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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04W
管理番号 1284456
審判番号 訂正2013-390203  
総通号数 172 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-04-25 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2013-11-20 
確定日 2014-01-23 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5167432号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第5167432号に係る特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付された特許請求の範囲のとおり請求項ごと又は一群の請求項ごとに訂正することを認める。 
理由 第1.手続の経緯
本件特許第5167432号は、平成23年3月25日(国内優先権主張 特願2010-69514号 平成22年3月25日)を国際出願日とする特願2012-507112号が、平成24年9月7日付けで手続補正され、平成24年12月28日に設定登録されたものである。
そして、本件訂正審判は、平成25年11月20日に請求されたものである。


第2.請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第5167432号の特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付された特許請求の範囲のとおり請求項ごと又は一群の請求項ごとに訂正することを求めるもので、その訂正事項は以下のとおりである。

(1)訂正事項1
請求項2、5ないし10からなる一群の請求項に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項2に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」と訂正する。

(2)訂正事項2
請求項4、5ないし8、11ないし14からなる一群の請求項に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項4に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」と訂正する。

(3)訂正事項3
請求項16、19ないし24からなる一群の請求項に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項16に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」と訂正する。

(4)訂正事項4
請求項18、19ないし22、25ないし28からなる一群の請求項に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項18に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」と訂正する。

(5)訂正事項5
請求項30に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項30に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」と訂正する。

(6)訂正事項6
請求項32に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項32に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」と訂正する。

(7)訂正事項7
請求項34に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項34に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」と訂正する。

(8)訂正事項8
請求項36に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項36に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」と訂正する。

(9)訂正事項9
請求項38に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項38に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し」と訂正する。

(10)訂正事項10
請求項40に係る訂正。
特許請求の範囲の請求項40に「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し」とあるのを、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し」と訂正する。


第3.当審の判断

1.訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び拡張・変更の存否について

(1)訂正事項1について
訂正前の特許請求の範囲の請求項2は、次のとおりである。ただし、以下の下線は、すべて当審が付したものである。

「【請求項2】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする通信方法。」

請求項2は、HARQにおける制御情報を、基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法である。したがって、「検出した」の主語は、移動局装置である。移動局装置が信号を受信するチャネルは、通常、基地局装置からの下りチャネルである。上りチャネルは、移動局装置が信号を基地局装置へ送るチャネルである。移動局装置は、当然、自身が送信した上りチャネルの信号の内容を知っているから、移動局装置が、自身が送信した上りチャネルを検出するという文章は、不自然である。

加えて、国際公開第2009/041779号(平成21年4月2日国際公開)の要約欄に、「A method of monitoring a physical downlink control channel(PDCCH) in a wireless communication system is provided. A user equipment monitors a set of PDCCH candidates for a search space in a subframe. The search space includes a common search space monitored by all user equipments in a cell and a UE-specific search space monitored by at least one UE in the cell.」
(当審訳:無線通信システムにおける物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングする方法を提供する。ユーザ装置は、サブフレームの検索空間に対してPDCCH候補の集合をモニタリングする。前記検索空間は、セル内の全てのユーザ装置によってモニタリングされる共用検索空間及び前記セル内の少なくとも1つ以上のユーザ装置によってモニタリングされる端末特定検索空間を含む。)
と記載されており、「コモンサーチスペースは、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)をモニタリングする検索空間である。」ことが技術常識であるから、コモンサーチスペースにおいて、物理上りリンク制御チャネルを検出するという文章は、技術常識に矛盾している。

以上の点から、訂正前の(移動局装置が)「コモンサーチスペースのみにおいて、」「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」は、不明確である。

このように、訂正前の請求項2の記載自体から、発明が明確なものであると結論づける根拠がないような場合には、特許請求の範囲の解釈に当たっては、請求項2の記載のみならず、発明の詳細な説明または図面をも参照して、特許明細書全体の記載を斟酌することが必要となる。

発明の詳細な説明を参照してみると、段落番号【0128】に、
「【0128】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。」
と記載されている。

段落番号【0128】の「共通探索領域」は、請求項2の「コモンサーチスペース」の日本語訳であり、段落番号【0128】の「PDCCH」は、「物理下りリンク制御チャネル」の略語である。したがって、段落番号【0128】の「共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、」は、「コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、」という意味である。したがって、訂正前の請求項2の「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」は、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」の明らかな誤記である。

このように、誤記であることが特許明細書全体からの記載から明らかである場合において、その誤りを正しい記載にする訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないと認められ、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

また、訂正事項1に係る訂正は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

(2)訂正事項2ないし8について
訂正事項1と同様に、「検出した」の主語は、移動局装置である。また、訂正事項1と同様に、コモンサーチスペースにおいて、物理上りリンク制御チャネルを検出するという文章は、技術常識に矛盾している。したがって、訂正前の請求項4、16、18、30、32、34、及び36の記載は、不明確である。
よって、特許請求の範囲の解釈に当たっては、各請求項の記載のみならず、発明の詳細な説明または図面をも参照して、特許明細書全体の記載を斟酌することが必要となり、訂正前の各請求項の「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」は、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には」の明らかな誤記である。

訂正事項2ないし8に係る訂正は、訂正事項1に係る訂正と同様に、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

(3)訂正事項9、10について
訂正前の特許請求の範囲の請求項38は、次のとおりである。

「【請求項38】
移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、
前記基地局装置は、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理上りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し、
前記移動局装置は、
前記1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする移動通信システム。」

上りチャネルは、移動局装置が基地局装置へ信号を送信するチャネルである。したがって、基地局装置が、上りチャネルを移動局装置へ送信するという文章は、「上りチャネルは、移動局装置が基地局装置へ信号を送信するチャネルである。」という技術常識に矛盾している。よって、訂正前の請求項38の
「前記基地局装置は、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理上りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し、」
は、不明確である。
したがって、特許請求の範囲の解釈に当たっては、請求項38の記載のみならず、発明の詳細な説明または図面をも参照して、特許明細書全体の記載を斟酌することが必要となり、訂正前の請求項38の「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し」は、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し」の明らかな誤記である。

同様にして、訂正前の請求項40の「1つの物理上りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し」は、「1つの物理下りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し」の明らかな誤記である。

訂正事項9、10に係る訂正は、訂正事項1に係る訂正と同様に、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

2.独立特許要件について
訂正事項1ないし10に関連する訂正後の請求項、すなわち訂正後の請求項2、4ないし14、16、18ないし28、30、32、34、36、38、40に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。したがって、訂正事項1ないし10に係る訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。


