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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A23L
管理番号 1266528
審判番号 不服2010-9168  
総通号数 157 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-01-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-04-28 
確定日 2012-11-22 
事件の表示 特願2005-515848「豚骨エキスの製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成17年6月9日国際公開、WO2005/051106〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯・本願発明
本願は、平成16年11月26日(優先権主張 平成15年11月28日 日本国)を国際出願日とする出願であって、平成22年1月29日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成22年4月28日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、同日付けで手続補正がなされ、平成24年7月10日付けで補正却下の決定と同時に拒絶理由が通知され、これに対して、平成24年9月10日付けで意見書及び手続補正書が提出されたものであって、その請求項1及び2に係る発明は、平成24年9月10日付け手続補正書により補正された請求項1及び2に記載されたとおりのものと認められ、その請求項1に係る発明は、以下のとおりのものである。

「120?125℃で10?30秒間の超高温加熱滅菌処理工程を含むことを特徴とする豚骨エキスの製造方法。」(以下、「本願発明」という。)

2 引用刊行物とその記載事項
当審の拒絶理由に引用され、本願優先日前に頒布された刊行物1ないし4には、以下の事項が記載されている。以下、下線は当審で付した。

(1)刊行物1:特開平10-337165号公報の記載事項
(1a)「【請求項1】脱皮・脱胚軸した大豆を70℃?沸点の熱湯に浸漬して抽出した液(抽出液)又はその固形物を用いることを特徴とするスープの製造法。
【請求項2】スープの乾燥固形分中抽出液の乾燥固形分の割合が10?70重量%である請求項1の製造法。
【請求項3】スープの乾燥固形分中ブイヨンの乾燥固形分の割合が5?30重量%である請求項1又は請求項2の製造法。
【請求項4】抽出液とブイヨンを加熱し、濾過する請求項1乃至請求項3のいずれかの製造法。
【請求項5】スープがコンソメスープである請求項1乃至請求項4のいずれかの製造法。」

(1b)「【0003】一般にコンソメスープは以下のようにして製造される。水に鳥ガラ、牛骨、豚骨等を加え、沸騰させアクを取る。或いは、水に市販のブイヨンを溶解させて代わりに用いても良い。次に、この液に、玉ねぎ、にんじん、セロリ等の野菜を入れ、更に風味付けにブーケガルニ、月桂樹等のハーブを添加し弱火で煮込む。次に、シノワ等のざる等で、濾過し、濾液を得る。この濾液に食塩、胡椒等の調味料を加え完成させる。或いは、この濾液をスープの素にして、更にオニオンスープ、コーンスープ等に加工することもできる。」

(1c)「【0022】この抽出液をベースに公知の方法により各種野菜、肉、ブイヨン、調味剤等を各種組合せて、コンソメスープを作ることができる。
【0023】本発明のスープに用いる抽出液の量は、スープの乾燥固形分中抽出液の乾燥固形分の割合で10?70重量%、好ましくは20?60重量%、更に好ましくは20?50重量%が適当である。
【0024】抽出液の乾燥固形分量が少ないと、コク味が足りず、量が多いと味が濃くなる傾向がある。
【0025】本発明のスープの乾燥固形分中旨味成分であるブイヨンの乾燥固形分の割合は、通常5?30重量%、好ましくは10?20重量%が適当である。
【0026】通常、ブイヨン(bouillon)は、ウシ・ニワトリの骨(ホネ)などを煮てとったスープ用の出汁であるが、骨以外にも鶏、牛、豚等を利用することが出来る。尚、ブイヨンには市販の固形ブイヨンを使用することも出来る。
・・・
【0029】本発明のコンソメスープは抽出液とブイヨン、必要により野菜などのその他の原料を加熱し、濾過して透明なスープとすることが出来る。或いは、各々加熱してあとで両者をアセプチックブレンド(無菌的混合)することも出来る。
【0030】加熱は、高温殺菌、低温殺菌等の加熱態様があるのでその態様は特に限定しないが、保存性を高める為には120?150℃、2?5秒の高温殺菌、レトルト殺菌、缶詰殺菌等の加熱が適当である。
【0031】通常、高温殺菌(VTIS等の直接殺菌、プレート加熱等の間接殺菌等)装置を利用することが出来る。」

