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審決分類 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する G07D
審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する G07D
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する G07D
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する G07D
管理番号 1282466
審判番号 訂正2013-390145  
総通号数 170 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-02-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2013-09-24 
確定日 2013-11-21 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4865074号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4865074号に係る明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び訂正特許請求の範囲のとおり一群の請求項ごとに訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件特許第4865074号は、平成22年9月22日に出願された特願2010-212592号の請求項1?3に係る発明について平成23年11月18日に特許権の設定登録がされたものであって、その後、平成25年9月24日に訂正審判の請求がされたものである。


第2 請求の要旨
本件訂正審判は、本件特許の願書に添付した特許請求の範囲及び明細書を、審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲及び訂正明細書のとおり一群の請求項ごとに訂正することを求めるものであって、その訂正の内容は、次の訂正事項1?11のとおりである。
1.訂正事項1
願書に添付した特許請求の範囲の請求項1の「貨幣を」を「束紙幣と包装硬貨を含む貨幣を」と訂正する。
2.訂正事項2
願書に添付した特許請求の範囲の請求項1の「複数の収納庫」を「複数のドロア」と訂正する。
3.訂正事項3
願書に添付した特許請求の範囲の請求項1の「前記収納庫に」を「前記ドロアに」と訂正する。
4.訂正事項4
願書に添付した特許請求の範囲の請求項1の「貨幣の量」を「束紙幣と包装硬貨の量」と訂正する。
5.訂正事項5
願書に添付した特許請求の範囲の請求項1の「前記収納庫は」を「前記複数のドロアは」と訂正する。
6.訂正事項6
願書に添付した特許請求の範囲の請求項1の「紙幣収納ドロアを有し」、「硬貨収納ドロアを有する」をそれぞれ「紙幣収納ドロアを複数有し」、「硬貨収納ドロアを複数有する」と訂正する。
7.訂正事項7
願書に添付した特許請求の範囲の請求項3の「前記収納庫の」を「前記複数のドロアの」と訂正する。
8.訂正事項8
願書に添付した特許請求の範囲の請求項3の「前記収納庫に」を「前記ドロアに」と訂正する。
9.訂正事項9
願書に添付した明細書の段落【0024】及び【0033】の「収納庫」を「ドロア」と訂正する。
10.訂正事項10
願書に添付した明細書の段落【0029】の「予備ドロア」を「予備収納ドロア」と訂正する。
11.訂正事項11
願書に添付した明細書の段落【0077】の「212 第2硬貨収納ドロア」、「213 第1紙幣収納ドロア」をそれぞれ「212 第2紙幣収納ドロア」、「213 第1硬貨収納ドロア」と訂正する。


第3 当審の判断
1.訂正の目的、新規事項の存否、実質的拡張・変更の有無
(1)訂正事項1、4について
訂正事項1は、訂正前の「貨幣」を「束紙幣と包装硬貨を含む」貨幣であると限定し、また、訂正事項4は、訂正前の「貨幣」を概念的により下位の「束紙幣と包装硬貨」であると限定するものであるから、いずれも特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また、訂正事項1、4は、願書に添付した明細書における「収納保管された貨幣は、その量に応じて、保管容器の内部における占有体積が当然に異なるため、貨幣の空間占有状態(例えば保管容器のどの部位まで貨幣によって占有されているか、あるいは、保管されている束紙幣の束数ないし包装硬貨の本数(どれだけ入っているか))を検出することによって、保管容器内に収納されている収納貨幣の量を得ることができる。」(段落【0076】)との記載に基づくものであるから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下「特許明細書等」という。)に記載した事項の範囲内でしたものである。
そして、訂正事項1、4は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(2)訂正事項2、3、8について
