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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する G02B
審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する G02B
管理番号 1264522
審判番号 訂正2012-390088  
総通号数 156 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-12-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2012-07-06 
確定日 2012-09-13 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4947236号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4947236号に係る明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件訂正審判の請求に係る特許第4947236号は、2009年8月21日(優先権主張2008年8月25日、2009年2月26日、日本国)を国際出願日とする特願2010-526682号の一部を平成23年6月29日に新たな特許出願とした特願2011-144933号の一部をさらに平成23年11月30日に新たな特許出願としたものであって、その請求項1乃至12に係る発明は、平成24年3月16日にその特許権の設定登録がなされたものであって、同年7月6日に本件訂正審判が請求された。

第2 請求の趣旨及び訂正の内容
本件訂正審判の請求の趣旨は、本件特許第4947236号の願書に添付した明細書及び特許請求の範囲を審判請求書に添付した訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり一群の請求項ごとに訂正することを求めることであり、その訂正の内容は、以下のとおりである。

・訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1?12からなる一群の請求項について、請求項1に
「Y:固体撮像素子の撮像面対角線長」
とあるのを、
「2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長」
に訂正する。

・訂正事項2
明細書の段落【0100】の
「(8)Pair23/P=-1.238
(9)|f3|/f=4.688
(10)d456/f=0.293
(9)L/2Y=0.836」
とあるのを、
「(6)Pair23/P=-1.238
(8)|f3|/f=4.688
(9)d456/f=0.293
(10)L/2Y=0.836」
に訂正する。

・訂正事項3
明細書段落【0100】の

とあるのを、

に訂正する。

第3 当審の判断

1.訂正事項1
(1)訂正の目的について
本件訂正審判の請求に係る訂正(以下「本件訂正」という。)前の明細書において、「固体撮像素子の撮像面対角線長」との記載は、【0012】、【0015】、【0076】にあり、いずれも「2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長」との記載がなされている。これらの記載から、本件訂正前明細書において、「固体撮像素子の撮像面対角線長」を表す記号として「2Y」が一貫して使用されていることは明かである
すると、本件訂正前の請求項1の「Y:固体撮像素子の撮像面対角線長」における「Y」は、「2Y」と記載するべきであった誤記であることは明かであるから、訂正事項1は、誤記の訂正を目的とするものである。
したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書き第2号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)訂正が本願の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであるか否かについて
本願の願書に最初に添付した明細書の【0012】、【0076】には、「2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長」との記載があるから、訂正事項1は、本願の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものである。
したがって、訂正事項1は、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

(3)訂正が実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるか否かについて
訂正事項1は、本件訂正前後において、形式的には、請求項1の「L/2Y<1.1」が示す内容を変更するものである。しかし、上記(1)で指摘したとおり、「Y:固体撮像素子の撮像面対角線長」における「Y」は、「2Y」と記載するべきであった誤記であることは明かであり、本件訂正前の請求項1に係る発明においても、実質的に「2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長」であるとして、請求項1に係る発明を認定するべきであるから、訂正事項1は実質上特許請求の範囲を変更するものではない。また、拡張するものではないことも明かである。
したがって、訂正事項1は、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

(4)訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許受けることができるか否かについて
本件訂正後の特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、訂正事項1は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。

2.訂正事項2
(1)訂正の目的について
本件訂正前の明細書において、【0100】以外の箇所では、「Pair23/P」、「|f3|/f」、「d456/f」、「L/2Y」に関する式には、それぞれ、(6)、(8)、(9)、(10)という番号が当てられている。(例えば、【0012】、【0035】、【0039】、【0080】、【0082】等参照。)
これに対して、「本件訂正」前の明細書において、【0100】では、「Pair23/P」、「|f3|/f」、「d456/f」、「L/2Y」に関する式には、それぞれ、(8)、(9)、(10)、(9)という番号が当てられている。
そこで、【0100】の上記4つの式に当てられた番号を、他の個所で当てられている番号に訂正することは、数式に当てられた番号の整合性を取るものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。
したがって、訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)訂正が本願の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであるか否かについて
「Pair23/P」、「|f3|/f」、「d456/f」、「L/2Y」に関する式に、それぞれ、(6)、(8)、(9)、(10)という番号を当てることは、上記(1)で指摘したとおり、本件訂正前の明細書の複数の段落に記載されていた事項である。
すると、訂正事項2は、本願の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものである。
したがって、訂正事項2は、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

(3)訂正が実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるか否かについて
明細書の【0100】の4つの数式に当てられた番号を変更することは、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の構成の解釈に影響を与えないことは明かであるから、訂正事項2は実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項2は、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

3.訂正事項3
(1)訂正の目的について
(a)訂正事項3のうちの、「0.0」を「0.00」に訂正する事項について
本件訂正前の明細書において、撮像レンズの面データの軸上面間隔d(mm)を示す数値は、【0100】の面番号1(絞り)以外の箇所では小数点以下第2桁までの記載となっているのに対して、【0100】の面番号1(絞り)では小数点以下第1桁までの記載となっている。
そこで、この【0100】の面番号1(絞り)の数値の記載を小数点以下第2桁までの記載に訂正することは、数値の記載の整合性を取るものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。

(b)訂正事項3のうちの、「0」を削除する訂正事項について
まず、「0」が記載された位置から、この「0」が「Nd」、「νd」のいずれの数値を示すのかが明瞭でない。
また、絞りにおける「Nd」、「νd」が「0」ではないことは、技術常識から明らかである。
さらに、本件訂正前の明細書において、【0100】以外の箇所の撮影レンズの面データの記載では、絞りの「Nd」、「νd」の欄は空白となっている。
すると、【0100】の撮影レンズの面データの記載では、絞りの「Nd」、「νd」の位置に記載された「0」の意味は不明であって、かつ、他の個所の記載との整合性もない。
そこで、この「0」の記載を削除する訂正を行うことは、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。
したがって、訂正事項3は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)訂正が本願の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものであるか否かについて
訂正事項3において、「0.0」を「0.00」に訂正することは記載内容を変えるものではない。
訂正事項3において、「0」を削除する訂正について、絞りの「Nd」、「νd」の欄を空白とする記載は、上記(1)で指摘したとおり、本願の願書に添付した明細書に記載されたものである。
すると、訂正事項3は、本願の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内のものである。
したがって、訂正事項3は、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

(3)訂正が実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるか否かについて
明細書の【0100】の絞りについての面データを上述のとおり訂正することは、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の構成の解釈に影響を与えないことは明かであるから、訂正事項3は実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項3は、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

4.特許法施行規則に基づく一群の請求項について
請求項2?12は、それぞれ、請求項1を引用するものであるから、請求項1?12は、特許法施行規則第46条の2第2号に掲げる関係を有する一群の請求項である。
そして、訂正事項1?3は、それぞれ、請求項1?12からなる一群の請求項ごとに、訂正請求するものである。
したがって、訂正事項1は特許法第126条第3項の規定に適合するものであり、訂正事項2及び3は特許法第126条第4項の規定に適合するものである。