(2)刊行物2:特開平7-298861号公報の記載事項
(2a)「【0002】
【従来の技術】従来、一般に、食品等の殺菌方法として、食品等に高温加熱処理を施す加熱殺菌法が広範に採用されているが、当該加熱殺菌法によると、その加熱殺菌工程において食品等に必要以上の熱履歴を与えることになり不可避的にその品質の変性、劣化、着色等が惹起される。特に、耐熱芽胞菌等の耐熱性を有する微生物の存在が推定される飲料等の殺菌においては、従来、例えば、過熱蒸気と混合する直接蒸気加熱方式又はプレートヒーター等を用いた間接加熱方式によるUHT装置等の超高温加熱殺菌法が広く採用されているが、このような加熱殺菌法を利用する場合、食品等の被処理物品の品質劣化等を抑制し得る何らかの処理を施すことが必要であり、かつ効率のよい加熱殺菌処理を施すことが重要である。」

(2b)「【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来技術において、直接蒸気加熱方式のUHT装置では、殺菌温度範囲への加熱がほぼ瞬間的に行われる反面、蒸気からの不純物の混入、蒸気除去工程の制御が困難であること、また、間接加熱方式のUHT装置では直接蒸気加熱方式に比べて伝熱速度が遅く、殺菌温度範囲に達するまでに数十秒から数分の昇温時間及び予備加熱を要するため、必要以上の熱履歴を被処理物品に与えてしまうこと・・・種々の問題点があった。」

(3)刊行物3:特開2001-245633号公報の記載事項
(3a)「【0004】また一方、レトルトソフトバック入り濃厚流動食の製造の観点から次に示すような問題が挙げられる。流動食は、運搬や長期在庫保管等のために、滅菌・殺菌処理が施される。この際には、通常2とおりの方法が挙げられる。(1)流動食を高熱(UHT)処理で殺菌し、無菌室等の包装室内で容器に包装する方法。(2)一旦レトルトパウチ等の容器包装した後、レトルト殺菌する方法。前者の場合には、通常、130?150℃、より好ましくは135?145℃、で2秒?60秒間処理される。また、後者のレトルト殺菌をする場合には、110?130℃、より好ましくは、120?130℃、5分?40分間処理される。レトルト殺菌の場合には、温水中で、加圧で処理されるため、自立性の容器が好ましい。これらの加熱処理の場合には、その内容物が、たんぱく質やその分解物を多く含有する関係上、特に包装内の空気と濃厚流動食液の界面にいわゆる「こげ」の現象が生じることがある。「こげ」が生じると、見た目に悪いだけでなく、「こげ」が包装内面から剥がれると、チューブ等の管中や容器の出口付近でつまる原因や、流動液投与の影響が生じるので好ましくない。」

(3b)「【0014】本発明の濃厚流動食は、ソフトバックに充填後密封されてレトルト熱処理(110?130℃)を受けるか、または高温滅菌処理(130?150℃)を受けた後無菌状態でソフトバックに充填する。ただしレトルト処理の場合は、ソフトバック、スパウト、カバーキャップのいずれもが、レトルト処理に耐える材質であることが必要である。」

(3c)「【0015】次に本発明の内溶液である濃厚流動食について説明する。本発明の濃厚流動食には、長期間保存した場合にもクリーミング現象の発生もなく、安定して良好な乳化状態を保つことが必要とされる。液状の濃厚流動食は、たんぱく質および/またはその分解物、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、安定剤、乳化剤および水を主成分とする。さらに炭素数14?18の飽和脂肪酸0.005?0.1重量%(内容物液に対して)を添加することが望ましい。たんぱく質および/またはその分解物には、消化しやすく、かつ栄養価の高いものが使用される。たんぱく質および/またはその分解物としては、例えば、カゼインナトリウム、乳たんぱく質、鶏卵たんぱく質、大豆たんぱく質、魚たんぱく質、肉たんぱく質、ゼラチンなど、およびこれらの分解物とが挙げられる。これらの1種または2種以上組み合わせて使用してもよい。脂質としては、例えば、中鎖脂肪酸トリグリセライド、大豆油、コーン油、なたね油、やし油、サフラワー油、エゴマ油、ラード、牛脂、魚油、およびこれらの加工油脂が挙げられる。これらの脂質は、市販品を用いてもよいし、事前に加工して用いてもよい。糖類としては、単糖類、二糖類、少糖類および多糖類が挙げられる。なかでも、デキストリン、オリゴ糖等が好ましく挙げられる。前記の糖類は、1種単独で、または2種以上の成分を配合して使用してもよい。」

(4)刊行物4:特開平6-125744号公報の記載事項
(4a)「【0016】・・・滅菌処理は・・・超高温殺菌法(UHT法:例えば130℃で3秒間)、高圧滅菌法(例えば120℃20分)・・・なお、滅菌処理を行う場合には、スクワレン含有組成物中の有用物質ができるだけ熱分解あるいは変性しないように条件を選択することが好ましい。」

