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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A61K
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A61K
管理番号 1249658
審判番号 不服2008-11430  
総通号数 146 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-02-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-05-07 
確定日 2012-01-04 
事件の表示 特願2001-546384「フルオロシラン被覆粒子含有化粧料」拒絶査定不服審判事件〔平成13年 6月28日国際公開、WO01/45643、平成15年 6月 3日国内公表、特表2003-518024〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,平成12年10月13日(パリ条約による優先権主張 1999年12月20日,米国)を国際出願日とする出願であって,平成20年1月31日付けで拒絶査定がなされ,これに対し,同年5月7日に拒絶査定不服審判の請求がされるとともに,同年6月6日付けで手続補正がなされたものである。

第2 平成20年6月6日付けの手続補正の補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成20年6月6日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1 補正後の本願発明
平成20年6月6日付けの手続補正は特許請求の範囲を補正するものであって,平成19年11月15日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に
「少なくとも一部の粒子がフルオロシランで被覆されている粒子;
皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するためのビヒクル;及び
キレート剤,フィルム形成剤,可塑剤,樹脂,レチノイド,皮膚浸透促進剤,安定剤,サンスクリーン,ビタミン,ワックス及びそれらの組合せからなる群から選ばれる成分からなる,皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するための化粧料であり,該化粧料が,
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-1.5重量%で存在する粉体又はブラシ;
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-1.5重量%で存在するアイシャドウ;
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.0015-0.30重量%で存在するリップ剤;
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-0.5重量%で存在する液状メークアップ;及び
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-0.5重量%で存在するマスカラからなる群から撰ばれる化粧料であることを特徴とする,皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するための化粧料。」
とあったのを,
「少なくとも一部の粒子が式:
CF_(3)CF_(2)CF_(2)CF_(2)CF_(2)CF_(2)CH_(2)CH_(2)Si(OCH_(2)CH_(3))_(3)をもつフルオロシランで被覆されている粒子;
皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するためのビヒクル;及び
キレート剤,フィルム形成剤,可塑剤,樹脂,レチノイド,皮膚浸透促進剤,安定剤,サンスクリーン,ビタミン,ワックス及びそれらの組合せからなる群から選ばれる成分からなる,皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するための化粧料であり,該化粧料が,
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-1.5重量%で存在する粉体又はブラシ;
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-1.5重量%で存在するアイシャドウ;
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.0015-0.30重量%で存在するリップ剤;
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-0.5重量%で存在する液状メークアップ;及び
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-0.5重量%で存在するマスカラからなる群から選ばれる化粧料であることを特徴とする,皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するための化粧料。」(以下,「本願補正発明」という。)と補正するものである。
上記補正は,請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「フルオロシラン」について,特定の一化合物に限縮するものであるから,平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで,本願補正発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

2 引用刊行物およびその記載事項
原査定の拒絶理由で引用され,本願優先権主張日前に頒布された刊行物である刊行物1(原査定の引用文献2)には,以下の事項が記載されている。
刊行物1:特開平11-181413号公報

(1)刊行物1に記載された事項
[1a]「【請求項1】有機粉体を撥水撥油剤および反応助剤で処理して得られる撥水撥油性粉体。
【請求項2】撥水撥油剤が,パーフルオロアルキルシラン,パーフルオロアルキルシラザン,パーフルオロ基含有オルガノシロキサンから少なくとも1種以上選択されることを特徴とする請求項1記載の撥水撥油性粉体。
【請求項3】反応助剤が金属アルコキシドから少なくとも1種以上選択されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の撥水撥油性粉体。
【請求項4】請求項1?3記載の撥水撥油性粉体を含有する化粧料。」(【特許請求の範囲】)

[1b]「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,撥水撥油性に優れ,且つ使用感,特に平滑性の優れた有機粉体および該粉体を含有する化粧料に関する。さらに詳しくは,有機粉体を撥水撥油剤および反応助剤で処理して得られる撥水撥油性粉体,および該粉体を含有した撥水撥油性に優れ,化粧持ちが良好であり,且つ肌上での伸びが良好な化粧料に関する。」