第4 むすび
以上のとおり、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第2号又は第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第3?7項の規定に適合するものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、CCD型イメージセンサあるいはCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子に用いられる、小型で明るい撮像レンズ、該撮像レンズを備えた撮像装置、及び該撮像装置を備えた携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた撮像装置が搭載された携帯端末が普及している。このような携帯端末に搭載される撮像装置においても、より高画質の画像が得られるよう、高画素数の撮像素子を使用したものが市場に供給されるようになってきた。高画素数をもつ撮像素子は大型化をともなっていたが、近年、画素の高細密化が進み、撮像素子が小型化されるようになってきた。
【0003】
このような高細密化された撮像素子に使用される撮像レンズは高い解像力が要求されるが、解像力はF値により限界があり、従来のようなF2.8程度のF値では十分な性能が得られなくなってきている。このため、F値の小さい明るいレンズの方が高解像力を得られるため、高画素の小型化された撮像素子に適した、F2程度の明るい撮像レンズが求められるようになってきた。このような用途の撮像レンズとしては、3枚あるいは4枚構成のレンズに比べ大口径比化および高性能化が可能である5枚構成の撮像レンズが提案されている。
【0004】
5枚構成の撮像レンズとして、物体側より順に正または負の屈折力を有する第1レンズ、正の屈折力を有する第2レンズからなる前群、開口絞り、負の屈折力を有する第3レンズ、正の屈折力を有する第4レンズ、負または正の屈折力を有する第5レンズからなる後群で構成された撮像レンズが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
また、4枚構成でF2程度の明るさを有する撮像レンズも知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007-279282号公報
【特許文献2】特開2006-293042号公報
【特許文献3】特開2007-322844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載の撮像レンズは、前群が球面系で構成されているためF2程度に明るくすると、球面収差やコマ収差の補正が不十分で良好な性能を確保できない。また、前群および後群とも正の屈折力を有する構成のため、後群が負の屈折力を有するテレフォトタイプのような構成に比べ、光学系の主点位置が像側になりバックフォーカスが長くなるため、撮像レンズの全長(最も物体側の第1面から像面までの光軸上の長さ)が長くなる問題がある。
【0008】
また、上記特許文献2に記載の撮像レンズは、F2程度の明るさを有しているが、第1レンズおよび第2レンズともに正の屈折力を有する構成のため、前群での色補正が不十分である。さらに、特許文献1と同様に前群および後群とも正の屈折力を有する構成であるとともに、最終レンズも正レンズであるため、撮像レンズの全長が長くなる問題がある。
【0009】
さらに、上記特許文献3に記載の撮像レンズは、F2程度の明るさを有しているが、4枚構成であるため収差補正が不十分であり、高画素化に対応した撮像レンズに適しているとは言いがたい。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、F2程度の十分な明るさを有し、諸収差が良好に補正された、5枚構成の小型の撮像レンズを提供することを目的とし、該撮像レンズを備えることで高画質の良好な撮影画像の得られる撮像装置、及び該撮像装置を備えた携帯端末を得ることを目的とするものである。
【0011】
ここで、小型の撮像レンズの尺度であるが、本発明では下記の(10)式を満たすレベルの小型化を目指している。この範囲を満たすことで、撮像装置全体の小型軽量化が可能となる。
【0012】
L/2Y<1.1 ・・・(10)
ただし、
L:撮像レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像側焦点までの光軸上の距離
2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長(固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長)
ここで、像側焦点とは撮像レンズに光軸と平行な平行光線が入射した場合の像点をいう。
【0013】
なお、撮像レンズの最も像側の面と像側焦点位置との間に、光学的ローパスフィルタ、赤外線カットフィルタ、または固体撮像素子パッケージのシールガラス等の平行平板が配置される場合には、平行平板部分は空気換算距離としたうえで上記Lの値を計算するものとする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
【0015】
請求項1に記載の撮像レンズは、固体撮像素子の光電変換部に被写体像を結像させるための撮像レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズと、負の屈折力を有し像側に凹面を向け、少なくとも一方の面に非球面が形成された第2レンズと、少なくとも一方の面に非球面が形成された第3レンズと、正の屈折力を有し像側に凸面を向けた第4レンズと、負の屈折力を有し像側に凹面を向けた第5レンズと、からなり、前記第1レンズから前記第5レンズの各々が接合されずに配置されており、前記第4レンズの像側面は非球面形状を有し、光軸から周辺に離れるに従って正の屈折力が弱くなる形状であり、前記第5レンズの像側面は非球面形状を有し、光軸との交点以外の位置に変曲点を有し、以下の条件式を満足することを特徴とする。
20<ν1-ν2<70 ・・・(4)
1.60<n2<2.10 ・・・(5)
L/2Y<1.1 ・・・(10)
ただし、
ν1:第1レンズのアッベ数
ν2:第2レンズのアッベ数
n2:第2レンズのd線に対する屈折率
L:撮像レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像側焦点までの光軸上の距離
2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、5枚構成のうち2枚、または3枚を負レンズとすることで、発散作用を有する面を多くしてペッツバール和の補正を容易とすることができ、画面周辺部まで良好な結像性能を確保した撮像レンズを得ることが可能となる。
第4レンズの像側面を中心から周辺に行くに従って正の屈折力が弱くなるような非球面形状とすることで、周辺部での良好なテレセントリック特性を確保できる。また、第2レンズの像側面は、レンズ周辺部で過度に負の屈折力を弱くする必要がなくなり、軸外収差を良好に補正することが可能となる。
条件式(4)は、撮像レンズ全系の色収差を良好に補正するための条件式である。条件式(4)の下限を上回ることで、軸上色収差や倍率色収差などの色収差をバランス良く補正することができる。一方、上限を下回ることで、入手しやすい硝材で構成することができる。
また、以下の条件式を満たすことが、より望ましい。
25<ν1-ν2<65 ・・・(4)’
条件式(5)は、撮像レンズ全系の色収差、像面湾曲を良好に補正するための条件式である。条件式(5)の値が下限を上回ることで、比較的分散の大きな第2レンズの屈折力を適度に維持することができ、色収差、像面湾曲を良好に補正することができる。一方、上限を下回ることで、入手しやすい硝材で構成することができる。
また、以下の条件式を満たすことが、より望ましい。
1.60<n2<2.00 ・・・(5)’
【0017】
また、最も像側に配置された第5レンズの像側面を非球面とすることで、画面周辺部での諸収差を良好に補正することができる。さらに、光軸との交点以外の位置に変曲点を有する非球面形状とすることで、像側光束のテレセントリック特性が確保しやすくなる。
【0018】
また、第1レンズ?第4レンズの合成で正の屈折力を形成し、第5レンズが負の屈折力を有することで、いわゆるテレフォトタイプのレンズ構成とでき、撮像レンズ全長の小型化に有利な構成とすることができる。
【0019】
なお、ここでいう「変曲点」とは有効半径内でのレンズ断面形状の曲線において、非球面頂点の接平面が光軸と垂直な平面となるような非球面上の点のことである。
【0020】
請求項2に記載の撮像レンズは、請求項1に記載の発明において、以下の条件式を満足することを特徴とする。
【0021】
0.9<f12/f<2.0 ・・・(1)
ただし、
f12:第1レンズと第2レンズの合成焦点距離
f:撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(1)は、第1レンズと第2レンズの合成焦点距離を適切に設定するための条件式である。
【0022】
条件式(1)の上限を下回ることで、第1レンズと第2レンズの正の合成焦点距離を適度に維持することができるため、全系の主点位置をより物体側に配置することができ、撮像レンズ全長を短くすることができる。一方、下限を上回ることで、第1レンズと第2レンズの正の合成焦点距離が必要以上に小さくなりすぎず、第1レンズや第2レンズで発生する高次の球面収差やコマ収差を小さく抑えることができ、第1レンズ、第2レンズ個々の屈折力を適度に抑えることによって、製造誤差に対する像面変動を小さくすることができる。
【0023】
請求項3に記載の撮像レンズは、請求項1又は2に記載の発明において、以下の条件式を満足することを特徴とする。
【0024】
-2.5<f2/f<-1.0 ・・・(2)
0.3<r4/f<0.7 ・・・(3)
ただし、
f2:第2レンズの焦点距離
r4:第2レンズ像側面の曲率半径
f:撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(2)は、第2レンズの焦点距離を適切に設定するための条件式である。条件式(2)の上限を下回ることで、第2レンズの負の屈折力が必要以上に強くなりすぎず、周辺部でのコマ収差や歪曲収差を小さくすることができる。一方、下限を上回ることで、第2レンズの負の屈折力を適度に維持することができ、ペッツバール和の低減や像面湾曲の補正に効果がある。
【0025】
また、以下の条件式を満たすことが、より望ましい。
【0026】
-2.4<f2/f<-1.0 ・・・(2)’
また、条件式(3)は、第2レンズの像側面の曲率半径を適切に設定するための条件式である。条件式(3)の上限を下回ることで、第2レンズの主点位置が像側に移動するので、第2レンズの焦点距離を必要以上に大きくせずに、ペッツバール和の低減や像面湾曲の補正をすることができる。一方、下限を上回ることで、第2レンズの像側面の周辺の光線の入射角が小さくなり、コマ収差の発生を抑えることができる。
【0027】
また、以下の条件式を満たすことが、より望ましい。
【0028】
0.35<r4/f<0.65 ・・・(3)’
【0034】
請求項4に記載の撮像レンズは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、以下の条件式を満足することを特徴とする。
【0035】
-2.35<Pair23/P<-0.75 ・・・(6)
ただし、
P:前記撮像レンズ全系の屈折力
Pair23:前記第2レンズの像側面(r4)と前記第3レンズの物体側面(r5)とにより形成されるいわゆる空気レンズの屈折力であり、また、屈折力とは焦点距離の逆数であり、上記Pair23は、下記の(7)式で求めることができる。
【0036】
Pair23={(1-n2)/r4}+{(n3-1)/r5}
-{(1-n2)・(n3-1)・d23/(r4・r5)} ・・・(7)
ただし、
n2:第2レンズのd線に対する屈折率
n3:第3レンズのd線に対する屈折率
r4:第2レンズ像側面の曲率半径
r5:第3レンズ物体側面の曲率半径
d23:第2レンズと第3レンズの軸上の空気間隔
条件式(6)は、第2レンズの像側面と第3レンズの物体側面で形成される空気レンズの屈折力を適切に設定するための条件式である。条件式(6)の上限を下回ることで、空気レンズによる負の屈折力を適度に維持できるため、ペッツバール和が大きくなりすぎず、像面を平坦にすることができ、色収差も良好に補正することが出来る。一方、下限を上回ると空気レンズによる負の屈折力が強くなりすぎないので、第2レンズの像側面と第3レンズの物体側面の曲率半径が大きくでき、レンズの加工性がよくなる。さらに、軸外で第2レンズの像側面と第3レンズの物体側面が離れるので、軸上間隔を大きくしなくても第2レンズと第3レンズの間にゴースト等の不要光を防止するための遮光部材を挿入するためのスペースの確保が容易となる。
【0037】
また、以下の条件式を満たすことが、より望ましい。
【0038】
-2.25<Pair23/P<-0.85 ・・・(6)’
請求項5に記載の撮像レンズは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、以下の条件式を満足することを特徴とする。
【0039】
1.5<|f3|/f<20.0 ・・・(8)
0.2<d456/f<0.4 ・・・(9)
ただし、
f3:第3レンズの焦点距離
d456:第2レンズ像側面と第4レンズ物体側面の軸上の間隔
f:撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(8)は、第3レンズの焦点距離を適切に設定するための条件式である。第3レンズは従来の4枚構成のレンズにおける第2レンズと第3レンズの間に配置した屈折力の小さな像面補正用のレンズであり、条件式(8)の上限を下回ることで、4枚構成のレンズに比べ効果的に像面補正を行うことが出来る。一方、下限を上回ることで、第3レンズの屈折力の増大による全系の焦点距離の変化を抑えることができる。
【0040】
また、条件式(9)は、第2レンズと第4レンズの間隔を適切に設定するための条件式である。条件式(9)の下限を上回ることで、像面補正用の第3レンズを配置するための適切な間隔を保つことが出来る。一方、上限を下回ることで、負の屈折力を持つ第2レンズと正の屈折力を持つ第4レンズとの間隔が大きくなることによる全長の増大を抑えることができる。
【0041】
請求項6に記載の撮像レンズは、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記第3レンズの物体側面は非球面形状を有し、周辺に向かうに従い前記第2レンズ側へ湾曲していくような形状となっていることを特徴とする。
【0042】
第3レンズの物体側面を周辺に向かうに従い第2レンズ側へ湾曲していくような非球面形状とすることで、第2レンズと第3レンズが空気間隔を介して対称的な形状となり、第2レンズ及び第3レンズで発生するコマ収差を良好に補正することができる。また、撮像レンズ全系の倍率色収差や歪曲収差を補正しやすい構成となる。
【0043】
請求項7に記載の撮像レンズは、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記第2レンズの像側面は非球面形状を有し、光軸から周辺に離れるに従って負の屈折力が弱くなる形状を持つことを特徴とする。
【0044】
第2レンズの像側面を中心から周辺に行くに従って負の屈折力が弱くなるような非球面形状とすることで、周辺部で光線が過度に跳ね上げられることがなくなり、周辺部での良好なテレセントリック特性を確保できる。
【0047】
本発明の撮像レンズは、具体的な例として、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記撮像レンズは開口絞りを有し、前記開口絞りは前記第1レンズの物体側面の光軸上の位置より像側であって、前記第1レンズの物体側面の最周辺部より物体側に配置することが望ましい。
【0048】
開口絞りを第1レンズの物体側面の光軸上の位置より後方であって、周辺部より前方に配置することで、第1レンズの物体側面での屈折角を小さくすることができるので、第1レンズで発生する高次の球面収差やコマ収差の発生を抑えることができる。また、第1レンズを通過する光線高さを小さくすることができるので、第1レンズの縁厚を確保しやすくすることができ、成形性を向上させることが可能となる。
【0049】
請求項8に記載の撮像レンズは、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズ乃至第5レンズの全てがプラスチック材料で形成されていることを特徴とする。
【0050】
近年では、固体撮像装置全体の小型化を目的とし、同じ画素数の固体撮像素子であっても、画素ピッチが小さく、結果として撮像面サイズの小さいものが開発されている。このような撮像面サイズの小さい固体撮像素子向けの撮像レンズは、全系の焦点距離を比較的に短くする必要があるため、各レンズの曲率半径や外径がかなり小さくなってしまう。従って、手間のかかる研磨加工により製造するガラスレンズと比較すれば、全てのレンズを、射出成形により製造されるプラスチックレンズで構成することにより、曲率半径や外径の小さなレンズであっても安価に大量生産が可能となる。また、プラスチックレンズは金型の温度を低くできることから、成形金型の損耗を抑える事ができ、その結果、成形金型の交換回数やメンテナンス回数を減少させ、コスト低減を図ることができる。
請求項9に記載の撮像レンズは、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、第2レンズはメニスカス形状であることを特徴とする。
請求項10に記載の撮像レンズは、請求項1乃至9のいずれかに記載の発明において、第1レンズの少なくとも一方の面に非球面が形成されていることを特徴とする。
【0051】
請求項11に記載の撮像装置は、被写体像を光電変換する固体撮像素子と、請求項1乃至10のいずれかに記載の撮像レンズを備えたことを特徴とする。これにより、高画質の良好な撮影画像の得られる撮像装置を得ることができる。
【0052】
請求項12に記載の携帯端末は、請求項11に記載の撮像装置を備えたことを特徴とする。これにより、高画質の良好な撮影画像の得られる撮像装置を備えた携帯端末を得ることができる。
【発明の効果】
【0053】
本発明によれば、F2程度の十分な明るさを有し、諸収差が良好に補正された、5枚構成の小型の撮像レンズを提供することが可能となり、高画質の良好な撮影画像の得られる撮像装置並びに携帯端末を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本実施の形態に係る撮像装置の一例を示す断面図である。
【図2】本実施の形態に係る撮像装置を備えた携帯端末の一例である携帯電話機の外観図である。
【図3】携帯電話機の制御ブロック図の一例である。
【図4】実施例1の撮像レンズの断面図である。
【図5】実施例1の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図6】実施例2の撮像レンズの断面図である。
【図7】実施例2の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図8】実施例3の撮像レンズの断面図である。
【図9】実施例3の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図10】実施例4の撮像レンズの断面図である。
【図11】実施例4の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図12】実施例5の撮像レンズの断面図である。
【図13】実施例5の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図14】実施例6の撮像レンズの断面図である。
【図15】実施例6の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図16】実施例7の撮像レンズの断面図である。
【図17】実施例7の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図18】実施例8の撮像レンズの断面図である。
【図19】実施例8の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図20】実施例9の撮像レンズの断面図である。
【図21】実施例9の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図22】実施例10の撮像レンズの断面図である。
【図23】実施例10の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図24】実施例11の撮像レンズの断面図である。
【図25】実施例11の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図26】実施例12の撮像レンズの断面図である。
【図27】実施例12の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【図28】実施例13の撮像レンズの断面図である。
【図29】実施例13の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】
図1は、本実施の形態に係る撮像装置50の一例を示す断面図である。同図は撮像レンズの光軸に沿った断面を模式的に示している。
【0057】
同図に示すように、撮像装置50は光電変換部51aを有する固体撮像素子としてのCMOS型撮像素子51と、この撮像素子51の光電変換部51aに被写体像を結像させる撮像レンズ10と、物体側からの光入射用の開口部を有する遮光部材からなる鏡筒としての筐体53と、撮像素子51を保持する支持基板52aと、その電気信号の送受を行う外部接続用端子を有するフレキシブルプリント基板52bとを備え、これらが一体的に形成されている。
【0058】
撮像素子51はその受光側の面の中央部に画素(光電変換素子)が2次元的に配置された、受光部としての光電変換部51aが形成され、その周囲には信号処理回路51bが形成されている。この信号処理回路51bは、各画素を順次駆動し信号電荷を得る駆動回路部と、各信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換部と、このデジタル信号を用い画像信号出力を形成する信号処理部等から構成されている。
【0059】
撮像素子51の受光側の面の外縁近傍には、不図示の多数のパッドが設けられており、ボンディングワイヤWを介して支持基板52aに接続されている。撮像素子51は、光電変換部51aからの信号電荷をデジタルYUV信号等の画像信号に変換し、ボンディングワイヤWを介して支持基板52a上の所定の回路に出力する。Yは輝度信号、U(=R-Y)は赤と輝度信号との色差信号、V(=B-Y)は青と輝度信号との色差信号である。
【0060】
なお、撮像素子は、上述のCMOS型のイメージセンサに限るものでなく、CCD等の他のものを適用したものでもよい。
【0061】
基板52は、その一方の面で撮像素子51と筐体53を支持する硬質の支持基板52aと支持基板52aの他方の面(撮像素子51と反対側の面)にその一端部が接続されたフレキシブルプリント基板52bとで構成されている。支持基板52aは、表裏両面に多数の信号伝達用パッドが設けられており、一方の面でボンディングワイヤWを介して撮像素子51と接続され、他方の面でフレキシブルプリント基板52bと接続されている。
【0062】
フレキシブルプリント基板52bは、支持基板52aと不図示の外部回路(例えば、撮像装置を実装した上位装置が有する制御回路)とを接続し、外部回路から撮像素子51を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けたり、また、デジタルYUV信号を外部回路へ出力したりすることを可能としている。
【0063】
筐体53は、支持基板52aの撮像素子51側の面に撮像素子51を覆うように固定配置されている。即ち、筐体53は、撮像素子51側は撮像素子51を囲むように広く開口されて支持基板52aに当接固定され、他端部が小開口を有するフランジ付きの筒状に形成されている。
【0064】
筐体53の内部には、撮像レンズ10と撮像素子51との間に赤外光カット機能を有する平行平板Fが固定配置されている。
【0065】
Sは開口絞り、L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズであり、撮像素子51の光電変換部51aに対し、被写体像の結像を行うよう構成されている。なお、一点鎖線が各レンズL1?L5の共通する光軸である。
【0066】
撮像レンズ10を構成する各レンズL1?L5は、鏡枠55に保持されている。筐体53は、この鏡枠55及び鏡枠55に保持された撮像レンズ10を内包し、鏡枠55はその外周で筐体53と嵌合され、筐体53の小開口を有するフランジ部で突き当てられ位置決めされている。
【0067】
更に、図示していないが、各レンズL1?L5の間に、不要光をカットする固定絞りを配置してもよい。光線経路の外側に矩形の固定絞りを配置することで、ゴースト、フレアの発生を抑えることができる。
【0068】
図2は、本実施の形態に係る撮像装置50を備えた携帯端末の一例である携帯電話機100の外観図である。
【0069】
同図に示す携帯電話機100は、表示画面D1及びD2を備えたケースとしての上筐体71と、入力部である操作ボタン60を備えた下筐体72とがヒンジ73を介して連結されている。撮像装置50は、上筐体71内の表示画面D2の下方に内蔵されており、撮像装置50が上筐体71の外表面側から光を取り込めるよう配置されている。
【0070】
なお、この撮像装置の位置は上筐体71内の表示画面D2の上方や側面に配置してもよい。また携帯電話機は折りたたみ式に限るものではないのは、勿論である。
【0071】
図3は、携帯電話機100の制御ブロック図の一例である。
【0072】
同図に示すように、撮像装置50は、フレキシブルプリント基板52bを介し、携帯電話機100の制御部101と接続され、輝度信号や色差信号等の画像信号を制御部101へ出力する。
【0073】
一方、携帯電話機100は、各部を統括的に制御すると共に、各処理に応じたプログラムを実行する制御部(CPU)101と、番号等を指示入力するための入力部である操作ボタン60と、所定のデータ表示や撮像した画像を表示する表示画面D1、D2と、外部サーバとの間の各種情報通信を実現するための無線通信部80と、携帯電話機100のシステムプログラムや各種処理プログラム及び端末ID等の必要な諸データを記憶している記憶部(ROM)91と、制御部101により実行される各種処理プログラムやデータ、若しくは処理データ、撮像装置50による画像データ等を一時的に格納したり、作業領域として用いられる一時記憶部(RAM)92を備えている。
【0074】
また、撮像装置50から入力された画像信号は、携帯電話機100の制御部101により、不揮発性記憶部(フラッシュメモリ)93に記憶されたり、或いは表示画面D1、D2に表示されたり、更には、無線通信部80を介し画像情報として外部へ送信されるようになっている。なお、不図示であるが携帯電話機100には、音声を入出力するマイク及びスピーカ等を有している。
【実施例】
【0075】
以下に、本発明の撮像レンズの実施例を示す。各実施例に使用する記号は下記の通りである。
【0076】
f :撮像レンズ全系の焦点距離
fB :バックフォーカス
F :Fナンバー
2Y :固体撮像素子の撮像面対角線長
ENTP:入射瞳位置(第1面から入射瞳位置までの距離)
EXTP:射出瞳位置(撮像面から射出瞳位置までの距離)
H1 :前側主点位置(第1面から前側主点位置までの距離)
H2 :後側主点位置(最終面から後側主点位置までの距離)
r :曲率半径
d :軸上面間隔
Nd :レンズ材料のd線に対する屈折率
νd :レンズ材料のアッベ数
また各実施例において、各面番号の後に「*」が記載されている面が非球面形状を有する面である。
【0077】
非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとして以下の(数1)で表す。
【0078】
【数1】