第4.むすび
したがって、本件審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とし、かつ同条第5項ないし第7項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
通信方法、移動局装置、基地局装置および移動通信システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局装置および移動局装置から構成される移動通信システムおよび通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)は、W-CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)と、GSM(Global System for Mobile Communications)とを発展させたネットワークを基本とした移動通信システムの仕様の検討・作成を行なうプロジェクトである。3GPPでは、W-CDMA方式が第3世代セルラー移動通信方式として標準化され、順次サービスが開始されている。また、通信速度をさらに高速化させたHSDPA(High-speed Downlink Packet Access)も標準化され、サービスが開始されている。3GPPでは、第3世代無線アクセス技術の進化(以下、「LTE(Long Term Evolution)」または「EUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)」と呼称する)、および、より広帯域な周波数帯域を利用して、さらに高速なデータの送受信を実現する移動通信システム(以下、「LTE-A(Long Term Evolution-Advanced)」または「Advanced-EUTRA」と呼称する)に関する検討が進められている。
【0003】
LTEにおける通信方式としては、互いに直交するサブキャリアを用いてユーザ多重化を行なうOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式、および、SC-FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)方式が検討されている。すなわち、下りリンクでは、マルチキャリア通信方式であるOFDMA方式が、上りリンクでは、シングルキャリア通信方式であるSC-FDMA方式が提案されている。
【0004】
一方、LTE-Aにおける通信方式としては、下りリンクでは、OFDMA方式が、上りリンクでは、SC-FDMA方式に加えて、Clustered-SC-FDMA(Clustered-Single Carrier-Frequency Division Multiple Access、DFT-s-OFDM with Spectrum Division Control、DFT-precoded OFDMとも呼称される)が検討されている。ここで、LTEおよびLTE-Aにおいて、上りリンクの通信方式として提案されているSC-FDMA方式、Clustered-SC-FDMA方式は、シングルキャリア通信方式の特性上(シングルキャリア特性によって)、データ(情報)を送信する際のPAPR(Peak to Average Power Ratio:ピーク電力対平均電力比、送信電力)を低く抑えることができるという特徴を持っている。
【0005】
また、LTE-Aでは、一般的な移動通信システムで使用する周波数帯域は連続であるのに対し、連続および/または不連続な複数の周波数帯域(以下、「コンポーネントキャリア、要素キャリア(CC:Component Carrier)」または「キャリアコンポーネント、キャリア要素(CC:Carrier Component)」と呼称する)を複合的に使用して、1つの周波数帯域(広帯域な周波数帯域)として運用する(周波数帯域集約:Carrier aggregation、Spectrum aggregation、Frequency aggregationなどとも呼称される)ことが検討されている。さらに、基地局装置と移動局装置が、広帯域な周波数帯域をより柔軟に使用して通信するために、下りリンクの通信に使用する周波数帯域と上りリンクの通信に使用する周波数帯域を異なる周波数帯域幅とする(非対称周波数帯域集約:Asymmetric carrier aggregation)ことも提案されている(非特許文献1)。
【0006】
図10は、従来の技術における周波数帯域集約された移動通信システムを説明する図である。図10に示されるような下りリンク(DL:Down Link)の通信に使用する周波数帯域と上りリンク(UL:Up Link)の通信に使用する周波数帯域を同じ帯域幅とすることは、対称周波数帯域集約(Symmetric carrier aggregation)とも呼称される。図10に示すように、基地局装置と移動局装置は、連続および/または不連続な周波数帯域である複数のコンポーネントキャリアを複合的に使用することによって、複数のコンポーネントキャリアによって構成される広帯域な周波数帯域で通信を行なうことができる。図10では、例として、100MHzの帯域幅を持った下りリンクの通信に使用する周波数帯域(以下、DLシステム帯域、DLシステム帯域幅とも呼称する)が、20MHzの帯域幅を持った5つの下りリンクコンポーネントキャリア(DCC1:Downlink Component Carrier1、DCC2、DCC3、DCC4、DCC5)によって構成されていることを示している。また、例として、100MHzの帯域幅を持った上りリンクの通信に使用する周波数帯域(以下、ULシステム帯域、ULシステム帯域幅とも呼称する)が、20MHzの帯域幅を持った5つの上りリンクコンポーネントキャリア(UCC1:Uplink Component Carrier1、UCC2、UCC3、UCC4、UCC5)によって構成されていることを示している。
【0007】
図10において、下りリンクコンポーネントキャリアそれぞれには、物理下りリンク制御チャネル(以下、PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、物理下りリンク共用チャネル(以下、PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)等の下りリンクのチャネルが配置される。基地局装置は、PDSCHを使用して送信される下りリンクトランスポートブロックを送信するための制御情報(リソース割り当て情報、MCS(変調符号化方式:Modulation and Coding Scheme)情報、HARQ(ハイブリッド自動再送要求:Hybrid Automatic Repeat Request)処理情報など)を、PDCCHを使用して移動局装置へ割り当て、PDSCHを使用して、下りリンクトランスポートブロックを移動局装置へ送信する。すなわち、図10において、基地局装置は、同一サブフレームで、最大5つまでの下りリンクトランスポートブロックを移動局装置へ送信することができる。
【0008】
また、上りリンクコンポーネントキャリアそれぞれには、物理上りリンク制御チャネル(以下、PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、物理上りリンク共用チャネル(以下、PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)等の上りリンクのチャネルが配置される。移動局装置は、PUCCHおよび/またはPUSCHを使用して、HARQにおける制御情報や、チャネル状態情報や、スケジューリング要求などの上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を基地局装置へ送信する。ここで、HARQにおける制御情報とは、PDCCHおよび/または下りリンクトランスポートブロックに対するACK/NACK(肯定応答:Positive Acknowledgement/否定応答:Negative Acknowledgement、ACKまたはNACK)を示す情報および/またはDTX(Discontinuous Transmission)を示す情報である。DTXを示す情報とは、移動局装置が、基地局装置から送信されるPDCCHを検出できなかったことを示す情報である(PDCCHを検出できたかどうかを示す情報でも良い)。
【0009】
ここで、図10において、PDCCH、PDSCH、PUCCH、PUSCH等の下りリンク/上りリンクのチャネルのいずれかが配置されない下りリンク/上りリンクのコンポーネントキャリアが存在してもよい。
【0010】
同様に、図11は、従来の技術における非対称周波数帯域集約された移動通信システムを説明する図である。図11に示すように、基地局装置と移動局装置は、下りリンクの通信に使用する周波数帯域と上りリンクの通信に使用する周波数帯域とを異なる帯域幅とし、これらの周波数帯域を構成する連続および/または不連続な周波数帯域であるコンポーネントキャリアを複合的に使用して広帯域な周波数帯域で通信を行なうことができる。図11では、例として、100MHzの帯域幅を持った下りリンクの通信に使用する周波数帯域が、20MHzの帯域幅を持った5つの下りリンクコンポーネントキャリア(DCC1、DCC2、DCC3、DCC4、DCC5)によって構成され、また、40MHzの帯域幅を持った上りリンクの通信に使用する周波数帯域が、20MHzの帯域幅を持った2つの上りリンクコンポーネントキャリア(UCC1、UCC2)によって構成されていることを示している。
【0011】
ここで、図11において、下りリンク/上りリンクのコンポーネントキャリアそれぞれには下りリンク/上りリンクのチャネルが配置され、基地局装置は、PDCCHを使用してPDSCHを移動局装置へ割り当て、PDSCHを使用して下りリンクトランスポートブロックを移動局装置へ送信する。すなわち、図11において、基地局装置は、同一サブフレームで、最大5つまでの下りリンクトランスポートブロックを移動局装置へ送信することができる。また、移動局装置は、PUCCHおよび/またはPUSCHを使用して、HARQにおける制御情報や、チャネル状態情報や、スケジューリング要求などの上りリンク制御情報を基地局装置へ送信する。
【0012】
さらに、LTE-Aでは、基地局装置が、下りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPDCCHを使用して、PDSCHを移動局装置へ割り当てる際の割り当て方法が提案されている(非特許文献2)。
【0013】
図12は、従来の技術におけるPDCCHを使用したPDSCHの割り当て方法の例を説明する図である。図12は、図10、図11における下りリンクコンポーネントキャリアの一部分(DCC1、DCC2、DCC3の部分)を示している。図12に示すように、基地局装置は、1つの下りリンクコンポーネントキャリアに配置された複数のPDCCHを使用して、同一サブフレームで、複数のPDSCHを移動局装置へ割り当てるができる。
【0014】
図12では、例として、基地局装置が、DCC2に配置された3つのPDCCH(それぞれ斜線、格子線、網線で示されるPDCCH)を使用して、DCC1、DCC2、DCC3に配置されるPDSCHを割り当てている(斜線で示されるPDCCHでDCC1のPDSCHを、格子線で示されるPDCCHでDCC2のPDSCHを、網線で示されるPDCCHでDCC3のPDSCHを割り当てている)ことを示している。基地局装置は、DCC1、DCC2、DCC3に配置されたそれぞれのPDSCHそれぞれを使用して、同一サブフレームで、最大3つまでの下りリンクトランスポートブロックを移動局装置へ送信することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0015】
【非特許文献1】“Carrier aggregation in LTE-Advanced”,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #53bis,R1-082468,June 30-July 4,2008.
【非特許文献2】“PDCCH Design of Carrier Aggregation”,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #57,R1-091829
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかしながら、従来の技術では、基地局装置と移動局装置が、HARQにおける制御情報を送受信する際に、無線リソースを非効率に使用してしまうという問題があった。
【0017】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、基地局装置と移動局装置が、コンポーネントキャリアを複合的に使用して広帯域な周波数帯域で通信を行なう際に、無線リソースを効率的に使用して、HARQにおける制御情報を送受信できる通信方法、移動局装置、基地局装置および移動通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の通信方法は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
【0019】
(2)また、本発明の通信方法は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
【0020】
(3)また、本発明の通信方法は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
【0021】
(4)また、本発明の通信方法は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
【0022】
(5)また、本発明の通信方法において、前記ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアは、RRCシグナリングを使用して前記基地局装置によって前記移動局装置へ指示されることを特徴とする。
【0023】
(6)また、本発明の通信方法において、前記ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアは、前記移動局装置がHARQにおける制御情報を物理上りリンク制御チャネルを使用して送信する上りリンクコンポーネントキャリアに対応する下りリンクコンポーネントキャリアであることを特徴とする。
【0024】
(7)また、本発明の通信方法において、前記HARQにおける制御情報には、下りリンクトランスポートブロックに対するACK/NACKを示す情報が含まれることを特徴とする。
【0025】
(8)また、本発明の通信方法において、前記HARQにおける制御情報には、DTX(Discontinuous Transmission)を示す情報が含まれることを特徴とする。
【0026】
(9)また、本発明の通信方法において、前記第2の物理上りリンク制御チャネルリソースとして使用される物理リソースブロックは、前記基地局装置によって指定されることを特徴とする。
【0027】
(10)また、本発明の通信方法において、前記第2の物理上りリンク制御チャネルリソースとして使用されるリソースは、前記基地局装置によって指定されるオーソゴナルシーケンスとサイクリックシフトによって特定されることを特徴とする。
【0028】
(11)また、本発明の通信方法において、前記第2の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビット数は、前記第1の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビット数よりも少ないことを特徴とする。
【0029】
(12)また、本発明の通信方法において、前記第2の送信フォーマットには、前記第1の送信フォーマットに使用される変調方式よりも、低い変調多値数の変調方式を使用することが可能であることを特徴とする。
【0030】
(13)また、本発明の通信方法において、前記第2の送信フォーマットに使用される物理リソースブロックは、前記基地局装置によって指定されることを特徴とする。
【0031】
(14)また、本発明の通信方法において、前記第2の送信フォーマットに使用されるリソースは、前記基地局装置によって指定されるオーソゴナルシーケンスとサイクリックシフトによって特定されることを特徴とする。
【0032】
(15)また、本発明の通信方法は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して移動局装置から受信する基地局装置の通信方法であって、前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信することを特徴とする。
【0033】
(16)また、本発明の通信方法は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して移動局装置から受信する基地局装置の通信方法であって、前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理上りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信することを特徴とする。
【0034】
(17)また、本発明の通信方法は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して移動局装置から受信する基地局装置の通信方法であって、前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信することを特徴とする。
【0035】
(18)また、本発明の通信方法は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して移動局装置から受信する基地局装置の通信方法であって、前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理上りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信することを特徴とする。
【0036】
(19)また、本発明の通信方法において、前記ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアは、RRCシグナリングを使用して前記基地局装置によって前記移動局装置へ指示されることを特徴とする。
【0037】
(20)また、本発明の通信方法において、前記ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアは、前記移動局装置がHARQにおける制御情報を物理上りリンク制御チャネルを使用して送信する上りリンクコンポーネントキャリアに対応する下りリンクコンポーネントキャリアであることを特徴とする。
【0038】
(21)また、本発明の通信方法において、前記HARQにおける制御情報には、下りリンクトランスポートブロックに対するACK/NACKを示す情報が含まれることを特徴とする。
【0039】
(22)また、本発明の通信方法において、前記HARQにおける制御情報には、DTX(Discontinuous Transmission)を示す情報が含まれることを特徴とする。
【0040】
(23)また、本発明の通信方法において、前記第2の物理上りリンク制御チャネルリソースとして使用される物理リソースブロックは、前記基地局装置によって指定されることを特徴とする。
【0041】
(24)また、本発明の通信方法において、前記第2の物理上りリンク制御チャネルリソースとして使用されるリソースは、前記基地局装置によって指定されるオーソゴナルシーケンスとサイクリックシフトによって特定されることを特徴とする。
【0042】
(25)また、本発明の通信方法において、前記第2の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビット数は、前記第1の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビット数よりも少ないことを特徴とする。
【0043】
(26)また、本発明の通信方法において、前記第2の送信フォーマットには、前記第1の送信フォーマットに使用される変調方式よりも、低い変調多値数の変調方式を使用することが可能であることを特徴とする。
【0044】
(27)また、本発明の通信方法において、前記第2の送信フォーマットに使用される物理リソースブロックは、前記基地局装置によって指定されることを特徴とする。
【0045】
(28)また、本発明の通信方法において、前記第2の送信フォーマットに使用されるリソースは、前記基地局装置によって指定されるオーソゴナルシーケンスとサイクリックシフトによって特定されることを特徴とする。
【0046】
(29)また、本発明の移動局装置は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置であって、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信するユニットを、備えることを特徴とする。
【0047】
(30)また、本発明の移動局装置は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置であって、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信するユニットを、備えることを特徴とする。
【0048】
(31)また、本発明の移動局装置は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動局装置であって、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信するユニットを、備えることを特徴とする。
【0049】
(32)また、本発明の移動局装置は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動局装置であって、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信するユニットを、備えることを特徴とする。
【0050】
(33)また、本発明の基地局装置は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して移動局装置から受信する基地局装置であって、前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴とする。
【0051】
(34)また、本発明の基地局装置は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して移動局装置から受信する基地局装置であって、前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴とする。
【0052】
(35)また、本発明の基地局装置は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して移動局装置から受信する基地局装置であって、前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴とする。
【0053】
(36)また、本発明の基地局装置は、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して移動局装置から受信する基地局装置であって、前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴とする。
【0054】
(37)また、本発明の移動通信システムは、移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、前記基地局装置は、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、前記1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
【0055】
(38)また、本発明の移動通信システムは、移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、前記基地局装置は、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理上りリンク制御チャネルを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、前記1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
【0056】
(39)また、本発明の移動通信システムは、移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、前記基地局装置は、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、前記1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
【0057】
(40)また、本発明の移動通信システムは、移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、前記基地局装置は、あるサブフレームで、コモンサーチスペースにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、前記1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0058】