訂正事項2、3、8は、訂正前の「収納庫」を、引き出しタイプの収納庫である「ドロア」という概念的に下位の事項に限定するものであるから、いずれも特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また、訂正事項2、3、8は、特許明細書等の「貨幣を収納保管する複数の収納庫と、・・・、前記収納庫は、上部に紙幣を収納する紙幣収納ドロアを有し、下部に硬貨を収納する硬貨収納ドロアを有する」(【請求項1】)の記載に基づくものであるから、特許明細書等に記載した事項の範囲内でしたものである。
そして、訂正事項2、3、8は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(3)訂正事項5、7について
訂正事項5、7は、訂正前の「収納庫」を概念的に下位の収納庫である「ドロア」と限定するとともに、その個数について「複数の」との限定をさらに加えるものであるから、いずれも特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また、訂正事項5、7は、特許明細書等の「貨幣を収納保管する複数の収納庫と、・・・、前記収納庫は、上部に紙幣を収納する紙幣収納ドロアを有し、下部に硬貨を収納する硬貨収納ドロアを有する」(【請求項1】)の記載に基づくものであるから、特許明細書等に記載した事項の範囲内でしたものである。
そして、訂正事項5、7は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(4)訂正事項6について
訂正事項6は、訂正前の収納庫が有する「硬貨収納ドロア」と「紙幣収納ドロア」の個数につき、それぞれの個数は「複数」であると限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また、訂正事項6は、特許明細書等の「図4に示すように、貨幣管理装置200は、1万円紙幣を収納保管する第1紙幣収納ドロア211と、その他の金種の紙幣を収納保管する第2紙幣収納ドロア212と、100円と10円と1円の硬貨を収納保管する第1硬貨収納ドロア213と、500円と50円と5円の硬貨を収納保管する第2硬貨収納ドロア214と、現金以外の有価証券類も投入することができる予備収納ドロア215と、を有している。」(段落【0023】)の記載に基づくものであるから、特許明細書等に記載した事項の範囲内でしたものである。
そして、訂正事項6は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(5)訂正事項9について
訂正事項9は、訂正事項2、3、5、7、8に係る訂正に伴って、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るために、特許明細書等段落【0024】及び【0033】における「収納庫」を「ドロア」と訂正するものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
また、訂正事項9は、上記(2)、(3)で示した理由と同様の理由により、特許明細書等に記載した事項の範囲内でしたものである。
そして、訂正事項9は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(6)訂正事項10について
訂正事項10は、特許明細書等の「有価証券類を投入することができる予備収納ドロア」(【請求項2】)及び「現金以外の有価証券類も投入することができる予備収納ドロア215」(段落【0023】)における「予備収納ドロア」なる記載との整合を図るために、段落【0029】の「予備ドロア」を「予備収納ドロア」と訂正するものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
また、訂正事項10は、特許明細書等【請求項2】及び段落【0023】の上記記載に基づくものであるから、特許明細書等に記載した事項の範囲内でしたものである。
そして、訂正事項10は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(7)訂正事項11について
訂正事項11は、特許明細書等における「その他の金種の紙幣を収納保管する第2紙幣収納ドロア212と、100円と10円と1円の硬貨を収納保管する第1硬貨収納ドロア213」(段落【0023】)の記載からみて、誤りであることが明らかである「212 第2硬貨収納ドロア」、「213 第1紙幣収納ドロア」を、それぞれ「212 第2紙幣収納ドロア」、「213 第1硬貨収納ドロア」と訂正するものであるから、誤記の訂正を目的とするものである。
また、訂正事項11は、特許明細書等段落【0023】の上記記載に基づくものであるから、特許明細書等に記載した事項の範囲内でしたものである。
そして、訂正事項11は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(8)まとめ
以上の(1)?(7)によれば、訂正事項1?11に係る一群の請求項についての訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号ないし第3号に掲げる事項のいずれかを目的とするものに該当し、かつ、同条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

2.独立特許要件
訂正後の請求項1ないし3に記載されている事項により特定される各発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由は見いだせない。
よって、訂正事項1?8、11に係る訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。


