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審決分類 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない。 C03B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 C03B
管理番号 1267417
審判番号 不服2010-23924  
総通号数 158 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-02-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-10-22 
確定日 2012-11-28 
事件の表示 平成11年特許願第535785号「ガラス化可能物質の溶融及び清澄方法並びに装置」拒絶査定不服審判事件〔平成11年 7月15日国際公開、WO99/35099、平成13年 9月18日国内公表、特表2001-515453〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、1999年1月8日を国際出願日とする出願であって (パリ条約による優先権主張外国庁受理1998年1月9日、仏国)、平成21年2月18日付けで拒絶理由が起案され(発送日は同年3月3日)、同年8月25日付けで意見書及び手続補正書が提出され、同年10月28日付けで拒絶理由が起案され(発送日は同年11月10日)、平成22年5月10日付けで意見書及び手続補正書が提出され、同年6月10日付けで拒絶査定が起案され(発送日は同年6月22日)、これに対し、同年10月22日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正書が提出され、平成23年7月28日付けで特許法第164条第3項に基づく報告書を引用した審尋が起案され(発送日は同年8月2日)、回答書が提出されなかったものである。

第2 平成22年10月22日付け手続補正についての補正の却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成22年10月22日付け手続補正(以下、必要に応じて「本件補正」という。)を却下する。
[理由]
(1)平成22年10月22日付け手続補正は、平成22年5月10日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲を
「 【請求項1】
ガラス化可能物質を溶融するのに必要な熱エネルギーの全て又は一部を、少なくとも1種の酸化剤ガスを用いた燃料の燃焼によって供給し、前記燃料/ガス又は燃焼に起因する気体生成物をガラス化可能物質塊(7)の上面の下に注入して、ガラス化可能物質を発泡体にすること、及び溶融の後のガラス化可能物質の清澄が、0.5?2g/cm^(3)の密度の前記発泡体に対して行われ、そして前記ガラス化可能物質を減圧条件にかける少なくとも1つの工程を含むことを特徴とするガラス化可能物質の溶融及び清澄方法。
【請求項2】
前記酸化剤が空気、酸素富化した空気、又は酸素に基づくことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記燃料が、燃料油又は天然ガスの炭化水素、及び/又は水素に基づくものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ガラス化可能物質が、バッチ物質及び/又はカレット及び/又はガラス化可能スクラップ及び/又は可燃性成分を含むことを特徴とする請求項1?3のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ガラス化可能物質が、ガラス-プラスチック複合材料、ガラス-金属複合材料、有機物質、又は石炭を含むことを特徴とする請求項1?3のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
ガラス化可能物質の溶融を少なくとも1つの溶融容器(2)で行い、この溶融容器(2)が、その側壁を通る及び/又は底面を通る及び/又は屋根(3)若しくは上部構造物から吊り下げられたバーナー(5)を具備し、それによって、それらの燃焼領域(6)又は燃焼ガスが、溶融させるガラス化可能物質塊(7)の中で発達するようにすることを特徴とする請求項1?5のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記酸化剤ガスによる化石燃料の燃焼及び/又はこの燃焼に起因するガスによって作られる燃焼領域(6)が、ガラス化可能物質(7)に対流撹拌を与えることを特徴とする請求項1?6のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記溶融の前に、ガラス化可能物質を最大で900℃まで予熱する工程を行うことを特徴とする請求項1?7のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記清澄操作を、発泡状態のガラスで、密度が1?2g/cm^(3)のガラス化可能物質に行うことを特徴とする請求項1?8のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記清澄を、SO_(3)の形での硫酸塩含有率が最大で100重量ppmであり及び/又は大部分の気泡の直径が少なくとも200μmである発泡状態ガラスで、溶融されたガラス化可能物質に行うことを特徴とする請求項1?9のうちのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
ガラス化可能物質が清澄促進剤を含有することを特徴とする請求項1?10のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
