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審決分類 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 G02B
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G02B
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 G02B
管理番号 1281167
審判番号 不服2012-25163  
総通号数 168 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-12-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-12-19 
確定日 2013-11-07 
事件の表示 特願2008-100281号「撮像装置及びプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成21年11月12日出願公開、特開2009-265112号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成20年4月8日(優先権主張平成20年4月2日)の出願であって、平成24年5月28日付けで手続補正がなされた後、同年9月13日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年12月19日に拒絶査定不服審判の請求がなされ、同時に手続補正がなされたものである。
その後、平成25年2月6日付けで、審判請求人に前置報告書の内容を示し意見を求めるための審尋がなされたところ、同年4月5日付けで回答書が提出され、さらに、同年7月23日に電話応対による審尋がなされ、同年7月29日にFAXにより回答書が提出されたものである。

2.平成24年12月19日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)についての補正の却下の決定

[補正の却下の決定の結論]

平成24年12月19日付けの手続補正を却下する。

[理由]

(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、
「被写体を撮像する撮像手段と、
この撮像手段によって撮像される被写体に対して照明光を照射する照射手段と、
撮像する焦点を調整する焦点調整手段と、
前記照射手段に前記照明光を第1強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるためのデータを記憶する第1の記憶手段と、
被写体の撮像前にユーザが被写体を確認するにあたって、前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を第1強度で照射開始させると共に、時間経過に応じて当該照明光の強度を減衰させるように制御する第1制御手段と、
前記照射手段に前記照明光を第2強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるためのデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記焦点調整手段によって焦点を調整するにあたって、前記第2の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を第2強度で照射開始させると共に、時間経過に応じて当該照明光の強度を減衰させるように制御する第2制御手段と、
を具備したことを特徴とする撮像装置。」
と補正された。

(2)補正の却下の理由
本件補正により、本件補正前には、「前記撮像手段の動作中に、前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を第1強度で照射開始させると共に、時間経過に応じて当該照明光の強度を減衰させるように制御する第1制御手段」であったものが、本件補正後には「被写体の撮像前にユーザが被写体を確認するにあたって、前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を第1強度で照射開始させると共に、時間経過に応じて当該照明光の強度を減衰させるように制御する第1制御手段」と補正されることとなった。つまり、本件補正により、「撮像手段の動作中に」という発明特定事項が削除され、「被写体の撮像前にユーザが被写体を確認するにあたって」という発明特定事項が追加されることとなったが、「被写体の撮像前にユーザが被写体を確認するにあたって」という発明特定事項のみでは、撮像手段の動作前にユーザが被写体を確認する場合が含まれることは明らかである。そうすると、本件補正が、特許請求の範囲の減縮を目的とする補正に該当しないことは明らかであり、また、請求項の削除、誤記の訂正、明りようでない記載の釈明を目的とする補正に該当しないことも明らかである。
したがって、本件補正は、特許法第17条の2第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明
平成24年12月19日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成24年5月28日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された以下のとおりのものである。

「被写体を撮像する撮像手段と、
この撮像手段によって撮像される被写体に対して照明光を照射する照射手段と、
撮像する焦点を調整する焦点調整手段と、
前記照射手段に前記照明光を第1強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるためのデータを記憶する第1の記憶手段と、
前記撮像手段の動作中に、前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を第1強度で照射開始させると共に、時間経過に応じて当該照明光の強度を減衰させるように制御する第1制御手段と、
前記照射手段に前記照明光を第2強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるためのデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記焦点調整手段によって焦点を調整するにあたって、前記第2の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を第2強度で照射開始させると共に、時間経過に応じて当該照明光の強度を減衰させるように制御する第2制御手段と、
を具備したことを特徴とする撮像装置。」

4.引用例
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に頒布された刊行物である特開2005-195848号公報(以下「引用例」という。)には、以下の技術事項が記載されている。(後述する引用発明の認定に関連する箇所に下線を付した。)

記載事項ア.
「【請求項1】
撮影レンズを通過した被写体像を撮像する撮像手段と、
測距時に測距光を発するとともに、発光が許可されている撮影時に被写体を照明する照明光を発する電流制御型の発光手段と、
前記測距光が主要被写体で反射された反射光を用いて前記主要被写体までの距離を演算する演算手段と、
前記演算手段による演算結果に基づいて前記撮影レンズの焦点調節を指示する信号を出力するレンズ駆動指示手段とを備えることを特徴とするカメラ。
【請求項2】
請求項1に記載のカメラにおいて、
前記発光手段は発光ダイオードで構成されることを特徴とするカメラ。」

