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審決分類 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する B41J
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する B41J
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する B41J
管理番号 1272742
審判番号 訂正2013-390022  
総通号数 162 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-06-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2013-02-04 
確定日 2013-03-14 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4872018号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4872018号の特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付された特許請求の範囲のとおり一群の請求項ごとに訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件審判の請求に係る特許第4872018号(以下「本件特許」という。)の経緯は以下のとおりである。

特願2000-260796号(以下「原出願」という。)出願
平成12年 8月30日
特願2010-256970号(以下「本件出願」という。)出願
平成22年11月17日
出願公開(特開2011-79323号公報)
平成23年 4月21日
特許査定 平成23年11月 7日
登録 平成23年11月25日
特許公報発行 平成24年 2月 8日


第2 請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、本件特許の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された特許請求の範囲のとおり一群の請求項ごとに訂正することを求める、というものである。


第3 本件訂正の内容
本件訂正の内容は、次のとおりである。

1 訂正事項1
特許第4872018号における特許請求の範囲の請求項8の下から第4行目の「加工処理」を「前記両面印刷機能」に訂正する。
2 訂正事項2
特許第4872018号における特許請求の範囲の請求項9の下から第4行目の「加工処理」を「前記両面印刷機能」に訂正する。
3 訂正事項3
特許第4872018号における特許請求の範囲の請求項13の下から第4行目の「加工処理」を「前記両面印刷機能」に訂正する。
4 訂正事項4
特許第4872018号における特許請求の範囲の請求項14の下から第4行目の「加工処理」を「前記両面印刷機能」に訂正する。


第4 当審の判断
1 特許法第126条第3項について
(1)訂正事項1及び2について
本件審判の請求に係る訂正事項1及び2は、それぞれ、二以上の請求項に係る願書に添付した特許請求の範囲の訂正を、請求項ごとに特許法第126条第1項の規定による請求を行うものであるから、同条第3項の規定を満たすものである。
(2)訂正事項3に係る訂正後の請求項が一群の請求項を構成することについて
訂正事項3に係る訂正後の請求項13及び15は、当該訂正事項3を含む請求項13の記載を請求項15が直接的に引用しているものであって、その請求項の中に一の請求項の記載を他の請求項が引用する関係を有するものであるから、当該訂正後の請求項13及び15は、特許法第126条第3項に規定する一群の請求項である。
(3)訂正事項4に係る訂正後の請求項が一群の請求項を構成することについて
訂正事項4に係る訂正後の請求項14及び16は、当該訂正事項4を含む請求項14の記載を請求項16が直接的に引用しているものであって、その請求項の中に一の請求項の記載を他の請求項が引用する関係を有するものであるから、当該訂正後の請求項14及び16は、特許法第126条第3項に規定する一群の請求項である。
(4)1のまとめ
上記(1)?(3)のとおり、本件審判の請求にかかる訂正事項1?4は、特許法第126条第3項に規定する要件を満たすものである。

2 訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び拡張・変更の存否について
(1)訂正事項1について
訂正事項1は、請求項8に係る発明において、「加工処理」を、「前記両面印刷機能」に訂正するものであるところ、本件特許明細書の「…この種の印刷装置は、印刷をするにあたり、用紙にどのような画像を印刷させるのかという指示に加え、画像を印刷した用紙に対してどのような加工処理を施すかということを指示することも可能である。その加工処理としては、例えば清書、ステープル、パンチ、両面等が考えられる。」(【0003】)との記載、及び、「印刷をするにあたり、用紙にどのような画像を印刷させるのかという指示に加え、画像を印刷した用紙をどのように加工するかということを指示されることもある。ここではその指定を加工処理種として説明を進める。加工処理種の具体的な例としては、清書、ステープル、パンチ、両面が考えられる。」(【0050】)との記載に照らせば、前記「加工処理」が、「両面印刷機能」を包含するものであることは明らかである。よって、訂正事項1は、「加工処理」が、「両面印刷機能」であることを限定するものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また、この訂正は、本件出願の願書に添付された明細書(以下「本件当初明細書」という。)の、「…この種の印刷装置は、印刷をするにあたり、用紙にどのような画像を印刷させるのかという指示に加え、画像を印刷した用紙に対してどのような加工処理を施すかということを指示することも可能である。その加工処理としては、例えば清書、ステープル、パンチ、両面等が考えられる。」(【0003】)との記載、及び、「印刷をするにあたり、用紙にどのような画像を印刷させるのかという指示に加え、画像を印刷した用紙をどのように加工するかということを指示されることもある。ここではその指定を加工処理種として説明を進める。加工処理種の具体的な例としては、清書、ステープル、パンチ、両面が考えられる。」(【0050】)の記載に照らして、本件当初明細書に記載した事項の範囲内においてしたものである。
さらに、この訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(2)訂正事項2について
訂正事項2は、請求項9に係る発明において、「加工処理」を、「前記両面印刷機能」に訂正するものであるところ、上記(1)と同様の理由で、前記「加工処理」が、「両面印刷機能」を包含するものであることは明らかである。よって、訂正事項2は、「加工処理」が、「両面印刷機能」であることを限定するものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また、この訂正は、上記(1)と同様の理由で、本件当初明細書に記載した事項の範囲内においてしたものである。
さらに、この訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(3)訂正事項3について
訂正事項3は、請求項13に係る発明において、「加工処理」を、「前記両面印刷機能」に訂正するものであるところ、上記(1)と同様の理由で、前記「加工処理」が、「両面印刷機能」を包含するものであることは明らかである。よって、訂正事項3は、「加工処理」が、「両面印刷機能」であることを限定するものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また、この訂正は、上記(1)と同様の理由で、本件当初明細書に記載した事項の範囲内においてしたものである。
さらに、この訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(4)訂正事項4について
訂正事項4は、請求項14に係る発明において、「加工処理」を、「前記両面印刷機能」に訂正するものであるところ、上記(1)と同様の理由で、前記「加工処理」が、「両面印刷機能」を包含するものであることは明らかである。よって、訂正事項4は、「加工処理」が、「両面印刷機能」であることを限定するものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また、この訂正は、上記(1)と同様の理由で、本件当初明細書に記載した事項の範囲内においてしたものである。
