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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 E05D
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 E05D
管理番号 1289405
審判番号 不服2012-25405  
総通号数 176 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-08-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2012-12-21 
確定日 2014-07-03 
事件の表示 特願2007-217824「ヒンジ」拒絶査定不服審判事件〔平成21年 3月12日出願公開、特開2009- 52218〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,平成19年8月24日の出願であって,平成24年10月19日付けで拒絶査定がなされ,これに対し,同年12月21日に拒絶査定に対する審判請求がなされると共に,同時に手続補正がなされた。
その後,平成25年8月28日付けで,審判請求人に前置報告書の内容を示し意見を求めるための審尋を行ったところ,同年10月1日に回答書が,さらに,平成26年3月5日に上申書が提出されたものである。


第2 補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成24年12月21日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1.補正の内容・目的
平成24年12月21日付けの手続補正(以下,「本件補正」という。)は,特許請求の範囲について,補正前(平成24年2月28日付けの手続補正書参照。)の請求項1を,以下のように補正することを含むものである。
「羽根板の一端に、カーリング加工により筒状部を一体に形成した板金製のブラケットと、前記筒状部に相対回転可能に圧入された金属製のシャフトからなるヒンジにおいて、前記筒状部の内面と前記シャフトの外周面を接触させ、かつ、この接触の領域において前記筒状部の内面もしくは前記シャフトの外周面に、両端が端壁で閉塞された形の潤滑油溜め溝を軸方向に対し斜交するように設けて、該潤滑油溜め溝に潤滑油を貯溜しており、前記ブラケットは高炭素鋼S60C材もしくは特殊鋼SK材からなり、前記シャフトは機械構造用炭素鋼S45C材からなり、前記ブラケットのカーリング加工は、前記羽根板を水平にしたとき、前記羽根板の一端に連続する前記筒状部の曲げ始め部分が前記羽根板から下方側へ延びかつ前記筒状部の曲げ終端が前記羽根板の上方側に位置するように施されることを特徴とする、ヒンジ。」

上記補正は,補正前の請求項1に記載された請求項1に係る発明を特定するために必要な事項である「カーリング加工」に関して、「前記ブラケットのカーリング加工は、前記羽根板を水平にしたとき、前記羽根板の一端に連続する前記筒状部の曲げ始め部分が前記羽根板から下方側へ延びかつ前記筒状部の曲げ終端が前記羽根板の上方側に位置するように施される」という事項を付加して限定したものであり,かつ補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので,本件補正は,少なくとも,特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とする補正事項を含むものである。

そこで,本件補正後の上記請求項1に係る発明(以下,「補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか,すなわち,特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項に規定する要件を満たしているか,について以下に検討する。

2.独立特許要件違反
2-1.引用刊行物
(1)刊行物1
原査定の拒絶の理由に引用され,本願出願前に頒布された刊行物である,実願昭63-31393号(実開平1-143877号)のマイクロフィルム(以下,「刊行物1」という。)には,図面とともに次の記載がある。
(1a)「〔1〕軸部材と軸受部材を回動自在に枢支してなる自動車のドアヒンジ装置において、前記軸受部材を、一方の面にグリス溜め用の凹溝を設けた軸受用平板をカールして形成したことを特徴とする自動車のドアヒンジ装置。
〔2〕凹溝は軸方向に対して垂直または傾斜させてなることを特徴とする請求項1記載の自動車のドアヒンジ装置。
〔3〕凹溝はプレス成形により設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の自動車のドアヒンジ装置。」(実用新案登録請求の範囲)

(1b)「しかし、従来のドアヒンジ装置は軸部材の外周部にグリス溜めを設けるため、軸部材が部分的に細くなり、この結果、機械的強度が低下する致命的な問題を生ずる。また、軸部材の外周部に加工を施すため、結局は曲面加工を要し、加工性に劣る問題があった。」(明細書2頁15?20行)

(1c)「本考案に係るドアヒンジ装置1は平面状の軸受用平板5をプレス成形して凹溝4を形成し、この後にカールして軸受部材3を形成する。よって、軸受部材3に軸部材2を挿入してドアヒンジを構成した場合には軸部材2と軸受部材3の間に周方向に沿った凹溝4によるグリス溜めを設けることができる。」(明細書3頁16行?4頁2行)

