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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06Q
管理番号 1268984
審判番号 不服2011-23227  
総通号数 159 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-03-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2011-10-28 
確定日 2013-01-17 
事件の表示 特願2005-319907「エチケット向上支援システム」拒絶査定不服審判事件〔平成19年 5月24日出願公開、特開2007-128253〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯

本願は、平成17年11月2日の出願であって、平成22年11月15日付けの拒絶理由通知に応答して、平成23年1月18日付けで手続補正がなされたが、平成23年7月28日付けで拒絶査定がなされた。
これに対して、平成23年10月28日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正がなされた。
そして、平成24年7月26日付けの審尋に対して、平成24年9月20日付けで回答書が提出されたものである。

2.平成23年10月28日付けの手続補正に対する補正却下の決定

[補正却下の結論]
平成23年10月28日付け手続補正を却下する。

[理由]
(1)補正の内容
平成23年10月28日付け手続補正(以下、「本件補正」という。)は、少なくとも以下の補正を含むものである。
補正前の特許請求の範囲(平成23年1月18日付け手続補正での補正)の

(1-1)「 【請求項1】
公共空間内に所在している複数の者が所持している複数の携帯端末から受信した前記公共空間内の各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報とを集計する情報集計装置と、集計された前記各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報との集計結果を表示する表示装置とを備え、
前記情報集計装置は、
前記携帯端末と通信回線を介して情報を送受信する通信手段と、
受信した前記各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報とを集計する集計手段と、
該集計手段により集計された各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報との集計結果を格納する集計結果格納手段と、
前記集計結果格納手段に格納された前記各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報との集計結果を前記表示装置により表示させる制御手段と
を有し、
前記表示装置は、前記公共空間において、前記公共空間内に所在している複数の者に対して前記集計結果を表示する場所に設置されている ことを特徴とするエチケット向上支援システム。」とあったものを

(1-2)「 【請求項1】
公共空間内に所在している複数の者が所持している複数の携帯端末から受信した前記公共空間内の各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報とを集計する情報集計装置と、集計された前記各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報との集計結果を表示する表示装置とを備え、
前記情報集計装置は、
前記携帯端末と通信回線を介して情報を送受信する通信手段と、
受信した前記各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報とを集計する集計手段と、
該集計手段により集計された各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報との集計結果を格納する集計結果格納手段と、
前記集計結果格納手段に格納された前記各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報との集計結果を前記表示装置により表示させる制御手段と
を有し、
前記表示装置は、前記公共空間において、前記公共空間内に所在している複数の者に対して前記集計結果を表示する場所であって、前記公共空間に所在している複数の者が同時に見ることのできる場所に設置されている
ことを特徴とするエチケット向上支援システム。」と補正しようとするものである。

すると、本件補正は、
請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「集計結果を表示する場所」について「前記公共空間に所在している複数の者が同時に見ることのできる場所」との限定を付加するものであって、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)補正の適否

(イ)引用例1
原査定の拒絶理由で引用された特開2004-205202号公報(以下、「引用例1」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。

