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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  H01R
管理番号 1311856
異議申立番号 異議2015-700201  
総通号数 196 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2016-04-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2015-11-18 
確定日 2016-02-26 
異議申立件数
事件の表示 特許第5721332号「モータケースに設置されたインバータ端子台」の請求項1ないし3に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 特許第5721332号の請求項1ないし3に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
本件特許第5721332号は、平成22年3月5日に出願され、平成27年4月3日に特許の設定登録がなされ、同年5月20日に特許掲載公報が発行され、その後、同年11月18日にその請求項1ないし3に係る特許に対し、特許異議申立人ジュネスプロパティーズ株式会社により特許異議の申立てがなされたものである。

第2 本件特許発明
本件特許第5721332号の請求項1ないし3に係る発明(以下、「本件特許発明1」ないし「本件特許発明3」という。)は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項によって特定される次のとおりのものである。

「 【請求項1】
モータケースと前記モータケースに載置されるインバータケースとの間に介在してインバータの出力端子とモータの受電端子と接続する端子台において、
前記インバータの出力端子と接続されるインバータ側接続端子を収納するアッパーベースが、前記インバータケースに設けられた孔を挿通した状態で前記インバータケースに固定され、
前記モータの受電端子と接続されるモータ側接続端子を収納するロアーベースが、前記モータケースに設けられた孔を挿通した状態で前記モータケースに固定された端子台において、
前記アッパーベースと前記ロアーベースとの間に防水兼弾性部材を介在させ、
前記インバータ側接続端子と前記モータ側接続端子とを可撓性導電部材で接続し、
前記アッパーベース下面と前記インバータケース上面との間に、前記インバータケースに設けられた孔を周回する環状の防水用ゴム栓を介在させたことを特徴とする端子台。
【請求項2】
前記防水用ゴム栓は断面が略円形をしていることを特徴とする請求項1記載の端子台。
【請求項3】
前記ロアーベースと前記モータケースとの間に防水用ゴム栓を介在させたことを特徴とする請求項1または2記載の端子台。」

第3 特許異議申立人の主張の概要
特許異議申立人は、証拠として下記の甲第1ないし6号証を提出して、特許異議申立書の28ページの「(5)むすび」の項の記載によれば、本件特許発明1ないし3は、いずれも、甲第1ないし4号証に記載された発明に基いて容易に発明をすることができたものであるから、請求項1ないし3に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり、取り消すべきものである旨の主張をしている。
特許異議申立人は、証拠として次の甲各号証を提出した。
・甲第1号証:特開2007-280913号公報
・甲第2号証:特開2009-195080号公報
・甲第3号証:特開2008-301544号公報
・甲第4号証:特開2003-115357号公報
・甲第5号証:特開平9-147963号公報
・甲第6号証:特開2008-243566号公報

第4 甲各号証
1 甲第1号証について
(1)甲第1号証は、本件特許に係る出願の出願日前に頒布された刊行物であって、図面(特に図1、図5及び図6参照。)とともに、次の事項が記載されている。
ア.「【0004】
このような電力変換装置と電動機を一体化する構造において、電力変換装置と電動機を別々に組み立てた後に、電力変換装置を電動機の近傍に設置するとともに、電力変換装置の端子と電動機の端子をコネクタによって接続する構成を検討している。これにより、電力変換装置と電動機は別々のモジュールとして組み立て製造することができ、一体化時にコネクタによって接続すればよいだけであるので、製造が容易で、低コスト化が可能である。このような構成において、運転時の車体の振動による電力変換装置と電動機の振動はコネクタ接続部に加わり、コネクタ接続部に破損等が生じる恐れがあった。したがって、このような振動に耐えうるコネクタ構造が必要となっていた。」

イ.「【0011】
図1は本発明のコネクタ構造が適用されるインバータ装置とモータの接続部の斜視図である。インバータ装置1には、図示しないバッテリーと図示しない電気ケーブルにより接続され、バッテリーから直流電力が供給される。また、インバータ装置1には、図示しない制御部と図示しない電気ケーブルにより接続され、制御部から制御信号が送られる。インバータ装置1はバッテリーから供給された直流電力を制御信号に従って所定の交流電力に変換する。トランスミッション2の内部にはモータ(三相交流電動機)が納められており、モータの出力軸は図示しない差動ギアと機械的に接続されている。インバータ装置1はトランスミッション2の近傍に配置されており、コネクタ接続部3内においてインバータ装置1の端子とモータの端子は電気的に接続されている。インバータ装置1とトランスミッション2は、コネクタ接続部3を除きその他の箇所で固定一体化されていない。インバータ装置1をトランスミッション2に取り付ける際は、相互のコネクタが接続するようにインバータ装置1を設置するのみで取り付け作業は終了する。」