第4 むすび
以上のとおり、本件訂正審判の請求に係る一群の請求項についての訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号ないし第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
貨幣管理装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣を収納保管する収納庫と、収納庫に収納保管された貨幣の量を測定する測定手段と、前記測定手段による測定結果に基づいて、収納庫に収納保管された貨幣の金額を計算する演算手段と、前記演算手段で計算された貨幣の金額を記憶する記憶手段と、を備えた貨幣管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
実用新案登録2599232号公報には、現金管理装置が開示されている。当該現金管理装置では、金種ごとに収納庫が設けられ、また、収納庫毎に重量測定手段が設けられている。当該重量測定手段によって、金種ごとの重量が測定され、当該重量から金種ごとの棒金の本数が計算される。計算された棒金の本数は、測定日時と共に記憶され、表示される。重量の測定、棒金の本数の計算及び記憶は、現金管理装置が操作される度に(データ変更がある度に)行われる。
【0003】
このような装置は、入金の際に出納機内の現金が多くなって入らなくなった時に、利用されている。そして、その出納機内の現金が少なくなった時に、このような装置から逆に現金が取り出され、出納機に補充されている。
【0004】
このような装置を用いる場合、行員は、入出金を操作する時に、入金金額ないし出金金額を台帳などに記入する。
【0005】
しかしながら、台帳に記入された入出金額と実際の入出金額とが異なっていると、問題が生じる。装置側では、実際の入出金額しか測定できないため、台帳に記入された入出金額が正しいかどうか精査できない。更に、このような装置は、誰が入出金の操作を行ったのかについて、管理を行っていない(行員であれば、誰でも収納庫を開閉することができる)。従って、例えば、行員が入出金額をごまかして不正を行うということが理論上可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実用新案登録2599232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記した通り、従来技術においては、個々の入出金の操作について管理を行うことが困難であり、行員が入出金額をごまかして不正を行うということが理論上可能である。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、個々の入出金の操作について容易に管理することができ、行員による誤操作及び不正を完全に防止することができるような貨幣管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、貨幣を収納保管する収納庫と、収納庫に収納保管された貨幣の量を測定する測定手段と、前記測定手段による測定結果に基づいて、収納庫に収納保管された貨幣の金額を計算する演算手段と、前記演算手段で計算された貨幣の金額を記憶する記憶手段と、前記収納庫に入出される貨幣の金額を入力するための入力手段と、前記入力手段で入力された金額と、前記演算手段で計算された金額と、を精査する精査手段と、を備えたことを特徴とする貨幣管理装置である。
【0010】
本発明によれば、収納庫に入出される貨幣の金額を入力するための入力手段が用意され、精査手段によって、入力手段で入力された金額と演算手段で計算された金額とを精査することができる。これにより、使用者の誤操作を効果的に防止することができる一方、操作記録(入出記録)を管理することも極めて容易である。
【0011】
好ましくは、前記精査手段は、前記収納庫への貨幣の入出操作の度に作動するようになっている。これにより、個々の入出操作の各々を管理することができる。
【0012】
また、前記収納庫に貨幣を入出する使用者の使用者情報を取得する使用者情報取得手段が更に設けられ、前記記憶手段は、前記収納庫への貨幣の入出操作の度に、前記演算手段で計算された貨幣の金額と共に、前記使用者情報取得手段が取得した使用者情報をも記憶するようになっていることが好ましい。この場合、入出操作に対応付けて使用者情報をも容易に管理することができる。例えば、使用者情報は、ID情報や生体認証(顔、静脈など)などであり、使用者情報取得手段は、IDカードリーダ、カメラ、静脈センサなどである。
【0013】
また、前記収納庫に貨幣を入出する使用者の使用者情報を取得する使用者情報取得手段と、前記使用者情報取得手段が取得した使用者情報と予め許可者として設定された使用者の使用者情報とを照合する使用者識別手段と、前記照合結果に基いて、前記収納庫を、貨幣の入出が可能な開状態と貨幣の入出が不可能なロック状態との間で切替える制御手段と、が更に設けられていることが好ましい。この場合、許可者でない使用者によって不正な入出操作が行われることを確実に防止することができる。
【0014】
例えば、前記測定手段は、収納保管された貨幣の重量を測定する重量センサを有している。あるいは、前記測定手段は、収納保管された貨幣の空間占有状態を測定するセンサを有している。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施の形態を示すシステム概略図である。
