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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G03F
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G03F
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G03F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G03F
管理番号 1276871
審判番号 不服2012-9055  
総通号数 165 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-09-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-05-17 
確定日 2013-07-17 
事件の表示 特願2005-369619「版の画像付けをする方法」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 7月 6日出願公開、特開2006-178470〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成17年12月22日(パリ条約による優先権主張2004年12月23日、独国)を出願日とする出願であって、平成23年7月19日付けで手続補正がなされ、その後、平成24年1月6日付けで拒絶査定がされた。
本件は、これを不服として、同年5月17日に請求された拒絶査定不服審判であって、当審において、同年10月19日付けで拒絶の理由(最後)が通知され、これに対し、平成25年1月23日付けで意見書が提出されるとともに、手続補正がなされたものである。

第2 平成25年1月23日付けの手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成25年1月23日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。
[理由]
1 補正の内容
本件補正は、特許請求の範囲を補正するものであって、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1は、本件補正前の特許請求の範囲の請求項7を、特許請求の範囲の限定的減縮を目的として下記の通りに補正したものである。
「【請求項1】
第1の部分集合(30)と第2の部分集合(32)とを含む複数の光源(30,32)によって、間隔が最小の画点間隔(l)よりも大きい複数の画点(26)が多数の画像付けステップのうちの1つにおいて1列に版(22)の上に生成され、このとき前記第1の部分集合(30)によって画点の第1の部分列(52)が生成されるとともに、前記第1の部分集合(30)と同数の光源を有する第2の部分集合(32)によって画点の第2の部分列(58)が生成され、若干の画像付けステップにおいて、前記第1の部分集合(30)の画点の少なくとも一部は時間的に先行する画像付けステップにおいて版(22)の上に生成された前記第1の部分列(52)の画点同士の間の位置に付けられ、前記第2の部分集合(32)の画点の少なくとも一部は時間的に先行する画像付けステップにおいて版の上に生成された前記第2の部分列(58)の画点同士の間の位置に前記列に沿って付けられる、多数の画像付けステップにおいて版(22)の画像付けをする方法において、
前記若干の画像付けステップの後、送り(t)と他の画像付けステップが行われ、該他の画像付けステップでは、前記第1の部分集合(30)の画点の少なくとも一部が、前記送り(t)の方向に前記第2の部分列(56)の端に位置する移行領域(40)にある、前記の時間的に先行する画像付けステップに由来する前記第2の部分列(56)の画点同士の間の位置に前記列に沿って付けられ、
前記方法が画像付けモジュール(20)上の複数の光源(30,32)によって実施されることを特徴とする、版の画像付けをする方法。」

そこで、本件補正後の請求項1に係る発明(以下「本件補正発明」という。)が、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法(以下「平成18年改正前特許法」という。)第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか、すなわち、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否かについて、以下検討する。

2 本件補正発明
本件補正発明は、本件補正後の特許請求の範囲の第1項に記載された上記のとおりのものである。(「第2」[理由]「1」参照。)