ガラス化可能物質がコークスの還元添加剤であって、硫酸塩、又はハロゲン化物のフッ素に基づく若しくは塩素に基づく添加剤、又はNaNO_(3)の硝酸塩を含有することを特徴とする請求項1?10のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
ガラス化可能物質がコークスの還元添加剤であって、平均粒度が200μm未満のもの、硫酸塩、又はハロゲン化物のフッ素に基づく若しくは塩素に基づく添加剤、又はNaNO_(3)の硝酸塩を含有することを特徴とする請求項1?10のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
ガラス化可能物質の全て又は一部を、溶融しているガラス化可能物質塊の上面の下で、溶融容器(2)に導入することを特徴とする請求項1?13のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
空気雰囲気、窒素の不活性ガスを富化した空気雰囲気、又は窒素の不活性ガスに基づく雰囲気において、減圧条件で清澄操作を行うことを特徴とする請求項1?14のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
清澄の少なくとも一部を行う前記減圧条件が、0.5気圧以下であることを特徴とする請求項1?15のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
清澄の少なくとも一部を行う前記減圧条件が、0.3?0.01気圧であることを特徴とする請求項1?15のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
溶融及び/又は清澄を、最高で1400℃で行うことを特徴とする請求項1?17のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
溶融及び/又は清澄を、最高で1380℃又は1350℃で行うことを特徴とする請求項1?17のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
溶融容器(2)の下流に配置された少なくとも1つの固定区画(9)で清澄を行い、この固定区間の少なくとも1つの領域(14)が減圧条件にされていることを特徴とする請求項1?19のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
溶融容器(2)の下流に配置された少なくとも1つの装置(21)であって、遠心清澄を確実にするために回転することができる装置(21)において清澄操作を行い、前記装置の少なくとも1つの領域(22)が減圧条件にされていることを特徴とする請求項1?19のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
溶融容器(2)の下流に配置された少なくとも1つの装置(21)であって、遠心清澄を確実にするために回転することができる装置(21)において清澄操作を行い、前記装置の最も上流の領域が減圧条件にされていることを特徴とする請求項1?19のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
ガラス化可能物質を溶融及び清澄する設備であって、
燃料と空気又は酸素の酸化剤とを供給されるバーナー(5)を具備した少なくとも1つの溶融容器(2)であって、前記バーナーが、前記燃料/ガス又はそれらの燃焼に起因するガスを、前記溶融容器に導入されたガラス化可能物質塊(7)の上面の下に注入して、ガラス化可能物質を発泡体にするように配置されている溶融容器、及び
前記溶融容器(2)の下流の少なくとも1つの清澄区画(9)であって、前記ガラス化可能物資の清澄が、0.5?2g/cm^(3)の密度の前記発泡体に対して行われる少なくとも1つの減圧された領域を有する清澄区画、
を具備していることを特徴とする設備。
【請求項24】
請求項1?22のうちのいずれか1項の方法を実施することを意図した設備であって、 燃料と空気又は酸素の酸化剤とを供給されるバーナー(5)を具備した少なくとも1つの溶融容器(2)であって、前記バーナーが、前記燃料/ガス又はそれらの燃焼に起因するガスを、前記溶融容器に導入されたガラス化可能物質塊(7)の上面の下に注入して、ガラス化可能物質を発泡体にするように配置されている溶融容器、及び
前記溶融容器(2)の下流の少なくとも1つの清澄区画(9)であって、前記ガラス化可能物資の清澄が、前記発泡体に対して行われる少なくとも1つの減圧された領域を有する清澄区画、
を具備していることを特徴とする設備。
【請求項25】
溶融するガラス化可能物質塊の上面の下にガラス化可能物質を導入する少なくとも1つの手段を前記溶融容器(2)が具備していることを特徴とする請求項23又は24に記載の設備。
【請求項26】
溶融するガラス化可能物質塊の上面の下にガラス化可能物質を導入する少なくとも1つの手段を前記溶融容器(2)が具備しており、それらのうちの少なくとも2つが供給スクリューの供給手段を具備していることを特徴とする請求項23又は24に記載の設備。
【請求項27】
溶融するガラス化可能物質塊の上面の下にガラス化可能物質を導入する少なくとも1つの手段を前記溶融容器(2)が具備しており、それらのうちの少なくとも2つが供給スクリューの供給手段と結合した1又は複数の開口部の形であることを特徴とする請求項23又は24に記載の設備。
【請求項28】
溶融容器(2)の壁が、水の流体を通す冷却装置と結合した耐熱性材料に基づいていることを特徴とする請求項23?27のいずれかの一項に記載の設備。
【請求項29】