ウ.「【0013】
インバータ装置側コネクタ構造21は、一端を略円柱形状の雄端子構造としたインバータ装置側端子22の外周にパッキン23、絶縁部材24、パッキン25、端子筐体26が固定されており、端子筐体26はインバータ装置側筐体27に振動吸収部材28を介して取り付けられている。インバータ装置側端子22の他端はインバータ装置内の配線と電気的に接続される。絶縁部材24によってインバータ装置側端子22と端子筐体26間の電気的絶縁を確保し、パッキン23、25によってインバータ装置内に水や油が浸入するのを防ぐ水密性を確保している。
【0014】
モータ側コネクタ構造31は、一端が略円筒形状の雌端子構造としたモータ側端子32の外周にパッキン33、絶縁部材34、パッキン35を介してモータ側筐体36(トランスミッション2の筐体)に固定されている。モータ側端子32の他端はモータ内の配線と電気的に接続される。絶縁部材34により、モータ側端子32とモータ側筐体36間の電気的絶縁を確保し、パッキン23、25によってモータ内に水や油が浸入するのを防ぐ水密性を確保している。
【0015】
振動吸収部材28は、断面略H字状の円環形状のパッキンを用いている。円環形状のパッキンの内周の縁を端子筐体26の溝41に収納し、円環状の蓋部材42を被せ、Cリング43で蓋部材42を端子筐体26に固定して、パッキンを端子筐体26に固定する。同様に、円環形状のパッキンの外周の縁をインバータ装置側筐体27の溝44に収納し、円環状の蓋部材45を被せ、Cリング46で蓋部材45をインバータ装置側筐体27に固定して、パッキンをインバータ装置側筐体27に固定する。パッキンは、伸縮性を良くするために、断面略H字状の略中央部を略U字状に盛り上げて形成している。パッキンはフッ素樹脂、シリコーン樹脂、EPゴムなどの材質から形成することができる。インバータ装置の構成によって、コネクタ接続部が高温状態に晒される場合は、耐温度性を考慮して、フッ素樹脂によりパッキンを形成することが望ましい。なお、振動吸収部材は、本実施形態の断面略H字状の円環形状のパッキンに限られず、取り付けるインバータ装置側の端子と筐体の構成に応じて、適宜、楕円形状や長方形状の環状などとしても良い。また、振動吸収部材の断面形状も、取り付けるインバータ装置側の端子と筐体の構成に応じて、適宜、I字状、L字状、T字状、コの字状などとしても良い。」

エ.「【0019】
図5(a)(b)は、本実施形態のコネクタ構造のインバータ装置側端子22に、インバータ装置側端子22とインバータ装置内の配線の間を電気的に接続するための電気接続線71を設けた図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。本実施形態のコネクタ構造においては、接続時、インバータ装置側端子22はモータ側筐体36に固定され、モータ側筐体36とともに振動する。一方、インバータ装置側端子22の他端と電気的に接続されるインバータ装置内の配線はインバータ装置側筐体27に固定され、インバータ装置側筐体27とともに振動する。したがって、インバータ装置側端子22とインバータ装置内の配線は振動により相対的に移動することになる。そこで、インバータ装置側端子22の他端とインバータ装置内の配線を電気的に接続する電気接続線71は可とう性を有することが好ましい。本実施形態の電気接続線71は、導電体の平編組線72とその外周に設けられた絶縁体の熱収縮チューブ73からなる。平編組線72の一端はインバータ装置側端子22と接続されており、他端はインバータ装置内の配線と接続するための端子74が設けられている。このように本実施形態の電気接続線71は、平編組線72と熱収縮チューブ73からなるので、振動に対応して屈曲することが可能である。なお、電気接続線としては、本実施形態の他に、可とう性を有する電気ケーブルを用いることも可能である。」

オ.「【0026】
本実施形態と第1の実施形態の異なる部分は、インバータ装置側端子を略円筒形状の雌端子構造とし、モータ側端子を略円柱形状の雄端子構造とした点である。
【0027】
インバータ装置側コネクタ構造21は、一端が略円筒形状の雌端子構造としたインバータ装置側端子22の外周にパッキン23、絶縁部材24、パッキン25、端子筐体26が固定されており、端子筐体26はインバータ装置側筐体27に振動吸収部材28を介して取り付けられている。インバータ装置側端子22の他端はインバータ装置内の配線と電気的に接続されている。
【0028】
モータ側コネクタ構造31は、一端を略円柱形状の雄端子構造としたモータ側端子32の外周にパッキン33、絶縁部材34、パッキン35を介してモータ側筐体36に固定されている。モータ側端子32の他端はモータ内の配線と電気的に接続されている。
【0029】
図6(b)に示されるように、インバータ装置とモータを接続したとき、略円柱形状の雄端子構造のモータ側端子32が略円筒形状の雌端子構造のインバータ装置側端子22に挿入される。同時に、モータ側筐体36の円筒状の突出部は、インバータ装置側コネクタ構造21の絶縁部材24と端子筐体26の間に設けられている円筒状の空間に挿入される。」