【図2】図1の出納機の外観を示す斜視図である。
【図3】図1及び図2の出納機の機能ブロック図である。
【図4】図1の貨幣管理装置の外観を示す斜視図である。
【図5】図1及び図4の貨幣管理装置の第2紙幣収納ドロアの斜視図である。
【図6】図1及び図4の貨幣管理装置の第2硬貨収納ドロアの斜視図である。
【図7】図6の硬貨保管容器の側面概略図である。
【図8】図1及び図4の貨幣管理装置の予備収納庫の斜視図である。
【図9】図1及び図4の貨幣管理装置の機能ブロック図である。
【図10】出納機の側での入出操作準備プロセスの一例のフローチャートである。
【図11】現金管理装置における入出操作準備プロセスの一例のフローチャートである。
【図12】現金管理装置におけるドロア開閉プロセス(入出操作プロセス)の一例のフローチャートである。
【図13】現金管理装置における精査プロセスの一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態を示すシステム概略図である。図1に示す貨幣処理システム300は、互いに通信可能に構成された出納機100と貨幣管理装置200(現金バスとも呼ばれる)とを備えている。出納機100が、貨幣処理本体機として機能し、貨幣管理装置200が、貨幣処理端末機として機能するようになっている。出納機100及び貨幣管理装置200は、それぞれ、上位の貨幣処理装置及び下位の貨幣処理装置、として理解されてもよい。すなわち、例えば、両者が同一仕様の貨幣処理装置によって構成されていてもよい。また、1台の出納機100に対して、複数台の貨幣管理装置200が通信可能に設けられてもよい。
【0017】
図2は、出納機100の外観を示す斜視図である。図3は、出納機100の機能ブロック図である。
【0018】
図2に示すように、出納機100は、束紙幣を処理する束紙幣処理部P1及びバラ紙幣を処理するバラ紙幣処理部P2からなる紙幣処理装置11と、バラ硬貨を処理するバラ硬貨処理装置12と、包装硬貨を処理する包装硬貨処理装置13と、を備えている。図2中、21は束紙幣を出金する束紙幣出金口、22はバラ紙幣を出金するバラ紙幣出金口、23は包装硬貨を出金する包装硬貨出金口、24はバラ硬貨を出金するバラ硬貨出金口、である。
【0019】
また、この出納機100は、現金以外の有価証券類を投入する現金外ボックス14、出納機100全体を制御する制御部15、制御部15に各種の指示を与えるキーボード式操作部16、制御部15による指示に従って印字処理を行う外部プリンタ18、を備えている。外部プリンタ18が、レシート発行装置として機能するようになっている。本実施の形態では、許可者に対して操作情報を提供するために、操作情報に対応する4桁の数字が表示されたレシートが発行されるようになっている。
【0020】
制御部15は、その一部として、営業員及び管理者とのインターフェースとしての表示部15aと、営業員及び管理者が所持するIDカードの内容を読み取るIDカードリーダ15bと、を備えている。本実施の形態においてはIDカードリーダが用いられているが、これに限られず、公知の顔認証端末や、指に流れる静脈を認証するもの等、使用者本人を認証するものであれば何を用いても構わない。
【0021】
また、図3に示すように、この制御部15は、各種プログラム及びデータを格納したROM15d、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM15e、フレキシブルディスクに対してデータを読み書きするフレキシブルディスクドライブ15f、各種プログラム及びデータを記憶したハードディスクドライブ15g、ROM15dやハードディスクドライブ15g内に格納されたプログラムを実行等して出納機100全体を制御する制御本体部15c、を備えている。
【0022】
また、図3に示すように、出納機100は、貨幣管理装置200との間でデータ通信を行う通信インターフェース(通信IF)19を備えている。これにより、出納機100(貨幣処理本体機)と貨幣管理装置200(貨幣処理端末機)とは、互いに通信可能となっている。
【0023】
図4は、貨幣管理装置200の外観を示す斜視図である。図4に示すように、貨幣管理装置200は、1万円紙幣を収納保管する第1紙幣収納ドロア211と、その他の金種の紙幣を収納保管する第2紙幣収納ドロア212と、100円と10円と1円の硬貨を収納保管する第1硬貨収納ドロア213と、500円と50円と5円の硬貨を収納保管する第2硬貨収納ドロア214と、現金以外の有価証券類も投入することができる予備収納ドロア215と、を有している。
【0024】
また、この貨幣管理装置200は、貨幣管理装置200の全体を制御する制御装置225(制御手段)と、制御装置225に各種の指示を与えるキーボード式操作部226と、使用者(営業員及び管理者)とのインターフェースとしての表示部227と、ドロアに貨幣を入出する操作を行う使用者が所持するIDカードの内容を読み取るIDカードリーダ228と、を備えている。
【0025】
IDカードの内容、すなわち、IDカードに記憶されたID情報が、使用者情報の一態様であり、IDカードリーダ228が、使用者情報取得手段の一態様である。図4の例では、接触式のIDカードリーダ228が採用されているが、非接触式のカードリーダが採用されてもよい。また、IDカードリーダの他に、出納機100と同様、顔認証や静脈認証等を利用するための機器が採用されてもよい。
【0026】