3 対比・判断
刊行物1の上記記載事項(特に(1c))には、コンソメスープは、抽出液とブイヨンを各々加熱したあとで混合してもよいことが記載され、このように抽出液とブイヨンを別々に加熱する方法では、加熱した抽出液と混合する前において、加熱した「ブイヨン」が製造されているといえる。また、上記加熱は、保存性を高める為には、120?150℃、2?5秒の高温殺菌が適当であり、高温殺菌は、高温殺菌(VTIS等の直接殺菌、プレート加熱等の間接殺菌等)装置を利用することが記載されているから、刊行物1には、
「ブイヨンを、高温殺菌(VTIS等の直接殺菌、プレート加熱等の間接殺菌等)装置を利用して、120?150℃、2?5秒の高温殺菌する、保存性を高めたブイヨンの製造方法」の発明(以下、「刊行物1発明」という。)が記載されていると認められる。

そこで、本願発明と刊行物1発明とを比較する。
ア 刊行物1発明の「高温殺菌(VTIS等の直接殺菌、プレート加熱等の間接殺菌等)装置を利用して、120?150℃、2?5秒の高温殺菌する」ことについて、VTIS殺菌装置は、UHT殺菌処理装置の一種であることは、例えば、特開昭60-62952号公報(第4頁右上欄7?19行参照。)に記載されるとおりである。
一方、本願発明の「120?125℃で10?30秒間の超高温加熱滅菌処理」することについて、本願明細書(国際公開2005/51106号 第2頁第9行、第5頁6?14行)は、「超高温加熱滅菌処理」が、UHT滅菌処理であり、直接加熱法、間接加熱法のいずれを用いてもよいことが記載されている。
そうすると、両者は、超高温加熱滅菌処理である点で共通する。

イ 刊行物1発明の「ブイヨン」は、刊行物1(上記(1b)(1c))の記載から、鶏、牛、豚等を煮出した出汁であり、エキスといえるものである。
一方、請求項1発明の「豚骨エキス」は、超高温加熱滅菌処理工程を経て製造されたものであり、滅菌により保存性を高めたものといえる。
そうすると、刊行物1発明の「保存性を高めたブイヨン」と、請求項1発明の「豚骨エキス」とは、保存性を高めた動物エキスである点で共通する。

したがって、両者の間には、以下の一致点及び相違点がある。
(一致点)
超高温加熱滅菌処理工程を含む保存性を高めた動物エキスの製造方法である点。

(相違点1)
動物エキスが、本願発明では、「豚骨エキス」であるのに対して、刊行物1発明では、「ブイヨン」である点。

(相違点2)
超高温加熱滅菌処理の条件が、本願発明では、「120?125℃で10?30秒間」であるのに対し、刊行物1発明では、「120?150℃、2?5秒」である点。

そこで、上記各相違点について検討する。
(相違点1について)
刊行物1には、一般にコンソメスープは、豚骨等を材料として用いること(上記(1b))、通常、ブイヨンは、ウシ・ニワトリの骨などを煮てとったもので、豚も利用できることが記載されており(上記(1c))、刊行物1発明の「ブイヨン」を、豚骨を用いて煮出した「豚骨エキス」とすることに、格別の困難性があるとはいえいない。