記載事項イ.
「【0008】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による電子カメラの要部構成を説明するブロック図である。図1において、撮影指示部材1はレリーズスイッチなどによって構成される。撮影指示部材1は、撮影者によるレリーズ半押し操作に応じて半押し操作信号を発生し、レリーズ全押し操作に応じて全押し操作信号を発生する。
【0009】
変調信号作成回路2は、たとえば、所定の周波数の正弦波信号(以後、変調信号と呼ぶ)を発生して照明光発光回路3および位相測定回路4へそれぞれ送出する。照明光発光回路3は、発光体として発光ダイオード(以後、LEDとする)31を有し、LED31に所定の駆動電流を供給してLED31を発光させるように構成されている。LED31は可視光領域においていわゆる白色光を発生し、電子カメラの撮影時に被写体を照明する光源と、電子カメラの測距時に測距用の光を発する光源とを兼用する。
【0010】
照明光発光回路3はさらに、測距時にLED31へ供給する測距用の駆動電流に変調信号作成回路2からの変調信号を重畳することにより、LED31を強度変調する。これにより、LED31は発光強度が時間的に変動する測距用光束(強度変調光)を発する。強度変調された光束は、測距光として主要被写体へ向けて進む。」

記載事項ウ.
「【0016】
電子カメラが撮影時に被写体を照明する発光を許可されている場合、照明光発光回路3は、上記露光中においてLED31へ照明用の駆動電流を供給する。これにより、LED31は被写体を照明する照明光を露光時間内において一定の強度で発光(露光時間内で均一レベルの発光)する。なお、発光許可とは、被写体輝度が低い場合にのみ発光を行う設定が行われている場合と、被写体輝度にかかわらず強制的に発光を行う設定が行われている場合とを含む。」

記載事項エ.
「【0021】
以上説明した電子カメラにおける撮像シーケンスについて、図3のタイムチャートを参照して説明する。図3において、信号「変調信号」は、変調信号作成回路2による変調信号の出力/停止状態を示す。変調信号作成回路2は、信号「変調信号」が高レベルの状態で変調信号を出力し、低レベルの状態で変調信号の出力を停止する。
【0022】
信号「LED」は、LED31の発光/停止状態を示す。LED31は、信号「LED」が高レベルの状態で照明光を均一レベルで発光し、低レベルの状態で測距光を変調発光し、中間レベルの状態で発光を停止する。
【0023】
信号「拡散板」は、拡散板33の拡散/非拡散状態を示す。拡散板33は、信号「拡散板」が高レベルの状態で入射光を拡散し、低レベルの状態で入射光を透過(非拡散)する。
【0024】
信号「レンズ駆動」は、レンズ駆動装置7のフォーカスレンズ駆動状態を示す。レンズ駆動装置7は、信号「レンズ駆動」が高レベル状態の間にフォーカスレンズを駆動し、低レベルの状態では駆動を停止する。
【0025】
信号「シャッター」は、シャッター8の開/閉状態を示す。シャッター8は、信号「シャッター」が高レベルの状態で開いて撮像素子9を露光させ、低レベルの状態で閉じる。
【0026】
図3のタイミングt1において、撮影指示部材1から半押し操作信号が出力されると、変調信号作成回路2が変調信号の出力を開始し、照明光発光回路3が変調光の送光を開始する。この時点において、拡散板33の透明電極(不図示)に電圧が印加されており、拡散板33は非拡散状態である。また、レンズ駆動装置7によるレンズ駆動は停止状態、シャッター8は閉じられている。
【0027】
タイミングt2において、距離算出回路6がレンズ駆動の指示および変調信号の出力停止の指示を行うと、変調信号作成回路2が変調信号の出力を停止し、照明光発光回路3が変調光の送光を停止するとともに拡散板33の透明電極(不図示)への電圧印加を停止する。レンズ駆動装置7はフォーカスレンズを合焦位置へ駆動を開始する。
【0028】
タイミングt3において、フォーカスレンズが合焦位置へ駆動されて停止すると、照明光発光回路3が照明光の送光を開始するとともに、シャッター8が開いて撮像素子9への露光を開始する。
【0029】
露光時間が経過したタイミングt4において、シャッター8が閉じて撮像素子9への露光を終了し、照明光発光回路3が照明光の送光を停止するとともに、拡散板33の透明電極(不図示)へ電圧印加を開始する。」

記載事項オ.
「【0031】
以上説明した実施形態についてまとめる。
(1)撮影時の照明光源および測距時の測距光源としてLED31を兼用したので、個別に光源を備える場合に比べてコスト低減および小型化が可能になる。
【0032】
(2)発光体として電流制御型デバイスであるLED31を用いるようにしたので、キセノン管などのような放電型発光管を用いる場合と異なり、高電圧回路が不要な上に所定時間一定の強度で連続発光させることができる。これにより、駆動回路のコストが低減され、発光のための準備(充電など)時間が不要になり、低速シャッタ時にも露光中の連続発光が可能になる。」

記載事項カ.
「【0035】
上述した説明では、露光時間と照明光の送光時間とを合致させる例を説明したが、露光時間内の一部において照明光を閃光発光させるようにしてもよい。」

記載事項キ.