本発明によれば、基地局装置と移動局装置が、コンポーネントキャリアを複合的に使用して広帯域な周波数帯域で通信を行なう際に、無線リソースを効率的に使用して、HARQにおける制御情報を送受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施形態に係る物理チャネルの構成を概念的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る基地局装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る移動局装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る下りリンクの無線フレーム構成の例を示す図である。
【図5】第1の実施形態が適用可能な移動通信システムの例を示す図である。
【図6】物理上りリンク制御チャネルの直交リソースの構成例を示す図である。
【図7】物理上りリンク制御チャネルの直交リソースの別の構成例を示す図である。
【図8】物理上りリンク制御チャネルの直交リソースの別の構成例を示す図である。
【図9】第2の実施形態が適用可能な移動通信システムの例を示す図である。
【図10】従来の技術における周波数帯域集約の例を示す図である。
【図11】従来の技術における非対称周波数帯域集約の例を示す図である。
【図12】従来の技術における物理下りリンク制御チャネルを使用した物理下りリンク共用チャネルの割り当て方法の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
次に、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態におけるチャネルの一構成例を示す図である。下りリンクの物理チャネルは、物理報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、物理下りリンク共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、物理マルチキャストチャネル(PMCH:Physical Multicast Channel)、物理制御フォーマット指示チャネル(PCFICH:Physical Control Format Indicator Channel)、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(PHICH:Physical Hybrid ARQ Indicator Channel)によって構成される。
【0061】
上りリンクの物理チャネルは、物理上りリンク共用チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)によって構成される。
【0062】
PBCHは、40ミリ秒間隔で報知チャネル(BCH)をマッピングする。40ミリ秒のタイミングは、ブラインド検出(blind detection)される。すなわち、タイミング提示のために、明示的なシグナリングを行なわない。また、PBCHを含むサブフレームは、そのサブフレームだけで復号できる(自己復号可能:self-decodable)。
【0063】
PDCCHは、PDSCHのリソース割り当て、下りリンクデータに対するHARQ処理情報、および、PUSCHのリソース割り当てなどを、移動局装置に通知(指定)するために使用されるチャネルである。
【0064】
PDCCHは、複数の制御チャネル要素(CCE:Control Channel Element)から構成され、移動局装置は、CCEから構成されるPDCCHを検出することによって、基地局装置からのPDCCHを受信する。このCCEは、周波数、時間領域において分散している複数のリソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group、mini-CCEとも呼ばれる)によって構成される。ここで、リソースエレメントとは、1OFDMシンボル(時間成分)、1サブキャリア(周波数成分)で構成される単位リソースであり、例えば、REGは、同一OFDMシンボル内の周波数領域において、下りリンクパイロットチャネルを除いて、周波数領域で連続する4個の下りリンクリソースエレメントによって構成される。例えば、1つのPDCCHは、CCEを識別する番号(CCEインデックス)が連続する1個、2個、4個、8個のCCEによって構成される。
【0065】
ここで、PDCCHは、移動局装置ごと、種別ごとに別々に符号化(Separate Coding)される。すなわち、移動局装置は、複数のPDCCHを検出して、下りリンクまたは上りリンクのリソース割り当てや、その他の制御情報を取得する。各PDCCHには、CRC(巡回冗長検査)の値が付与されており、移動局装置は、PDCCHが構成される可能性のあるCCEのセットのそれぞれに対してCRCを行ない、CRCが成功したPDCCHを取得することができる。これは、ブラインドデコーディング(blind decoding)とも呼称され、移動局装置が、ブラインドデコーディングを行なうPDCCHが構成される可能性のあるCCEのセットの範囲は、探索領域(サーチスペース:Search Space)と呼称される。すなわち、移動局装置は、検索領域内のCCEに対して、ブラインドデコーディングを行ない、PDCCHの検出を行なう。
【0066】
移動局装置は、PDCCHに、PDSCHのリソース割り当てが含まれる場合、基地局装置からのPDCCHによって指示されたリソース割り当てに応じて、PDSCHを使用して、データ(以下、下りリンク信号とも呼称する)(下りリンクデータ(下りリンク共用チャネル(DL-SCH))および/または下りリンク制御データ(下りリンク制御情報))を受信する。すなわち、このPDCCHは、下りリンクに対するリソース割り当てを行なう信号(以下、「下りリンク送信許可信号」、「下りリンクグラント」とも呼称する)である。
【0067】
また、移動局装置は、PDCCHに、PUSCHのリソース割り当てが含まれる場合、基地局装置からのPDCCHによって指示されたリソース割り当てに応じて、PUSCHを使用して、データ(以下、上りリンク信号とも呼称する)(上りリンクデータ(上りリンク共用チャネル(UL-SCH))および/または上りリンク制御データ(上りリンク制御情報))を送信する。すなわち、このPDCCHは、上りリンクに対するデータ送信を許可する信号(以下、「上りリンク送信許可信号」、「上りリンクグラント」とも呼称する)である。
【0068】
PDSCHは、下りリンクデータ(下りリンク共用チャネル:DL-SCH)またはページング情報(ページングチャネル:PCH)を送信するために使用されるチャネルである。PMCHは、マルチキャストチャネル(MCH)を送信するために利用するチャネルであり、下りリンク参照信号、上りリンク参照信号、物理下りリンク同期信号が別途配置される。
【0069】
ここで、下りリンクデータ(DL-SCH)とは、例えば、ユーザーデータの送信を示しており、DL-SCHは、トランスポートチャネルである。DL-SCHでは、HARQ、動的適応無線リンク制御がサポートされ、また、ビームフォーミングを利用可能である。DL-SCHは、動的なリソース割り当て、および、準静的なリソース割り当てがサポートされる。
【0070】
PUSCHは、主に、上りリンクデータ(上りリンク共用チャネル:UL-SCH)を送信するために使用されるチャネルである。また、基地局装置が、移動局装置をスケジューリングした場合には、上りリンク制御情報もPUSCHを使用して送信される。この上りリンク制御情報には、下りリンクのチャネル状態を示すチャネル状態情報CSI(Channel State InformationまたはChannel Statistical Information)や、下りリンクのチャネル品質識別子CQI(Channel Quality Indicator)や、プレコーディングマトリックス識別子PMI(Precoding Matrix Indicator)や、ランク識別子RI(Rank Indicator)や、HARQにおける制御情報が含まれる。
【0071】
ここで、HARQにおける制御情報とは、基地局装置から送信されるPDCCHおよび/または下りリンクトランスポートブロックに対するACK/NACKを示す情報および/またはDTXを示す情報である。DTXを示す情報とは、移動局装置が、基地局装置から送信されるPDCCHを検出できなかったことを示す情報である(PDCCHを検出できたかどうかを示す情報でも良い)。
【0072】
ここで、上りリンクデータ(UL-SCH)とは、例えば、ユーザーデータの送信を示しており、UL-SCHは、トランスポートチャネルである。UL-SCHでは、HARQ、動的適応無線リンク制御がサポートされ、また、ビームフォーミングを利用可能である。UL-SCHは、動的なリソース割り当て、および、準静的なリソース割り当てがサポートされる。
【0073】
また、上りリンクデータ(UL-SCH)および下りリンクデータ(DL-SCH)には、基地局装置と移動局装置の間でやり取りされる無線資源制御信号(以下、「RRCシグナリング:Radio Resource Control Signaling」と呼称する)、MAC(Medium Access Control)コントロールエレメントなどが含まれていても良い。基地局装置と移動局装置は、RRCシグナリングを上位層(無線リソース制御(Radio Resource Control)層)で送受信する。また、基地局装置と移動局装置は、MACコントロールエレメントを上位層(媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層)で送受信する。
【0074】
PUCCHは、上りリンク制御情報を送信するために使用されるチャネルである。ここで上りリンク制御情報とは、例えば、下りリンクのチャネル状態を示すチャネル状態情報CSIや、下りリンクのチャネル品質識別子CQIや、プレコーディングマトリックス識別子PMIや、ランク識別子RIや、移動局装置が上りリンクデータを送信するためのリソースの割り当てを要求する(UL-SCHでの送信を要求する)スケジューリング要求(SR:Scheduling Request)や、HARQにおける制御情報が含まれる。
【0075】
PCFICHは、PDCCHのために使用されるOFDMシンボル数を移動局装置に通知するために利用するチャネルであり、各サブフレームで送信される。PHICHは、上りリンクデータ(UL-SCH)に対するHARQのACK/NACKを送信するために利用するチャネルである。PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために使用されるチャネルであり、ガードタイムを持つ。図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、基地局装置100と、移動局装置200と、から構成される。
【0076】
[基地局装置の構成]
図2は、本発明の実施形態に係る基地局装置100の概略構成を示すブロック図である。基地局装置100は、データ制御部101と、送信データ変調部102と、無線部103と、スケジューリング部104と、チャネル推定部105と、受信データ復調部106と、データ抽出部107と、上位層108と、アンテナ109と、を含んで構成される。また、無線部103、スケジューリング部104、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ抽出部107、上位層108およびアンテナ109で基地局側受信部を構成し、データ制御部101、送信データ変調部102、無線部103、スケジューリング部104、上位層108およびアンテナ109で基地局側送信部を構成している。
【0077】
アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ抽出部107で上りリンクの物理層の処理を行なう。アンテナ109、無線部103、送信データ変調部102、データ制御部101で下りリンクの物理層の処理を行なう。
【0078】
データ制御部101は、スケジューリング部104からトランスポートチャネルを受信する。データ制御部101は、トランスポートチャネルと、物理層で生成される信号およびチャネルを、スケジューリング部104から入力されるスケジューリング情報に基づいて、物理チャネルにマッピングする。以上のようにマッピングされた各データは、送信データ変調部102へ出力される。
【0079】
送信データ変調部102は、送信データをOFDM方式に変調する。送信データ変調部102は、データ制御部101から入力されたデータに対して、スケジューリング部104からのスケジューリング情報や、各PRBに対応する変調方式および符号化方式に基づいて、データ変調、符号化、入力信号の直列/並列変換、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)処理、CP(Cyclic Prefix)挿入、並びに、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信データを生成して、無線部103へ出力する。
【0080】
ここで、スケジューリング情報には、下りリンク物理リソースブロックPRB(Physical Resource Block)割り当て情報、例えば、周波数、時間から構成される物理リソースブロック位置情報が含まれ、各PRBに対応する変調方式および符号化方式には、例えば、変調方式:16QAM、符号化率:2/3コーディングレートなどの情報が含まれる。
【0081】
無線部103は、送信データ変調部102から入力された変調データを無線周波数にアップコンバートして無線信号を生成し、アンテナ109を介して、移動局装置200に送信する。また、無線部103は、移動局装置200からの上りリンクの無線信号を、アンテナ109を介して受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信データをチャネル推定部105と受信データ復調部106とに出力する。
【0082】
スケジューリング部104は、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層の処理を行なう。スケジューリング部104は、論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピング、下りリンクおよび上りリンクのスケジューリング(HARQ処理、トランスポートフォーマットの選択など)などを行なう。スケジューリング部104は、各物理層の処理部を統合して制御するため、スケジューリング部104と、アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ制御部101、送信データ変調部102およびデータ抽出部107との間のインターフェースが存在する(ただし、図示しない)。
【0083】
スケジューリング部104は、下りリンクのスケジューリングでは、移動局装置200から受信したフィードバック情報(上りリンクのチャネル状態情報(CSI、CQI、PMI、RI)や、下りリンクデータに対するACK/NACK情報など)、各移動局装置200の使用可能なPRBの情報、バッファ状況、上位層108から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、各データを変調するための下りリンクのトランスポートフォーマット(送信形態、すなわち、物理リソースブロックの割り当ておよび変調方式および符号化方式など)の選定処理およびHARQにおける再送制御および下りリンクに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部101へ出力される。
【0084】
また、スケジューリング部104は、上りリンクのスケジューリングでは、チャネル推定部105が出力する上りリンクのチャネル状態(無線伝搬路状態)の推定結果、移動局装置200からのリソース割り当て要求、各移動局装置200の使用可能なPRBの情報、上位層108から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、各データを変調するための上りリンクのトランスポートフォーマット(送信形態、すなわち、物理リソースブロックの割り当ておよび変調方式および符号化方式など)の選定処理および上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部101へ出力される。
【0085】
また、スケジューリング部104は、上位層108から入力された下りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングし、データ制御部101へ出力する。また、スケジューリング部104は、データ抽出部107から入力された上りリンクで取得した制御データとトランスポートチャンネルを、必要に応じて処理した後、上りリンクの論理チャネルにマッピングし、上位層108へ出力する。
【0086】
チャネル推定部105は、上りリンクデータの復調のために、上りリンク復調用参照信号(DRS:Demodulation Reference Signal)から上りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果を受信データ復調部106に出力する。また、上りリンクのスケジューリングを行なうために、上りリンク測定用参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)から上りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果をスケジューリング部104に出力する。
【0087】
受信データ復調部106は、OFDM方式、および/または、SC-FDMA方式に変調された受信データを復調するOFDM復調部および/またはDFT-Spread-OFDM(DFT-S-OFDM)復調部を兼ねている。受信データ復調部106は、チャネル推定部105から入力された上りリンクのチャネル状態推定結果に基づいて、無線部103から入力された変調データに対し、DFT変換、サブキャリアマッピング、IFFT変換、フィルタリング等の信号処理を行なって、復調処理を施し、データ抽出部107に出力する。
【0088】
データ抽出部107は、受信データ復調部106から入力されたデータに対して、正誤を確認するとともに、確認結果(肯定信号ACK/否定信号NACK)をスケジューリング部104に出力する。また、データ抽出部107は、受信データ復調部106から入力されたデータからトランスポートチャネルと物理層の制御データとに分離して、スケジューリング部104に出力する。分離された制御データには、移動局装置200から通知されたチャネル状態情報CSIや、下りリンクのチャネル品質識別子CQIや、プレコーディングマトリックス識別子PMIや、ランク識別子RIや、HARQにおける制御情報、スケジューリング要求などが含まれている。
【0089】
上位層108は、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行なう。上位層108は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層108と、スケジューリング部104、アンテナ109、無線部103、チャネル推定部105、受信データ復調部106、データ制御部101、送信データ変調部102およびデータ抽出部107との間のインターフェースが存在する(ただし、図示しない)。
【0090】
上位層108は、無線リソース制御部110(制御部とも言う)を有している。また、無線リソース制御部110は、各種設定情報の管理、システム情報の管理、ページング制御、各移動局装置200の通信状態の管理、ハンドオーバーなどの移動管理、移動局装置200ごとのバッファ状況の管理、ユニキャストおよびマルチキャストベアラの接続設定の管理、移動局識別子(UEID)の管理などを行なっている。上位層108は、別の基地局装置100への情報および上位ノードへの情報の授受を行なう。
【0091】
[移動局装置200の構成]
図3は、本発明の実施形態に係る移動局装置200の概略構成を示すブロック図である。移動局装置200は、データ制御部201と、送信データ変調部202と、無線部203と、スケジューリング部204と、チャネル推定部205と、受信データ復調部206と、データ抽出部207と、上位層208、アンテナ209と、を含んで構成されている。また、データ制御部201、送信データ変調部202、無線部203、スケジューリング部204、上位層208、アンテナ209で移動局側送信部を構成し、無線部203、スケジューリング部204、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207、上位層208、アンテナ209で移動局側受信部を構成している。
【0092】
データ制御部201、送信データ変調部202、無線部203、で上りリンクの物理層の処理を行なう。無線部203、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207、で下りリンクの物理層の処理を行なう。
【0093】
データ制御部201は、スケジューリング部204からトランスポートチャネルを受信する。トランスポートチャネルと、物理層で生成される信号およびチャネルを、スケジューリング部204から入力されるスケジューリング情報に基づいて、物理チャネルにマッピングする。このようにマッピングされた各データは、送信データ変調部202へ出力される。
【0094】
送信データ変調部202は、送信データをOFDM方式、および/または、SC-FDMA方式に変調する。送信データ変調部202は、データ制御部201から入力されたデータに対し、データ変調、DFT(離散フーリエ変換)処理、サブキャリアマッピング、IFFT(逆高速フーリエ変換)処理、CP挿入、フィルタリングなどの信号処理を行ない、送信データを生成して、無線部203へ出力する。
【0095】
無線部203は、送信データ変調部202から入力された変調データを無線周波数にアップコンバートして無線信号を生成し、アンテナ209を介して、基地局装置100に送信する。また、無線部203は、基地局装置100からの下りリンクのデータで変調された無線信号を、アンテナ209を介して受信し、ベースバンド信号にダウンコンバートして、受信データを、チャネル推定部205および受信データ復調部206に出力する。
【0096】
スケジューリング部204は、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層の処理を行なう。スケジューリング部204は、論理チャネルとトランスポートチャネルのマッピング、下りリンクおよび上りリンクのスケジューリング(HARQ処理、トランスポートフォーマットの選択など)などを行なう。スケジューリング部204は、各物理層の処理部を統合して制御するため、スケジューリング部204と、アンテナ209、データ制御部201、送信データ変調部202、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207および無線部203との間のインターフェースが存在する(ただし、図示しない)。
【0097】
スケジューリング部204は、下りリンクのスケジューリングでは、基地局装置100や上位層208からのスケジューリング情報(トランスポートフォーマットやHARQ再送情報)などに基づいて、トランスポートチャネルおよび物理信号および物理チャネルの受信制御、HARQ再送制御および下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。これら下りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報は、データ制御部201へ出力される。
【0098】
スケジューリング部204は、上りリンクのスケジューリングでは、上位層208から入力された上りリンクのバッファ状況、データ抽出部207から入力された基地局装置100からの上りリンクのスケジューリング情報(トランスポートフォーマットやHARQ再送情報など)、および、上位層208から入力されたスケジューリング情報などに基づいて、上位層208から入力された上りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングするためのスケジューリング処理および上りリンクのスケジューリングに使用されるスケジューリング情報の生成を行なう。なお、上りリンクのトランスポートフォーマットについては、基地局装置100から通知された情報を利用する。これらスケジューリング情報は、データ制御部201へ出力される。
【0099】
また、スケジューリング部204は、上位層208から入力された上りリンクの論理チャネルをトランスポートチャネルにマッピングし、データ制御部201へ出力する。また、スケジューリング部204は、チャネル推定部205から入力された下りリンクのチャネル状態情報CSIや、下りリンクのチャネル品質識別子CQI、プレコーディングマトリックス識別子PMI、ランク識別子RIや、データ抽出部207から入力されたCRCチェックの確認結果についても、データ制御部201へ出力する。また、スケジューリング部204は、データ抽出部207から入力された下りリンクで取得した制御データとトランスポートチャネルを、必要に応じて処理した後、下りリンクの論理チャネルにマッピングし、上位層208へ出力する。
【0100】