溶融しているガラス化可能物質塊と接触させることを意図した溶融容器(2)の壁が、水の流体を通す冷却装置と結合した耐熱性材料に基づいていることを特徴とする請求項23?27のいずれかの一項に記載の設備。
【請求項30】
溶融容器(2)の壁が、モリブテンの金属でライニングされた耐熱性物質に基づいていることを特徴とする請求項23?29のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項31】
溶融しているガラス化可能物質塊と接触させることを意図した溶融容器(2)の壁が、モリブテンの金属でライニングされた耐熱性物質に基づいていることを特徴とする請求項23?29のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項32】
前記ライニングが、耐熱性物質からなる壁からある距離をおいて保持されていることを特徴とする請求項30又は31に記載の設備。
【請求項33】
前記ライニングが、溶融物質と接触するための連続の又は孔をあけられている表面を構成することを特徴とする請求項30?32のいずれか一項に記載の設備。
【請求項34】
溶融容器(2)のバーナー(5)の少なくともいくつかが、ガラス化可能物質塊の中に、酸化剤及び/又は燃料の代わりとして、燃焼に参加しない流体を注入することもできるように設計されていることを特徴とする請求項23?33のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項35】
溶融容器(2)のバーナー(5)の少なくともいくつかが、ガラス化可能物質塊の中に、酸化剤及び/又は燃料の代わりとして、N_(2)の不活性ガス及び/又は水の冷却剤を注入することもできるように設計されていることを特徴とする請求項23?33のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項36】
前記清澄区画(9)が垂直の向きで固定されていること、及び、前記清澄区画(9)が、前記区間の壁と共に少なくとも2つの流路を画定するほぼ垂直な内部隔壁(13)を有し、この少なくとも2つの流路が連続した第1の流路(14)と第2の流路(15)であり、第1の流路(14)は溶融ガラス化可能物質を上方向に流し、第2の流路(15)は前記溶融ガラス化可能物質を下方向に流すことを特徴とする請求項23?35のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
第1の流路(14)が少なくとも部分的に減圧されていることを特徴とする請求項36に記載の設備。
【請求項38】
前記清澄区画(9)の入り口に、溶融ガラス化可能物質のヘッドロスを調節/調整するための1又は複数の手段を具備していることを特徴とする請求項36又は37に記載の設備。
【請求項39】
前記清澄区画が垂直な向きで固定されていること、並びに清澄する溶融物質を上側部分に導入する手段及び、清澄された物質を下側部分で取り出す手段を有しており、前記物質が前記区画内においてあらゆる箇所でほぼ垂直下向きに流れることを特徴とする請求項23?35のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項40】
前記清澄区画が、少なくとも1つの装置(21)を有しており、前記装置(21)が、遠心清澄を確実にするために回転することができ、前記装置の内壁が、その中央の部分で、中空の垂直円筒状の形状をほぼ画定していることを特徴とする請求項23?35のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項41】
前記装置が減圧された上側領域(22)及び周囲圧力の下側領域(30)を有し、これらが、1又は複数の孔をあけられた金属プレート(24)からなる、1又は複数の機械的手段によって互いに分離されていることを特徴とする請求項40に記載の設備。
【請求項42】
流路の固定供給手段(20)によって、前記装置(21)の上側の部分に溶融ガラス化可能物質が供給され、また、前記固定供給手段(20)と前記装置(21)との間に、「動的」シール又は回転シールのシール手段を有することを特徴とする請求項40及び41のいずれかに記載の設備。
【請求項43】
前記装置が、固体粒子を捕らえるための1又は複数の手段を具備していること特徴とする請求項40?42のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項44】
前記装置が、固体粒子を捕らえるための1又は複数の手段を具備しており、これらの手段が下側の領域(30)に配置されており且つこの装置の内壁に作られたノッチ/溝(28)の形であることを特徴とする請求項40?42のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項45】
前記装置(21)の回転速度が100?1500rpmであることを特徴とする請求項40?44のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項46】
前記装置(21)が、固定された機械的手段又はその回転に従う手段を具備しており、この手段は、発泡体をせん断すること及びそれを装置の下側の領域(30)に送ることができ、前記装置の上側の領域(22)に配置されていることを特徴とする請求項40?44のうちのいずれか1項に記載の設備。
【請求項47】
前記装置(21)が、固定された機械的手段又はその回転に従う手段を具備しており、この手段は、発泡体をせん断すること及びそれを装置の下側の領域(30)に送ることができ、この手段が孔をあけられた邪魔板又はフィンの形であり、前記装置の上側の領域(22)に配置されていることを特徴とする請求項40?44のうちのいずれか1項に記載の設備。」と補正するものである。

