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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1261137
審判番号 不服2010-19874  
総通号数 153 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-09-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-09-03 
確定日 2012-08-06 
事件の表示 特願2000-166712「ビジネスシステム」拒絶査定不服審判事件〔平成13年12月14日出願公開、特開2001-344244〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯

1.手続の経緯の概要
本願は、
平成12年6月2日付けの出願であって、
平成19年5月25日付けで審査請求がなされ、
平成22年1月19日付けで拒絶理由通知(同年1月22日発送)がなされ、
同年3月23日付けで意見書が提出されるとともに、同日付けで手続補正書が提出され、
同年5月31日付けで拒絶査定(同年6月3日発送)がなされ、
同年9月3日付けで審判請求がされ、同日付けで手続補正書が提出されたものである。

なお、
平成22年12月15日付けで特許法第164条第3項に定める報告(前置報告)がなされ、
平成24年2月13日付けで当該報告に対する意見を求める旨の審尋(同年同月14日発送)がなされ、これに対して
同年4月13日付けで回答書が提出されている。


2.補正の内容
(1)平成22年3月23日付け手続補正
上記平成22年3月23日付けの手続補正書は特許請求の範囲を以下のとおりに補正するものである。
「【請求項1】
特定の目的に対応した情報により構成されるセンタサーバ閲覧データを代理サーバ端末へ送信するセンタサーバ端末と、
受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容のデータまたは当該内容に基づいた個々の代理サーバ毎に異なるキーワードを有するデータを公衆検索ソフトウエアが検索対象とする領域に含むことで形成される代理サーバ閲覧データをインターネット上へ出力する代理サーバ端末よりなるビジネスシステム。
【請求項2】
前記代理サーバに接続したユーザ情報と、前記代理サーバ情報を前記センタサーバに送信する請求項1に記載のビジネスシステム。

【請求項3】
前記代理サーバ端末に接続したユーザ情報と前記代理サーバ端末情報をセンタサーバ端末が入手する際、前記代理サーバ端末に相当の評価を提供する請求項2に記載のビジネスシステム。
【請求項4】
代理サーバ閲覧データの新たな代理サーバ設立を促す表示に基づいて開設された他の代理サーバ端末、前記他の代理サーバサーバ端末が出力した他の代理サーバ閲覧データにユーザが接続した際、接続したユーザ情報、前記他の代理サーバ端末情報及び代理サーバ端末情報がセンタサーバ端末に送信され、前記代理サーバ端末及び他の代理サーバ端末に相当の評価が提供される請求項1に記載のビジネスシステム。」

(2)平成22年9月3日付け手続補正
上記平成22年9月3日付けの手続補正書は特許請求の範囲を以下のとおりに補正しようとするものである。
「【請求項1】
特定の目的に対応した情報により構成されるセンタサーバ閲覧データを代理サーバ端末へ送信するセンタサーバ端末と、
受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容を自らが開設する閲覧データのテキスト形式の文書であって、汎用的な検索用のホームページが検索用として使用するデータ部分に記載し、且つ前記センタサーバ閲覧データと同様の内容であって、個々の代理サーバ毎に異なる表現に設定したキーワード領域に掲載したホームページをインターネット上へ出力する代理サーバ端末よりなるビジネスシステム。
【請求項2】
前記代理サーバに接続したユーザ情報と、前記代理サーバ情報を前記センタサーバに送信する請求項1に記載のビジネスシステム。

【請求項3】
前記代理サーバ端末に接続したユーザ情報と前記代理サーバ端末情報をセンタサーバ端末が入手する際、前記代理サーバ端末に相当の評価を提供する請求項2に記載のビジネスシステム。
【請求項4】
前記代理サーバ閲覧データの新たな代理サーバ設立を促す表示に基づいて開設された他の代理サーバ端末、前記他の代理サーバ端末が出力した他の代理サーバ閲覧データにユーザが接続した際、接続したユーザ情報、前記他の代理サーバ端末情報及び代理サーバ端末情報がセンタサーバ端末に送信され、前記代理サーバ端末及び他の代理サーバ端末に相当の評価が提供される請求項1に記載のビジネスシステム。」



第2.平成22年9月3日付けの手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成22年9月3日付けの手続補正を却下する。


[理由]
1.本件補正の内容
平成22年9月3日付けの手続補正(以下「本件補正」と記す。)は、特許請求の範囲について、上記第1.2.(1)記載の特許請求の範囲から、上記第1.2.(2)記載の特許請求の範囲に補正しようとするものである。


