒絶理由通知書において引用文献1として引用された特開2002-801号公報(以下「引用文献1」という。)には、図面とともに、以下の事項が記載されている。 (ア) 「【請求項1】 遊技情報を表示する表示装置を搭載し、複数種類の図柄を有する複数のリールを機構的に又は表示装置の表示画面上で回転させ、停止時の図柄の組み合わせにより入賞を決定する遊技台であって、 前記遊技台に生じたエラーを検出するエラー検出手段と、前記遊技台に生じたエラーに対する情報を前記表示装置の表示画面上へ少なくともグラフィック又はメッセージのいずれかとして表示するためのエラー表示データを格納したエラー表示データ記憶手段と、前記エラー検出手段がエラーを検出した場合に、前記検出したエラーに対応するエラー表示データを前記エラー表示データ記憶手段から読み出して前記表示装置の表示画面上に少なくともグラフィック又はメッセージのいずれかとして表示するエラー表示制御手段とを備えることを特徴とする遊技台。」 (イ) 「【請求項4】 前記のエラー検出手段は、少なくとも、遊技に必要な遊技媒体の投入時のエラーを検出する遊技媒体投入エラー検出手段、遊技媒体の払い出し時のエラーを検出する遊技媒体払い出しエラー検出手段、遊技台の制御に必要な各種データを格納したメモリの異常を検出するメモリ・エラー検出手段、入賞の際の停止図柄の組み合わせの異常を検出する入賞エラー検出手段、前記遊技台の扉が開いていることを検出する扉開閉エラー検出手段、の中のいずれか1つのエラー検出手段であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台。」 (ウ) 「【0047】参照番号325はホッパーから払い出されるメダルを検知するメダル払出センサーであり、326は各リールに取り付けられてリールの回転方向の位置検出を行うインデックスセンサーである。327はリセットスイッチ(図示略)の操作内容を検知するリセットスイッチセンサーであり、328は設定用キースイッチ(図示略)の操作内容を検知する設定用キースイッチセンサーである。 スロットマシンでは、通常、BBの入賞確率やRBの入賞確率等を複数段階(例えば設定値1?設定値6)に設定することが可能であり、設定用キースイッチは、この設定値を変更する際に使用される。これら各種センサーは、入力インターフェース340を経て、バス350を介し、MainCPU310と接続されている。 【0048】なお、メダルセンサー320は、遊技媒体投入時(本実施形態ではメダル投入時)のエラーを検出する遊技媒体投入エラー検出手段としての役割を果たし、メダル払出センサー325は、遊技媒体払い出し時のエラーを検出する遊技媒体払い出しエラー検出手段の役割を果たしている。」 (エ) 「【0081】ステップS115:(メダル払出) MainCPU310は、入賞した役に応じたメダルの枚数を、クレジット表示器112の表示枚数に加算するか、または、入賞した役に応じたメダルの枚数を、ホッパー制御部331に指示して図1に示した払出口127からメダルを払い出す処理を行う。 【0082】ステップS116:(メダル払出エラー?) MainCPU310は、メダル払出センサー325からの信号に基づいて、メダル払出エラーが生じたか否かを判断する。具体的には、メダル払出センサー325が所定時間(たとえば1.878秒)を超えてもONにならなかった場合には、メダル切れが発生したとしてメダル払出エラー1と判断し、メダル払出センサー325がON状態のまま所定時間(たとえば281.7ms)以上経過した場合には、メダル詰まりが発生したとしてメダル払出エラー2と判断する。 【0083】何れかのメダル払出エラーが生じた場合は、ステップS121が実行される。一方、メダル払出エラーが生じなかった場合は、ステップS117が実行される。」 (オ) 「【0099】・・・ ・メダルの払い出し時 図6のステップS121は、ステップS116でメダル払出エラーが発生したと判定した場合に実行されるステップで、MainCPU310は、メダルブロッカー制御部333を介してメダルブロッカー620を返却状態にし、メダル投入口117からメダルが万一投入された場合には投入されたメダルがそのままメダル払出口127に返却されるようにする。 【0100】ステップS119では、MainCPU310が、メダル投入エラーを示すエラーコマンドをROM312から読み出し、出力インターフェース342を介してサブ制御部400へ出力する。サブ制御部400へエラーコマンドが出力されると、サブ制御部400では、先程の演出コマンドの場合と同様、図7に示す各ステップが実行される。 