3 引用刊行物
(1)引用刊行物1
これに対して、当審における拒絶の理由で引用した、本願の優先日前である平成14年11月5日に頒布された「特開2002-321333号公報 」(以下「引用例1」という。)には、次の事項が記載されている。ただし、下線は当審で付した。
a 発明の詳細な説明の記載
「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、グラフィック技術、特に印刷技術や複製技術で使用される画像生成方法に関する。本発明は、特には、それぞれ独立請求項の前提項に記載の、少なくとも2つの画像付けモジュールによって版に画像付けをする方法および装置に関する。」
「【0027】版の画像付けをする本発明の方法および装置は、レーザ支援式の版の画像付けの分野での前述した用途以外にも、関連する印刷方法または複製方法の分野、たとえばレーザプリント技術、インクジェットプリント技術、あるいは火花放電の原理に依拠する印刷技術などの分野、ならびにゼロックス法またはこれに類似する方法に基づくコピー技術等でも、有利に適用可能であることを強調しておく。というのも、このような技術の場合でも、画像付け媒体は分散した画像付け源によって行ごとに画像付けされ、したがって前述したバンディングの現象がこのような場合でも生じ、印刷画像の品質に現われる、前述したような付随効果につながるからである。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0029】ドイツ特許出願明細書10031915から流用した図1は、画像付けモジュールにおける、たとえばレーザダイオードなどのn個(nは自然数)の光源のアレイから出射されるn個の画点を投影するための典型的な幾何学配置を示している。画像付けモジュール10は、たとえば光源12としての、n個の単ストライプレーザダイオードの、個別に制御可能なアレイで構成されている。この場合nは自然数2の累乗であるのが特に有利であり、すなわちkが自然数のときn=2^(k)である。通常は、このような種類の有利な光源は最大100個の単ストライプレーザダイオード、有利には20個から70個のレーザダイオードを有している。これらの単ストライプレーザダイオードは、通常は1×5μm^(2)の大きさのエミッタ面を有しており、回折指数M^(2)が低い有利なビーム品質でレーザ光を発する。アレイにおける個々のレーザダイオードの間隔は、通常100から1000マイクロメートルの間である。
【0030】結像光学系16によって、n個の光線が、版18の上でn個の画点110に結像される。版18は、光線14の焦点に位置しているのが好ましい。結像光学系16によって、光線がその直径比率に関して(n個の点で決まる軸に垂直および平行に)変えられるだけでなく、画点相互の間隔も修正されると特に有利である。換言すれば、n個の画点110の光点サイズのみならず、その相互位置および間隔とがいずれも調整可能である。通常、個々の光源の間隔は一定であるが、有利な画像付けのためには、n個の画点110の間隔lだけが一定であることが少なくとも必要である。n個の画点のlは、印刷点の間隔pよりも大きい。」
「【0038】図2は、ドイツ特許出願明細書10031915に開示されている、版に書き込むためのIRS法を、個々の5つのレーザダイオードで同時に照射することによって同時に生成される5つの画点の例を用いて図示している。印刷点は、この図面では方眼として簡略化されて図示されている。それぞれの印刷点は、すでに述べたように、所与の画像データに応じて露光またはそのまま維持できるようにするために、レーザの画点によって少なくとも1回触れられなくてはならない。書き込まれるべき連続する行は、本例では、隙間なく相並んだ印刷点で構成されている。これらの印刷点の間隔はpで示されている。
【0039】図2では、画像付けモジュール20の、同時に書き込まれる印刷点のグループは、同じ間隔lを有する5つの画点でできている。第1の画像付けステップ22では、5つの単位点が間隔l=3pで書き込まれる。次に、本例では5つの印刷点が同時に書き込まれるので、同時に生成される印刷点のグループが5つの単位点の分だけ、印刷点の軸で決まる方向へ、ここでは一例として右方へ移動するように、画像付けモジュール20の移動が行われる。
【0040】第2の画像付けステップ24では、再び5つの画点が、平行移動区間tだけ移動した後で置かれる。印刷点の軸で決まる方向へ5つの単位点の分だけの新たな移動が、平行移動区間tだけ、ここでは一例として右方へ反復して行われる。次の画像付けステップ26で、あらためて5つの点が置かれる。このようなシーケンスから、版に隙間なく書き込むことができることが明らかである。方眼で図示されているそれぞれの印刷点は、レーザの画点によって1回だけ触れられる。pを単位として右方へ、平行移動区間tとしての5つの長さ単位だけ移動するステップの後、あらためて画像付けするたびに、符号28で見わかように、常に同一のパターンが、すでに書き込まれている印刷点とまだ書き込まれていない印刷点に生成される。したがって、書き込まれた画点の行は、右側の端部では、網点が書き込まれていないある程度の隙間をまだ有している。
【0041】そして、同図の右側の端部にある5つの網点の画像付けがさらに行われると、まだ書き込まれていない網点とすでに書き込まれた網点の、同一の連続が生じる。同時に、完全に書き込まれている行の印刷点の割合は、次第に長くなる。
【0042】反復される画像付けステップ28では、同様に、印刷点の間隔pを単位として測定したとき、この場合には8つの印刷点からなっている、大きさr_(1)の開始縁と大きさr_(2)の終端縁とを明らかに見ることができる。ここで強調すべきは、開始領域および終端領域に置かれている一定量の印刷点が、非単純連続の構成を有していることである。それと同時に本例でわかるように、開始縁r_(1)の、たとえば左から右へ数えたときの整然とした一定量の印刷点は、最終縁r_(2)における整然とした一定量の印刷点に対して相補的なパターンを有している。
【0043】アレイの個々の光源が機能を停止したときでも、提案されたIRS法を版の画像付けに使用することが可能である。特に、レーザビームのn個の画点の数と、隣接する2つの画点の間隔lとが、pを単位として測定したときに互いに素である場合、画像付け速度は最大になる。換言すれば、書き込まれるべきそれぞれの点がレーザビームの画点によって1回だけ触れられるように、ステップ幅を指定することが可能である。
【0044】同時に書き込まれる画点30のグループで、1つまたは複数の単ストライプレーザダイオードに機能の不具合が起こった場合、IRS法による書込みは相変わらず可能である。この場合には、等間隔をおいて隣接する画点を有する、グループの最大の部分が常に使用される。そのとき、連続する書込みを達成するために、ステップ幅も減らさなくてはならないのは当然である。このことは、自然数の特性に関して上に挙げた規則に基づいて行うのが好ましい。
【0045】IRS法による版の画像付けは、隣接する画点の間隔lと、その個数nとの組み合わせがどうなっている場合でも可能である。ただし、連続的な版の書込みを達成するためには、適切なパラメータが選択される。1つの画点がなくなったときは、速度を落した画像付けが可能である。