カ.上記オ.の段落【0027】の「端子筐体26はインバータ装置側筐体27に振動吸収部材28を介して取り付けられている。」との記載、上記ウ.の段落【0015】の「振動吸収部材28は、断面略H字状の円環形状のパッキンを用いている。」との記載、及び図6によれば、端子筐体26が、インバータ装置側筐体27に設けられた孔を挿通した状態で孔を周回する円環形状のパッキンである振動吸収部材28を介して、インバータ装置側筐体27に固定されることが分かる。

キ.上記オ.の段落【0029】の「インバータ装置とモータを接続したとき、略円柱形状の雄端子構造のモータ側端子32が略円筒形状の雌端子構造のインバータ装置側端子22に挿入される。同時に、モータ側筐体36の円筒状の突出部は、インバータ装置側コネクタ構造21の絶縁部材24と端子筐体26の間に設けられている円筒状の空間に挿入される。」との記載、及び図6(b)によれば、モータ側筐体36には、円筒状の突出部が設けられ、端子筐体26の下方の内壁と前記円筒状の突出部との間に断面矩形で示される黒色部材を介在させることが見て取れる。そして、この端子筐体26の下方の内壁と前記円筒状の突出部との間に断面矩形で示される黒色部材は、上記オ.の段落【0027】の「一端が略円筒形状の雌端子構造としたインバータ装置側端子22の外周にパッキン23、絶縁部材24、パッキン25、端子筐体26が固定されており」との記載からみて、パッキン25と同じく、パッキンを示すといえる。

(2)甲第1号証に記載された発明
上記(1)の記載事項、認定事項及び図面の図示事項を総合すると、図6に示された第2の実施形態によれば、甲第1号証には、次の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されている。

「モータ側筐体36と前記モータ側筐体36に載置されるインバータ装置側筐体27との間に介在してインバータ装置1の配線とモータの配線と接続するコネクタ接続部3において、
前記インバータ装置1の配線と接続される端子74を収納しない端子筐体26が、前記インバータ装置側筐体27に設けられた孔を挿通した状態で前記インバータ装置側筐体27に取り付けられ、
前記モータの配線と接続されるモータ側端子32を収納する円筒状の突出部が、前記モータ側筐体36に設けられたコネクタ接続部3において、
前記端子筐体26と前記円筒状の突出部との間にパッキンを介在させ、
前記端子74とモータ側端子32とを接続する経路に電気接続線71を配し、前記電気接続線71と前記モータ側端子32とがインバータ装置側端子22を介在させて間接的に接続され、
前記端子筐体26の外周面と、前記インバータ装置側筐体27に形成された孔の内周面との間に、この孔を周回する円環形状のパッキンである振動吸収部材28を介在させたコネクタ接続部3。」

2 甲第2号証について
(1)甲第2号証は、本件特許に係る出願の出願日前に頒布された刊行物であって、図面(図2ないし5参照。)とともに、次の事項が記載されている。
ア.「【0006】
この場合、制御モータの組み立て工程時に、まず、制御モータとインバータ装置との間をケーブルによって接続し、その後、制御モータを収容するケース体とインバータ装置を収容するケース体とを組み合わせる。このため、ケース体間に確保される作業隙間の分だけ、ケーブルに余分な長さを持たせておく必要がある。しかしながら、ケーブルに余分な長さを持たせると、ケース体の組み合わせ時に、ケーブルがケース体内部で弛んでしまう。この結果、ケーブルの干渉や断線が起こる懸念が生じ、電気接続の信頼性が低下する。」

イ.「【0042】
モータケース60内には、モータジェネレータMG1に取り付けられた図1中のサーミスタ53およびレゾルバ54と、PCU21を構成する制御装置30との間を電気的に接続するための配線としてのワイヤーハーネス66が配索されている。ワイヤーハーネス66は、モータジェネレータMG1の状態を表わす信号を、モータジェネレータMG1から制御装置30に送る信号線である。ワイヤーハーネス66は、モータジェネレータMG1が配置される空間56と、PCU21が配置される空間57との間に渡って設けられている。ワイヤーハーネス66は、空間56と空間57との間において低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76によって中継されている。」