チャネル推定部205は、下りリンクデータの復調のために、下りリンク参照信号(RS)から下りリンクのチャネル状態を推定し、その推定結果を受信データ復調部206に出力する。また、チャネル推定部205は、基地局装置100に下りリンクのチャネル状態(無線伝搬路状態)の推定結果を通知するために、下りリンク参照信号(RS)から下りリンクのチャネル状態を推定し、この推定結果を下りリンクのチャネル状態情報CSIや、下りリンクのチャネル品質識別子CQIや、プレコーディングマトリックス識別子PMIや、ランク識別子RIとして、スケジューリング部204に出力する。
【0101】
受信データ復調部206は、OFDM方式に変調された受信データを復調する。受信データ復調部206は、チャネル推定部205から入力された下りリンクのチャネル状態推定結果に基づいて、無線部203から入力された変調データに対して、復調処理を施し、データ抽出部207に出力する。
【0102】
データ抽出部207は、受信データ復調部206から入力されたデータに対して、CRCチェックを行ない、正誤を確認するとともに、確認結果(肯定応答ACK/否定応答NACK)をスケジューリング部204に出力する。また、データ抽出部207は、受信データ復調部206から入力されたデータからトランスポートチャネルと物理層の制御データに分離して、スケジューリング部204に出力する。分離された制御データには、下りリンクまたは上りリンクのリソース割り当てや上りリンクのHARQ制御情報などのスケジューリング情報が含まれている。
【0103】
上位層208は、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の処理を行なう。上位層208は、下位層の処理部を統合して制御するため、上位層208と、スケジューリング部204、アンテナ209、データ制御部201、送信データ変調部202、チャネル推定部205、受信データ復調部206、データ抽出部207および無線部203との間のインターフェースが存在する(ただし、図示しない)。
【0104】
上位層208は、無線リソース制御部210(制御部とも言う)を有している。無線リソース制御部210は、各種設定情報の管理、システム情報の管理、ページング制御、自局の通信状態の管理、ハンドオーバーなどの移動管理、バッファ状況の管理、ユニキャストおよびマルチキャストベアラの接続設定の管理、移動局識別子(UEID)の管理を行なう。
【0105】
[下りリンクの無線フレームについて]
図4は、本実施形態における下りリンクの無線フレームの構成の例を示す概略図である。図4において、横軸は時間領域、縦軸は周波数領域を示している。図4に示すように、下りリンクの無線フレームは、複数の物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)ペア(破線で囲まれた領域で示される)から構成される。この物理リソースブロックペアは、下りリンクの無線リソースを割り当てる際などに使用されるRBの単位であり、予め定められた幅の周波数帯(例えば、PRB帯域幅:180kHz)および時間帯(例えば、2個のスロット=1個のサブフレーム(時間フレーム):1ms)によって構成される。
【0106】
また、1個の物理リソースブロックペアは、時間領域で連続する2個の下りリンクの物理リソースブロック(PRB帯域幅×スロット)から構成される。1個の物理リソースブロック(太線で囲まれた領域で示される)は、周波数領域において12個のサブキャリア(15kHz)から構成され、時間領域において7個のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルから構成される。
【0107】
ここで、時間領域には、7個のOFDMシンボルから構成されるスロット(0.5ms)、2個のスロットから構成されるサブフレーム(1ms)、10個のサブフレームから構成される無線フレーム(10ms)がある。また、周波数領域には、下りリンクの帯域幅に応じて複数の物理リソースブロックが配置される。なお、1個のサブキャリアと1個のOFDMシンボルから構成されるユニットを下りリンクのリソースエレメントとも呼称する。
【0108】
下りリンクの各サブフレームでは、PDCCH(網線で示される)、PDSCH(白塗りで示される)、および、下りリンク参照信号(黒塗りで示される)が割り当てられる。
【0109】
PDCCHは、サブフレームの先頭のOFDMシンボルから配置される。例えば、PDCCHが配置されるOFDMシンボルの数は、1から3であり、サブフレーム毎に異なるOFDMシンボル数のPDCCHを配置することができる。PDCCHには、下りリンクのスケジューリング情報や、上りリンクのスケジューリング情報などを含む下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)が配置される。
【0110】
例えば、下りリンクに対するPDCCHには、PDSCHに対する変調方式を示す情報、符号化方式を示す情報、PDSCHリソースの割り当てを示す情報、HARQに関する情報、TPC(Transmission Power Control)コマンドなどが含まれる。また、例えば、上りリンクに対するPDCCHには、PUSCHに対する変調方式を示す情報、符号化方式を示す情報、PUSCHリソースの割り当てを示す情報、HARQに関する情報、TPCコマンドなどが含まれる。
【0111】
PDSCHは、各サブフレームにおいて、PDCCHが配置されるOFDMシンボル以外のOFDMシンボルに配置される。PDSCHには、下りリンクデータ(DL-SCHに対するトランスポートブロックでも良い)が配置される。また、PDSCHの一部には、下りリンク参照信号が割り当てられる。下りリンク参照信号は、周波数領域、時間領域において分散して配置される。
【0112】
[PDCCHについて]
PDCCHについてより詳細に説明する。PDCCHは、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE:Control Channel Element)に配置される。制御チャネル要素は、PDCCHが配置される領域内の周波数領域および時間領域において、分散する複数のリソースエレメントによって構成される。
【0113】
また、複数の制御チャネル要素によって、共通探索領域(Common Search Space)と移動局装置固有探索領域(User Equipment specific-Search Space)が構成される。
【0114】
共通探索領域は、複数の移動局装置200間に対して共通の領域であり、複数の移動局装置200に対するPDCCHおよび/または特定の移動局装置200に対するPDCCHが配置される。ここで、共通探索領域は、予め定められた制御チャネル要素によって構成される。移動局装置固有探索領域は、特定の移動局装置200に対するPDCCHが配置される領域であり、移動局装置200毎に構成される。共通探索領域と移動局装置固有探索領域は、PDCCHが配置される制御チャネル要素の数毎に異なる領域が構成される。
【0115】
ここで、共通探索領域と移動局装置固有探索領域の一部または全ては重複しても良い。また、異なる共通探索領域の一部または全ては重複しても良い。さらに、同一の移動局装置200に対する異なる移動局装置固有探索領域の一部または全ては重複しても良い。さらに、異なる移動局装置200に対する移動局装置固有探索領域の一部または全ては重複しても良い。
【0116】
また、共通探索領域および/または移動局装置固有探索領域(共通探索領域および/または移動局装置固有探索領域の開始ポイント(starting point)でも良い)は、基地局装置100から設定されるパラメータ(例えば、PDCCHが送信されるサブフレームインデックス、C-RNTI、DLCC毎に付与されるDCC固有のインデックスなど)に基づいて、移動局装置200によって算出されても良い。
【0117】
さらに、共通探索領域および/または移動局装置固有探索領域が配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、基地局装置100によって移動局装置200へ設定されても良い。例えば、基地局装置100は、共通探索領域および/または移動局装置固有探索領域が配置される下りリンクコンポーネントキャリアを、移動局装置200毎および/または下りリンクコンポーネントキャリア毎に、移動局装置200に対して設定することができる。
【0118】
また、PDCCHによって送信される下りリンク制御情報(DCI)には複数のフォーマットが用意される。下りリンク制御情報のフォーマットを、DCIフォーマット(DCI format)とも呼称する。例えば、上りリンクに対するDCIフォーマットとしては、移動局装置200が、PUSCHを1つの送信アンテナポートで送信する場合に用いられるDCIフォーマット0、移動局装置200が、PUSCHをMIMO(Multiple Input Multiple Output)SM(Spatial Multiplexing)で送信する場合に用いられるDCIフォーマット0Aなどが用意される。
【0119】
また、下りリンクに対するDCIフォーマットとしては、基地局装置100が、PDSCHを1つの送信アンテナポートまたは複数の送信アンテナポートで送信ダイバーシチ方式を用いて送信する場合に用いられるDCIフォーマット1およびDCIフォーマット1A、基地局装置100が、PDSCHをMIMO SMで送信する場合に用いられるDCIフォーマット2などが用意される。DCIフォーマットは、同じビット数のフォーマット、異なるビット数のフォーマットが用意される。
【0120】
基地局装置100は、下りリンク制御情報(DCI)を基に生成した巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)符号を、RNTI(Radio Network Temporary Identity)でスクランブル(scramble)した系列を下りリンク制御情報に付加して、移動局装置200へ送信する。移動局装置200は、巡回冗長検査符号がいずれのRNTIでスクランブルされているかに応じて、下りリンク制御情報の解釈を変更する。例えば、移動局装置200は、基地局装置100から割り当てられたC-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identity)によって巡回冗長検査符号がスクランブルされていた場合には、下りリンク制御情報が、自装置宛の下りリンク制御情報だと判断することができる。
【0121】
また、基地局装置100は、下りリンク制御情報を制御チャネル要素のビット数に合わせて符号化し、共通探索領域または移動局装置固有探索領域に配置する。ここで、基地局装置100は、同じビット数のDCIフォーマットに対しては同じ符号化を行ない、異なるビット数のDCIフォーマットに対しては異なる符号化を行なう。すなわち、基地局装置100が、DCIフォーマットに適用する符号化方式は、DCIフォーマットのビット数に応じて異なるため、移動局装置200におけるDCIフォーマットの復号化の方法が異なる。
【0122】
すなわち、移動局装置200は、DCIフォーマットのビット数および/または復号化の方法の違いからDCIフォーマットの種類を判別することができる。ここで、DCIフォーマットのビット数が同じ場合には、DCIフォーマットに、DCIフォーマットの種類を判別するための情報が含まれる。または、DCIフォーマットの種類に対応したRNTIによってスクランブルされた巡回冗長検査符号が付加されるなどの方法を用いて、移動局装置200に対してDCIフォーマットの種類を判別できるようにする。
【0123】
移動局装置200は、共通探索領域および移動局装置固有探索領域において、PDCCHが配置される領域の候補全てに対してデコード処理を行なう。また、巡回冗長検査符号をRNTIでスクランブルした系列を、更にRNTIでデスクランブル(descramble)し、デスクランブルした巡回冗長検査符号によって誤りがないことを検出した場合には、PDCCHの取得(検出)に成功したと判断する。この処理をブラインドデコーディング(blind decoding)と呼称する。
【0124】
基地局装置100は、C-RNTIを含むPDCCHを共通探索領域または移動局装置固有探索領域に配置する。例えば、基地局装置100は、C-RNTIを割り当てた移動局装置200の移動局装置固有探索領域にPDCCHを配置する。移動局装置200は、共通探索領域および移動局装置固有探索領域において、C-RNTIを含むPDCCHをブラインドデコーディングする。
【0125】
また、基地局装置100は、ページング情報のスケジューリングに使用されるP-RNTI(Paging-Radio Network Temporary Identity)を含むPDCCH、および、システム情報のスケジューリングに使用されるSI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identity)を含むPDCCH、および、ランダムアクセス応答のスケジューリングに使用されるRA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identity)を含むPDCCHを共通探索領域に配置することができる。移動局装置200は、共通探索領域において、P-RNTIを含むPDCCH、SI-RNTIを含むPDCCH、RARNTIを含むPDCCHをブラインドデコーディングする。
【0126】
(第1の実施形態)
次に、基地局装置100および移動局装置200を用いた移動通信システムにおける第1の実施形態を説明する。第1の実施形態では、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、PDCCHを検出した探索領域(サーチスペース)に応じて、第1の領域または第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0127】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域または第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0128】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0129】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0130】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、PDCCHを検出した探索領域(サーチスペース)に応じて、第1の送信フォーマットまたは第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0131】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットまたは第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0132】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0133】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0134】
ここで、移動局装置200がPDCCHを検出するとは、自装置宛のPDCCHを検出することを示している。また、移動局装置200から送信されるHARQにおける制御情報とは、基地局装置100から送信されるPDCCHおよび/または下りリンクトランスポートブロックに対するACK/NACKを示す情報および/またはDTXを示す情報が含まれる。DTXを示す情報とは、移動局装置200が、基地局装置100から送信されるPDCCHを検出できなかったことを示す情報である(PDCCHを検出できたかどうかを示す情報でも良い)。
【0135】
また、基地局装置100から移動局装置200へ送信される第1のパラメータには、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する帯域幅(PUCCHリソース領域の帯域幅)を示す情報が含まれる。また、第1のパラメータには、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する直交リソースを指示する情報(直交リソースに関する情報、直交リソースを算出するための情報でも良い)が含まれる。
【0136】
また、第1のパラメータには、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な帯域幅(PUCCHリソース領域の帯域幅)を示す情報が含まれる。また、第1のパラメータには、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な直交リソースを指示する情報(直交リソースに関する情報、直交リソースを算出するための情報でも良い)が含まれる。
【0137】
さらに、基地局装置100から移動局装置200へ送信される第2のパラメータには、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第2の領域を指定する帯域幅(PUCCHリソース領域の帯域幅)を示す情報が含まれる。また、第2のパラメータには、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第2の領域を指定する直交リソースを指示する情報(直交リソースに関する情報、直交リソースを算出するための情報でも良い)が含まれる。
【0138】
また、第2のパラメータには、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な帯域幅(PUCCHリソース領域の帯域幅)を示す情報が含まれる。また、第2のパラメータには、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な直交リソースを指示する情報(直交リソースに関する情報、直交リソースを算出するための情報でも良い)が含まれる。
【0139】
以下、本実施形態では、周波数帯域は、帯域幅(Hz)で定義されているが、周波数と時間で構成されるリソースブロック(RB)の数で定義されても良い。すなわち、帯域幅は、リソースブロックの数によって定義されても良い。また、帯域幅やリソースブロックの数は、サブキャリアの数によって定義することもできる。
【0140】
本実施形態におけるコンポーネントキャリアとは、広帯域な周波数帯域(システム帯域でも良い)を持った移動通信システムにおいて、基地局装置100と移動局装置200が通信を行なう際に複合的に使用する(狭帯域な)周波数帯域を示している。基地局装置100と移動局装置200は、複数のコンポーネントキャリア(例えば、20MHzの帯域幅を持った5つのコンポーネントキャリア)を集約することによって、(広帯域な)周波数帯域(例えば、100MHzの帯域幅を持った周波数帯域)を構成し、これら複数のコンポーネントキャリアを複合的に使用することによって、高速なデータ通信(情報の送受信)を実現することができる。
【0141】
コンポーネントキャリアとは、この広帯域な周波数帯域(例えば、100MHzの帯域幅を持った周波数帯域)を構成する(狭帯域な)周波数帯域(例えば、20MHzの帯域幅を持った周波数帯域)それぞれのことを示している。また、コンポーネントキャリアとは、この(狭帯域な)周波数帯域それぞれの(中心)キャリア周波数を示していても良い。すなわち、下りリンクコンポーネントキャリアは、基地局装置100と移動局装置200が、下りリンクの情報を送受信する際に使用可能な周波数帯域の中の一部の帯域(幅)を有し、上りリンクコンポーネントキャリアは、基地局装置100と移動局装置200が、上りリンクの情報を送受信する際に使用可能な周波数帯域の中の一部の帯域(幅)を有している。さらに、コンポーネントキャリアは、ある特定の物理チャネル(例えば、PDCCH、PUCCHなど)が構成される単位として定義されてもよい。
【0142】
また、コンポーネントキャリアは、連続な周波数帯域に配置されていても、不連続な周波数帯域に配置されていてもよく、基地局装置100と移動局装置200は、連続および/または不連続な周波数帯域である複数のコンポーネントキャリアを集約することによって、広帯域な周波数帯域を構成し、これら複数のコンポーネントキャリアを複合的に使用することによって、高速なデータ通信(情報の送受信)を実現することができる。
【0143】
さらに、コンポーネントキャリアによって構成される下りリンクの通信に使用される周波数帯域と上りリンクの通信に使用される周波数帯域は、同じ帯域幅である必要はなく、基地局装置100と移動局装置200は、コンポーネントキャリアによって構成される異なる帯域幅を持った下りリンクの周波数帯域、上りリンクの周波数帯域を複合的に使用して通信を行なうことができる(上述した非対称周波数帯域集約:Asymmetric carrier aggregation)。
【0144】
図5は、第1の実施形態が適用可能な移動通信システムの例を示す図である。第1の実施形態は、対称周波数帯域集約および非対称周波数帯域集約されたいずれの移動通信システムにも適用可能である。また、以下の説明は、例として、拡大された一部のコンポーネントキャリアについてのみ記載するが、全てのコンポーネントキャリアにおいて同様の実施形態が適用できることは勿論である。
【0145】
図5は、第1の実施形態を説明する例として、3つの下りリンクコンポーネントキャリア(DCC1、DCC2、DCC3)を示している。また、3つの上りリンクコンポーネントキャリア(UCC1、UCC2、UCC3)を示している。
【0146】
図5において、基地局装置100は、下りリンクコンポーネントキャリアに配置された(1つまたは複数の)PDCCHを使用して、同一サブフレームで、(1つまたは複数の)PDSCHを割り当てる(スケジュールする)。
【0147】
基地局装置100は、PDCCHが配置されたコンポーネントキャリアと同一のコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当てることができる。図5では、例として、基地局装置100が、DCC1に配置されたPDCCH(斜線で示されるPDCCH)を使用して、DCC1に配置されたPDSCHを割り当てていることが、実線で示されている。また、基地局装置100が、DCC2に配置されたPDCCH(格子線で示されるPDCCH)を使用して、DCC2に配置されたPDSCHを割り当てていることが、実線で示されている。また、基地局装置100が、DCC3に配置されたPDCCH(網線で示されるPDCCH)を使用して、DCC3に配置されたPDSCHを割り当てていることが、実線で示されている。
【0148】
また、基地局装置100は、PDCCHが配置されたコンポーネントキャリアと同一、または、異なるコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当てることができる。例えば、基地局装置100は、PDCCHにコンポーネントキャリア指示フィールド(CIF:Component carrier Indicator Field、例えば、3ビットで表される情報フィールド)を含めて移動局装置200へ送信することで、PDCCHが配置されたコンポーネントキャリアと同一、または、異なるコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当てることができる。
【0149】
すなわち、基地局装置100は、PDCCHを使用して割り当てるPDSCHが配置されるコンポーネントキャリアを指示するコンポーネントキャリア指示フィールドを、PDCCHに含めて送信することができる。基地局装置100は、コンポーネントキャリア指示フィールドを含むPDCCHを移動局装置200へ送信することによって、PDCCHが配置されたコンポーネントキャリアと同一、または、異なるコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを移動局装置200へ割り当てる。
【0150】
ここで、基地局装置100から送信されるPDCCHに含まれるコンポーネントキャリア指示フィールドが、どの値を示している場合に、どのコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当てているのかは予め規定され、基地局装置100と移動局装置200の間で既知の情報としておく。
【0151】
例えば、基地局装置100は、ある特定の値を示す(例えば、3ビットで表される情報フィールドが“000”を示す)コンポーネントキャリア指示フィールドをPDCCHに含めて移動局装置200へ送信することによって、PDCCHが配置されたコンポーネントキャリアと同一のコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを移動局装置200へ割り当てる。また、基地局装置100は、ある特定の値以外を示す(例えば、3ビットで表される情報フィールドが“000”以外を示す)コンポーネントキャリア指示フィールドをPDCCHに含めて送信することによって、PDCCHが配置されたコンポーネントキャリアとは異なるコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを移動局装置200へ割り当てる。
【0152】
図5では、例として、基地局装置100が、DCC1に配置されたPDCCH(斜線で示されるPDCCH)を使用して、DCC2に配置されたPDSCHを割り当てていることが、点線で示されている。また、基地局装置100が、DCC2に配置されたPDCCH(格子線で示されるPDCCH)を使用して、DCC1に配置されたPDSCHを割り当てていることが、点線で示されている。また、基地局装置100が、DCC3に配置されたコンポーネントキャリア指示フィールドを含んだPDCCH(網線で示されるPDCCH)を使用して、DCC3に配置されたPDSCHを割り当てていることが、点線で示されている。