【0101】ステップS122では、MainCPU310が、メダル払出エラー1(メダル切れ)を示すエラーコマンドをROM312から読み出し、出力インターフェース342を介してサブ制御部400へ出力する。 【0102】一方、メダル払出エラー2が発生したと判定した場合は、S121を実行したのち、ステップS122でメダル払出エラー2(メダル詰まり)を示すエラーコマンドをROM312から読み出し、出力インターフェース342を介してサブ制御部400へ出力する。 【0103】その後、サブ制御部400では、先程と同様、図7の各ステップが実行される。 【0104】ステップS201:(コマンドの解釈) メダル払出エラー1(メダル切れ)又はメダル払出エラー2(メダル詰まり)の受信したエラーコマンドを解釈する。 【0105】ステップS202:(制御データの読み出し) メダル払出エラー1(メダル切れ)又はメダル払出エラー2(メダル詰まり)のエラーコマンドに対応するエラー制御データをROM411から読み出す。 【0106】ステップS203:(制御データの出力) SubCPU410は、読み出したエラー制御データを液晶制御部500へ出力する。サブ制御部400から液晶制御部500に向けてエラー制御データが出力されると、液晶制御部500では、上述のメダル投入時のエラーの場合と同様、図8に示す各ステップが次の実行される。 ステップS301:(制御データの解釈) LcdCPU510は、受信したメダル払い出しエラー1のエラー制御データを受信しこれを解釈する。 【0107】ステップS302:(表示データの読み出し) エラー制御データを解釈したLcdCPU510は、そのエラー制御データに対応するエラー表示データをROM521から読み出すようバス540を介してVDP520に指示を与える。 【0108】ステップS303:(表示データの出力) ROM521より読み出したエラー表示データを、出力インタフェース531を介してLCD130へ出力し表示を行う。」 (カ) 「【0110】MainCPU310は、この後、上述の処理と同様に図5のステップS120で、リセットスイッチセンサー327がOFFからONになるまで待機し、リセット動作を遂行する。以上、本実施形態のエラー制御について、表示に関連する処理を中心に説明したが、ホールのスタッフがエラーの発生を直ちに認識できるよう、LCD130のエラー表示に加えて、音と光を用いた従来のエラー通知を行うようにしてもよい。すなわち、主制御部300から何らかのエラーコマンドが出力された場合に、サブ制御部400が、そのエラーコマンドの内容に応じて、バックライト201?209やフリッカー表示ランプ129を光らせたり、スピーカーから441から効果音を出すように構成してもよい。また、LCD130の表示態様については、例えば、図12に示すように、グラフィックを省き、「扉が開いています」というメッセージ130jのみを表示してもよい。このメッセージ130jは、スロットマシンの扉が開状態になっている場合に表示される。図面を用いた説明は省略するが、扉の開閉を検知するセンサーを取り付けておき、扉が開いている場合には、その旨を示すエラーコマンドがMainCPU310から発せられるように構成すれば、このようなメッセージ表示が可能となる。」 (キ) 「【0113】以上説明した本発明の実施の形態例1では、遊技台に故障が起きた場合、そのメンテナンスを促す報知をするものである。以下実施の形態例1を整理すると以下のようになる。なお、本発明は以下の整理により制限されることはない。 1)遊技台で、検出したエラーに対応する、予め記憶してあるエラー表示データを液晶表示装置の表示画面上へエラー情報としてグラフィック又はメッセージで表示する。 2)エラー情報は、エラーの内容とエラー生じた部位とエラーの内容を表示情報とする。 3)遊技台に生じたエラーに対する情報には、エラーに対する対応策が含まれている。 4)検出を必要とする遊技台の重要なエラーの例としては、遊技に必要な遊技媒体の投入時のエラー、遊技媒体の払い出し時のエラー、遊技台の制御に必要な各種データを格納したメモリの異常を検出するメモリ・エラー、入賞の際の停止図柄の組み合わせの異常を検出する入賞エラー、遊技台の扉が開いていることを検出する扉開閉エラー、等々のエラーがあり、これらのエラーを検出手段により検出する。」 以上、(ア)ないし(キ)の記載、および図面を総合すると、引用文献1には、以下の発明が開示されていると認めることができる。 「扉と、 扉の開閉を検知するセンサーと、 メダル払出センサー325等のエラー検出手段と、 エラーコマンドを発するMainCPU310と、 前記エラーコマンドを受信した場合にこの旨の報知を行うサブ制御部400と、 を設けた遊技台。」 (以下、この発明を「引用発明1」という。) 4.対比 引用発明1と本願発明とを対比する。 引用発明1における「遊技台」は、本願発明における「遊技機」に相当する。 遊技機の技術常識を考慮すれば、引用発明1における「扉」が「開閉自在」であり、引用発明1が「筐体」を有していることは、自明である。 よって、引用発明1が、本願発明における「開閉自在な扉を備えた筐体」に相当する構成を有していることは、自明である。 引用文献1の(ア)?(オ)には、 「MainCPU310」が 「エラー検出手段」である「メダル払出センサー325」を用いて、「入賞した役に応じたメダルの枚数を、ホッパー制御部331に指示して図1に示した払出口127からメダルを払い出す処理」を監視し、 「メダル払出センサー325が所定時間(たとえば1.878秒)を超えてもONにならなかった」場合に、「メダル払出エラー1」のエラーと判定して、その旨を示す「エラーコマンド」を発する点が、開示されている。 そして、前記「入賞した役に応じたメダルの枚数を、ホッパー制御部331に指示して図1に示した払出口127からメダルを払い出す処理」、及び「メダル払出センサー325が所定時間(たとえば1.878秒)を超えてもONにならなかった」点は、引用発明1における「遊技の進行」及び「遊技進行上の異常」に相当する。 よって、引用発明1における「エラーコマンドを発するMainCPU310」が、 本願発明における「遊技の進行を監視し、遊技進行上の異常が発生している場合に遊技エラーと判定する遊技エラー判定手段」に相当する手段を有していることは、自明である。 引用文献1の(オ)に開示されているように、引用発明1における「エラーコマンド」は、「MainCPU310」が、「メダル払出エラー1」と判定している場合に発する、その旨を示すコマンドであるので、 引用発明1において、「サブ制御部400」が「前記エラーコマンドを受信した場合にこの旨の報知を行う」処理は、前記「MainCPU310」が「メダル払出エラー1」と判定している場合に、行われている。 よって、引用発明1における「サブ制御部400」が、本願発明における「前記遊技エラー判定手段が前記遊技エラーと判定している場合にこの旨の報知を行う遊技エラー処理手段」に相当する手段を有していることは、自明である。 引用文献1の(イ)には、「前記のエラー検出手段は、少なくとも、?前記遊技台の扉が開いていることを検出する扉開閉エラー検出手段、の中のいずれか1つのエラー検出手段である」、 引用文献1の(カ)には、「LCD130」に表示される「「扉が開いています」というメッセージ130j」について、「扉の開閉を検知するセンサーを取り付けておき、扉が開いている場合には、その旨を示すエラーコマンドがMainCPU310から発せられるように構成すれば、このようなメッセージ表示が可能となる。」、と開示されているので、 前記「MainCPU310」は、「扉の開閉を検知するセンサー」を用いて扉の開閉を監視し、扉が開いている場合にエラーと判定している、と解される。 よって、引用発明1における「エラーコマンドを発するMainCPU310」が、本願発明における「前記扉の開閉を監視し、前記扉が開放されている場合に開放エラーと判定する開放エラー判定手段」に相当する手段を有していることは、自明である。 引用発明1における「サブ制御基板400」は「エラーコマンドを受信した場合にこの旨の報知を行う」ものであるから、 当該「サブ制御基板400」が、前記「扉が開いている場合」の「エラーコマンド」に対応した、「エラーコマンドを受信した場合にこの旨の報知を行う」手段を有していることは、自明である。 また、前記のとおり、前記「扉が開いている場合」の「エラーコマンド」は、前記「MainCPU310」が「扉が開いている」と判定している場合に発せられるので、 前記「扉が開いている場合」の「エラーコマンド」に対応した、「エラーコマンドを受信した場合にこの旨の報知を行う」手段は、前記「MainCPU310」が「扉が開いている」と判定している場合に報知を行うことになる。 よって、引用発明1における「サブ制御部400」が、本願発明における「前記開放エラー判定手段が前記開放エラーと判定している場合にこの旨の報知を行う開放エラー処理手段」に相当する手段を有していることは、自明である。 以上のことから、両者は、 <一致点> 「開閉自在な扉を備えた筐体と、 前記扉の開閉を監視し、前記扉が開放されている場合に開放エラーと判定する開放エラー判定手段と、 前記開放エラー判定手段が前記開放エラーと判定している場合にこの旨の報知を行う開放エラー処理手段と、 遊技の進行を監視し、遊技進行上の異常が発生している場合に遊技エラーと判定する遊技エラー判定手段と、 前記遊技エラー判定手段が前記遊技エラーと判定している場合にこの旨の報知を行う遊技エラー処理手段と、 を設けた遊技機。」 