【0046】版の画像付けをするための上述したIRS法には、多数のレーザビームが必要である。このようなレーザビームは、有利に用いられるレーザダイオードとは別のレーザ光源で生成することもできる。投影される個々の光源の間隔を変えるために、有利な発展例では、版が、n個のレーザビームに対して垂直に位置する平面に対して、ゼロとは異なる角度だけ傾いていてもよい。」
「【0048】図4には、回転可能な胴の上にある版の画像付けが示されており、一例として第1の画像付けモジュール40と第2の画像付けモジュール418が使用されている。ここでは版は第1の領域414と、移行領域416と、第2の領域426とに区分されている。
【0049】第1の画像付けモジュール40はn本の光線、ここでは一例として3本の光線42を生成し、これらの光線42が、第1の結像光学系44によって3つの画点410に結像される。3つの画点は同じ間隔を有していて、1つの軸上に位置しているのが好ましい。版48は、対称軸45を中心として回転可能な胴46の上にある。この回転は矢印Bで示されている。画像付けモジュール40は、胴46の対称軸45に平行に、両方向矢印Aで示されている直線経路の上を運動することができる。このとき第1の画像付けモジュール40は、付属する画点410が第1の領域414および/または中間領域416に位置するように運動することができる。
【0050】第2の画像付けモジュール418はn本の光線、ここでは一例として3本の光線420を生成し、これらの光線420が、第2の結像光学系421によって3つの画点422に結像される。3つの画点422は同じ間隔を、有利には第1の画像付けモジュール40の画点410と同じ間隔を有しており、1つの軸上に位置しているのが好ましい。第2の画像付けモジュール418は、胴46の対称軸45と平行に、両方向矢印Aで示されている直線経路の上を運動することができる。このとき第2の画像付けモジュール418は、付属する画点422が第2の領域426および/または中間領域416に位置するように運動することができる。
【0051】連続的な画像付けをするために、版48を有する胴46は回転運動Bに回転し、第1の画像付けモジュール40と第2の画像付けモジュール418は、運動方向Aに胴46に沿って平行移動する。送り速度は、光線42または光線420の数によって、および印刷点の幅pによって決まる。螺旋状の経路で胴46の対称軸45を周回する画像付けが行われる。第1の画点410の経路は線412で図示されており、第2の画点422の経路は線424で図示されている。n個の点の画像付けが終わった後、版48と画点410または画点422の相対的な移動が、それぞれ画点410ないし画点422の線で決まる方向に直角なベクトル成分で、第1の特定の値だけ行われ、その結果、版48の別の個所であらためてn個の点が書き込まれる。それにより、画点のいわゆる「走査線」が生じる。隣接する走査線のそれぞれ特定の間隔と、画点の個数nについて、n個の画点で決まる軸に平行な必要な移動の第2の特定の値が算出されるので、連続的な画像付け、すなわち版48の上でそれぞれ予定されている網点の画像付けが、後でさらに詳しく説明するインタリーフ走査線法(以下「IRS法」と呼ぶ)によって可能である。
【0052】上記に代わる実施形態では、まず胴46の対称軸45に平行な線に沿って完全な画像付けを行い、次いで対称軸45を中心に段階的に回転を行うことによって、画点410を版48全体にわたってメアンダ状に移動させることもできる。
【0053】当然ながら、重要なのは画点410と版48の間の相対運動だけである。この相対運動は、印刷胴46の運動によって行う達成することもできる。平行移動Aと回転Bの両方の運動方向については、これらの運動を連続的または段階的に行うことができる。
【0054】さらに、少なくとも1つの画像付けモジュール、たとえば第1の画像付けモジュール40が、光源42、結像光学系44等を有しながら、上記に代えて印刷胴46の内部に設置されていてもよく、それによって省スペースな配置が実現する。
【0055】複数の画像付けモジュールを有するこのような画像付け装置は、版露光器、印刷ユニット、または印刷機の内部または外部に単独で、または複数で具体化することができる。
【0056】次に、図5を参照しながら、本発明によるバンディング現象の低減について説明する。図5は、付属する第1の画像付けモジュール52の印刷点の行がある第1の領域50と、第1の画像付けモジュールの印刷点の行の終端縁54、および第2の画像付けモジュールの印刷点の行の開始縁512がある移行領域56と、第2の画像付けモジュール510の印刷点の行がある第2の領域58とを模式的に示している。単に図面を見やすくするために、図5では第1の画像付けモジュール52の印刷点の行は、第2の画像付けモジュール510の印刷点の行に対して、画点の軸に直角な方向に間隔をあけて図示されている。
【0057】すでに前述した移行領域56は、この一例としての場合では、8つの印刷点にわたって延びており、一例としての図2の場合に準じて、隣接する間隔l=3pをおいた5つの画点での画像付けと、平行移動区間t=5p(pは印刷点の間隔)の分だけの移動とが行われる。
【0058】この場合、第1の画像付けモジュールによって置かれた終端縁54は、置かれている一定量の非単純連続の印刷点を有しており、第2の画像付けモジュールによって置かれた開始縁512は、終端縁54の量に対して相補的な、置かれている一定量の非単純連続の印刷点を有している。
【0059】そして、終端縁54における第1の画像付けモジュール510の印刷点の行によって、露光された印刷点の間にまだ印刷点を置くことのできる場所が、移行領域56に設定される。しばしば調節に起因する誤差があるために、一般に、第2の画像付けモジュールは厳密にこの場所へ印刷点を置くのではなく、ずれまたは誤差が生じる。重なり合った書込みによって、すなわち本図で言えば、実際には互いに接している両方の行を一直線上に並べることによって、人の目には、突然の変化によって決まるのではない「連続的な」移行領域が生じる。ずれは移行領域56に分散される。しかも、特に多数の書込みチャンネルを使用した場合、たとえば上述したように同時に書き込まれる5つの画点の代わりに、同時に書き込まれる15個の画点を使用した場合、点の行の分布は目で容易に追うことができるものではなく、移行領域56は、たとえば1cmである書込み領域の幅に相当しているので、人間の目が非常に容易に認知することのできる空間的なパターンは存在していない。
【0060】本発明の方法によって、および、本発明の装置で複数の画像付けモジュールを使用することによって、ストライプ状の第1の領域50と第2の領域58の間の、当初は先鋭であったエッジが解消され、開始領域512で第2の画像付けモジュールで置かれる印刷点の位置が、終端領域54でまだ置かれていない印刷点の予定位置から外れることにつながる、第1および第2の画像付けモジュールの間のずれ、ないし調節誤差は、移行領域56に相当するいっそう広い画像領域に分散され、それに伴って観察者の目には少なく見える。したがって、本発明は特に有利なやり方で、前述したバンディング現象を低減できる。」