さらに、この訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(5)2のまとめ
上記(1)?(4)のとおり、上記訂正事項1?4は、特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とし、同条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

3 独立特許要件について
訂正後の特許請求の範囲の請求項8、9、13及び14に係る発明(以下、それぞれを「本件訂正後発明8」、「本件訂正後発明9」、「本件訂正後発明13」及び「本件訂正後発明14」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものか否かについて検討する。
(1)新規性進歩性
本件訂正後発明8、本件訂正後発明9、本件訂正後発明13及び本件訂正後発明14に対して、その新規性あるいは進歩性を否定すべき原出願の出願前頒布刊行物は見当たらない。
よって、本件訂正後発明8、本件訂正後発明9、本件訂正後発明13及び本件訂正後発明14の各発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるということはできない。
(2)記載不備について
本件訂正後発明8、本件訂正後発明9、本件訂正後発明13及び本件訂正後発明14に関し、特段の記載不備は認められない。
(3)3のまとめ
上記(1)及び(2)のとおり、本件訂正後発明8、本件訂正後発明9、本件訂正後発明13及び本件訂正後発明14は、いずれも、特許出願の際に独立して特許を受けることができないとする理由を発見しないものであるから、訂正後の特許請求の範囲の請求項8、9、13及び14に係る発明は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。


第5 むすび
以上のとおり、本件審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第3項、第5項ないし第7項の規定に適合するものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
印刷制御装置、印刷装置、制御方法及び記憶媒体
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷制御装置、印刷装置、及びこれらの制御方法、並びに前記制御方法を実現するための制御プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の印刷装置(例えば特許文献1等を参照)では、一般的に以下のような機構を備えている。即ち、用紙に対して印刷処理を行う印刷部と、印刷部へ給紙する用紙が装着される複数の給紙カセットと、印刷中に発生した障害情報や障害への対処情報等の情報を表示する表示部と、表示部に表示された情報を基にしてユーザが何らかの操作を行うための操作部とを備えている。
【0003】
また、この種の印刷装置は、印刷をするにあたり、用紙にどのような画像を印刷させるのかという指示に加え、画像を印刷した用紙に対してどのような加工処理を施すかということを指示することも可能である。その加工処理としては、例えば清書、ステープル、パンチ、両面等が考えられる。
【0004】
そして、現在給紙中の給紙カセットに用紙が無くなったときは、他の給紙カセットを表示部に表示させ、この中から適当な給紙カセットをユーザに選ばせることで印刷を継続させることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平09-267537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の印刷装置では、印刷に必要な用紙が足りなくなって給紙カセットをユーザに選択させる際に、単に他の給紙カセットを表示部に表示させるだけであり、どの給紙カセットに装着された用紙ならば予定した用紙に対する加工処理が実行できるかについての情報は、ユーザに提示することができなかった。そのため、不適切な用紙を選択して然るべき加工処理が実行されなくなる、といった問題があった。
【0007】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、現在使用中の給紙カセットから用紙が無くなったことで印刷処理が一時中断した状態のときに、ユーザが他の給紙カセットを選んで印刷を継続させるに際し、然るべき加工処理が実行できる用紙が装着されたカセットを選択することができる印刷制御装置、印刷装置、制御方法及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の印刷制御装置は、画像情報に基づき用紙上に印刷を行う印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記用紙に対する加工処理を行う加工手段と、前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段とを備える印刷装置を制御する印刷制御装置であって、前記複数の給紙段のそれぞれに装填されている用紙の種類を示す情報を記録した用紙種記録手段と、前記用紙種記録手段から得た情報を基に、前記加工手段による加工処理をどの給紙段に装填されている用紙に対して実行できるかを判断する処理可否判断手段と、前記加工手段を用いた印刷処理のために使用中の給紙段に用紙が無い場合に、前記処理可否判断手段により前記加工手段による加工処理を実行可能と判断された用紙を装填している給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御手段と、前記処理可否判断手段により加工処理を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示手段と、を備え、前記制御手段は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、現在使用中の給紙段から用紙が無くなったことで印刷処理が一時中断した状態のときに、ユーザが他の給紙段を選んで印刷を継続させるために、施す予定の処理を実行することのできる用紙がセットされている給紙段のみをユーザに提示することができるようになり、不適切な用紙を選択して、用紙に対して然るべき処理が実行されなくなることを防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印刷装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】レーザビームプリンタのエンジン部の構成を示す模式断面図である。
【図3】印刷装置の本体に接続される排紙装置の構成を示す模式図である。
【図4】印刷モードテーブルの内容を示す図である。
【図5】第1実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図6】図5の続きのフローチャートである。
【図7】図5の続きのフローチャートである。
【図8】図6の続きのフローチャートである。
【図9】カセット情報テーブルの内容を示す図である。
【図10】第1実施形態の動作を説明するための図である。
【図11】第2実施形態の動作を説明するための図である。
【図12】第3実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図13】第3実施形態の動作を説明するための図である。
【図14】第4実施形態の処理を示すフローチャートである。
【図15】第5実施形態の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る印刷装置の機能構成を示すブロック図である。
【0013】
この印刷装置は、例えばレーザビームプリンタ1030で構成され、通信線1002を介してホストコンピュータ1001と接続されている。
【0014】
レーザビームプリンタ1030内には、プリンタ全体の動作を司るレーザビームプリンタコントローラ1031が設置されている。
【0015】