[1c]「【0011】本発明に用いられる有機粉体には,通常化粧料として用いられるものであれば全て適用できる。例えばナイロン,ポリメチルメタクリレート,ポリエチレン,ポリスチレン,セルロース,アセチル化セルロース,ポリウレタン,ジビニルベンゼン・スチレン共重合体,シリコン樹脂,エポキシ樹脂,メラミン樹脂,ポリカーボネート樹脂,ビニル樹脂,シルクパウダーなどの高分子,赤色104号,赤色201号,赤色206号,黄色4号,青色1号などの有機系色素が挙げられる。また,2種以上の粉体を用いても構わない。」

[1d]「【0013】本発明のパーフルオロアルキルシランとは,直鎖もしくは分岐鎖の炭素数4以上のパーフルオロアルキル基または当該パーフルオロアルキル基のフッ素原子のうち1個を水素原子で置換した基を有するシラン化合物を指す。具体的には,パーフルオロアルキルシランとしては例えば次の化合物が挙げられる。
【0014】
【化1】



[1e]「【0021】本発明で用いる表面処理において,撥水撥油剤は,基材粉体の重量に対して0.1?100重量%が好ましい。さらに好ましくは1?20重量%である。0.1重量%未満では本発明の効果である撥水撥油性が十分ではなく,100重量%を越えて処理しても,効果の増強は望めず,コストの面でも効率が悪い。」

[1f]「【0023】 本発明で用いられる表面処理の手法としては,湿式法,乾式法などが挙げられるが,均一被覆が容易な湿式法が好ましい。・・・その他,スプレードライ法,流動造粒法などが挙げられるが,いかなる方法であれ,撥水撥油剤および反応助剤が基材粉体表面に被覆されていれば構わない。」

[1g]「【0026】 次に本発明の処理粉体を配合してなる,本発明の化粧料について詳述する。本発明の化粧料は,一般に従来の化粧料用粉体を含有する化粧料であれば特に限定されない。例えば,ファンデーション,ほほ紅,白粉,プレストパウダー,チークカラー,アイブロウ,アイシャドウ,口紅,ボディパウダー,乳液,ローション,日焼け止め化粧料などが挙げられる。本発明の処理粉体を化粧料に配合する場合の配合量は,化粧料の形態によって異なるが,通常0.1?99重量%である。
【0027】本発明の化粧料の上記粉体以外の成分としては,目的とする化粧料の形態に応じて,通常の化粧料に配合される成分から選択して用いることができる。これらの成分としては,例えば,ワセリン,各種ワックス,ロウ類,高級脂肪酸,高級アルコール,炭化水素,エステル,動植物油,シリコン油,フッ素油,各種ポリマー,界面活性剤,多価アルコール,エタノール,無機および有機顔料,色材,防腐剤,酸化防止剤,pH調整剤,キレート剤,香料,紫外線吸収剤,殺菌剤,保湿剤などが挙げられ,本発明の目的を損なわない範囲内で配合可能である。」

[1h]「【0059】
【発明の効果】本発明の化粧料用粉体は,撥水撥油性に優れ,且つ使用感,特に平滑性の優れたものである。また,本発明の化粧料用粉体を含有する本発明の化粧料は,肌上に生じた汗,皮脂による化粧崩れの防止効果に優れ,且つ肌上での伸びが良く,使用感,特に平滑性の優れたものである。」

3 対比・判断
(1)刊行物1記載の発明
上記の記載(特に[1a])によれば,刊行物1には,以下の発明(以下,「刊行物1発明」という。)が記載されていると認められる。
「有機粉体を撥水撥油剤および反応助剤で処理して得られる撥水撥油性粉体を含有する化粧料。」

(2)本願補正発明と刊行物1発明との対比
ア 刊行物1発明の「撥水撥油剤」は,有機粉体を処理する剤であるから,有機粉体に対する処理剤ということができる。同じく,本願補正発明の「フルオロシラン」も粒子を被覆するものであり,粒子に対する処理剤ということができる。
そうすると,刊行物1発明の「撥水撥油剤」と,本願補正発明の「フルオロシラン」は,処理剤という点で共通する。

