ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード |
審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G02F |
---|---|
管理番号 | 1283172 |
審判番号 | 不服2013-12415 |
総通号数 | 170 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2014-02-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2013-07-01 |
確定日 | 2014-01-21 |
事件の表示 | 特願2008-199610「液晶表示装置及びその製造方法」拒絶査定不服審判事件〔平成21年 7月23日出願公開、特開2009-163207、請求項の数(7)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1.手続の経緯 本件出願は、平成20年8月1日(優先権主張平成19年12月10日)の出願であって、平成24年12月18日付け手続補正書が提出され、平成25年4月8日付けで拒絶の査定がなされ、同年7月1日に拒絶査定に対する審判の請求がなされると同時に手続補正書が提出され、その後、当審において、同年12月17日付けで拒絶の理由を通知したところ、これに対し、同年12月26日付けで手続補正書が提出されたものである。 第2.本願発明 本願の請求項1ないし7に係る発明は、上記の平成25年12月26日付けの手続補正によって補正された特許請求の範囲、明細書、及び図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1ないし7に記載された事項により特定される、次のとおりのものと認める(以下本願の請求項1に係る発明を「本願発明1」といい、同様に本願の請求項2ないし7に係る発明をそれぞれ「本願発明2」ないし「本願発明7」という。)。 「【請求項1】 対向する一対の基板が画素領域を囲む閉曲線状のシール材で接着され、前記一対の基板間の前記シール材で囲まれる領域に液晶材が挟持されてなる液晶表示装置において、 前記画素領域の外周側かつ前記閉曲線状のシール材の内周側に額縁領域を有し、 少なくとも一方の基板の前記額縁領域の少なくとも一部における前記液晶材と接する膜面が、前記画素領域における前記液晶材と接する膜面よりも、前記額縁領域を通過する前記液晶材の拡散速度を減少させるような表面粗さの大きな粗面形状であり、前記表面粗さの大きな粗面形状は、柱状又は櫛歯状の凹凸が多数配置された構造、或いは、空孔が多数配置された構造であり、前記表面粗さの大きな粗面形状の膜面上が、撥液晶膜からなることを特徴とする液晶表示装置。 【請求項2】 前記表面粗さの大きな粗面形状が、前記画素領域を囲むように閉曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 【請求項3】 前記表面粗さの大きな粗面形状が、一方の基板の額縁ブラックマトリクス及び他方の基板の前記額縁ブラックマトリクスに対向する有機膜或いは無機膜に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。 【請求項4】 前記撥液晶膜は、フッ素皮膜又はシリコーン皮膜であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の液晶表示装置。 【請求項5】 一方の基板に、画素領域を囲むように閉曲線状にシール材を塗布するシール塗布工程と、前記一方の基板の前記シール材で囲まれた領域に液晶材を滴下する液晶滴下工程と、前記一方の基板と該一方の基板に対向する他方の基板とを貼り合わせる貼り合わせ工程と、前記シール材を硬化させる硬化工程と、をこの順に少なくとも有する液晶表示装置の製造方法において、 前記液晶滴下工程前の前記一方の基板、及び/又は、前記貼り合わせ工程前の前記他方の基板に対して、前記画素領域の外周側かつ前記閉曲線状のシール材の内周側の額縁領域の少なくとも一部における前記液晶材と接する膜面に、イオンビーム処理を行い、 前記膜面を、前記画素領域における前記液晶材と接する膜面よりも、前記額縁領域を通過する前記液晶材の拡散速度を減少させるような表面粗さの大きな粗面形状に加工し、加工面上に、撥液晶膜を形成することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 【請求項6】 一方の基板に、画素領域を囲むように閉曲線状にシール材を塗布するシール塗布工程と、前記一方の基板の前記シール材で囲まれた領域に液晶材を滴下する液晶滴下工程と、前記一方の基板と該一方の基板に対向する他方の基板とを貼り合わせる貼り合わせ工程と、前記シール材を硬化させる硬化工程と、をこの順に少なくとも有する液晶表示装置の製造方法において、 