ウ.「【0044】
図3および図4を参照して、低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、それぞれ壁部63および壁部64に設けられている。本実施の形態では、車両用駆動装置20の組み立て工程時、MG1ケース61を矢印101に示す方向に移動させてMG2・インバータケース62と組み合わせる。低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、このMG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせに伴って互いに接続されるように構成されている。」

エ.「【0046】
低圧コネクタ部71,76の構造についてさらに詳細に説明すると、低圧コネクタ部71は、第1パーツとしての基部73と、第2パーツとしての嵌合部72とを含む。低圧コネクタ部76は、基部78と嵌合部77とを含む。基部73と嵌合部72とは、別パーツとして設けられており、互いに組み合わされている。基部78と嵌合部77とは、一体に形成されている。基部73および基部78は、ボルトなどの締結部材を用いて、壁部63および壁部64にそれぞれ固定されている。嵌合部72は、基部73から壁部64に向けて突出するように設けられ、嵌合部77は、基部78から壁部63に向けて突出するように設けられている。PCU21を収容する空間57への液体の浸入を防ぐため、基部78と壁部64との取り付け面には、シール部材79が配置されている。」

オ.「【0053】
その構造について説明すると、嵌合部72は、基部73に向けて延出する鍵状部82を含む。基部73には、挿入孔81が形成されている。基部73は、挿入孔81の開口面積を狭めるように設けられた係止部83を含む。鍵状部82は、矢印101に示すMG1ケース61の移動方向に直交する平面内で嵌合部72の移動を許容する形態で挿入孔81に挿入されている。鍵状部82が係止部83に係止されることにより、鍵状部82が挿入孔81に挿入された状態に保持される。」

(2)甲第2号証に記載された発明
上記(1)の記載事項及び図面(特に図2ないし5)の図示事項を総合すると、甲第2号証には、次の発明(以下、「甲2発明」という。)が記載されている。

「MG1ケース61とMG2・インバータケース62との間に介在する低圧コネクタ部71,76において、低圧コネクタ部71が、MG1ケース61に固定されること。」

3 甲第3号証について
(1)甲第3号証は、本件特許に係る出願の出願日前に頒布された刊行物であって、図面(図2参照。)とともに、次の事項が記載されている。
ア.「【要約】
【課題】車両に設けられる端子台の小型化を可能とし、回転電機を内蔵するケースに気密性を保って設けられた回転電機用端子台を提供する。
【解決手段】回転電機用端子台50は、シールドシェル12で覆われた電力用コネクタと信号用コネクタとを有する複合コネクタ10と、複合コネクタを発電機ユニット200に固定するプレート14及びプレート用ねじ47と、を有し、回転電機用端子台50は、バスケーブル41がバスケーブルコネクタ43によって接続されている。バスケーブルコネクタ43はケーブルステー42及びケーブルステー用ねじ45により発電機ユニット200に固定され、シールドシェル12とバスケーブルコネクタ43とはシールドシェル用ねじ12によって同様に発電機ユニット200に固定されている。」

イ.「【請求項1】
車両用発電機又は電動機(以下、回転電機という)を内蔵するケースに設けられた回転電機用端子台において、
回転電機の電力を導くための複数の電力ケーブルを中継する電力用コネクタと、回転電機の回転角度を検出するためのセンサ信号を中継する信号用コネクタと、を一体化した複合コネクタと、
ケースの開口部を密閉するために複合コネクタに設けられたシール部材と、
複合コネクタをケースに押し当てて保持する保持部材と、
を有することを特徴とする回転電機用端子台。」

ウ.「【0029】図2は発電ユニット200に設けられた回転電機用端子台50の分解斜視図であり、電動機ユニット側から視た図である。複合コネクタ10は、その下面に面シール18を有し、発電機ユニット200に設けられた貫通穴の縁をシールするように取り付けられる。」

(2)甲第3号証に記載された事項
上記(1)の記載事項及び図面(図2)からみて、甲第3号証には、特許異議申立書の6ページ26行ないし7ページ5行に記載されたとおり、次の事項(以下、「甲3記載の事項」という。)が記載されている。

「車両用発電機又は電動機(以下、回転電機という)を内蔵するケースに設けられた回転電機用端子台において、回転電機の電力を導くための複数の電力ケーブルを中継する電力用コネクタと、回転電機の回転角度を検出するためのセンサ信号を中継する信号用コネクタと、を一体化した複合コネクタと、ケースの開口部を密閉するために複合コネクタに設けられたシール部材と、複合コネクタをケースに押し当てて保持する保持部材と、を有している。」