【0153】
また、基地局装置100は、PDCCHにコンポーネントキャリア指示フィールドを含めるかどうかを示す情報を、移動局装置200毎に設定することができる。例えば、基地局装置100は、PDCCHにコンポーネントキャリア指示フィールドを含めるかどうかを示す情報を、RRCシグナリングに含めて移動局装置200へ設定する。すなわち、PDCCHにコンポーネントキャリア指示フィールドを含めるかどうかの設定は、移動局装置200毎に行われるため、複数の移動局装置200間に対して共通の領域である共通探索領域で送信されるPDCCHにはコンポーネントキャリア指示フィールドは含まれない。また、基地局装置100は、PDCCHにコンポーネントキャリア指示フィールドを含めるかどうかを示す情報を、コンポーネントキャリア毎に設定することができる。例えば、基地局装置100は、PDCCHにコンポーネントキャリア指示フィールドを含めるかどうかを示す情報を、コンポーネントキャリア毎に、RRCシグナリングに含めて移動局装置200へ設定する。
【0154】
図5において、基地局装置100は、PDCCHによって割り当てたPDSCHを使用して、下りリンクトランスポートブロックを移動局装置200へ送信する。例えば、基地局装置100は、DCC1、DCC2、DCC3に配置されたPDCCHそれぞれで割り当てたPDSCHを使用して、同一サブフレームで、(最大3つまでの、下りリンクコンポーネントキャリアの数に対応した)下りリンクトランスポートブロックを移動局装置200へ送信する。
【0155】
ここで、基地局装置100は、下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクのコンポーネントキャリアの対応(リンク)を、セル固有に設定することができる。例えば、基地局装置100は、下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクのコンポーネントキャリアの対応を、下りリンクコンポーネントキャリアそれぞれで報知する報知情報(報知チャネル)を使用して移動局装置200へ設定することができる。
【0156】
また、基地局装置100は、下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクのコンポーネントキャリアの対応を、移動局装置固有に設定することができる。例えば、基地局装置100は、下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクのコンポーネントキャリアの対応を、RRCシグナリングを使用して移動局装置200へ設定することができる。
【0157】
図5において、移動局装置200は、基地局装置100から送信されたPDCCH(上りリンク送信許可信号とも言える)によって割り当てられたPUSCHを使用して、上りリンクトランスポートブロック(UL-SCHに対するトランスポートブロックとも言える)を基地局装置100へ送信する。例えば、移動局装置200は、UCC1、UCC2、UCC3に配置されたPUSCHを使用して、同一サブフレームで、(最大3つまでの、上りリンクコンポーネントキャリアの数に対応した)上りリンクトランスポートブロックを基地局装置100へ送信する。
【0158】
また、移動局装置200は、基地局装置100から送信されたPDCCHおよび/または下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を、PUCCHを使用して基地局装置100へ送信する。
【0159】
ここで、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアを移動局装置200へ設定することができる。例えば、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信するための1つの上りリンクコンポーネントキャリアを、RRCシグナリングを使用して移動局装置200へ設定することができる。図5では、例として、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして、UCC2を設定していることを示している。移動局装置200は、基地局装置100によって設定されたUCC2に配置されたPUCCHを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0160】
図5において、UCC2に配置されたPUCCH(斜線で示されるPUCCHリソース領域)から点線で伸びている領域は、UCC2に配置されたPUCCHを概念的に示したものである。ここでは、説明を分かり易くするために、横方向を周波数リソース(帯域幅でも良い)とし、後述する直交リソースについては記載していない。
【0161】
図5において、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域(RB3からRB5で示される領域B)を指定する第1のパラメータを送信する。すなわち、基地局装置100は、UCC2に配置されたPUCCHリソース領域の中から、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信するための第1の領域を指定する。例えば、基地局装置100は、第1のパラメータを、RRCシグナリングを使用して送信することによって、移動局装置固有に第1の領域を指定する。また、例えば、基地局装置100は、第1のパラメータを、報知チャネルを使用して送信することによって、セル固有に第1の領域を指定する。
【0162】
例えば、基地局装置100は、第1のパラメータとしてPUCCHリソースの帯域幅を示す情報を送信することによって、移動局装置200に対して第1の領域を指定する。また、例えば、基地局装置100は、第1のパラメータとして、後述する直交リソースを指示する情報を送信することによって、移動局装置200に対して第1の領域を指定する。ここで、基地局装置100は、第1のパラメータとして、第1の領域に対する開始位置を通知(設定)することによって、第1の領域を指定しても良い。また、移動局装置200は、基地局装置100から第1のパラメータを受信することによって、領域A(RB1、RB2で示される領域A)を認識することもできる。
【0163】
また、図5において、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第2の領域(RB6からRB8で示される領域C)を指定する第2のパラメータを送信する。すなわち、基地局装置100は、PUCCHリソース領域の中から、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信するための第2の領域を指定することができる。例えば、基地局装置100は、第2のパラメータを、RRCシグナリングを使用して送信することによって、移動局装置固有に第2の領域を指定する。また、例えば、基地局装置100は、第2のパラメータを、報知チャネルを使用して送信することによって、セル固有に第2の領域を指定する。
【0164】
例えば、基地局装置100は、第2のパラメータとしてPUCCHリソースの帯域幅を示す情報を送信することによって、移動局装置200に対して第2の領域を指定する。また、例えば、基地局装置100は、第2のパラメータとして、後述する直交リソースを指示する情報を送信することによって、移動局装置200に対して第2の領域を指定する。ここで、基地局装置100は、第2のパラメータとして第2の領域に対する開始位置を通知(設定)することによって、第2の領域を指定しても良い。
【0165】
例えば、図5において、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを、RRCシグナリングを使用して移動局装置200へ送信し、PUCCHを利用可能な第2の領域を指定する第2のパラメータを、報知チャネルを使用して移動局装置200へ送信することができる。基地局装置100が、このように第1のパラメータ、第2のパラメータを指定することによって、移動局装置200に対して、PUCCHを利用可能な第1の領域を移動局装置200毎に設定することが可能となり、PUCCHを利用可能な第2の領域をセル毎に設定することが可能となる。
【0166】
このように、基地局装置が、第1の領域および/または第2の領域を、移動局装置固有および/またはセル毎に設定することによって、例えば、複数のコンポーネントキャリアを使用して通信を行っている移動局装置200の数が多い場合には、第1の領域を大きく設定(確保)し、また、1つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行っている移動局装置200の数が多い場合には、第2の領域を大きく設定(確保)することが可能となる。
【0167】
さらに、図5において、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信するためのPUCCHを、RRCシグナリングを使用して割り当てることができる。すなわち、基地局装置100は、移動局装置200に指定した第1の領域、第2の領域それぞれにおいて、領域内のどのPUCCHを使用してHARQにおける制御情報を送信するのかを、RRCシグナリングを使用して移動局装置200に対して指示することができる。
【0168】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信するためのPUCCHを、PDCCHに関連付けて割り当てることができる。すなわち、基地局装置100は、移動局装置200に指定した第1の領域、第2の領域それぞれにおいて、領域内のどのPUCCHを使用してHARQにおける制御情報を送信するのかを、PDCCHに関連付けて移動局装置200に対して指示することができる。
【0169】
例えば、基地局装置100は、下りリンクコンポーネントキャリアに配置したPDCCHのPDCCHリソース領域における位置によって、移動局装置200が、第1の領域内、第2の領域内それぞれにおいて、領域内のどのPUCCHを使用してHARQにおける制御情報を送信するのかを指示することができる。すなわち、移動局装置200は、基地局装置100から送信されたPDCCHが、PDCCHリソース領域にどのように配置されているのかに応じて、第1の領域内、第2の領域内それぞれのPUCCHに、HARQにおける制御情報を配置して基地局装置100へ送信する。
【0170】
ここで、基地局装置100から送信されるPDCCHと、第1の領域内、第2の領域内それぞれのPUCCHの対応は、例えば、PDCCHを構成するCCEの先頭のCCEインデックスと、第1の領域内、第2の領域内それぞれのPUCCHのインデックスを対応付けることによって規定される。
【0171】
図5において、移動局装置200は、基地局装置100によって割り当てられたPUCCHを使用してHARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0172】
ここで、移動局装置200は、あるサブフレームで、(自装置宛の)PDCCHを検出した探索領域(サーチスペース)に応じて、第1の領域または第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。すなわち、基地局装置100は、PDCCHをある探索領域(PDCCHリソース領域内のある探索領域)に配置し、移動局装置200は、PDCCHを検出した探索領域に応じて、第1の領域または第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。また、移動局装置200は、領域A(RB1、RB2で示される領域A)を使用して、例えば、CSIやCQIを基地局装置100へ送信する。
【0173】
また、図5において、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、(自装置宛の)複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、基地局装置100は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域に複数のPDCCHを配置し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0174】
例えば、図5において、移動局装置200は、DCC1、DCC2、DCC3それぞれの移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、例えば、移動局装置200は、DCC2の移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0175】
さらに、図5において、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域または第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、基地局装置100は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域に1つのPDCCHを配置し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域または第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0176】
ここで、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において、(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、基地局装置100が、移動局装置固有探索領域に1つのPDCCHを配置し、移動局装置200が、移動局装置固有探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、移動局装置200は、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0177】
また、移動局装置200は、共通探索領域において、(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、基地局装置100が、共通探索領域に1つのPDCCHを配置し、移動局装置200が、共通探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、移動局装置200は、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0178】
例えば、図5において、移動局装置200は、DCC2の移動局装置固有探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200が、DCC2の共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0179】
すなわち、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において検出した複数のPDCCH、および/または、(複数のPDCCHで割り当てられる)複数のPDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロック、に対するHARQにおける制御情報を、第1の領域を使用して、基地局装置100へ送信する。
【0180】
また、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において検出した1つのPDCCH、および/または、(1つのPDCCHで割り当てられる)1つのPDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロック、に対するHARQにおける制御情報を、第1の領域を使用して、基地局装置100へ送信する。
【0181】
すなわち、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において(自装置宛の)複数のPDCCHを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0182】
また、移動局装置200は、共通探索領域において検出した(自装置宛の)1つのPDCCH、および/または、(1つのPDCCHで割り当てられる)1つのPDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロック、に対するHARQにおける制御情報を、第2の領域を使用して、基地局装置100へ送信する。
【0183】
ここで、移動局装置200は、あるサブフレームで、共通探索領域において検出した(自装置宛の)1つのPDCCHが、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置された1つのPDSCHを割り当てている場合には、HARQにおける制御情報を、第2の領域を使用して、基地局装置100へ送信しても良い。
【0184】
すなわち、あるサブフレームにおいて、基地局装置100が、共通探索領域に1つのPDCCHを配置し、配置した1つのPDCCHを使用してある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置された1つのPDSCHを割り当てている場合(スケジュールした場合)には、移動局装置200は、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0185】
移動局装置200は、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置された1つのPDSCHを割り当てる(スケジュールする)1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0186】
ここで、基地局装置100は、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアを、移動局装置200に対して設定することができる。すなわち、基地局装置100は、共通探索領域に配置したPDCCHを使用して、移動局装置200へ設定したある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当て(スケジュールし)、移動局装置200は、基地局装置100によって設定されたある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当てるPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0187】
例えば、基地局装置100は、報知情報(報知チャネル)を使用して、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアを、セル固有に移動局装置200に対して設定することができる。また、例えば、基地局装置100は、RRCシグナリングを使用して、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアを、移動局装置固有に移動局装置200に対して設定することができる。
【0188】
すなわち、移動局装置200は、基地局装置100によって設定されたある特定の下りリンクコンポーネントキャリア以外に配置された1つのPDSCHを割り当てる1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、基地局装置100によって設定されたある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置された1つのPDSCHを割り当てる1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0189】
例えば、図5において、移動局装置200は、基地局装置100からの報知情報(報知チャネル)によって、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアとしてDCC2が設定され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC2以外に配置されたPDSCHを割り当てている(スケジュールしている)場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0190】
また、例えば、移動局装置200は、基地局装置100からのRRCシグナリングによって、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアとしてDCC2が設定され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC2以外に配置されたPDSCHを割り当てている(スケジュールしている)場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0191】
また、図5において、移動局装置200は、基地局装置100からの報知情報(報知チャネル)によって、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアとしてDCC2が設定され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC2に配置されたPDSCH(DCC2のみに配置されたPDSCH)を割り当てている(スケジュールしている)場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0192】
また、例えば、移動局装置200は、基地局装置100からのRRCシグナリングによって、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアとしてDCC2が設定され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC2に配置されたPDSCH(DCC2のみに配置されたPDSCH)を割り当てている(スケジュールしている)場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0193】
さらに、図5において、基地局装置100と移動局装置200は、基地局装置100によってHARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして設定された上りリンクコンポーネントキャリアに対応した下りリンクコンポーネントキャリアを、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアとすることもできる。
【0194】
すなわち、移動局装置200は、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして、基地局装置100によって設定された上りリンクコンポーネントキャリアに対応した下りリンクコンポーネントキャリア以外に配置された1つのPDSCHを割り当てる1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0195】
また、移動局装置200は、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして、基地局装置100によって設定された上りリンクコンポーネントキャリアに対応した下りリンクコンポーネントキャリアに配置された1つのPDSCHを割り当てる1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0196】
例えば、図5において、移動局装置200は、基地局装置100からの報知情報(報知チャネル)によって、DCC2とUCC2が対応され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC2以外に配置されたPDSCHを割り当てている(スケジュールしている)場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0197】
また、例えば、図5において、移動局装置200は、基地局装置100からのRRCシグナリングによって、DCC2とUCC2が対応され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC2以外に配置されたPDSCHを割り当てている(スケジュールしている)場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0198】
また、例えば、図5において、移動局装置200は、基地局装置100からの報知情報(報知チャネル)によって、DCC2とUCC2が対応され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC2に配置されたPDSCHを割り当てている(スケジュールしている)場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0199】
また、例えば、図5において、移動局装置200は、基地局装置100からのRRCシグナリングによって、DCC2とUCC2が対応され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC2に配置されたPDSCHを割り当てている(スケジュールしている)場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0200】