2.本件補正の目的について
本件補正は、本件補正前の請求項1記載の発明を特定するための事項(以下「発明特定事項」と記す。)であるところの「受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容のデータまたは当該内容に基づいた個々の代理サーバ毎に異なるキーワードを有するデータを公衆検索ソフトウエアが検索対象とする領域に含むことで形成される代理サーバ閲覧データをインターネット上へ出力する代理サーバ端末」をより下位の「受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容を自らが開設する閲覧データのテキスト形式の文書であって、汎用的な検索用のホームページが検索用として使用するデータ部分に記載し、且つ前記センタサーバ閲覧データと同様の内容であって、個々の代理サーバ毎に異なる表現に設定したキーワード領域に掲載したホームページをインターネット上へ出力する代理サーバ端末」に限定するものであり、この限定によって、本件補正前後の請求項1に係る発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が格別変更されるものではない。
したがって、本件補正の目的は、請求項に記載した発明特定事項を限定するものであって、その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるもの(以下「限定的減縮」と記す。)に該当し、特許法第17条の2第4項第2号に掲げられる事項を目的とするものである。


3.独立特許要件について
上記2.のとおり、本件補正は限定的減縮を目的とするものであるので、本件補正後の請求項1に記載されている事項により特定される発明(以下、「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否かについて、以下に検討する。

3-1.記載要件(特許法第36条第4項、第6項)
本件補正後の請求項1に関する特許法第36条第4項、第6項の要件について検討する。

3-1-1.本件補正後の請求項1は、上記第1.2.(2)において【請求項1】として記載したとおりのものである。また、発明の詳細な説明に対する補正はなされておらず、本件補正後の発明の詳細な説明の記載は、本願の願書に最初に添付した明細書の発明の詳細な説明に記載のとおりのものである。

3-1-2.本件補正後の請求項1の記載を検討するに、本件補正後の請求項1には「同一性を有する内容」との記載があるところ、これが意味する事物の範囲(全く同一の内容に限定されるのか?多少の変更がなされた内容も含まれるのか?後者であるとするとどの程度の変更の範囲が「同一性を有する」に該当し、どの程度の変更の範囲となると「同一性を有する」に該当しなくなるのか?後記「同様の内容」とは異なるものなのか否か?異なるとすれば、何がどう異なるのか?)は明確なものではなく、本件補正発明の範囲を明確に把握することが不可能である。
また、本願の発明の詳細な説明には、該「同一性を有する内容」との記載の意味を明確に定義する記載が見当たらず、本願の発明の詳細な説明を参酌しても、該記載の意味する事物の範囲が明確となるものではない。
したがって、本件補正発明は明確でない。

3-1-3.また、本件補正後の請求項1には「同様の内容」との記載があるところ、これが意味する事物の範囲(全く同一の内容に限定されるのか?多少の変更がなされた内容も含まれるのか?後者であるとするとどの程度の変更の範囲が「同様の内容」に該当し、どの程度の変更の範囲となると「同様の内容」に該当しなくなるのか?前記「同一性を有する内容」とは異なるものなのか否か?異なるとすれば、何がどう異なるのか?)も明確なものではなく、本件補正発明の範囲を明確に把握することが不可能である。
また、本願の発明の詳細な説明には、該「同様の内容」との記載の意味を明確に定義する記載が見当たらず、本願の発明の詳細な説明を参酌しても、該記載の意味する事物の範囲が明確となるものではない。
したがって、本件補正発明は明確でない。

3-1-4.また、本件補正後の請求項1には「汎用的な検索用のホームページ」との記載もあるところ、これが意味する事物の範囲(「汎用的な検索用のホームページ」とはどの範囲を意味するのか?段落【0011】で挙げられる3つの公衆検索用ホームページに限定解釈すべきものなのか?参考文献記載事項1-2で「カテゴリ型検索エンジン」、参考文献記載事項2-1で「ディレクトリー型」と説示される検索用のホームページも含むのか否か?)も明確なものではなく、本件補正発明の範囲を明確に把握することが不可能である。
また、本願の発明の詳細な説明には、該「汎用的な検索用のホームページ」との記載の意味を明確に定義する記載が見当たらず、本願の発明の詳細な説明を参酌しても、該記載の意味する事物の範囲が明確となるものではない。
したがって、本件補正発明は明確でない。