b 図面の記載
「【図2】




「【図4】



「【図5】



図2の画像付けの記載からして、1列に並んだ5つの印刷点を書き込む画像付けモジュール20により、第1の画像付けステップ22では、5つの印刷点が生成され、第2の画像付けステップ24では、第1の画像付けステップ22で書き込まれた印刷点の間及びその右側に計5つの印刷点が生成され、次の画像付けステップ26では、第1の画像付けステップ22及び第2の画像付けステップ24で書き込まれた印刷点の間及びその右側に計5つの印刷点が生成され、反覆される画像付けステップ28では、大きさr_(1)の開始縁に開始側から印刷点、隙間、隙間、印刷点、隙間、印刷点、印刷点、隙間が列んでおり、大きさr_(2)の終端縁に終端側から印刷点、隙間、隙間、印刷点、隙間、印刷点、印刷点、隙間が列んでおり、開始縁と終端縁の間は全て印刷点となるように印刷点が生成される方法が記載されている。
図5の画像の記載からして、第1の画像付けモジュール40によって置かれた終端縁54に、終端側から印刷点、隙間、隙間、印刷点、隙間、印刷点、印刷点、隙間が列んでおり、第2の画像付けモジュール418によって置かれた開始縁512に、開始側から印刷点、隙間、隙間、印刷点、隙間、印刷点、印刷点、隙間が列んでいる画像が記載されている。

