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審決分類 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 取り消して特許、登録 G01N
管理番号 1280453
審判番号 不服2012-21377  
総通号数 168 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-12-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-10-30 
確定日 2013-11-05 
事件の表示 特願2007-245113「感応センサ及びその製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成21年 4月 9日出願公開、特開2009- 74977、請求項の数(5)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 拒絶査定の理由は、「『環状』とは一般に『輪のような円い形』を示す語句であるが、図1に記載された支持部3は、環状ではない。したがって、本願は特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。」を要旨とするものである。
しかし、請求理由にて請求人が「本願請求項1及び5(補正前の請求項4及び4)のように、『環状』の用語が記載された請求項に対して、明細書(実施例)に『円い形状』以外の形状(四角形形状、輪郭が連続しない円形形状等)の構成が開示されていたとしても、本願発明の当業者であれば、その四角形形状等が『環状』に含まれ得ることは技術的に理解できます。」と主張しており、また、特公平2-59635号公報には「角環状」と「円環状」の用語が記載され、特開平11-281477号公報には図4に記載された内側が四角形で外側が多角形の部分を「環状部53、54」として記載しており、特開2003-151870号公報には、「断続角環状」との用語が用いられており、特開平2-294078号公報には、「中空部を有する環状とする」と記載されている。
そうすると、「環状」には「円環状」だけでなく、少なくとも本願の第2図に記載された「角環状」も含まれるといえる。
一般用語の意味としては、審査官が指摘するように、「輪のような円い形」であったとしても、特許明細書の用語としては広い意味で使われているというべきである。
してみると、請求項1?5に係る発明は、発明の詳細な説明に、当業者が実施することができる程度に明確かつ十分に記載されていないとはいえない。
他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2013-10-23 
出願番号 特願2007-245113(P2007-245113)
審決分類 P 1 8・ 536- WY (G01N)
最終処分 成立  
前審関与審査官 柏木 一浩  
特許庁審判長 岡田 孝博
特許庁審判官 森林 克郎
信田 昌男
発明の名称 感応センサ及びその製造方法  
代理人 西浦 ▲嗣▼晴  

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