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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06Q |
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管理番号 | 1283870 |
審判番号 | 不服2012-19944 |
総通号数 | 171 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2014-03-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2012-10-10 |
確定日 | 2014-02-14 |
事件の表示 | 特願2005-183576「データのテーブルを扱うためのスプレッドシート関数のデザイン」拒絶査定不服審判事件〔平成18年 4月20日出願公開、特開2006-107441、請求項の数(30)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成17年6月23日(パリ条約による優先権主張2004年9月30日、米国)の出願であって、平成23年8月1日付けで拒絶理由通知が通知され、平成23年11月7日付けで意見書、補正書が提出されたが、平成24年6月12日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、平成24年10月10日に拒絶査定不服審判が請求され、手続補正書が提出されたものである。 平成25年5月24日付けで当審から審尋がなされ、平成25年8月27日付けで回答書が提出されたものである。 第2 平成24年10月10日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)の適否 1.補正の内容 本件補正は、特許請求の範囲の請求項1及び請求項26を、 「【請求項1】 コンピュータによって、スプレッドシートアプリケーションにおけるデータのテーブルを処理するための方法であって、 前記スプレッドシートアプリケーションのセル内で、入力データを処理するための1つ又は複数のデータベース関数を受け取ることと、 ここで、前記データベース関数は1つ又は複数の引数を含み、該引数は、前記テーブルのセル内の入力データを参照して、前記データベース関数の実行を調整し、 前記データベース関数は、フィルタ関数、ソート関数、重複除去関数、テーブル付加関数、又は列追加関数のうちの1つであり、 前記1つ又は複数の引数は、数式を含み、 前記データのテーブルの1つ又は複数のセルからなる入力データの選択を受け取ることと、 ここで、前記入力データは、前記スプレッドシートアプリケーション内に存在し、前記データのテーブルは、複数の行と複数の列との両方を占めるセルの集合体として構成され、 前記1つ又は複数のデータベース関数を用いて前記入力データを処理することと、 ここで、前記入力データを処理することは、 前記1つ又は複数のデータベース関数が、前記テーブル内の行毎に前記入力データの選択に適用可能かどうかを判定することと、 前記判定されたデータベース関数を前記入力データの選択の各行に別個に適用することであって、該判定されたデータベース関数を適用する前に、該判定されたデータベース関数が前記引数に基づいて処理の実行の順序付けがなされることとを含み、 前記処理された入力データを前記スプレッドシートアプリケーション内に出力データとして出力することと、 ここで、該出力データは、前記1つ又は複数のデータベース関数が受け取られた前記セル内にアンカーされ、該出力データは、前記スプレッドシートアプリケーションの1つ以上のセルからなるデータの配列として提示され、該配列は、前記データのテーブルから分離されており、 を具え、 前記データベース関数は、前記スプレッドシートアプリケーション内に存在する前記入力データを受取り、該入力データを処理して、前記スプレッドシートアプリケーション内の前記1以上のセルからなるデータの配列からなる前記出力データを生成することができる、前記スプレッドシートアプリケーションの関数であり、 前記1つ又は複数のデータベース関数と共に前記1つ又は複数の引数を受け取る場合において、 前記入力データを処理することは、 1つ又は複数の引数を行毎に適用可能かどうかを判定することと、 前記判定された引数を各行に別個に適用することと、 ここで、前記判定された引数を適用する前に、該判定された引数が所定の処理を実行するための順序付けがなされ、 前記複数の引数のうちの残りの任意の引数又はデータベース関数を適用することと をさらに含むことを特徴とする方法。 【請求項26】 スプレッドシートアプリケーションにおけるデータのテーブルを処理するためのシステムであって、 プロセッサと、 該プロセッサにより処理されるコンピュータ実行可能命令を有するメモリとを具え、前記プロセッサにより処理されるコンピュータ実行可能命令は、 前記スプレッドシートアプリケーションのセル内で、入力データを処理するための1つ又は複数のデータベース関数を受け取ることと、 ここで、前記データベース関数は1つ又は複数の引数を含み、該引数は、 前記テーブルのセル内の入力データを参照して、前記データベース関数の実行を調整し、 前記データベース関数は、フィルタ関数、ソート関数、重複除去関数、テーブル付加関数、又は列追加関数のうちの1つであり、 前記1つ又は複数の引数は、数式を含み、 前記データのテーブルの1つ又は複数のセルからなる入力データの選択を受け取ることと、 