(相違点2について)
本願発明の超高温加熱滅菌処理の条件について、本願明細書には、豚骨エキスの品質を低下させることなく、芽胞菌と呼ばれる耐熱性の高い微生物の殺菌をすることを目的とし(国際公開2005/51106号 第2頁11?17行)、「UHT滅菌処理の条件は、処理温度が130℃以下であれば、豚骨エキス中の成分、豚骨エキス中の微生物の種類や菌数等に応じて適宜設定することができる。」(同第5頁22?25行)こと記載されている。
そして、ブタ等の畜産製品において、芽胞菌による汚染が問題となることが、本願優先日前に周知の事項であることは、例えば、以下に示すとおりである。
・特開平7-123949号公報(【0005】、【0008】)に、豚肉等の食肉加工品について、耐熱芽胞菌を殺菌することが記載され、
・特開平7-184565号公報(【0009】)に、「高温性耐熱性芽胞菌」を殺菌する対象となる食品として、豚等の肉類が記載され、
・特開2002-234808号公報(【0007】、【0009】)に、畜肉加工品において、耐熱性有芽胞菌が問題となることが記載されている。
そうすると、刊行物1発明の豚等のブイヨンにおいても、芽胞菌による汚染の問題があり、当業者であればそれに対する対策を検討することは当然のことといえる。
一方、刊行物2(上記(2a))には、従来技術として、「耐熱芽胞菌等の耐熱性を有する微生物の存在が推定される飲料等の殺菌においては、従来、例えば、過熱蒸気と混合する直接蒸気加熱方式又はプレートヒーター等を用いた間接加熱方式によるUHT装置等の超高温加熱殺菌法が広く採用されている」との記載があり、この記載によると、耐熱性芽胞菌等が存在する食品では、従来から超高温加熱殺菌処理がなされていたといえる。
刊行物2(上記(2b))には、直接蒸気加熱方式は、殺菌温度範囲への加熱がほぼ瞬間的に行われる反面、蒸気からの不純物の混入、蒸気除去工程の制御が困難であること、また、間接加熱方式では殺菌温度範囲に達するまでに数十秒から数分の昇温時間及び予備加熱を要するため、必要以上の熱履歴を被処理物品に与えてしまう問題点が有ったことが記載されているが、これらの加熱方式により、耐熱芽胞菌等の殺菌が従来から行われている以上、殺菌力に問題があるわけでなく、食品の種類に応じて方式を選択し、以下に記載するように、UHT殺菌の温度及び時間を、殺菌効果及び食品の変性等を考慮して決定することにより解決が可能といえる。
さらに、超高温加熱殺菌処理の条件については、刊行物3(上記(3a)?(3d))に、肉たんぱく質等を含有した流動食を、高熱(UHT)処理で殺菌する条件として、「130?150℃、2?60秒」と記載され、UHT処理の加熱時間として、刊行物1発明の2?5秒よりもさらに長い時間も実施し得ることが示されている。
そして、刊行物4(上記(4a))には、スクワレン含有組成物について、超高温殺菌法(UHT法:例えば130℃で3秒間)で殺菌処理するが、組成物中の有用物質が熱分解や変性しない条件を選択することが記載されており、UHT殺菌の温度及び時間は、殺菌効果及び食品の変性等を考慮して決定する必要があるといえる。
以上のことから、耐熱性芽胞菌等が存在する食品といえる刊行物1発明の豚等の「ブイヨン」について、被処理物の品質の劣化及び滅菌効果を勘案して、「超高温加熱滅菌処理」の処理温度と時間は、当業者が適宜最適化し得ることといえ、超高温加熱滅菌処理の時間として、刊行物3には、130?150℃で「2?60秒」と比較的長い時間が記載されていることを考慮すると、刊行物1発明の「ブイヨン」を豚骨エキスとした際に、その変性等を考慮しつつ、耐熱性芽胞菌が殺菌できるように処理条件を最適化し、「120?125℃で10?30秒間」とすることは、当業者が容易になし得たことといえる。

(発明の効果について)
本願発明の長期間保存できるという効果が、刊行物1ないし4に記載された超高温加熱滅菌処理行うことにより奏されることは、予測し得るものであり格別顕著なものとはいえない。
また、こげ臭が少ないという効果については、レトルト加熱では、レトルト臭だけでなく、こげやこげ臭が発生し、見た目や風味を低下させる欠点があることは、刊行物3(上記(3b))や、特開平6-315354号公報(【0003】)に記載されるとおりであるから、超高温加熱滅菌処理を用い、変性等を考慮しつつ、耐熱性芽胞菌が殺菌できるように処理条件を最適化することにより奏されることは予測し得ることであり、格別顕著な効果とはいえいない。
さらに、チキンエキスに比べて、豚骨エキスにおいて効果が顕著である点については、特にチキンエキスと比較する必然性はなく、豚骨エキスについて、変性等を考慮しつつ、耐熱性芽胞菌が殺菌できるように、処理条件を最適化することにより奏されることは予測し得ることであり、格別顕著な効果とはいえいない。

4 むすび
以上のとおり、本願請求項1に係る発明は、刊行物1ないし4に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、その他の請求項に係る発明についての判断を示すまでもなく本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2012-09-21 
結審通知日 2012-09-25 
審決日 2012-10-10 
出願番号 特願2005-515848(P2005-515848)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A23L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 冨士 良宏  
特許庁審判長 秋月 美紀子
特許庁審判官 齊藤 真由美
菅野 智子
発明の名称 豚骨エキスの製造方法  
代理人 平木 祐輔  
代理人 深見 伸子  
代理人 藤田 節  

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