3-1-5.さらに、本件補正後の請求項1の「掲載した」の客体(何を掲載するのか)は、文法上は「受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容」以外には考えられない記載内容となっている。
しかしながら、「受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容」を「キーワード領域に掲載」する旨の記載は、本願の発明の詳細な説明の何処にも記載されていない。
したがって、本件補正発明は、本願の発明の詳細な説明に記載したものでない。
また、このため、本願の発明の詳細な説明は、本件補正発明を実施することができる程度に明確かつ十分に記載されていないものであるとともに、本件補正発明の技術上の意義を理解するために必要な事項が十分に記載されておらず、特許法第36条第4項の経済産業省令で定めるところによる記載がされていないものである。

さらに、「受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容」を「キーワード領域に掲載」することは、技術常識からみても極めて不合理なものであり、その技術的意義も当業者が到底理解しうるものではない。
したがって、本件補正発明は明確でない。

また、本件補正後の請求項1の「掲載した」の客体が「受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容」以外のものであると仮定すると、本件補正後の請求項1の記載は該客体が、全く記載されていないもので、その技術的意義も、発明の範囲も明確に把握することが不可能なものであることは明らかである。
したがって、この点からも、本件補正発明は明確でない。

3-1-6.以上のとおりであるから、本件補正後の請求項1の記載は特許法第36条第6項第1号、第2号に規定する要件を満たしておらず、また、本願の発明の詳細な説明の記載は本件補正発明に関して特許法第36条第4項に規定する要件を満たしていない。
このため、本件補正発明は特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。


3-2.進歩性(特許法第29条2項)
次に、本件補正発明が特許法第29条2項の規定により特許を受けることができない発明であるか否かについて、以下に検討する。


3-2-1.本件補正発明
本件補正発明は、上記第1.2(2)において【請求項1】として記載したとおりのものである。


3-2-2.先行技術

(1)引用文献
本願の出願前に頒布または電気通信回線を通じて公衆に利用可能となり、原審の拒絶の査定の理由である上記平成22年1月19日付けの拒絶理由通知において引用された下記引用文献には、下記引用文献記載事項が記載されている。(下線は当審付与。)


<引用文献>
大竹剛,『キーワード:ネットでの売場広げる新手法「アフィリエイト」』,日経ネットビジネス,日経BP社,平成11年9月15日,第51号,p.156-157

<引用文献記載事項1>
『こうしたサービスは、「アフィリエイトプログラム(Afiliate Program)」と呼ばれる。』(第156頁中欄第5行?第7行)

<引用文献記載事項2>
「サイトごとのデータをIDで管理
アフィリエイトを実現するにはまず、商品を供給するECサイトが“売場”を生成するHTML文を、商品の数だけ用意する。アフィリエイトヘ参加を希望するWebサイトは、自分のWebサイトで販売したい商品を選び、プログラムへの参加を申し込む。そうすると、その商品の“売場”を作り出すHTMLが、Webサイトを識別するID 番号と一緒に発行される。ただしアフィリエイトを展開するサイトが参加サイトをチェックして、その内容によっては参加を拒否する場合もある。」(第156頁右欄第16行?第157頁左欄第11行)

<引用文献記載事項3>
「このHTMLで作り出される売場はアフィリエイトを展開するECサイトにリンクしており、ユーザーが商品をクリックすると、アフィリエイトを展開するECサイトの購入画面にジャンプする(図1)。ユーザーはこの購入画面で注文することになるが、その際、あらかじめ各Webサイトに付与したID番号が自動的に注文データに追加される。これによりアフィリエイトを展開するECサイトは、どのアフィリエイト先からの注文かを把握できる。
アフィリエイトを展開するECサイトは、ID番号ごとに売り上げを集計して、各Webサイトに対して手数料を支払う。その割合はアマゾンの場合売り上げの5?15%、ナチュラムでは5%に設定している。」(第157頁左欄第12行?第29行)

<引用文献記載事項4>


」(第157頁図1)


(2)参考文献
本願の出願前に頒布または電気通信回線を通じて公衆に利用可能となされた下記参考文献には、それぞれ、下記参考文献記載事項が記載されている。(下線は当審付与。)

<参考文献1>
ジャムハウス,「こだわりのホームページテクニック for WINDOWS ユーザー」,フォレスト出版株式会社、平成11年5月28日,p.6,92,110(本件審判請求書において参考文献として引用)

<参考文献記載事項1-1>
「●(ロボット式検索エンジンの)検索キーワード
ロボット式検索エンジンでは、ページの内容を検索対象にしているが、ページ内に存在しない言葉でも検索してほしい場合はキーワードを追加すると検索できるようになる。キーワードはHTMLのヘッダ部にのように記述する。」(第6頁左欄第30行?第37行)