ここで、前記入力データは、前記スプレッドシートアプリケーション内に存在し、前記データのテーブルは、複数の行と複数の列との両方を占めるセルの集合体として構成され、 前記1つ又は複数のデータベース関数を用いて前記入力データを処理することと、 ここで、前記入力データを処理することは、 前記1つ又は複数のデータベース関数が、前記テーブル内の行毎に 前記入力データの選択に適用可能かどうかを判定することと、 前記判定されたデータベース関数を前記入力データの選択の各行に別個に適用することであって、該判定されたデータベース関数を適用する前に、該判定されたデータベース関数が前記引数に基づいて処理の実行の順序付けがなされることとを含み、 前記処理された入力データを前記スプレッドシートアプリケーション内に出力データとして出力することと、 ここで、該出力データは、前記1つ又は複数のデータベース関数が受け取られた前記セル内にアンカーされ、該出力データは、前記スプレッドシートアプリケーションの1つ以上のセルからなるデータの配列として提示され、該配列は、前記データのテーブルから分離されており、 を実行するように具え、 前記データベース関数は、前記スプレッドシートアプリケーション内に存在する前記入力データを受取り、該入力データを処理して、前記スプレッドシートアプリケーション内の前記1以上のセルからなるデータの配列からなる前記出力データを生成することができる、前記スプレッドシートアプリケーションの関数であり、 前記1つ又は複数のデータベース関数と共に前記1つ又は複数の引数を受け取る場合において、 前記入力データを処理することは、 1つ又は複数の引数を行毎に適用可能かどうかを判定することと、 前記判定された引数を各行に別個に適用することと、 ここで、前記判定された引数を適用する前に、該判定された引数が所定の処理を実行するための順序付けがなされ、 前記複数の引数のうちの残りの任意の引数又はデータベース関数を適用することと をさらに含むことを特徴とするシステム。」 と補正するものである。 2.補正の適否 本件補正は、補正前の請求項8,14,24,30を削除し、それらの内容を補正前の請求項1、請求項29に付加し、新たな請求項1、請求項26とするものである。 本件補正に記載した発明を特定するために必要な事項である「データベース関数」について、「フィルタ関数、ソート関数、重複除去関数、テーブル付加関数、又は列追加関数のうちの1つ」との限定を付加し、さらに、「前記1つ又は複数の引数は、数式を含」むこと、「スプレッドシートアプリケーション内に存在する前記入力データを受取り、該入力データを処理して、前記スプレッドシートアプリケーション内の前記1以上のセルからなるデータの配列からなる前記出力データを生成することができる」ことに限定し、また、「1つ又は複数のデータベース関数と共に1つ又は複数の引数を受け取る場合において」、「入力データを処理することは、1つ又は複数の引数を行毎に適用可能かどうかを判定することと、判定された引数を各行に別個に適用することと、ここで、判定された引数を適用する前に、該判定された引数が所定の処理を実行するための順序付けがなされ」ること、「前記複数の引数のうちの残りの任意の引数又はデータベース関数を適用する」ことを限定するものであって、補正前の請求項1、請求項29に記載された発明と補正後の請求項1、請求項26に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第4項第1号の請求項の削除、特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 また、特許法第17条の2第3項に違反するところはない。 そこで、本件補正後の前記請求項1、請求項26に記載された発明が、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について以下に検討する。 (1)引用例1の記載事項 原査定の拒絶の理由に引用された「土屋和人,Excel VBA パーフェクトマスター Second Edition,株式会社秀和システム,2004年 5月20日,第1版,pp.598-606」の、第605,606頁には、 ア.「ユーザー定義関数MatchArrayは、指定したセルの左端の列で検索を行い、検索値と一致するすべての行で、指定した列の値の配列を返します。SUMIF関数やVLOOKUP関数と似ていますが、このユーザ定義関数は、他の組み込み関数と組み合わせることで、様々な応用ができるように設計しています。」(第605頁) イ.「この例では、動的配列を利用して、まずいったん範囲内の1列分の全セル数の配列を作成し、配列に代入された値の数に合わせて配列をリサイズしています。 検索値には比較演算子を使って指定はできませんが、「*」や「?」のワイルドカードは使用できます。VLOOKUP関数で「検索の型」にTrue指定した場合のように近似値を含めて検索することはできず、必ず完全一致の指定になります。 「配列を返す」というと、すぐ思いつくのが配列数式としての利用かもしれませんが、配列数式としてだけでは用途としては限られてしまいます。この例のようなユーザー定義関数の場合、SUMやAVERAGEなどを組み合わせることで、特定の条件にマッチするセルだけの合計や平均が簡単に求められます。また、INDEX関数と組み合わせることで、条件にマッチする複数の値の中で、n番目に検索された値を取り出すことも可能です。」(第606頁)と記載されている。 