c 引用例1の図面の記載の考察
引用例1の図5に記載された画像は、第1の画像付けモジュール40によって置かれた終端縁54、及び、第2の画像付けモジュール418によって置かれた開始縁512の画像が、引用例1の図2に記載された反覆される画像付けステップ28による画像の、それぞれ終端縁及び開始縁の画像と全く同じであり、また、これらの画像はいずれもIRS法で画像付けされたものである。(引用例1の【0038】、【0051】参照。)
したがって、引用例1の図5に記載された画像は、第1の画像付けモジュール40及び第2の画像付けモジュール418のそれぞれが、引用例1の図2に記載された画像付けを行うことにより生成されたものであると認められる。

d 引用例1記載の発明
上記a及びbの記載事項並びに上記cの考察によると、引用例1には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「n本の光線を生成する第1の画像付けモジュール40及びn本の光線を生成する第2の画像付けモジュール418のそれぞれよって印刷点を生成する方法であって、
n個の画点の間隔lは、印刷点の間隔pよりも大きく、
1列に並んだ5つの印刷点を書き込む画像付けモジュールにより版に書き込むにあたり、
第1の画像付けステップ22では、5つの印刷点が生成され、
第2の画像付けステップ24では、第1の画像付けステップ22で書き込まれた印刷点の間及びその右側に計5つの印刷点が生成され、
次の画像付けステップ26では、第1の画像付けステップ22及び第2の画像付けステップ24で書き込まれた印刷点の間及びその右側に計5つの印刷点が生成され、
第1の画像付けモジュール40によって置かれた終端縁54及び第2の画像付けモジュール418によって置かれた開始縁512は相補的な、非単純連続の印刷点を有しており、
これらが重なり合った書込みによって「連続的な」移行領域が生じる方法。」

(2)引用刊行物2
また、当審における拒絶の理由で引用した、本願の優先日前である平成9年5月6日に頒布された「特開平9-118016号公報 」(以下「引用例2」という。)には、次の事項が記載されている。
a 発明の詳細な説明の記載
「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラスタ・プリンタによるプリント方法、特に、多数のノズルから転写面又はプリント媒体にプリント走査線(プリントした走査線)を形成するインク滴をインターレースして、プリント品質を改善すると共にプリント・アーティファクトを最小とし、隣接するインターレース画像(インターレースした画像)を結合して大きなインターレース画像、即ち複合インターレース画像を形成するプリント方法に関する。」
「【0021】プリンタ20内のプリンタ・ドライバ24は、データ源からのデータを受け、これに応答してプリント・エンジン26の動作を制御する。この制御には、フォーマット化されたデータをプリント・ヘッド28に供給することや、図2に示すように、キャリッジ・サーボ32が制御するキャリッジ30の動きがある。モータ34は、軸の周りで転写ドラム36を回転させる。プリンタ・ドライバ24からの制御データを受けるモータ制御器40がモータ34を制御する。
【0022】プリント・ヘッド28は、転写ドラム36上に画像をプリントする。プリント媒体(図示せず)であるシート用の画像を転写ドラム36上に完全にプリントした後、このシートを転写ドラム36に接触させて、この転写ドラムに置いた(デポジットした)画像をシートに転写する。」
「【0047】インターレース比nが2より大きい場合に、インターレース画像のエッジをプリントする際に注意をしなければならない。図7は、ノズル相互間の距離Nが10で、インターレース比nが4:1の場合のインターレース画像のエッジを示す。
【0048】行(A)は、プリント・ヘッド28のノズル46の総ての列44を用いたプリント結果である。各円は、画像の走査線を表し、これら円に含まれる数字は、走査線を形成するインク滴をプリントする列44の番号である。プリント・ヘッド28は、プリント期間中にX軸方向に傾いている。図示の如く、インターレース画像をプリントするノズル46の最も左の列44が「1」を含む走査線をプリントする。第1走査期間中には走査線100、101、102及び103がプリントを行い、第2走査期間中は走査線104、105、106及び107がプリントを行い、以下同様である。インターレース画像の大部分は、行(A)に示す走査線の右に延びる。
【0049】その結果のインターレース画像は、走査線112まで、ギャップ110を有し、完全には埋まらない(塗りつぶされない)。プリントの開始において、ギャップ110を含むプリント領域を、本明細書における説明のために単に「ヘッド」120と名付ける。プリントした画像において、ヘッド120内のギャップ110は、通常許容できないと思われる。これらギャップを避けるために、インターレース画像の最も左のエッジを走査線112に割り当て、走査線112の左の走査線をプリントしない。
【0050】プリント・ヘッド28の他端において、同様な状況が生じ、その結果、図7に示すように「テール」130となる。行(B)は、テール130を示し、インターレース画像の大部分が左に延びる。テール130においてギャップ132を避けるために、インターレース画像の最も右のエッジは、走査線134を越さない。
【0051】図8は、完全に埋まった領域142を示すX軸に沿ったインターレース画像140の簡略化した図である。ヘッド144及びテール146は、傾斜として簡単に表す。プリント・ヘッド28の出力を走査線148及び150の間に制限することにより、このギャップを避けることができる。
【0052】再び図7を参照する。ヘッド120のギャップ110がテール130のプリントされた走査線と完全に一致することが判る。「組合わさった」インターレース画像(複合インターレース画像)は、ヘッド120及びテール130の夫々を重ね合わせることにより、2つの「コンポーネント」インターレース画像からインタリーブ、即ち、「縫い合わせ(stitch)」されたものとなる。
【0053】図9は、2つのコンポーネント・インターレース画像を一緒に縫い合わせて、幅広い組合せのインターレース画像を簡略的に表す。本発明により、テール162を有する第1コンポーネント・インターレース画像をプリントし、プリント・ヘッド28をテール162の初め163に移動し、そのヘッド166が縫い合わさるように第2コンポーネント・インターレース画像をプリントして、プリント・ヘッド28よりも大幅に広い組合せインターレース画像のプリントを達成できる。この結果により組合わさった画像である複合インターレース画像を、第1コンポーネント画像160内の第1走査線168及び第2コンポーネント画像164内の第2走査線170の間に割り当てることができる。この組合わさった画像は、第1走査線168及び第2走査線170の間で利用できる完全な幅である必要がない。
【0054】第2コンポーネント・インターレース画像164のヘッド166をプリントするノズルの列は、プリント・ヘッド28の端部に隣接する必要がないことが理解できよう。所望の組合せインターレース画像の幅は、プリント・ヘッド28がプリント可能な単一のコンポーネント・インターレース画像の最大幅の2倍よりも小さい場合、組み合わせた画像のエッジのプリントに適応させるために、プリント・ヘッド28をコンポーネント画像のプリントの間で十分に移動させることのみが必要である。第2コンポーネント・インターレース画像164をプリントする際に、ノズル46の総ての列44を使用することはない。所望ならば、これらヘッド及びテールを画像の中心にて重ね合うように、第1及び第2コンポーネント画像の両方の幅を減少させる。」