図5は、貨幣管理装置200の第2紙幣収納ドロア212の斜視図である。図5に示すように、第2紙幣収納ドロア212には、3種類の金種の紙幣の束が、規則正しく収納保管される。図5の例では、第2紙幣収納ドロア212の内部に、4つの紙幣保管容器221?224が配置されており、各容器毎に、収納保管される紙幣の金種が決められている。
【0027】
図6は、貨幣管理装置200の第2硬貨収納ドロア214の斜視図である。図6に示すように、第2硬貨収納ドロア214には、3種類の金種の棒金状態の硬貨が、規則正しく収納保管される。図6の例では、第2硬貨収納ドロア214の内部に、3つの硬貨保管容器241?243が配置されており、各容器毎に、収納保管される硬貨の金種が決められている。
【0028】
図7は、図6の硬貨保管容器241の側面概略図である。図7に示すように、硬貨保管容器241の底面には、硬貨保管容器241内に収納保管される硬貨の重量を測定するための測定手段として、ロードセル261が設けられている。ロードセルの構成の詳細については十分に知られていると思われるので、ここでの説明は省略する。他の硬貨保管容器242、243、並びに、紙幣保管容器221?224についても、同様にロードセルが設けられている。このような構成によって、各金種毎に、収納保管されている貨幣の重量が測定されるようになっている。
【0029】
その他、図8は、予備収納庫(予備収納ドロア)215の斜視図である。図8に示すように、予備収納庫215には、硬貨予備収納部251及び紙幣予備収納部252の他に、現金以外の有価証券類を投入することができる空スペース253が設けられている。
【0030】
続いて、図9は、貨幣管理装置200の制御装置225の機能ブロック図である。制御装置225は、各種プログラム及びデータを格納したROM225d、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM225e、各種プログラム及びデータを記憶したハードディスクドライブ225g、ROM225dやハードディスクドライブ225g内に格納されたプログラムを実行等して貨幣管理装置200全体を制御する演算制御部225c、を備えている。
【0031】
演算制御部225c(演算手段)は、各金種毎に対応して設けられたロードセル(重量測定手段)に接続されており、ロードセルの出力値に基づいて、収納保管された貨幣の重量に対応する貨幣の金額を算出できるようになっている。そして、ハードディスクドライブ225gが、演算制御部225c(記憶手段)によって算出された貨幣の金額を記憶するようになっている。
【0032】
本実施の形態では、ここで、IDカードリーダ228が読み取るID情報(使用者情報)も、算出された貨幣の金額(入出操作後の収納保管金額)と対応させた態様で、ハードディスクドライブ225gに記憶されるようになっている。
【0033】
本実施の形態では、更に、キーボード式操作部226(入力手段)において、ドロアに対して入出される貨幣の金額が入力されるようになっており、演算制御部225cが、精査手段として、ロードセルの出力値から算出された金額と、キーボード式操作部226で入力された金額と、を精査できるようになっている。
【0034】
また、図9に示すように、貨幣管理装置200は、出納機100との間でデータ通信を行う通信インターフェース(通信IF)229を備えている。これにより、貨幣管理装置200(貨幣処理端末機)と出納機100(貨幣処理本体機)とは、互いに通信可能となっている。
【0035】
また、本実施の形態の制御装置225は、ロック制御手段として、各ドロア211?215に設けられた開閉電磁ロック211m?215mに接続されていて、各ドロア211?215を、貨幣の入出が可能な開状態と貨幣の入出が不可能なロック状態との間で切替えることができるようになっている。
【0036】
この切替制御の条件として、本実施の形態では、使用者照合が採用されている。具体的には、例えば、予め許可者として設定された使用者のID情報(使用者情報)が、ハードディスクドライブ225gに記憶されていて、IDカードリーダ228(使用者情報取得手段)が読み取ったID情報が、使用者識別手段としての演算制御部225cによって、許可者のID情報に対して照合されるようになっている。照合の結果がYESである、すなわち、IDカードリーダ228が読み取ったID情報が、予め許可者として設定された使用者のID情報に合致する場合にのみ、制御装置225は、開閉電磁ロック211m?215mを制御して、貨幣の入出が可能な開状態とすることができる。
【0037】
別の切替制御の条件として、本実施の形態では、使用者照合に加えて、操作情報の照合も採用され得る。操作情報とは、例えば入出金操作毎に設定される操作情報であり、通常は入出金の金種及び金額のデータであるが、入出操作の手順に関するデータを含むこともあり得る。操作情報の照合の具体的態様としては、例えば、予め許可操作として設定された操作の操作情報が、出納機100から通信機能を利用して例えばRAM225eに転送記憶され、一方、使用者によって、操作情報に対応する4桁の操作番号が、キーボード式操作部226(操作情報取得手段)で入力され得る。そして、入力された4桁の操作番号の情報が、操作識別手段としての演算制御部225cによって、転送記憶された操作情報に対して照合され得る。この場合、照合の結果がYESである、すなわち、入力された4桁の操作番号が、転送記憶された許可操作の操作情報に合致する場合にのみ、制御装置225は、開閉電磁ロック211m?215mを制御して、貨幣の入出が可能な開状態とすることができる。この態様においては、好適なことに、入出操作の具体的内容に即して、開閉電磁ロック211m?215mを個別に制御することが可能である。具体的には、入出対象である金種を収納するドロアのみを、開状態に切り替えることができる。更には、複数のドロアが同時には開状態にならないように、各ドロアを順に開状態に切り換えるという制御態様を採用することも可能である。