<参考文献記載事項1-2>
「●検索エンジン
キーワードでホームページを検索するもの。
Yahoo! Japan(http://www.yahoo.co.jp/)などが代表的。検索エンジンはカテゴリ型とロボット型の2種類がある。
カテゴリ型の場合は制作者が自分のページの紹介文などを作成し、内容に合ったカテゴリに登録されている。利用者はカテゴリをたどってホームページを探すこともできるし、キーワードを入力して検索することもできる。カテゴリ型の場合は制作者が自分でページを登録しないと検索対象にはならない。代表的なカテゴリ型検索エンジンとしてはYahoo! Japanや、NETPLAZA(http://netplaza.biglobe.ne.jp/)などがある。」(第6頁右欄第5行?第18行)

<参考文献記載事項1-3>




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」(第92頁「sample」の枠内)

<参考文献記載事項1-4>


目次




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」(第110頁「sample」の枠内)


<参考文献2>
小林洋子,「ゼロから始めるECビジネス(第7回)」,日経ネットビジネス,日経BP社,平成11年7月15日,第49号,p.150-154

<参考文献記載事項2-1>
『一般に、Yahoo!と同様のタイプの検索サイトは、ディレクトリー型と言われる。これは登録依頼すると、その内容がそのままカテゴリー分けされて登録されるタイプだ。もう1つは、goo、Infoseek Japanなどに代表される検索サイトで、「ロボット型」とも言われている。
私たちは、Yahoo!への登録を待つ間、ロボット型の検索サイトについても調べることにした。
「ロボットが巡回?。インターネットを?。何だかSFみたいだねえ」。どうやら課長は何か奇妙な絵を想像しているらしい。とは言うものの、私もよく分からないんだなあ。
さて、それではどうやってこの手の検索サイトを攻略すればいいんだろう。こういう技術的なものが私たちはひどく苦手である。「小林さん。君に任せた」なんて宮内課長は早くもさじを投げているみたい。だいたいロボットというところで、何だか嫌になっちゃったらしいのだ。』(第152頁中欄第4行?右欄第6行)

<参考文献記載事項2-2>
『とりあえず、私はおおよその仕組みを理解するために、くじら運送に出入りしているデザイナーの高森さんに教わることにした。
「ロボットというのは言葉のあやなんです。このタイプの検索サイトはWebサイトに次々とアクセスして、各サイトの文章データなどを自動的に収集していくんです。ですから、Webぺージの本文の中に、お客さんが検索に良く使いそうな単語を埋め込んでおくことが、こうした検索サイトに対する最も基本的な対策になります」。』(第152頁右欄第8行?最終行)

<参考文献記載事項2-3>
『さらに高森さんは「Infoseekなんかは、『メタタグ』というHTMLの特殊なタグを読み込みます」と続けて、あるサイトの中身を見せてくれた(図1)。
「ほら。このHTMLの最初の方にあるのがメタタグです。メタタグで『お中元』という言葉を指定しておけば、お客さんがInfoseekで『お中元』というキーワードで検索を行ったときに、必ず検索結果の中に表示してもらえます」。』(第153頁左欄第1行?第10行)


<参考文献3>
特開2000-3367号公報(平成12年1月7日出願公開)

<参考文献記載事項3-1>
「【0029】第1のユーザインタフェース部32は、本実施の形態では、HTML形式のファイルを送受信できるように作成されている。HTML形式のファイルとは、テキスト形式で記述されており、予め決められている予約語を使用して、テキストの整形や、画像ファイルなどの存在位置、リンク先などを記述するものである。WWWサーバが蓄積しているHTML形式のファイルをWWWブラウザが読み出して、解釈・表示する。」


<参考文献4>
特開平11-338874号公報(平成11年12月10日出願公開)

<参考文献記載事項4-1>
「【0025】前記分散電子文書インデックス手段302では、前記分散電子文書通信・蓄積手段301で一時バッファ又は分散電子文書通信・蓄積手段301に蓄積されている電子文書中から表題、副題、キーワード、テキスト情報、著者、変更履歴等を抽出する。例えば、HTMLファイルでは、すべての情報はHTMLと呼ばれる言語によりテキスト形式で記述され、種々の文書属性(表題、副題、キーワード等)は、タグで記述される。以下に文書属性の一部を示す。」


<参考文献5>
特開平9-311870号公報(平成9年12月2日出願公開)