(1d)「第1図は本考案に係るドアヒンジ装置1の分解斜視図を示す。同図において、11は軸部材2を構成するピン、12は軸受部材3を構成するメール、13はピン11を支持するヒメールである。
ピン11は一端に大径の頭部11aを有する丸棒状に形成する。なお、外周部に従来のような溝は存在しない。
メール12は、まず、プレス成形により板部材を打抜いて第3図に示す軸受用平板5を形成する。軸受用平板5はドアを取付けるベース部12aと、このベース部12aの両側から同一方向に平行、かつ所定幅離間して延出した一対の軸受部用片12b、12cからなる。これら各軸受部用片12b、12cの一方の面にはそれぞれ長手方向に沿って凹溝4を形成する(第4図参照)。この凹溝4はグリス溜めであり、第3図のように軸方向に対して垂直又は第5図のように軸方向に対して傾斜させて形成することができる。また、必要により複数本設けることができる。ところで、この凹溝4は軸受用平板5を打抜き形成する際に、同時にプレス成形によって形成することができ、加工は極めて容易である。よって、軸受部用片12b、12cを第1図のように円筒形にカールすれば軸受部3a、3bを形成することができ、この軸受部3a、3bの内周面に周方向へ沿った凹溝4を設けることができる。
ヒメール13は車体に取付けるベース13aと、このベース13aの両側を直角に折曲して対峙させ、前記軸受部3aと3bの両側を挟む支持部13b、13cからなり、各支持部13b、13cには前記ピン11が挿通する挿通孔13d、13eを設ける。
次に、ドアヒンジ装置1の組立方法について説明する。まず、第1図において、予めメール12に設けた軸受部3a、3bの内周面にグリスを塗布し、この各軸受部3a、3bをヒメール13の支持部13bと13cの間に位置させるとともに、軸心を一致させる。次いでピン11を一方の挿通孔13dから挿入し、他方の挿通孔13e側においてカシメればよく、容易に組立を行うことができる。
このように組立てたドアヒンジ装置1の縦断面図を第2図に示す。同図から明らかなようにピン11と軸受部3a(3b)間に存在する凹溝4はグリスを貯溜するグリス溜めとして機能する。
なお、このようなドアヒンジ装置1はヒメール13をハッチバック式自動車の車体側へ取付け、他方、メール12をバックドアに取付ければ、リアゲートヒンジとして利用できる。」(4頁8行?6頁16行)

(1e)上記記載事項(1d)を参照すると,メール12となる軸受用平板5は板金製で,軸部材2は金属製であることが明らかであり,また,同じく,記載事項(1d)を参照して第3図乃至第5図をみると,凹溝4は,その両端が端壁で閉塞された形をしていることが明らかである。さらに,第3図及び第5図を参照して第1図をみると,「円筒形にカール」することは,ベース部12aを水平にしたとき,ベース部12aの一端に連続する軸受部3a,3bの曲げ始め部分及び曲げ終端ともに前記ベース部12aの上方側に位置するように施されていることがみてとれる。

これら記載事項(1a)乃至(1e)及び図面の記載から,刊行物1には,次の発明が記載されているものと認められる。
「軸受部材3に金属製の軸部材2を挿入して軸部材2と軸受部材3を回動自在に枢支し,軸部材2と軸受部材3の間に周方向に沿った凹溝4によるグリス溜めを設けてなる自動車のドアヒンジ装置において,
軸受部材3を構成するメール12は,プレス成形により板部材を打抜いて軸受用平板5を形成し,該板金製の軸受用平板5はドアを取付けるベース部12aと,このベース部12aの両側から同一方向に平行,かつ所定幅離間して延出した一対の軸受部用片12b,12cからなり,各軸受部用片12b,12cの一方の面にそれぞれ長手方向に沿って,その両端が端壁で閉塞された形の凹溝4を軸方向に対して傾斜させて形成し,該グリスを貯溜するグリス溜めとして機能する凹溝4を設けた軸受部用片12b,12cを円筒形にカールして,内周面に凹溝4を設けた軸受部3a,3bを形成し,
車体に取付けるベース13aと,このベース13aの両側を直角に折曲して対峙させ,前記軸部材2を構成するピン11が挿通する挿通孔13d,13eを設けた支持部13b,13cからなるピン11を支持するヒメール13の支持部13bと13cの間に,内周面にグリスを塗布した各軸受部3a、3bを位置させるとともに,ピン11を一方の挿通孔13dから挿入し,他方の挿通孔13e側においてカシメることにより組立られ,
前記円筒形にカールすることは,ベース部12aを水平にしたとき,ベース部12aの一端に連続する軸受部3a,3bの曲げ始め部分及び曲げ終端ともに前記ベース部12aの上方側に位置するように施されている自動車のドアヒンジ装置。」(以下,「刊行物1記載の発明」という。)