ここで、上述したように、図5において、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして、UCC2を設定している。
【0201】
また、図5において、移動局装置200は、第1の領域を使用してHARQにおける制御情報を送信する際に、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。すなわち、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、第1の領域において第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0202】
さらに、移動局装置200は、第2の領域を使用してHARQにおける制御情報を送信する際に、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。すなわち、基地局装置100は、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、第2の領域において第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0203】
すなわち、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において(自装置宛の)複数のPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットまたは第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0204】
また、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において(自装置宛の)複数のPDCCHを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0205】
また、移動局装置200は、あるサブフレームで、共通探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。ここで、移動局装置200は、あるサブフレームで、共通探索領域において検出した(自装置宛の)1つのPDCCHがある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当てている(スケジューリングしている)場合には、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0206】
ここで、移動局装置200は、第1の送信フォーマットを使用することにより、第2の送信フォーマットを使用して送信可能な上りリンク制御情報(HARQにおける制御情報でも良い)よりも、情報量の多い上りリンク制御情報を送信することができる。
【0207】
例えば、移動局装置200は、DCC1、DCC2、DCC3それぞれに配置された複数のPDCCHおよび/または複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を、第1の送信フォーマットを使用して、基地局装置100へ送信する。また、例えば、移動局装置200は、DCC2の共通探索領域に配置された1つのPDCCHおよび/または1つの下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を、第2の送信フォーマットを使用して、基地局装置100へ送信する。
【0208】
すなわち、第1の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビットは、第2の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビットよりも、多くすることが可能である。
【0209】
また、移動局装置200は、第1の送信フォーマットを使用して送信する上りリンク制御情報(HARQにおける制御情報でも良い)に、第2の送信フォーマットを使用して送信する上りリンク制御情報に施す変調方式よりも、多値数の高い変調方式を施すことができる。
【0210】
例えば、移動局装置200は、第1の送信フォーマットを使用して、上りリンク制御情報に8PSK(8位相偏移変調:8 Phase Shift Keying)やQAM(直交振幅変調:Quadrature Amplitude Modulation)を施して、基地局装置100へ送信する。ここで、例えば、第2の送信フォーマットを使用して、移動局装置200は、上りリンク制御情報にBPSK(2位相偏移変調:Binary Phase Shift Keying)やQPSK(4位相偏移変調:Quadrature Phase Shift Keying)を施して、基地局装置100へ送信する。
【0211】
すなわち、第1の送信フォーマットを使用して送信される上りリンク制御情報には、第2の送信フォーマットを使用して送信される上りリンク情報に施される変調方式よりも、多値数の高い変調方式を施すことが可能である。すなわち、第1の送信フォーマットを使用して送信可能な1シンボルあたりの情報量は、第2の送信フォーマットを使用して送信可能な1シンボルあたりの情報量よりも、多くすることが可能である。
【0212】
また、移動局装置200は、第1の送信フォーマットで送信されるPUCCH(第1の送信フォーマットを使用して送信される上りリンク制御情報(HARQにおける制御情報でも良い)が配置されるPUCCH)の直交リソースと、第2の送信フォーマットで送信されるPUCCH(第2の送信フォーマットを使用して送信される上りリンク制御情報が配置されるPUCCH)の直交リソースを、異なる方法によって構成(生成)することができる。
【0213】
ここで、基地局装置100は、第1の送信フォーマットで送信されるPUCCHの直交リソースと、第2の送信フォーマットで送信されるPUCCHの直交リソースの構成方法(生成方法)を、移動局装置200に対して指定しても良い。すなわち、第1の送信フォーマットで送信されるPUCCHの直交リソースと、第2の送信フォーマットで送信されるPUCCHの直交リソースは、異なる方法によって構成することが可能である。
【0214】
図6は、移動局装置200が、上りリンク制御情報を送信する際に使用するPUCCHの直交リソースの構成例を概念的に示したものである。図6では、直交リソースの構成例として、横方向にCAZACシーケンスのサイクリックシフトを示している(1から12の数で表されるCAZACシーケンスのサイクリックシフトを示している)。
【0215】
例えば、移動局装置200は、PUCCHの直交リソース(黒塗りで示されるCAZACシーケンスのサイクリックシフトの数が3の直交リソース)を使用して、上りリンク制御情報を送信する。すなわち、移動局装置200は、PUCCHに対して、周波数方向にCAZACシーケンスのサイクリックシフトを施すことによってリソースを直交化させ、直交化させたリソースを使用して、上りリンク制御情報を送信することができる。
【0216】
同様に、図7は、移動局装置200が、上りリンク制御情報を送信する際に使用するPUCCHの直交リソースの構成例を概念的に示したものである。図7では、直交リソースの構成例として、縦方向にオーソゴナルシーケンス(直交符号)のインデックスを示している(1から5で表されるオーソゴナルシーケンスのインデックスを示している)。
【0217】
例えば、移動局装置200は、PUCCHの直交リソース(斜線で示されるオーソゴナルシーケンスのインデックスが2の直交リソース)を使用して、上りリンク制御情報を送信する。すなわち、移動局装置200は、PUCCHに対して、時間方向にオーソゴナルシーケンスを施すことによってリソースを直交化させ、直交化させたリソースを使用して、上りリンク制御情報を送信することができる。
【0218】
同様に、図8は、移動局装置200が、上りリンク制御情報を送信する際に使用するPUCCHの直交リソースの構成例を概念的に示したものである。図8では、直交リソースの構成例として、横方向にCAZACシーケンスのサイクリックシフト、縦方向にオーソゴナルシーケンスのインデックスを示している(1から12の数で表されるCAZACシーケンスのサイクリックシフト、1から4で表されるオーソゴナルシーケンスのインデックスを示している)。
【0219】
例えば、移動局装置200は、PUCCHの直交リソース(斜線で示されるCAZACシーケンスのサイクリックシフトの数が3、オーソゴナルシーケンスのインデックスが2の直交リソース)を使用して、上りリンク制御情報を送信する。すなわち、移動局装置200は、PUCCHに対して、周波数方向にCAZACシーケンスのサイクリックシフト、時間方向にオーソゴナルシーケンスを施すことによってリソースを直交化させ、直交化させたリソースを使用して、上りリンク制御情報を送信することができる。
【0220】
図5において、移動局装置200は、上述したような構成方法によって構成されたPUCCHの直交リソースで、第1の送信フォーマットまたは第2の送信フォーマットを使用して、上りリンク制御情報(HARQにおける制御情報でも良い)を基地局装置100へ送信する。
【0221】
例えば、移動局装置200は、図7に示されるようなオーソゴナルシーケンスによって構成されたPUCCHの直交リソースで、第1の送信フォーマットを使用して、上りリンク制御情報を送信することができる。また、例えば、移動局装置200は、図8に示されるようなCAZACシーケンスのサイクリックシフトとオーソゴナルシーケンスによって構成されたPUCCHの直交リソースで、第2の送信フォーマットを使用して、上りリンク制御情報を送信することができる。
【0222】
ここで、移動通信システムにおいて、直交可能なリソースの数は、あるタイミングにおいて情報を送信することが可能な移動局装置200の数(多重可能な移動局装置200の数)に関連する。例えば、図6に示されるように、直交リソースにおけるCAZACシーケンスのサイクリックシフトが12である場合、最大で12までの移動局装置200を多重させることが可能である。同様に、例えば、図7に示されるように、直交リソースにおけるオーソゴナルシーケンスのインデックスが5である場合、最大で5までの移動局装置200を多重させることが可能である。同様に、例えば、図8に示されるように、直交リソースにおけるCAZACシーケンスのサイクリックシフトが12、オーソゴナルシーケンスのインデックスが4である場合、最大で48(12x4)までの移動局装置200を多重させることが可能である。
【0223】
基地局装置100は、制御するセル内において、下りリンクリソースの状況や上りリンクリソースの状況、複数のコンポーネントキャリアを使用して通信を行なっている移動局装置200の数や1つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行なっている移動局装置200の数など考慮することによって、移動局装置200が、上りリンク制御情報を送信する第1の送信フォーマットおよび/または第2の送信フォーマットの直交リソースの構成方法を指定することができる。
【0224】
ここで、上述したように、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータ、PUCCHを利用可能な第2の領域を指定する第2のパラメータとして、直交リソースを指示する情報(直交リソースに関する情報でも良い)を送信することもできる。
【0225】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータ、第2の送信フォーマットを利用可能な第2の領域を指定する第2のパラメータとして、直交リソースを指示する情報(直交リソースに関する情報でも良い)を送信することもできる。
【0226】
例えば、基地局装置100は、第1のパラメータ、第2のパラメータとして、CAZACシーケンスのサイクリックシフトの数(番号)やオーソゴナルシーケンスのインデックスを移動局装置200へ送信する。基地局装置100が、第1のパラメータ、第2のパラメータとして、CAZACシーケンスのサイクリックシフトの数(番号)やオーソゴナルシーケンスのインデックスを送信することによって、移動局装置200が、上りリンク制御情報を送信するためのリソースを、より柔軟に指示することができる。
【0227】
また、例えば、基地局装置100は、PUCCHを利用可能な第1の領域として、CAZACシーケンスのサイクリックシフトの数3までの領域を指定することができる。また、例えば、基地局装置100は、PUCCHを利用可能な第1の領域として、オーソゴナルシーケンスのインデックス2までの領域を指定することができる。また、例えば、基地局装置100は、PUCCHを利用可能な第1の領域として、CAZACシーケンスのサイクリックシフトの数3、オーソゴナルシーケンスのインデックス2までの領域を指定することができる。
【0228】
さらに、移動局装置200は、第1の送信フォーマットとして、HARQにおける制御情報とCQIを共に(同時に)送信可能な送信フォーマットを使用することができる。すなわち、移動局装置200は、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報とCQIを共に送信することが可能である。例えば、移動局装置200は、DCC1、DCC2、DCC3それぞれに配置されたPDCCHおよび/またはPDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報とCQIを共に送信する。
【0229】
移動局装置200が、第1の送信フォーマットとして、HARQにおける制御情報とCQIを共に送信可能な送信フォーマットを使用することで、基地局装置100によって割り当てられたPUCCHをより効率的に使用して、上りリンク制御情報(HARQにおける制御情報とCQI)を送信することができる。
【0230】
また、移動局装置200は、第1の送信フォーマットとして、HARQにおける制御情報とスケジューリング要求を共に(同時に)送信可能な送信フォーマットを使用することができる。すなわち、移動局装置200は、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報とスケジューリング要求を共に送信することが可能である。例えば、移動局装置200は、DCC1、DCC2、DCC3それぞれに配置されたPDCCHおよび/またはPDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報とスケジューリング要求を共に送信する。
【0231】
移動局装置200が、第1の送信フォーマットとして、HARQにおける制御情報とスケジューリング要求を共に送信可能な送信フォーマットを使用することで、基地局装置100によって割り当てられたPUCCHをより効率的に使用して、上りリンク制御情報(HARQにおける制御情報とスケジューリング要求)を送信することができる。
【0232】
上記までに記載したように、第1の実施形態では、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域、第2の領域を指定し、移動局装置200は、(自装置宛の)PDCCHを検出した探索領域(サーチスペース)に応じて、第1の領域または第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域または第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0233】
基地局装置100と移動局装置200が、このように、HARQにおける制御情報を送受信することによって、上りリンクリソースを効率的に使用したHARQにおける制御情報の送受信を行なうことができる。例えば、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置100と通信を行なっている移動局装置200が、複数のPDCCHおよび/または複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を、基地局装置100から指定された第1の領域におけるPUCCHを使用して送信することによって、上りリンクリソースを効率的に使用したHARQにおける制御情報の送信を行なうことができる。
【0234】
また、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0235】
基地局装置100と移動局装置200が、このように、HARQにおける制御情報を送受信することによって、少なくとも共通探索領域にPDCCHが配置されている場合には、HARQにおける制御情報の送受信を行なうことができる。
【0236】
例えば、基地局装置100と移動局装置200の間において、通信に使用するコンポーネントキャリアの数に不一致が生じる状況(例えば、基地局装置100は5つのDCCを使用して通信を行なっていると判断し、移動局装置200は3つのDCCを使用して通信を行なっていると判断する状況)において、基地局装置100が、共通探索領域にPDCCHを配置することによって、HARQにおける制御情報の送受信を行なうことができ、基地局装置100と移動局装置200における通信を継続することが可能となる。
【0237】
基地局装置100においては、第1の領域を指定する第1のパラメータ、第2の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200に送信することによって、管理するセル内の状況(下りリンクリソースや上りリンクリソース、複数のコンポーネントキャリアを使用して通信を行なっている移動局装置200の数や1つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行なっている移動局装置200の数など)に応じて、それぞれの領域を指定することが可能となり、より柔軟なHARQにおける制御情報の送信制御を行なうことができる。
【0238】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置100と通信を行なっている移動局装置200が、複数のPDCCHおよび/または複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を、第1の送信フォーマットを使用して送信することによって、上りリンクリソースを効率的に使用したHARQにおける制御情報の送信制御を行なうことができる。
【0239】
また、移動局装置200が、第1の送信フォーマット、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信することによって、基地局装置100において、より柔軟なHARQにおける制御情報の送信制御を行なうことができる。すなわち、基地局装置100によって、移動局装置200が送信するHARQにおける制御情報の情報量や、あるタイミングにおいてHARQにおける制御情報を送信する移動局装置200の数などを考慮したHARQにおける制御情報の送信制御を行なうことができる。
【0240】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、PDCCHを検出した探索領域(サーチスペース)に応じて、第1の領域または複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0241】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる複数のいずれかの領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域または複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0242】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる複数の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0243】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域とは異なる複数の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0244】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる複数の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、PDCCHを検出した探索領域(サーチスペース)に応じて、第1の送信フォーマットまたは第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0245】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる複数の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットまたは第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0246】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる複数の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0247】
また、基地局装置100は、移動局装置200が、第1の送信フォーマットを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200が、第2の送信フォーマットを利用可能な第1の領域とは異なる複数の領域を指定する第2のパラメータを移動局装置200へ送信し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信し、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0248】
ここで、移動局装置200がPDCCHを検出するとは、自装置宛のPDCCHを検出することを示している。また、移動局装置200から送信されるHARQにおける制御情報とは、基地局装置100から送信されるPDCCHおよび/または下りリンクトランスポートブロックに対するACK/NACKを示す情報および/またはDTXを示す情報が含まれる。DTXを示す情報とは、移動局装置200が、基地局装置100から送信されるPDCCHを検出できなかったことを示す情報である(PDCCHを検出できたかどうかを示す情報でも良い)。
【0249】
図9は、第2の実施形態が適用可能な移動通信システムの例を示す図である。第2の実施形態は、対称周波数帯域集約および非対称周波数帯域集約されたいずれの移動通信システムにも適用可能である。また、以下の説明は、例として、拡大された一部のコンポーネントキャリアについてのみを記載するが、全てのコンポーネントキャリアにおいて同様の実施形態が適用できることは勿論である。
【0250】
図9は、第2の実施形態を説明する例として、3つの下りリンクコンポーネントキャリア(DCC1、DCC2、DCC3)を示している。また、3つの上りリンクコンポーネントキャリア(UCC1、UCC2、UCC3)を示している。図9において、基地局装置100と移動局装置200は、第1の実施形態で説明したように、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCH等を使用して、下りリンク/上りリンクの通信を行なう。
【0251】
図9において、UCC1に配置されたPUCCH(左上がりの斜線で示されるPUCCHリソース領域)、UCC2に配置されたPUCCH(横線で示されるPUCCHリソース領域)、UCC3に配置されたPUCCH(縦線で示されるPUCCHリソース領域)それぞれから点線で伸びている領域は、UCC1、UCC2、UCC3に配置されたPUCCHを概念的に示したものである。ここでは、説明を分かり易くするために、横方向を周波数リソース(帯域幅として表されても良い)とし、上述した直交リソースについては記載していない。
【0252】
ここで、図9では説明を分かり易くするために、PUCCHリソース領域それぞれが、上りリンクコンポーネントキャリアそれぞれに配置しているように記載するが、PUCCHリソース領域それぞれは、1つの上りリンクコンポーネントキャリアに配置されていても良い。例えば、PUCCHリソース領域それぞれは、基地局装置100が、移動局装置200に対してHARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして設定した上りリンクコンポーネントキャリアに配置されても良い。
【0253】
第1の実施形態で説明したように、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域(RB3からRB5で示される領域B)を指定する第1のパラメータを送信する。同様に、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第2の領域(RB6、RB7で示される領域D-1)を指定する第2のパラメータを送信する。同様に、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第3の領域(RB8、RB9で示される領域D-2)を指定する第3のパラメータを送信する。同様に、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第4の領域(RB10、RB11で示される領域D-3)を指定する第4のパラメータを送信する。