<参考文献記載事項5-1>
「【0027】ワールドワイドウェブWWW上のハイパーテキスト文書群はハイパーテキストマークアップ言語(HTML)で書かれており、ひとつの文書はページと呼ばれて、単に文字列だけでなく、画像やプログラムをも含んでいる。HTMLでは、nouka.htmlというファイルに格納された文書81内の「りんご生産農家」という文字列に対して、ringo.htmlというファイルに格納された文書83への参照を埋め込んでアンカー文とするには、文書81内の該当文字列部分を「りんご生産農家」 のように表記すればよい。その場合、参照先文書83には何も記さなくて良いので、文書83が作成されたあとに、文書83が格納されている計算機からはネットワーク上で遠く離れた位置にある計算機内に文書82が作成され、文書82が文書83の参照元文書のひとつになっているという場合も起こりうる。」

<参考文献記載事項5-2>
「【0028】(第1の実施の形態)図1は、本発明のハイパーテキスト検索装置1を含む全体構成を示すブロック図である。図1のハイパーテキスト文書管理手段8は、ワールドワイドウェブWWWの場合ではネットワーク上に広域に分散された多数の計算機によって分散管理されている。そのため、本発明のハイパーテキスト検索装置1の参照元付き文書表展開手段7は、関連文書収集機能(一般的にウェブロボットと呼ばれる)を装備しており、幾つかの文書格納位置アドレス(ユニバーサルリソースロケータ、URL)を与えると当該URLが指し示す文書から順にアンカー文に埋め込まれているURLを手がかりに参照先の文書を次々と収集する。そして収集された文書に、収集順などに基づく重複しない文書識別子を付す。なお、画像やプログラムは除いて文字列のみを収集すると収集時間を節約でき、また、すでに収集した文書のURLをリストにしておき、当該リストにあるURLが指し示す文書は重ねて収集しないこととすると、図2に示す文書84から文書83を参照するアンカー文806のような戻りの参照関係があるときに重複して文書を収集してしまうことが避けられる。
【0029】次に図1の参照元付き文書表展開手段7は、収集した文書群から図3に示すような参照元付き文書表を、次の手順で作成する。収集した文書数に相当する個数の文書情報記入欄70?72を作成し、当該各文書情報記入欄に文書識別子の番号と文書格納位置のURLアドレスを記入する。収集した各文書について、当該HTML文書内の文字列を調べ、「うちのりんご」などと記されている部分から「うちのりんご」などのタイトルを抽出して記入したうえ、BODY部に存在する文字列から「<」と「>」で囲まれた部分であるHTMLタグの文字列を除いてテキスト本文として記入する。収集した各文書について、当該文書内の文字列を調べアンカー文があったならば、当該アンカー文の参照先文書に該当する文書情報記入欄の参照元リストに、当該アンカー文をもつ文書の識別子と当該アンカー文とを対にして記入する。」


<参考文献6>
森田慶子,「こっそり教える!!パソコン本当の使い途 第8回(最終回)」,ASCII,株式会社アスキー,平成12年5月1日,第24巻,第5号,p.258-263

<参考文献記載事項6-1>
「*1【広告バナー】
Webサイトを表示したときに,ペーシ上に貼ってある広告のこと。数行のテキスト,1枚の画像,アニメーションGIFによる画像,Flash(p.356参照)による複雑なものまでいろいろ種類はあるが,クリックすることで広告主のサイトに飛ぶようになっている。」(第258頁注釈)


<参考文献7>
田畑太,「The情報源 第49回」,I.M.Press,株式会社インプレス,平成12年4月25日,第48巻,p.44-48

<参考文献記載事項7-1>
「アフィリエイトプログラムの基本的なサービス内容は、まずアフィリエイトがオーナーである広告主のバナー広告やリンク・テキストを自身のWebぺージに貼ることからはじまる。そして、ネットユーザーがそのWebぺージからバナー広告などをクリックすると、自動的にジャンプしてオーナーのWebぺージに入ることになる。そこで商品、またはサービス購入が発生すると、経路が自動的に記録され、どこのアフィリエイトページを経由して申し込みがあったかが確認できるシステムである。」(第44頁中欄第15行?右欄第11行)


<参考文献8>
国際公開第99/39275号(1999年8月5日国際公開)
(特表2002-502071号公報に対応)