ただし、
Ai:i次の非球面係数
R :曲率半径
K :円錐定数
【0079】
なお、非球面係数において、10のべき乗数(例えば、2.5×10^(-02))をE(例えば、2.5E-02)を用いて表すものとする。
【0080】
(実施例1)
実施例1の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.65mm
fB=0.79mm
F=2.06
2Y=7.140mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-3.52mm
H1=-1.76mm
H2=-4.86mm
実施例1の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.21857E+00,A4=0.29339E-03,A6=0.47203E-03,A8=-0.12988E-02,A10=0.10888E-02,A12=-0.34643E-03,A14=0.34629E-04,A16=0.40700E-06
第3面
K=0.30000E+02,A4=0.58273E-02,A6=0.18979E-02,A8=0.75933E-03,A10=-0.13931E-03,A12=-0.46432E-03,A14=0.57197E-04,A16=-0.20970E-05
第4面
K=0.63662E+01,A4=-0.40425E-01,A6=0.17426E-01,A8=-0.72085E-02,A10=0.29070E-02,A12=-0.11301E-02,A14=-0.64825E-04
第5面
K=-0.42466E+01,A4=0.33662E-02,A6=0.17440E-01,A8=-0.91768E-02,A10=0.71040E-02,A12=-0.14212E-02,A14=0.11035E-04
第6面
K=0.32082E+02,A4=-0.48243E-01,A6=-0.10597E-01,A8=0.53627E-02,A10=0.30361E-03,A12=0.77117E-03,A14=0.76282E-04
第7面
K=0.30000E+02,A4=-0.31204E-01,A6=0.35199E-03,A8=0.36759E-03,A10=0.75107E-03,A12=0.11709E-03,A14=-0.63981E-04
第8面
K=0.19894E+01,A4=0.76139E-02,A6=0.30431E-02,A8=0.43518E-04,A10=-0.11382E-03,A12=-0.65140E-05,A14=0.19280E-05
第9面
K=-0.39657E+01,A4=-0.42077E-01,A6=0.15382E-01,A8=-0.27107E-02,A10=0.34375E-03,A12=-0.13909E-04,A14=-0.13610E-05
第10面
K=0.61559E+01,A4=-0.43651E-01,A6=0.98617E-02,A8=-0.50206E-03,A10=-0.19419E-03,A12=0.38080E-04,A14=-0.20420E-05
第11面
K=-0.96030E+01,A4=-0.37012E-01,A6=0.71814E-02,A8=-0.10214E-02,A10=0.83677E-04,A12=-0.41810E-05,A14=0.10400E-06
実施例1の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例1の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.134
(2)f2/f=-1.357
(3)r4/f=0.406
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-2.093
(8)|f3|/f=5.583
(9)d456/f=0.265
(10)L/2Y=0.961
実施例1において、全てのレンズはプラスチック材料から形成されている。
【0081】
図4は、実施例1の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図5は、実施例1の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0082】
(実施例2)
実施例2の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.73mm
fB=0.36mm
F=2.06
2Y=7.140mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-3.36mm
H1=-3.08mm
H2=-5.36mm
実施例2の撮像レンズの面データを以下に示す。