プリンタコントローラ1031は、ホストコンピュータ1001との入出力を司るホストI/F部1032を通じて、制御コードや各通信手段からデータの送受信を行うための入出力バッファ1033と、プリンタコントローラ1031全体の動作を制御するCPU1034と、CPU1034の動作を記述するプログラムが内蔵されているプログラムROM1035と、前記制御コードやデータの解釈や、印刷に必要な計算及び印字データの処理のためのワークメモリに利用されるRAM1036と、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開し、展開されたビットマップ画像を印刷装置エンジンに転送するビットマップ画像転送部1038と、実際に用紙に印刷を行う印刷装置エンジン部1039とプリンタコントローラ1031とを繋ぐエンジンI/F部1040と、印刷装置の操作を行う操作パネル1037と、プリンタコントローラ1031と操作パネル1041を繋ぐパネルI/F部1042と、印字データや様々な印刷装置の情報等の保存に利用される外部メモリ1043と、プリンタコントローラ1031と外部メモリ1043とを繋ぐメモリI/F部1044と、各種センサ等と接続される入出力ポート1051と、各ユニットを繋ぐシステムバス1045とから構成されている。
【0016】
また、プログラムROM1035内には、ホストコンピュータ1001から受信したデータの設定より各種の画像オブジェクトを生成する画像情報生成部1037と、割り込み/被割り込み文書等全ての文書の印字ページや片面/両面の情報、オブジェクトへのアドレス管理等、印字文書の各種情報を管理する文書情報管理部1060と、片面/両面、割り込み/被割り込み文書の印字順番を決定するページスケジューリング部1061の各プログラムが内蔵されている。
【0017】
前記各種センサの出力信号は、入出力ポート1051を介してCPU1034に読み込まれる。各種センサには、例えば給紙カセット内の印刷用紙の有無を検出する用紙有無センサ1052や、給紙カセット内の印刷用紙のサイズを電気的に検知するサイズ検知機構等が含まれる。
【0018】
印刷装置エンジン部1039は、エンジンの各機構による各印字プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行うエンジン制御部1046を有し、また、排紙装置部1047は、印刷装置の本体に排紙装置を接続して利用する場合に、その排紙装置の動作を管理するものである。
【0019】
図2は、上記したレーザビームプリンタのエンジン部1039の構成を示す模式断面図である。
【0020】
レーザビームプリンタ1030は筐体2001を備え、この筐体2001には、エンジン1039を構成するための各機構と、その各機構による各印字プロセス処理(例えば、給紙処理など)に関する制御を行うエンジン制御部1046と、プリンタコントローラ1031(図1に示す)を収納する制御ボード収納部2003とが内蔵されている。
【0021】
エンジン部1039を構成するための各機構としては、レーザ光の操作による感光ドラム上への静電潜像形成、その静電潜像の顕像化、その顕像の印刷用紙への転写を行うための光学処理機構、印刷用紙に転写されたトナー像を定着させるための定着処理機構、印刷用紙の給紙処理機構、及び印刷用紙の搬送処理機構がある。
【0022】
光学処理機構は、レーザスキャナ部2022において、半導体レーザ(図示せず)から発射されるレーザ光をプリンタコントローラ1031から供給されたイメージデータに応じてオン、オフ駆動するレーザドライバ2006を有し、半導体レーザから発射されたレーザ光は回転多面鏡2007により走査方向に振られる。その主走査方向振られたレーザ光は、反射ミラー2008を介して感光ドラム2005に折り返して導かれ、感光ドラム2005上を主走査方向に露光する。
【0023】
その際、先行して一次帯電器2023で一様に帯電された感光ドラム2005上には、レーザ光による走査露光によって静電潜像が形成され、その潜像は現像器2020から供給されるトナー(本実施形態において、該トナーには、K(ブラック)のトナーが用いられている)によってトナー像に顕像化される。
【0024】
感光ドラム2005上のトナー像は、転写帯電器2025により給紙処理機構によって副走査方向に同期して給紙される印刷用紙2027に転写される。なお、感光ドラム2005及び現像器2020は、筐体2001から着脱可能なドラムユニット2004に収容されている。
【0025】
また、反射ミラー2008は半透過型ミラーからなり、その裏面側にはビームディテクタ2009が配置され、該ビームディテクタ2009はレーザ光を検出し、その検出信号はプリンタコントローラ1031に与えられる。プリンタコントローラ1031は、ビームディテクタ2009の検出信号に基づき、主走査方向への露光タイミングを決定する水平同期信号を生成し、その水平同期信号は、プリンタコントローラ1031に出力される。2024はクリーナで、感光ドラム2005上に残存するトナーを取り除く。2021は前露光ランプで、感光ドラム2005を除電する。
【0026】
一方、定着処理機構は、印刷用紙に転写されたトナー像を過熱するためのヒータが設けられている。ヒータは、所定の定着温度が得られるようにエンジン制御部1046からの信号により温調制御されている(なお、印刷待機中は、パワーを低下させる制御も行われている)。また、印刷用紙の給紙機構は、印刷用紙2027を収容するカセット2010及び給紙トレイ2019の印刷用紙と、反転給紙ユニット2011の印刷用紙とを選択的に給紙するように構成されている。
【0027】
なお、カセット2010は筐体2001内に装着され、カセット2010には、前述した用紙有無センサ1052のほか、仕切り板(図示せず)の移動位置に応じて印刷用紙のサイズを電気的に検知するサイズ検知機構が設けられている。
【0028】
カセット2010内の印刷用紙は、その最上紙から1枚単位でカセット給紙クラッチ2012の回転駆動によって給紙ローラ2013まで搬送される。カセット給紙クラッチ2012は、給紙毎に駆動手段(図示せず)によって間欠的に回転駆動されるカムから成り、そのカムが1回転する毎に1枚の印刷用紙が給紙される。
【0029】
給紙ローラ2013は、印刷用紙をその先端部がレジストシャッタ2014に対応する位置まで搬送し、レジストシャッタ2014は、給紙された印刷用紙の押圧及びその解除によって、その印刷用紙の給紙停止及びその解除を行う。そのレジストシャッタ2014の動作は、レーザ光の副走査に同期するように制御される。なお、カセット2010は図示しないオプションカセットを所定数重ねてサイズ別等に装着できるように構成されている。これに対し、手差しトレイ2019は筐体2001に設けられ、ユーザによって手差しトレイ2019に搭載された印刷用紙は、給紙ローラ2015でレジストシャッタ2014に向けて給紙される。
【0030】
一方、印刷用紙の搬送処理機構は、レジストシャッタ2014による押圧が解除された印刷用紙を感光ドラム2005向けて搬送する搬送ローラ2016と、定着器2017から排出された印刷用紙を筐体2001上部に形成された排紙トレイFDまで導くための各フラッパ2030,2031と、各搬送ローラ2032,2033と、各搬送ローラ2032,2033を駆動するための駆動手段(図示せず)とを有する。フラッパ2031は、これを切り替えることによって、筐体2001上部に形成された排紙トレイFD、及び筐体2001側面に形成された排紙トレイFUの排紙先を切り替えることが可能であり、フェースダウンの印字(印刷の終了した文書の若いページの表面が下になって印字される)を行う場合には、排紙トレイFDへ排紙し、フェースアップの印字(文書の若いページの表面が上になって印字される)を行う場合には、排紙トレイFUへ排紙する。
【0031】
また、フラッパ2030を切り替えることによって、両面印字を行うことも可能である。2011は、反転給紙ユニットであり、エンジン搬送ローラ2034,2035,2036、及びフラッパ2037を備える。
【0032】
両面印字を行いフェースダウンで印字する場合には(排紙トレイFDに表面が図中下、裏面が図中上に来るように印字)、印刷用紙2027は、まず裏面の印字から行われ、カセット2010から給紙された場合(矢印Y1)、裏面が印字され(矢印Y2)、フラッパ2030により搬送ローラ2038,2034を介して反転給紙ユニット2011へ導かれる(矢印Y3,Y4)。
【0033】
不図示のセンサが印刷用紙2027の後端を検知すると、印刷用紙2027は、搬送ローラ2034を逆回転させ、フラッパ2037を切り替えることにより搬送ローラ2035によって、反転給紙ユニット内に給紙カセット2010と平行に納められる(矢印Y5,Y6,Y7)。この時、印刷用紙に印字された面(裏面)は、上を向いている。
【0034】
次に給紙先を反転給紙ユニット2011を指定すると、搬送ローラ2036、給紙ローラ2013を経て(矢印Y8)、再度、転写帯電器2025、定着器2017を通り表面が印字され(矢印Y9)、フラッパ2030,2031を切り替えることによって、排紙トレイFD(矢印Y10)排紙されることになる。
【0035】