(2)刊行物2
原査定の拒絶の理由に引用され,本願出願前に頒布された刊行物である,特開平10-68099号公報(以下,「刊行物2」という。)には,図面とともに次の記載がある。
(2a)「【0018】
【実施例】・・・被塗装物は、自動車の車体であり、それのスキンは0.7mmの炭素鋼鋼板(めっきなし鋼板又はめっき鋼板)、ヒンジは5.5mmの炭素鋼鋼板である。・・・」

(3)刊行物3
原査定の拒絶の理由に引用され,本願出願前に頒布された刊行物である,特開平1-161312号公報(以下,「刊行物3」という。)には,図面とともに次の記載がある。
(3a)「(実施例)
第1図と第2図に示した、この発明に係るメタル及びプラスチックの眼鏡に使用される眼鏡ヒンジの第1実施例において、ヒンジの中央部1は、ヒンジアイ2を有しており、これは、ボウヒンジ部材4の二つのヒンジアイ3a,3bの間に位置している。ヒンジアイ3aには、ネジのシャンク10が挿通されるヒンジ孔5とネジの頭7が嵌めこまれる凹部6が形成され、ヒンジアイ3bには、シャンク10のネジ部9が螺合するネジ孔8が形成されている。
・・・・
この例においては、ネジのシャンク10と頭7とは、特殊鋼で作られ、」(3頁右上欄14行?左下欄18行)

(3b)「この例においても、ネジのシャンク70と頭67は、特殊鋼で作られ、」(4頁左下欄20行?右下欄1行)

2-2.補正発明と刊行物1記載の発明との対比
補正発明と刊行物1記載の発明とを対比すると,
刊行物1記載の発明の「ヒンジ装置」が補正発明の「ヒンジ」に相当しており,以下同様に,
「ベース部12a」が「羽根板」に,
「円筒形にカール」が「カーリング加工」に,
「軸受部3a,3b」が「筒状部」に,
「内周面」が「内面」に,
「軸受部材3」が「ブラケット」に,
「挿入して」,「回動自在に枢支し」が「相対回転可能に圧入された」に,
「軸部材2」が「シャフト」に,
「凹溝4」が「潤滑油溜め溝」に,
「軸方向に対して傾斜させて形成し」が「軸方向に対し斜交するように設け」に,
「グリス」が「潤滑油」に,それぞれ相当する。
そして,刊行物1記載の発明の「軸受用平板5は・・・ベース部12aと,このベース部12aの両側から同一方向に平行,かつ所定幅離間して延出した一対の軸受部用片12b,12cからなり,・・・軸受部用片12b,12cを円筒形にカールして,・・・軸受部3a,3bを形成」することは,補正発明の「羽根板の一端に、カーリング加工により筒状部を一体に形成」したに相当するといえる。
また,刊行物1記載の発明において,明記されていないが,「軸受部3a,3bの内周面」と「軸部材2」の外周面は,第2図をみると接触していると解されるし,また一般的にヒンジの軸受部と軸部材とは,回動時にガタつかないように,接触または密着させることは普通に行われていることである。

したがって,両者は,以下の点で一致している。
「羽根板の一端に,カーリング加工により筒状部を一体に形成した板金製のブラケットと,前記筒状部に相対回転可能に圧入された金属製のシャフトからなるヒンジにおいて,前記筒状部の内面と前記シャフトの外周面を接触させ,かつ,この接触の領域において前記筒状部の内面に,両端が端壁で閉塞された形の潤滑油溜め溝を軸方向に対し斜交するように設けて,該潤滑油溜め溝に潤滑油を貯溜している,ヒンジ。」

そして,以下の各点で相違している。
(相違点1)
補正発明は,ブラケットは高炭素鋼S60C材もしくは特殊鋼SK材からなり,シャフトは機械構造用炭素鋼S45C材からなるのに対し,
刊行物1記載の発明は,どのような金属を用いるか限定されていない点。
(相違点2)
ブラケットのカーリング加工が,
補正発明は,羽根板を水平にしたとき、前記羽根板の一端に連続する前記筒状部の曲げ始め部分が前記羽根板から下方側へ延びかつ筒状部の曲げ終端が前記羽根板の上方側に位置するように施されるのに対し,
刊行物1記載の発明は,ベース部12aを水平にしたとき,ベース部12aの一端に連続する軸受部3a,3bの曲げ始め部分及び曲げ終端ともに前記ベース部12aの上方側に位置するように施されている点。