【0254】
ここで、図9では、例として、基地局装置100が、第4の領域までを移動局装置200へ指定しているが、基地局装置100が指定する領域の数は、基地局装置100と移動局装置200が通信に使用する下りリンクコンポーネントキャリアの数に対応して変化する。
【0255】
また、第1の実施形態で説明したように、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアを設定することができる。図9では、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして、UCC1を設定している。
【0256】
また、第1の実施形態で説明したように、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信するためのPUCCHを、移動局装置200へ割り当てる。移動局装置200は、基地局装置100によって割り当てられたPUCCHを使用してHARQにおける制御情報を、基地局装置100へ送信する。
【0257】
ここで、移動局装置200は、あるサブフレームで、(自装置宛の)PDCCHを検出した探索領域(サーチスペース)に応じて、第1の領域または複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。すなわち、基地局装置100は、PDCCHをある探索領域(PDCCHリソース領域内のある探索領域)に配置し、移動局装置200は、PDCCHを検出した探索領域に応じて、第1の領域または複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。また、移動局装置200は、領域A(RB1、RB2で示される領域A)を使用して、例えば、CSIやCQIを基地局装置100へ送信する。
【0258】
また、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、(自装置宛の)複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、基地局装置100は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域に複数のPDCCHを配置し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0259】
例えば、図9において、移動局装置200は、DCC1、DCC2、DCC3それぞれの移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、例えば、移動局装置200は、DCC2の移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0260】
また、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域または複数の領域のいずれかの領域(第2の領域または第3の領域または第4の領域)を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、基地局装置100が、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域に1つのPDCCHを配置し、移動局装置200が、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、移動局装置200は、第1の領域または複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0261】
ここで、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において、(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、基地局装置100は、移動局装置固有探索領域に1つのPDCCHが配置し、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0262】
また、移動局装置200は、共通探索領域において、(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、複数の領域のいずれかの領域(第2の領域または第3の領域または第4の領域)を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、基地局装置100は、共通探索領域に1つのPDCCHを配置し、移動局装置200は、共通探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0263】
例えば、図9において、移動局装置200は、DCC1の移動局装置固有探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、例えば、移動局装置200は、DCC2の移動局装置固有探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、例えば、移動局装置200は、DCC3の移動局装置固有探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0264】
さらに、図9において、移動局装置200は、DCC1の共通探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第2の領域(複数の領域のいずれかの領域)を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、例えば、移動局装置200は、DCC2の共通探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第3の領域(複数の領域のいずれかの領域)を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、例えば、移動局装置200は、DCC3の共通探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、第4の領域(複数の領域のいずれかの領域)を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0265】
ここで、第1の実施形態で説明したように、基地局装置100は、下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクコンポーネントキャリアを対応させることができる。図9では、基地局装置100は、DCC1とUCC1、DCC2とUCC2、DCC3とUCC3を対応させていることを示している。すなわち、移動局装置200は、下りリンクコンポーネントキャリアに対応する上りリンクコンポーネントキャリアに配置されたPUCCHリソース領域で、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0266】
ここで、移動局装置200が、基地局装置100によってHARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして設定された上りリンクコンポーネントキャリアでHARQにおける制御情報を送信する場合、設定された上りリンクコンポーネントキャリア内に、下りリンクコンポーネントキャリアそれぞれに対応したPUCCHリソース領域(第2の領域、第3の領域、第4の領域)が割り当てられる。
【0267】
すなわち、基地局装置100は、移動局装置200へ設定した上りリンクコンポーネントキャリアにおいて、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な複数の領域(第2の領域、第3の領域、第4の領域)を指定する複数のパラメータを送信する。移動局装置200は、共通探索領域において、1つのPDCCHを検出した場合には、基地局装置100によって設定された上りリンクコンポーネントキャリアにおいて、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。ここで、基地局装置100によって指定される複数のPUCCHリソース領域それぞれは、下りリンクコンポーネントキャリアそれぞれに対応される。
【0268】
例えば、基地局装置100は、下りリンクコンポーネントキャリア固有の(下りリンクコンポーネントキャリアに対応した)オフセットを複数のパラメータに含めて移動局装置200へ送信し、移動局装置200に対して、複数のPUCCHリソース領域を指定することができる。
【0269】
すなわち、図9において、移動局装置200は、DCC1に対応したPUCCHリソース領域(第2の領域)内のPUCCHを使用して、DCC1で送信されるPDCCHおよび/または下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、DCC2に対応したPUCCHリソース領域(第3の領域)内のPUCCHを使用して、DCC2で送信されるPDCCHおよび/または下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、DCC3に対応したPUCCHリソース領域(第4の領域)内のPUCCHを使用して、DCC3で送信されるPDCCHおよび/または下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を送信する。
【0270】
すなわち、移動局装置200は、DCC1の共通探索領域においてPDCCHを検出した場合には、基地局装置100によって設定された上りリンクコンポーネントキャリアにおけるDCC1に対応したPUCCHリソース領域(第2の領域、複数の領域のいずれかの領域)内のPUCCHを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、DCC2の共通探索領域においてPDCCHを検出した場合には、基地局装置100によって設定された上りリンクコンポーネントキャリアにおけるDCC2に対応したPUCCHリソース領域(第3の領域、複数の領域のいずれかの領域)内のPUCCHを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、DCC3の共通探索領域においてPDCCHを検出した場合には、基地局装置100によって設定された上りリンクコンポーネントキャリアにおけるDCC3に対応したPUCCHリソース領域(第4の領域、複数の領域のいずれかの領域)内のPUCCHを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0271】
上述したように、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において検出した複数のPDCCH、および/または、(複数のPDCCHで割り当てられる)複数のPDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロック、に対するHARQにおける制御情報を、第1の領域を使用して、基地局装置100へ送信する。
【0272】
また、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において検出した1つのPDCCH、および/または、(1つのPDCCHで割り当てられる)1つのPDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロック、に対するHARQにおける制御情報を、第1の領域を使用して、基地局装置100へ送信する。
【0273】
すなわち、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において(自装置宛の)複数のPDCCHを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0274】
また、移動局装置200は、共通探索領域において検出した(自装置宛の)1つのPDCCH、および/または、(1つのPDCCHで割り当てられる)1つのPDSCHで送信される下りリンクトランスポートブロック、に対するHARQにおける制御情報を、複数の領域のいずれかの領域を使用して、基地局装置100へ送信する。
【0275】
ここで、移動局装置200は、あるサブフレームで、共通探索領域において検出した(自装置宛の)1つのPDCCHが、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置された1つのPDSCHを割り当てている場合には、HARQにおける制御情報を、複数の領域のいずれかの領域(第2の領域または第3の領域または第4の領域)を使用して、基地局装置100へ送信しても良い。
【0276】
基地局装置100は、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアを、移動局装置200に対して設定することができる。すなわち、基地局装置100は、共通探索領域に配置したPDCCHを使用して、移動局装置200へ設定したある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当て(スケジュールし)、移動局装置200は、基地局装置100によって設定されたある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当てるPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0277】
例えば、基地局装置100は、報知情報(報知チャネル)を使用して、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアを、セル固有に移動局装置200に対して設定することができる。また、例えば、基地局装置100は、RRCシグナリングを使用して、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアを、移動局装置固有に移動局装置200に対して設定することができる。
【0278】
すなわち、移動局装置200は、基地局装置100によって設定されたある特定の下りリンクコンポーネントキャリア以外に配置された1つのPDSCHを割り当てる1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、基地局装置100によって設定されたある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置された1つのPDSCHを割り当てる1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0279】
さらに、基地局装置100と移動局装置200は、基地局装置100によってHARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして設定された上りリンクコンポーネントキャリアに対応した下りリンクコンポーネントキャリアを、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアとすることもできる。
【0280】
すなわち、移動局装置200は、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして、基地局装置100によって設定された上りリンクコンポーネントキャリアに対応した下りリンクコンポーネントキャリア以外に配置された1つのPDSCHを割り当てる1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0281】
また、移動局装置200は、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして、基地局装置100によって設定された上りリンクコンポーネントキャリアに対応した下りリンクコンポーネントキャリアに配置された1つのPDSCHを割り当てる1つのPDCCHを、共通探索領域において検出した場合には、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0282】
例えば、図9において、移動局装置200は、基地局装置100からの報知情報(報知チャネル)またはRRCシグナリングによって、DCC1とUCC1が対応され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC1以外に配置されたPDSCHを割り当てている(スケジュールしている)場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0283】
また、例えば、図9において、移動局装置200は、基地局装置100からの報知情報(報知チャネル)またはRRCシグナリングによって、DCC1とUCC1が対応され、DCC1および/またはDCC2および/またはDCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC1に配置されたPDSCHを割り当てている(スケジュールしている)場合には、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0284】
ここで、移動局装置200は、DCC1の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC1に配置されたPDSCHを割り当てている場合には、第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。また、移動局装置200は、DCC2の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC1に配置されたPDSCHを割り当てている場合には、第3の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。また、例えば、移動局装置200は、DCC3の共通探索領域において検出したPDCCHが、DCC1に配置されたPDSCHを割り当てている場合には、第3の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0285】
ここで、上述したように、図9において、基地局装置100は、移動局装置200が、HARQにおける制御情報を送信する上りリンクコンポーネントキャリアとして、UCC1を設定している。
【0286】
また、図9において、移動局装置200は、第1の領域を使用してHARQにおける制御情報を送信する際に、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。さらに、移動局装置200は、複数の領域のいずれかの領域を使用してHARQにおける制御情報を送信する際に、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を基地局装置100へ送信する。
【0287】
すなわち、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において(自装置宛の)複数のPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットまたは第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0288】
また、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。すなわち、移動局装置200は、あるサブフレームで、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において(自装置宛の)複数のPDCCHを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0289】
また、移動局装置200は、あるサブフレームで、共通探索領域において(自装置宛の)1つのPDCCHを検出した場合には、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信する。ここで、移動局装置200は、あるサブフレームで、共通探索領域において検出した(自装置宛の)1つのPDCCHがある特定の下りリンクコンポーネントキャリアに配置されたPDSCHを割り当てている(スケジューリングしている)場合には、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信しても良い。
【0290】
ここで、第1の送信フォーマット、第2の送信フォーマットについては、第1の実施形態で説明したものと同様であるので、その説明を省略する。
【0291】
上記までに記載したように、第2の実施形態では、基地局装置100は、移動局装置200が、PUCCHを利用可能な第1の領域、複数の領域を指定し、移動局装置200は、(自装置宛の)PDCCHを検出した探索領域(サーチスペース)に応じて、第1の領域または複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0292】
移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数のPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域または複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0293】
基地局装置100と移動局装置200が、このように、HARQにおける制御情報を送受信することによって、上りリンクリソースを効率的に使用したHARQにおける制御情報の送受信を行なうことができる。例えば、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置100と通信を行なっている移動局装置200が、複数のPDCCHおよび/または複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を、基地局装置100から指定された第1の領域におけるPUCCHを使用して送信することによって、上りリンクリソースを効率的に使用したHARQにおける制御情報の送信を行なうことができる。
【0294】
また、移動局装置200は、移動局装置固有探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。また、移動局装置200は、共通探索領域において1つのPDCCHを検出した場合には、複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を送信する。
【0295】
基地局装置100と移動局装置200が、このように、HARQにおける制御情報を送受信することによって、基地局装置100と移動局装置200の間において、少なくとも共通探索領域にPDCCHが配置されている場合には、HARQにおける制御情報の送受信を行なうことができる。
【0296】
例えば、基地局装置100と移動局装置200の間において、通信に使用するコンポーネントキャリアの数に不一致が生じる状況(例えば、基地局装置100は5つのDCCを使用して通信を行なっていると判断し、移動局装置200は3つのDCCを使用して通信を行なっていると判断する状況)において、基地局装置100が、共通探索領域にPDCCHを配置することによって、HARQにおける制御情報の送受信を行なうことができ、基地局装置100と移動局装置200における通信を継続することが可能となる。
【0297】
基地局装置100においては、第1の領域を指定する第1のパラメータ、複数の領域を指定する複数のパラメータを移動局装置200に送信することによって、管理するセル内の状況(下りリンクリソースや上りリンクリソース、複数のコンポーネントキャリアを使用して通信を行なっている移動局装置200の数や1つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行なっている移動局装置200の数など)に応じて、それぞれの領域を指定することが可能となり、より柔軟なHARQにおける制御情報の送信制御を行なうことができる。
【0298】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置100と通信を行なっている移動局装置200が、複数のPDCCHおよび/または複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を、第1の送信フォーマットを使用して送信することによって、上りリンクリソースを効率的に使用したHARQにおける制御情報の送信制御を行なうことができる。
【0299】
また、移動局装置200が、第1の送信フォーマット、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を送信することによって、基地局装置100において、より柔軟なHARQにおける制御情報の送信制御を行なうことができる。すなわち、基地局装置100によって、移動局装置200が送信するHARQにおける制御情報の情報量や、あるタイミングにおいてHARQにおける制御情報を送信する移動局装置200の数などを考慮したHARQにおける制御情報の送信制御を行なうことができる。
【0300】