前記液晶滴下工程前の前記一方の基板、及び/又は、前記貼り合わせ工程前の前記他方の基板に対して、前記画素領域の外周側かつ前記閉曲線状のシール材の内周側の額縁領域の少なくとも一部における前記液晶材と接する膜面に、プラズマアッシング処理を行い、 前記膜面を、前記画素領域における前記液晶材と接する膜面よりも、前記額縁領域を通過する前記液晶材の拡散速度を減少させるような表面粗さの大きな粗面形状に加工し、加工面上に、撥液晶膜を形成することを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 【請求項7】 前記一方の基板に対する前記イオンビーム処理又は前記プラズマアッシング処理を、前記シール塗布工程よりも前に行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の液晶表示装置の製造方法。」 第3.原査定の理由の概要 本願の各請求項に係る発明は、その優先日前に日本国内又は外国において、頒布された特開2003-222887号公報に記載された発明(以下「引用例1」という。)、特開平11-38424号公報に記載された発明(以下「引用例2」という。)、特開2007-256987号公報に記載された発明(以下「引用例3」という。)、及び特開平1-222201号公報に記載された発明(以下「引用例4」という。)に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 第4.当審の判断 1.引用例等 (1)引用例1 原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された引用例1には、次の事項が記載されている。(下線は審決で付した。以下同じ。) ・「一対の電極基板間にシール剤を配置して液晶を封入した液晶表示素子であって、前記一対の電極基板間の前記シール剤の配置部と表示領域との間の、各々の基板内側表面に凹凸を形成することを特徴とする液晶表示素子。」(【請求項1】) ・「次に、上基板(カラーフィルター基板)1か下基板(TFTアレイ基板)2のどちらか一方に、スペーサー粒子5を散布し、両基板を貼り合わせ、加熱加圧処理してシール樹脂を硬化させ、割断し、液晶を注入した後注入口を封口樹脂で封止して液晶パネルが製造される。」(段落【0010】) ・「これにより、シール剤部3や封口樹脂部4から浸入する汚染物質を、表示領域8に到達する前に吸着する配向膜表面の面積が増大し、表示ムラ発生に対するマージンが増大させながら、周辺非表示領域を拡大させずにすむ。」(段落【0012】) また、図2には、以下の事項が看取できる。 ・「表示領域8の外周側かつシール剤部3の内周側に額縁領域を有しており、前記額縁領域に凹凸9が多数配置された構造である。」 これらの記載事項、及び図示内容を総合すると、引用例1には、次の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されているものと認められる。 「一対の電極基板間にシール剤を配置して液晶を封入した後注入口を封口樹脂で封止した液晶表示素子であって、表示領域の外周側かつシール剤部の内周側に額縁領域を有しており、基板内側表面の前記額縁領域に凹凸が多数配置された構造を形成して、シール剤部や封口樹脂部から浸入する汚染物質を、表示領域に到達する前に吸着する配向膜表面の面積を増大させる液晶表示素子。」 (2)引用例2 同様に引用された、本願の優先日前に頒布された引用例2には、次の事項が記載されている。 ・「相互に対向して配置された第1及び第2の基板と、前記第1及び第2の基板の間の空間内に封入された液晶とにより構成され、表示領域を通る光の光量を画素毎に制御して画像を表示する液晶表示パネルにおいて、前記第1の基板上に前記表示領域を囲むように枠状に形成され、前記第2の基板との間に隙間を有する凸部と、前記凸部の頂部及びこの凸部に対向する前記第2の基板の面上に形成された垂直配向膜と、前記凸部の外側に前記凸部と離隔して形成され、前記第1及び第2の基板間の空間を密閉するシール材とを有することを特徴とする液晶表示パネル。」(【請求項1】) ・「以下、本発明の作用について説明する。本発明においては、表示領域とシール材との間に凸部(液晶止め用凸部)を形成し、凸部及びその凸部に対向する基板面上に垂直配向膜を形成する。垂直配向膜は液晶に対するぬれ性が悪いので、凸部の部分では第1及び第2の基板を重ね合わせたときの液晶の拡散速度が遅くなる。また、凸部の部分ではセル厚が狭くなるので、液晶の拡散速度が更に遅くなる。これにより、シール材が硬化するまで凸部で液晶の拡散を止めることができる。」(段落【0015】) ・「ここで、γlcos θは湿潤張力と呼ばれ、自由エネルギーで表したぬれの尺度になっている。γlcos θは、固体(配向膜)表面が消えて固体-液晶(配向膜-液晶)界面ができるときの自由エネルギーの減少を示しており、この値が小さければ(すなわち、接触角θが大きければ)ぬれ難くいことなる。垂直配向膜は大きなθを与えるためぬれ性が悪く、液晶を注入した際の拡散速度は遅くなる。