<参考文献記載事項8-1>
「Search engines also suffer from the disadvantage that they can be fooled by metatags.The HTML language defines a metatag facility whereby text such as key words or descriptions is written into a Web page's HTML code as a means for a search engine to categorize the content of the Web page. The browser does not display the metatags when the Web page is received and decoded at the client. The metatag facility can be used to fool a search engine by encoding a non-displayed keyword into a Web page that has nothing to do with the actual content of the page. When the keyword is used for a Web search, the Web page is located and displayed even though the displayed content of the page is unrelated to the key word.」(明細書第4頁第5行?第12行)
(公表公報の対応部分の記載:「【0019】
検索エンジンには、メタタグによって騙される可能性があるという欠点もある。HTML言語はメタタグ機能を定義することによって、キーワードまたは記述部といったテキストを、検索エンジンがウェブページの内容を分類する手段として、ウェブページのHTMLコードに書込む。クライアント側でウェブページを受信しデコードするときは、ブラウザはメタタグを表示しない。メタタグ機能を用いて、表示されていないキーワードを、ページの実際の内容と関連のないウェブページにエンコードすることにより、検索エンジンを騙すことができる。ウェブ検索のためにキーワードを用いるとき、ウェブページは、表示されたページの内容がキーワードと関連していなくても、探索および表示可能である。」)


3-2-3.引用発明の認定

(1)引用文献は、引用文献記載事項1のごとく「アフィリエイトプログラム(Afiliate Program)」と呼ばれるサービスについての記事であり、これは上記引用文献記載事項2?4記載のごとき、商品を供給する「ECサイト」やアフィリエイトヘ参加を希望する「Webサイト」等によって構成される“システム”において実現されるサービスである。
したがって、引用文献には“アフィリエイトプログラムを実現するシステム”が記載されていると言える。

(2)上記引用文献記載事項2から、
該システムは、
“商品を供給するECサイトが、売場を生成するHTML文を、商品の数だけ用意し、
アフィリエイトプログラムヘ参加を希望するWebサイトが、自分のWebサイトで販売したい商品を選び、アフィリエイトプログラムへの参加を申し込むと、その商品の売場を作り出すHTML文が、Webサイトを識別するID 番号と一緒に発行され”るものであると言える。

(3)さらに、上記引用文献記載事項3の「このHTMLで作り出される売場」との記載や、引用文献記載事項4等からみて、
“前記Webサイトでは前記HTML文を用いて売場を作り出し”ていると言える。

(4)さらに、上記引用文献記載事項3等から、
“該売場はアフィリエイトを展開するECサイトにリンクしており、ユーザーが商品をクリックすると、該アフィリエイトを展開するECサイトの購入画面にジャンプするもの”ものであると言える。

(5)よって、引用文献には、下記引用発明が記載されていると認められる。

<引用発明>
“アフィリエイトプログラムを実現するシステムであって、
商品を供給するECサイトが、売場を生成するHTML文を、商品の数だけ用意し、
アフィリエイトプログラムヘ参加を希望するWebサイトが、自分のWebサイトで販売したい商品を選び、アフィリエイトプログラムへの参加を申し込むと、その商品の売場を作り出すHTML文が、Webサイトを識別するID 番号と一緒に発行され、
前記Webサイトでは前記HTML文を用いて売場を作り出し、
該売場はアフィリエイトを展開するECサイトにリンクしており、ユーザーが商品をクリックすると、該アフィリエイトを展開するECサイトの購入画面にジャンプするものである
システム。”


3-2-4.対比
以下、本件補正発明と引用発明とを比較する。

(1)引用発明における「アフィリエイトプログラム」は「商品」の「売場」を提供したり「購入」したりする「EC」(電子商取引)すなわち「ビジネス」のためのものであるから、引用発明も本件補正発明と同様に「ビジネスシステム」と言えるものである。

(2)
ア.引用発明における「売場を作り出すHTML文」は、本件補正発明における「センタサーバ閲覧データ」に対応付けられるものであるところ、前者は「商品」を売ると言う「特定の目的」に対応したものであり、しかも「ユーザーが商品をクリックする」際にはこれを用いて作り出された「売場」を「閲覧」するのは明らかであるから、後者と同様に「特定の目的に対応した情報により構成される」「閲覧データ」であると言える。

イ.そして、該「売場を作り出すHTML文」の「発行」は「商品を供給するECサイト」等のコンピュータによってなされるものであることは明らかであり、このコンピュータは本件補正発明における「センタサーバ端末」に対応付けられ、前者が行う「売場を作り出すHTML文」の「発行」は、「センタサーバ閲覧データ」の「送信」とも言えるものである。

ウ.そして、「Webサイト」で作り出された「売場」は「アフィリエイトを展開するECサイトにリンクしており、ユーザーが商品をクリックすると、該アフィリエイトを展開するECサイトの購入画面にジャンプするもの」であるから、「Webサイト」のコンピュータは「代理サーバ端末」と言えるものでもある。