b 図面の記載
「【図7】



「【図9】




4 本件補正発明と引用発明の対比
ここで、本件補正発明と引用発明とを対比する。
(1)引用発明の「第1の画像付けモジュール40」及び「第2の画像付けモジュール418」は、それぞれ本件補正発明の「複数の光源」の「第1の部分集合」及び「第2の部分集合」に相当する。
そうすると、引用発明の「n本の光線を生成する第1の画像付けモジュール40及びn本の光線を生成する第2の画像付けモジュール418のそれぞれよって印刷点を生成する方法」は、本件補正発明の「第1の部分集合(30)」と「第1の部分集合(30)と同数の光源を有する」「第2の部分集合(32)とを含む複数の光源(30,32)によって、」「版の画像付けをする方法」に相当する。

(2)引用発明の「n個の画点の間隔lは、印刷点の間隔pよりも大き」い構成は、本件補正発明の「画点(26)」の「間隔が最小の画点間隔(l)よりも大きい」構成に相当する。

(3)引用発明の「第1の画像付けステップ22」及び「第2の画像付けステップ24」は、いずれも「第1の画像付けモジュール40及び」「第2の画像付けモジュール418のそれぞれ」により、「1列に並んだ5つの印刷点を」「版に書き込む」ものであり、また、引用発明の「第1の画像付けステップ22」及び「第2の画像付けステップ24」において、「第1の画像付けモジュール及び」「第2の画像付けモジュールのそれぞれ」により生成された「5つの印刷点」は、それぞれ本件補正発明の「画点の第1の部分列(52)」及び「画点の第2の部分列(58)」に相当する。
そうすると、引用発明の「第1の画像付けモジュール40及び」「第2の画像付けモジュール418のそれぞれによって」、「1列に並んだ5つの印刷点を書き込む画像付けモジュールにより版に書き込むにあたり、」「5つの印刷点が生成され」る「第1の画像付けステップ22」及び「第1の画像付けステップ22で書き込まれた印刷点の間及びその右側に計5つの印刷点が生成され」る「第2の画像付けステップ24」は、本件補正発明の「1列に版(22)の上に生成され、このとき前記第1の部分集合(30)によって画点の第1の部分列(52)が生成されるとともに、」「第2の部分集合(32)によって画点の第2の部分列(58)が生成され」る「多数の画像付けステップ」に相当する。