4 甲第4号証について
(1)甲第4号証は、本件特許に係る出願の出願日前に頒布された刊行物であって、図面(図1ないし5参照。)とともに、次の事項が記載されている。
ア.「【要約】 (修正有)
【課題】 外板ケースに電線を引き込んで端子接続する個所の防水性を確保できる電磁波シールド構造。
【解決手段】 電線20を覆う編組30は金属製シェル70に結合手段である鳩目形ワッシャとボルトで簡単かつ確実に結合される。金属製シェル70はアース接地Gされた例えばモータの外板ケースBに結合され、電線20から発生する電磁波は、編組30→鳩目形ワッシャとボルト→金属製シェル70→外板ケースB→アース接地Gとし、電気コネクタの本体部ハウジング50は外板ケースBの電線引き込み口b_(1)に嵌合保持されて、電線引き込み口b_(1)における防水性を第1のシール部材55で確保する。また、端子金具26は被着保持した第2のシール部材27を介して本体部ハウジング50に挿通し、外板ケースBの内部からの水や油類はその第2のシール部材27によって電線20の導体21まで達することはない。」

イ.【0032】まず本体部ハウジング50について、矩形筐体に成形された本体51の前部外側に突出した嵌合取付部52を有し、この嵌合取付部52を外板ケースBの電線引き込み口b_(1)に嵌合することで、本体部ハウジング50を外板ケースBの外側に仮固定できるようになっている。また、その嵌合取付部52には横並びに電線20の本数に対応する3つの端子通し孔53が貫通して設けられている。その端子通し孔53に端子金具26を挿通させて、先端の接続部26cを外板ケースBの内側に突出させ、モータ入出力端子との接続位置に臨めるようにしている。また、図3(a)に示すように、嵌合取付部52の全周にわたってパッキン装着溝56が設けられ、そこにパッキンとして第1のシール部材55が装着され、外板ケースBの外面と本体部ハウジング50との間の防水性を確保している。第1のシール部材55は両端に係止ピン55aを有し、上記パッキン装着溝56に設けた係止溝56aに係止して抜脱を防止している。」

(2)甲第4号証に記載された事項
上記(1)の記載事項及び図面(図1ないし5)からみて、甲第4号証には、特許異議申立書の7ページ9ないし15行に記載されたとおり、次の事項(以下、「甲4記載の事項」という。)が記載されている。

「電線20を覆う編組30は金属製シェル70に結合手段である鳩目形ワッシャとボルトで簡単かつ確実に結合される。金属製シェル70はアース接地Gされた例えばモータの外板ケースBに結合され、電線20から発生する電磁波は、編組30→鳩目形ワッシャとボルト→金属製シェル70→外板ケースB→アース接地Gとし、電気コネクタの本体部ハウジング50は外板ケースBの電線引き込み口b_(1)に嵌合保持されて、電線引き込み口b_(1)における防水性を第1のシール部材55で確保する。」

5 甲第5号証について
(1)甲第5号証は、本件特許に係る出願の出願日前に頒布された刊行物であって、図面(図1参照。)とともに、次の事項が記載されている。
ア.「【要約】
【課題】 一つのOリングで被着体とハウジングとの間、及びハウジングとターミナルとの間の防水性を確保する。
【解決手段】コネクタ防水取付構造70において、被着体41に穿設されたコネクタ取付貫通穴43と、コネクタ取付貫通穴43に連設され被着体41の外面側が大内径となるすり鉢状のテーパ部45と、円柱形の基部57を有するターミナル49と、ターミナル49に設けられ少なくともテーパ部45を被う面積で形成されケース41の外面と平行な取付板63と、ターミナル露出部に内周を密接させて装着され取付板63に圧接されてテーパ部45に圧入されるOリング69とを設ける。」

イ.「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターミナルをハウジングに装着したコネクタにおいて、ターミナルとハウジングの間、及びこのコネクタが取り付けられる被着体とハウジングとの間を防水シールするコネクタ防水取付構造に関する。」

(2)甲第5号証に記載された事項
上記(1)の記載事項及び図面(図1)からみて、甲第5号証には、特許異議申立書の7ページ20ないし26行に記載されたとおり、次の事項(以下、「甲5記載の事項」という。)が記載されている。

「コネクタ防水取付構造70において、被着体41に穿設されたコネクタ取付貫通穴43と、コネクタ取付貫通穴43に連設され被着体41の外面側か大内径となるすり鉢状のテーパ部45と、円柱形の基部57を有するターミナル49と、ターミナル49に設けられ少なくともテーパ部45を被う面積で形成されケース41の外面と平行な取付板63と、ターミナル露出部に内周を密接させて装着され取付板63に圧接されてテーパ部45に圧入されるOリング69とを設ける。」