【0038】
その他、本実施の形態では、貨幣管理装置200(貨幣処理端末機)と出納機100(貨幣処理本体機)とが互いに通信可能であることを利用して、更に以下のような構成が採用されている。
【0039】
出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15は、通信機能を利用して貨幣管理装置200(貨幣処理端末機)の在高データを確認及び/または精査するための在高データ遠隔確認部として機能できるように構成されている。具体的には、出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15が、通信インターフェース(通信IF)19及び通信インターフェース(通信IF)229を介して、精査手段である演算制御部225cを制御できるようになっている。
【0040】
また、出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15は、通信インターフェース(通信IF)19及び通信インターフェース(通信IF)229を介して、開閉電磁ロック211m?215mをも制御できるようになっている。
【0041】
具体的には、通信インターフェース(通信IF)229が、開閉電磁ロック211m?215m(ロック装置)を制御して開状態とするためのロック解除信号を受信するロック解除信号受信部として機能するようになっており、これに対応して、出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15が、所定の条件下で、ロック解除信号を通信インターフェース(通信IF)19を介して通信インターフェース(通信IF)229に対して送信するように構成されている。
【0042】
このように、開閉電磁ロック211m?215mの制御が出納機100の側で行われる場合には、出納機100の側で制御の具体的条件を設定ないし調整することができるため、各ドロアの開閉操作の管理、ひいては貨幣の入出操作の管理を、より集中的に行うことが可能となる。
【0043】
この場合、開閉電磁ロック211m?215mは、それが開状態とされてから各ドロアの開閉操作が行われた後、自動的にロック状態となるように構成されることが好ましい。あるいは、開閉電磁ロック211m?215mは、それが開状態とされてから所定時間が経過した後、自動的にロック状態となるように構成されることが好ましい。
【0044】
更に好ましくは、通信インターフェース(通信IF)229が、開閉電磁ロック211m?215m(ロック装置)を制御してロック状態とするためのロック信号を受信するロック信号受信部として機能するようになっており、これに対応して、出納機100(貨幣処理本体機)の制御部15が、所定の条件下で、ロック信号を通信インターフェース(通信IF)19を介して通信インターフェース(通信IF)229に対して送信するように構成され得る。
【0045】
この場合、貨幣管理装置200は、各ドロア211?215の開状態から閉状態への変化を検知する閉動作検知装置211c?215cを更に備えて、当該閉動作検知装置による検知信号が出納機100に送信され、出納機100が当該検知信号を受信した際に前記ロック信号を送信するようになっていることが好ましい。この場合、各ドロアのロック制御の管理を、出納機100側でより集中的に行うことが可能となる。
【0046】
あるいは、開閉電磁ロック211m?215mは、開状態とされてから所定時間が経過しても依然として開状態である場合に、自動的にロック状態となるように構成されていることが好ましい。また、貨幣管理装置200は、各ドロア211?215の閉状態から開状態への変化を検知する開動作検知装置211o?215oを更に備えることが好ましい。
【0047】
その他、各ドロア211?215の開状態が所定時間以上継続している際に報知信号を出力する報知装置(アラーム装置)280が更に設けられている。
【0048】
また、図9における鍵検知部290とは、貨幣管理装置200の電源off時にドロアの開閉が行われる際に、そのことを検知するセンサ装置である。これは、少なくとも当該技術分野においては新しい技術であるが、本発明の概念とは直接には関連しないので、ここでの説明は省略する。
【0049】
次に、以上に説明した貨幣処理システムの動作例について、フローチャートを参照しながら説明する。
【0050】
図10は、出納機100の側での入出操作準備プロセスの一例のフローチャートである。まず、IDカードリーダ15bによって、出納機100の操作者のID情報が読み取られる(STEP11)。当該ID情報に基づいて、その操作者が、出納機100の操作許可者であるか否かが識別される(STEP12)。
【0051】
操作許可者であれば、出納機100の操作メニューが表示部15aに表示される(STEP13)。その表示を見ながら、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部16を用いて操作内容を入力する(STEP14)。ここで、本例では、セキュリティの一層の向上のために、暗証番号入力を求める(STEP15)。
【0052】