(4)引用発明の「第1の画像付けモジュール40及び」「第2の画像付けモジュール418のそれぞれによって」、「版に書き込むにあたり、」「第1の画像付けステップ22及び第2の画像付けステップ24で書き込まれた印刷点の間及びその右側に計5つの印刷点が生成」される「次の画像付けステップ26」は、本件補正発明の「第1の部分集合(30)の画点の少なくとも一部は時間的に先行する画像付けステップにおいて版(22)の上に生成された前記第1の部分列(52)の画点同士の間の位置に付けられ、前記第2の部分集合(32)の画点の少なくとも一部は時間的に先行する画像付けステップにおいて版の上に生成された前記第2の部分列(58)の画点同士の間の位置に前記列に沿って付けられる」「若干の画像付けステップ」に相当する。

(5)引用発明は、「第1の画像付けステップ22」、「第2の画像付けステップ24」及び「次の画像付けステップ26」により、「印刷点を」「版に書き込む」方法であるから、「多数の画像付けステップにおいて版(22)の画像付けをする方法」であるといえる。

上記(1)?(5)の点から、本件補正発明と引用発明は、
「第1の部分集合(30)と第2の部分集合(32)とを含む複数の光源(30,32)によって、間隔が最小の画点間隔(l)よりも大きい複数の画点(26)が多数の画像付けステップのうちの1つにおいて1列に版(22)の上に生成され、このとき前記第1の部分集合(30)によって画点の第1の部分列(52)が生成されるとともに、前記第1の部分集合(30)と同数の光源を有する第2の部分集合(32)によって画点の第2の部分列(58)が生成され、若干の画像付けステップにおいて、前記第1の部分集合(30)の画点の少なくとも一部は時間的に先行する画像付けステップにおいて版(22)の上に生成された前記第1の部分列(52)の画点同士の間の位置に付けられ、前記第2の部分集合(32)の画点の少なくとも一部は時間的に先行する画像付けステップにおいて版の上に生成された前記第2の部分列(58)の画点同士の間の位置に前記列に沿って付けられる、多数の画像付けステップにおいて版(22)の画像付けをする方法。」
で一致し、以下(1)及び(2)の点で相違する。

(相違点)
(1)本件補正発明は、若干の画像付けステップの後、送り(t)と他の画像付けステップが行われ、他の画像付けステップでは、第1の部分集合(30)の画点の少なくとも一部が、送り(t)の方向に第2の部分列(56)の端に位置する移行領域(40)にある、時間的に先行する画像付けステップに由来する第2の部分列(56)の画点同士の間の位置に前記列に沿って付けられるのに対し、引用発明は、そのような特定がない点。

(2)画像付け方法を実施する複数の光源が、本件補正発明は、画像付けモジュール上のものであるのに対し、引用発明は、第1の画像付けモジュール40及び第2の画像付けモジュール418である点。