6 甲第6号証について
(1)甲第6号証は、本件特許に係る出願の出願日前に頒布された刊行物であって、図面(図3参照。)とともに、次の事項が記載されている。
ア.「【要約】
【課題】安定した接地特性を有し、組立てが容易で、かつ組立時に部材を損傷させない電気コネクタを提供する。
【解決手段】接地端子20は、金属シェル10の軸線と平行な方向で軸状に延び、該軸線の方向で接地端子20の中間部に設けられたフランジ部20Aとフランジ部20Aから一端に向けて延びる接触部20Bとフランジ部20Aから他端に向けて延びる結線部20Cとを有し、接触部20Bは接地腕部16の端子挿通孔16Aに挿通され、フランジ部20Aは接触部20Bよりも半径外方に突出する環状をなしており、導電性を有するばね部材50が接地腕部16とフランジ部20Aとの間に介在して接地腕部16およびフランジ部20Aに接触するように配置されており、接地端子20を上記軸線の方向に押圧する押圧部材31Aが設けられ、押圧部材31Aからの押圧力により、ばね部材50が接地腕部16とフランジ部20Aとの間で挟圧されている。」

イ.「【0029】
金属シェル10の取付部11の下面側には環状で弾性を有するOリング状の防水パッキン60が結線側円筒部14の外周面と接触して取り付けられている。該防水パッキン60は、例えば、ゴムあるいは合成樹脂から作られている。コネクタ1を図示しない電気機器のパネル等に取り付ける際に、金属シェル10とパネルとの間で上記防水パッキン60が圧縮されて、ここでの防水性が得られる。なお、本発明では、上記防水パッキン60は必須ではない。」

(2)上記(1)の記載事項及び図面(図3)からみて、甲第6号証には、特許異議申立書の8ページ3ないし14行に記載されたとおり、次の事項(以下、「甲6記載の事項」という。)が記載されている。

「接地端子20は、金属シェル10の軸線と平行な方向で軸状に延び、該軸線の方向で接地端子20の中間部に設けられたフランジ部20Aとフランジ部20Aから一端に向けて延びる接触部20Bとフランジ部20Aから他端に向けて延びる結線部20Cとを有し、接触部20Bは接地腕部16の端子挿通孔16Aに挿通され、フランジ部20Aは接触部20Bよりも半径外方に突出する環状をなしており、導電性を有するばね部材50が接地腕部16とフランジ部20Aとの間に介在して接地腕部16およびフランジ部20Aに接触するように配置されており、接地端子20を上記軸線の方向に押圧する押圧部材31Aが設けられ、押圧部材31Aからの押圧力により、ばね部材50が接地腕部16とフランジ部20Aとの間で挟圧されている。また、金属シェル10の取付部11の下面側には環状で弾性を有するOリング状の防水パッキン60が結線側円筒部14の外周面と接触して取り付けられている。」

第5 対比・判断
1 本件特許発明1について
(1)対比
本件特許発明1と甲1発明とを対比すると、甲1発明における「モータ側筐体36」は、その技術的意義及び機能からみて、本件特許発明1における「モータケース」に相当し、以下同様に、「インバータ装置側筐体27」は「インバータケース」に、「インバータ装置1の配線」は端子74に接続するものであるから「インバータの出力端子」に、「モータの配線」はモータ側端子32に接続するものであるから「モータの受電端子」に、「コネクタ接続部3」は「端子台」に、「端子74」は「インバータ側接続端子」に、「端子筐体26」は「アッパーベース」に、「インバータ装置側筐体27に取り付けられ」は「インバータケースに固定され」に、「モータ側端子32」は「モータ側接続端子」に、「円筒状の突出部」は「ロアーベース」に、「前記端子筐体26と前記円筒状の突出部との間にパッキンを」介在させることは「前記アッパーベースと前記ロアーベースとの間に防水兼弾性部材を」介在させることに、「円環形状のパッキンである振動吸収部材28」は「環状の防水用ゴム栓」に、「電気接続線71」は「可撓性導電部材」に、それぞれ相当する。
また、甲1発明における、「前記端子74とモータ側端子32とを接続する経路に電気接続線71を配し、前記電気接続線71と前記モータ側端子32とがインバータ装置側端子22を介在させて間接的に接続され」は、電気接続線71(本件特許発明1における「可撓性導電部材」に相当)により端子74(本件特許発明1における「インバータ側接続端子」に相当)とモータ側端子32(本件特許発明1における「モータ側接続端子」に相当)を電気的に接続するものであるから、本件特許発明1における「前記インバータ側接続端子と前記モータ側接続端子とを可撓性導電部材で接続し」に相当する。
また、甲1発明における「前記インバータ装置1の配線と接続される端子74を収納しない端子筐体26」は、「アッパーベース」という限りにおいて、本件特許発明1における「前記インバータの出力端子と接続されるインバータ側接続端子を収納するアッパーベース」と共通する。
また、甲1発明における「円筒状の突出部が、前記モータ側筐体36に設けられた」は、「ロアーベースが、前記モータケースに設けられた」という限りにおいて、本件特許発明1における「ロアーベースが、前記モータケースに設けられた孔を挿通した状態で前記モーターに固定された」と共通する。
そして、甲1発明における「前記端子筐体26の外周面と、前記インバータ装置側筐体27に形成された孔の内周面との間に、この孔を周回する円環形状のパッキンである振動吸収部材28を介在させた」は、「アッパーベースと、前記インバータケースとの間に、前記インバータケースに設けられた孔を周回する環状の防水用ゴム栓を介在させた」という限りにおいて、本件特許発明1における「アッパーベース下面と前記インバータケース上面との間に、前記インバータケースに設けられた孔を周回する環状の防水用ゴム栓を介在させた」と共通する。