非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.21872E+00,A4=-0.43653E-03,A6=0.16254E-02,A8=-0.19526E-02,A10=0.12106E-02,A12=-0.25985E-03,A14=0.13192E-04
第3面
K=-0.30000E+02,A4=0.16876E-01,A6=-0.16928E-02,A8=0.14951E-03,A10=-0.28576E-04,A12=-0.23762E-03,A14=-0.62790E-05
第4面
K=0.14738E+02,A4=-0.16775E-01,A6=0.13255E-01,A8=-0.80227E-02,A10=0.28381E-02,A12=-0.13054E-02,A14=0.91730E-04
第5面
K=-0.36991E+01,A4=0.16472E-02,A6=0.20755E-01,A8=-0.80020E-02,A10=0.49320E-02,A12=-0.20503E-02,A14=0.33114E-03
第6面
K=0.28805E+02,A4=-0.11426E-01,A6=-0.13054E-02,A8=0.52349E-02,A10=-0.10253E-02,A12=-0.75642E-04,A14=0.13900E-03
第7面
K=0.30000E+02,A4=-0.95828E-02,A6=-0.10667E-02,A8=-0.17348E-03,A10=-0.32525E-04,A12=-0.56450E-05,A14=-0.69500E-06
第8面
K=0.30000E+02,A4=-0.31257E-02,A6=-0.98037E-03,A8=-0.12892E-03,A10=-0.19314E-04,A12=-0.64080E-05,A14=-0.28790E-05
第9面
K=-0.57350E+01,A4=-0.35001E-01,A6=0.12792E-01,A8=-0.26529E-02,A10=0.42193E-03,A12=-0.62270E-05,A14=-0.31110E-05
第10面
K=0.49387E+00,A4=-0.42585E-01,A6=0.11271E-01,A8=-0.56345E-03,A10=-0.19862E-03,A12=0.38293E-04,A14=-0.19550E-05
第11面
K=-0.22116E+02,A4=-0.31591E-01,A6=0.59975E-02,A8=-0.88137E-03,A10=0.81496E-04,A12=-0.47600E-05,A14=0.11100E-06
実施例2の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例2の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.133
(2)f2/f=-1.232
(3)r4/f=0.475
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-1.772
(8)|f3|/f=15.518
(9)d456/f=0.298
(10)L/2Y=0.961
実施例2において、全てのレンズはプラスチック材料から形成されている。
【0083】
図6は、実施例2の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図7は、実施例2の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0084】
(実施例3)
実施例3の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.61mm
fB=0.66mm
F=2.06
2Y=7.140mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-3.33mm
H1=-2.29mm
H2=-4.96mm
実施例3の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.22694E+00,A4=0.18590E-04,A6=0.11569E-02,A8=-0.13986E-02,A10=0.10509E-02,A12=-0.33663E-03,A14=0.47668E-04,A16=0.13853E-04
第3面
K=0.30000E+02,A4=0.17132E-02,A6=0.43435E-02,A8=0.10139E-02,A10=-0.10033E-03,A12=-0.40770E-03,A14=0.10269E-03,A16=0.51383E-04
第4面
K=0.60221E+01,A4=-0.39201E-01,A6=0.15832E-01,A8=-0.70161E-02,A10=0.32874E-02,A12=-0.96583E-03,A14=-0.62578E-04
第5面
K=-0.32826E+01,A4=0.12941E-03,A6=0.15212E-01,A8=-0.76313E-02,A10=0.74565E-02,A12=-0.15810E-02,A14=-0.15762E-03
第6面
K=0.32073E+02,A4=-0.40141E-01,A6=-0.46016E-02,A8=0.70656E-02,A10=0.50951E-03,A12=0.52547E-03,A14=-0.96185E-04
第7面
K=0.10896E+02,A4=-0.34996E-01,A6=0.30209E-02,A8=0.79884E-03,A10=0.78677E-03,A12=0.10670E-03,A14=-0.76501E-04
第8面
K=0.30000E+02,A4=0.47224E-02,A6=0.18239E-02,A8=-0.43199E-04,A10=-0.12179E-03,A12=-0.68420E-05,A14=0.21960E-05
第9面
K=-0.50653E+01,A4=-0.32301E-01,A6=0.15164E-01,A8=-0.27777E-02,A10=0.32857E-03,A12=-0.14988E-04,A14=-0.10960E-05
第10面
K=-0.66386E+01,A4=-0.40847E-01,A6=0.10072E-01,A8=-0.47451E-03,A10=-0.19241E-03,A12=0.37777E-04,A14=-0.21300E-05
第11面
K=-0.90272E+01,A4=-0.30972E-01,A6=0.65030E-02,A8=-0.96594E-03,A10=0.84387E-04,A12=-0.43170E-05,A14=0.10600E-06
実施例3の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例3の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.158
(2)f2/f=-1.619
(3)r4/f=0.426
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-1.991
(8)|f3|/f=5.862
(9)d456/f=0.231
(10)L/2Y=0.961
実施例3において、全てのレンズはプラスチック材料から形成されている。
【0085】
図8は、実施例3の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図9は、実施例3の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0086】
(実施例4)
実施例4の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.61mm
fB=0.36mm
F=2.06
2Y=7.140mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-3.38mm
H1=-2.80mm
H2=-5.25mm
実施例4の撮像レンズの面データを以下に示す。