イ 刊行物1発明の「有機粉体」は,化粧料に添加されるものであり,粒子といえることは自明なことである。そうすると,刊行物1発明の「有機粉体」は,本願補正発明の「粒子」に相当する。

ウ 刊行物1の摘記事項[1f]に「本発明で用いられる表面処理の手法としては,・・・均一被覆が容易な湿式法が好ましい。・・・撥水撥油剤および反応助剤が基材粉体表面に被覆されていれば構わない。」と記載されており,刊行物1発明の「有機粉体を撥水撥油剤および反応助剤で処理」することにより,少なくとも一部の有機粉体が被覆されることは自明なことである。
よって,刊行物1発明の「有機粉体を撥水撥油剤および反応助剤で処理」することは,処理剤が異なる点を除き,本願補正発明の「少なくとも一部の粒子が」「被覆されている」ことに相当する。

エ 刊行物1発明の「化粧料」は,[1g]の記載を鑑みると,本願補正発明の「皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するための化粧料」に相当する。

以上のことを総合すると,両発明は,
「少なくとも一部の粒子が処理剤によって被覆されている粒子を含有する,皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するための化粧料」という点で一致し,次の相違点を有する。
(相違点1)
処理剤が,本願補正発明では「トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン」と特定されているのに対し,刊行物1発明ではそのような特定がなされていない点。
(相違点2)
上記粒子以外に配合される成分が,本願補正発明では「皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するためのビヒクル;及びキレート剤,フィルム形成剤,可塑剤,樹脂,レチノイド,皮膚浸透促進剤,安定剤,サンスクリーン,ビタミン,ワックス及びそれらの組合せからなる群から選ばれる成分」と特定されているのに対し,刊行物1発明ではそのような特定がなされていない点。
(相違点3)
本願補正発明では「該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-1.5重量%で存在する粉体又はブラシ;
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-1.5重量%で存在するアイシャドウ;
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.0015-0.30重量%で存在するリップ剤;
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-0.5重量%で存在する液状メークアップ;及び
該フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-0.5重量%で存在するマスカラからなる群から選ばれる化粧料」との特定がなされているが,刊行物1発明ではかかる化粧料の種類に伴うフルオロシランの配合量の特定はなされていない点。

(3)相違点についての検討
(相違点1について)
刊行物1発明は,上記摘記事項[1a][1d]の記載からみて,撥水撥油剤としてパーフルオロアルキルシランを選択し得るものであり,パーフルオロアルキルシランの具体例としてC_(6)F_(13)CH_(2)CH_(2)SiX_(3)(X:アルコキシ基,ハロゲンまたはイソシアネート基)が列記されている。さらに,本願明細書【0007】【0008】に記載されているように,「トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン」は市販物として周知である。
してみると,刊行物1発明におけるパーフルオロアルキルシランとして,C_(6)F_(13)CH_(2)CH_(2)SiX_(3)(Xがエトキシ基)であるところのトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを選択することは,当業者が容易になし得ることである。
(相違点2について)
本願補正発明における「皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するためのビヒクル;及びキレート剤,フィルム形成剤,可塑剤,樹脂,レチノイド,皮膚浸透促進剤,安定剤,サンスクリーン,ビタミン,ワックス及びそれらの組合せからなる群から選ばれる成分」は,本願優先権主張日前から化粧料の周知の添加成分であるのみでなく,刊行物1の上記摘記事項[1g]にも例示されている成分である。
したがって,相違点2は,刊行物1発明に,周知の添加成分を加えただけのものといえるので,当業者が必要に応じて適宜なし得る単なる設計的事項ということができる。
(相違点3について)
刊行物1発明は,上記摘記事項[1g]に「本発明の化粧料は,一般に従来の化粧料用粉体を含有する化粧料であれば特に限定されない。例えば,ファンデーション,ほほ紅,白粉,プレストパウダー,チークカラー,アイブロウ,アイシャドウ,口紅」と記載されるように,各種のメーキャップ化粧料として製造されるものである。
してみると,刊行物1発明において,目的とするメーキャップ化粧料の種類に応じて粉体の配合量,及びそれに伴う撥水撥油剤の配合量を調整することは,当業者が通常的に行う最適化であるといえる。
さらに,本願補正発明におけるフルオロシランの配合量範囲に臨界的意義を見出すこともできない。