また、両面印字を行いフェースアップで印字する場合(排紙トレイFUに排紙する場合で表面が図中下、裏面が図中上に来るように印字)は、先に表面を印字して、反転給紙ユニット2011に排紙し、裏面を印字して、反転給紙ユニット2011から排紙トレイFU(矢印Y11)へ排紙することになる。
【0036】
図3は、上記構成の印刷装置の本体に接続される排紙装置の構成を示す模式図である。
【0037】
この排紙装置3001は、筐体2001のFU(図2)で示す部分に着脱可能であり、排紙装置3001は、印刷された紙を保持して置く排紙ビン(1)3002、排紙ビン(2)3003、排紙ビン(3)3004、排紙ビン(4)3005、排紙ビン(5)3006、及び排紙ビン(6)3007を有し、3021?3030は、エンジン部より送られて来た用紙を各ビンに排紙するための搬送ローラである。
【0038】
また、3050?3055は、印字の終了した用紙の搬送方向を切り替えるフラッパである。例えば、フラッパ3050,3054を点線で示すように切り替えると、搬送された印刷用紙は、フェースアップで排紙ビン(3)へと導かれることになる。
【0039】
排紙ビン(6)は、厚紙やOHT等の特殊用紙を排出する際のビンとして利用され、このビンへ印刷用紙を送ることによって、フェースダウンで同様に排紙ビン(1)?(5)へ排紙することも可能である。この場合、まずフラッパ3050,3051を実線のようにセットすると、用紙は、一旦排紙ビン(6)へ送られる。そして、用紙がフラッパ3051を通過した後に、搬送ローラ3022を逆回転させることによって用紙を戻し、さらにフラッパ3051を点線のように設定することによって用紙の上下を反転させ、フラッパ3054を点線で示すように切り替えることによって、フェースダウンで印字可能となる。このように、それぞれのフラッパを操作することによって、各排紙ビン(1)?(6)に、フェースアップ、フェースダウンでの印字が可能となる。
【0040】
排紙ビン(1)?(6)には、夫々の排紙ビンに排出される文書にステープルを行うことが可能なステープル装置3010,3001,3012,3013,3014が配されている。各ステープル装置は、ステープルが各排紙ビンで直接行われるため、他の排紙ビンに排出する場合に影響を及ぼさない構造になっている。
【0041】
また、筐体2001には、パネル部1041を構成するための操作パネル2002が取り付けられている。操作パネル2002には、指示入力操作のためのスイッチ群、情報表示のためのLED表示器、及びLCD表示器が設けられている。さらに、プリンタコントローラ1031により印字データ等の記憶に利用される外部メモリ部1043を構成するための外部メモリユニット2040が取り付けられている。
【0042】
次に、上記構成のプリンタコントローラ1031の動作について説明する。
【0043】
ホストコンピュータ1001において、ユーザからの指定により印刷の実行が指定されると、ホストコンピュータ1001から通信線1002を介して送信されてきた制御コードやデータが送られ、ホストI/F部1032を介して入力バッファ1033を経由しRAM1036に蓄えられる。
【0044】
CPU1034は、プログラムROM1035に記述されたプログラムに従って、画像情報生成部1037においてデータの処理を行い、図形や文字、イメージデータ等の各画像オブジェクトについて画像情報を生成する。この際、文書情報管理部1061では、ホストコンピュータ1001から送られてきた文書を文書別に管理し、割り込み文書、被割り込み文書のデータを認識し、それらのデータの印字状態を管理する。
【0045】
そして、ページスケジューリング部1062では、文書情報管理部1060の情報に従い、どのページを次に印字するかを考慮しながら、次に印字を行う1ページ内の全ての画像オブジェクトの画像情報をビットマップ画像展開転送部1038において実際に印刷するビットマップ画像に展開する。展開されたビットマップ画像は、印刷装置エンジン部1039に送られ、指定された排紙口より排紙されることになる。
【0046】
両面印字の場合においてフェースダウンで印字を行うときは、裏面の画像を先にビットマップ画像展開転送部1040において実際に印刷するビットマップ画像に展開する。展開した裏面のビットマップ画像は、印刷装置エンジン部1036に送られ、カセットより給紙して図2の反転給紙ユニット2011へ排紙する。続いて、表面の画像をビットマップ画像展開転送部1038において実際に印刷するビットマップ画像に展開し、展開した表面のビットマップ画像は印刷装置エンジン部1039に送られ、反転給紙ユニット2011より給紙して図2の排紙口FDへ排紙する。
【0047】
なお、本発明に適用するプリンタは、レーザビームプリンタに限られるものではなく、他のプリント方式のプリンタでも良いことは言うまでもない。
【0048】
以下、印刷処理を行っている途中でその印刷処理を実行する際に最適な種類の用紙が不足した場合に、ユーザから代替する用紙を指示してもらって印刷処理を継続するための動作について説明する。
【0049】
本実施形態では、ユーザに代替する用紙を指示してもらう際には、指示されている印刷処理を適切に継続できないような種類の用紙は選択することができないように制御する。用紙の種類としては用紙サイズ、用紙タイプの2つの要素を考慮する。用紙サイズは用紙の大きさを示すもので、A4、A3といった名称で扱われる。用紙タイプは用紙の材質などを示すもので、普通紙、OHP用紙、第二原図用紙などがよく使われる。また、本実施形態では再利用紙という用紙タイプも例として説明に用いる。再利用紙は、用紙の片面に印刷を行ったが不要になったので、印刷していない片面だけを再利用して無駄をなくそうというものである。
【0050】
印刷をするにあたり、用紙にどのような画像を印刷させるのかという指示に加え、画像を印刷した用紙をどのように加工するかということを指示されることもある。ここではその指定を加工処理種として説明を進める。加工処理種の具体的な例としては、清書、ステープル、パンチ、両面が考えられる。
【0051】
ユーザが印刷を指示する場合は、通常上記した3つの要素、つまり用紙サイズ、用紙タイプ、及び加工処理種をそれぞれ指定する。この3つの要素をまとめて印刷モードと呼ぶことにする。
【0052】
ある印刷モードを指定されたからといって、その指定が実現可能とは限らない。ステープル装置3010などの機械的制約や用紙タイプの制約などの理由で、指定された用紙サイズや用紙タイプでは指定された加工処理種を実行できないことがある。印刷処理の実行時や、用紙が不足した場合などには、実行可能な印刷モードを調べ、その結果に応じて印刷に使用する用紙を選択することになる。
【0053】
このために、図4に示すような用紙サイズと用紙タイプを基にして、各加工処理種が実現可能かどうかをまとめた情報をプログラムROM1035に格納しておき、この情報を参照することにする。本実施形態ではこの情報を印刷モードテーブルという名称で呼び、説明を進める。また、プログラムROM1035にこの印刷モードテーブルを格納するものとして説明を行うので、この内容は変化しない。しかし、この印刷モードテーブルはROM1035に存在しなければならないわけではなく、RAM1036に配置することも可能である。例えば実行可能な加工処理種の情報は排紙装置3001の種類に影響を受けるため、ユーザが使用する排紙装置3001の種類に応じて印刷モードテーブルの内容を変化させ、その内容をRAM1036に格納することも考えられる。
【0054】
図4は、印刷モードテーブルの内容を示す図である。
【0055】
各用紙サイズや用紙タイプごとに、各加工処理種を実現できるかどうかがまとめられている。加工処理種を実現できるか否かという情報は1ビットあれば表現できるので、実現できる場合を1、実現できない場合を0として情報を格納している。例えば、用紙タイプが普通紙の場合は全ての加工処理種を実行することができるのに対し、第二原図用紙の場合はステープルと両面を実行することができない。2進数の数値で表現すると、前者は「11111」となり、後者は「11010」となる。また用紙タイプが普通紙で用紙サイズがA3の場合は、普通紙の条件とA3の条件の両方を同時に満足させる必要がある。そこで、普通紙の条件「11111」とA3の条件「11101」の2つのAND条件をとり、「11101」という結果が得られ、最終的にパンチ処理を実行できないことが分かる。
【0056】
次に、本実施形態に係る具体的な処理を、図5?図8のフローチャートを用いて説明する。なお、図5?図8のフローチャートに従ったプログラムをプリンタコントローラ1031内のプログラムROM1035等に格納し動作することにより、以下の制御方法を実現させることが可能となる。
【0057】