非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.29377E+00,A4=0.15368E-02,A6=0.24805E-02,A8=-0.17788E-02,A10=0.11217E-02,A12=-0.24895E-03,A14=0.62224E-04
第3面
K=-0.30000E+02,A4=0.16680E-01,A6=-0.14116E-02,A8=0.17823E-02,A10=0.45256E-04,A12=-0.32581E-03,A14=0.31983E-03
第4面
K=-0.25530E+01,A4=-0.36923E-01,A6=0.15093E-01,A8=-0.76225E-02,A10=0.35689E-02,A12=-0.82534E-03,A14=0.90528E-04
第5面
K=-0.35968E+01,A4=-0.79084E-02,A6=0.12894E-01,A8=-0.82870E-02,A10=0.55697E-02,A12=-0.18973E-02,A14=0.26203E-03
第6面
K=0.29911E+02,A4=-0.91254E-02,A6=-0.70032E-02,A8=0.38774E-02,A10=-0.62823E-03,A12=0.13750E-03,A14=0.82812E-04
第7面
K=-0.82136E+01,A4=-0.21808E-01,A6=-0.99771E-03,A8=0.13069E-04,A10=0.70065E-04,A12=0.32811E-04,A14=0.10138E-04
第8面
K=-0.10688E+02,A4=0.23875E-02,A6=0.78342E-03,A8=0.20442E-03,A10=0.15400E-04,A12=-0.23940E-05,A14=-0.11160E-05
第9面
K=-0.53403E+01,A4=-0.29088E-01,A6=0.13318E-01,A8=-0.27984E-02,A10=0.39290E-03,A12=-0.76800E-05,A14=-0.23880E-05
第10面
K=0.11262E+02,A4=-0.52401E-01,A6=0.10923E-01,A8=-0.55106E-03,A10=-0.19886E-03,A12=0.38280E-04,A14=-0.19510E-05
第11面
K=-0.97709E+01,A4=-0.31957E-01,A6=0.61905E-02,A8=-0.91975E-03,A10=0.81571E-04,A12=-0.45010E-05,A14=0.12400E-06
実施例4の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例4の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.477
(2)f2/f=-1.190
(3)r4/f=0.361
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-2.171
(8)|f3|/f=1.510
(9)d456/f=0.370
(10)L/2Y=0.960
実施例4において、全てのレンズはプラスチック材料から形成されている。
【0087】
図10は、実施例4の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図11は、実施例4の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0088】
(実施例5)
実施例5の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.77mm
fB=0.23mm
F=2.06
2Y=7.140mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-3.41mm
H1=-3.38mm
H2=-5.54mm
実施例5の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.20251E+00,A4=-0.79646E-03,A6=0.18757E-02,A8=-0.17493E-02,A10=0.12709E-02,A12=-0.31631E-03,A14=0.91500E-05,A16=0.16924E-04
第3面
K=0.30000E+02,A4=-0.50808E-02,A6=0.11253E-01,A8=-0.38116E-02,A10=0.94986E-03,A12=0.30224E-04,A14=-0.12530E-03,A16=0.64213E-04
第4面
K=0.16136E+01,A4=-0.49199E-01,A6=0.19614E-01,A8=-0.87208E-02,A10=0.23983E-02,A12=-0.62276E-03,A14=0.25973E-04
第5面
K=-0.30823E+01,A4=0.71074E-03,A6=0.13793E-01,A8=-0.72002E-02,A10=0.63443E-02,A12=-0.26787E-02,A14=0.42393E-03,
第6面
K=0.30000E+02,A4=-0.43396E-01,A6=0.23275E-02,A8=0.26839E-02,A10=0.86392E-03,A12=0.69765E-03,A14=-0.24180E-03
第7面
K=-0.30000E+02,A4=-0.74959E-01,A6=0.10109E-01,A8=-0.26199E-03,A10=0.73873E-03,A12=0.21845E-03,A14=-0.85434E-04
第8面
K=-0.18613E+01,A4=-0.33465E-01,A6=0.85736E-04,A8=0.14325E-02,A10=-0.70444E-04,A12=-0.28393E-04,A14=0.23740E-05
第9面
K=-0.70987E+01,A4=-0.27789E-01,A6=0.89909E-02,A8=-0.25339E-02,A10=0.37953E-03,A12=-0.12827E-04,A14=-0.99000E-06
第10面
K=-0.18307E+01,A4=-0.36272E-01,A6=0.90771E-02,A8=-0.43830E-03,A10=-0.19921E-03,A12=0.37408E-04,A14=-0.18940E-05
第11面
K=-0.30000E+02,A4=-0.30376E-01,A6=0.54714E-02,A8=-0.85228E-03,A10=0.85435E-04,A12=-0.55890E-05,A14=0.17600E-06
実施例5の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例5の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.190
(2)f2/f=-1.981
(3)r4/f=0.357
(4)ν1-ν2=57.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-2.198
(8)|f3|/f=2.063
(9)d456/f=0.278
(10)L/2Y=0.960
実施例5においては、第1レンズはガラスモールドレンズ、第2レンズから第5レンズはプラスチック材料から形成されている。
【0089】
図12は、実施例5の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図13は、実施例5の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0090】
(実施例6)
実施例6の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=4.93mm
fB=1.00mm
F=2.06
2Y=7.140mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-3.78mm
H1=-0.15mm
H2=-3.92mm
実施例6の撮像レンズの面データを以下に示す。