そして,本願補正発明の効果についても検討するに,本願補正発明の効果は本願明細書【0001】【0005】【0012】?【0015】に記載されているとおり,(a)顔料入り化粧料,特に顔料入りフェースパウダー又はブラシ化粧料の使用中の色変動の減少,(b)ヒト上の口紅の汚れ付着
性の減少,(c)顔用製品中の油の移動減少,(d)化粧料の使用感の改良,(e)化粧料,特にマスカラ,の水抵抗性の改良又は増加であると認められる。
一方,刊行物1の摘記事項[1b][1h]によると,刊行物1発明に係る化粧料では,粉体に付与された撥水撥油性により,肌上に生じた汗,皮脂による化粧崩れの防止効果に優れ,肌上での伸びが良く,使用感,特に平滑性に優れるという効果が達成されている。
してみると,本願補正発明の効果のうち,(b)ヒト上の口紅の汚れ付着性の減少,(c)顔用製品中の油の移動減少,(d)化粧料の使用感の改良,(e)化粧料,特にマスカラ,の水抵抗性の改良又は増加については,刊行物1の記載から予測し得るものといえる。
さらに,本願補正発明の効果のうち,(a)顔料入り化粧料,特に顔料入りフェースパウダー又はブラシ化粧料の使用中の色変動の減少については,本願明細書において実験等によって確認されておらず,技術常識を考慮しても当該効果が奏されるか不明であって,刊行物1から予測される効果以上の顕著な効果が奏されるとはいえない。

4 むすび
したがって,本願補正発明は,刊行物1に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により,特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。
以上のとおり,本件補正は,平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので,同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1 本願発明
平成20年6月6日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので,本願請求項1?13に係る発明は,平成19年11月15日付けの手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲請求項1?13に記載された事項により特定されるとおりのものと認められ,その請求項1に係る発明(以下,同項記載の発明を「本願発明」という。)は,下記の事項により特定される発明である。
「少なくとも一部の粒子がフルオロシランで被覆されている粒子;
皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するためのビヒクル;及び
キレート剤,フィルム形成剤,可塑剤,樹脂,レチノイド,皮膚浸透促進剤,安定剤,サンスクリーン,ビタミン,ワックス及びそれらの組合せからなる群から選ばれる成分からなる,皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するための化粧料であり,該化粧料が,
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-1.5重量%で存在する粉体又はブラシ;
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-1.5重量%で存在するアイシャドウ;
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.0015-0.30重量%で存在するリップ剤;
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-0.5重量%で存在する液状メークアップ;及び
フルオロシランが該化粧料の合計重量の0.01-0.5重量%で存在するマスカラからなる群から撰ばれる化粧料であることを特徴とする,皮膚,リップ又はアイシャドウに適用するための化粧料。」

2 引用刊行物およびその記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用刊行物,および,その記載事項は上記「第2 2」に記載のとおりである。

3 対比・判断
本願発明は,前記「第2」で検討した本願補正発明からフルオロシランについて,その成分限定を解除するものである。
そうすると,本願発明の構成要件を全て含み,さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が,前記「第2 3」に記載したとおり,刊行物1に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本願発明も,同様の理由により,刊行物1に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

4 むすび
以上のとおり,本願発明は,刊行物1に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって,その他の請求項に係る発明についての判断を示すまでもなく本願は拒絶すべきものである。
よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-08-04 
結審通知日 2011-08-09 
審決日 2011-08-25 
出願番号 特願2001-546384(P2001-546384)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (A61K)
P 1 8・ 121- Z (A61K)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 北畑 勝彦  
特許庁審判長 秋月 美紀子
特許庁審判官 郡山 順
▲高▼岡 裕美
発明の名称 フルオロシラン被覆粒子含有化粧料  
代理人 畑 泰之  
代理人 斉藤 武彦  

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