(a)「【0049】
以下本発明を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態の概略的な基本構成を示しており、温熱環境を構築するエリア(例えば建物内のフロア、各部屋、或いは広域な公共エリア)Aに設置されるコントローラを含む空調設備のような環境設備機器(以下温熱環境設備機器という)1と、通信ネットワークNT上の端末である温熱環境情報取得手段2と、温熱環境情報取得手段2で入力された温熱環境の快適度を示す後述する感覚情報Inf1や環境要望情報Inf6からなる温熱環境情報Infを通信ネットワークNTを介して集計して、該集計内容と判断基準のデータベース3に登録してある判断基準とに基づき、温熱環境設備機器1を制御するための設備制御プランPを生成する設備制御プラン決定手段4と、生成された設備制御プランPに応じて温熱環境設備機器1を制御する設備制御手段5と、個人を特定するための個人特定情報Inf5を格納し、該情報Inf5を設備プラン決定手段4に提供する個人属性データベース6とで構成される。ここで図示する個人入力情報Infは、入力された情報を誰が入力したか特定できない情報であり、環境要望情報Inf6は、個人特定情報Inf5により入力された情報が誰が入力したかを特定することができる情報のことである。
【0050】
図2は本実施形態のより具体的なシステム構成を示しており、温熱環境下となるエリア(例えば建物内のフロア、各部屋、或いは広域な公共エリア)Aに設置される空調設備のような温熱環境設備機器1及び設備制御手段5と、通信ネットワークNT上の個人用端末11で構成される温熱環境情報取得手段2と、温熱環境情報取得手段2で入力された温熱環境の快適度を示す環境要望情報Inf6を含む個人入力情報Inf3を、イーサネット(R)等からなる通信ネットワークNTを介して収集して集計し、該集計内容と判断基準のデータベース3に登録してある判断基準とに基づき、温熱環境設備機器1を制御するための設備制御プランPを複数あるプランから生成して設備制御手段5へ通信ネットワークNTを介して渡すサーバーコンピュータ(以下サーバーという)108により構成された設備制御プラン決定手段4と、制御プラン内容等を出力する前記個人用端末11で構成された制御内容アナウンス手段12と、エリアA内の環境状態(例えば温度)を温度センサ(図示せず)で計測し、その計測データを設備制御手段5及び設備制御プラン決定手段4へ出力するエリア環境情報取得手段13とで基本として構築される。尚設備制御プラン決定手段4で設備制御プランPを生成する場合、上述のように複数のプランから選択決定する場合以外に、例えば入力された情報をパラメータとして、パラメータの挙動に応じてアルゴリズムにより求めるものを含む。」
(b)「【0064】
以上のようにして個人用端末11から入力された感覚情報Inf1、個人入力情報Inf3(環境要望情報Inf6)に対して、予め定めた時間毎にサーバー108側の設備制御プラン決定手段4は、定期的に判断基準に基づいた処理を行う。この処理において、サーバー108では発信された個人用端末11を示すIPアドレスから、どの利用者が、何時どのエリアAのどの位置において発信したものかを特定して、それぞれの情報を個人属性データベース6の対応する利用者に割り当てているエリアに格納する。つまり、サーバー108では該当するIPアドレスを個人属性データベースDBに格納されている個人特定情報Inf5を検索し、検索された個人特定情報Inf5から誰が、どの位置で情報発信しているかを特定し、送信されてきた情報を当該利用者の個人特定情報Inf5に対応付けて前記のように格納する。
【0065】
またサーバー108では各個人用端末11から収集した情報は直ちに集計を行い、モニタ画面上に表示することで設備管理者が集計内容を確認することができるようなっている。またサーバー108のモニタリング画面では、収集中の情報の確認及びその統計的収集結果、更に後述する設備制御プラン決定内容についても確認可能することができるようになっている。」
(c)「【0085】
ここで利用者は、個人用端末11のモニタ画面のタスクバー200上の制御内容アナウンス用アイコン[Q]をクリックすることで制御内容アナウンス手段12のウインドウを開き、制御内容の確認を行うことができる。つまり制御内容アナウンス手段12は個人用端末11のモニタ画面を利用するものであって、前記クリックにより制御内容アナウンス手段12のソフトウェアが立ち上がって、図9に示すようにモニタ画面に制御内容アナウンス用のウィンドウを開き、サーバー108から送られてくるフィードバック情報のデータベース62に格納されているフィードバック情報ファイルに基づいて運転変更時刻(運転変更時間)、申告時刻(再審更新時間)、要求内容(温度に対する要望の割合)、制御履歴を表示するのである。この表示を見ることで利用者は現在の制御内容を知ることができる。勿論表示内容は必ずしもこの限りではなく、例えば「ネクタイをはずす」、「上着を脱ぐ」、「窓を開ける」など、快適化、省エネルギー化行動を啓蒙する内容を表示してもよい。こうした示唆をすることにより、省エネルギー化の効果を高めることができる。」
(d)「【0110】
通信ネットワークNTが移動体通信網等の無線通信で構築されている場合には、個人用端末11として携帯電話、PDAなどを用いることができるようにした場合、この個人属性が登録されている者は、自己の執務机以外の場所(会議で部屋を移動している場合など)であっても、手元で個人属性の更新入力(或いは登録)が行、更に利便性が向上する。
【0111】
尚、温熱環境情報取得手段2として共用入力端末10を使用可能としてもよい。この場合温熱環境情報取得手段2を予め許可されパスワードが与えられた複数の人で使用することができる点に特徴がある。また温熱環境情報取得手段2として、上述のようにパスワードの入力によって使用ができるコンピュータ或いは携帯電話やPDAからなる個人用端末11を用いれば、温熱環境を享受する者の手元で情報の入力発信ができる。」
(e)「【0116】
例2
本例は、通信ネットワークNT上の共有入力端末10に通信ネットワークNTを通じて制御内容を送信し、共有入力端末10のディスプレイ(図示せず)の画面上に例えば「暑い人が全体の60%なので誤定温度を1[℃]下げます。」というような文字情報で表示してアナウンスしたり、或いは共有入力端末10に備えている所定のランプを点灯/点滅制御する情報を実施形態1と同様に設備制御プラン決定手段4を構成するサーバーに備わった情報伝送手段から送って、ランプの状態で制御内容をアナウンスするようにしたものである。」(下線は、当審による。)
以上の記載事項から、引用例1には
「温度環境を構築する公共エリアで、通信ネットワークNTに接続された個人用端末のPDAから入力された環境要望情報を通信ネットワークNTを介して受信し集計するサーバ108と、サーバ108から送られてきた温度に対する要望の割合を表示する個人端末のモニタを有する環境設備制御システム」の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されている。