この例では、カセット2010が5つ存在し、その各カセット2010に図9で示すような種類の用紙が入れられているものとして説明を行う。用紙サイズにA4、用紙タイプに普通紙を指定して印刷を指示すると、1段目のカセット2010から給紙して印刷を開始する。ところが印刷が完了しないうちに1段目のカセット2010に入れた用紙を使い切ってしまった場合の動作を説明する。
【0058】
まずステップS501では、これから印刷しようとしているページがその印刷ジョブの最初のページかどうかを調べ、最初のページであればステップS502へ進み、最初のページでなければステップS503へ進む。
【0059】
ステップS502では、どの段のカセット2010から用紙を給紙して印刷するかという情報をクリアし、ステップS504へ進む。この情報はRAM1036に格納してあるので、任意のタイミングで情報の設定、クリアが可能である。
【0060】
ステップS503では、以前印刷したページとこれから印刷しようとしているページとの間で印刷モードが変更されたかどうかを調べ、変更されていたらステップS502へ進み、変更されていなければステップS504へ進む。ステップS502へ進んだ場合は、前記したようにどの段のカセット2010から用紙を給紙するかという情報をクリアして、新たにどの段から給紙するかを決定することになる。
【0061】
ステップS504では、印刷の際にどの段のカセット2010から用紙を給紙するかという情報が決定しているかどうかを調べ、決定していればステップS505へ進み、決定していなければステップS506へ進む。この情報の格納されている場所は、ステップS502でクリアしているものと同じものであり、結果的にステップS502を実行していればステップS506へ進むことになり、ステップS502を実行していなければステップS505へ進むことになる。
【0062】
ステップS505では、給紙しようとしているカセット2010に用紙が入っているかどうかを調べ、入っていればCを経て図7のステップS701へ進み、入っていなければDを経て図6のステップS601へ進む。このステップS505の処理を実行することで、給紙するカセット2010が決定していても用紙が無くなってしまった場合は、ステップS601以降の処理を実行することで他の適切なカセット2010を選択し直して給紙することができる。
【0063】
一方、ステップS506では、印刷しようとしているページに対して指示された印刷モードの実行が可能かどうかを調べ、可能であればDを経て図6のステップS601へ進み、可能でなければステップS507へ進む。この判断を行うためには、図4の印刷モードテーブルの情報を参照する。
【0064】
例えば、指示されている印刷モードがA4、普通紙、ステープルであれば、A4の数値「11111」と普通紙の数値「11111」からANDをとると「11111」となり、ステープルを示すビットが1になり、ステープルを実行できることが分かる。従ってこの場合はステップS601へ進むことになる。一方、指示されている印刷モードがA4、OHP用紙、ステープルであれば、A4の数値「11111」とOHP用紙の数値「11000」からANDをとると「11000」となり、ステープルを示すビットが0になり、ステープルを実行できないことが分かる。従ってこの場合はステップS507へ進むことになる。
【0065】
ステップS507では、ステップS506で行った判断でこれ以上印刷を継続できないことが分かったので残りのデータを削除し、ステップS508へ進む。ステップS508では、印刷を中断してデータを削除したことを印刷処理履歴に記録し、処理を終了する。この印刷処理履歴は、RAM1036に記録して電源断時に消去してしまうことも可能であるし、図示していないハードディスクやフラッシュROMなどの不揮発性メモリに記録して電源断後も保持しておくことも可能である。
【0066】
ここまで説明した制御を行うことで、実現することのできない印刷モードが指示された場合に無駄な印刷を行わず、データを削除し、さらにその旨を印刷処理履歴として記録することができる。
【0067】
図6のステップS601以降では、これから印刷しようとしているページに使う用紙を給紙するカセット2010を決定する。
【0068】
ステップS601では、各カセット2010を1つずつ調べるため最初の調査対象として1段目のカセット2010を選択し、ステップS602へ進む。ステップS602では、調査対象のカセット2010の情報を獲得し、ステップS603へ進む。カセット2010の情報を獲得するには、図9に示した情報をRAM1036から読み出してくるものとして説明を進める。またこの情報のことをカセット情報テーブルと呼ぶこととする。
【0069】
カセット情報テーブルの内容は、各カセット2010に入れられている用紙のサイズやタイプが変更になった場合は、然るべきタイミングで書き換えられるものとする。従って、各カセット2010にどのような用紙が入れられているかを調べるには、このカセット情報テーブルの情報を読み取ればよい。例えば調査対象としているカセット2010が1段目であれば、A4で普通紙という情報を得ることができる。ただし、カセット情報テーブルを利用して各カセット2010に入れられている用紙の種類を調べる方法は、本発明を実現するための1つの例に過ぎず、各カセット2010に直接問い合わせる方法でも本発明は実現可能であり、どのような方法で調べるかは本発明を規定するための条件ではない。
【0070】
ステップS603では、ステップS602で獲得した調査対象のカセット2010に入れられている用紙の情報とこれから印刷しようとしているページに対して指示された印刷モードの内容とを比較し、最適なカセット2010かどうかの判断を行う。最適なカセット2010でなければステップS604へ進み、最適なカセットであればステップS606へ進む。例えば指示されている印刷モードがA4、普通紙、ステープルであるとしたら、調査対象としているカセット2010が1段目であればA4の普通紙を給紙できるので、ステップS606へ進むことになる。それに対して、調査対象としているカセット2010が2段目であればA3の普通紙が入れられているため、ステップS604へ進むことになる。
【0071】
ステップS604では、調査対象としているカセット2010を次のものにし、ステップS605へ進む。ステップS605では、調査対象としているカセット2010が実際に存在するものかどうかを調べ、存在しているものであればステップS602へ戻り、存在していないものであればEを経て図8のステップS801へ進む。このステップS601からステップS605までの処理を繰り返すことで、これから印刷しようとしているページに対して指示された印刷モードに最適な用紙が入れられたカセット2010を探し出すことができる。また最適な用紙が入れられたカセット2010が存在しない場合は、Eを経て図8のステップS801へ進むことになる。
【0072】
一方、ステップS606では、見つけ出した最適な用紙が入れられたカセット2010に用紙が入っているかどうかを調べ、入っていればステップS607へ進み、入っていなければステップS604へ進む。このように制御することで、最適な用紙の入っているカセット2010を見つけ出しても、用紙が入れられていない場合は他のカセット2010を探すように動作させることができる。
【0073】
ステップS607では、ステップS603で探し出したカセット2010から給紙を行うとの情報を書き込み、Cを介して図7のステップS701へ進む。この情報を書き込む領域は、図5のステップS502で情報をクリアしたり、ステップS504で参照したりしている領域と同じ領域である。
【0074】
以上のようにステップS601以降の処理を行うことで、印刷に最適な用紙の入ってるカセット2010から給紙を行うことができるようになる。
【0075】
図7のステップS701以降では、給紙を行うカセット2010が決定した以降の印刷動作を行っている。
【0076】
ステップS701では、すでに決定しているどのカセット2010から給紙するかという情報に従って用紙を給紙して印刷処理を行い、ステップS702へ進む。
【0077】
ステップS702では、現在処理中の印刷ジョブにまだ印刷しなければならないページがあるかどうかを調べ、まだ印刷するページがあればAを経て図5のステップS503へ戻り、もう印刷するページがなければステップS703へ進む。
【0078】
ステップS703では、印刷処理履歴に正常に印刷処理が完了したことを記録して処理を終わる。
【0079】
以上説明した処理を繰り返して実行することで、印刷ジョブに含まれている全ての印刷データを印刷することができる。
【0080】
次に、図8のステップS801以降の処理を説明する。
【0081】
ステップS801に制御が来るのは、これから印刷しようとしているページに対して指定された印刷モードを実現するための最適な用紙が存在しなかった場合である。
【0082】