非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.19361E+00,A4=-0.12007E-03,A6=0.10971E-02,A8=-0.21027E-02,A10=0.10782E-02,A12=-0.32493E-03,A14=-0.18897E-04,A16=-0.17190E-04
第3面
K=0.19270E+02,A4=0.69555E-02,A6=0.15205E-02,A8=-0.39410E-02,A10=-0.11630E-02,A12=-0.38025E-03,A14=0.45100E-03,A16=-0.15763E-04
第4面
K=0.80889E+01,A4=-0.31840E-01,A6=0.15405E-01,A8=-0.11624E-01,A10=0.10547E-02,A12=-0.11480E-02,A14=0.60122E-03
第5面
K=-0.79886E+01,A4=-0.15359E-01,A6=0.71172E-02,A8=-0.12256E-01,A10=0.43282E-02,A12=-0.25095E-02,A14=0.35186E-03
第6面
K=-0.30000E+02,A4=-0.86169E-01,A6=-0.13295E-01,A8=-0.26623E-02,A10=-0.25559E-02,A12=0.51722E-03,A14=0.10940E-03
第7面
K=-0.30000E+02,A4=-0.39031E-01,A6=0.82630E-03,A8=0.27459E-03,A10=0.46098E-03,A12=0.70396E-04,A14=-0.19480E-04
第8面
K=-0.29314E+02,A4=0.38879E-02,A6=0.34032E-02,A8=0.13683E-03,A10=-0.13016E-03,A12=-0.12700E-04,A14=0.48110E-05
第9面
K=-0.33988E+01,A4=-0.50420E-01,A6=0.12125E-01,A8=-0.24328E-02,A10=0.43971E-03,A12=-0.91800E-05,A14=-0.14760E-05
第10面
K=-0.50566E+01,A4=-0.54533E-01,A6=0.93922E-02,A8=-0.49089E-03,A10=-0.19221E-03,A12=0.37826E-04,A14=-0.19210E-05
第11面
K=-0.54672E+01,A4=-0.33453E-01,A6=0.64837E-02,A8=-0.10105E-02,A10=0.90814E-04,A12=-0.45890E-05,A14=0.10000E-06
実施例6の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例6の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.375
(2)f2/f=-2.345
(3)r4/f=0.613
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-0.929
(8)|f3|/f=3.103
(9)d456/f=0.258
(10)L/2Y=0.961
実施例6において、全てのレンズはプラスチック材料から形成されている。
【0091】
図14は、実施例6の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図15は、実施例6の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0092】
(実施例7)
実施例7の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.68mm
fB=0.81mm
F=2.06
2Y=7.140mm
ENTP=0.83mm
EXTP=-3.43mm
H1=-1.11mm
H2=-4.88mm
実施例7の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第1面
K=0.23047E+00,A4=0.89763E-04,A6=0.17308E-02,A8=-0.16946E-02,A10=0.10607E-02,A12=-0.31325E-03,A14=0.49546E-04,A16=-0.23560E-05
第2面
K=-0.29994E+02,A4=0.98771E-02,A6=0.11567E-02,A8=-0.91467E-03,A10=0.21042E-03,A12=-0.13949E-03,A14=0.57385E-04,A16=-0.20970E-05
第4面
K=0.62552E+01,A4=-0.40944E-01,A6=0.16012E-01,A8=-0.90175E-02,A10=0.25719E-02,A12=-0.30065E-03,A14=-0.64825E-04
第5面
K=-0.40017E+01,A4=-0.22330E-02,A6=0.12835E-01,A8=-0.94790E-02,A10=0.52031E-02,A12=-0.11520E-02,A14=0.11035E-04
第6面
K=0.32000E+02,A4=-0.51804E-01,A6=-0.11134E-01,A8=0.26388E-02,A10=-0.15859E-02,A12=0.41871E-03,A14=0.56801E-03
第7面
K=0.23502E+02,A4=-0.27913E-01,A6=-0.18212E-02,A8=-0.46301E-03,A10=0.80285E-03,A12=0.20144E-03,A14=-0.36715E-04
第8面
K=-0.13644E+02,A4=0.10267E-01,A6=0.16826E-02,A8=-0.10129E-03,A10=-0.78692E-04,A12=0.57750E-05,A14=-0.10490E-05
第9面
K=-0.40404E+01,A4=-0.39458E-01,A6=0.13630E-01,A8=-0.26403E-02,A10=0.35834E-03,A12=-0.14324E-04,A14=-0.17910E-05
第10面
K=-0.24851E+02,A4=-0.42443E-01,A6=0.95223E-02,A8=-0.53673E-03,A10=-0.19538E-03,A12=0.37876E-04,A14=-0.20480E-05
第11面
K=-0.80235E+01,A4=-0.31123E-01,A6=0.64172E-02,A8=-0.97433E-03,A10=0.83458E-04,A12=-0.43540E-05,A14=0.11500E-06
実施例7の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例7の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.237
(2)f2/f=-1.263
(3)r4/f=0.392
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-2.175
(8)|f3|/f=13.625
(9)d456/f=0.223
(10)L/2Y=1.005
実施例7において、全てのレンズはプラスチック材料から形成されている。
【0093】
図16は、実施例7の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図17は、実施例7の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0094】
(実施例8)
実施例8の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.61mm
fB=0.70mm
F=2.06
2Y=7.140mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-3.60mm
H1=-1.69mm
H2=-4.90mm
実施例8の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.15508E+00,A4=-0.87045E-03,A6=0.69963E-03,A8=-0.16953E-02,A10=0.97778E-03,A12=-0.33620E-03,A14=0.36419E-04,A16=-0.61097E-05
第3面
K=0.24933E+02,A4=-0.23260E-02,A6=0.17948E-02,A8=-0.28039E-03,A10=-0.38440E-03,A12=-0.36371E-03,A14=0.15315E-03,A16=-0.23132E-04
第4面
K=0.86801E+01,A4=-0.28104E-01,A6=0.17251E-01,A8=-0.76766E-02,A10=0.27746E-02,A12=-0.11333E-02,A14=0.76469E-04
第5面
K=-0.36516E+01,A4=0.59919E-02,A6=0.18297E-01,A8=-0.87590E-02,A10=0.67621E-02,A12=-0.14959E-02,A14=-0.18450E-03
第6面
K=0.24844E+02,A4=-0.32566E-01,A6=0.26232E-03,A8=0.57545E-02,A10=0.53935E-03,A12=0.73479E-03,A14=-0.29141E-03
第7面
K=0.18273E+02,A4=-0.29240E-01,A6=0.49183E-02,A8=0.91335E-03,A10=0.58095E-03,A12=0.80029E-04,A14=-0.55161E-04
第8面
K=0.25000E+02,A4=-0.13819E-02,A6=0.13979E-02,A8=0.18682E-03,A10=-0.60174E-04,A12=-0.90736E-06,A14=0.45223E-06
第9面
K=-0.56352E+01,A4=-0.31650E-01,A6=0.13922E-01,A8=-0.28640E-02,A10=0.32907E-03,A12=-0.13209E-04,A14=-0.45117E-06
第10面
K=0.53311E+01,A4=-0.41119E-01,A6=0.96922E-02,A8=-0.53135E-03,A10=-0.19677E-03,A12=0.37983E-04,A14=-0.19656E-05
第11面
K=-0.11151E+02,A4=-0.32603E-01,A6=0.62546E-02,A8=-0.93502E-03,A10=0.83336E-04,A12=-0.45432E-05,A14=0.11774E-06
実施例8の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例8の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.209
(2)f2/f=-1.322
(3)r4/f=0.452
(4)ν1-ν2=29.8
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-1.910
(8)|f3|/f=7.047
(9)d456/f=0.291
(10)L/2Y=0.960
実施例8においては、第1レンズはガラスモールドレンズ、第2レンズから第5レンズはプラスチック材料から形成されている。
【0095】
図18は、実施例8の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図19は、実施例8の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0096】
(実施例9)
実施例9の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=3.61mm
fB=0.39mm
F=2.06
2Y=4.48mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-2.30mm
H1=-1.24mm
H2=-3.22mm
実施例9の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.10631E-01,A4=-0.10057E-01,A6=0.11933E-01,A8=-0.50449E-01,A10=0.71656E-01,A12=-0.58082E-01,A14=0.17190E-01
第3面
K=0.30000E+02,A4=-0.18368E-01,A6=0.81203E-01,A8=-0.99672E-01,A10=0.11165E-01,A12=0.54838E-01,A14=-0.31170E-01
第4面
K=0.81380E+01,A4=-0.14141E+00,A6=0.22888E+00,A8=-0.26223E+00,A10=0.14821E+00,A12=-0.38855E-01,A14=0.59288E-02
第5面
K=-0.49618E+01,A4=-0.16074E-01,A6=0.17837E+00,A8=-0.25983E+00,A10=0.33521E+00,A12=-0.29218E+00,A14=0.11473E+00
第6面
K=0.98544E+00,A4=-0.12169E+00,A6=0.43174E-02,A8=0.51214E-01,A10=-0.23021E-02,A12=0.13907E-01,A14=-0.20352E-01
第7面
K=0.12055E+02,A4=-0.76270E-01,A6=0.21440E-01,A8=-0.88727E-01,A10=0.13836E+00,A12=-0.58141E-01,A14=0.46039E-02
第8面
K=0.30000E+02,A4=0.31981E-01,A6=-0.12836E-01,A8=-0.22187E-01,A10=0.66583E-02,A12=0.66984E-02,A14=-0.21987E-02
第9面
K=-0.49531E+01,A4=-0.10167E+00,A6=0.10512E+00,A8=-0.56999E-01,A10=0.17059E-01,A12=-0.51067E-02,A14=0.10718E-02
第10面
K=-0.20682E+02,A4=-0.17526E+00,A6=0.94906E-01,A8=-0.12382E-01,A10=-0.12609E-01,A12=0.60013E-02,A14=-0.76036E-03
第11面
K=-0.62341E+01,A4=-0.11891E+00,A6=0.62455E-01,A8=-0.23532E-01,A10=0.54495E-02,A12=-0.72881E-03,A14=0.43268E-04
実施例9の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例9の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.534
(2)f2/f=-1.276
(3)r4/f=0.435
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-0.909
(8)|f3|/f=16.613
(9)d456/f=0.271
(10)L/2Y=1.040
実施例9においては、第1レンズはガラスモールドレンズ、第2レンズから第5レンズはプラスチック材料から形成されている。
【0097】
図20は、実施例9の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図21は、実施例9の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0098】
(実施例10)
実施例10の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=3.62mm
fB=0.62mm
F=2.06
2Y=4.50mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-1.95mm
H1=-1.49mm
H2=-3.01mm
実施例10の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.26408E+00,A4=0.29716E-02,A6=0.14665E-01,A8=-0.35400E-01,A10=0.74560E-01,A12=-0.49028E-01,A14=0.18846E-01
第3面
K=-0.30000E+02,A4=0.57582E-01,A6=0.55984E-02,A8=0.29750E-01,A10=-0.87303E-02,A12=-0.66251E-01,A14=0.31630E-01
第4面
K=0.10000E+02,A4=-0.10739E+00,A6=0.15115E+00,A8=-0.20859E+00,A10=0.17872E+00,A12=-0.17956E+00,A14=0.10637E-01
第5面
K=-0.43515E+01,A4=-0.14707E-01,A6=0.17275E+00,A8=-0.20691E+00,A10=0.34057E+00,A12=-0.31457E+00,A14=0.10537E+00
第6面
K=0.29405E+02,A4=-0.12377E+00,A6=-0.13716E-01,A8=0.15016E+00,A10=0.62940E-01,A12=0.65542E-01,A14=-0.12521E+00
第7面
K=0.30000E+02,A4=-0.89231E-01,A6=-0.49504E-02,A8=0.52767E-01,A10=0.35405E-01,A12=-0.80319E-03,A14=-0.17326E-01
第8面
K=-0.20000E+02,A4=-0.65194E-02,A6=0.63353E-02,A8=0.11005E-01,A10=0.17189E-02,A12=-0.14236E-02,A14=-0.22780E-02
第9面
K=-0.44340E+01,A4=-0.14296E+00,A6=0.15642E+00,A8=-0.72174E-01,A10=0.22527E-01,A12=-0.19585E-02,A14=-0.81916E-03
第10面
K=0.78130E+00,A4=-0.12832E+00,A6=0.11001E+00,A8=-0.14964E-01,A10=-0.12910E-01,A12=0.60002E-02,A14=-0.77936E-03
第11面
K=-0.11461E+02,A4=-0.13068E+00,A6=0.70515E-01,A8=-0.24317E-01,A10=0.51457E-02,A12=-0.72477E-03,A14=0.52668E-04
実施例10の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例10の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.277
(2)f2/f=-1.013
(3)r4/f=0.424
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-1.843
(8)|f3|/f=6.640
(9)d456/f=0.223
(10)L/2Y=1.001
実施例10においては、第1レンズはガラスモールドレンズ、第2レンズから第5レンズはプラスチック材料から形成されている。
【0099】
図22は、実施例10の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図23は、実施例10の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0100】
(実施例11)
実施例11の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=4.60mm
fB=0.40mm
F=2.88
2Y=7.14mm
ENTP=0.00mm
EXTP=-3.07mm
H1=-1.50mm
H2=-4.20mm
実施例11の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.34852E+00,A4=0.95169E-03,A6=0.45053E-03,A8=-0.14078E-02,A10=0.11006E-02,A12=0.25515E-03,A14=0.17386E-02
第3面
K=-0.30000E+02,A4=0.27328E-01,A6=0.11966E-02,A8=0.29100E-02,A10=0.21339E-02,A12=0.42425E-03,A14=-0.45296E-03
第4面
K=0.39989E+01,A4=-0.43443E-01,A6=0.25867E-01,A8=-0.38316E-02,A10=0.36971E-02,A12=-0.16886E-02,A14=-0.76694E-03
第5面
K=-0.53885E+01,A4=-0.29279E-02,A6=0.18318E-01,A8=-0.83248E-02,A10=0.56376E-02,A12=-0.20547E-02,A14=0.39571E-04
第6面
K=0.30000E+02,A4=-0.26312E-01,A6=0.20648E-02,A8=0.51607E-02,A10=0.67073E-03,A12=0.22844E-03,A14=-0.23941E-03
第7面
K=0.30000E+02,A4=-0.26519E-01,A6=-0.77065E-03,A8=0.19234E-02,A10=0.86691E-03,A12=0.13548E-03,A14=-0.67858E-04
第8面
K=-0.29838E+02,A4=0.78863E-03,A6=0.14268E-02,A8=0.66303E-03,A10=-0.30077E-04,A12=-0.18786E-04,A14=-0.11717E-05
第9面
K=-0.46460E+01,A4=-0.29285E-01,A6=0.16408E-01,A8=-0.27466E-02,A10=0.34675E-03,A12=-0.14412E-04,A14=-0.25625E-05
第10面
K=0.16766E+02,A4=-0.48178E-01,A6=0.95145E-02,A8=-0.47897E-03,A10=-0.17233E-03,A12=0.39375E-04,A14=-0.23703E-05
第11面
K=-0.62315E+01,A4=-0.29266E-01,A6=0.59213E-02,A8=-0.91132E-03,A10=0.85007E-04,A12=-0.47477E-05,A14=0.12725E-06
実施例11の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。