エ.したがって、引用発明も本件補正発明と同様に「特定の目的に対応した情報により構成されるセンタサーバ閲覧データを代理サーバ端末へ送信するセンタサーバ端末」を有するシステムであると言える。

(3)
ア.引用発明の「Webサイト」で「前記HTML文を用いて」「作り出」される「売場」は、本件補正発明における「受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容」に対応付けられるものであり、後者の技術的意味は必ずしも明確なものではないものの、前者は「前記HTML文を用いて」「作り出」されたものである以上、「発行」された「売場を作り出すHTML文」と何らかの同一性を有することは明らかであり、後者は前者を包含するものであるとする解釈もできる。

イ.そして、「Webサイト」で作り出された「売場」は「アフィリエイトを展開するECサイトにリンクしており、ユーザーが商品をクリックすると、該アフィリエイトを展開するECサイトの購入画面にジャンプするもの」であるから、「Webサイト」では、該「売場」が掲載された「ホームページをインターネット上へ出力する」ことがなされていることは明らかである。

ウ.また「ホームページ」は一つまたは複数のHTMLファイルとこれに付属する画像ファイル等によって構成されるものであり、該HTMLファイルはテキスト形式のファイルにほかならない(必要があれば参考文献記載事項3-1、4-1等参照)のであるから、引用発明の「Webサイト」が出力する「ホームページ」を構成するHTMLファイルも「自らが開設する閲覧データのテキスト形式の文書」と言えるものであり、また、引用発明の「Webサイト」の「売場」を作り出す「HTML文」が該一つまたは複数のHTMLファイルの一部に記載されることは明らかである。

エ.してみると、引用発明と本件補正発明とは「受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容を自らが開設する閲覧データのテキスト形式の文書に記載したホームページをインターネット上へ出力する代理サーバ端末」を有している点で共通するといえる。

(4)よって、本件補正発明は、下記一致点で引用発明と一致し、下記相違点で引用発明と相違する。

<一致点>
「特定の目的に対応した情報により構成されるセンタサーバ閲覧データを代理サーバ端末へ送信するセンタサーバ端末と、
受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容を自らが開設する閲覧データのテキスト形式の文書に記載したホームページをインターネット上へ出力する代理サーバ端末よりなるビジネスシステム。」

<相違点1>
本件補正発明においては受信した前記センタサーバ閲覧データと同一性を有する内容が記載される箇所は「汎用的な検索用のホームページが検索用として使用するデータ部分」である。
(これに対し、引用文献には売場を作り出すHTML文が「汎用的な検索用のホームページが検索用として使用するデータ部分」に記載されるとの説明はない。)

<相違点2>
本件補正発明におけるホームページは「前記センタサーバ閲覧データと同様の内容であって、個々の代理サーバ毎に異なる表現に設定したキーワード領域に掲載した」ものである。
(これに対し、引用発明のWebサイトのホームページがこのようなものである旨の記載は引用文献にはない。)


3-2-5.判断
以下、上記相違点について検討する。

(1)相違点1について
ア.HTMLファイルは本文となる部分すなわちBODY部を有しており、リンクはこのBODY部においてアンカータグ()を用いて記述されるのが普通である。(必要があれば参考文献記載事項1-3、1-4等参照。)

イ.してみると、引用発明の「Webサイト」において「ユーザーが商品をクリックすると、該アフィリエイトを展開するECサイトの購入画面にジャンプする」、すなわち、リンクの張られた「売場」を作り出す「HTML文」を記載する箇所を、上記BODY部とすることは、当業者が普通に採用する構成にほかならないものである。

ウ.そして、検索用のホームページで慣用されているウェブロボットは、通常は上記BODY部からの情報を収集するものであり(必要があれば参考文献記載事項5-2、2-2等参照)、本件補正発明における「汎用的な検索用のホームページ」とは係るウェブロボットを利用した検索サイトを含むものとの解釈も可能であるから、上記BODY部は「汎用的な検索用のホームページが検索用として使用するデータ部分」にほかならない。

エ.してみると、引用発明の「売場」を作り出す「HTML文」を記載する箇所を「汎用的な検索用のホームページが検索用として使用するデータ部分」とすること、すなわち、上記相違点1に係る構成は、当業者であれば普通に採用する構成にほかならないものである。