ステップS801では、操作パネル2002のLCD部分に給紙するためのカセット2010を強制的に選択する旨を表示し、ステップS802へ進む。表示するメッセージの一例を図10(a)に記載した。このように表示することで、ユーザに対して印刷に最適な用紙がない旨を通知し、代替の用紙を強制的に選択してもらうことをユーザに求めることができる。
【0083】
ステップS802では、各カセット2010から強制的に用紙を給紙できるかどうかを調べるために、まず1段目のカセット2010を調査対象とし、ステップS803へ進む。
【0084】
ステップS803では、調査対象としているカセット2010に入っている用紙で、これから印刷しようとしているページに対して指示された印刷モードのうちの加工処理種を実行できるかどうかを調べ、実行できればステップS804へ進み、実行できなければステップS805へ進む。
【0085】
ステップS804では、調査対象としているカセット2010を強制選択の対象にできるということで、操作パネル2002のLCD部分に選択可能なボタンとして表示を行い、ステップS806へ進む。
【0086】
一方、ステップS805では、調査対象としているカセット2010は強制選択の対象にできないということで、操作パネル2002のLCD部分に選択不可能なボタンとして表示を行い、ステップS806へ進む。
【0087】
このステップS803、S804、S805の動作を行うことで、調査対象としているカセット2010に入っている用紙の種類と印刷しようとしているページに対して指定された印刷モードとに応じて、そのカセット2010を強制選択の対象できるのか否かを調べ、その結果を操作パネル2002のLCD部分に表示として反映させることができる。例えば指定されている印刷モードのうち加工処理種としてステープルが指示されているものとする。調査対象のカセット2010が1段目の場合、A4の数値「11111」と普通紙の数値「11111」からANDをとると「11111」となり、ステープルを示すビットが1になり、ステープルを実行できることが分かる。その結果、制御はステップS804へ進み、1段目のカセット2010は強制選択可能なものとして操作パネル2002のLCD部分に表示される。
【0088】
一方、調査対象のカセット2010が5段目の場合、Aの数値「11111」と第二原図用紙の数値「11010」からANDをとると「11010」となり、ステープルを示すビットが0になり、ステープルを実行できないことが分かる。その結果、制御はステップS805へ進み、5段目のカセット2010は強制選択不可能なものとして操作パネル2002のLCD部分に表示される。
【0089】
次にステップS806では、調査対象としているカセット2010を次のものにし、ステップS807へ進む。ステップS807では、調査対象としているカセット2010が実際に存在するものかどうかを調べ、存在しているものであればステップS803へ戻り、存在していないものであればステップS808へ進む。
【0090】
このステップS803からステップS807までの処理を繰り返すことで、全てのカセット2010に対して強制選択の対象にできるかできないかを調べることができる。例えば、これから印刷使用としてるページの印刷モードとしてA4、普通紙、パンチ処理が指定されていたとする。通常は1段目のカセット2010から給紙を行って印刷を実行するが、1段目のカセット2010の用紙が無くなった場合は、他に最適な用紙の入っているカセット2010を探す。ところが本実施形態の場合は、1段目以外のカセットに最適な用紙が入れられていないので、ステップS801からの処理を行うことになる。
【0091】
そこで、各カセットに入れられている用紙のサイズとタイプの数値のANDを取り、各カセットの用紙でパンチ処理を実行可能かどうかの判断を行う。その判断のための演算結果を図10(b)の表に示す。これによると、1段目、3段目、5段目のカセット2010が強制選択可能なものと判断でき、最終的に図10(c)のような情報を操作パネル2002のLCD部分に表示する。この表示において、2段目と4段目のカセット2010は薄く表示を行い、またこれらのボタンを押しても無視するように画面を制御する。こうすることで、1段目、3段目、5段目のカセット2010の選択はできるが、2段目と4段目のカセットの選択はできなくなる。
【0092】
ステップS808では、ユーザからのカセット2010の強制選択の指示を待ち、その指示をそのまま給紙を行うカセット2010として記憶し、Bを経て図5のステップS505へ進む。この場合、図10(c)の画面が操作パネル2002のLCD部分に表示されているため、ユーザは1段目、3段目、5段目のいずれかのカセット2010を選択できることになる。
【0093】
以上のように、ステップS801からステップS808の処理を行うことで、最適な用紙の入ったカセット2010が存在しない場合でも、指定されている加工処理種を実行することのできる用紙の入ったカセット2010をユーザに選択させて印刷処理を継続できるようになる。また、1段目のカセット2010にA4の普通紙を補給し直すことで、印刷に最適な用紙を使って意図した通りの完全な印刷結果を得るように印刷を継続することもできる。
【0094】
また、これまで説明した図5?図8の処理を行うことで、用紙の有無や印刷モードの変化に応じても適切な用紙の入ったカセット2010をユーザが選択して印刷を継続させることができる。
【0095】
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、印刷モードの加工処理種が1種類のみ指定された場合の例を説明した。本実施形態では、複数の加工処理種が同時に指定された場合の動作について説明する。
【0096】
印刷モードの加工処理種が複数同時に指定された場合、指定された全ての加工処理種の実行が可能であれば全体として印刷処理の実行が可能になることになる。例えば、カセット情報テーブルの内容が図9の状態でパンチと清書が同時に指定された場合、図11(a)の表のような条件判断が行われる。つまり、各カセット2010に対してパンチ及び清書の実行が可能かどうかを調べ、可能であれば1とし、不可能であれば0とする。そのようにすると、パンチと清書の両方が1になっているカセットだけがパンチと清書の2つの加工処理種を同時に実行することが可能であると判断することができる。この図11(a)の表によると、1段目と5段目のカセットだけがパンチと清書を同時に実行できることが分かる。
【0097】
この判断処理は、前記した図5のステップS506と図8のステップS803の部分で実行される。例えばステップS803で図11(a)のような状況の場合は、操作パネル2002のLCD部分に図11(c)に示す情報が表示されることになる。この状態であると、ユーザは1段目と5段目のどちらかのカセットを選択できることになる。
【0098】
以上説明したように本発明は、複数の加工処理種が同時に指定されている場合にも適用することができる。また本実施形態では2つの加工処理種が同時に指定されている場合の例を説明したが、3つ以上の加工処理種が同時に指定されていても適用可能であり、数を制限するものではない。
【0099】
[第3実施形態]
上記した第1実施形態では、図8のフローチャートで説明した処理で、給紙するカセットを強制的に選択する際に、指定していた加工処理種を実行することのできない用紙が入っているカセットは選択できないように制御していた。これに対して本実施形態では、指定していた加工処理種を実行することのできない用紙が入っているカセットも強制選択の対象とする動作について説明する。
【0100】
処理全体の流れは、上記各実施形態とほぼ同じで図4及び図9の各種テーブルを参照して、図5、図6、図7及び図12のフローチャートの動作を実行する。上記第1実施形態と唯一異なる処理は、図8の代わりに用いた図12のフローチャートのステップ805aの部分の処理である。上記の第1実施形態では、ステップS805で、指定された加工処理種を実行することのできないカセットを操作パネル2002のLCD部分に表示する際は、選択不可能なボタンとして表示していた。これに対して、本実施形態では、図12に示すステップS805aで選択可能なボタンとして表示を行い、表示を行う際にそのカセット2010に入っている用紙を選択すると指定していた加工処理種の実行ができないことを意味する印を、該ボタンと共に表示するものとする。
【0101】
図13に加工処理種としてパンチ処理を指定した場合の表示例を示す。
【0102】
2段目のカセットに入っているA3の普通紙と4段目のカセットに入っているA4のOHP用紙に対してパンチ処理を実行することができないため、図13に示した画面では、2段目と4段目のカセット2010に対して「×」という印をつけている。この印によって、これらのカセットからの給紙を指示した場合にはパンチ処理が実行されないことをユーザは認識できる。