したがって、本件特許発明1と引用発明とは、
「モータケースと前記モータケースに載置されるインバータケースとの間に介在してインバータの出力端子とモータの受電端子と接続する端子台において、
アッパーベースが、前記インバータケースに設けられた孔を挿通した状態で前記インバータケースに固定され、
前記モータの受電端子と接続されるモータ側接続端子を収納するロアーベースが、前記モータケースに設けられた端子台において、
前記アッパーベースと前記ロアーベースとの間に防水兼弾性部材を介在させ、
前記インバータ側接続端子と前記モータ側接続端子とを可撓性導電部材で接続し、
前記アッパーベースと、前記インバータケースとの間に、前記インバータケースに設けられた孔を周回する環状の防水用ゴム栓を介在させた端子台。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点1]
本件特許発明1では、「アッパーべース」が、「インバータの出力端子と接続されるインバータ側接続端子を収納する」のに対し、甲1発明では、「端子筐体26」(本件特許発明1における「アッパーべース」に相当)が、「前記インバータ装置1の配線(本件特許発明1における「インバータの出力端子」に相当)と接続される端子74(本件特許発明1における「インバータ側接続端子」に相当)を収納しない」点。

[相違点2]
本件特許発明1では、モータケースとインバータケースとの間に介在する端子台において「ロアーベースが、モータケースに設けられた孔を挿通した状態で前記モータケースに固定された」のに対し、甲1発明では、モータ側筐体36(本件特許発明1における「モータケース」に相当)とインバータ側筐体27(本件特許発明1における「インバータケース」に相当)との間に介在するコネクタ接続部3(本件特許発明1における「端子台」に相当)において、「円筒状の突出部(本件特許発明1における「ロアーベース」に相当)が、モータ側筐体36(本件特許発明1における「モータケース」に相当)に設けられた」点。

[相違点3]
本件特許発明1では、「前記アッパーベース下面と前記インバータケース上面との間に」環状の防水用ゴム栓を介在させたのに対し、甲1発明では、「端子筐体26」(本件特許発明1における「アッパーベース」に相当)の外周面と「インバータ側筐体27」(本件特許発明1における「インバータケース」に相当)の孔の内周面との間に円環形状のパッキンである振動吸収部材28(本件特許発明1における「環状の防水用ゴム栓」に相当)を介在させた点。

(2)判断
まず、相違点2について検討する。
本件特許発明1と甲2発明とを対比すると、甲2発明における「MG1ケース61」は、その技術的意義及び機能からみて、本件特許発明における「モータケース」に相当し、以下同様に、「MG2・インバータケース62」は「インバーターケース」に、「低圧コネクタ部71,76」は「端子台」に、「低圧コネクタ部71」は「ロアーベース」に、それぞれ相当する。
したがって、甲2発明を本件特許発明1の用語を用いて表現すると、
「モータケースとインバーターケースとの間に介在する端子台において、ロアーベースが、モータケースに固定されること。」となる。
そうすると、甲1発明に甲2発明を適用した場合において、円筒状の突出部(本件特許発明1における「ロアーベース」に相当)が、モータ側筐体36(本件特許発明1における「モータケース」に相当)に固定されるものとはなるものの、モータ側筐体36に設けられた孔を挿通した状態で前記モータ側筐体36に固定されたものとはならない。
したがって、甲1発明に甲2発明を適用しても相違点2に係る本件特許発明1の発明特定事項とすることはできない。