5 当審の判断
以下、上記(1)及び(2)の相違点について検討する。
(1)の相違点について
大幅に広い組み合わせ画像をプリントするために、テール162(本件補正発明における「移行領域(40)にある」「画点の第2の部分列(58)」に相当。)を有する画像をプリントした後、プリンタヘッド28をテール162の初めに移動(本件補正発明における「送り(t)」に相当。)し、さらにプリントを行う点が、引用例2(特に、【0048】?【0053】、図7、9を参照。)に記載されている。
そして、引用発明は、「第1の画像付けモジュールによって置かれた終端縁54及び第2の画像付けモジュールによって置かれた開始縁512は相補的な、非単純連続の印刷点を有しており、これらが重なり合った書込みによって「連続的な」移行領域が生じる」ものであって、第1の画像付けモジュール及び第2の画像付けモジュールによって生成される印刷点は同じものであるから、第1の画像付けモジュールによって置かれた開始縁及び第2の画像付けモジュールによって置かれた終端縁も同様に、相補的な非単純連続の印刷点を有することは明らかである。
また、ドットを用いた画像付けの技術において、より鮮明な画像を得るためにより多くの印刷点を画像付けしようとすることは自明の課題であって引用発明も有する課題であるといえる。
そして、より多くの印刷点を画像付けしようとすれば、当然、幅の広い画像付けが必要となるから、引用発明において、幅の広い画像付けを行うために、引用例2記載の発明を適用し、次の画像付けステップ26の後に、送りと他の画像付けステップを行い、他の画像付けステップでは、第1の部分集合の画点の少なくとも一部が、送りの方向に第2の部分列の端に位置する移行領域にある、時間的に先行する画像付けステップに由来する第2の部分列の画点同士の間の位置に前記列に沿って付けるようにすることは、当業者が容易になしえたことである。
(2)の点について
引用例1には、「第1の画像付けモジュール40と第2の画像付けモジュール418は、運動方向Aに胴46に沿って平行移動する」(【0051】)と記載されている。
そして、一般に、平行移動する2つのものを別体で移動させるよりも一体で移動させた方がよいことは、動作の正確性等からみて明らかである。
したがって、引用発明において、第1の画像付けモジュール40と第2の画像付けモジュール418を一体化して1つの画像付けモジュールとして構成し、上記相違点(2)に係る本件補正発明の発明特定事項を得ることは、当業者が適宜なし得た設計的事項である。
上記相違点(1)及び(2)については上記のとおりであり、本件補正発明によってもたらされる効果は、引用発明及び引用例2記載の発明から当業者が当然に予測できる範囲内のものと認められる。
よって、本件補正発明は、引用発明及び引用例2に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

6 本件補正についての補正の却下の決定のむすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するものであるから、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1 本願発明
平成25年1月23日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本件出願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成23年7月19日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりの以下のものである。
「【請求項1】
複数の光源(30,32)によって、間隔が最小の画点間隔(l)よりも大きい複数の画点(26)が多数の画像付けステップのうちの1つにおいて1列に版(22)の上に生成され、このとき前記複数の光源の第1の部分集合(30)によって画点の第1の部分列(52)が生成されるとともに第2の部分集合(32)によって画点の第2の部分列(58)が生成され、若干の画像付けステップにおいて、前記第1の部分集合(30)の画点の少なくとも一部は時間的に先行する画像付けステップにおいて版(22)の上に生成された前記第1の部分列(52)の画点同士の間の位置に付けられ、前記第2の部分集合(32)の画点の少なくとも一部は時間的に先行する画像付けステップにおいて版の上に生成された前記第2の部分列(58)の画点同士の間の位置に前記列に沿って付けられる、多数の画像付けステップにおいて版(22)の画像付けをする方法において、
前記若干の画像付けステップの後、送り(t)と他の画像付けステップが行われ、該他の画像付けステップでは、前記第1の部分集合(30)の画点の少なくとも一部が、前記送り(t)の方向に前記第2の部分列(56)の端に位置する移行領域(40)にある、前記の時間的に先行する画像付けステップに由来する前記第2の部分列(56)の画点同士の間の位置に前記列に沿って付けられることを特徴とする、版の画像付けをする方法。」

2 引用刊行物及び引用発明
当審における拒絶の理由で引用した、本願の優先日前に頒布された刊行物及びその記載事項、ならびに引用発明は、上記「第2」[理由]「3」に記載したとおりである。

3 本願発明と引用発明の対比及び判断
本願発明は、本件補正発明の発明特定事項である「複数の光源(30,32)」の「第2の部分集合(32)」に関し、「複数の光源(30,32)」の「第1の部分集合(30)と同数の光源を有する」構成、及び、本件補正発明の発明特定事項である「版の画像付けをする」「方法が画像付けモジュール(20)上の複数の光源(30,32)によって実施される」構成を省いたものである。
したがって、本願発明の発明特定事項を全て含み、さらに、上記構成で限定した本件補正発明が、上記「第2」[理由]「5」に記載したとおり、引用発明及び引用例2に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様の理由により、引用発明及び引用例2に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

4 むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び引用例2に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項に係る発明について言及するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-02-13 
結審通知日 2013-02-19 
審決日 2013-03-04 
出願番号 特願2005-369619(P2005-369619)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (G03F)
P 1 8・ 575- WZ (G03F)
P 1 8・ 113- WZ (G03F)
P 1 8・ 537- WZ (G03F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 久保田 創  
特許庁審判長 森林 克郎
特許庁審判官 土屋 知久
伊藤 昌哉
発明の名称 版の画像付けをする方法  
代理人 宮崎 昭夫  
代理人 石橋 政幸  
代理人 緒方 雅昭  

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