(ロ)引用例2
本願出願前の平成17年10月20日時点で公知である特開2005-293081号公報(以下、「引用例2」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。
(a)「【0025】
本実施例に係るアンケート調査システムは、例えば映画館の出口でその映画の面白さを数段階(例えば、5段階)で評価したり、遊園地で乗り物に乗った後、その楽しさを数段階で評価したり、或いは展示会のショールームの出口でその満足度を数段階で評価したりする等、会場で一つの質問項目に対し5段階等の複数の選択肢の中から1つ以上を回答してもらう選択式アンケート調査を行う場合に適用される。
【0026】
図1に示すアンケート調査システムは、上記のような選択式アンケート調査を行う会場に配置される集計システム10と、そのアンケート対象者、即ち会場の利用者が所有している携帯端末としての携帯電話(アンケート結果送信端末)20とから構成される。」
(b)「【0035】
サーバ40は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)サーバや専用サーバ等からなり、受光装置30から送られてくるアンケート結果S1(電気信号)のデータを随時集計し、その集計結果S2を一定時間間隔で集計結果表示板50に送信する機能を有する。」
(c)「【0038】
集計結果表示板50は、例えば会場の入口側通路R2等の人目のつきやすい所定箇所に設置され、サーバ40から送られてくる集計結果S2のデータを表示する。図1の例では、会場の入口側通路R2のみに設置されているが、出口側通路R1に同時に設置してもよく、これにより会場の入口側でこれから入場しようとする利用者や、出口側でアンケートに回答した利用者は、現時点までのアンケート調査の集計結果を集計結果表示板50によりほぼリアルタイムに確認することができる。」
(以下、「引用例2の記載事項」という。)が記載されている。


(ホ)対比、判断
そこで、本件補正発明と引用発明を対比する。
引用発明1の「温度環境を構築する公共エリア」は、本件補正発明の「公共空間」に相当する。
引用発明1の「通信ネットワークNT」は、本件補正発明の「通信回線」に相当する。
引用発明1の「個人用端末のPDA」は、本件補正発明の「複数の者が所持している複数の携帯端末」に相当する。
引用発明1の「環境要望情報」は、体感する温度環境に関する要望であるから、本件補正発明の「各種体感情報」および「要望に関する情報」を意味している。
引用発明1の「サーバ108」は、個人用端末から環境要望情報の受信して環境要望情報の集計を行っていることから、本件補正発明の「情報集計装置」に相当し、環境要望情報を通信ネットワークNTを介して受信して集計していることから、本件補正発明の「携帯端末と通信回線を介して情報を送受信する通信手段」「受信した前記各種体感情報と要望に関する情報とを集計する集計手段」を有している。ここで、引用発明1では、環境要望情報を集計した結果を格納する手段は明示されていないものの、個人用端末に集計結果を送るに当たって、何らかの格納手段を備えていることは自明であるから、引用発明1の「サーバ108」は、本件補正発明の「集計手段により集計された各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報との集計結果を格納する集計結果格納手段」有しているものと認められる。
引用発明1の「サーバ108」は、集計結果を個人端末のモニタへ送って表示していることから、本件補正発明の「集計結果格納手段に格納された前記各種体感情報とマナーについての意見要望に関する情報との集計結果を前記表示装置により表示させる制御手段」を有している。
引用発明1の「温度に対する要望の割合を表示する個人端末のモニタ」は、環境要望情報の集計結果を表示するモニタであるから、本件補正発明の「集計された前記各種体感情報と意見要望に関する情報との集計結果を表示する表示装置」に相当する。
引用発明1の「環境設備制御システム」と本件補正発明の「システム」は、「各種体感情報」および「要望に関する情報」を集計して表示する点で一致している。
したがって、両発明の一致点、相違点は以下の通りである。