この点に関して、特許異議申立人は、特許異議申立書の14ページ6行ないし15ページ3行において、「まず、甲第2号証の図4には、MG1ケース61(モータケース)とは別体に構成された低圧コネクタ部71(ロアーベース)が開示されている。また、甲第2号証の図4には明示されていないが、低圧コネクタ71は、低圧コネクタ76と同様に、MG1ケース61に形成された孔に挿通された状態で固定されていると考えられる。この点について検討する。まず、甲第2号証には次の記載がある。『ワイヤーハーネス66は、モータジェネレータMG1が配置される空間56と、PCU21が配置される空間57との間に渡って設けられている。ワイヤーハーネス66は、空間56と空間57との間において低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76によって中継されている。(段落0042)』『図3および図4を参照して、低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、それぞれ壁部63および壁部64に設けられている。本実施の形態では、車両用駆動装置20の組み立て工程時、MG1ケース61を矢印101に示す方向に移動させてMG2・インバータケース62と組み合わせる。低圧コネクタ部71および低圧コネクタ部76は、このMG1ケース61とMG2・インバータケース62との組み合わせに伴って互いに接続されるように構成されている。(段落0044)』これらの記載では、(i)ワイヤーハーネス66が壁63を貫通していること、(ii)低圧コネクタ71と低圧コネクタ76との壁部63, 64への取付方法について、相違があるとの記載がないこと、及び、(iii)甲第2号証の図4を参照すると、低圧コネクタ部71と低圧コネクタ部76とでは、断面形状を互いに補完するように記載していること、が明らかである。したがって、これらの記載からすると、低圧コネクタ部71も、低圧コネクタ76と同様に、MG1ケース61に形成された孔に挿通された状態で固定されていると認定することができる。」と主張している。
しかしながら、上記「第4」の「2」の記載事項オ.の段落【0053】には、「その構造について説明すると、嵌合部72は、基部73に向けて延出する鍵状部82を含む。基部73には、挿入孔81が形成されている。基部73は、挿入孔81の開口面積を狭めるように設けられた係止部83を含む。鍵状部82は、矢印101に示すMG1ケース61の移動方向に直交する平面内で嵌合部72の移動を許容する形態で挿入孔81に挿入されている。」と記載され、【図5】の記載からもMG1ケース61の壁部63に低圧コネクタ部71が挿入されるような孔が形成されていないことは明らかである。
したがって、甲2発明は、MG1ケース61(本件特許発明1における「モータケース」に相当)とMG2・インバータケース62(本件特許発明1における「インバーターケース」に相当)との間に介在する低圧コネクタ部71,76(本件特許発明1における「端子台」に相当)において、低圧コネクタ部71(本件特許発明1における「ロアーベース」に相当)が、MG1ケース61に固定されたものではあるが、MG1ケース61に設けられた孔を挿通した状態で低圧コネクタ部71がMG1ケース61に固定されたものであるとはいえないから、特許異議申立人の当該主張を採用することはできない。

そして、甲3ないし6記載の事項は、いずれも、「モータケースとインバータケースとの間に介在する端子台において、ロアーベースが、モータケースに設けられた孔を挿通した状態で前記モータケースに固定されたもの」であることを記載しておらず、しかも、このような構成とすることを示唆していない。
したがって、甲1発明に甲3ないし6記載の事項を参酌しても相違点2に係る本件特許発明1の発明特定事項とすることはできない。

よって、相違点2に係る本件特許発明1の発明特定事項は、甲1発明、甲2発明及び甲3ないし6記載の事項から当業者が容易になし得たものではない。

したがって、相違点1及び相違点3について検討するまでもなく、本件特許発明1は、甲第1ないし6号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

2 本件特許発明2及び3について
本件特許発明2及び3は、本件特許発明1を限定した発明であるところ、上記「1 本件特許発明1について」で記載したとおり、本件特許発明1は、甲第1ないし6号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえないから、本件特許発明1の発明特定事項を全て含み、さらに限定を加えた本件特許発明2及び3についても、甲第1ないし6号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

第6 むすび
以上のとおり、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、請求項1ないし3に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1ないし3に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2016-02-17 
出願番号 特願2010-49272(P2010-49272)
審決分類 P 1 651・ 121- Y (H01R)
最終処分 維持  
前審関与審査官 安食 泰秀  
特許庁審判長 冨岡 和人
特許庁審判官 中川 隆司
小関 峰夫
登録日 2015-04-03 
登録番号 特許第5721332号(P5721332)
権利者 矢崎総業株式会社
発明の名称 モータケースに設置されたインバータ端子台  
代理人 特許業務法人栄光特許事務所  
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