実施例11の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.950
(2)f2/f=-1.101
(3)r4/f=0.448
(4)ν1-ν2=32.6
(5)n2=1.632
(6)Pair23/P=-1.238
(8)|f3|/f=4.688
(9)d456/f=0.293
(10)L/2Y=0.836
実施例11においては、第1レンズはガラスモールドレンズ、第2レンズから第5レンズはプラスチック材料から形成されている。
【0101】
図24は、実施例11の撮像レンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図25は、実施例11の撮像レンズの収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0102】
(実施例12)
実施例12の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.03mm
fB=0.37mm
F=2.88
2Y=7.016mm
ENTP=0.64mm
EXTP=-3.04mm
H1=-1.77mm
H2=-4.66mm
実施例12の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.17081E+00,A4=0.57736E-03,A6=0.11941E-02,A8=-0.21949E-03,A10=-0.40061E-03,A12=0.13228E-02,A14=-0.64952E-03
第3面
K=-0.30000E+02,A4=-0.19978E-01,A6=0.35103E-01,A8=-0.29652E-01,A10=0.15784E-01,A12=-0.14700E-02,A14=-0.42152E-02
第5面
K=-0.10189E+02,A4=-0.21921E-01,A6=0.44111E-01,A8=-0.49675E-01,A10=0.41320E-01,A12=-0.14420E-01,A14=-0.70668E-02
第6面
K=-0.29336E+01,A4=0.68393E-03,A6=0.39910E-01,A8=-0.20513E-01,A10=0.11484E-01,A12=0.80308E-02,A14=-0.12193E-01
第7面
K=0.16240E+02,A4=-0.24158E-01,A6=0.90376E-02,A8=0.29408E-02,A10=0.93887E-02,A12=0.39989E-02,A14=0.25658E-02
第8面
K=0.83881E+00,A4=-0.19966E-01,A6=0.83970E-02,A8=-0.56282E-02,A10=0.25793E-02,A12=-0.55828E-05,A14=0.46892E-03
第9面
K=0.64207E-01,A4=-0.40683E-01,A6=0.23565E-01,A8=-0.48901E-02,A10=-0.44936E-03,A12=0.55284E-03,A14=-0.84814E-04
第10面
K=-0.32016E+01,A4=-0.49758E-01,A6=0.14552E-01,A8=-0.14208E-02,A10=0.25295E-03,A12=-0.28664E-04,A14=-0.10014E-05
実施例12の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例12の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.32
(2)f2/f=-1.47
(3)r4/f=0.46
(4)v1-v2=38.8
(5)n2=2.002
(6)Pair23/P=-2.86
(8)|f3|/f=1.69
(9)d456/f=0.38
(10)L/2Y=0.85
実施例12においては、第1レンズ、第2レンズはガラスモールドレンズ、第3レンズから第5レンズはプラスチック材料から形成されている。
【0103】
図26は実施例12のレンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図27は実施例12の収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
【0104】
(実施例13)
実施例13の撮像レンズの全体諸元を以下に示す。
f=5.07mm
fB=0.3mm
F=2.79
2Y=7.016mm
ENTP=0.66mm
EXTP=-3.09mm
H1=-1.87mm
H2=-4.78mm
実施例13の撮像レンズの面データを以下に示す。