記載事項ア?キの記載内容からして、引用例には、
「撮影レンズを通過した被写体像を撮像する撮像手段と、
測距時に測距光を発するとともに、発光が許可されている撮影時に被写体を照明する照明光を発する電流制御型の発光手段と、
前記測距光が主要被写体で反射された反射光を用いて前記主要被写体までの距離を演算する演算手段と、
前記演算手段による演算結果に基づいて前記撮影レンズの焦点調節を指示する信号を出力するレンズ駆動指示手段とを備え、
発光手段としてLEDを用い、撮影時に被写体を照明する発光を許可されている場合、照明光発光回路は、LEDへ照明用の駆動電流を供給し、これにより、LEDは被写体を照明する照明光を露光時間内の一部において閃光発光し、
測距時に撮影指示部材から半押し操作信号が出力されると、変調信号作成回路が変調信号の出力を開始し、照明光発光回路が変調光の送光を開始し、距離算出回路がレンズ駆動の指示および変調信号の出力停止の指示を行うと、変調信号作成回路が変調信号の出力を停止し、照明光発光回路が変調光の送光を停止するとともにレンズ駆動装置はフォーカスレンズを合焦位置へ駆動するカメラ。」
の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているといえる。

5.対比
本願発明と引用発明を対比する。
(a)引用発明の「撮影レンズを通過した被写体像を撮像する撮像手段」、「発光が許可されている撮影時に被写体を照明する照明光を発する電流制御型の発光手段」は、それぞれ本願発明の「被写体を撮像する撮像手段」、「この撮像手段によって撮像される被写体に対して照明光を照射する照射手段」に相当する。

(b)引用発明の「前記測距光が主要被写体で反射された反射光を用いて前記主要被写体までの距離を演算する演算手段」、「前記演算手段による演算結果に基づいて前記撮影レンズの焦点調節を指示する信号を出力するレンズ駆動指示手段」及び「レンズ駆動装置」等は、本願発明の「撮像する焦点を調整する焦点調整手段」に相当する。

(c)本願発明の「時間経過に応じて照明光の強度を減衰させる」という発明特定事項について、請求人は、平成25年7月29日にFAXで提出された回答書において、「特許請求の範囲(請求項1?3、7、9)に記載された『時間経過に応じて(当該)照明光の強度を減衰させる』という表現につきましては、『照明光の照射開始から次の照明光の照射開始までの期間にその照明光の強度を下げる』という技術的意味がございます。具体的には、図5(1)?5の『ライト照射RA』又は『ライト照射RB(フォーカス調整)』の各期間においてどこかのタイミングで照射開始時の強度(『第1強度』又は『第2強度』としての節電レベル)から下がっていれば『時間経過に応じて(当該)照明光の強度を減衰させる』という表現に含まれることになります。なお、出願当初の明細書の段落[0034]の……との記載や、段落[0035]の……との記載から、本願発明における『減衰』には、『消灯』や『段階的な下げ』等も含まれることになるものと思料致します。」と主張している。
そこで、請求人の上記主張を参酌すると、引用発明は「撮影時に被写体を照明する発光を許可されている場合、照明光発光回路は、LEDへ照明用の駆動電流を供給し、これにより、LEDは被写体を照明する照明光を露光時間内の一部において閃光発光」するのであるから、LEDへ照明用の駆動電流が供給された際に何らかの強度(本願発明の「第1強度」に相当)で照射開始されることは明らかであり、また、「LEDは被写体を照明する照明光を露光時間内の一部において閃光発光」するのであるから露光時間内にLEDが消灯(本願発明の「時間経過に応じて照明光の強度を減衰させる」に相当)されることも明らかである。また、引用発明のLEDの照射開始や消灯が何らかの制御手段(本願発明の「第1制御手段」に相当)により行われることも自明なことである。
そうすると、引用発明の「撮影時に被写体を照明する発光を許可されている場合、照明光発光回路は、LEDへ照明用の駆動電流を供給し、これにより、LEDは被写体を照明する照明光を露光時間内の一部において閃光発光」することと、本願発明の「前記照射手段に前記照明光を第1強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるためのデータを記憶する第1の記憶手段と、前記撮像手段の動作中に、前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を第1強度で照射開始させると共に、時間経過に応じて当該照明光の強度を減衰させるように制御する第1制御手段」を具備することは、「前記撮像手段の動作中に、前記照射手段に前記照明光を第1強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるように制御する第1制御手段」を具備する点で共通しているといえる。