である点で一致し、以下の点で相違している。 <相違点> 本願発明が「前記遊技エラー判定手段が前記遊技エラーと判定している場合に前記開放エラー判定手段の作動を禁止する作動禁止手段」を設けたのに対し、 引用発明1が前記「作動禁止手段」を設けたか否か、明らかでない。 5.判断 (1) 技術的意義の検討 前記<相違点>についての判断に先立ち、本願発明の「前記遊技エラー判定手段が前記遊技エラーと判定している場合に前記開放エラー判定手段の作動を禁止する作動禁止手段」の技術的意義について、本願の発明の詳細な説明及び図面の記載を参酌した上で検討する。 本願の【0035】及び【0039】、並びに図6には、「下扉15が開放され、扉開放センサ35からのオン信号の出力が停止されたことを受けても、開放エラー信号を制御部67に出力することが禁止されている状態」である「無効状態」とすることにより、「開放エラー判定部68の作動を禁止する」旨記載されている。 本願の【0040】には、「制御部67により開放エラー判定部68による開放エラー判定が禁止されると、下扉15が開放されているか否かの判定が行なわれる。」、 当該【0040】に続く【0041】には、「下扉15が開放していると検知された場合は、開放エラー判定部68の開放エラー判定が無効状態であるか否かの判定が行なわれる。」、と記載されているので、 前記「開放エラー判定部68」は、「制御部67により開放エラー判定部68による開放エラー判定が禁止され」た「無効状態」であっても、「下扉15が開放されているか否かの判定」及び「開放エラー判定部68の開放エラー判定が無効状態であるか否かの判定」を実行していると解される。 よって、本願発明における「遊技エラー判定手段が遊技エラーと判定している場合に開放エラー判定手段の作動を禁止する作動禁止手段」は、本願の発明の詳細な説明及び図面の記載を考慮すると、 「開放エラー判定手段」の全ての作動を禁止するものに限らず、「開放エラー」と判定していることを出力しない程度に「開放エラー判定手段」の作動の一部のみを禁止するものでも構わない、と解される。 (2) <相違点>についての判断 平成22年5月17日付け拒絶理由通知書において引用文献2として引用された特開2005-312509号公報(以下「引用文献2」という。)の請求項6、【0019】、【0036】?【0043】、【0052】?【0056】、【0075】?【0084】、図4、7?9等には、 不正行為を自動的に報知する遊技機において、復帰の際に扉の開放を必要とするエラー中は、扉が開放されても不正行為ではなく正常であると判定して、報知のための制御データを各種表示器やスピーカ等に出力しないものが開示されている。 そして、前記報知のための制御データを出力しないことは、報知のための制御データを出力する作動が禁止されていることである、といえる。 よって、引用発明1に引用文献2に開示された発明を適用して、 「MainCPU310」がメダル切れ等のエラーと判定している場合には扉が開いている旨を示す「エラーコマンド」を発する作動を禁止する手段、 を設けて、<相違点>に係る構成とすることは、当業者が容易に想到しうるものである。 6.むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明1及び引用文献2に開示された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、本願は、他の請求項について検討するまでもなく、拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2011-08-24 |
結審通知日 | 2011-08-31 |
審決日 | 2011-09-14 |
出願番号 | 特願2006-28644(P2006-28644) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(A63F)
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最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 柴田 和雄 |
特許庁審判長 |
伊藤 陽 |
特許庁審判官 |
瀬津 太朗 秋山 斉昭 |
発明の名称 | 遊技機 |
代理人 | 小林 和憲 |