オ.なお、審判請求書の「(d)本願発明と引用発明との対比」を考慮すると、本件補正発明の「自らが開設する閲覧データのテキスト形式の文書であって、汎用的な検索用のホームページが検索用として使用するデータ部分に記載し」との発明特定事項は、リンクの設定されたイメージタグを段落内に記述するもの(参考文献記載事項1-4のごときもの)は含まれない旨主張されていることから、該発明特定事項はテキストをBODY部に記述する旨を表現することを意図したものとも推測できる。
しかしながら、情報をテキストで表現することは極めて一般的に採用されている慣用の表現手法であり、また、リンクをテキストに対して設定することも、HTMLの利用法としては極めて初歩的な周知慣用技術にすぎないものである(必要があれば参考文献記載事項5-1、6-1、7-1等参照)から、引用発明の「商品をクリックすると」「ジャンプする」「売場」をテキストとすることに格別な阻害要因も見当たらず、これも当業者であれば適宜に採用する普通の構成にほかならないものである。
したがって、仮に請求項の記載が上記意図どおりのものに補正されたと仮定しても、この点に進歩性を認め得るものではない。

(2)相違点2について
ア.本件補正発明における「キーワード領域に掲載した」の意味は必ずしも明確なものではないが、ここでは請求人が審判請求書で釈明するごときメタタグとしてキーワードを設定することと解釈して検討するに、HTMLファイル内のメタタグにキーワードを設定することで、アクセス数を改善したり、本文に無いキーワードでの検索でもヒットするようにすることは、当業者にとっては周知慣用の技法であり(必要があれば参考文献記載事項1-1、2-3、8-1等参照)、引用発明においても各Webサイトが係る技法を採用可能とすることは、当業者であれば当然に想到する事項である。

イ.そして、その場合、引用発明におけるWebサイトのメタタグのキーワードが、その商品や売場に関連するものではあるが、各Webサイト毎に異なるものとなることは必定であり、本件補正発明における「前記センタサーバ閲覧データと同様の内容であって、個々の代理サーバ毎に異なる表現に設定した」とは、このようなものを含むと解することができる。

ウ.してみると、相違点2に係る構成も、当業者であれば普通に採用する構成にほかならないものである。

(3)したがって、本件補正発明の構成は引用発明に基づいて、当業者が容易に想到し得たものである。
そして、当該構成の採用によって奏される作用効果も、当業者であれば容易に予測し得る程度のものであって、格別顕著なものではない。
よって、本件補正発明は、引用発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。


3-2-6.小結
以上のとおり、本件補正発明は、その出願前に日本国内又は外国において頒布された刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。


4.むすび
上記3.のとおりであるから、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反する。
したがって、本件補正は、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下しなければならないものである。

よって、上記補正却下の決定の結論のとおり決定する。



第3.本件審判請求の成否について

1.手続きの経緯、本願発明の認定
本願の手続きの経緯は上記第1.記載のとおりのものであり、さらに、平成22年9月3日付けの手続補正は上記第2.のとおり却下された。
したがって、本願の特許請求の範囲は、上記第1.2.(1)に記載したとおりのものであり、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」と記す。)はそこに【請求項1】として記載したとおりのものである。

2.先行技術・引用発明の認定
上記第2.3-2-2.で示したとおり、本願の出願前に頒布または電気通信回線を通じて公衆に利用可能となり、原審の拒絶の査定の理由である上記平成22年1月19日付けの拒絶理由通知において引用された上記引用文献には上記引用文献記載事項が記載されており、本願の出願前に頒布または電気通信回線を通じて公衆に利用可能となされた上記参考文献にはそれぞれ上記参考文献記載事項が記載されている。
そして、上記引用文献には上記第2.3-2-3.で認定したとおりの引用発明が記載されていると認められる。

3.対比・判断
上記第2.3-2.で検討した本件補正発明は、本願発明に対し上記第2.2.で述べた限定的減縮をしたものであるから、本願発明は、上記本件補正発明から当該限定的減縮により限定される要件を無くしたものに相当する。
そして、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の要件を付加したものに相当する上記本件補正発明は、上記第2.3-2-5.に記載したとおり、上記引用発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。
したがって、本願発明も同様の理由により、上記引用発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.むすび
以上のとおり、本願請求項1に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において頒布された刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、他の請求項についての検討をするまでもなく、本願を拒絶すべきものとした原審の拒絶査定は妥当なものである。

よって、上記結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2012-06-13 
結審通知日 2012-06-14 
審決日 2012-06-26 
出願番号 特願2000-166712(P2000-166712)
審決分類 P 1 8・ 536- Z (G06F)
P 1 8・ 121- Z (G06F)
P 1 8・ 575- Z (G06F)
P 1 8・ 537- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 岩田 淳  
特許庁審判長 山崎 達也
特許庁審判官 殿川 雅也
石井 茂和
発明の名称 ビジネスシステム  

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