非球面係数を以下に示す。
第2面
K=0.16048E+00,A4=0.44085E-03,A6=0.16448E-02,A8=-0.13931E-02,A10=-0.66799E-03,A12=0.27957E-02,A14=-0.16437E-02
第3面
K=-0.30000E+02,A4=-0.15140E-01,A6=0.38292E-01,A8=-0.40451E-01,A10=0.21525E-01,A12=-0.49219E-02,A14=-0.38410E-02
第5面
K=-0.15084E+02,A4=-0.27916E-01,A6=0.58588E-01,A8=-0.66309E-01,A10=0.51360E-01,A12=-0.28248E-01,A14=-0.12346E-02
第6面
K=-0.30864E+01,A4=0.55676E-03,A6=0.54032E-01,A8=-0.26718E-01,A10=0.91528E-02,A12=0.89625E-02,A14=-0.12265E-01
第7面
K=0.18880E+02,A4=-0.28541E-01,A6=0.10280E-01,A8=-0.82048E-04,A10=0.81285E-02,A12=0.37207E-02,A14=0.30301E-02
第8面
K=0.91085E+00,A4=-0.23223E-01,A6=0.10704E-01,A8=-0.78952E-02,A10=0.32298E-02,A12=-0.41123E-03,A14=0.40575E-03
第9面
K=-0.10664E+00,A4=-0.46339E-01,A6=0.31462E-01,A8=-0.63701E-02,A10=-0.67015E-03,A12=0.84181E-03,A14=-0.14368E-03
第10面
K=-0.28588E+01,A4=-0.52964E-01,A6=0.18411E-01,A8=-0.19022E-02,A10=0.33631E-03,A12=-0.48093E-04,A14=-0.17968E-05
実施例13の撮像レンズの単レンズデータを以下に示す。

実施例13の撮像レンズの条件式(1)?(6),(8)?(10)に対応する値を以下に示す。
(1)f12/f=1.33
(2)f2/f=-1.13
(3)r4/f=0.42
(4)v1-v2=37.5
(5)n2=1.847
(6)Pair23/P=-2.66
(8)|f3|/f=1.53
(9)d456/f=0.39
(10)L/2Y=0.85
実施例13においては、第1レンズ、第2レンズはガラスモールドレンズ、第3レンズから第5レンズはプラスチック材料から形成されている。
【0105】
図28は実施例13のレンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、L4は第4レンズ、L5は第5レンズ、Sは開口絞り、Iは撮像面を示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。図29は実施例13の収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差)である。
【0106】
ここで、プラスチック材料は温度変化時の屈折率変化が大きいため、第1レンズから第5レンズの全てをプラスチックレンズで構成すると、周囲温度が変化した際に、撮像レンズ全系の像点位置が変動してしまうという問題をかかえてしまう。
【0107】
そこで最近では、プラスチック材料中に無機微粒子を混合させ、プラスチック材料の温度変化を小さくできることが分かってきた。詳細に説明すると、一般に透明なプラスチック材料に微粒子を混合させると、光の散乱が生じ透過率が低下するため、光学材料として使用することは困難であったが、微粒子の大きさを透過光束の波長より小さくすることにより、散乱が実質的に発生しないようにできる。プラスチック材料は温度が上昇することにより屈折率が低下してしまうが、無機粒子は温度が上昇すると屈折率が上昇する。そこで、これらの温度依存性を利用して互いに打ち消しあうように作用させることにより、屈折率変化がほとんど生じないようにすることができる。具体的には、母材となるプラスチック材料に最大長が20ナノメートル以下の無機粒子を分散させることにより、屈折率の温度依存性のきわめて低いプラスチック材料となる。例えばアクリルに酸化ニオブ(Nb_(2)O_(5))の微粒子を分散させることで、温度変化による屈折率変化を小さくすることができる。本発明において、比較的屈折力の大きな正レンズ(L1)、またはすべてのレンズ(L1?L5)に、このような無機粒子を分散させたプラスチック材料を用いることにより、撮像レンズ全系の温度変化時の像点位置変動を小さく抑えることが可能となる。
【0108】
なお、本実施例は、固体撮像素子の撮像面に入射する光束の主光線入射角については、撮像面周辺部において必ずしも十分小さい設計になっていない。しかし、最近の技術では、固体撮像素子の色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイの配列の見直しによって、シェーディングを軽減することができるようになってきた。具体的には撮像素子の撮像面の画素ピッチに対し、色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイの配列のピッチをわずかに小さく設定すれば、撮像面の周辺部にいくほど各画素に対し色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイが撮像レンズ光軸側へシフトするため、斜入射の光束を効率的に各画素の受光部に導くことができる。これにより固体撮像素子で発生するシェーディングを小さく抑えることができる。本実施例は、前記要求が緩和された分について、より小型化を目指した設計例となっている。
【符号の説明】
【0109】
10 撮像レンズ
50 撮像装置
51 撮像素子
52 基板
53 筐体
55 鏡枠
100 携帯電話機
L1 第1レンズ
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
L5 第5レンズ
S 開口絞り
I 撮像面
F 平行平板
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体撮像素子の光電変換部に被写体像を結像させるための撮像レンズであって、
物体側より順に、
正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズと、
負の屈折力を有し像側に凹面を向け、少なくとも一方の面に非球面が形成された第2レンズと、
少なくとも一方の面に非球面が形成された第3レンズと、
正の屈折力を有し像側に凸面を向けた第4レンズと、
負の屈折力を有し像側に凹面を向けた第5レンズと、
からなり、
前記第1レンズから前記第5レンズの各々が接合されずに配置されており、
前記第4レンズの像側面は非球面形状を有し、光軸から周辺に離れるに従って正の屈折力が弱くなる形状であり、
前記第5レンズの像側面は非球面形状を有し、光軸との交点以外の位置に変曲点を有し、
以下の条件式を満足することを特徴とする撮像レンズ。
20<ν1-ν2<70 ・・・(4)
1.60<n2<2.10 ・・・(5)
L/2Y<1.1 ・・・(10)
ただし、
ν1:第1レンズのアッベ数
ν2:第2レンズのアッベ数
n2:第2レンズのd線に対する屈折率
L:撮像レンズ全系の最も物体側のレンズ面から像側焦点までの光軸上の距離
2Y:固体撮像素子の撮像面対角線長
【請求項2】
以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
0.9<f12/f<2.0 ・・・(1)
ただし、
f12:第1レンズと第2レンズの合成焦点距離
f:撮像レンズ全系の焦点距離
【請求項3】
以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像レンズ。
-2.5<f2/f<-1.0 ・・・(2)
0.3<r4/f<0.7 ・・・(3)
ただし、
f2:第2レンズの焦点距離
r4:第2レンズ像側面の曲率半径
f:撮像レンズ全系の焦点距離
【請求項4】
以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
-2.35<Pair23/P<-0.75 ・・・(6)
ただし、
P:前記撮像レンズ全系の屈折力
Pair23:前記第2レンズの像側面(r4)と前記第3レンズの物体側面(r5)とにより形成されるいわゆる空気レンズの屈折力であり、また、屈折力とは焦点距離の逆数であり、上記Pair23は、下記の(7)式で求めることができる。
Pair23={(1-n2)/r4}+{(n3-1)/r5}
-{(1-n2)・(n3-1)・d23/(r4・r5)} ・・・(7)
ただし、
n2:第2レンズのd線に対する屈折率
n3:第3レンズのd線に対する屈折率
r4:第2レンズ像側面の曲率半径
r5:第3レンズ物体側面の曲率半径
d23:第2レンズと第3レンズの軸上の空気間隔
【請求項5】
以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
1.5<|f3|/f<20.0 ・・・(8)
0.2<d456/f<0.4 ・・・(9)
ただし、
f3:第3レンズの焦点距離
d456:第2レンズ像側面と第4レンズ物体側面の軸上の間隔
f:撮像レンズ全系の焦点距離
【請求項6】
前記第3レンズの物体側面は非球面形状を有し、周辺に向かうに従い前記第2レンズ側へ湾曲していくような形状となっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
【請求項7】
前記第2レンズの像側面は非球面形状を有し、光軸から周辺に離れるに従って負の屈折力が弱くなる形状を持つことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
【請求項8】
前記第1レンズ乃至第5レンズの全てがプラスチック材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
【請求項9】
前記第2レンズはメニスカス形状であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
【請求項10】
前記第1レンズの少なくとも一方の面に非球面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像レンズ。
【請求項11】
被写体像を光電変換する固体撮像素子と、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像レンズを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項12】
請求項11に記載の撮像装置を備えたことを特徴とする携帯端末。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2012-09-04 
出願番号 特願2011-261371(P2011-261371)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (G02B)
P 1 41・ 852- Y (G02B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 井上 信  
特許庁審判長 伊藤 昌哉
特許庁審判官 川俣 洋史
北川 清伸
登録日 2012-03-16 
登録番号 特許第4947236号(P4947236)
発明の名称 撮像レンズ、撮像装置及び携帯端末  
代理人 福田 充広  
代理人 福田 充広  

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