そして、本件補正は、本件補正前の請求項9を削除し、同項の「前記清澄操作を、発泡状態のガラスで、密度が0.5?2g/cm^(3)のガラス化可能物質に行う」を用いて、本件補正後の請求項1及び請求項23の発泡体を限定し、「0.5?2g/cm^(3)の密度の前記発泡体」と補正するもので、発明を特定するために必要な事項を限定する、いわゆる限定的減縮を目的とする補正を行ったものであることは明らかである。

(2)そこで、本件補正後の請求項1に係る発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものかについて検討する。
(i)平成22年6月10日付け拒絶査定
指摘事項は、以下のとおりである。
「この出願については、平成21年10月28日付け拒絶理由通知書に記載した理由2,4によって、拒絶をすべきものです。
なお、意見書及び手続補正書の内容を検討しましたが、拒絶理由を覆すに足りる根拠が見いだせません。
・・・
理由4(審決注:特許法第36条第4項違反)について
発明の名称の「装置」と請求項24-48の「設備」が整合しない。」
(ii)審判請求書の主張
審判請求人は、「[1]審査官殿は、『理由4について
発明の名称の「装置」と請求項24-48の「設備」が整合しない。』とのご認定である。
この点に関しては、上記2)同日提出の手続補正書の内容についての[3]で説明したように、発明の名称を変更する補正を行ったので、審査官殿ご指摘の点については解消したものと思料する。
以上、拒絶理由4についての[1]は解消されたので、本願請求項に記載の発明は、特許法36条4項に規定された要件を満たすものと思料する。」と主張している。
(iii)平成22年10月22日付け手続補正書
同補正書の補正事項は、「【補正対象書類名】 明細書
【補正対象項目名】 特許請求の範囲」とあるだけであって「発明の名称」は補正されていない。
(iv)当審の判断
(i)?(iii)の経緯から、本願の発明の名称は、依然として「ガラス化可能物質の溶融及び清澄方法並びに装置」であって、本件補正後の特許請求の範囲の請求項23?35及び37?47の「設備」とは、整合していないということができる。
なお、同請求項36は「設備」に係る請求項23?35を引用しているにもかかわらず「方法」の発明であって、それ自体の記載が明確性を欠いているものといわざるを得ない。
そうすると、本願の明細書の記載は不備であるから、特許法第36条第4項の要件を満たしておらず、特許を受けることができない。
(v)
以上のとおりであるから、本願補正発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。そうすると、本件補正は、平成18年法律第55条改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法第17条の2第5項で準用する同法第126条第5項の規定に違反してなされたものである。
(3)むすび
したがって、本件補正は、特許法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1?48に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成22年5月10日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項1?48に記載されたとおりのものである。

第4 原査定の拒絶の理由について
原査定の拒絶の理由4の指摘事項は、前記第2(2)(i)に記載したとおりである。

第5 当審の判断
本願の発明の名称は、平成22年5月10日付けの手続補正書で補正されたように「ガラス化可能物質の溶融及び清澄方法並びに装置」であって同手続補正書によって補正された特許請求の範囲の請求項24?36及び38?48は「設備」である。
なお、同請求項37は「設備」に係る請求項24?35を引用しているにもかかわらず「方法」の発明であって、それ自体の記載が明確性を欠いているものといわざるを得ない。
そうすると、前記第2(2)(iv)に記載したとおり、本願の明細書の記載は不備であるから、特許法第36条第4項の要件を満たしておらず、特許を受けることができない。

第6 むすび
以上のとおりであるから、本願は、依然として、特許法第36条第4項に規定する要件を満たしていないので、拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2012-06-27 
結審通知日 2012-07-03 
審決日 2012-07-17 
出願番号 特願平11-535785
審決分類 P 1 8・ 536- Z (C03B)
P 1 8・ 575- Z (C03B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 櫻木 伸一郎  
特許庁審判長 松本 貢
特許庁審判官 田中 則充
斉藤 信人
発明の名称 ガラス化可能物質の溶融及び清澄方法並びに装置  
代理人 出野 知  
代理人 古賀 哲次  
代理人 石田 敬  
代理人 小林 直樹  
代理人 青木 篤  
代理人 小林 良博  

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