このため、本発明においては、上述の如く凸部を形成してその部分のセル厚を狭くするとともに、垂直配向膜により凸部での液晶の拡散速度を著しく遅くして、液晶がシール材と接触する前にシール材を硬化させる。これにより、液晶の汚染による表示品質の低下が防止される。」(段落【0017】) ・「そして、基板11上に形成された凸部13の外側に、シール材16を枠状に塗布する。なお、シール材は基板12側に塗布してもよく、基板11と基板12との両方に塗布してもよい。その後、基板11上に径が均一な球形又は円柱状のスペーサを散布し、液晶17を滴下する。このとき、図3に示すように、基板表面に液晶17を複数個所に分散させて滴下することが好ましい。また、より好ましくは、図4に示すように、角部に対応する部分には他の部分よりも若干(6?7%程度)多めに液晶17を滴下する。滴下する液晶17の量は、基板11と基板12とを重ね合わせたときに凸部13の内側に形成される空間の体積よりも多く、シール材16の内側の空間の体積よりも若干少ない量とする。また、液晶17を滴下する位置や滴下ポイント数及び滴下量等の最適条件はパネルサイズにより異なるので、予めパネルサイズ毎に最適条件を求めておくことが好ましい。」(段落【0023】) また、図1、及び図3には、以下の事項が看取できる。 ・「表示領域の外周側かつシール材16の内周側に額縁領域を有しており、前記額縁領域に凸部13が配置された構造である。」 これらの記載事項、及び図示内容を総合すると、引用例2には、次の発明(以下「引用発明2」という。)が記載されているものと認められる。 「相互に対向して配置された第1及び第2の基板と、前記第1及び第2の基板の間の空間内に封入された液晶とにより構成され、表示領域を通る光の光量を画素毎に制御して画像を表示する液晶表示パネルにおいて、表示領域の外周側かつシール材の内周側に額縁領域を有しており、前記額縁領域に、前記第1の基板上に前記表示領域を囲むように枠状に形成され、前記第2の基板との間に隙間を有する凸部と、前記凸部の頂部及びこの凸部に対向する前記第2の基板の面上に形成された液晶に対するぬれ性が悪い垂直配向膜と、前記凸部の外側に前記凸部と離隔して形成され、前記第1及び第2の基板間の空間を密閉する枠状のシール材とを有し、凸部を形成してその部分のセル厚を狭くするとともに、垂直配向膜により凸部での液晶の拡散速度を著しく遅くして、液晶がシール材と接触する前にシール材を硬化させることにより、液晶の汚染による表示品質の低下が防止される液晶表示パネル。」 2.本願発明1について (1)対比 本願発明1と引用発明1とを対比すると、 後者における「電極基板」は、その構造、機能、作用等からみて、前者における「基板」に相当し、以下同様に、「表示領域」は「画素領域」に、「『シール剤』、及び『シール剤部』」は「シール材」に、「液晶」は「液晶材」に、「液晶表示素子」は「液晶表示装置」に、「額縁領域」は「額縁領域」に、「凹凸」は「凹凸」に、それぞれ相当する。 また、後者における「一対の電極基板」は、一対の電極基板間の表示領域にシール剤を配置して液晶を封入したものであるから、「対向している」といえ、また「表示領域を囲むシール剤で接着される」といえる。 また、後者における「液晶」は、一対の電極基板間にシール剤を配置して封入されているから、「一対の電極基板間のシール剤で囲まれる領域に挟持されてなる」といえる。 また、後者は、基板内側表面の前記額縁領域に凹凸が多数配置された構造を形成しているから、「少なくとも一方の電極基板の額縁領域の少なくとも一部における液晶と接する膜面が、表示領域における前記液晶と接する膜面よりも、表面粗さの大きな粗面形状であり、前記表面粗さの大きな粗面形状は、凹凸が多数配置された構造である」といえる。 したがって、両者は、 「対向する一対の基板が画素領域を囲むシール材で接着され、前記一対の基板間の前記シール材で囲まれる領域に液晶材が挟持されてなる液晶表示装置において、 前記画素領域の外周側かつシール材の内周側に額縁領域を有し、 少なくとも一方の基板の前記額縁領域の少なくとも一部における前記液晶材と接する膜面が、前記画素領域における前記液晶材と接する膜面よりも、表面粗さの大きな粗面形状であり、前記表面粗さの大きな粗面形状は、凹凸が多数配置された構造である液晶表示装置。」 の点で一致し、以下の点で相違している。 [相違点] 本願発明1は、「閉曲線状の」シール材で接着され、少なくとも一方の基板の前記額縁領域の少なくとも一部における前記液晶材と接する膜面が、「額縁領域を通過する前記液晶材の拡散速度を減少させるような」表面粗さの大きな粗面形状であり、前記表面粗さの大きな粗面形状は、「柱状又は櫛歯状の」凹凸が多数配置された構造、「或いは、空孔が多数配置された構造」であり、「前記表面粗さの大きな粗面形状の膜面上が、撥液晶膜からなる」のに対し、引用発明1は、基板内側表面の額縁領域に凹凸が多数配置された構造を形成して、シール剤部や封口樹脂部から浸入する汚染物質を、表示領域に到達する前に吸着する配向膜表面の面積を増大させる点。 (2)判断 上記相違点について以下検討する。 引用発明2は、上記1.(2)のとおりであって、引用発明2における「『第1の基板』、及び『第2の基板』」は、その構造、機能、作用等からみて、本願発明における「一対の基板」に相当し、以下同様に、「表示領域」は「画素領域」に、「枠状のシール材」は「閉曲線状のシール材」に、「液晶」は「液晶材」に、「液晶表示パネル」は「液晶表示装置」に、「額縁領域」は「額縁領域」に、「液晶に対するぬれ性が悪い垂直配向膜」は「撥液晶膜」に、それぞれ相当する。 また、引用発明2における「凸部」は、本願発明における「凹凸」に包含される。 また、引用発明2は、相互に対向して配置された第1及び第2の基板と、前記第1及び第2の基板の間の空間内に封入された液晶とにより構成され、前記第1及び第2の基板間の空間を密閉する枠状のシール材を有するから、「対向する一対の第1及び第2の基板が表示領域を囲む閉曲線状のシール材で接着され、前記一対の第1及び第2の基板基板間の前記シール材で囲まれる領域に液晶が挟持されてなる」といえる。 また、引用発明2における「液晶に対するぬれ性が悪い垂直配向膜」と本願発明における「撥液晶膜」とは、引用発明2の「液晶に対するぬれ性が悪い垂直配向膜」が、凸部の頂部及びこの凸部に対向する第2の基板の面上に形成されたものであり、本願発明の「撥液晶膜」が、表面粗さの大きな粗面形状、すなわち凹凸が配置された構造の膜面上に形成されたものであることから、両者は、「凹凸が配置された構造の膜面上に形成されたもの」との概念で共通する。 してみると、引用発明2は、上記相違点に係る本願発明の「閉曲線状の」シール材で接着され、凹凸が配置された構造の「膜面上が、撥液晶膜からなる」との発明特定事項を備える。 ところで、引用発明1は、「基板内側表面の額縁領域に凹凸が多数配置された構造を形成して、シール剤部や封口樹脂部から浸入する汚染物質を、表示領域に到達する前に吸着する配向膜表面の面積を増大させる」と特定されているように、液晶が凹凸が多数配置された額縁領域を通り越してシール剤部等に浸入し接触して、シール剤部から溶出した汚染物質を、凹凸が多数配置することにより、額縁領域の配向膜表面の面積を増大させて吸着させるものである。 一方、引用発明2は、「垂直配向膜により凸部での液晶の拡散速度を著しく遅くして、液晶がシール材と接触する前にシール材を硬化させることにより、液晶の汚染による表示品質の低下が防止される」と特定されているように、液晶に対するぬれ性が悪い垂直配向膜を設けることにより、液晶の拡散速度を遅くして、シール材が硬化するまで液晶がシール材と接触しないようにするものである。 してみると、引用発明1の「凹凸」は、汚染物質が溶出した液晶を接触して汚染物質を吸着させるものであり、引用発明2の「液晶に対するぬれ性が悪い垂直配向膜」は、額縁領域の濡れ性を低くして、液晶がシール材と接触しないようにするものであるから、両者は、その目的や使用態様が異なるものである。 また、仮に、引用発明1に引用発明2を適用すると、引用発明1の「凹凸」上に引用発明2の「液晶に対するぬれ性が悪い垂直配向膜」が形成されることになるが、上記のとおり、引用発明1の「凹凸」は、汚染物質が溶出した液晶を接触させなければ機能しないのに、引用発明2の「垂直配向膜」は、液晶に対するぬれ性が悪く、液晶を接触させることを妨げるように機能するものであるから、両者は、技術的に矛盾してしまうものである。 したがって、引用発明1に引用発明2を適用することは、当業者が容易に想到し得るものとはいえない。 よって、本願発明1は、引用発明1、及び引用発明2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。 3.本願発明2ないし7について 本願発明2ないし7は、上記2.(2)と同様の理由により、引用発明1、引用発明2、引用例3に記載された発明、及び引用例4に記載された発明に基づいて、当業者が容易に想到し得たものとはいえない。 第5.むすび 以上のとおりであるから、本願発明1ないし7は、引用発明1、引用発明2、引用例3に記載された発明、及び引用例4に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとものとすることはできないから、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2014-01-08 |
出願番号 | 特願2008-199610(P2008-199610) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(G02F)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 廣田 かおり |
特許庁審判長 |
黒瀬 雅一 |
特許庁審判官 |
吉野 公夫 佐々木 訓 |
発明の名称 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
代理人 | 宮本 恵司 |