2-3.判断
(相違点1について)
ヒンジを構成するブラケットやシャフトの材質に関して,例えば刊行物2に,炭素鋼鋼板からなるヒンジが記載され,刊行物3には,ヒンジのネジのシャンクと頭(補正発明の「シャフト」に相当。)を特殊鋼で作ることが記載されていることからみて、耐久性の優れたものを選択することは、当業者が当然考慮すべき事項である。そして、刊行物1記載の発明のブラケットやシャフトの材質を耐久性の優れたものとする際に,軸受部材に高炭素鋼S60C材もしくは特殊鋼SK材を,軸部材に機械構造用炭素鋼S45C材を選択して,補正発明の相違点1に係る発明特定事項とすることは,当業者が適宜決定しうる設計的事項にすぎない。
(相違点2について)
前置報告書において提示した周知文献,登録実用新案第3017920号公報(平成7年11月7日発行),実公平3-14086号公報,実願昭47-141102号(実開昭49-94069号)のマイクロフィルム等にも記載されているように,ヒンジにおいて,羽根板を水平にしたとき,前記羽根板の一端に連続する前記筒状部の曲げ始め部分が前記羽根板から下方側へ延びかつ筒状部の曲げ終端が前記羽根板の上方側に位置するブラケットは周知技術にすぎないから,刊行物1記載の発明において円筒形にカールする際,該周知技術を参照し,補正発明の相違点2に係る発明特定事項とすることは,当業者が容易に想到し得たことである。

なお,請求人は,審判請求書,回答書,さらには上申書において,ヒンジを用いて連結された対象物を特定して,その作用効果を主張しているが,補正発明はヒンジ単体であって,該ヒンジがどこにどのように取り付けられ,取り付けられた対象物がどのように扱われるかは,補正発明の発明特定事項ではないので、上記主張は採用できない。
そして,補正発明の作用効果も,刊行物1記載の発明及び周知技術から当業者が予測しうる程度のことである。

したがって,補正発明は,刊行物1記載の発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

3.補正の却下の決定のむすび
以上より,本件補正は,特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項に規定する要件を満たしていないものであるから,同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

よって,補正の却下の決定の結論のとおり決定する。


第3 本願発明
1.本願発明
平成24年12月21日付けの手続補正は却下されたので,本願の請求項1ないし4に係る発明は,平成24年2月28日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定されるところ,そのうち請求項1に係る発明(以下,「本願発明」という。)は,次のとおりである。
「羽根板の一端に、カーリング加工により筒状部を一体に形成した板金製のブラケットと、前記筒状部に相対回転可能に圧入された金属製のシャフトからなるヒンジにおいて、前記筒状部の内面と前記シャフトの外周面を接触させ、かつ、この接触の領域において前記筒状部の内面もしくは前記シャフトの外周面に、両端が端壁で閉塞された形の潤滑油溜め溝を軸方向に対し斜交するように設けて、該潤滑油溜め溝に潤滑油を貯溜しており、前記ブラケットは高炭素鋼S60C材もしくは特殊鋼SK材からなり、前記シャフトは機械構造用炭素鋼S45C材からなることを特徴とする、ヒンジ。」

2.引用刊行物
(1)刊行物1ないし3
本願出願前に頒布された,上記刊行物1ないし3には,「第2 2.2-1.」(1)ないし(3)に記載したとおりの発明が記載されているものと認められる。

3.対比・判断
本願発明は,前記「第2」で検討した補正発明から,「前記ブラケットのカーリング加工は、前記羽根板を水平にしたとき、前記羽根板の一端に連続する前記筒状部の曲げ始め部分が前記羽根板から下方側へ延びかつ前記筒状部の曲げ終端が前記羽根板の上方側に位置するように施される」という特定事項を省いたものである。
そうすると,本願発明を特定するために必要な事項を全て含み,さらに他の事項を付加したものに相当する補正発明が,前記「第2 2.2-3.」に記載したとおり,刊行物1記載の発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本願発明も,同様の理由により,刊行物1記載の発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

したがって,本願発明は,刊行物1記載の発明及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。


第4 むすび
以上のとおり,本願発明は特許を受けることができないから,本願の他の請求項に係る発明について検討するまでもなく,本願は拒絶すべきものである。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2014-05-01 
結審通知日 2014-05-07 
審決日 2014-05-20 
出願番号 特願2007-217824(P2007-217824)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (E05D)
P 1 8・ 121- Z (E05D)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 川島 陵司  
特許庁審判長 高橋 三成
特許庁審判官 前川 慎喜
住田 秀弘
発明の名称 ヒンジ  
代理人 鈴江 正二  

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