〈一致点〉
「公共空間内に所在している複数の者が所持している複数の携帯端末から受信した前記公共空間内の各種体感情報、意見要望に関する情報とを集計する情報集計装置と、集計された前記各種体感情報、意見要望に関する情報との集計結果を表示する表示装置とを備え、
前記情報集計装置は、
前記携帯端末と通信回線を介して情報を送受信する通信手段と、
受信した前記各種体感情報、意見要望に関する情報とを集計する集計手段と、
該集計手段により集計された各種体感情報、意見要望に関する情報との集計結果を格納する集計結果格納手段と、
前記集計結果格納手段に格納された前記各種体感情報、意見要望に関する情報との集計結果を前記表示装置により表示させる制御手段と
を有するシステム。」

〈相違点〉
(a)本件補正発明は、「マナーについての」意見要望を集計し、「エチケット向上支援」を目的としたものであるのに対して、引用発明1は、「温度に環境」の「環境要望情報」を集計するものである点。

(b)本件補正発明は、「表示装置は、前記公共空間において、前記公共空間内に所在している複数の者に対して前記集計結果を表示する場所であって、前記公共空間に所在している複数の者が同時に見ることのできる場所に設置されている」のに対して、引用発明1の「モニタ」は、個人端末にある点。


これらの相違点について検討する。

(a)の点について
要望事項をどの様な情報にするのかは、任意の事項であって、マナーについての意見要望を集計するために、システム的に何らかの工夫がなされているとも認められないから、相違点(a)に技術的困難性があるとはいえない。
また、図書館のような公共のエリアでは、静かにするといったマナーを守ることがエチケットであること、電車の車両のような公共エリアでは、他人への迷惑行為をしないことがエチケットであることは、社会的な常識である。このようなエチケット向上支援を目的として、マナーについての意見要望を収集することは当業者が容易になし得ることである。(必要とあれば、特開2002-15116号公報の段落番号0065参照)

(b)の点について
引用例2の記載事項には、公共空間である映画館、展示会のショールームの人目に付きやすいところ、すなわち、公共空間の複数の者が同時に見ることができる場所に集計結果表示板(本件補正発明の「表示装置」に相当)を設置することが記載されており、これを引用発明1の「個人端末のモニタ」に替えて採用し、相違点(b)の構成とすることは当業者が容易になし得ることである。

なお、審判請求人は、平成24年9月20日付けの回答書で、「集計結果を文字情報で表示する」という補正を提案しているが、当該補正は、引用例1の段落番号0116、引用例2の記載事項に記載されたものである。

そして、上記相違点を総合的に判断しても、本件補正発明が奏する効果は引用例及び周知事項から当業者が十分予測できたものであって格別なものとはいえない。


以上のとおり、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について

平成23年10月28日付けの手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願請求項1に係る発明は、平成23年1月18日付け手続補正書の特許請求の範囲請求項1に記載された発明(以下、「本願発明」という。)であって、前記2.(1)の(1-1)に記載したとおりのものである。

(1)引用例
原査定の拒絶理由に引用される引用例、およびその記載事項は、前記2.(2)の(イ)、(ロ)に記載したとおりのものである。

(2)対比、判断
本願発明は、本件補正発明から「集計結果を表示する場所」について「前記公共空間に所在している複数の者が同時に見ることのできる場所」とした限定事項を省いたものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、更に他の要件を付加したものに相当する本件補正発明が前記「2.(2)」に記載したとおり、引用発明1及び周知事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明1及び周知事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび

以上のとおり、本願発明は引用発明1および周知事項に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、その他の請求項について論及するまでもなく、拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2012-11-13 
結審通知日 2012-11-20 
審決日 2012-12-06 
出願番号 特願2005-319907(P2005-319907)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06Q)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 宮久保 博幸  
特許庁審判長 西山 昇
特許庁審判官 石川 正二
須田 勝巳
発明の名称 エチケット向上支援システム  
代理人 鈴木 一永  
代理人 山本 典弘  
代理人 鈴木 正次  
代理人 涌井 謙一  

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