以上説明した実施形態は、基地局装置100および移動局装置200に搭載される集積回路にも適用される。また、以上説明した実施形態において、基地局装置100内の各機能や、移動局装置200内の各機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより基地局装置100や移動局装置200の制御を行なっても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0301】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、更に前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0302】
また、本発明は、以下のような態様を採ることも可能である。すなわち、本発明の移動通信システムは、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0303】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数の物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の領域または前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0304】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、移動局装置固有探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、共通探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0305】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数の物理下りリンク制御チャネルを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、共通探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0306】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、共通探索領域において検出した物理下りリンク制御チャネルがある特定のコンポーネントキャリア以外に配置された物理下りリンク共用チャネルを割り当てている場合には、前記第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、共通探索領域において検出した物理下りリンク制御チャネルがある特定のコンポーネントキャリアに配置された物理下りリンク共用チャネルを割り当てている場合には、前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0307】
また、前記移動局装置は、前記第1の領域において、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、前記第2の領域において、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、前記第1の送信フォーマットと前記第2の送信フォーマットは、異なる送信フォーマットである。
【0308】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0309】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数の物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の領域または前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0310】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、移動局装置固有探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、共通探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0311】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、移動局装置固有探索領域および/または共通探索領域において複数の物理下りリンク制御チャネルを検出した場合、または、移動局装置固有探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、共通探索領域において1つの物理下りリンク制御チャネルを検出した場合には、前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0312】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置は、共通探索領域において検出した物理下りリンク制御チャネルがある特定のコンポーネントキャリア以外に配置された物理下りリンク共用チャネルを割り当てている場合には、前記第1の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、共通探索領域において検出した物理下りリンク制御チャネルがある特定のコンポーネントキャリアに配置された物理下りリンク共用チャネルを割り当てている場合には、前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0313】
また、前記移動局装置は、前記第1の領域において、第1の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、前記複数の領域のいずれかの領域において、第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信し、前記第1の送信フォーマットと前記第2の送信フォーマットは、異なる送信フォーマットである。
【0314】
また、前記HARQにおける制御情報は、物理下りリンク共用チャネルで送信される下りリンクトランスポートブロックに対するACKまたはNACKを示す情報である。
【0315】
また、前記HARQにおける制御情報は、前記移動局装置が、物理下りリンク制御チャネルを検出できなかったことを示す情報である。
【0316】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムにおける基地局装置であって、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信する手段と、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記移動局装置へ送信する手段と、前記移動局装置が、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信する手段と、を備える。
【0317】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムにおける基地局装置であって、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信する手段と、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記移動局装置へ送信する手段と、前記移動局装置が、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信する手段と、を備える。
【0318】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムにおける移動局装置であって、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記基地局装置から受信する手段と、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記基地局装置から受信する手段と、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する手段と、を備える。
【0319】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムにおける移動局装置であって、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記基地局装置から受信する手段と、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記基地局装置から受信する手段と、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する手段と、を備える。
【0320】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムにおける基地局装置の通信方法であって、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信する。
【0321】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムにおける基地局装置の通信方法であって、前記移動局装置が、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記移動局装置へ送信し、前記移動局装置が、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信する。
【0322】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムにおける移動局装置の通信方法であって、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記基地局装置から受信し、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる第2の領域を指定する第2のパラメータを前記基地局装置から受信し、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記第2の領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0323】
また、複数のコンポーネントキャリアを使用して基地局装置と移動局装置が通信を行なう移動通信システムにおける移動局装置の通信方法であって、物理上りリンク制御チャネルを利用可能な第1の領域を指定する第1のパラメータを前記基地局装置から受信し、前記物理上りリンク制御チャネルを利用可能な前記第1の領域とは異なる複数の領域を指定する複数のパラメータを前記基地局装置から受信し、物理下りリンク制御チャネルを検出した探索領域に応じて、前記第1の領域または前記複数の領域のいずれかの領域を使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信する。
【0324】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0325】
100 基地局装置
101 データ制御部
102 送信データ変調部
103 無線部
104 スケジューリング部
105 チャネル推定部
106 受信データ復調部
107 データ抽出部
108 上位層
109 アンテナ
110 無線リソース制御部
200 移動局装置
201 データ制御部
202 送信データ変調部
203 無線部
204 スケジューリング部
205 チャネル推定部
206 受信データ復調部
207 データ抽出部
208 上位層
209 アンテナ
210 無線リソース制御部
を特徴とする移動通信システム。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする通信方法。
【請求項2】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする通信方法。
【請求項3】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする通信方法。
【請求項4】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動局装置の通信方法であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする通信方法。
【請求項5】
前記ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアは、RRCシグナリングを使用して前記基地局装置によって前記移動局装置へ指示されることを特徴とする請求項2または請求項4に記載の通信方法。
【請求項6】
前記ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアは、前記移動局装置がHARQにおける制御情報を物理上りリンク制御チャネルを使用して送信する上りリンクコンポーネントキャリアに対応する下りリンクコンポーネントキャリアであることを特徴とする請求項2または請求項4に記載の通信方法。
【請求項7】
前記HARQにおける制御情報には、下りリンクトランスポートブロックに対するACK/NACKを示す情報が含まれることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の通信方法。
【請求項8】
前記HARQにおける制御情報には、DTX(Discontinuous Transmission)を示す情報が含まれることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の通信方法。
【請求項9】
前記第2の物理上りリンク制御チャネルリソースとして使用される物理リソースブロックは、前記基地局装置によって指定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信方法。
【請求項10】
前記第2の物理上りリンク制御チャネルリソースとして使用されるリソースは、前記基地局装置によって指定されるオーソゴナルシーケンスとサイクリックシフトによって特定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信方法。
【請求項11】
前記第2の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビット数は、前記第1の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビット数よりも少ないことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の通信方法。
【請求項12】
前記第2の送信フォーマットには、前記第1の送信フォーマットに使用される変調方式よりも、低い変調多値数の変調方式を使用することが可能であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の通信方法。
【請求項13】
前記第2の送信フォーマットに使用される物理リソースブロックは、前記基地局装置によって指定されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の通信方法。
【請求項14】
前記第2の送信フォーマットに使用されるリソースは、前記基地局装置によって指定されるオーソゴナルシーケンスとサイクリックシフトによって特定されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の通信方法。
【請求項15】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して移動局装置から受信する基地局装置の通信方法であって、
前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信することを特徴とする通信方法。
【請求項16】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して移動局装置から受信する基地局装置の通信方法であって、
前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信することを特徴とする通信方法。
【請求項17】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して移動局装置から受信する基地局装置の通信方法であって、
前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信することを特徴とする通信方法。
【請求項18】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して移動局装置から受信する基地局装置の通信方法であって、
前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信することを特徴とする通信方法。
【請求項19】
前記ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアは、RRCシグナリングを使用して前記基地局装置によって前記移動局装置へ指示されることを特徴とする請求項16または請求項18に記載の通信方法。
【請求項20】
前記ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアは、前記移動局装置がHARQにおける制御情報を物理上りリンク制御チャネルを使用して送信する上りリンクコンポーネントキャリアに対応する下りリンクコンポーネントキャリアであることを特徴とする請求項16または請求項18に記載の通信方法。
【請求項21】
前記HARQにおける制御情報には、下りリンクトランスポートブロックに対するACK/NACKを示す情報が含まれることを特徴とする請求項15から請求項20のいずれかに記載の通信方法。
【請求項22】
前記HARQにおける制御情報には、DTX(Discontinuous Transmission)を示す情報が含まれることを特徴とする請求項15から請求項21のいずれかに記載の通信方法。
【請求項23】
前記第2の物理上りリンク制御チャネルリソースとして使用される物理リソースブロックは、前記基地局装置によって指定されることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の通信方法。
【請求項24】
前記第2の物理上りリンク制御チャネルリソースとして使用されるリソースは、前記基地局装置によって指定されるオーソゴナルシーケンスとサイクリックシフトによって特定されることを特徴とする請求項15または請求項16に記載の通信方法。
【請求項25】
前記第2の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビット数は、前記第1の送信フォーマットを使用してサブフレーム毎に送信可能な情報ビット数よりも少ないことを特徴とする請求項17または請求項18に記載の通信方法。
【請求項26】
前記第2の送信フォーマットには、前記第1の送信フォーマットに使用される変調方式よりも、低い変調多値数の変調方式を使用することが可能であることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の通信方法。
【請求項27】
前記第2の送信フォーマットに使用される物理リソースブロックは、前記基地局装置によって指定されることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の通信方法。
【請求項28】
前記第2の送信フォーマットに使用されるリソースは、前記基地局装置によって指定されるオーソゴナルシーケンスとサイクリックシフトによって特定されることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の通信方法。
【請求項29】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信するユニットを、備えることを特徴とする移動局装置。
【請求項30】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動局装置であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信するユニットを、備えることを特徴とする移動局装置。
【請求項31】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動局装置であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信するユニットを、備えることを特徴とする移動局装置。
【請求項32】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動局装置であって、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信するユニットを、備えることを特徴とする移動局装置。
【請求項33】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して移動局装置から受信する基地局装置であって、
前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項34】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して移動局装置から受信する基地局装置であって、
前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項35】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して移動局装置から受信する基地局装置であって、
前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項36】
複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して移動局装置から受信する基地局装置であって、
前記移動局装置が、あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記移動局装置から受信するユニットを、備えることを特徴とする基地局装置。
【請求項37】
移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、
前記基地局装置は、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し、
前記移動局装置は、
前記1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする移動通信システム。
【請求項38】
移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、
前記基地局装置は、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し、
前記移動局装置は、
前記1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の物理上りリンク制御チャネルリソースとは異なる第2の物理上りリンク制御チャネルリソースを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする移動通信システム。
【請求項39】
移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、
前記基地局装置は、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて1つの物理下りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し、
前記移動局装置は、
前記1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする移動通信システム。
【請求項40】
移動局装置が、複数の下りリンクコンポーネントキャリアで送信される複数の下りリンクトランスポートブロックに対するHARQにおける制御情報を第1の送信フォーマットを使用して基地局装置へ送信する移動通信システムであって、
前記基地局装置は、
あるサブフレームで、コモンサーチスペースのみにおいて、ある特定の下りリンクコンポーネントキャリアのみにおける1つの物理下りリンク共用チャネルの送信に対応する1つの物理下りリンク制御チャネルのみを前記移動局装置へ送信し、
前記移動局装置は、
前記1つの物理下りリンク制御チャネルのみを検出した場合には、前記第1の送信フォーマットとは異なる第2の送信フォーマットを使用して、HARQにおける制御情報を前記基地局装置へ送信することを特徴とする移動通信システム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2014-01-15 
出願番号 特願2012-507112(P2012-507112)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (H04W)
最終処分 成立  
前審関与審査官 重田 尚郎  
特許庁審判長 江口 能弘
特許庁審判官 吉田 隆之
近藤 聡
登録日 2012-12-28 
登録番号 特許第5167432号(P5167432)
発明の名称 通信方法、移動局装置、基地局装置および移動通信システム  
代理人 福地 武雄  
代理人 福地 武雄  

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