暗証番号の照合の後、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部16を用いて、入出操作の詳細を入力する(STEP16)。具体的には、入出対象の金種や金額(束数あるいは本数でもよい)のデータが入力される。その後、操作者による入力完了キーの操作によって、入力完了が検知される(STEP17)。出納機100は、入力された入出操作の詳細に対して、操作情報としての操作番号(連動番号と呼ぶこともある)を特定(発行)し、当該操作番号と実際の入出操作の詳細な内容との対応付けをハードディスク15gに記憶する(STEP18)。また、レシート発行装置18から、当該操作番号が表示されたレシートを発行する(STEP19)。
【0053】
図11は、現金管理装置200における入出操作準備プロセスの一例のフローチャートである。まず、IDカードリーダ228によって、現金管理装置200の操作者のID情報が読み取られる(STEP21)。当該ID情報に基づいて、その操作者が、現金管理装置200の操作許可者であるか否かが識別される(STEP22)。
【0054】
操作許可者であれば、現金管理装置200の操作メニューが表示部227に表示される(STEP23)。その表示を見ながら、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部226を用いて操作内容を入力する(STEP24)。
【0055】
まず、出納機100との連動処理が選択される場合について先に説明する。
【0056】
連動処理が選択されると、本例では、セキュリティの一層の向上のために、暗証番号入力を求める(STEP25)。
【0057】
暗証番号の照合の後、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部226を用いて、出納機100にて発行された操作番号(連動番号)を入力する(STEP26)。これにより、現金管理装置200は、通信機能を利用して、出納機100のハードディスク15gに記憶された対応付け情報に基づいて、当該操作番号に対応する入出操作の詳細情報(処理キューと呼ばれる:入出操作対象である金種ないし金額のデータの他、ドロアの開閉手順のデータが含まれ得る)をピックアップし(STEP27)、その一部の情報(全部でもよい)を操作者の確認のために表示する(STEP28)。確認の後、操作者による入力完了キーの操作によって、入出準備完了が検知される(STEP29)。
【0058】
次に、出納機100との非連動処理が選択される場合について説明する。この場合のプロセスは、従来の現金管理装置のプロセスと略同様である。
【0059】
非連動処理が選択されると、本例では、セキュリティの一層の向上のために、暗証番号入力を求める(STEP125)。
【0060】
暗証番号の照合の後、操作者(操作許可者)は、キーボード式操作部226を用いて、入出操作の詳細を入力する(STEP126)。具体的には、入出対象の金種や金額(束数あるいは本数でもよい)のデータが入力される。その後、操作者による入力完了キーの操作によって、入力完了が検知される(STEP127)。
【0061】
続いて、図12は、現金管理装置200におけるドロア開閉プロセスの一例のフローチャートである。ここでは、入出操作の詳細情報(処理キュー)に基づいて、開状態にされるドロアの順序が決定されているものとする。
【0062】
まず、最初に開状態になるドロアに対応する電磁開閉ロックのロックが解除される(STEP31)。ロック解除制御は、現金管理装置200内の制御部225によって行われてもよいし、通信機能を介して出納機100の制御部15によって行われてもよい。
【0063】
ロックが解除されたドロアは、操作者によって開放され、貨幣の入出操作が行われる。ここで、ロックが解除されてから所定時間が経過してもドロアが開放されない場合には、報知装置280がアラームをならすようになっている(STEP32)。また、ドロアが開けられてから所定時間が経過しても閉じられない場合にも、報知装置280がアラームをならすようになっている(STEP33)。
【0064】
貨幣の入出操作が順調に終了して、操作者がドロアを閉じると、当該ドロアに対応する電磁開閉ロックがロック状態にされる(STEP34)。このロック制御も、現金管理装置200内の制御部225によって行われてもよいし、通信機能を介して出納機100の制御部15によって行われてもよい。
【0065】
そして、他のドロア(金種)に対する入出処理が残って入れば、次に開状態になるドロアに対して処理が繰り返され、他のドロア(金種)に対する入出処理が無ければ、入出処理は終了して精査プロセスに行く。
【0066】
図13は、現金管理装置200における精査プロセスの一例のフローチャートである。
【0067】
この精査プロセスは、出納機100との連動処理においては操作番号の入力を介して得られた入出操作の詳細情報に基づいて、非連動処理においてはキーボード式操作部226での入力を介して得られた入出操作の詳細情報に基づいて、実際に入出された貨幣の金額がそれら情報に合致しているか否かを判別するプロセスである。実際に入出された貨幣の金額については、ロードセルを用いた貨幣重量の測定結果から算出される(STEP41)。
【0068】
精査の結果、金額が合致する場合には、その取引内容(操作内容と操作者との双方の情報を含む)がハードディスク225gに記憶される(STEP42)。必要な場合には、不図示のプリンタから、処理結果が印字されてもよい(STEP43)。