【0103】
以上説明したように本発明は、指定した加工処理を実行して印刷を継続する必要があるか、無視して印刷を継続できればよいかの判断をユーザに委ねることができる。
【0104】
[第4実施形態]
上記した各実施形態では、図8のフローチャートで説明した処理で、印刷を継続させるために必ず給紙を行うカセットを選択するように制御していた。本実施形態では、最適な用紙が存在しない場合には、印刷を途中で止めることをユーザが選択できるようにする動作について説明する。
【0105】
処理全体の流れは、上記第1実施形態とほぼ同じで、図4及び図9の各種テーブルを参照して図5、図6、図7及び図14のフローチャートの動作を実行する。
【0106】
上記第1実施形態と異なる点は、図8の代わりに図14のフローチャートの処理を行う点である。図14のフローチャートの処理は図8のものとほとんど同じであるので、異なる部分の説明だけを行う。
【0107】
図8のステップS801からステップS808までの処理と全く同じ処理を行うが、操作パネル2002のLCD部分に表示する画面には、図15に示したように「中止」を指示することのできるボタン1501を設ける。
【0108】
ステップS1309では、ステップS808で指示されたユーザの選択内容を調べ、「中止」をユーザが選択していたらFを経て図5のステップS507へ進み、「中止」以外でカセットのいずれかを選択していたらBを経て図5のステップS505へ進む。このようにすることで、ユーザがカセット2010を強制的に選択して印刷を継続するのではなく、印刷の中止を指示することができる。
【0109】
以上説明したように本実施形態では、印刷を継続するのに最適な用紙が存在しない場合は、他の用紙で強制的に印刷を継続するのではなく印刷を中断するように制御することができる。
【0110】
なお、本発明は、上述した実施形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用してもよい。前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、完成されることは言うまでもない。
【0111】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、次のプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPUなどが処理を行って実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0114】
なお、本発明の実施の形態は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパーソナルコンピュータ(CPU,プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
【符号の説明】
【0115】
1001 ホストコンピュータ
1002 通信線
1030 レーザビームプリンタ
1031 プリンタコントローラ
1032 ホストI/F部
1033 入出力バッファ
1034 CPU
1035 プログラムROM
1036 RAM
1037 画像情報生成部
1038 ビットマップ画像展開/転送部
1039 印刷装置エンジン部
1040 エンジンI/F部
1041 操作パネル部
1042 パネルI/F部
1043 外部メモリ部
1044 メモリI/F部
1046 エンジン制御部
1052 用紙有無センサ
1055 システムバス
1060 文書情報管理部
1061 ページスケジューリング部
2001 筐体
2002 操作パネル
2003 制御ボード収納部
2004 ドラムユニット
2005 感光ドラム
2006 レーザドライバ
2007 回転多面鏡
2008 反射ミラー
2009 ビームディテクタ
2010 カセット
2011 反転給紙ユニット
2012 給紙クラッチ
2013 給紙ローラ
2014 レジストシャッタ
2015 給紙ローラ
2016 搬送ローラ
2017 定着器
2019 給紙トレイ
2020 現像器
2021 前露光ランプ
2022 レーザスキャナ部
2023 一次帯電器
2024 クリーナ
2025 転写帯電器
2027 印刷用紙
2028 レジストシャッタ
2029 給紙ローラ
2030 フラッパ
2031 フラッパ
2032 搬送ローラ
2033 搬送ローラ
2034 搬送ローラ
2035 搬送ローラ
2036 搬送ローラ
2037 フラッパ
2038 給紙ローラ
2040 外部メモリユニット
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報に基づき用紙上に印刷を行う印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記用紙に対する加工処理を行う加工手段と、前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段とを備える印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
前記複数の給紙段のそれぞれに装填されている用紙の種類を示す情報を記録した用紙種記録手段と、
前記用紙種記録手段から得た情報を基に、前記加工手段による加工処理をどの給紙段に装填されている用紙に対して実行できるかを判断する処理可否判断手段と、
前記加工手段を用いた印刷処理のために使用中の給紙段に用紙が無い場合に、前記処理可否判断手段により前記加工手段による加工処理を実行可能と判断された用紙を装填している給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御手段と、
前記処理可否判断手段により加工処理を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項2】
用紙に対して印刷することが可能な印刷部と、前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段と、前記印刷部によって印刷された前記用紙に対して複数種類の加工処理の何れかを行うことが可能な加工手段とを備えた印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
前記各給紙段にどのような種類の用紙が装填されているかを記録した用紙種記録手段と、
用紙の種類とその用紙に対して施すことのできる加工処理の種類との関係を記録した処理可否記録手段と、
前記用紙種記録手段と前記処理可否記録手段から得た情報を基に、どの給紙段に装填されている用紙に対してなら所定の加工処理を実行できるかを判断する処理可否判断手段と、
前記印刷装置において前記加工手段を用いた印刷処理のために使用中の給紙段に用紙が無い場合に、前記処理可否判断手段により前記所定の加工処理を実行できると判断された用紙を装填した給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御手段と、
前記処理可否判断手段により加工処理を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項3】
更に、前記印刷装置は、ユーザによる印刷に関する操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御手段は、前記代替の給紙段として、前記表示部に表示された給紙段情報の中から、前記操作部を介して前記ユーザにより選択させることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記処理可否判断手段が、前記所定の加工処理を実行可能な用紙が前記複数の給紙段のいずれにも装填されていないと判断した場合、印刷処理を中断することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
【請求項5】
前記用紙種記録手段に記録されている用紙の種類として、用紙のタイプまたは用紙のサイズを用いることを特徴とする請求項1乃至4に記載の印刷制御装置。
【請求項6】
前記処理可否記録手段に記録されている用紙の種類として、用紙のタイプまたは用紙のサイズを用いることを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
【請求項7】
前記加工手段が用紙に対して施すことのできる処理は、ステープルまたはパンチであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
【請求項8】