そうすると、引用例1には、「EXCELにおいて、ユーザー定義関数MatchArrayは、他の組み込み関数と組み合わせることで、検索を行った配列を返すことができる方法。」の発明が記載されている。(以下、「引用例1発明(方法)」という。) (2)請求項1記載の発明と引用例1発明(方法)の対比 引用例1発明(方法)と請求項1記載の発明(以下、「請求項1発明」という。)を対比する。 引用例1発明(方法)の「EXCEL」は、基本的に「コンピュータによって、スプレッドシートアプリケーションにおけるデータのテーブルを処理するための方法」を有しており、エクセルの基本的な機能として、「スプレッドシートアプリケーションのセル内で、入力データを処理するための1つ又は複数のデータベース関数を受け取る」機能を有していることは明らかであるから、請求項1発明の「コンピュータによって、スプレッドシートアプリケーションにおけるデータのテーブルを処理するための方法であって、 スプレッドシートアプリケーションのセル内で、入力データを処理するための1つ又は複数のデータベース関数を受け取る」機能を有している。 引用例1発明(方法)の「ユーザー定義関数MatchArrayは、他の組み込み関数と組み合わせる」は、組み込み関数として請求項1発明の「データベース関数」も含んでいて、実行を調整するようにプログラムしているから、請求項1発明の「データベース関数は1つ又は複数の引数を含み、該引数は、前記テーブルのセル内の入力データを参照して、データベース関数の実行を調整」する機能を有している。また、EXCELにおいて、データベース関数が「数式を含む」ことは一般的事項であるから、請求項1発明の「1つ又は複数の引数は、数式を含」む構成となっている。 引用例1発明(方法)の「ユーザー定義関数MatchArray」は、データのテーブルの1つ又は複数のセルからなる入力データの選択を受け取っていることは明らかであるから、請求項1発明の「データのテーブルの1つ又は複数のセルからなる入力データの選択を受け取ること」の構成を有している。 引用例1発明(方法)の「EXCEL」は、基本的な構成として、請求項1発明と同様に「入力データは、スプレッドシートアプリケーション内に存在し、データのテーブルは、複数の行と複数の列との両方を占めるセルの集合体として構成され」ている。 引用例1発明(方法)の「EXCEL」は、基本的な構成として、請求項1発明と同様に「処理された入力データをスプレッドシートアプリケーション内に出力データとして出力」し、「ここで、該出力データは、1つ又は複数のデータベース関数が受け取られたセル内にアンカーされ、該出力データは、スプレッドシートアプリケーションの1つ以上のセルからなるデータの配列として提示され、該配列は、データのテーブルから分離され」た構成となっている。 引用例1発明(方法)の「EXCEL」において、組み込み可能な「SUM」や「AVERAGE」といった関数もデータベース関数であるから、請求項1発明の「データベース関数は、スプレッドシートアプリケーション内に存在する入力データを受取り、該入力データを処理して、スプレッドシートアプリケーション内の1以上のセルからなるデータの配列からなる出力データを生成することができる、スプレッドシートアプリケーションの関数」であり「1つ又は複数のデータベース関数と共に1つ又は複数の引数を受け取る場合」を含んでいる。 (3)請求項1記載の発明と引用例1発明(方法)の対比に対する判断 請求項1発明と引用例1発明(方法)の一致点と相違点は以下の通りである。 [一致点] 「コンピュータによって、スプレッドシートアプリケーションにおけるデータのテーブルを処理するための方法であって、 前記スプレッドシートアプリケーションのセル内で、入力データを処理するための1つ又は複数のデータベース関数を受け取ることと、 ここで、前記データベース関数は1つ又は複数の引数を含み、該引数は、前記テーブルのセル内の入力データを参照して、前記データベース関数の実行を調整し、 前記1つ又は複数の引数は、数式を含み、 前記データのテーブルの1つ又は複数のセルからなる入力データの選択を受け取ることと、 ここで、前記入力データは、前記スプレッドシートアプリケーション内に存在し、前記データのテーブルは、複数の行と複数の列との両方を占めるセルの集合体として構成され、 前記1つ又は複数のデータベース関数を用いて前記入力データを処理することと、 前記処理された入力データを前記スプレッドシートアプリケーション内に出力データとして出力することと、 ここで、該出力データは、前記1つ又は複数のデータベース関数が受け取られた前記セル内にアンカーされ、該出力データは、前記スプレッドシートアプリケーションの1つ以上のセルからなるデータの配列として提示され、該配列は、前記データのテーブルから分離されており、 を具え、 前記データベース関数は、前記スプレッドシートアプリケーション内に存在する前記入力データを受取り、該入力データを処理して、前記スプレッドシートアプリケーション内の前記1以上のセルからなるデータの配列からなる前記出力データを生成することができる、前記スプレッドシートアプリケーションの関数であり、 前記1つ又は複数のデータベース関数と共に前記1つ又は複数の引数を受け取る場合 を含む方法。」 [相違点] (ア)請求項1発明のデータベース関数は、「フィルタ関数、ソート関数、重複除去関数、テーブル付加関数、又は列追加関数のうちの1つ」であるのに対して、引用例1発明(方法)のユーザー定義関数で組み込まれる関数は、「SUMやAVERAGE」などを含む点。 (イ)請求項1発明のデータベース関数を用いた処理は、「1つ又は複数のデータベース関数が、テーブル内の行毎に前記入力データの選択に適用可能かどうかを判定することと、判定されたデータベース関数を入力データの選択の各行に別個に適用することであって、該判定されたデータベース関数を適用する前に、該判定されたデータベース関数が前記引数に基づいて処理の実行の順序付けがなされることとを含」んでいるのに対して、引用例1発明(方法)の「ユーザー定義関数MatchArray」は、プログラムされたとおりに処理を行っている点。 (ウ)請求項1発明は、「1つ又は複数の引数を行毎に適用可能かどうかを判定することと、前記判定された引数を各行に別個に適用することと、ここで、前記判定された引数を適用する前に、該判定された引数が所定の処理を実行するための順序付けがなされ、前記複数の引数のうちの残りの任意の引数又はデータベース関数を適用すること」といった処理がなされているのに対して、引用例1発明(方法)の「ユーザー定義関数MatchArray」は、プログラムされたとおりに処理を行っている点。 上記相違点について検討する。 相違点(ア) 請求項1発明は、データベース関数のうち「フィルタ関数、ソート関数、重複除去関数、テーブル付加関数、又は列追加関数」に特化したものであり、引用例1発明は、ユーザー定義関数であって、組み込まれる関数を「フィルタ関数、ソート関数、重複除去関数、テーブル付加関数、又は列追加関数」に特化したものではないから、相違点(ア)は引用例1発明(方法)から容易に想到できたものとはいえない。 相違点(イ)、(ウ) 請求項1発明は、データベース関数の処理順序、引数の処理順序について、処理を適用する前に判定しているが、引用例1発明(方法)は、処理順序はプログラミングされており固定であるから、この様な処理は行われていない。また、審査官が拒絶査定において引用した「「相沢輝昭,外,アルゴリズム時点,共立出版株式会社,1994年 9月 1日,第1版,P.554」の問い合わせの最適化、などの記載」が周知であることを考慮して、これを適用したとしても、引用例1発明(方法)のようにプログラミングされた順序は変更されるものではなく、この周知事項を適用することにも阻害要因があることから、相違点(イ)、(ウ)についても当業者が容易に想到できたものとはいえない。 したがって、請求項1発明は、引用例1発明(方法)に基いて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。 (4)請求項26記載の発明に対する判断 引用例1において、EXCELを実行するのはパソコンであるから、引用例1には「EXCELを実行するパソコンであって、ユーザー定義関数MatchArrayは、他の組み込み関数と組み合わせることで、検索を行った配列を返すことができるもの。」の発明(以下、「引用例1発明(システム)」という。)が記載されている。 引用例1発明(システム)は、EXCELを実行するパソコンであるから、請求項26記載の発明の構成である「プロセッサと、該プロセッサにより処理されるコンピュータ実行可能命令を有するメモリとを具え、前記プロセッサにより処理されるコンピュータ実行可能命令は、前記スプレッドシートアプリケーションのセル内で、入力データを処理するための1つ又は複数のデータベース関数を受け取る」構成を有していて、請求項26記載の発明と、引用例1発明(システム)を対比すると、処理において、請求項1発明の場合と同様の相違点が存在する。 そうすると、請求項26記載の発明も、引用例1発明(システム)から容易に発明をすることができたとはいえない。 したがって、請求項26記載の発明は、引用例1発明(システム)に基いて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。 よって、請求項1、請求項26に対する補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合する。 (5)むすび 本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第3項ないし第5項の規定に適合する。 第3 請求項1?30に記載の発明 本件補正は上記のとおり、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第3項ないし第5項の規定に適合するから、請求項1?30に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲の請求項1?30に記載された事項により特定されるとおりのものである。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2014-02-03 |
出願番号 | 特願2005-183576(P2005-183576) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(G06Q)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 唐橋 拓史 |
特許庁審判長 |
手島 聖治 |
特許庁審判官 |
須田 勝巳 石川 正二 |
発明の名称 | データのテーブルを扱うためのスプレッドシート関数のデザイン |
代理人 | 上田 忠 |
代理人 | 中西 基晴 |
代理人 | 大房 直樹 |
代理人 | 鳥居 健一 |
代理人 | 小野 新次郎 |
代理人 | 山本 修 |
代理人 | 田中 英夫 |
代理人 | 大牧 綾子 |
代理人 | 竹内 茂雄 |
代理人 | 末松 亮太 |
代理人 | 中村 彰吾 |
代理人 | 小林 泰 |