【0069】
精査の結果、金額が合致しない場合には、合致しない金種(の全て)に対して、図12に示したドロア開閉プロセスが再実行される(STEP44)。
【0070】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、現金管理装置200を使用可能(入出操作可能)状態にするための条件として、使用者のID情報の照合のみならず、操作情報の照合をも採用していることにより、使用者の誤操作を効果的に防止することができる一方、操作記録を管理することも極めて容易である。
【0071】
特に、操作情報として、入出金操作毎に設定(発行)される4桁(3桁以上が好ましい)の操作番号(連動番号)を採用しているため、取り扱いが容易である一方で、当該操作番号から操作内容が知られる畏れもない。
【0072】
また、操作番号に対応する入出金データが出納機100から現金管理装置200に転送されることにより、入出金データ自体を使用者が手入力等する必要がなく、従って、使用者による誤操作が効果的に防止される。
【0073】
また、本実施の形態によれば、貨幣の入出操作の度に精査プロセスを実施することによって、入出操作に誤りがないか入出操作毎に精査することができる。これにより、使用者の誤操作を効果的に防止することができる一方、操作記録(入出記録)を入出操作毎に管理することも極めて容易である。更に、本実施の形態によれば、入出操作に対応付けて使用者情報をも容易に管理することができる。
【0074】
また、本実施の形態によれば、出納機100の側でロック解除信号及び/またはロック信号の送信条件を設定ないし調整することができる。この場合、貨幣の入出操作の管理を集約的に行うことが可能である。これは特に、複数台の現金管理装置200を含むシステムにおいて有効である。
【0075】
なお、前述の説明では、使用者のID情報の照合と操作情報の照合とが現金管理装置200の側で行われているが、データが実際に照合される場所は特に限定されない。すなわち、これらの照合は、現金管理装置200の側で行われてもよいし、出納機100の側で行われてもよいし、それらに接続された他のハードウェアを利用して行われてもよい。また、照合のための各データの転送のタイミングについても、公知の種々の態様から適宜に選択されて採用される。
【0076】
その他、精査プロセスのために用いられる収納貨幣量の測定手段としては、ロードセルのような重量センサの他、収納保管された貨幣の空間占有状態を測定するセンサが用いられてもよい。収納保管された貨幣は、その量に応じて、保管容器の内部における占有体積が当然に異なるため、貨幣の空間占有状態(例えば保管容器のどの部位まで貨幣によって占有されているか、あるいは、保管されている束紙幣の束数ないし包装硬貨の本数(どれだけ入っているか))を検出することによって、保管容器内に収納されている収納貨幣の量を得ることができる。そのようなセンサとしては、例えばLEDからなるラインセンサが用いられる。
【符号の説明】
【0077】
100 出納機
200 現金管理装置
211 第1紙幣収納ドロァ
212 第2紙幣収納ドロア
213 第1硬貨収納ドロア
214 第2硬貨収納ドロア
215 予備収納庫
211m?215m 開閉電磁ロック
221?224 紙幣保管容器
241?243 硬貨保管容器
261 ロードセル
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
束紙幣と包装硬貨を含む貨幣を収納保管する複数のドロアと、
前記ドロアに収納保管された束紙幣と包装硬貨の量を測定する測定手段と、
を備え、
前記複数のドロアは、上部に紙幣を収納する紙幣収納ドロアを複数有し、下部に硬貨を収納する硬貨収納ドロアを複数有すると共に、複数のドロアが同時に開状態にならないような構成を有する
ことを特徴とする貨幣管理装置。
【請求項2】
現金以外の有価証券類を投入することができる予備収納ドロアが、更に設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の貨幣管理装置。
【請求項3】
前記複数のドロアの上部に、前記ドロアに入出される貨幣の量を入力するための入力手段が設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の貨幣管理装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2013-11-11 
出願番号 特願2010-212592(P2010-212592)
審決分類 P 1 41・ 851- Y (G07D)
P 1 41・ 856- Y (G07D)
P 1 41・ 853- Y (G07D)
P 1 41・ 852- Y (G07D)
最終処分 成立  
前審関与審査官 平田 慎二大瀬 円  
特許庁審判長 横林 秀治郎
特許庁審判官 蓮井 雅之
関谷 一夫
登録日 2011-11-18 
登録番号 特許第4865074号(P4865074)
発明の名称 貨幣管理装置  
代理人 服部 誠  
代理人 黒田 薫  
代理人 黒川 恵  
代理人 小林 浩  
代理人 中村 閑  
代理人 黒川 恵  
代理人 片山 英二  
代理人 服部 誠  
代理人 梶並 彰一郎  
代理人 中村 閑  
代理人 小林 浩  
代理人 梶並 彰一郎  
代理人 黒田 薫  
代理人 片山 英二  

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