両面印刷機能を備え、画像情報に基づき用紙の片面または両面に印刷を行うことが可能な印刷部と、
前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段と、
前記複数の給紙段のそれぞれに装填されている用紙の種類を示す情報を記録した用紙種記録手段と、
前記用紙種記録手段から得た情報を基に、前記印刷部による両面印刷機能をどの給紙段に装填されている用紙に対して実行できるかを判断する処理可否判断手段と、
前記両面印刷機能を用いる印刷のために使用中の給紙段が用紙無しになった場合に、前記処理可否判断手段により前記両面印刷機能を実行可能と判断された用紙を装填している給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御手段と、
前記処理可否判断手段により前記両面印刷機能を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする印刷装置。
【請求項9】
両面印刷機能を備え、画像情報に基づき用紙の片面または両面に印刷を行うことが可能な印刷部と、前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段と、を備える印刷装置を制御する印刷制御装置であって、
前記複数の給紙段のそれぞれに装填されている用紙の種類を示す情報を記録した用紙種記録手段と、
前記用紙種記録手段から得た情報を基に、前記印刷部による両面印刷機能をどの給紙段に装填されている用紙に対して実行できるかを判断する処理可否判断手段と、
前記両面印刷機能を用いる印刷のために使用中の給紙段が用紙無しになった場合に、前記処理可否判断手段により前記両面印刷機能を実行可能と判断された用紙を装填している給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御手段と、
前記処理可否判断手段により前記両面印刷機能を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示手段と、を備え、
前記制御手段は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする印刷制御装置。
【請求項10】
画像情報に基づき用紙上に印刷を行う印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記用紙に対する加工処理を行う加工手段と、前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段と、前記複数の給紙段のそれぞれに装填されている用紙の種類を示す情報を記録した用紙種記録手段と、を備える印刷装置を制御する印刷制御装置の制御方法であって、
前記用紙種記録手段から得た情報を基に、前記加工手段による加工処理をどの給紙段に装填されている用紙に対して実行できるかを判断する処理可否判断工程と、
前記加工手段を用いた印刷処理のために使用中の給紙段に用紙が無い場合に、前記処理可否判断工程により前記加工手段による加工処理を実行可能と判断された用紙を装填している給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御工程と、
前記処理可否判断工程において加工処理を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示工程と、を有し、
前記制御工程は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする制御方法。
【請求項11】
用紙に対して印刷することが可能な印刷部と、前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段と、前記印刷部によって印刷された前記用紙に対して複数種類の加工処理の何れかを行うことが可能な加工手段と、前記各給紙段にどのような種類の用紙が装填されているかを記録した用紙種記録手段と、用紙の種類とその用紙に対して施すことのできる加工処理の種類との関係を記録した処理可否記録手段と、を備えた印刷装置を制御する印刷制御装置の制御方法であって、
前記用紙種記録手段と前記処理可否記録手段から得た情報を基に、どの給紙段に装填されている用紙に対してなら所定の加工処理を実行できるかを判断する処理可否判断工程と、
前記印刷装置において前記加工手段を用いた印刷処理のために使用中の給紙段に用紙が無い場合に、前記処理可否判断工程により前記所定の加工処理を実行できると判断された用紙を装填した給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御工程と、
前記処理可否判断工程において加工処理を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示工程と、を有し、
前記制御工程は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする制御方法。
【請求項12】
請求項10または請求項11の制御方法を印刷制御装置に実行させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項13】
両面印刷機能を備え、画像情報に基づき用紙の片面または両面に印刷を行うことが可能な印刷部と、前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段と、前記複数の給紙段のそれぞれに装填されている用紙の種類を示す情報を記録した用紙種記録手段とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記用紙種記録手段から得た情報を基に、前記印刷部による両面印刷機能をどの給紙段に装填されている用紙に対して実行できるかを判断する処理可否判断工程と、
前記両面印刷機能を用いる印刷のために使用中の給紙段が用紙無しになった場合に、前記処理可否判断工程により前記両面印刷機能を実行可能と判断された用紙を装填している給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御工程と、
前記処理可否判断工程において前記両面印刷機能を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示工程と、を有し、
前記制御工程は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする制御方法。
【請求項14】
両面印刷機能を備え、画像情報に基づき用紙の片面または両面に印刷を行うことが可能な印刷部と、前記印刷部へ給紙する用紙が装填される複数の給紙段と、前記複数の給紙段のそれぞれに装填されている用紙の種類を示す情報を記録した用紙種記録手段とを備える印刷装置を制御する印刷制御装置の制御方法であって、
前記用紙種記録手段から得た情報を基に、前記印刷部による両面印刷機能をどの給紙段に装填されている用紙に対して実行できるかを判断する処理可否判断工程と、
前記両面印刷機能を用いる印刷のために使用中の給紙段が用紙無しになった場合に、前記処理可否判断工程により前記両面印刷機能を実行可能と判断された用紙を装填している給紙段を代替の給紙段として選択可能に制御する制御工程と、
前記処理可否判断工程において前記両面印刷機能を実行できると判断された用紙を装填する給紙段に関する給紙段情報を表示部に表示させる給紙段表示工程と、を有し、
前記制御工程は、前記表示部に表示された給紙段情報の中から前記代替の給紙段を選択することを可能に制御することを特徴とする制御方法。
【請求項15】
請求項13の制御方法を印刷装置に実行させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項16】
請求項14の制御方法を印刷制御装置に実行させるための制御プログラムを格納した記憶媒体。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2013-03-06 
出願番号 特願2010-256970(P2010-256970)
審決分類 P 1 41・ 851- Y (B41J)
P 1 41・ 856- Y (B41J)
P 1 41・ 855- Y (B41J)
最終処分 成立  
前審関与審査官 松川 直樹大浜 登世子  
特許庁審判長 吉野 公夫
特許庁審判官 黒瀬 雅一
鈴木 秀幹
登録日 2011-11-25 
登録番号 特許第4872018号(P4872018)
発明の名称 印刷制御装置、印刷装置、制御方法及び記憶媒体  
代理人 別役 重尚  
代理人 別役 重尚  

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