(d)上記(c)で述べた請求人の主張を参酌すると、引用発明は「測距時に撮影指示部材から半押し操作信号が出力されると、変調信号作成回路が変調信号の出力を開始し、照明光発光回路が変調光の送光を開始」するのであるから、LEDは何らかの強度(本願発明の「第2強度」に相当)で照射開始されることは明らかであり、また、引用発明は「距離算出回路がレンズ駆動の指示および変調信号の出力停止の指示を行うと、変調信号作成回路が変調信号の出力を停止し、照明光発光回路が変調光の送光を停止する」のであり、その後「レンズ駆動装置はフォーカスレンズを合焦位置へ駆動する」のであるから、焦点調節が行われている時間内にLEDの消灯(本願発明の「時間経過に応じて照明光の強度を減衰させる」に相当)が行われていることも明らかである。また、これらのLEDの照射開始や消灯が何らかの制御手段(本願発明の「第2制御手段」に相当)により行われることも自明なことである。
そうすると、引用発明の「測距時に撮影指示部材から半押し操作信号が出力されると、変調信号作成回路が変調信号の出力を開始し、照明光発光回路が変調光の送光を開始し、距離算出回路がレンズ駆動の指示および変調信号の出力停止の指示を行うと、変調信号作成回路が変調信号の出力を停止し、照明光発光回路が変調光の送光を停止するとともにレンズ駆動装置はフォーカスレンズを合焦位置へ駆動する」ことと、本願発明の「前記照射手段に前記照明光を第2強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるためのデータを記憶する第2の記憶手段と、前記焦点調整手段によって焦点を調整するにあたって、前記第2の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を第2強度で照射開始させると共に、時間経過に応じて当該照明光の強度を減衰させるように制御する第2制御手段」を具備することは、「前記焦点調整手段によって焦点を調整するにあたって、前記照射手段に前記照明光を第2強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるように制御する第2制御手段」を具備する点で共通している。

上記(a)?(d)で述べたことからして、本願発明と引用発明は、
「被写体を撮像する撮像手段と、
この撮像手段によって撮像される被写体に対して照明光を照射する照射手段と、
撮像する焦点を調整する焦点調整手段と、
前記撮像手段の動作中に、前記照射手段に前記照明光を第1強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるように制御する第1制御手段と、
前記焦点調整手段によって焦点を調整するにあたって、前記照射手段に前記照明光を第2強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるように制御する第2制御手段と、
を具備した撮像装置。」
である点で一致し、次の点で相違する。

相違点
(相違点1)
本願発明は、「前記照射手段に前記照明光を第1強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるためのデータを記憶する第1の記憶手段」を具備し、「第1制御手段」が「前記第1の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を」「制御する」のに対し、引用発明は、第1の記憶手段に相当する構成を具備するか否かが不明である点。

(相違点2)
本願発明は、「前記照射手段に前記照明光を第2強度で照射開始させ、時間経過に応じて照明光の強度を減衰させるためのデータを記憶する第2の記憶手段」を具備し、「第2制御手段」が「前記第2の記憶手段に記憶されたデータに基づき、前記照射手段による照明光を」「制御する」のに対し、引用発明は、第2の記憶手段に相当する構成を具備するか否かが不明である点。

6.当審の判断
上記相違点1、2について検討する。
引用例の図3には、発光手段であるLEDのタイムチャートが記載されており、このようなタイムチャートのデータを用いてLEDの発光を制御できることは自明なことである。そして、引用発明は何らかの制御手段で制御されていることは明らかであるから、必要に応じて引用例の図3に記載されたLEDのタイムチャートのデータを記憶する記憶手段を設けるとともに、該記憶手段に記憶させたデータに基づいてLEDを制御するようにすることは当業者であれば格別困難なくなし得ることである。
したがって、上記相違点1、2に係る本願発明の発明特定事項を得ることは当業者であれば容易になし得ることである。

また、本願発明の効果も、引用発明及び引用例の記載事項から予測し得る範囲内のものであり、格別のものとは認め難い。

7.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び引用例の記載事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2013-08-28 
結審通知日 2013-09-03 
審決日 2013-09-20 
出願番号 特願2008-100281(P2008-100281)
審決分類 P 1 8・ 572- Z (G02B)
P 1 8・ 121- Z (G02B)
P 1 8・ 561- Z (G02B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 鉄 豊郎  
特許庁審判長 北川 清伸
特許庁審判官 伊藤 昌哉
神 悦彦
発明の名称 撮像装置及びプログラム  
代理人 木村 満  
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